むかしむかしのことです。
世界は深い緑が生い茂り、深い青が寄り添うように流れる清らかな一つの円でした。
穢れを知らず、怒りも悲しみもなく、渇くことのない喜びが波立てる大地は
争いを寡黙に、繋がりをおおらかにしました。
300:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:19:30 ID:IGFgpVzJso
宣教師「…それでもジョーさんにはお母様がいらっしゃるのでしょう?」
ジョー「…故郷に置いてったよ」
宣教師「へ…?」
ジョー「当たり前だろ?
父さんが死んだ途端に息子を見なくなるような母親だぞ!?」
宣教師「肉親を、捨てたのですか…?」
ジョー「そうさ!見捨てて何が悪い?
なんで俺ばっかり辛い思いをしなきゃならないんだ?」
宣教師「……」
ジョー「それもこれもホビットのせいさ!
奴らのせいで父さんは死んで、母さんは壊れた!
俺は何も悪くない!悪いのはあいつらだ!」
宣教師「……」
宣教師「(考え方があまりにも、幼い…)」
301:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:21:08 ID:IGFgpVzJso
ジョー「あんたは奴らの事を何も知らないから、教えに背くなんてバカなマネが出来るんだろうな?」
宣教師「そんな事は……」
ジョー「いつの時代も奴らは卑しい存在さ。人間を妬んでは盗みを繰り返す…」ワナワナ
ジョー「癒しの力も!誰かの幸福も!自分の欲を満たす為なら平気で奪える薄汚い種族だ!」カベヲ ダンッ
宣教師「落ち着いてください…!
私に当たったところでどうにもならないでしょう?」
ジョー「ふん…。今は罪人だが、あんたは腐っても教団の人間だろ?
ここまで言ってもホビットが正しいと思えるのか?」
宣教師「…確かにあなたのおっしゃる通り、罪を犯すホビットもいるでしょう」
ジョー「分かってるじゃないか?
ならあんな奴らとは決別して、司祭様に赦しを…」
宣教師「しかし、それとこれとは話が別です」
ジョー「……?」
宣教師「先ほどジョーさんが語ってくださった過去も、想いも…」
宣教師「ホビットを忌み嫌う理由にはなりません!」
ジョー「な、なに…!」イラッ
302:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:23:32 ID:IGFgpVzJso
宣教師「不条理な出来事を受け入れながら生きるのは、何もあなただけではない!」
ジョー「くっ…!あんた、やはりホビットに毒されてるな?」
宣教師「勘違いなさらないでください。あなたの気持ちは分かると言ったはずです」
ジョー「なら、なんでだ!奴らのした事は許されるってのか!?」
宣教師「許せるかどうかは知りません。
ですが、少なくとも過ちを繰り返すのは間違っています」
ジョー「あ、過ちだと?」
宣教師「あなたは"その子"の犯した罪に対し、自らもまた罪を犯すことを選んだ」
ジョー「罪…!?」
宣教師「…あなたには"その子"の命を奪った罪があるでしょう?」
ジョー「違う!罰を与えただけだ!
犯した罪には必ず罰が下る!俺は何も間違っちゃいない!」
303:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:25:32 ID:IGFgpVzJso
宣教師「自分を正当化しても意味はありませんよ?
あなたの中には今も罪の意識が残っているはずです…」
ジョー「分かった風な口を聞くな!お前は罪人だろう!?」
宣教師「……確かにあなたから見て私は罪人かもしれません。
しかし罪人だからといって、あなたに私の全てを否定する権利はない」
ジョー「な、なんだと?」
宣教師「ホビットも罪人も奴隷もあなたも神の目に映れば同じ命にすぎない。
身分や偏見を言い訳にするなど、愚かな行為だとは思いませんか?」
ジョー「くっ…!屁理屈をこねたとこでお前は罪人だ!
神の代弁者である司祭様が決めたって事は、お前は神の意思で罪の烙印を押されてるんだよ!」
宣教師「くだらない…」
ジョー「なっ!?」
宣教師「……以前までの私なら、あなたの言葉をすべて受け入れたかもしれないですね」
ジョー「今度はなんだ?また屁理屈でも言うつもりか!?
どんな言い訳しようがお前は……」
宣教師「」ハァ
ジョー「」ピクッ
ジョー「おい、今のため息はなんだ?」イライラ
宣教師「別に…」フッ
ジョー「ふざけるな!」
宣教師「ふざけてなどいませんが?」
ジョー「……てめぇ…!」ギリッ
304:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:27:50 ID:IGFgpVzJso
ジョー「屁理屈の次は開き直りか?人をバカにするのもいい加減にしろよ!!」
宣教師「……」プイッ
ジョー「はっ?まただんまりか?
