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王「ろくな勇者いねえな!」
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1: :2013/5/8(水) 01:33:08 ID:YHEhymVdsU
王「魔王討伐のため、名高き勇者を募ったが、どのような者が集まっておる?」

大臣「現在、笑顔勇者・弱気勇者・知ったか勇者・川柳勇者の四名が集まっています」

王「ろくな勇者いねえな!」


6: :2013/5/8(水) 01:37:54 ID:YHEhymVdsU
大臣「魔物もある程度知能を持った生き物です。弱気勇者の態度を見たら、励ましてあげなくちゃ!ってなりますよ」

王「仕組み聞いても魔王が死ぬとは思えんわ……」

弱気勇者「すみません……どうせ僕なんかはしりとりでル攻めされてればいいんだ……死にます……」

王「死ぬな死ぬな!一緒にルから始まる言葉考えてやるから!」

大臣「ほら、王様も弱気勇者に引きずり込まれたじゃないですか」

王「わかったよ認めるよ!こいつのペースにはまれば魔王もイチコロさ!」

大臣「それでは今回は弱気勇者に頑張ってもらいましょう」

王「大丈夫かいな……弱気勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」

弱気勇者「死んできます……」

王「だから死ぬなって!」
7: :2013/5/8(水) 01:38:44 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「弱気勇者が逃亡しました」

王「死ねよぉ!戦場で散ってこいよぉ!」

大臣「昨日は死ぬなって言ってたじゃないですか」

王「自殺するような真似はすんなってことだよ!それは無駄死にだからな!」

大臣「勇ましく一面に挑もうとしたそうですが、帰宅を決意し……」

王「勇ましくねえだろ!こいつ結局一度も戦場に立ってねえべ!?」

王「本当もうこいつしりとりでル攻めされてればいいよ!俺が今からル攻めしてきてやるよ!」

王「行ってくるから住所教えろや!居留守使ったらピンポンダッシュで攻めたるわあ!」

大臣「そのような暇はありません。応募してきた勇者はまだいるのですから」

王「そもそもあいつは何で応募したんだろうなあ!?」
8: :2013/5/8(水) 01:39:39 ID:YHEhymVdsU
知ったか勇者「どうも、知ったか勇者です」

王「こいつほど落胆する肩書きもねえよな!何だ知ったか勇者て!?」

大臣「そうですか?知りもしないことをさも知ってるように振る舞うには高度な技術を必要としますよ」

王「だからぁ!?どう工夫しても魔王討伐には役立たねえよ!」

大臣「まずは実際に聞いてもらいましょう。王様、何か適当な言葉を訊ねてみてください」

王「え?じゃあ……プッシュオーバートライって知ってる?」

知ったか勇者「あー知ってる知ってる。あれでしょ、こないだから始まった新番組」

知ったか勇者「運動得意な芸人やタレントが、限界を超えてスポーツ系のギネスに挑戦しようっていうテーマの」

知ったか勇者「凄いよねあれ。こないだ武井壮が200m走の男子30代世界記録越えたやつなんか泣きそうになったもん」

大臣「……ね?」

王「いや、何がぁ!?」
9: :2013/5/8(水) 01:40:58 ID:YHEhymVdsU
大臣「なんかそれっぽいこと言って、あれ、これマジかな?って感じになりません?」

王「いや、だからぁ!?魔王討伐との関連性が行方不明のままだよ!」

大臣「ちなみに王様、正解は?」

王「え?プッシュオーバートライっていうのはラグビーでスクラム等で押し込んでトライすることだよ」

大臣「ほら、もう正解の方が安っぽくて嘘っぽい感じしませんか?」

知ったか勇者「同じスポーツ関連の単語じゃないですか。実質もう俺ので正解でしょう」

王「厚かましいな!間違いを通そうとする恥知らず共がぁ!」

大臣「……あっ、この厚かましさがあれば手段を選ばず的確に魔王を倒すでしょう」

王「てめえ俺のに乗っかったろ!?聴覚が正常ですからね!あっ、て言ったの聞き逃さなかったよ!」

大臣「もういいですからこいつに託してみましょう」

王「もう面倒臭くなってるだろ!?どうすんだ、まだ一人勇者残ってんぞ!?」

知ったか勇者「じゃあ俺行ってきますね」

王「まきに入ってるねえ!唐突に終わって軽く困惑してるよ!」

王「しゃあねえな!……知ったか勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
10: :2013/5/8(水) 01:42:02 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「知ったか勇者が三面でばれました」

