むかしむかしのことです。
世界は深い緑が生い茂り、深い青が寄り添うように流れる清らかな一つの円でした。
穢れを知らず、怒りも悲しみもなく、渇くことのない喜びが波立てる大地は
争いを寡黙に、繋がりをおおらかにしました。
372: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 20:06:23 ID:O5X0CHOlqg
ワルド「……状況を分かってないのー?」
ルーボイ「どうせ…殺すんだろ。いいよ。殺ればいいだろ?」ブルッ
ワルド「簡単に言うねぇ?死ぬってどういう事か分かる?
痛いよ?苦しいよ?なーんにも無くなっちゃうよ?」
ルーボイ「…こ、怖くねーし」ブルッ
ワルド「無理しないで吐いちゃいなよ?
そしたらなんにも痛い思いしないんだよーん?」
ルーボイ「いやだ…」ブルブル
ワルド「強情だなぁ。そんなに震えてるのに?」
ルーボイ「友達を…悪い奴に渡せるかよ…。
父ちゃんを殺して、みんなをめちゃくちゃにしたお前なんかに…教えねぇ!」ブルブル
ワルド「おとぎ話の世界なら、ここでなんらかの力に目覚めて悪いおじさんをやっつけちゃうんだろうなぁ?
だが無情にも、この世界は現実さ。ほのぼのとした救いの無い素敵な世界だ?」ギロッ
ルーボイ「はは…は…!そんな事言ったって怖くねーぞ…!」カタカタ
ワルド「安心しなよ?すぐに怖くなる」
ルーボイ「怖く…ねーもん。怖くなんか…」ブワッ
ワルド「(ん〜!たまらないねぇ?そそる反応をしてくれる子だ…)」
ルーボイ「ひっ…ひっ…。カロル…。パッチ…。うぅ…えぐ…!」グスッ
ワルド「(あぁ。友達の名を縋るように呼んでいる…。
なんてかわいいんだ。これだから子供はたまらない…!)」ハァハァ
ワルド「今、痛めつけてあげるからね…?」ハァハァ
373: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:32:08 ID:9IAOdG2/VE
ワルド「」ドカッ
ルーボイ「う…!」ダンッ
ワルド「どうしたね?さっきまでの威勢の良さが嘘のようじゃないか?」
ルーボイ「っ…!」ズキズキ
ワルド「ははは。みぞおちにくれてやった蹴りが効きすぎたか?」
ルーボイ「うる…せぇよ」ハッハッ
ワルド「一応聞くがパッチ君はどこにいると思う?」
ルーボイ「知ら……」
ワルド「」バキッ
ルーボイ「あぐっ……」ポタポタ
ワルド「血は初めてか?」
ルーボイ「……」ポタポタ
ワルド「早く言わないと、真っ赤っかになっちゃうぞ?」
ルーボイ「ペッ!」
ワルド「」ビチャッ
ワルド「……なるほど。優しいおじさんは嫌いか」
ルーボイ「お前なんか、大嫌いだ!」
374: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:34:58 ID:svXBI68Hng
ワルド「悲しいなぁ?」シュッ
ルーボイ「……!?」ピッ プシュッ
ルーボイ「いってぇぇぇぇ!!」ジタバタ
ワルド「ははは。いい顔になったな?
相変わらずこいつは心地のよい切れ味を発揮してくれる」ヒラヒラ
ルーボイ「大人のクセに…子供に武器使うなんて、ダセー…」ドクドク
ワルド「泣きべそかいてたかと思えば強がって、忙しい奴だなぁ?」
ルーボイ「(いてぇ…いてぇ…。ほっぺたが熱い…)」ドクドク
375: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:36:25 ID:9IAOdG2/VE
ワルド「とりあえず」グイッ
ルーボイ「っ…!持ち…上げんな…!」
ワルド「」バキッ
ルーボイ「ぶふっ!」
ワルド「」ゴッ
ルーボイ「ぎゃ…」
ワルド「」ドゴッ
ルーボイ「いだっ!」
ワルド「」ガスッ
ルーボイ「ごふっ」
ワルド「」ガンッ
ルーボイ「……!」
ワルド「こんなモンかな?」
ルーボイ「ゴホッゴホッ!ぐ…うぅ」ボロッ
ワルド「喋る気になったかね?」
ルーボイ「」ブンブン
ワルド「強情だねぇ?お子さまなのに立派だよ」ブンッ
ルーボイ「う!」ドサッ
376: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:38:04 ID:9IAOdG2/VE
ワルド「だが素直じゃない子供は可愛げがないな?」
ルーボイ「あぐ…。はが…ふぁが…」ダラァ
ワルド「クックッ!前歯が無くなってしまったね。かわいそうに」
ルーボイ「うぅ…!」ギロッ
ワルド「これはね。拷問の基本中の基本なんだが、必ず最初に歯を抜くか叩き割るかするんだよ」
ルーボイ「あぅ…?」
ワルド「そうすれば舌を噛み切れないだろ?」ニヤリ
