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王「ろくな勇者いねえな!」
[8] -25 -50 

1: :2013/5/8(水) 01:33:08 ID:YHEhymVdsU
王「魔王討伐のため、名高き勇者を募ったが、どのような者が集まっておる?」

大臣「現在、笑顔勇者・弱気勇者・知ったか勇者・川柳勇者の四名が集まっています」

王「ろくな勇者いねえな!」


26: :2013/5/9(木) 01:20:18 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「肩こり勇者が三面でほぐされました」

王「肩こり治っちゃったね!一体誰にほぐされたのかなぁ!?」

大臣「勇ましく体当たりしたそうですが、ゴブリンにほぐされて……」

王「またゴブリンかぁ!物を知ってるだけあって、肩こりのほぐし方もバッチリっすね!」

王「でもさ、肩こり治っただけで生きてんだろ?今なら普通の勇者だからチャンスじゃね?」

大臣「いえ、肩こりをほぐされたことで一般市民になったそうで、既に帰宅しています」

王「何でだよ!?肩こり勇者の肩こり治ったらただの勇者でしょ!どうしてそこまで戻っちゃうの!?」

大臣「どうやら肩こり勇者は肩こり部分に勇者の素質が詰まってたようですね」

王「肩こりに素質詰まった勇者って何!?肩こり勇者ですね!じゃあそもそも肩こり勇者て何なんだよぉ!?」

大臣「勇者とは奥が深いんですね」

王「深くねえよ!等しく浅い屑集団だよ!」

大臣「次の勇者はどうなんでしょうね?来てもらいましょう」
27: :2013/5/9(木) 01:21:18 ID:YHEhymVdsU
ジャージ勇者「ジャージー勇者っす」

王「見事に上下ジャージだな!このまま大学とか行くんだろうなこいつ!」

大臣「別に行っていいじゃないですか。学ぶ場所であっておしゃれする場所ではないですよ」

ジャージ勇者「そもそもジャージーがださいって思ってんのどうっすかね。センスのない奴の私服よりはよっぽど活かしてるっすよ」

王「むかつくなお前ら!この調子だと上下スウェットもいいとか言い出しそうだよ!」

ジャージ勇者「王様の私服よりは千五百倍いいっすよwww」

王「本当むかつくなお前!ああもうわかったよ!どんな服着るのも個人の自由だ!これでいいだろ!?」

ジャージ勇者「王様、正確にはジャージーっすからね。ちゃんと最後伸ばしてくださいよ」

王「どうでもいいだろ!ジャージで伝わるから大丈夫だよ!お前の名前も正確性欠いてっからな!?」
28: :2013/5/9(木) 01:22:31 ID:YHEhymVdsU
王「大臣!こいつがどう魔王討伐に役立つか説明してみせろ!」

大臣「普段からジャージ姿ということは、よくスポーツをやってるんでしょう。運動能力は高いはずです」

王「いいや、こいつはそういうタイプじゃねえよ!ろくにスポーツ出来ねえだろうよ!」

大臣「何故そう言い切れるのですか?」

王「だってキティちゃんのサンダル履いてるもん!完全ヤンキーのノリですやん!」

ジャージ勇者「あ?キティちゃんディスってんすかあ?」

王「キレるポイントがよくわかんないよ!普通キレるとこ、ろくにスポーツ出来ないのとこじゃねえ!?」

ジャージ勇者「はあ……おっさんマジうぜえわぁ……」プハーッ

王「普通に煙草吸うなよ!煙たい……ゴホッ!ゴホッ!」

大臣「自信に満ちている様は非常に頼もしいですね」

王「根拠もなく自信持ちすぎなんだよ!こいつもヤンキー勇者に改名してほしいわぁ!」

大臣「何でそう勇者の名前に噛みつくんですか?」

王「わかりませんか!?お前もけっこう頭いかれてんだなぁ!薄々気づいてたけどなぁ!」

ジャージ勇者「で?俺は結局どうすりゃいいの?おっさん」

王「むかつくわあ!こいつ二面くらいで戦死しねえかなあ!……ジャージ勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」

ジャージ勇者「だからジャージー言ってんだろうが糞ジジイ!」

王「もう嫌だよ!怖いよぉ!」
29: :2013/5/9(木) 01:23:25 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「ジャージ勇者が捕まりました」

