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少年「ボクが世界を変えてみせる」
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1: 名無しさん@読者の声:2012/12/23(日) 21:21:41 ID:apUuk9iOiY
むかしむかしのことです。
世界は深い緑が生い茂り、深い青が寄り添うように流れる清らかな一つの円でした。
穢れを知らず、怒りも悲しみもなく、渇くことのない喜びが波立てる大地は
争いを寡黙に、繋がりをおおらかにしました。


642: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 18:49:54 ID:OplxH4gICE
???「お姉ちゃんはどうしてボクに話しかけてくれたの?」

宣教師「…そういえば思い出せませんね」

???「えー!分からないの?」ビックリ

宣教師「…ところでキミは顔を見せてくれないのですか?」

???「ずっと見てるじゃない?」

宣教師「…霧掛かっていて見えませんね」

???「そう…じゃあまだ思い出せないんだね」

宣教師「……?」

「おい!」

宣教師「」ビクッ

「何してんだよ。裏通りには行っちゃダメだって、母さんに言われたろ?」

宣教師「お兄…ちゃん?」
643: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 18:54:18 ID:OplxH4gICE
兄「なんだ、兄ちゃんの顔も忘れたのか?」

宣教師「なぜ…だって…お兄ちゃんは…」

兄「どうした?様子が変だぞ?」

宣教師「あ、ううん…なんでも、ないよ」

兄「一人で何してたんだ?」

宣教師「一人?」

兄「一人でぶつぶつ喋ってたじゃないか?」

宣教師「いない…!」

兄「はぁ?」

宣教師「そこにいた男の子は?」

兄「そこには最初からお前しかいなかったぞ?」

宣教師「そんな…そんな筈は…」

兄「大丈夫か、何かあったのか?」

宣教師「お兄ちゃんも見たでしょう!私と話してた子を!」

兄「見てないよ」

宣教師「どうして…」

兄「…いいんだよ。そんな奴はいなくて…」

宣教師「…お兄ちゃん…?」

兄「あいつはいなくていいんだ」

宣教師「なに…?」

カァァァ!

宣教師「きゃっ」

宣教師「視界が…まぶしい…!」

………………
644: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 18:58:23 ID:QE/RDjeSTw
―――大聖堂(地下牢)―――

宣教師「」パチッ

宣教師「ふむ。やはり夢でしたか」ムクリ

宣教師「(ずいぶんと不思議な夢でしたね…。一体なんだったのでしょう?)」

ジョー「おっ!起きたか?」

宣教師「あ、ジョーさん。おはようございます」ペコリ

ジョー「おはよう。朝飯ならそこに置いてあるぜ」

宣教師「あの…お母様の件はどうなったのですか?」

ジョー「ん?あぁ、いいんだよ。行かないって決めたからさ」

宣教師「え?行かないのですか?」

ジョー「まぁ頼んではみたけど休暇が貰えなくてさ」

宣教師「そんな…!ちゃんと事情を話せば分かってもらえる筈です!」

ジョー「いいって、いいって!別に今すぐじゃなくても人間、そうそう死にはしないよ」

宣教師「それでいいのですか?」

ジョー「…そんな事よりさ、あんたに朗報だぜ」

宣教師「朗報?」キョトン
645: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:00:31 ID:QE/RDjeSTw
ジョー「隣の牢にホビットの親子が入ってる。あんたの知り合いじゃないか?」

宣教師「」ゾワッ

宣教師「ま、まさか」

ジョー「昨日の夜、神父が連れてきて俺に押し付けたんだよ」

宣教師「……!」

ジョー「二人ともぐっすり寝てるよ。よっぽど疲れてたんだろうな」

宣教師「…捕まってしまったのですか」

ジョー「そう落ち込むなよ。さんざん会いたがってたじゃないか」

宣教師「こんな形での再会は望んでません…」

ジョー「……」

宣教師「司祭様はどういうつもりでいるのでしょう…」

ジョー「さぁな。俺には司祭様の深い胸の内を知る事はできないよ」

宣教師「私の力が足らないばかりに…二人をこんな目に合わせてしまうなんて」

ジョー「……」
646: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:03:15 ID:OplxH4gICE
カロル「ん…」モゾモゾ