王「何の報告だぁ!?何なの、知ったかしてんのが三面でばれたの!?」

大臣「勇ましく知ったかしましたが、ゴブリンに指摘され……」

王「ゴブリン案外物を知ってんだね!どうしよう、無駄にゴブリンの印象良くなったよ!」

王「で、知ったかばれたあのアホはどうなったんだよ!?」

大臣「ショックのあまり帰宅したそうですけど」

王「帰るなよ!命の限り戦ってこいよ!魔王まだ七面も後にいるんだぞ!」

大臣「まあでも知ったかするだけで魔王を倒せるわけないですよ」

王「俺それ言ってたよ!けっこう早い段階で俺がそれ言ってましたよぉ!」

大臣「気を取り直して次の勇者行ってみましょう」

王「俺の気持ちは掻き乱されたままだよ!」
11: :2013/5/8(水) 01:43:06 ID:YHEhymVdsU
川柳勇者「こんにちは私が川柳勇者です」

大臣「うん。見事に川柳になってますね」

王「だからぁ!?俺、もう何回だからって言ってる!?」

川柳勇者「魔王様どうか心を静めてよ」

王「静められるかぁ!てめえ、五文字にするために俺を魔王呼ばわりしただろ!?」

大臣「それほど五七五に当てはめるのは難しいんですよ」

王「知るかぁ!川柳勇者名乗るくらいなんだからそれくらいどうにかせえよ!」

川柳勇者「川柳のプロの私も無理な物は無理。字余り」

王「余りすぎだろ!よくそこまで余らせる勇気があったな!?褒めてやるよ!」

大臣「このように言の葉を操り、相手の心をも操る強き勇者です」

王「全然操れてねえよ!あと何か言の葉とか無駄に風流な表現しないで!むかつくから!」
12: :2013/5/8(水) 01:44:22 ID:YHEhymVdsU
川柳勇者「風流な言葉遊びを楽しむ余裕もないとか……。字余り」

王「うるせえな!てめえはもう少し五七五にとらわれろよ!」

大臣「このように言の葉を操り、相手の心をも操る強き勇者です」

王「それ二回目だよ!俺も同じこと言うけど全然操れてねえよ!操る気がねえんだよ!」

川柳勇者「心外だ言葉遣いのプロなんですけどねえこれでも。字余り」

王「今すぐ役所行って改名してこい!お前今日から字余り勇者な!」

大臣「王様、名前には名付け親の気持ちがこもってます。それを簡単に改名しろ等と……」

王「しかたねえだろ!これで川柳勇者名乗ったら詐欺だぜ!?」

川柳勇者「詐欺じゃないこれが私の川柳の形なのだ。字余り」

王「今の最後、「川柳だ」の五文字でいいだろ!自ら好機を逃してんじゃねえよ!」

川柳勇者「本当だ気付かなかった仮にもプロだと言うのに。字余り」

王「ごめん!わかった!もう魔王討伐行ってくれ!もうお前と一緒にいたくないわ!」

王「いいか、すぐ行けよ!?……川柳勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
13: :2013/5/8(水) 01:45:14 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「川柳勇者が役所に行きました」

王「あいつマジで役所行ったんか!?それで!?」

大臣「勇ましく手続きを済まそうとしたそうですが、順序が違ったらしく……」

王「役所行って手続き済まして改名、じゃないんだ!?」

大臣「何かまず家庭裁判所に申請する必要があるみたいです。審判の結果、正当な理由とされれば証明書もらえて役所で変更できるみたいです」

王「へー……いや、魔王討伐はどうなったよ!?」

大臣「改名しろと命令したのは王様ですよ」

王「確かに言いましたけども!何て言うかマジでやるとは思わんかったよ!」

王「魔王討伐より優先してやることじゃなくない!?何なの、俺が悪いのかよ!?」

大臣「改名で魔王討伐どころではなくなりましたよ。どうするんですか?」

王「いいよもう!魔王討伐の任を解くよ!帰って字余り川柳作ってろバーカ!」
14: :2013/5/8(水) 01:46:18 ID:YHEhymVdsU
大臣「大変です。募集した勇者がいなくなりました」

王「ろくな勇者いなかったな!時間の無駄でしかなかったわ!」

王「どうすんだよこれ!?もう勇者いねえじゃん!魔王軍にやられるのを待つかぁ!?」

大臣「ご安心ください。この世界にはまだまだ名高き勇者が存在します。引き続き募ってまた集まってもらいましょう」

王「どうせまたわけわかんねえのが来るんだろ!パトラッシュ、俺も何だか眠くなってきたよ!」

大臣「王様、お気を確かに持ってください。魔王軍の脅威に錯乱するのはわかりますけども」

王「俺はね、お前と勇者共に錯乱してんだわ!頼むよ、その内マジでショック死するかもよ!?」

大臣「王様にご安心いただけるよう、今度こそ素晴らしい勇者を集めてみせます」

王「マジ頼むわ!いい加減俺も威厳ある普通の王やりたいんだもん!」
15: 名無しさん@読者の声:2013/5/8(水) 07:05:37 ID:mzHfNYOC9A
支援
16: :2013/5/9(木) 01:11:36 ID:YHEhymVdsU
>>15
支援謝謝。
今から投下していきますねー。
17: :2013/5/9(木) 01:12:33 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「王様。勇者を募ったところ、新たに数名の勇者が集まりました」

