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王「ろくな勇者いねえな!」
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1: :2013/5/8(水) 01:33:08 ID:YHEhymVdsU
王「魔王討伐のため、名高き勇者を募ったが、どのような者が集まっておる?」

大臣「現在、笑顔勇者・弱気勇者・知ったか勇者・川柳勇者の四名が集まっています」

王「ろくな勇者いねえな!」


68: :2013/5/12(日) 01:14:28 ID:YHEhymVdsU
貧乏勇者「こんにちは。貧乏勇者です」グゥ

王「子どもじゃん!お腹鳴ってるよ!何も食ってないんとちゃうかぁ!?どんだけ貧乏なんだよ!」

貧乏勇者「食べてないってことはないです。ここ最近、ずーっと水スープですけど……」グゥ

王「とんでもねえの食ってんな!?いや、それ食う物なの!?ただの水じゃないの!?」

大臣「水スープは、パンを小さく切って油で揚げて水で煮た料理です。正式にはパンの水スープって言います」

王「何で詳しいんだよ!?そんな料理なんだ、聞いてて悲しくなるよ!」

貧乏勇者「あの、僕、頑張りますから!頑張って魔王を倒しますから!」グゥ

王「何かもうこの子見てると切ないよぉ!頑張らなくてもいいんだよ!?つらい時は助けを求めてもいいんだよ!?」

貧乏勇者「いえ、僕は頑張らないといけないんです!僕が頑張らないとお母さんもお父さんも妹も食べられなくて苦しみますから!」グゥ

王「もう駄目、俺が耐えられない!俺がお父さんに何か良い仕事見つけてあげるから、君はもう休んでいいよ!?」

大臣「よーしじゃあ魔王討伐に行ってもらおうか」

王「悪魔か貴様ぁ!?今の聞いてた!?聞いた上で過酷な魔王討伐の旅に出させんの!?」

大臣「事情とか知りませんし。勇者なんだから魔王を倒す、当たり前のことでしょう?」

王「魔王より先にお前が討伐されろぉ!お前に人の心はないのかぁ!?」
69: :2013/5/12(日) 01:15:30 ID:YHEhymVdsU
貧乏勇者「大臣さんの言う通りです!僕、頑張って魔王を倒しますから!」

貧乏勇者「魔王を倒せたら……きっとお金も貰えて、お母さんを幸せに出来るから……」ポロッ

貧乏勇者「妹にお腹いっぱい食べさせてあげられるから!だから、僕は魔王を倒さなきゃいけないんです!」ポロポロ

王「あかんて!あーもう駄目、我慢できない!」ポロポロ

大臣「何で王様まで泣いてるんですかwww」

王「草を生やすなぁ!今までも普通に軽蔑してきたけど、今日ほどお前を屑だと思った日はねえよ!」ポロポロ

貧乏勇者「僕が、僕が駄目だから……家族が苦しむんです。魔王討伐を以て、僕に償いのチャンスをください!」ポロポロ

王「何でそんな強いんだよ!心が苦しいよ!弱くていいんだよ!もっと誰かに頼ろうよ!自分だけを責めないでよ!」ポロポロ

大臣「貧乏勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」

王「それ俺の台詞ぅ!何でお前が仕切ってんだよ!?」ポロポロ

大臣「いや、王様を今回ほっといたら「もう魔王討伐行かなくていいよ!」とか言いそうでしたから」

王「よくわかってんね!俺には無理だよ、この子を過酷な旅に出すの!」ポロポロ

大臣「だから私が送り出すんです。ほら、さっさと行け」

王「もう嫌だよこの世界!普通に悪が蔓延ってるよぉ!」ポロポロ
70: :2013/5/12(日) 01:17:20 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「貧乏勇者が七面で帰りました」