分かったよ、もう分かった!
あんたにゃ何を言っても無駄だってな!」
宣教師「……」ツーン
ジョー「ちっ!あんたは分かる人だと思ったから、ここまで言ってやったのにな…。
一生牢屋で頭を冷やせばいい」
宣教師「…ジョーさんこそ、頭でっかちじゃないですか?」ボソッ
ジョー「…なんだと!?」
宣教師「…あなたも本当は分かっているはずです。同じ命に境など無いことを…」
ジョー「……」グッ
305:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:29:22 ID:D9txi/yolg
宣教師「あなたの話を聞いていると、まるで逃げ道を探すために己を正当化しようとしているように見えます」
ジョー「違うな、俺は正当化しようとしてるんじゃない。正しい事だけを言ってるんだ」
宣教師「……自分を騙して苦しくはならないのですか?」
ジョー「黙れ!」ダンッ
宣教師「あなたが手にかけたホビットもあなたと同じだと思いますよ?」
ジョー「まだ言うかっ!」
宣教師「その子は他に生きる術を知らないと言ったのでしょう?」
ジョー「だからなんだっ!?」イラッ
宣教師「…不条理な出来事にさらされ、理不尽を受け入れられず。
生きようともがいた結果が他人から奪うことだったのかもしれない」
ジョー「そんなの俺の知ったことか!?」
宣教師「そう。その通りです」
ジョー「はぁ?」キョトン
306:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:30:46 ID:D9txi/yolg
宣教師「今、まさにあなたが言った言葉こそが答えなのです」
ジョー「あんた、何を言ってるんだ?」
宣教師「あなたが言ったんじゃありませんか?
自分が受けた理不尽を知らない。分からない。
そんな無責任な言葉で片付けられないと」
ジョー「う……」ドキッ
宣教師「誰しも心に怠惰を抱えるもの」
宣教師「自分を第一に考え、無関心に振る舞う悪しき習性です」
宣教師「それでいながら自分に向けられれば怒りに駈られる。思いやりに欠ける卑劣な保身」
宣教師「あなたは言い訳を重ねる事で、今までの怠惰を隠してきたのでしょうね」
宣教師「なにより家族想いで優しいジョーさんだからこそ…選択を誤った。
優しさを捨てて、己を偽ることで…」
ジョー「くっ…!」グッ
307:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:32:07 ID:D9txi/yolg
ジョー「あぁ。そうさ!怠惰にかまけて何が悪い!?」
ジョー「自分を騙して何が悪い!?」
ジョー「正直に生きてなんになる!?」
ジョー「俺は気付いたんだ!何が正しいかって事にな!」
ジョー「優しいままでいれば悔やみ続ける!
優しいままでいれば傷付けられる!
優しいままでいれば許すしかなくなる!!」
ジョー「作物も、畑も、生活も、父さんも、母さんも、奪われた俺はどうすればいい!?」
ジョー「恨むしかないだろうが!?
奪ったあいつを!あいつがいないなら、あいつに近いものを!!」
ジョー「奴らを許したら俺には何も残らない!
優しさが邪魔になるなら捨ててやるさ!」
ジョー「お人好しなんか辛く、悲しいだけだ!
そんな負け犬になるくらいだったら俺は奪ってやるよ!」
ジョー「奪って、奪い尽くして、奴らの苦しむサマを眺めながら嘲笑ってやる…!
俺はこんなにも幸せなのに、お前らは不幸だってな!」
308:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:33:55 ID:D9txi/yolg
宣教師「……」
ジョー「はぁっ…はぁっ…!どうした?
これで満足じゃないのか!?
これが嘘偽りない俺の本心だぜ…!」ギロッ
宣教師「…やっと、心を開いてくれましたね?」ニコッ
ジョー「あ…?」キョトン
宣教師「ふふ。やっぱりジョーさんは優しいままですよ?」
ジョー「……」ポカーン
宣教師「」ビリッ
宣教師「これ、使ってください?」つ【破れた布】
ジョー「な、なんだ?突然自分の服を破いて、使えだなんて…大丈夫か、あんた?」
宣教師「…ご自分の頬をさすってごらんなさい?」ニコニコ
ジョー「……?」ピトッ
ジョー「」ハッ
宣教師「」ニコニコ
ジョー「泣いてる…のか?」ポロポロ
309:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:35:17 ID:D9txi/yolg
宣教師「言ったでしょう?やっと心を開いてくれたと?」
ジョー「バカな…」ポロポロ
宣教師「うわべだけならなんとでも言えますが、心に嘘はつけませんよ?」
ジョー「そんなはずは…ないんだ…。俺は……」グシッ
宣教師「今なら本心に届くでしょう?