王「マジすか!?けっこうやんちゃしてたんだねぇ!」

大臣「勇ましく持ってないと主張したそうですが、警察に麻薬を発見され……」

王「凄いもん持ち歩いてたなあ!もしかして売る気だったんかもね!」

大臣「まさかこのような形で魔王討伐の希望が閉ざされるとは」

王「人々の希望は繋がったよ!ぶっちゃけ警察GJだわ!」

王「ていうか何なんだよ!何でこんなのが勇者名乗ってんだ!何だこの世界!?」

大臣「どんな人にも意外な裏の姿っていうのがあるんですね」

王「こいつは表も酷かったけどな!裏表真っ黒で想像通りとしか言えねえわ!」

大臣「ジャージの色は白でしたけどね」

王「やかましいわ!」
30: :2013/5/9(木) 01:24:30 ID:YHEhymVdsU
大臣「……で、どうしましょう?」

王「今回の勇者も糞の精鋭揃いだったな!本当どうしたもんかね!?」

大臣「仕方ないからまた募集するとしましょう」

王「それ大丈夫なの!?また屑共が集まるんとちゃいます!?」

大臣「しかし、それしか勇者を発掘する方法はないんですよ」

王「世知辛い世の中だよ!どうしたらまともな人材が集まるかなぁ!?」

大臣「魔王は強敵です。そんな魔王を倒す人材はなかなか見つかりませんよ」

王「ぶっちゃけ今は普通の勇者が欲しいんだよ!魔王倒せなくてもいいから、マジ普通の勇者に来てほしいんだわ!」

大臣「とりあえず我々に出来るのは勇者を待つことだけですよ」

王「歯痒いわぁ!可能なら自ら勇者探して常識人だけ集めてぇよ!」
31: 名無しさん@読者の声:2013/5/9(木) 10:56:04 ID:fAkgJSLyk2
支援
32: 名無しさん@読者の声:2013/5/9(木) 23:53:40 ID:xtpuFQjo4E
つCCC
33: :2013/5/10(金) 01:08:48 ID:YHEhymVdsU
>>31-32
支援ダンケシェーン。
今日も今日とて無益な勇者達の話を投下していきます。
34: :2013/5/10(金) 01:10:00 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「王様。勇者を募ったところ、新たに数名の勇者が集まりました」

王「……俺さ、今日夢見たんだわ」

大臣「夢ですか。一体どのような夢ですか?」

王「勇者が来たんだ。勇者の名に相応しい勇気と強さと常識を備えた好青年でな。瞬く間に魔王を倒してくれて」

大臣「いい夢を見たんですね」

王「正夢になることを祈ってんだわ。……覚悟決めた。大臣、どんな勇者が集まったか言ってみて!」

大臣「現在、コロコロ勇者・唐揚げ勇者・偽勇者・眠たい勇者の四名が集まっています」

王「駄目だあああ!!所詮夢は夢だったあああ!!もう危険な香りしかしねえよ!」

大臣「いやあ今回も期待できる勇者達ですね」

王「今回も!?お前今までの連中に僅かでも期待してたのかよ!?」

大臣「さっそく最初の勇者を呼んでみましょう」

王「また時間を無駄にする数日間が始まるわ糞がぁ!」
35: :2013/5/10(金) 01:10:50 ID:YHEhymVdsU
コロコロ勇者「どうも、コロコロ勇者です」

王「コロコロ言うけどさあ、お前一体何やねん!?」

大臣「何って、コロコロ勇者ですよ」

王「コロコロっていろいろあるだろうが!お前は何なの!?コロコロコミック好きなの!?」

大臣「掃除に使う奴かもしれませんね。綺麗になるからとても役に立ちます」

王「どちらにせよ魔王討伐には役立たないねえ!それで、結局お前は何なんだよ!?」

コロコロ勇者「これですね」スッ

大臣「ああ。腹筋を鍛えるコロコロですね。これだったのかー」

王「それかよ!それってどっちかっていうと腹筋ローラーのが正しくね!?」

大臣「でも腹筋を鍛えるコロコロでも何となく伝わると思いますよ」

王「何となくわかるけどさぁ!それの勇者なら正式名称使えよって!あれの正式名称ってどんなんだよ!?」

コロコロ勇者「いやあ、正式名称はわかりませんねえ」

王「お前だけは把握しとけよ!だからコロコロ勇者になっちゃうんだろうが!」
36: :2013/5/10(金) 01:12:03 ID:YHEhymVdsU
大臣「王様、彼の腹筋を見てください。すごいムキムキですよ。これは魔王討伐にも役立ちます」