ルーボイ「ぁ…ぁあ…?」
ワルド「ここからはいくら苦しくても死ねないし、死なせない。お互いじっくり楽しもう」
ルーボイ「は…はぁぁ…!」ブルブル
377: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:41:02 ID:9IAOdG2/VE
ルーボイ「わああああ!!」フラフラ
ワルド「なんだ?鬼ごっこがしたいのか?」
ルーボイ「はぁっ…!はぁっ…!」フラフラ
ワルド「おいおい、そんなんじゃすぐに追い付いちゃうよ?」スタスタ
ルーボイ「(いやだ。こわい。こわい!)」タタタッ
ワルド「おや、頑張るねぇ?ならおじさんも少し頑張っちゃおう!」ダッ
ルーボイ「(なんで俺、こんなことしてんだろ…)」タタタッ
ワルド「」ガシッ
ルーボイ「」ビクッ
ワルド「捕まえたよ?」ニヤリ
378: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:43:07 ID:svXBI68Hng
ルーボイ「やら…!やへろぉ!」ジタバタ
ワルド「はっはっは!元気でなによりだ!」
ルーボイ「はなへ…!はなへよ!」ジタバタ
ワルド「ダメだよ。まだ準備しただけで始まってもいないんだからねぇ」
ルーボイ「うぅ!うわあ!」ビシッ
ワルド「痛いじゃないか?」パシッ
ルーボイ「手ぇ…はなへ!」グッ
ワルド「……こうやってねじると」グキッ
ルーボイ「ひっ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」ブランブラン
ワルド「あらふしぎ。お手手が曲がってしまったねぇ?」ニヤニヤ
ルーボイ「いぎゃぁぁぁあああ!!!あぅぁうぅぅううぅぅ!!!」ゴロゴロ
ワルド「ん〜。イイ調べだ。声変わり前の甲高い悲鳴は耳に心地よい刺激を与えてくれる」
ルーボイ「(もう、やだ。もう、だめだ)」ハッハッ
379: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:46:10 ID:9IAOdG2/VE
ワルド「さぁ。続けようか」グイッ
ルーボイ「もう、やめ……」
ワルド「何を言ってるんだ?始まったばっかりだろ?」
ルーボイ「」キョロキョロ
ワルド「周りを見ても無駄さ。村人たちはラズベリーの煙にヤられて、とっくに飛んでるよ」
ルーボイ「へ…」ガクガク
ワルド「ここには俺と君しかいない。助けは来ないよん?」
ルーボイ「うぅ……」
ルーボイ「……」グッ
ワルド「おや?黙りこくってどうしたんだい?
安心しなよ。優しく手ほどきしてあげるから。君は鳴いていればいい」
ルーボイ「はなすよ…」
ワルド「ん〜?」
ルーボイ「パッチのいるとこ…言うから…」ギュッ
ワルド「…チッ…つまらない」
380: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:48:48 ID:svXBI68Hng
ルーボイ「もう、痛いのはいやだ…」
ワルド「あーそうかい。んで、どこだ?」
ルーボイ「たぶん教会にいる…と思う」
ワルド「ふーん。そうか」
ルーボイ「言ったんだから、もう…」
ワルド「あぁ。もういいよ。どうせこの村は枯れる運命だ。
精々ひび割れた苗の中で萎んで腐ればいいさ」
ルーボイ「」ホッ
ワルド「ともだちを裏切るなんて、最低な奴だよ。君は」
ルーボイ「」ズキッ
ワルド「どうしようもなく卑怯で、傲慢で、欲深なクズだ」
ルーボイ「」プルプル
ワルド「楽しい人生にするといい。ともだちを犠牲にしてね」スタスタ
ルーボイ「……」ズキズキ
ワルド「(せっかく楽しめると思ったのに。興醒めだ…!)」スタスタ
381: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:52:38 ID:svXBI68Hng
ルーボイ「いてぇ…いてぇよ」ギュッ
ルーボイ「血…とまんねぇ…」ダラダラ
ルーボイ「(しょうがねーじゃん…)」
ルーボイ「(だって、怖いし、痛いし、それに)」
ルーボイ「それに…」ブワッ
ルーボイ「」ポロポロ
ルーボイ「パッチ……」
ルーボイ「うぅ…ごめん…。ごめんな…」グシッ
ルーボイ「ヒック…グズッ…!最低だ……」シクシク
382: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/10(日) 13:48:17 ID:MD.Og/oBiw
―――――
せんきょうしさまへ
おげんきですか
ぼくも おかあさまも げんきです
まるくに あえたんですね
よかったです
まるく はしって つかれてるかな?
