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少年「ボクが世界を変えてみせる」
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1:🎄 名無しさん@読者の声:2012/12/23(日) 21:21:41 ID:apUuk9iOiY
むかしむかしのことです。
世界は深い緑が生い茂り、深い青が寄り添うように流れる清らかな一つの円でした。
穢れを知らず、怒りも悲しみもなく、渇くことのない喜びが波立てる大地は
争いを寡黙に、繋がりをおおらかにしました。


680:🎄 名無しさん@読者の声:2013/5/19(日) 12:48:07 ID:f1/ZlPtsYQ
追いついた!

つCCCCCCC
681:🎄 名無しさん@読者の声:2013/5/19(日) 19:06:22 ID:eJ2W1GU6.c
俺もこのSS大好きです!
支援!!
682:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/19(日) 20:22:47 ID:MaTt0N3kzE
>>679
とんでもありません。読んでくださっていた方がいたと分かっただけで報われました。
その上大好きとまで言ってもらえて仕事中も有頂天でした。
よかったです。ただただよかったです。
ファンタジーなのに魔法も冒険も戦いも無い退屈なSSですが、お付き合いいただけたらと思います。
支援ありがとうございました。
>>680
追い付いたんですか!?
ここまで読んでいただけて嬉しいです!
今日は更新出来ませんが、何卒暖かい目でゆっくり見守っていただければなによりです。
支援ありがとうございました。
>>681
ありがとうございます!
大好きでいてもらえるよう頑張ります!
支援ありがとうございました。
683:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:15:40 ID:I7KxdXpwyw
―――大聖堂(応接間)―――

トト「おとなしくしてろよ?」

宣教師「」モガモガ

ジョー「…猿ぐつわまで噛ます必要があんのか?」

神父「当然だ。何をしでかすか分かったものではないからな!」

ジョー「…あの親子はなんで奥に?」

神父「知らん!」

ジョー「嫌な予感がするぜ…」

ガチャッ

司祭「ほほほ。待たせたの」

神父「いえ、とんでもございません!」

司祭「見張りの者よ。ご苦労じゃったな。下がってよいぞ」

ジョー「はっ!」

トト「はっ!」

アリアス「司祭様」

司祭「うむ。お前も下がるがいい」

アリアス「失礼します…」ペコリ

ガチャッ バタンッ
684:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:17:29 ID:x1LN.Icy8M
司祭「む?」

宣教師「うぅ…」モガモガ

司祭「なぜ猿ぐつわなど噛ましておる?」

神父「は?」

司祭「外してやれ」

神父「え…しかし……」

司祭「この距離でわしの言葉が届かぬか、それともなければ刃向かいたいのか?」

神父「と、とんでもない!すぐに外しましょう!」シュルリ

宣教師「けほっけほっ!」

司祭「かわいそうに…苦しかろう?」

神父「申し訳ございません!」

宣教師「はぁっ…どういうつもりですか?」

司祭「わしはただお前を気遣っただけじゃよ」

宣教師「そんなはず…ありません!」

神父「なんという口の聞き方だ!司祭様の温情が分からんか!」

司祭「よいよい、神父よ。暫し口を閉ざしておれ」

神父「えっ」
685:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:20:43 ID:x1LN.Icy8M
司祭「不安に思うことはない。わしにお前を裁く意思はないのじゃよ?」

宣教師「そんな事は関係ありません!」

司祭「む…?」

宣教師「あなたは私の言葉を…受け取ってさえくれなかった!」

宣教師「ずっと私を騙していた…!」

司祭「……」

神父「なんの事だ?」

宣教師「謂れのない憎しみを植え付け、人々の嗜虐心を煽り、差別を促すあなたを私は許しません!」

司祭「…ふむ。まだ混乱しとるようじゃな」

神父「そのようで」

宣教師「伝承も…史実も…すべては歪められた物!」

宣教師「癒しの力など存在しません…!神父様も目を覚ますべきです!」

神父「なにを言うかと思えば救いようのない…」

宣教師「教団の伝える教えは真実を象っているに過ぎません!」

神父「なぜそんな事をする必要がある?なんの得もないだろうが?」

司祭「耳を貸さぬ事じゃ。二匹の入れ知恵じゃろうて?」

神父「なるほど」

宣教師「……!」ギリッ
686:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:22:41 ID:x1LN.Icy8M
司祭「哀れも哀れ。罪深き種族に関わったばかりに二度も悲運を辿ろうとは…」