母「」スヤスヤ

宣教師「なんとかならないのですか?」

カロル「……(宣教師さまの声…?)」

ジョー「なんとかって言われてもな」ポリポリ

カロル「(昨日のお兄さんもいる)」

宣教師「彼らに罪などありません。出してあげてください」

ジョー「おいおい、無茶言うなよ」

宣教師「では司祭様に会わせてください。私が話をつけます!」

ジョー「なに言ってんだ。そんな事出来る訳ないだろ?」

宣教師「決めつけていては何もなりません!」

ジョー「あんまり声を出すと二人が起きちまうぞ?」

宣教師「……!」

ジョー「あんたには酷だが、この二人はどのみちロクな事にならないよ」

宣教師「…カロルくんとお母様が不幸になっていくのを、ただ黙って見ていろと?」

ジョー「あぁ、そうさ。それにこいつはあんたにとってもチャンスなんだぜ?」

宣教師「……?」

ジョー「司祭様は一度だけ、こいつらを見に来る。ホビットを捕らえた時はいつもそうだからな」

宣教師「つまり…」

ジョー「そうだよ。そこであんたがこいつらに騙されてたと言えば、司祭様は信じるかもしれない」

宣教師「……」

ジョー「もちろん、そうなればこいつらの罪は確定して罰が下されるだろうが…」

ジョー「しょせんこいつらはホビットだ。どうあったって裁かれる存在なんだ」

ジョー「だったら下手に庇って一緒に罪を被るより、あんただけでも助かった方がいい」

宣教師「……」

カロル「……」
647: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:05:59 ID:QE/RDjeSTw
宣教師「冗談はよしてください」

ジョー「なに言ってるんだ。俺は本気だぜ」

宣教師「なぜ私の為に二人が罰せられなければならないのです?」

ジョー「別にあんたの為にじゃない。どっちみち裁かれる運命なんだよ」

宣教師「絶対に嫌です。私は…そのような醜い手段を使ってまで生き延びたいとは思いません」

カロル「……!」

ジョー「じゃあどうするんだ。このまま共倒れすんのか?」

宣教師「カロルくん達だけでも助けられるよう、司祭様に懇願します」

ジョー「バカ!それが無理だって言ってるんだ!」

宣教師「なんと言われても結構です。神に仕える者として、私の前で罪無き者を裁かせはしません!」

ジョー「…あきれた奴だな」

カロル「(宣教師さま…)」ウルッ
648: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:09:59 ID:OplxH4gICE
カロル「(そっか。ここ、牢屋だったんだ…)」

カロル「(この中でもずっと、ボクらを心配してくれてたんだ…)」グスッ

ジョー「はぁ…勝手にしろよ!」

宣教師「言われなくてもそうします」

ジョー「ちっ…!最後まで分からず屋だったな!」

宣教師「どこへ行くのですか?」

ジョー「広間で一服してくんだよ!」

宣教師「待ってください。二人の分の朝食は用意してあるのですか?」

ジョー「ホビットの為に飯を作る人間が、ここにいると思うか?」

宣教師「……」

ジョー「そんなに心配なら自分の飯を分けてやれよ。柵の隙間から渡せるもんならな!」

宣教師「なっ…」

ジョー「くれぐれもスープはこぼさないでくれよ?
パンなら食えなくなるだけだが、汁物は後片付けが面倒だからな」

宣教師「…!」キッ

ジョー「ふん!」スタスタ

カツンカツン カツンカツン
649: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:13:26 ID:QE/RDjeSTw
宣教師「ジョーさんがあんな人だとは思いませんでした!」プンスカ

