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少年「ボクが世界を変えてみせる」
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1:🎄 名無しさん@読者の声:2012/12/23(日) 21:21:41 ID:apUuk9iOiY
むかしむかしのことです。
世界は深い緑が生い茂り、深い青が寄り添うように流れる清らかな一つの円でした。
穢れを知らず、怒りも悲しみもなく、渇くことのない喜びが波立てる大地は
争いを寡黙に、繋がりをおおらかにしました。


563:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/5(金) 17:09:26 ID:3eh8rSa52E
母「ケガをなさったそうですけど遊ばせてしまって平気だったんですか?」

メイキ「私も不安だったんですけどね。
唇が腫れ上がって、腕もひねったみたいで紫色に…」

母「…なぜそんな事に?」

メイキ「それが教えてくれないんですよ…」

母「……?」

メイキ「日が沈んだ頃に帰ってきたかと思えば、目の前には痛ましい姿の息子ですよ?
慌てるじゃありませんか?」

母「そうですね…」

メイキ「何があったか聞いても辛そうに泣くばかりで、てんで見当も付きませんで…」

母「それほどのケガを負っているんですもの。
冷静になれないのも無理はないですよ…」

メイキ「まぁ…そうですね。
それでも助けを求めようと親しくしてる人や、村長の所に行ってみたんですが…」

メイキ「何があったのか知らないけど、変な目付きでぎゃーぎゃー喚いてて…助けを求めるどころじゃなかったんですよ」

母「(…そういえば奥さんは何も知らないのよね)」

神父「ふむ…」
564:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/5(金) 17:10:50 ID:pA07Cck1l6
メイキ「次の日になれば宣教師様が異変に気付いてくれると思ったけど、一向に現れやしない」

母「……」

メイキ「かわいそうに。痛みのあまり眠れず、辛そうにする子供を見てる事しか出来なかった…」

母「……」

神父「…申し訳ありませんでしたな」

メイキ「……」

神父「あなたの息子さんも村の者たちも我々が必ず救います。
どうか…お許しいただきたい」

メイキ「いえ、私の方こそ…神父様に当たってしまってすみませんでした」

神父「いや、お気に召さるな。全ては私の不徳の致すところだ」

母「ふふ。それならお互い水に流してはいかがでしょう?」

メイキ「それもそうだね。湿っぽくしちまってごめんよ?
あたしはもう気にしないから、神父様も許しとくれ?」

神父「無論、私も水に流しましょう!」
565:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/5(金) 17:16:09 ID:pA07Cck1l6
メイキ「でも不思議なもので、あの子が遊びに来た途端、元気になっちまって!」

母「ふふ。あの子らしいですわね?」

神父「あの小僧と会った途端に、か…」

メイキ「えぇ。嬉しいんですよ。
まだ色々と吹っ切れられないで、その上あんなケガまでされてね…」

メイキ「突然が重なりすぎて、どうしていいか分からなくなってた時にあなたの息子さんが来てくれて…。
おかげで、あの子の元気な声が聞けたんですから…」ニッコリ

母「」ニコニコ

メイキ「唇が腫れてるのに大声対決なんかする始末で」ニコニコ

母「お、大声対決…?」ヒクヒク

神父「独特な遊びですな…?」ヒクヒク

メイキ「うふふ。おかしいでしょう?」

母「そうですね?」ヒクヒク

神父「彼女の息子を連れて行ったら、すぐに医術師を呼んで来ますのでな!」

メイキ「うふふ。お願いしますよ?」

神父「無論ですとも!」グッ

メイキ「頼もしいですねぇ。あ、着きましたよ?」
566:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/5(金) 17:17:35 ID:pA07Cck1l6
―――村(民家周辺)―――

メイキ「じゃあ呼んできますね?」

母「はい」ペコリ

神父「…あ〜。待ってくれんかな?」

メイキ「なんです?」キョトン

母「……?」

神父「私も入ってよろしいか?
念のために息子さんの容態を見ておきたいのだが…」

メイキ「そういう事でしたら、どうぞ?」ニコッ

神父「すみませんな」ペコリ

メイキ「いえいえ」ガチャッ

神父「貴様はここで待っていろ。くれぐれも変なマネをするなよ?」

母「は、はい…?」キョトン

神父「お邪魔しますぞ」スタスタ

バタンッ

母「どうしたのかしら…?」
567:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/7(日) 14:29:53 ID:zOFUY7O9qk
―――(ルーボイの家)―――