王「帰ったんだ!?いや、今回俺は勇者を責めない!それで貧乏勇者は生きてんの!?」

大臣「生きて家まで帰ったそうですよ」

王「それを聞けて安心したよ!ていうか七面までよく頑張ったね!」

大臣「勇ましく魔物を倒して進んでいたそうですが、サキュバスに出くわして……」

王「サキュバスに出くわして!?」

大臣「まだ幼い貧乏勇者を見て、何か母性本能をくすぐられたみたいで」

大臣「聞けば家族を養う大金がいるから魔王討伐を目指してるって話じゃないですか」

大臣「だからサキュバスは、奴隷と化した縄跳び勇者の貢物を貧乏勇者に仕送ることにしたそうで」

大臣「けっこうな高級品揃いらしいので、それを売れば暮らしが安定するっていう、そういう感じみたいです」

大臣「こうして貧乏勇者的には魔王を倒す理由がなくなったので帰ったみたいですね」

王「俺は今回は全然責めないよ!ていうか縄跳び勇者とかいたね!まだドM勇者やってんだ!?」

王「とにかく暮らしが安定してよかったよ!子どもが命をかけて金を求めるのは何か違うと思うんだ!」

王「これからは子どもらしく遊びや勉強を頑張って楽しめばいいんだよ!お金はドM勇者のアホがどうにかするから!」

大臣「目先の利益につられて魔王討伐の任を放棄するとは、腐った勇者だ」

王「腐ってんのはお前ぇ!もう物理的に腐らせたいよ、お前を!」

大臣「それは勘弁です。次の勇者を呼んで、いざという時は守ってもらいます」
71: :2013/5/12(日) 01:18:29 ID:YHEhymVdsU
山本翔太「どうも、山本翔太です」

王「勇者じゃない!こいつ勇者じゃないんだって!!」

大臣「そうなんですか?偽勇者の時みたいな感じですか?」

王「それとはまた違うんだなぁ!何て言うかもう一切勇者と関わりがないんです、この人!」

王「ていうか山本翔太て誰だよ!?けっこういそうな名前だよ!下手したら画面の前に今いるんじゃないか!?」

王「検索してみたら、いろんな山本翔太さんが出てきたよ!いろんな方面で活躍してるよ!」

大臣「そうなんです。山本翔太という名前の方はけっこういまして、多方面で活躍されてます」

大臣「……その山本翔太達の全ての能力を司るのが、この男だとしたら?」

王「……何だと?」

山本翔太「そう、俺はこの世に存在する全ての山本翔太の長所を取得する男」

山本翔太「言うなれば俺は超山本翔太!全ての山本翔太の頂点に立つ俺に、倒せない者など存在しない……」

大臣「これは頼りになりますね。いよいよ魔王が死ぬ時が来たんじゃないですか?」

王「……」
72: :2013/5/12(日) 01:20:06 ID:YHEhymVdsU
王「……お前さ、ちょっと俺と腕相撲してみ?」

山本翔太「え?」

王「検索したらさ、何か野球やってる山本翔太くんいるみたいだしさ。ちゃんと能力受け継いでたら腕力あると思うし」

大臣「信じてないんですか?」

王「そりゃあね。悪を滅する力があるとか言って、実はただ笑ってるだけの勇者とかもいたわけだし」

山本翔太「……勝負したいが、実は体調を崩していてな。また今度でいいか?」

王「よくないよ!体調悪いって、それ今からの魔王討伐にも影響すんだろ!」

王「何で逃げんだよ!?さてはお前普通の人だろ!?笑顔勇者と一緒で嘘ついてんべ!?」

大臣「山本翔太よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」

王「だからそれ俺の台詞だってぇ!今回お前盗み癖すごいな!?」

大臣「だってこのままだと王様が山本翔太を追い詰めそうなので……」

王「そりゃ追い詰めるよ!てか、ぶっちゃけ嘘だろ!ただの一人の山本翔太だろ!」

王「お前ちょっと全国の山本翔太さんに謝れ!お前がこんなだと全国の山本翔太さんの風評被害半端ねえぞ!」

大臣「大丈夫です。過疎掲示板の過疎スレに全国規模でどうこうする影響力なんかないですよ」

王「お前の発言が大丈夫かよ!?怒られても知らねえかんな!」
73: :2013/5/12(日) 01:21:15 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「山本翔太が三面で諦めました」