カロル「宣教師さま?」

宣教師「」ビクッ

カロル「おはようございます」

宣教師「か、カロルくん…。起きていたのですか?」

カロル「はい」

宣教師「…聞いてました?」

カロル「……」

宣教師「あ、あの…先ほどの話は言うなれば…その…う、嘘のようなものでして」アセアセ

カロル「平気、何も聞いてないよ?」ニコッ

宣教師「ホッ…それは良かったです」

カロル「…宣教師さまの声、久しぶりな気がするね」

宣教師「そ、そうですか?」

カロル「うん…。懐かしくて、なんだかすごく嬉しいや」

宣教師「カロルくん…」

カロル「でも顔が見れなくて、ちょっぴり残念かも」

宣教師「…そうですね」
650: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:15:25 ID:OplxH4gICE
宣教師「ふふ。私もキミの声が聞けて嬉しいです」ニコニコ

カロル「ホント?」

宣教師「もちろん。片時もあなた達を忘れた事はありませんよ?」

カロル「ボクも忘れなかったよ!宣教師さまのこと!」

宣教師「おや、本当ですか?」

カロル「うん!ホント!」

宣教師「てっきりルーボイくんやパッチくんと遊ぶのに夢中で忘れてるかと思いました?」ニコッ

カロル「う…そんなことないです!」

宣教師「一瞬言葉に詰まりましたね?」ニコニコ

カロル「…いじわるですよ?」ムスッ

宣教師「ふふ…」ニコニコ
651: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:18:27 ID:QE/RDjeSTw
宣教師「みんなの様子は変わりありませんか?」

カロル「……」

宣教師「カロルくん?」

カロル「…うん。みんな元気だよ!」

宣教師「そうですか。それは何よりです」ニコニコ

カロル「……」

宣教師「キミはここへ連れてこられたのですか?」

カロル「ううん…」

宣教師「へ?」

カツンカツン カツンカツン

宣教師「……?」

カロル「ジョーさんかな?」

宣教師「さぁ…誰でしょうね?」

カツンカツン カツンカツン
652: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:29:47 ID:eXZVFIc0MI
カツンカツン

宣教師「あなたは…!」

ダガ「なんだ、ジョーはいねぇのか…」

宣教師「…ジョーさんでしたら広間に行きましたが?」

ダガ「…都合がいいじゃねぇか」

宣教師「はい?」

ダガ「ん?こいつは…」ジロッ

カロル「」ビクッ

宣教師「……!」

ダガ「…ホビットか」

カロル「はじめ……」

ドッ! ガシャァッ!

カロル「わっ」ビクッ

ダガ「人間様に口を利くんじゃねぇよ。このドブネズミが…」

宣教師「なにをしてるんですか!?」

ダガ「柵に蹴りを入れただけだろうが?」

宣教師「相手は子供ですよ…!」

ダガ「子供?アッハッハッハ!!」ゲラゲラ

宣教師「何がおかしいのです…?」

ダガ「ドブネズミに子供もクソもあるか!おかしな事を言いやがる!」ゲラゲラ

カロル「」ブルブル

ダガ「ふふ…ふふ…。こんなに笑ったのは久しぶりだぜ」ニヤニヤ
653: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:38:41 ID:eXZVFIc0MI
ダガ「ふ…どうした?眉間にシワなんぞ寄せて?」ニヤリ

宣教師「…それ以上、無闇に彼を傷付けるのはおやめなさい。私に用があるのでしょう?」

ダガ「分かってんじゃねぇか?」

宣教師「……」

ダガ「そう睨むなよ?別に取って食おうって訳じゃないんだぜ?」

宣教師「どうでしょうね…」

ダガ「今日はジョーの事で話があって来たんだ…」

宣教師「ジョーさんの?」

ダガ「あぁ。あいつの母親が病を患ってな。奴はその見舞いに行きたいらしい」

宣教師「その話ならすでに聞きましたが…」

ダガ「やっぱりな…」

宣教師「どういう事ですか?」

ダガ「休暇が取れなかったのも聞いたか…?」

宣教師「はい」

ダガ「そうか。なにせ休暇が取れないのはてめぇのせいだもんな…?」

宣教師「私の?」
654: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:39:55 ID:eXZVFIc0MI
ダガ「知ってたんじゃないのか…?」