王「まあいろいろツッコミはしたけど、確かにコロコロコミックや掃除の奴よりは役立つかもなあ」

コロコロ勇者「この腹筋があれば魔王を倒せますよ」

王「腹筋だけじゃどうしようもないよね?まあでも全身バランス良く筋肉はついてるし、かろうじて期待してやらんこともないわ」

大臣「何で上から目線なんですか?」

王「上だからですよぉ!俺、王様ぁ!かなり偉い存在なんだわ!」

コロコロ勇者「地位に溺れた哀れな男だ……」

王「何なのお前らの急なディスりは!?珍しく褒めてやったらつけあがりやがって!」

大臣「王様の態度に問題があるんですよ」

コロコロ勇者「コロコロさえあれば俺は無敵だ……魔王を倒し貴様よりも上の地位を得てやるからな」

王「穏やかじゃないこと言ってるねえ!俺は勇者と魔王のどっちを応援すればいいんだろう!?」

王「複雑だけどまあいいや!コロコロ勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
37: :2013/5/10(金) 01:13:07 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「コロコロ勇者が四面で戦死しました」

王「あいつ死んだんかあ!俺は喜ぶべきかな!?悲しむべきかな!?わかんねえよ!」

大臣「勇ましくコロコロで鍛えていたそうですが、腰痛に襲われて……」

王「敵陣でもやってたのかよ!?事前に鍛えて、本番中は戦いに集中しろよ!」

大臣「腰痛のところをゴーレムに襲われて亡くなったそうです」

王「そりゃ亡くなるわ!あれで腰とか痛めるとつらいもんねえ!応戦どころじゃないよ!」

王「反りかえるような姿勢でやって腰を痛めたり、腹筋の力が足りなくて他の筋力使うから違う場所が鍛えられたりするんだわ!」

王「背中はむしろ丸めるくらいの意識で、腹筋を用いて戻ってくる!そういう意識を持たないと効率的に鍛えられないんだよ!」

王「きちんと使えれば効果は絶大だからねえ!正しく使うのが大事なんだよぉ!」

大臣「王様の方がよっぽどコロコロ勇者じゃないですか」

王「本当にねえ!いっそコロコロ王名乗ってみようかなあ!」

大臣「気を取り直して次の勇者いってみましょうか」
38: :2013/5/10(金) 01:14:04 ID:YHEhymVdsU
唐揚げ勇者「どうもー唐揚げ勇者です」

王「食べてはないんだ!?常に唐揚げ食べてるわけではないんだね!」

唐揚げ勇者「やだなー王様の前でそんな失礼なことはしませんよ」

王「以前いたんだよ!俺の前でポテチをパリパリ食うアホがさぁ!お前もそうかと思ってさぁ!」

大臣「この人はポテチ勇者とは別人ですよ」

王「知ってるよ!ただ、同じ食べ物系だから、こいつも同類なんかなあって思ったんだよ!」

大臣「いますよねー、イメージ押し付けて差別する人。どうせこういう系は全員そうなんだーって」

王「何だよ!?何で俺が悪い空気になってんだよ!?」

唐揚げ勇者「そんな空気も唐揚げパーティで一掃しましょう。ほら、たくさん用意してきたんで」

王「結局食うのかよ!やっぱ正しいの俺の方だったじゃん!」

大臣「いますよねー、ちょっと予想が当たっただけで威張る人。一つ予想が当たっただけで「ほら見ろ俺の知識が絶対的に正しいんだ屑共」みたいな」

王「食べよう!とりあえず食べよう!この流れ一回切りたいっすわ!」
39: :2013/5/10(金) 01:14:47 ID:YHEhymVdsU
唐揚げ勇者「それじゃ準備しますねー」