王「……で?どんな奴が来てんの?」

大臣「現在、ポテチ勇者・縄跳び勇者・肩こり勇者・ジャージ勇者の四名が集まっています」

王「期待を裏切らねえなあ!やっぱ予想通りの糞ったれ共だよ!」

大臣「これでも満足いただけないのですか?」

王「俺を何だと思ってるんだ!?俺は馬鹿か!?俺今のラインナップで喜べるのかぁ!?」

大臣「まあ実際に見ていただければ、偏見の色眼鏡も外れると思いますよ」

王「黙れよ!俺は正常だろ!俺が正常だろ!ついでに視力も平常だわ!」

大臣「とりあえず勇者呼んできますね」

王「スルーかよ!」
18: :2013/5/9(木) 01:13:45 ID:YHEhymVdsU
ポテチ勇者「ちわーっす。ポテチ勇者でーす」パリパリ

王「ただのポテチ食ってるデブだわ!アメリカ国籍だとなお完璧だよ!」

大臣「どうですか、この巨体。この巨体から繰り出される強打は魔王軍には脅威となりましょう」

王「いや、これ筋力じゃなくて脂肪なんだわ!言うなれば曙タイプなんだよ!」

大臣「失礼ですね。曙選手は相撲で横綱にまでなった名力士ですよ。脂肪の下には凄まじい筋力があります」

王「でもK−1には向かない体型なんだわ!もうちょい絞れば負けっぱなしじゃなかったかもしれないのにね!」

大臣「K−1では思うような結果が出ませんでしたが、プロレスではけっこう活躍してますよ」

王「お前曙ファンなんか!?わかったごめんごめん曙は立派なアスリートだよ!」

王「でもこいつは違うんだなぁ!こいつにあるのは脂肪だけだよ!」

ポテチ勇者「これでもけっこう筋力ありますよー」パリパリ

王「お前はとりあえずポテチ食うのやめろ!王様の前なんだぞ!?」
19: :2013/5/9(木) 01:14:43 ID:YHEhymVdsU
ポテチ勇者「食べたー。えっと、次は……」

王「普通に二袋目いこうとするなぁ!どんだけ食べる気だ貴様ぁ!?」

ポテチ勇者「あれ……袋が開かない……」

王「手が油でヌチョヌチョだからだよ!一回手ぇ洗え!滑ってうまく掴めないんだよ!」

大臣「この油でヌチョヌチョな手で触られたら嫌ですよね。魔物に触ることで戦意喪失させることが出来ます」

王「そんなデリケートな生き物とちゃうんだよ、魔物は!そんなんだったら笑顔勇者も生きて帰ってきとるわ!」

大臣「王様はこれに触られても平気なんですか?」

王「嫌だよ!でも命に別状はないよ!むかつくだけだよ!」

大臣「それは王様のメンタルが強すぎるだけですよ。ポテチ勇者を信じてください」

王「信じなきゃ話進まねえんだろ!わかったよ、もう!……ポテチ勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」

ポテチ勇者「必ず倒してみせます!」スッ

王「握手しねえよ!せめて手ぇ洗ってきてからだろ豚饅頭が!」
20: :2013/5/9(木) 01:15:35 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「ポテチ勇者が二面で逃亡しました」

王「逃げたじゃねえか、あの豚ぁ!おう、何で逃げてんねん、あの豚はぁ!?」

大臣「勇ましくポテチを買おうとしたそうですが、コンビニが見当たらず……」

王「買いに戻ったのかぁ!どんだけポテチ好きなんだよぉ!勇ましく買うって何だよぉ!?」

大臣「まさか魔界にコンビニがないとは……」

王「まさかじゃねえよ!やっぱりだろうよ!魔物がコンビニ経営するわけないだろ!漫画やゲームじゃないんだぞ!」

王「つーかそれだけポテチが大事なら買い溜めしとけよぉ!十面まで持つよう準備しとけや!」

大臣「ちなみに好きなポテチはピザポテトだそうです」

王「今それぶち込むのかぁ!?どうでもええわぁ!誰もが望まない無益な情報だよ!」

大臣「私はコンソメパンチが好きですね」

王「うすしおだろ!いや、もうポテチいいから次の勇者行こう!」
21: :2013/5/9(木) 01:16:14 ID:YHEhymVdsU
縄跳び勇者「どうも!私が!縄跳び勇者です!」タッタッタッタッ

王「縄跳び跳んでんじゃねえよ!やめろぉ!落ち着いて話を聞けぇ!」

大臣「でも彼は縄跳び勇者なんですよ?」

王「だからって常にやんなくていいだろ!野球選手もオフの時とかあるだろ!」

縄跳び勇者「もっと大技やったら跳んでてもいいですか!?」タッタッタッタッ

王「いや、難易度の問題じゃねえよ!縄跳びの擬音てタッタッタッでいいのか!?」

縄跳び勇者「いきますよー!はいっ!」シュパパパパッ!!