宣教師「あなたに哀れまれる筋合いはありません!」

司祭「おぉ、宣教師や?汚れなき心を邪念に侵され、さぞや辛い事じゃろう」

宣教師「……!」

司祭「やはり今はゆっくり休ませよう。お前が目を覚ますまで辛抱強く待とうじゃないか?」

宣教師「まともに答える気はないのですね…?」

神父「ははは!馬鹿馬鹿しすぎて、まともに取り合っても疲れるだけだ!」

司祭「やめんか。そのようなつもりで言ったのではない」

神父「も、申し訳ございません」アセアセ

宣教師「…分かりました。もういいです」

司祭「む?」
687:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:24:53 ID:I7KxdXpwyw
司祭「もういいとはどういう意味じゃ?」

宣教師「私は自らの命を絶ちます」

司祭「馬鹿げたことを…お前が命を絶ったからといってなんになる?」

宣教師「…真に命を重く考えてくださるのなら、私の話を聞いていただけませんか?」

司祭「むぅ…」

宣教師「それすら叶わないのであれば、一思いに舌を噛み切ります…」

神父「黙れ!貴様など我らの威信と信仰を汚す堕ちた邪教徒に過ぎないんだ!」

神父「そのような命が失われたところで捨て場に困る!」

神父「やるなら我々のいない場所でひっそりと命を絶てばいい!」

宣教師「…それが答えなのですか?」

司祭「……」

神父「やれるものならやってみせろ!出来もせん分際が偉そうに!」

宣教師「……」

宣教師「」カジッ

神父「」ビクッ

宣教師「っ…!」グッ

神父「お、おい…まさか…」

宣教師「〜〜〜!」ググッ プルプル

神父「や、やめ…!」

司祭「やめんかぁぁぁぁ!!!」

宣教師「」ビクッ

神父「」ビクッ
688:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:27:21 ID:x1LN.Icy8M
司祭「よく伝わったわい。その辺にしておけ」

宣教師「いっ…つつ」タラー

神父「ち…血がっ…!?」

宣教師「いざやるとなると、中々うまくいかないものですね…」ヒリヒリ

神父「(こいつ…本気で舌を噛み切る気だったのか…!?)」

司祭「物分かりがよく聡明でありながら、決めたら頑として曲げず不器用なところは変わらんのじゃな?」

宣教師「司祭様も…お声は健在なようでなによりです」

司祭「…改めて話し合おうかの」

宣教師「えぇ。お願いします」

司祭「二匹はどこへやった?」

神父「は…はい!言われました通り、奥の部屋に隔離してあります!」

司祭「そうか、では先に行っておれ」

神父「はっ!」

宣教師「?」
689:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:29:10 ID:x1LN.Icy8M
司祭「宣教師よ。お前はわしにこう言ったな?」

司祭「人々に差別を促しているのはこのわしで、伝承も史実も歪められた教えじゃと」

宣教師「はい…」

司祭「そう思うに至った理由はなんじゃ?」

宣教師「それは…」

司祭「村の人間から袋叩きに遇い、傷付いた幼いホビットを哀れに思ったのが始まり…そうじゃな?」

宣教師「」ドキッ

司祭「優しいお前の事じゃ。連れ帰って手当てでも施したのじゃろう?」

宣教師「……」

司祭「なんらかの形でホビットはお前に近寄り、お前もまた受け入れた…」

宣教師「…はい」

司祭「…短いふれあいの中で情が芽生えたか?」

司祭「一人貧しく暮らし、村の布教を行う孤独には穏やかな笑顔がまばゆく写ったか?」

司祭「そこに懐かしい家族の面影を重ねたかったのか?」

司祭「或いは…居心地の良さに憩いが生まれたか?」

宣教師「……!」

司祭「それが手とも知らずに…だから愚かだと言うんじゃ」

宣教師「え…?」
690:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:31:28 ID:I7KxdXpwyw
司祭「情を寄せたお前は疑いなく奴らの言葉を聞き入れたのであろう」

司祭「おそらく不幸な生い立ちを囁き、お前に罪の意識を絡み付け…」

司祭「ホビットに癒しの力など無い…。と言い放たれたのじゃな?」

宣教師「なぜ…!?」

司祭「分からぬか?そういう生き物なんじゃよ」

宣教師「そんな…彼らは違います!」

司祭「癒しの力など存在しないじゃと?」

司祭「それもそうじゃろう。使わずに黙っておればいい話じゃ」

宣教師「(そういえば以前に…村人から受けた傷を短時間で治していたような…)」

宣教師「……!」ブルブル

司祭「うまい所を突いたものじゃ。確かに癒しの力など無いと考えれば全てが裏返る」

司祭「そして奴らは人間の前で癒しの力を見せようとせん」

司祭「そうなれば力を目の当たりにした事のないお前が騙されるのは仕方のないことじゃ」

宣教師「違います…。あの親子は…私を信じて…」ブルブル

司祭「安心せい。奴らの化けの皮を剥がして目を覚まさせてやろう」

宣教師「……」ブルブル
691:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:33:08 ID:I7KxdXpwyw
カロル「んーっ!」ジタバタ