王「待て待て!何でレモン汁かけたぁ!?俺かけてほしくない派なんだけどぉ!?」

唐揚げ勇者「は?唐揚げにはレモン汁でしょう。ふざけてるんですか?」

王「レモン汁かけたらごはんに合わなくなるだろうが!」

唐揚げ勇者「唐揚げでごはん食うとかwww味覚障害乙www」

王「大臣!こいつすっげームカつくんですけどぉ!?」

大臣「唐揚げ勇者を名乗るだけあって、食べ方等にこだわりがあるみたいですね」

王「んなもん個人の自由でええですやん!唐揚げはごはんに合うでしょ!」

唐揚げ勇者「いいや、認めません。唐揚げはレモン汁をかけて爽やかな酸味と共に食べるのがベストです」

王「唐揚げ勇者名乗るんならあらゆる可能性を追求しろぉ!」

大臣「まあまあ。本題は魔王討伐ですから。良い具合に満腹になりましたし、これなら良い感じで魔王倒せるでしょう」

王「お前の屁理屈もだいぶ苦しくなったな!ぶっちゃけ無理なの悟ってんだろ!?」

大臣「やってみなければわかりませんよ。では王様、そろそろ」

王「だいぶ流れ作業になってきたよな!……唐揚げ勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
40: :2013/5/10(金) 01:15:54 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「唐揚げ勇者が三面で戦死しました」

王「今回戦死者多いねえ!まあでも唐揚げ食べてるだけだもん、仕方ないね!」

大臣「勇ましくレモン汁をかけようとしたそうですが、ゴブリンにレモンを奪われて……」

王「奪われたから何!?それでどう死ぬって言うんだよ!?」

大臣「レモン汁を目にかけられたみたいです」

王「あー痛いわー!それはしみるわー!さすがゴブリンさんやわー!」

王「で、目を押さえてるところをゴブリンさんがトドメって!?」

大臣「いえ、あまりにしみてゴロゴロしたら勢い余って崖から落ちたみたいで」

王「自分から死んだんじゃねえか!レモン汁にこだわってっからそうなるんだよ!」

大臣「レモン汁ってそんなに悪いことですか?」

王「そうじゃないけど!ただ、好みは人それぞれだから、かけたくない人の気持ちも汲み取ってよってことだよ!」

大臣「一人一人の想いを尊重するのですか。王様は良き王ですよ」

王「やめて!唐揚げの話でそう言われたら馬鹿にされてるとしか思えないから!」

大臣「じゃあこの話は置きまして、次の勇者いきましょう」
41: :2013/5/10(金) 01:17:08 ID:YHEhymVdsU
偽勇者「どうも、偽勇者です」

王「偽物じゃねえか!何で偽物が来るんだよぉ!?」

大臣「どのような肩書きだろうと勇者は勇者です」

王「よく考えてみろ!勇者の偽物ってことは、こいつは勇者じゃねえんだよ!」

偽勇者「その通りです……私は自らを勇者であると偽って生きてきました」

偽勇者「勇者のような慕われる存在になりたい……そう思って勇者であると嘘をついてしまったのです」

偽勇者「人を助け、魔物も倒して生きてきましたが、私が偽物である事実は覆りません……」

王「えっ!?待って待って、お前魔物相手に勝てたりするの!?」

偽勇者「偽物でも勇者と名乗るからには相応の実力が必要だと思い、必死に努力しました」

偽勇者「そうした実力で勇者のように振る舞い生活してますが、多くの民を欺いている罪悪感で押しつぶされそうです……」

王「別によくない!?少なくとも、現時点でどの勇者よりもちゃんと勇者やってるよ、あんた!」
42: :2013/5/10(金) 01:18:44 ID:YHEhymVdsU
大臣「偽物とは言え、実力と志は本物です。これは魔王討伐に役立つでしょう」