よかったら なでてあげてくださいね
せんきょうしさまが かえってこなくて しんぱいです
ぼくも おかあさまも せんきょうしさまに あいたいです
でも きょうかいに かえったら だめです
ぼくと おかあさまは いま たびびとに おわれてます
せんきょうしさまも あぶないです
きをつけてください
ぼくと おかあさまは もりの おおきな かれきの したに います
はやく せんきょうしさまに あいたいです
えほん よんで くれるって やくそく
たのしみにしてます
まってます
ずっと まってます
カロル
―――――
383: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/10(日) 13:50:50 ID:qf2Xyjydl2
――大聖堂――
司祭「……ふむ」
神父「…いかがでしょうか?」
マルク「…くぅん」
司祭「間違いあるまい。これはホビットが書いたものじゃろう」
神父「やはり…!」
司祭「おそらくそやつはホビットが飼っとる犬じゃな」
マルク「わぅ?」
神父「しかし、何故この犬は宣教師に宛てた手紙を私に託したのでしょう…」
司祭「簡単な事じゃよ。お前が着とる修道服は宣教師の物じゃからな。
同じ匂いのするお前を宣教師と勘違いしたのじゃろうて」
神父「えっ」
384: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/10(日) 13:52:38 ID:qf2Xyjydl2
司祭「どうした?」
神父「使い回し…なのですか?」
司祭「当然じゃろうが。経費削減というやつじゃ」
神父「は、はぁ…?それにしては随分キレイに手入れされてますな?
てっきり新しく修道服を支給して頂けたのかと」
司祭「几帳面な奴じゃからな。欠かさず清潔を保っていたようじゃ」
神父「なるほど。前任の布教者は確か女性でしたな?」
司祭「そうじゃが?」
神父「」クンクン
司祭「おい、なぜ匂いを嗅ぐ?」
マルク「ぅぅ〜……」ウトウト
385: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/10(日) 13:55:34 ID:MD.Og/oBiw
マルク「」スヤスヤ
神父「な、何も叩かなくてもよいではありませんか…?」イテテ
司祭「やかましい。貴様も牢に叩き込むぞ」
神父「そ、それにしても…この手紙はどうしましょう?」
司祭「手紙に奴らの居場所が書いてある以上、出回ると厄介な代物である事は確かじゃな」
神父「ふむ…。混乱を招くでしょうな。手紙の中に書いてある旅人というのも気になります」
司祭「それはおそらく問題ないじゃろ。ホビットを罪深いと認識する正義感の強い人間じゃ」
神父「しかし手紙の内容には宣教師にも害が及ぶような事が書いてありますが…。
これはすなわち人間も構わず襲う凶悪な輩と暗示しているのでは…」
司祭「ふん。何を根拠に…」
神父「旅人の中には罪を犯し、各地へ逃げ延びる危険な者もおります」
司祭「……そんな輩にはそうそう出くわすものではないわい」
神父「ですがもし本当に危険な輩だとすれば……」
司祭「ホビットだけでなく村の人間にも害が及ぶと言いたいのか?」
神父「は、はい」
386: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/10(日) 13:57:31 ID:MD.Og/oBiw
司祭「心配性じゃな。その可能性はあるまいよ」
神父「なぜ、そのように言い切れるので?」
司祭「そもそもが、じゃ。手紙の主は誰じゃ?」
神父「ホビットですが…」
司祭「なれば、もう答えは決まっておろう。稚拙な虚言じゃよ」
神父「虚言…ですか?」
司祭「ホビットを狙う旅人の存在は真実じゃろうが、それ以外は虚言じゃ」
神父「……」
司祭「宣教師を呼び戻そうとするのは身を守る手段に最適と考えたのじゃな。
人間と共に在れば危険にさらされる可能性は大いに削られよう。
もしかすれば宣教師を囮に、まんまと逃げようという算段かも分からん」
神父「しかし…もしも真実であれば村人の身が…」
司祭「」ギロッ
神父「は…?」
司祭「貴様はホビットと司祭であるこのわし、どちらの言葉が重いと思っておる?」
神父「そ、それはもちろん司祭様のお言葉にございます」アセアセ
387: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/10(日) 14:00:50 ID:MD.Og/oBiw
司祭「分かっておればよい。奴らは狡猾な種族。
奴らの言葉に信用を向ければ、たちまちの内に利用され、喰い物にされるだけじゃ」
神父「はっ!申し訳ありません。あまりに浅はかな思慮でございました」フカブカ
司祭「じゃが、貴様の考えも一理ある。村の人間への配慮も必要じゃろうて」
神父「と、言いますと?」
司祭「…一度わしが奴らに会ってみよう。野放しにしておけば、害が及ぶとも限らん」
神父「なっ…。い、いけません!司祭様が不浄の者と接するなど…!」
司祭「無論、直接わしが出向く訳ではないわい。お前が捕まえてくるんじゃ」
神父「は…?」キョトン
司祭「明日、村に行くついでに奴らを捕らえてこい」
388: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/10(日) 14:03:57 ID:qf2Xyjydl2
神父「一人で…ですかな?」
司祭「無論じゃ」
神父「し、しかし何をされるか…」
司祭「安心せい。聞いた話ではメスとオスの子供しかおらん。
ホビットは体も小さく、力も無い。大の男が一人いれば十分じゃろ」
神父「し、しかし最近は人間を襲うホビットも現れたと聞きますが…」
司祭「あぁ。じゃがそれは西の領土の話じゃろうが?」
神父「し、しかしですな…」
司祭「」イラッ
神父「司祭様…?」
司祭「やっかましいぃぃぃ!!!
