むかしむかしのことです。
世界は深い緑が生い茂り、深い青が寄り添うように流れる清らかな一つの円でした。
穢れを知らず、怒りも悲しみもなく、渇くことのない喜びが波立てる大地は
争いを寡黙に、繋がりをおおらかにしました。
990:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/11/20(水) 21:05:01 ID:bYbkJjNr/E
マルク「あぅん…?」ツンツン
カロル「ボク?ボクは少し夜空を眺めてから寝るよ。マルクも気にしないでゆっくり休んで?」ニコッ
マルク「……」ジーッ
カロル「…な、なに?」キョトン
マルク「」ペロペロ
カロル「…あ、あはは。くすぐったいよ…」ニコニコ
マルク「」ペロペロ
カロル「や、やめて?おじいさま達が起きちゃうでしょ?」アセアセ
マルク「」ペロペロ
カロル「マルク…やめてって…言ってるじゃない」
マルク「」ペロペロ
カロル「もう…やめてよ。ボク…平気だから」フルフル
マルク「うぅー…」スッ
カロル「ありがとう…。でも…ホントに大丈夫だから、ね?」
マルク「くぅーん?」
カロル「心配してくれるのは嬉しいよ?でも今は慰めないで…?」ウルッ
カロル「慰められたら…思い出しちゃうよ…。止まらないんだ…」ブルブル
マルク「……」シュン
991:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/11/20(水) 21:07:18 ID:OHenw44lQM
パカラッパカラッ パカラッパカラッ
カロル「……」
マルク「……」
カロル「…ねぇ、マルク。知ってる?」
マルク「?」
カロル「お星さまってね。ボクらを見守ってるんだよ?」
マルク「わぅ?」キョトン
カロル「おじいさまが言ってたんだ。司祭のおじいさまじゃなくて、ボクのおじいさま」
マルク「……」
カロル「死んだらみんな星に生まれ変わって…大切な人を見てるんだって?」
マルク「わんっ」マジマジ
カロル「うん、見上げてごらんよ?もしかしたら大切な相手に会えるかもよ?」ニコニコ
マルク「あぅぅん…」
カロル「見えない?ははは。ボクもだよ?」
マルク「クゥン……」
992:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/11/20(水) 21:12:32 ID:bYbkJjNr/E
カロル「…もしもお星さまが見てるとしたら、今のボクはどう写ってるんだろう?」
マルク「……」
カロル「おじいさまは怒ってるよね。憎んでた人間と仲良くしようとしてるんだもの」
カロル「お父さまは…分からないけど、悲しんでるかも」
カロル「ボクの知らないところで起きてる何かがいろんな人を苦しめてて…。
いつの間にか変わって…どうする事もできなくて…」
カロル「村の人間たちもボクと関わらなかったら、きっと違う生き方をしてたんだろうね」
カロル「歯がゆいよ…。すごく…すごく」ギュッ
マルク「」スリスリ
カロル「ボクのせいで不幸になる人がいるのを…お星さまは全部見てるのかな?」
カロル「ボクは…誰かを幸せにできないのかな?」
カロル「不安なんだ。このままだと…お母さまや宣教師さまも不幸にしそうで」
カロル「もう誰とも離れたくない…。そうじゃないと…きっと変わってしまうもの。
不幸でも…せめて一緒に不幸になれる距離にいたいよ…」ギュッ
マルク「……」スリスリ
カロル「…ごめん。後悔してないって言ったの…ボクなのにね?」
マルク「」ウトウト
カロル「あ…大丈夫だよ?眠っていいからね?」
マルク「くぅ…」スヤ
カロル「…おやすみ」ナデリ
993:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/11/20(水) 21:27:24 ID:OHenw44lQM
中途半端ですが続きは次の更新時にスレを立てて書こうと思います。
読んでくださった方々、一度でも目を通してくださった方々、ちら見してくださった方々!
ありがとうございました!
994:🎄 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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