ガチャッ


ルーボイ「お!母ちゃんが帰ってきたのか?」

カロル「え…?でも早くないかな?」

ルーボイ「じゃあ他に誰がいんだよ?」

カロル「様子のおかしい人もいたから、もしかしたら…」

ルーボイ「げっ!テパ兄ちゃんかな…。一番おかしかったし…」

カロル「ルーボイくんは動けそう?」

ルーボイ「あったりめーだろ!ぴんぴんしてるぜ!」

カロル「無理しちゃダメだよ…?」

ルーボイ「へへっ!心配すんなって!
腫れてたとこも元に戻ってんだぜー!」

カロル「ほ、ほんとだ…!」

ルーボイ「すごいだろー?俺にかかればへっちゃらだぜ!」

カロル「(ほんとにすごいや…。ルーボイくんってどうなってるんだろ…?)」

ルーボイ「変な奴だったら追い払おうぜ!」

カロル「逃げた方がいいと思う…」

ルーボイ「なんだよ。ビビってんのか?」

カロル「うん。こわいよ。おかしな人だったら逃げよう?」

ルーボイ「弱虫だなー」
568:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/7(日) 14:31:21 ID:zOFUY7O9qk
ペチャクチャ

カロル「話し声がするね?」ヒソヒソ

ルーボイ「おう。母ちゃんの声だけど、もう一人いるな?」

カロル「……あっ」

ルーボイ「どうした?」

カロル「神父さまの声だ。ボクを迎えに来たのかも?」

ルーボイ「なーんだ。やっぱり平気じゃんか」

カロル「うん。ボクの早とちりだったみたい」

ルーボイ「はぁ…。お前、気にしすぎだよ」

カロル「ごめん…」

ルーボイ「謝るなっつの!年上なんだろ?」

カロル「そうだけど…」

ルーボイ「もっとなんかこう、ズーンとしてドシーンってしろよ!」

カロル「えーと…それってどんな風なの?」

ルーボイ「だからズーンとしてドシーンだよ!」

カロル「…ごめんね。ボクには分からないや」

ルーボイ「なんでだよ!?」ガーン
569:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/7(日) 14:32:31 ID:JLKlcntD3Q
カロル「人間のこと、もっと勉強するよ。
それからルーボイくんの言うようにしてみるね?」

ルーボイ「はぁ?勉強…?」

カロル「うん。そうしたらズーンとしてドシーンっていうのも分かるようになると思うから」

ルーボイ「やめとけよー。勉強なんてつまんねーぞ?」

カロル「そうかな?知らない事を覚えるのって楽しいよ?」

ルーボイ「うぇー…。やめろよ。聞きたくねー」

カロル「楽しいのに?」

ルーボイ「…母ちゃんの前で勉強の話すんなよ?」

カロル「どうして?」

ルーボイ「いいから!絶対すんなよ!勉強しろってうるせーに決まってんだから!」

カロル「う、うん…」
570:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/7(日) 14:34:03 ID:zOFUY7O9qk
ペチャクチャ

ルーボイ「ぜんぜん入ってこねーな?」

カロル「うん。大事な話をしてるのかも」ペラ

ルーボイ「ふーん…。なぁ、それおもしれーか?」

カロル「おもしろいよ?ルーボイくんも読む?」

ルーボイ「いいよ。ってか俺のだから、もう読んだし」

カロル「あ、そうだよね?」テレッ

ルーボイ「子供ん時はそういう絵本に夢中だったなぁ」

カロル「(今も子供だと思うけど…)」ペラ

ルーボイ「でも、やっぱ外で遊んだ方がおもしろいなぁ」

カロル「ルーボイくんはすごく元気だもんね?」

ルーボイ「おう!遊んでたらあっという間に日が沈んじゃうからな!」

カロル「あはは!さすがだね!」ペラ
571:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/7(日) 14:36:39 ID:JLKlcntD3Q
ルーボイ「なぁ、なぁ。それってどんな話だっけ?」

カロル「えっとね。迷子になった子供が色んな動物に助けてもらって、お母さんの所に帰るお話だよ?」ペラ

ルーボイ「ふーん。ガキくせーなぁ」

カロル「そう?ボクは素敵だと思うな?」

ルーボイ「そうかー?なんかありがちじゃん」

カロル「ほら、見て?」ヒラッ

ルーボイ「ん?」

カロル「ウサギが寂しがる子供に唄を歌ってあげてる?」

ルーボイ「そうだな…?」

カロル「種族が違っても分かりあって、助け合えるんだ。
このお話には大切なことがいっぱい詰まってるよ?」

ルーボイ「…だって嘘っぱちだろ。俺らは動物となんか話せねーぞ?」

カロル「話せなくてもいいんじゃないかな。
言葉じゃなくても伝えられることってあるでしょ?」
572:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/7(日) 14:38:08 ID:JLKlcntD3Q
ルーボイ「俺は分かんねーな。動物嫌いだし」