虚勢を張らず、見てみぬフリをせずに、罪人である私の言葉が…」
ジョー「……!」
宣教師「そろそろあなたの本心を教えてください。
涙ではなく、確かな声で…」
ジョー「あんた、やっぱり変わってるな……」
宣教師「」ニコニコ
310:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:37:40 ID:D9txi/yolg
ジョー「ふん…。今でも後悔してるよ…。
奴をくびり殺した感覚が今でも手に馴染んでやがる…」
宣教師「……」
ジョー「命を奪うって行為が、こんなに重たいものだなんて知らなかったんだ…」ギュッ
宣教師「それで教団に入ったのですか?」
ジョー「あぁ。その後、布教に来た神父に誘われたんだ…。
ここでならみんなが俺を認めてくれる。もう苦しまずに済むってな…」
宣教師「私も似たようなものです…」
ジョー「そうか…」
311:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:41:44 ID:D9txi/yolg
ジョー「……。なぁ宣教師さん」
宣教師「なんです?」
ジョー「それでも俺は…やっぱりあのホビットを許せないよ」
宣教師「…そうですか」
ジョー「だが、あんたの話を聞いて少し見方が変わった。
あんたみたいな人が認めるなら、きっと悪い奴ばかりじゃないんだろうな?」ニヤリ
宣教師「えぇ。私の友達はとても良い子ですよ?」ニッコリ
ジョー「ふっ…。聞いてみたいな」
宣教師「よろこんでお話しましょう!」
ジョー「じゃあそもそものきっかけから教えてくれよ?
ホビットを嫌っていたあんが心を開いたきっかけをさ」
宣教師「えっ?」
ジョー「どうした?」
宣教師「いえ、あの、それはですね…」オロオロ
ジョー「なんなんだよ?」キョトン
宣教師「(とても言えない…)」モジモジ
宣教師「(カロルくんに出会って、初めて胸がキュンッとなったからだなんて…)」カァァ
ジョー「(なんで赤面するんだ…?)」
ジョー「……やっぱり変わってるな」
312:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/25(金) 23:50:49 ID:D9txi/yolg
>>298
支援ありがとうございますm(__)m
あまりに嬉しいお言葉で仕事の休憩中に何度も読み返してしまいました…。
見てくれてる方がいただけでなく、すごく好きだなんて感激の海に溺れそうです(笑)
展開としましては最初からえげつない方向で進める気でいました。
ほのぼのを期待させてしまったなら申し訳ありません…。
一応重すぎないようにほのぼの部分も含めて書くつもりです。
313:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/27(日) 00:34:20 ID:OVSWlYCIKk
――村(夜)――
パッチ「……もう帰ろうよ?」
ルーボイ「……」ボーッ
パッチ「ルーボイくん?」
ルーボイ「え?あ、あぁ…」
パッチ「心配なのは分かるけど…」
ルーボイ「…別に」
パッチ「大丈夫だよ。だって約束したじゃないか?」
ルーボイ「分かってるよ…」
パッチ「ほら、もう帰ろうよ?」
ルーボイ「……」スクッ
314:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/27(日) 00:36:13 ID:OVSWlYCIKk
パッチ「お父さんたち、きっとカンカンだろうなー?」
ルーボイ「あ…そういやそうだったな…!」ギクッ
パッチ「抜け出して遊びに行ったの忘れてたの?」
ルーボイ「わ、忘れてねーよ!」
パッチ「そっか。じゃあまた明日ね?」
ルーボイ「お、おい!」
パッチ「ん?なに?」キョトン
ルーボイ「もう帰るのかよ?」
パッチ「うん。これ以上遅くなったらまずいから」
ルーボイ「…まだいいだろ?」
パッチ「ルーボイくん…もしかして怒られるのが怖いの?」
ルーボイ「はぁ!?怖くねーし!」
パッチ「ならいいじゃん。ばいばい」スタスタ
ルーボイ「いや、待てよ!」ガシッ
315:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/27(日) 00:37:27 ID:.f1NH6m4X6
パッチ「もう…なんなのさ?」
ルーボイ「付いてきてくれよ…」
パッチ「えっ」
ルーボイ「家まで付いてきてくれって言ってんだよ!」
パッチ「な、なんでボクが…?」
ルーボイ「お前がいた方が父さんも怒らないかもしんないだろ?」
パッチ「なんだよ、やっぱり怖いんじゃないか!?」