王「お前と考えが一致する日が来るとは思わんかったわ!偽勇者、ちょっと魔王討伐頼んます!」

偽勇者「いえ、やはり自分は勇者に相応しくないです」

王「じゃあ何で応募したぁ!?大丈夫だって、お前こそ勇者だって!」

偽勇者「私は平民として生まれました。今まで、そしてこれから先も勇者にはなり得ません」

王「そんなことねえよ!人は誰しも生まれた時から勇者じゃねえよ!お前はこれから勇者になるとこなんだよ!」

王「お前みたいな正義の心を持った人間の地道な努力が、多くの人間の希望に満ちた明日へと繋がるんだよ!」

大臣「勇者にいつなるか?今でしょ」

王「お前ちょっと黙っててぇ!とにかく、今こそ本物になる時なんだよ!」

偽勇者「多くの民を欺いた私が、人の上に立ち導く……そんなことが許されるのでしょうか?」

大臣「大丈夫です。こんなのが一国の王なんですから」

王「どんな説得だよ!?そんなん言われたら俺けっこう傷つくのわかってる!?」

偽勇者「そうですよね……わかりました!本当の勇者になれるよう頑張ります!」

王「納得するのね!?今ので納得するかー俺かなりショックだわー!」

王「まあでも悲しんでもいられねえよな!……偽勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
43: :2013/5/10(金) 01:19:21 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「偽勇者が自首しました」

王「吹っ切れろよぉ!民騙してただけでそんな悪いことしてなかったじゃん!」

大臣「勇ましく葛藤を繰り返したそうですが、良心が勝ち残り……」

王「もう!罪を償うのは立派かもだけど、今じゃなくていいじゃん!」

大臣「自首をいつやるか?今でしょ」

王「お前急に林先生好きになったな!?調子に乗るなよ!」

王「つーか何でジャージ勇者みたいな屑がマジの勇者なのに、こんな良い奴が偽物なんだよ!」

大臣「罪を償って出所したら、その時こそ本物の勇者になれるといいですね」

王「何か良い話風に終わらそうとしてるけど、魔王討伐は振り出しだよ!どうすんべ!?」

大臣「じゃあ次の勇者に来てもらいましょう」
44: :2013/5/10(金) 01:20:08 ID:YHEhymVdsU
大臣「こちらが眠たい勇者です」

眠たい勇者「ふわぁ〜……眠たい……」

王「いよいよわけわかんねえのが来たな!もう肩書きでも何でもねえよ!ただの状態だよ!」

大臣「もう、また不服なんですか?」

王「不服だよ!何だ眠たい勇者って!?そんなん言い出したら俺だってムカついてる王様だよ!」

大臣「私はかっこいい大臣ですね」

王「自分で言うかよ!?お前そんなにかっこいい顔立ちじゃねえよ!」

王「ていうか勇者静かだけどどうしたぁ!?」

眠たい勇者「ZZZ」

王「寝てるよ!どんだけ眠たかったんだろう、立ったまま寝てるよ!」

眠たい勇者「……っ!寝てないですよ」

王「寝てたよ!しっかりと大文字でゼットを三つも並べてたよ!」

大臣「何で寝てる表現ってゼット並べるんですかね?」

王「知らないよ!自分で調べてきてぇ!」
45: :2013/5/10(金) 01:21:08 ID:YHEhymVdsU
王「ていうかお前は寝ていいよ!今のうちに寝て、普通の状態で魔王討伐行ってよ!」

眠たい勇者「そうは言いましても、眠たいっていうのは俺のアイデンティティですし」

王「黙れよ!眠たいことが僕の個性ですってどういうことだよ!?」

大臣「こんなご時世だからこそ、個性を持って生きたいんですよ」

王「いや、だから!もっと他にキャラ付けあるだろ!?ミサワじゃないんだからさ!」

眠たい勇者「そんな……一生懸命頑張って、一日一時間しか寝ないようにしてるのに……」

王「無駄な努力だねぇ!その成果が立ち寝だからね!何の役にも立たない絶望の努力だよ!」

大臣「まあでもこの勇者はキャラ付けのためだけにここまで頑張れるんですから。きっと魔王討伐も頑張りますよ」

王「頑張るのが当たり前ぇ!世界の命運を分かつんだもん、必死になるのが普通なんですよ!」

王「とにかく、お前は寝て普通の状態になったら、普通の勇者になるんだな!?」

眠たい勇者「そうですね。眠気が取れたらただの勇者ですよ」

王「よーしわかった!じゃあ命令するわ!お前は今から寝ろ!もうぐっすり寝てしまえ!」

王「そうしてコンディションを整えてから……眠たい勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
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