王「諦めちゃったよ!どうしてそこでやめるんだ、そこで!」

大臣「勇ましく進んでいたそうですが、ゴブリンの実力を見て心が折れ……」

王「ゴブリンさん毎度お疲れ様です!いや、それはいいんだよ!」

王「何か今回死因適当じゃね!?いや、死んではいないけどさ!」

大臣「ぶっちゃけ「もういっそ勇者じゃない一般人来たら面白くない?」って思って書きましたからね」

大臣「この辺のくだりを考えてなかったし、メタで乗り切ろうという結論になったんです」

王「そういうの堂々言うのやめない!?俺もちょっとリアクションに困るしさ!」

王「全国の山本翔太さんのためにも頑張ろうよ!ネタとしてポーンと出して、後処理は適当って最悪だろ!」

大臣「思い付きだけで行動すると後悔するっていう教訓ですね。さて、次の勇者いってみましょう」

王「山本翔太さん、大変なとばっちりだよ!全国の山本翔太さん、本当にすみませんでした!」
74: :2013/5/12(日) 01:22:27 ID:YHEhymVdsU
ぎりぎり勇者「ぎりぎり勇者です」

王「何で辛うじてのラインに甘んじてんだよ!完全に勇者になれよ!」

大臣「勇者になるのも大変なんですよ。ぎりぎりでも一応勇者なんですからいいじゃないですか」

王「そんなのがよくもまあ魔王討伐の大任に立ちあがったな!」

ぎりぎり勇者「400点で合格のところ、402点でどうにか勇者になれました」

王「ぎりぎりだね!一問か二問間違えてたら勇者になれなかったよ!てか勇者ってそういう制度なの!?」

ぎりぎり勇者「手にテーピングして胴着を着て、腰を落として正拳突きを一発二発。ぎりぎり勇者です」

王「勇者じゃねえよ!ぎりぎりどころか圧倒的に武闘家じゃねえか!」

ぎりぎり勇者「道行く人のすれ違いざまに金属バットで頭部をバコン!ぎりぎり許してもらえます」

王「許されないよ!殺傷事件で裁判待った無しだよ!」

大臣「さすがぎりぎり勇者はぎりぎりのラインを突くのがうまいですね」

王「正気かぁ!?全然ぎりぎりじゃねえよ!いかれた方向に振り切っちゃってるだろぉ!」
75: :2013/5/12(日) 01:24:05 ID:YHEhymVdsU
大臣「なんだかんだぎりぎりで上手くいく勇者なので、魔王討伐もぎりぎり果たすことでしょう」

王「俺にはそう思えないねぇ!こいつのぎりぎりのライン、おかしいんだもん!」

ぎりぎり勇者「コーヒーを1、牛乳を99の割合で入れます。ぎりぎりコーヒー牛乳です」

王「ほぼ牛乳だろ!百人に聞いても全員がただの牛乳って言うわ!」

大臣「しかし、千人に聞いてみたら、あるいは……」

王「変わらねえよ!一緒だよ!例外なくオール牛乳判定だよ!」

王「ほら、こいつのぎりぎりのラインっておかしいんだよ!本当に402点とったのかも怪しいよ!」

大臣「まあまあ。感性が少しずれてても要は魔王を倒せればいいんですから。期待しましょう」

王「どこにどう期待すればいいんだ!?こんな明らかな負け戦に希望なんか抱けねえよ!」

ぎりぎり勇者「ゲーセンの腕相撲のやつで一番強い奴にぎりぎり負けます。ぎりぎり期待できますね」

王「できねえよ!勇者なら余裕で勝ってよ!あれでしょ、一番強い奴がロボコップみたいなやつでしょ!?」

大臣「あれってアームチャンプス2っていうみたいですよ」

王「そうなんだ!?知らんかったわ!いや、それは今はどうでもいい!」

王「正直期待はできんが仕方ない……ぎりぎり勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
76: :2013/5/12(日) 01:25:39 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「ぎりぎり勇者が三面でやられました」