母「」モガモガ

神父「……」

ガチャッ

神父「司祭様…!」

司祭「幼子の拘束を解いてやれ」

神父「よろしいのですか!?」

司祭「構わん」

神父「はっ!」シュルリ

カロル「はぁっ…はぁっ…」

母「」モガモガ

カロル「お母さま…!」

司祭「よく見ておけ」

宣教師「……」
692:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:35:06 ID:I7KxdXpwyw
司祭「幼きホビットよ」

カロル「へ…?ボク…ですか?」

司祭「うむ。お前さんにある事を願いたい」

カロル「…はい」

司祭「もしお前さんが願いを聞き入れ、叶えてくれたならば、こちらもお前さんの望みを叶えよう」

カロル「のぞみ…?」

司祭「そう。望みじゃ」

カロル「……」

司祭「さぁ、ありのままに望みを言うがいい」

カロル「それは…一つじゃないとダメですか?」

司祭「む?な、なるほど…二つという事か?」

カロル「ホントに叶えてくれるなら、お願いしたい事がいっぱいあるんです」

神父「貴様!どさくさ紛れに欲をかきおって!」

司祭「よいよい。いくらでも言うがいい。一つで満たされぬのは子のサガじゃ」

カロル「ありがとうございます」ペコリ

宣教師「(今まで多くを望まなかった彼が…)」

宣教師「(まさかこの機会を利用する気で…!)」
693:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:38:45 ID:I7KxdXpwyw
司祭「ではまずはこちらの望みじゃ」

カロル「はい」

司祭「…神父の傷付いた目を治してほしいのじゃよ」

神父「は!?」

カロル「おじさまの目を…?」

司祭「お前さんは気付いておらんが、その手には不思議な力が宿っている」

カロル「手…?」キョトン

司祭「神父よ。彼の目線まで屈んでやれ」

神父「はっ!」シャガミ

司祭「試しに傷に触れてみるんじゃ」

カロル「……」

司祭「さぁ!」

カロル「」ドキドキ

宣教師「」ドキドキ

カロル「」スッ ピトッ

神父「……」

司祭「どうじゃ?」

神父「なにぶん医務室で手当てを受けたもので…痛みは無いのですが…」

司祭「ふむ…布を取って傷を晒してみよ」

神父「え…いや…しかし、外してはならないと医術師から…」

司祭「」ギロッ

神父「は、はい!外します!」シュルリ

宣教師「っ…!」

カロル「」ビクッ

司祭「なるほどな。痛ましいものじゃ…」
694:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:41:10 ID:x1LN.Icy8M
司祭「今度は直に触れてみよ」

カロル「はい…」ピトッ

神父「……」

カロル「痛くないですか…?」

神父「う、うむ…」

―――数分後―――

司祭「変わりなしか」

神父「申し訳ございません…」

カロル「ごめんなさい…」

宣教師「やはり癒しの力は無いのでは?」

神父「小僧!わざとやってるんじゃないだろうな!?」

カロル「ち、ちがう!ボク、力なんて知らないもの!」

母「」モガモガ

カロル「お母さま…」

宣教師「彼のお母様の拘束を解いてあげてください」

司祭「ならぬ。力を隠す腹積もりであれば母親はそのままじゃ」

カロル「へ?」

司祭「素直に力を示せばよい。そうすれば母親は無傷で返そう」

宣教師「待ってください。お母様を人質に取ると言うのですか?」

司祭「穏便に済ませたかったが、こうでもせねば、いつまでも力を隠し続けるじゃろうて」

宣教師「卑劣極まりない。このような仕打ちを神が赦されると思いますか!」

司祭「…ならばこうしようではないか」
695:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:43:41 ID:x1LN.Icy8M
司祭「幼子よ。あと一度だけじゃ」