王「おおー……いや、感心しちゃったけども!頼むから止まって普通に話をしてくれよ!」

大臣「どうです?彼、本当に縄跳びを愛してるでしょ?」

王「愛は伝わったねぇ!ただ、魔王討伐に何の役に立つんだってね!」
22: :2013/5/9(木) 01:16:51 ID:YHEhymVdsU
大臣「冷静に考えてみてください。これほどの技をこなすんですから、相当運動神経はいいですよ」

王「……まあそうだね」

大臣「それに縄跳びを鞭のように使えば、武器にもなります」

王「……そうだねえ。ドラクエでも鞭系の武器とかあるしな」

王「おお、なんかいけそうじゃん!肩書き見た時と縄跳び跳びまくってるとこ見た時はどうなることかと思ったけどさ!」

大臣「初めての好感触ですね」

王「まあ肩書きはどうかと思うけど、大事なのは魔王を倒せるかどうかだもんな。よっしゃ!何だかいけそうな気がする!」

王「縄跳び勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
23: :2013/5/9(木) 01:17:38 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「縄跳び勇者が七面でやられました」

王「けっこう行ったねえ。でも結局駄目だったんだね」

大臣「勇ましく縄跳びを振るったそうですが、最後はサキュバスに……」

王「七面にもなると出てくる魔物も違うね。サキュバスに殺されたの?」

大臣「サキュバスに縄跳びを奪われ、鞭のように打たれて目覚めたそうです」

王「詳細聞くんじゃなかったよ!結局最低なパターンじゃねえかよ!」

大臣「今は完全に調教され、ご主人様となったサキュバスとのSMライフを堪能しているそうです」

王「改名が必要なのまた出てきたよ!今度からドM勇者名乗れって伝えとけボケ!」

大臣「いやあ……人生、何が転機になるかわかりませんねえ」

王「本当だね!あんなに縄跳び愛してたのにね!」

大臣「愛の形はいろんな形があるんですね」

王「あいつのは相当歪んだ愛だけどな!そもそも人と魔物だしさぁ!」

大臣「さて、気を取り直して次の勇者いってみましょう」

王「段取りよくなってきてんな、おい!」
24: :2013/5/9(木) 01:18:32 ID:YHEhymVdsU
肩こり勇者「肩こり勇者です。あー疲れたー……」

王「これは駄目だろ!これはもう明確に駄目だろ!」

大臣「初対面で何故言い切ることができるのですか?」

王「言い切れるよ!何だ肩こり勇者て!?旅立つ前から疲れててどないすんねん!」

大臣「それだけトレーニングとか頑張ったのかもしれませんよ」

王「だとしても本番までにはコンディション整えろよぉ!開口一番疲れたーって何じゃあ!?」

肩こり勇者「肩こり治らないんですよねー。どうすればいいと思います?」

王「湿布とか貼ってみたらぁ!?CMとかで見ますし効くんちゃいますぅ!?」

大臣「よかったですね。これで肩こりも治りますね」

王「肩こり治ったらお前ただの勇者だぞ!いや、その方がいいけども!」
25: :2013/5/9(木) 01:19:24 ID:YHEhymVdsU
大臣「王様、少し落ち着きましょう」

王「これが魔王討伐にどう役立つか屁理屈こねんだろ!?おう、言ってみせろよ!」

大臣「これだけ肩こりが酷いと肩も相当固いと思います。これで体当たりした日には魔物も仰天ですよ」

王「原始的だなぁ!武器も持たずに体一つで攻撃かぁ!倒せるかバーカ!」

大臣「エキセントリック少年ボウイも体当たりを必殺技としてましたよ」

王「それネタだからね!それで笑えってことだよ!こいつはそれを真面目にやろうとしてんの!」

大臣「どんな偉業を成す人物も、最初は理解されず笑われるものです」

王「肩をこるだけの簡単な偉業ですかぁ!?それなら俺だって歴史に載ったるわぁ!」

大臣「王様、そんなことで歴史には載りませんよ(笑)」

王「知ってるよぉ!お前らが支離滅裂だからツッコんでるだけだよ!てめえ笑ってんじゃねえ!」

大臣「とにかく、彼を送り出しましょう。そうすればわかりますよ」

王「そうだね!失敗作ってわかるよね!……肩こり勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
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