宣教師「それは聞いていませんでしたが…」

ダガ「お前の見張りで奴は管轄を離れられねぇのよ…」

宣教師「トトさんに頼めば代わってくれるのでは?」

ダガ「そうはいかねぇ。トトには俺からキツイ仕事をプレゼントしてやったからなぁ…」ニヤリ

宣教師「…」

ダガ「かわいそうになぁ…?奴は母親の見舞いに行けないそうだ?」

宣教師「まさか…」

ダガ「ぐふふ…どうした?」

宣教師「ジョーさんの事情に付け込んだのですね?」

ダガ「人聞きの悪いことを言うなよ?
トトの奴が暇そうにしてたから善意で仕事をくれてやっただけさ…」

宣教師「私にどうしろと言うのです?」

ダガ「理解が早いな…。さすが優秀な宣教師さんだ?」ニヤニヤ
655: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:42:35 ID:GFjLj5QVz.
ダガ「そうさなぁ…。何をしてもらおうか?」ガシッ

宣教師「」ビクッ

ダガ「ふ…怯えなくていい。柵に隔てられる限りは安全だ…」ニヤァ

宣教師「怯えてなどいません…」キッ

カロル「」ドキドキ

ダガ「クックック…」ギュッ

宣教師「……?」

ダガ「ふん…!」グニィ ビキッ

宣教師「っ…!?」

ダガ「おっと、曲げるつもりが勢い余ってもげちまった?」ニヤニヤ

宣教師「お、脅しているのですか?」ビクビク

ダガ「ふ…そういう訳じゃねぇさ」ブンッ ポイッ

カシャンッ!

カロル「っ!」ビクッ

宣教師「」ビクッ

ダガ「さて、なんでも言う事を聞いてくれんだったな?」

宣教師「そ、そこまでは言ってません!」

ダガ「ほう…。ジョーが見舞いに行けなくなってもいいのか?」

宣教師「っ…!」ギリッ
656: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:45:58 ID:GFjLj5QVz.
ダガ「ん?どうする?」ニヤニヤ

宣教師「わ…かり、ました」

ダガ「あぁ?なんだって?」

宣教師「…好きにしてください」

ダガ「はっ…?まぁよしとしようか?」

宣教師「……」

カロル「ダメ!!」

ダガ「あぁ?」

宣教師「カロルくん…?」

カロル「その人はひどい事をするに決まってる!」

宣教師「……」

カロル「言う通りにしちゃダメだよ!」

宣教師「…キミも先ほど聞いたでしょう?」

カロル「……」

宣教師「私が言う通りにしなければジョーさんはお母様のお見舞いに行けないのです」

カロル「だからって…こんなの違うよ!」
657: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:46:52 ID:GFjLj5QVz.
ダガ「おい、ドブネズミ?」

カロル「……?」

ダガ「……!」ググッ

ビキィッ!

カロル「」ビクッ

ダガ「てめぇもこの柵みてぇになりてぇか?」

カロル「あ…ぅ……」ブルブル

ダガ「ドブネズミごときが人間様の話に口出ししてんじゃねぇよ…」

カロル「」ブルブル

ダガ「あぁ?なんとか言ってみろ、おら?」

カロル「……」ブルブル

ダガ「はっ?縮こまるぐらいならハナから喋るんじゃねぇよ」
658: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:50:14 ID:eXZVFIc0MI
宣教師「弱いものいじめはそのくらいにしたらどうです?」