カロル「そうなの?」

ルーボイ「お前の犬だってでかいし、うるさいしイヤだったなぁ」

カロル「そ、そう?マルクは賢くていい子だよ?」

ルーボイ「そうか?あいつすっげー吠えるぞ?」

カロル「マルクは人懐こいから、きっと遊びたがってるんだよ?」

ルーボイ「やだよ、あいつと遊ぶのなんか!」

カロル「そんな言い方は良くないよ。マルクは友達なんだから!」


ルーボイ「な、なに怒ってんだよ?」

カロル「怒ってないけど、マルクを悪く言われたくない…」

ルーボイ「じ、冗談だっつの…」

カロル「…そっか。冗談だったんだ。大きな声出してごめん」

ルーボイ「別に…いいけどさ」

カロル「そういえばおやつがまだ残ってるね。食べないの?」

ルーボイ「え…あ、あぁ…。食うよ」
573:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/7(日) 14:39:56 ID:zOFUY7O9qk
カロル「」ペラ

カロル「……」

カロル「」パタン

ルーボイ「読み終わったのか?」

カロル「うん…」

ルーボイ「それ、やるよ」

カロル「へ…?いいよ?悪いじゃない?」

ルーボイ「俺、もうそんなガキくせーの読まないからいらねーし」

カロル「でも…」アセアセ

ルーボイ「めんどくせーな!いいから持ってけっつーの!」グイグイ

カロル「わっ!」

ルーボイ「…さっきマルクの悪口言ったのも、それであいこだからな?」

カロル「そんな…もう気にしてないよ?」

ルーボイ「……」ムスッ

カロル「ありがとう?」ニコッ

ルーボイ「…ふん!」プイッ
574:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:11:35 ID:J./Ghkr/nw
カロル「この絵本、大事にするね!」ニコニコ

ルーボイ「別にいいっつの。どうせいらなかったし」

カロル「あ、ちょっと待ってて?」ゴソゴソ

ルーボイ「なんだよ?」

カロル「はい!」スッ

ルーボイ「アメか?」

カロル「お返しにあげる!」

ルーボイ「そういえば前にもくれたよな?」

カロル「えへへ。変装して来た時に貰ったんだ!」

ルーボイ「あー!お前が女のふりした時だろ!」

カロル「うん、あの時は恥ずかしかったなぁ…」テレテレ

ルーボイ「あん時は俺もパッチもお前がホビットなんて思わなかったぞ?」

カロル「そうだよね?
ボクも、あれから二人と友達になれるとは思わなかったもの」

ルーボイ「へへ!ほんとだな?」
575:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:13:27 ID:RneutkhE8s
ガチャッ

メイキ「……」

ルーボイ「母ちゃん、おかえり!早かったな!」

カロル「」ペコリ

メイキ「…あぁ、ただいま。ケガの具合はどうなんだい?」

ルーボイ「なんともないぜ!ほら、見てくれよ!」

メイキ「……!」キッ

ルーボイ「? どうしたんだよ、怖い顔して?」

カロル「?」キョトン

神父「奥さん、どうでしたかな?」スタスタ

メイキ「神父様の言った通りでした…」

神父「うーむ。やはりな…」

ルーボイ「なんだ…?ケガが治ったのにがっかりしてるぞ?」

カロル「どうしたんだろう…?」
576:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:18:35 ID:J./Ghkr/nw
ルーボイ「帰ってきてからしばらく話してたけど、なに話してたの?」

メイキ「なんでもいいだろ。それより…」ジロッ

カロル「?」キョトン

メイキ「…出ていっとくれ」

カロル「え?」ビクッ

メイキ「聞こえなかったかい?出ていけって言ったんだよ」

カロル「おばさま…?」

ルーボイ「なに言ってんだよ、母ちゃん!」

メイキ「……」ジロッ

カロル「(冷たい目…。今まで何度も見てきた目だ…!)」

カロル「そっか。そういうことなんだ…」ボソッ

神父「おい、行くぞ!」

カロル「はい…」スクッ

ルーボイ「はぁ!?待てよ!」ガシッ

カロル「……」クルッ

メイキ「うちの息子に触んじゃないよ!」バチンッ

カロル「いっ…!」ヒリヒリ

ルーボイ「何してんだよ!?」

神父「……」
577:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:20:32 ID:RneutkhE8s
メイキ「いいから!さっさと手を離しな!」