ルーボイ「う、うるせー!いいから来いよ!」
パッチ「やだよ!ボクまで怒られるかもしれないだろ!?」
ルーボイ「なんだよ、いいじゃねーか!」
パッチ「ルーボイくんのお父さんに怒られて、また自分の家で怒られるなんてイヤに決まってるじゃんか!」
ルーボイ「あー!もう!いいから来いって!」ガッ
パッチ「な、なにすんだよ!」
ルーボイ「ほら!行くぞ!」グイッ
パッチ「うわっ!や、やめてよ!一人で怒られればいいじゃないかー!」ズルズル
村の青年「おい、お前ら何やってんだ!?」
ルーボイ&パッチ「」ビクッ
316:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/27(日) 00:42:03 ID:.f1NH6m4X6
ルーボイ「あ、なんだ。魚屋のテパ兄ちゃんか」
テパ「なんだってこたないだろ!?」ズルッ
パッチ「お父さんたちじゃなくてよかったね?」
ルーボイ「ホントだよ。びっくりしたっつの」プンプン
テパ「お前ら今までどこほっつき歩いてたんだ!?」
ルーボイ「なんだよ、兄ちゃんには関係ないだろ?」
テパ「バカ野郎!とにかく来い!!」グイッ
ルーボイ「お、おい!何すんだよ?」ズルズル
パッチ「わっ!ちょ、ちょっと…」ズルズル
317:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/27(日) 00:44:41 ID:OVSWlYCIKk
――村長の家――
テパ「村長!二人を見つけました!」
村長「おぉ。見つかったか!」
テパ「えぇ。公園にいたみたいで」
村のおばさん「あんたたち、無事で良かったねぇ?」
ルーボイ「な、なんなんだよ?」
パッチ「さぁ?なんでみんな集まってるんだろ?」
村の大人3「パッチ!!」
パッチ「あ、お父さん…」
村の大人3「おまえ…!」
パッチ「あ、えと、その…ご、ごめんなさい」ゴニョゴニョ
村の大人3「無事だったんだな!?」ダキッ
パッチ「わっ!?」ギョギョッ
村の大人3「怖かったろう?ケガはないか?」
パッチ「怒って…ないの?」パチクリ
村の大人3「あぁ。お前が無事ならそれで良い…」ギュッ
パッチ「ぶ、無事ならって…言ってることがわからないよ…?」
村の大人3「大丈夫だ。もう安心だからな?」
パッチ「お父さん…?」
318:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/27(日) 00:46:41 ID:OVSWlYCIKk
ルーボイ「…訳わかんねぇ」ポカーン
村長「ルーボイ君、今回の事は残念だったね…」
ルーボイ「え?なにが?」
村長「信じられないのも無理はない…。
受け入れるまで時間が掛かるだろうが心を強く持つんだぞ…?」
ルーボイ「待ってよ、おっちゃんの言ってる意味がわかんねぇよ」
村長「まさか君は何も知らないのか?」
テパ「…さっきまでパッチの奴とじゃれ合ってましたから、多分なにも知らないんだと思います」
村長「そんなはずは…彼らは教会に行っていたんじゃないのか?」
テパ「ダンさん(※大人3)の話だと、そう言ってましたが…」
ルーボイ「……なんだ?」キョトン
村長「ルーボイ君、信じられないかもしれないが、よく聞いておくれ?」
ルーボイ「う、うん」
村長「君のお父さんは殺されてしまったんだ…」
ルーボイ「えっ」
319:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/1/27(日) 00:48:49 ID:.f1NH6m4X6
ルーボイ「ウソ、だろ?」
村長「……」フイッ
ルーボイ「ウソだよね?なぁ、ウソなんだろ?」アセアセ
村長「………」
ルーボイ「おっちゃん…?」
テパ「本当だよ、ルーボイ」
ルーボイ「兄ちゃん…?」クルッ
テパ「大人2さんは殺されたんだ」
ルーボイ「……な、なんで…」ワナワナ
村のおばさん「森の中で大人1も大人2も死んでたのさ。
傷から見て、誰かに刺されたんだろうって話だよ…」
ルーボイ「……」フルフル
テパ「…気の毒だけど、全部本当なんだ」
ルーボイ「…母ちゃんは?」
テパ「家にいるよ。ショックが大きかったみたいだ…」
ルーボイ「じゃあ母ちゃんに聞いてくる」
テパ「聞いてくるって…何をだ?」
ルーボイ「へへっ!みんなして俺をからかってんだろ?
勝手に遊びに行ったから、驚かせようとしてんだ!
いたずら好きな父ちゃんの考えそうなことだぜ!」ニカッ
テパ「ルーボイ…」
村のおばさん「……」
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