ダガ「…一々気取った言い方しやがって」

宣教師「……」

ダガ「まぁいい。その減らず口もすぐに聞けなくなる…」

宣教師「いい加減に用件を言ったらどうなんです?」

ダガ「ククク…そうだな?」ジャラ

宣教師「…なぜあなたが鍵を?」

ダガ「予備の合鍵をくすねたのよ」カチャカチャ

宣教師「何を…するつもりですか?」

ダガ「ふ……」ガチャッ

宣教師「やめなさい…。それ以上、私に近付けば大声を出しますよ…!」

ダガ「出せばいいじゃねぇか?ジョーが母親に会えなくなってもいいならな…」

宣教師「……」

ダガ「あいつも悲しむだろうなぁ?母親の死に目に立ち会えなけりゃよ…」

宣教師「私は…あなたを軽蔑します…!」

ダガ「ククク…生意気な女ほど、いたぶり甲斐もあるってものさ?」

宣教師「」ススッ

ダガ「ふ…後ろには壁しかねぇぞ?」ジリジリ

宣教師「……!」トンッ
659: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 13:05:40 ID:QUrG5tc8yc
カロル「(ど、どうしよう…)」ブルブル

母「じっとしてなさい…」

カロル「」ビクッ

カロル「おかあさ…」

母「しっ!声を出してはいけないわ」

カロル「……!」

母「坊やはおとなしくしてるのよ。いいわね?」

カロル「けど…宣教師さまが…!」

母「耳を塞いで目を瞑って、何も考えずにベッドに潜りなさい」

カロル「やだ…やだよ!」

母「しっ!」バッ

カロル「むぐっ!んぅ…!?」

母「平気…お母さんに任せて?」

カロル「……?」

母「信じて…?」

カロル「……」

カロル「」コクリ

母「」ニコリ
660: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 16:45:17 ID:0e8Wekw..E
ダガ「ククク…布切れ一枚、か。…みすぼらしいが、お前にはお似合いだな?」

宣教師「…修道服は没収済みですからね」プイッ

ダガ「ふ…」ビリィッ

宣教師「っ…!」

ダガ「ククク…ガキだと思ってたが、体の方はなかなか育ってやがる…」ビリビリ

宣教師「仮にも神に仕える者が神聖な場で、このような振る舞いを行って許されるとお思いですか?」

ダガ「神聖な場だと?罪人の掃き溜めがか?」ニヤニヤ

宣教師「…汚らわしい」ボソッ

ダガ「」ガシッ ダンッ

宣教師「っ!」ググッ

ダガ「よく喋る口だ…。このまま顎を握り潰してやれば少しはおとなしくなるか?」

宣教師「……!?」ジタバタ

ダガ「手荒に扱われたくねぇなら黙って従え…」

宣教師「」ウルウル

ダガ「……」パッ

宣教師「けほっ…」ズキズキ

ダガ「始めるか……」

「ふあぁ〜!」

ダガ「あ?」

宣教師「?」ゲホッゲホッ

母「久しぶりにゆっくり寝れたわね!」ノビッ

ダガ「ドブネズミの檻か…」スクッ

宣教師「……?」

ダガ「てめぇはそこにいろ」
661: ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 17:06:04 ID:0e8Wekw..E
ダガ「……!?」アングリ

母「あら、初めて見る方ね?」

ダガ「て、てめぇ…何をしてる?」

母「はい?」

ダガ「なんで全裸なんだと聞いてんだ!!」

母「暑くて寝苦しかったからですけど?」

ダガ「な、なにぃ…!?」

母「何か問題でも?」クネクネ

ダガ「くっ…!」チラッ

母「これでも自信はありましてよ?」ニコリ

ダガ「」マジマジ

母「…なんでしたら試してみます?」

ダガ「」ハッ

ダガ「黙れ!!」

母「たくましい方なので積極的かと思ったのだけれど、意外に奥手なんですね?」クスクス

ダガ「なんだと?」ギロッ

母「好きなように弄んでいただいていいんですよ?」スラリ

ダガ「だ、誰が…!」

母「それとも、そっちは自信がありませんでした?」クスクス

ダガ「…何をっ!?」イラッ

母「それならいいじゃありませんか?」

ダガ「や…やってやろうじゃねぇか!」カチャカチャ

母「ふふ!」クスリ

ダガ「」ガチャッ

ダガ「この売女が…!思い知らせてやるよ…」

母「どうぞ?」
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sage:


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