ルーボイ「意味分かんねーよ!母ちゃんまでおかしくなったのかよ!?」

カロル「やめて、ルーボイくん」

ルーボイ「へ?」

カロル「手、離して」

ルーボイ「お前までどうしたんだよ…?」

カロル「…離して」

ルーボイ「なっ…!」

カロル「ボク、行かなきゃいけないから、ね?」ニコッ

ルーボイ「…分かったよ。離せばいいんだろ?」パッ

カロル「ありがとう」ニコニコ

メイキ「外の井戸で手を洗ってきな!」

ルーボイ「な、なんでだよ?」

メイキ「汚いからに決まってるだろう!?」

ルーボイ「汚いってカロルのことかよ!?」

メイキ「いいからさっさと洗ってきちまいな!」

ルーボイ「ふざけんなよ!こいつは俺の友達だぞ!」
578:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:23:57 ID:J./Ghkr/nw
カロル「お母さんの言う通りにして?」

ルーボイ「……!?」

メイキ「あんたが息子に指図すんじゃないよ!!」

カロル「すみません…」

メイキ「私たちを騙して…腹ん中で笑ってたクセにさ!」

カロル「……」シュン

ルーボイ「な、なんなんだよ?さっきまで、そんな事言わなかったじゃんか!?」

メイキ「あんたが隠してたからだろ!」

ルーボイ「なにがだよ!?」

神父「まぁまぁ、奥さん。そう声を荒げてはいかん」

メイキ「…あぁ、すみません」

神父「…気持ちは分かりますが冷静になられよ。母親が子供に不安を与えてはもとも子もない」

メイキ「…えぇ」

神父「ルーボイ君と言ったか。君もお母さんに対して少し言い過ぎだ」

ルーボイ「」ムスッ
579:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:26:02 ID:RneutkhE8s
メイキ「もう…連れていってください」

神父「そうですな…」チラッ

カロル「分かってます」コクリ

ルーボイ「…カロル、どうしたんだよ?お前、なんか変だぞ?」

カロル「…なんでもないよ」

ルーボイ「……」

カロル「楽しかったよ!バイバイ?」フリフリ

ルーボイ「お、おう。またな…」

ガチャッ バタンッ

ルーボイ「」ポツン

メイキ「手、洗いなよ?」

ルーボイ「……」
580:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:27:38 ID:RneutkhE8s
――村(民家周辺)――

神父「…む?お前の母親がおらんな?」

カロル「……」

神父「ここで待ってるように言ったのだがな」

カロル「…ボクがホビットなの、おばさまに話したんですか?」

神父「」ギクゥッ

神父「……し、知らんよ」

カロル「話したんですね?」ジト

神父「うっ!いや、待て!私はだな…!」アタフタ

カロル「気にしなくていいです」

神父「おっ?」

カロル「…一つだけお願いしていいですか?」

神父「な、内容にもよるが…言ってみろ」

カロル「お母さまには内緒にしてください」

神父「先ほどの事を、か?」

カロル「はい。心配かけたくないから…」

神父「ま、まぁ構わんが…」タジタジ
581:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:29:25 ID:RneutkhE8s
スタスタ

母「あ、二人ともいたのね?」

カロル「お母さま!」

神父「……」

母「遅かったから、少し向こうで畑を見てたの。どれも立派に実って、素敵だったわ?」ニコニコ

カロル「そうだったんだ。待たせちゃってごめんなさい?」

母「いいのよ?それじゃ行きましょうか」

神父「うむ」

カロル「はーい!」
582:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/4/12(金) 20:31:59 ID:J./Ghkr/nw
母「それにしてもずいぶん長かったんですのね?」スタスタ

神父「む?ま、まぁアレだな…」スタスタ

母「アレ?」

神父「いや、その…ま、まぁアレだ」

母「何かあったんですか?」ジロリ

神父「」ギクギクッ

カロル「ボクが帰りたくないって、わがまま言っちゃったんだ。
それでみんなを困らせちゃって…。えへへ」

母「そうなの?」

神父「あ、あぁ!そうだ、そうだ!まったく手を焼かせおって!」

カロル「あはは。ごめんなさい」ニコニコ

母「怪しいわね…」

神父「な、なにぃ!?」

母「だって様子が……」

「おーい!!」タタタッ

母「」ビクッ

神父「ひぃっ」ビクッ

カロル「……?」クルッ
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