しかしもかかしもないわ!行けと言うのが分からんのかぁぁぁ!!?」
神父「ひぃっ」ビクッ
司祭「ふぅ…ふぅ…。返事はどうした!?」ゼーゼー
神父「は、はははい…。喜んで行かせていただきますとも!」
司祭「…そうか。では明朝、ここを発つがいい。今日はもう遅いでな」
神父「み、明朝ですか…」
司祭「村人に見られても説明が面倒じゃろ?皆が寝静まる時間にホビットを捕まえておくのじゃ」
神父「かしこまりました…」ペコリ
司祭「(…ふっ。宣教師をたぶらかしたホビットか。どんな輩か楽しみじゃわい)」クツクツ
マルク「」スヤスヤ
389: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/11(月) 00:27:06 ID:aMQyUdLMrI
――教会――
ワルド「さて、ほんとにこんなとこにいるのかねぇ」
ワルド「お日さまもぐっすりおねんねして、暗く月明かりに照らされた不気味な教会…。
まるで吸血鬼でも現れそうな雰囲気だ」
ワルド「こんな所にガキ一人でいられるとは思えんがね…」フッ
ワルド「いなくても構わんけどね。村に戻って、もう一度あのガキをいたぶって吐かせりゃいい」
ワルド「……」
ワルド「」ブルッ
ワルド「(正直、俺もちょっぴり怖いしね)」ブルブル
ワルド「まぁ、とりあえず入ってみますか」ガチャッ
ワルド「おじゃましまー…」スタスタ
グンッ
ワルド「わっと…!」ズルッ
ワルド「(足が…!?)」
ヒューン
ワルド「えっ」
ゴスッ!!
390: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/11(月) 00:29:58 ID:brIb.FAqgM
バタッ
???「」タッタッ
ワルド「」ピクピク
???「」ツンツン
ワルド「」ドクドク
???「あはっ!」ニッコリ
ワルド「」ビクンビクン
???「おじさん、すごいね?
2階からあんなに大きな石をぶつけたのに生きてるなんて!」
ワルド「」ビクンビクン
???「あ、そうだ。玄関の足下に紐を張っておいたんだ!
すぐ切れちゃったけど、おじさん転びそうになってたね?」
???「バカだなぁ!あははははは!!」
ワルド「」ドクドク
???「ねぇ。聞いてよ?ボクすごいだろ?」
???「ねぇ。ねぇってば!」ユサユサ
ワルド「」シーン
???「……」スッ
???「起きてよ。起きなきゃ、また石でぶつよ?」
ワルド「」シーン
???「……またジョーク言ってよ。つまんないジョーク」
???「ねぇ。聞いてる?大人は子どもの話を聞かなきゃダメなんだよ?」
ワルド「」シーン
???「……へー。無視するんだ?」パシッ
ガッ ゴッ バキッ ズゴッ ボコッ ガスッ グシャッ メキッ
391: ◆WEmWDvOgzo:2013/2/11(月) 00:34:01 ID:brIb.FAqgM
???「ふふふ。お父さんもお母さんも天国で笑ってるよね?」
???「でも、まだだよ?」
???「みんな殺すんだもん。おじさん一人じゃ足りないよ」
???「みんなが悪いんだから。罪には罰を与えなきゃ」
???「そうでしょ?」
???「……聞こえないよね」
???「バイバイ、おじさん」フリフリ
ワルド「」
ガチャッ バタンッ
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