王「何でだよ!?ぎりぎり勇者なんだから九面でやられろよ!」

大臣「勇ましく進んでいたそうですが、ゴブリンにやられて……」

王「困った時のゴブリン頼りだな!なんかもう死因とかうまく浮かばなかったらゴブリン出せばいいって思ってない!?」

大臣「それだけゴブリンが鬼門なんでしょうね」

王「ていうかさっきも言ったけど、ぎりぎり勇者が三面でやられちゃ駄目だろ!」

王「九面まで行って「名前の通りぎりぎり駄目だったな!」とか言って、ようやく完成するネタだろ!何でそんなとこでやられてんだよ!」

大臣「あ、でもぎりぎり生き残ったみたいですよ」

王「知らないよ!もうちょっとわかりやすいぎりぎり要素を出してよ!」

大臣「ぎりぎり勇者でも駄目だなんて……魔王討伐はやはり厳しいですね」

王「何でお前の中でそんな好評価なんだ!?腕相撲のやつでぎりぎり負ける程度の奴だぞ!?妥当な結果だよ!」

大臣「でもあれかなり強いですよ」

王「店によって強さ違うから何とも言えないよ!仮に凄く強くても、勇者なんだから倒せよ!」
77: :2013/5/12(日) 01:26:40 ID:YHEhymVdsU
大臣「ぎりぎり勇者も失敗ということで、今回も駄目でしたね」

王「ああもう!勇者全滅に慣れてきてる自分が憎いわ!」

大臣「じゃあいつも通り勇者募集しておきますので、また明日ということで」

王「もう完全にパターン化してるよぉ!どうせ明日も屑共が集まるんだろ!?」

大臣「そんなの明日にならないとわかりませんよ。何を弱気になってるんです?」

王「明日にならんでもわかるわ!ここで急にシリアスパート突入したらびびるわ!」

大臣「見てる方も飽きてるだろうし、変化があるのはいいことでは?」

王「悲しいこと言うなよ!今までの流れで急にマジな勇者来て、急にシリアス突入すんのは無理あるだろ!」

大臣「じゃあ今まで通りで納得するしかないですね」

王「ちくしょう!俺はどうすれば救われるんだよぉ!?」
78: 名無しさん@読者の声:2013/5/12(日) 01:33:42 ID:eXyTaz3oj2
ランキング入りおめでとう!
そして私怨
79: :2013/5/13(月) 00:58:28 ID:YHEhymVdsU
>>78
マジでランキング入ってるwww
投票してくれた人ありがとう!
ちょっとランキング関係のネタ書いてから投下します。
際どい&人によっては不快なネタになりそうだけど大丈夫かなあwww
80: 名無しさん@読者の声:2013/5/13(月) 00:59:47 ID:IwYnZSawbI
>>79
おk
81: :2013/5/13(月) 01:25:17 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「王様。勇者を募ったところ、新たに数名の勇者が集まりました」