カロル「でも…ボク、力なんて…」

司祭「もし傷を癒せればお前さんらを無事に帰すと保証しよう」

司祭「無論、初めに言った出来うる限りの望みを叶えるという約束も守る」

カロル「……」

司祭「じゃが傷を癒せなければ…全ては元通りじゃ」

司祭「お前さんらには生涯を地下牢で過ごしてもらうぞ」

カロル「……」

宣教師「それはあまりに不平等な選択ではありませんか!」

司祭「何がじゃ?」

宣教師「なぜ傷を癒せなければ捕らえられるのです!」

司祭「ふん…愚か者め。神父の報告で既に分かっておるんじゃ」

司祭「こやつらは村の人間にまで深く関わり、旅人に罪を着せて崩壊まで追い詰めておる」

宣教師「な…!」

カロル「え…?」チラッ

神父「……」ツツー

カロル「…どういう事なの?」

神父「……」

カロル「おじさま…?」

神父「うっ…む、むぅ…ゲフンゲフン!」

カロル「…ボク、そんな事してない」

母「んーっ!んーっ!」ジタバタ
696:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/22(水) 23:46:06 ID:x1LN.Icy8M
カロル「知らない…。ボクもお母さまも…何もしてない」

司祭「ほっほっほ…言い訳などいくらでも出来る。罪を清算したくば力を見せてみよ」

カロル「分からないよ…。力なんて持ってないもの…」ワナワナ

宣教師「やはり認められません!一方的に二人を貶めて、脅迫するなど…!」

司祭「やかましいわい。お前が認めなかろうが所詮は腕の自由を奪われた女の身じゃ。どうにもなるまい?」

宣教師「初めから…彼に力があるか試したかっただけなのですね…!」

司祭「……」

宣教師「どこまで…信頼を裏切れば気が済むのですか…!」

母「んーっ!」ジタバタ

司祭「…幼子よ。機会は一度。道は二つじゃ…。限られた選択を誤るでないぞ?」

カロル「おじさまを治せば…みんなで帰れるの?」

神父「…ま、まぁそうだな」

カロル「…しゃがんで?」

神父「あ、あぁ」シャガミ

カロル「」スッ ピトッ

カロル「(分からないけど、たぶん…)」ギュッ
697:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/30(木) 19:45:55 ID:X7oKNsh1ok
カロル「」ピトッ

カロル「……」ギュッ

司祭「何のマネじゃ?」

神父「手を…合わせているようですな?」

司祭「手を?」

宣教師「(あれは…祈り?)」

カロル「」スッ

神父「ん?」

カロル「」ナデナデ

神父「な、なんだ?なぜ撫でるのだ?」

カロル「」パッ

神父「はぁ…?」キョトン

司祭「なんと…!」

宣教師「…!?」

カロル「ホントにできた…!」パァァ
698:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/30(木) 19:47:36 ID:X7oKNsh1ok
宣教師「まさか…そんな……」ガクッ

神父「は?何か起こったのですかな?」

司祭「…素晴らしい…!」

神父「へ?へ?」

司祭「…気付いておらんのか?」

神父「はい?」

司祭「何か変化を感じんか?」

神父「……?」

司祭「愚か者め。目元をさすってみよ」

神父「」スリスリ

神父「えっ」

神父「な、な、なんじゃこりゃぁ!?」ビックリ

司祭「…呆れた奴じゃわい」
699:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/30(木) 19:50:43 ID:Ncsc1rYezg
神父「見える…はっきりと見えるぞ…!」

宣教師「傷を塞ぐだけでなく、失われた部分まで再生するなんて…!」

司祭「ほほほ。まさしく力を目にしたな?」

宣教師「……」

司祭「オホンッ…もう迷う必要はあるまい?」

宣教師「どうやら、そのようです…」

司祭「うむ。それでよい…。縄をほどいてやろう」

神父「よくやったぞ!」

カロル「えへへ」テレッ

神父「しかしどうして今まで隠していた?
その力を用いれば私の傷も癒せただろうに…」

カロル「ホントに知らなかったんです。ボク、力なんて聞いた事もなかったから」

神父「ならばどうやって発揮したのだ?」

カロル「祈ってみたの。おじさまのケガが治りますようにって?」

神父「それがさっきの手を重ねる所作か?」

カロル「うん。宣教師さまに教えてもらったんだ!」ニコッ

神父「なぜそれで力が発揮されると思ったんだ?」

カロル「みんなの祈りを神様は聞いてくれるって宣教師さまは言ってたよ?
だからもしボクに力があるなら、神様が教えてくれると思ったの」

神父「なるほどな…」

司祭「神父よ、耳を貸すでないぞ。そやつは偽りをごまかしているに過ぎぬ」

神父「」ハッ

司祭「ホビットが神を語るなど、おこがましいにも程がある。そう思わんか?」

神父「そ、そうですな。あまりの喜びにほだされかけてしまいました」アセアセ

カロル「嘘じゃないのに?」キョトン

神父「黙れっ!宣教師のようにたぶらかそうとしても、そうはいかんからな!」

カロル「……」
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sage:


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