王「……」

大臣「王様?聞こえてます?勇者集まりましたよ」

王「もう会いたくない……」

大臣「我儘言っちゃいけません。世界の運命がかかっているのですよ?」

王「かかってねえもん!会おうが会うまいが、どうせ魔王討伐無理な屑しかいねえもん!」

大臣「どうしてそう悲観的なんでしょうかねえ」

王「お前はどうしてそう楽観的なんだよ!?今日まで何を見て来たんだ!?」

大臣「とりあえずどういう奴が来たか聞いてください。それから判断すればいいでしょう」

王「聞くだけ聞いてやるよ……もう叫ぶ準備はしとくけど」

大臣「現在、スペランカー勇者・だれキュラ勇者・魔王・気持ちは勇者の四名が集まっています」

王「駄目だあああぁぁぁ!!こんなんで魔王倒せるわけねえだろおおおぉぉぉ!!」

大臣「叫ぶ準備しといてよかったですね」

王「ていうか、今倒すべき魔物が混ざってなかった!?敵がいよいよ乗り込んで来ちゃったよ!」

大臣「まあまあ、慌てないでいいですから順に見ていきましょう」

王「それでいいの!?ねえ、魔王来てるよ!?やばいんじゃないの!?」
82: :2013/5/13(月) 01:26:08 ID:YHEhymVdsU
大臣「えっと、スペランカー勇者が死んだみたいです」

王「まだ対面すらしてねえだろぉ!?ちょっと死ぬの早くない!?」

大臣「城内の階段の段差が高すぎたみたいで……」

王「スペランカーの名に相応しい虚弱っぷりだな!魔王討伐の前に死ぬとは思わなかったよ!」

大臣「でもまだ残機あるみたいですから、今からこっち来ると思います。……あっ」

スペランカー勇者「どうも、スペランカー勇者です」

大臣「来ましたね。どうにか残機を減らさずに来れたみたいです」

王「会うだけでこんなドキドキするとは思わなかったよ!」

大臣「おお、期待してるんですね」

王「逆だよ!余すことなく絶望してんだよ!既に一回死んでんねんで、こいつ!」
83: :2013/5/13(月) 01:26:58 ID:YHEhymVdsU
大臣「こんだけ虚弱なんですから、命の大切さは熟知してると思われます。慎重に確実に生きて魔王を倒しますよ」

王「残機で生き返る奴に命の重みがわかるかぁ!仮に慎重に生き延びても魔王倒せねえよ!」

大臣「あ、幽霊出てきましたよ。倒さないと」

スペランカー勇者「じゃあ銃を撃ちまーす」シュババババ

大臣「よーし、倒せましたねー」

王「いや、普通に対応してるけど、何で幽霊出て来てんの!?」

大臣「何でって、スペランカーには幽霊出てくるじゃないですか」

王「スペランカーの主人公がいると洞窟じゃなくても幽霊出てくんの!?」

大臣「王様、ここにいるのはスペランカーの主人公じゃなくてスペランカー勇者ですよ」

王「同一人物で片づけたら駄目なの!?面倒臭いな!」

大臣「あ、また幽霊」

スペランカー勇者「じゃあ銃を撃ちまーす」シュババババ

王「同一人物でも別人でもいいから、俺の城を心霊スポットにしないでくれ!」

大臣「スペランカーあるところに幽霊ありです。諦めましょう」

王「じゃあさっさと魔王討伐に行け!……スペランカー勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」

スペランカー勇者「じゃあ鍵を探してきまーす」

王「別に鍵なくても城は出られるよ!」
84: :2013/5/13(月) 01:27:50 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「スペランカー勇者が九面で戦死しました」

王「大健闘じゃねえか!?正直一面で死ぬと思ってたよ!」

大臣「勇ましく魔界を攻略していたそうですが、残機が尽きて……」

王「あんなに簡単に死ぬのに、よくもまあ九面まで行ったな!何があったんだよ!?」

大臣「プレイヤーが変わったんじゃないですかね」

王「やりなれた奴がやったんだろうな!あんな虚弱野郎を操ってよく頑張ったよ!」

大臣「でも本当にすぐ死ぬからちょっと油断するとやられちゃうんですよね」

王「その油断が終盤でやってきたんだろうよ!もうちょっとだったのに惜しかったな!」

大臣「次にプレイする時は、今度こそクリアできるといいですね」

王「こいつにもう次はないけどな!」

大臣「そういうことなら次の勇者に託しましょう」
85: :2013/5/13(月) 01:28:53 ID:YHEhymVdsU
だれキュラ勇者「俺がカルマだ!」

王「だれキュラ勇者じゃねえのかよ!?ていうか、これあれだろ!?弟の作ったRPG実況する奴!」

大臣「このサイトでも笑い系でまとめられてるので、知らない人は見てみたらどうでしょう」

王「ていうか凄いの来たな!どうしてこんなとこに来たんだよ!?」

だれキュラ勇者「お前には関係ないだれ」

王「関係あるよ!俺達が募集して、お前が応募して、今この関係性だよ!」

だれキュラ勇者「俺は勇者になりたいんだ。そして、なるためにここに来たんだ」

王「じゃあ勇者として魔王殺してきてくれる?」

だれキュラ勇者「魔王を殺す…!?」

王「何で驚いてんだよ!勇者になるんだからそれくらい覚悟してろよ!」

だれキュラ勇者「俺は誰かを殺してそして平和になる世界にはごめんだぜ!」

だれキュラ勇者「俺は犠牲は払うくらいなら共働きで明日を担うぜ!」

だれキュラ勇者「だから俺は勇者はやめるぜ!だが俺は勇者はやめない!」

王「こいつ何が言いたいんだよぉ!?もう俺には理解不能だよ!」

大臣「あはは、個性的な勇者ですね」
86: :2013/5/13(月) 01:30:06 ID:YHEhymVdsU
大臣「言動はエキセントリックですが、内に秘めた闘志は確かな物があります。彼なら魔王を倒すでしょう」

王「大丈夫かなあ!?なんか凄い心配なんだけど!」

だれキュラ勇者「そんな気苦労は心配無用だ!俺は勇者でしかもアサシンでしかもだからな!」

王「しかも理解不能だもんな!心配すんなって方が無理だろうぜ!」

大臣「魔王を倒したら報酬として9999ゴールド出すので頑張ってください」

だれキュラ勇者「お前、俺を金で釣るつもりか!のったぜ!」

王「乗るのかよ!?ていうかお前も勝手に報酬出すなよ!」

大臣「まあまあ、勇者のやる気をあげるのも大切ですよ」

だれキュラ勇者「こうして俺は世界は救う冒険に出るんだれ!」

王「確かにやる気上がってる……心配だけど託してみるか」

王「だれキュラ勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」

だれキュラ勇者「魔王討伐…!?」

王「だから何で予想外なんだよ!お前、勇者でしかもアサシンでしかもじゃねえのかよ!?」

大臣「まあ、はやく行けよ」
87: :2013/5/13(月) 01:30:59 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「だれキュラ勇者が八面でやられました」

王「意外にけっこういけたんだれ!正直序盤で死ぬと思ってたよ!」

大臣「勇ましくがんものある生活ん選んだそうですが、たかまさにやられて……」

王「待って待って!お前の今の台詞のほぼ全てが理解できない!」

王「がんものある生活って!?八面にてたかまさが出てきてるけど!?」

大臣「言葉の通りですよ。だれキュラ勇者はたかまさにやられたんです」

王「たかまさとか出しちゃっていいんかよ!?」

大臣「いいんじゃないですか?面白いでしょ、あのスレ」

王「徹底的にやっちゃってんな!ていうかネタにした時点で覚悟は決めるべきか!」

大臣「まあだれキュラのスレもそうなんですが、このサイトには他にもたくさん面白いスレがまとめられてます」

大臣「素敵な管理人が厳選してまとめたスレは素晴らしいの一言です。この素敵なサイトで皆さんも存分に楽しみましょう」

王「宣伝じゃねえか!急に媚び始めたな!こないだ過疎掲示板とか言っちゃったのが今頃怖くなってきたんだろ!」

大臣「ま、とにかくだれキュラ勇者はやられました。セーブポイントもないから大幅なやり直しです。なので次行きましょう」
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