姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
579: 577:2013/1/4(金) 22:28:55 ID:PWGIBNOYa6
おおう申し訳ないストレンジプラスです
580: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 23:34:45 ID:iM2L5FqJfI
雑談がハイレベルすぐる、、
新参&古典ヲタの俺にはついていけない
支援
581: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/4(金) 23:40:22 ID:kS4dlMjAuI
姉「明日か…」
弟「やはり緊張するか?」
姉「当然だ。だが、ようやく家に帰れると思うとな…」
弟「ああ」
姉「早く家に帰りたい。そうすれば遠慮なくお前と一緒にいられるからな」
弟「・・・」
姉「ん?どうした?」
弟「姉、あまり喜ばせる事を言うな」
姉「なんだ?照れてるのか?」
弟「かもしれん」
姉「ははは、お前は相変わらず感情表現が下手だな」
弟「・・・」
姉「今日はもう帰れ。明日、私の無事を祈ってくれ」
弟「無事を祈るような手術でもないだろう」
姉「それもそうだ」
弟「ではな、姉」
姉「ああ…ではな」
582: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/4(金) 23:45:51 ID:kS4dlMjAuI
弟「・・・」ピッピッ
友「もしもし?弟か?どうした?」
弟「なに、世間話でもとな」
友「いきなりなんだよ」
弟「どうだ、勉強の方は」
友「おま…それ…」
弟「やぶ蛇だったか。すまん」
友「どうせお前とは頭の良さが違いますよーだ」
弟「・・・今日はありがとう」
友「・・・」
弟「いままで、誰かに頼るというのが情けないことのように思えてな、あまり人に頼りたくはなかったんだ」
弟「でも、今日お前たちが来てくれて、俺のために一生懸命なにかをしてくれようとしたとき…嬉しかった」
弟「これが、人を頼るということなんだろうなって」
583: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/4(金) 23:49:07 ID:kS4dlMjAuI
友「・・・へっ、気づくのが遅すぎなんだっーつの」
友「人間一人じゃ生きてけないんだからよ。頼るんじゃなくて、助け合いって考えりゃいいんだよ」
友「お前みたいに頭良くないから、難しい事分からねーけど」
友「協力しあって生きていくのは悪いことじゃないと思うぜ」
弟「・・・そうだな」
584: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/4(金) 23:52:54 ID:stc8zXio6w
友「てか、本当になんのようだよ。まさか世間話?」
弟「・・・明日、姉の手術がある」
友「!!」
弟「手術といっても、赤外線を当ててガン細胞を除去するだけの簡単な手術だ」
友「・・・いつだ?」
弟「俺の学校は終わったら病院にまっすぐ向かう。それで、もし良かったら友や皆も来てほしい」
友「・・・当たり前だ。来るなっつても行くかんな」
弟「ああ…じゃあな」
友「おう」
585: (楽屋裏) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/4(金) 23:57:50 ID:stc8zXio6w
>>579
やはりそうでしたか
個人的には羽井が好きです
>>580
ハイレベルジャナイョー
支援感謝
友は砕け散れよ
友「いきなりなんだよ!?」
いや、なんかお前むかつくわ
友「訳がわからないよ!?」
僕と契約して魔法少女…
友「言わせねーよ!?」
お前はいったいどれくらいのネタを出すつもりなんだ?
友「お前が勝手に言ってるだけだろうが!!」
はーい、今日の客は友でしたー
友「なげやりにも程があるだろ!!」
投下を終了します
586: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 08:59:07 ID:U23SbCrfjQ
弟「・・・朝か」
弟「そういえば昨日あれから寝てしまっていたのだな…あまり眠れてない気がするが」
弟「姉が帰ってきたように、部屋でも片付けておくか」
弟「・・・冷静に考えたら今日退院するわけじゃないな」
弟「まあ…いいか…」
弟「いや、よくないだろ」
弟「学校…いくか」
587: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 09:47:53 ID:U23SbCrfjQ
男「おはよう、弟」
弟「ん?…ん」
女「ちょ、あんた目のクマ酷いわよ?大丈夫?」
弟「気にするな」
女「気にするなって…」
男「友から聞いたよ。今日なんだってな」
弟「ああ」
女「心配なのはわかるけど、あんたがぶっ倒れちゃ本末転倒でしょ?ね?お嬢様」
お嬢様「・・・」
女「お嬢様?」
お嬢様「え?あ、はい。そうですわね」
お嬢様「この中で誰よりも姉さんの身を案じているのであれば、誰よりも自分を第一に考えるべきですわ」
弟「そうだな」
588: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 09:54:35 ID:4NF1gd8sDA
男「にしても、友の奴遅いな…」
友「おまたー」
女「あんた、こんな大事な日になにして…」
お嬢様「・・・なんですの?その袋」
友「聞いて驚け、姉さんの退院を祝う道具がだなぁ」
男「友…手術は今日だが、退院はまだだぞ?」
友「え」
女「バカじゃないの?てか、バカじゃないの?」
お嬢様「愚者ですわね…」
友「な、なんだよ!!皆して!!」
589: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 10:00:54 ID:4NF1gd8sDA
弟「友」
友「弟…」
弟「お前のその心遣い、とても嬉しくおもう」
友「弟…!!」
弟「俺も今朝まで勘違いしてたからな」
男「ちょ!?大丈夫なのかよそれ!!」
女「本格的にヤバイじゃん!!休んだ方がいいよ!?」
お嬢様「効能が期待出来るアロマテラピーを予約いたしますわよ?」
弟「皆…」
友「なにこの扱いの差!!」
590: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 10:14:37 ID:4NF1gd8sDA
友「とにかく、今日は授業終わったら即行で病院だな」
弟「ああ」
友「よし、そう考えたら授業なんか楽な気がしてきたぜ!!」
弟「友…」
友「姉さんが大変な目にあってるってのに、俺達が勉強なんかで足止め食らってるわけにはいかないからな!!」
男「友、後ろ」
友「あ?」クル
先生「そうかそうか、そんなに授業が楽か」
友「・・・」
先生「友には特別の難関問題を出してやろう。なぁに、お前にとっては簡単な問題ばっかりだよ」
女「・・・バカ」
弟「難関問題…やってみたいな」
お嬢様「同じくですわ…」
先生「そこ、ウズウズすんな」
591: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 14:20:24 ID:XGKLoZU7pM
友「・・・」
男「友、生きてるか?」
友「・・・」
男「・・・」
弟「返事がない。よし、友は抜きでいこう」
友「まってぇぇ!!置いてかないでぇぇ!!」
女「うっさい!!」
友「げふ!!」
お嬢様「下らない茶番はそこまでにして、早くいきませんこと?」
友「お、おう…」
592: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 14:27:04 ID:auX18HPvvY
医師「おー、来たね…って、なにやら勢揃い」
姉「君達…」
男「えっと…なんか大勢で申し訳ない」
友「姉さん!!手術頑張って下さい!!」
女「お姉さんじゃなくて、頑張るのは医師さんでしょ!!」
医師「いやいや、強ち間違いではないよ」
医師「手術の時も患者さんには頑張ってもらわないといけないことがあってね」
お嬢様「精神力…生きたいと思う心」
医師「そうそう。死んでたまるかーって強く思ってもらうんだ」
医師「非科学的だけど、中々どうして想いってのは侮れない物なんだよね」
医師「それじゃお仕事するから弟君と姉さん以外は少し出ててね」
593: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 14:36:09 ID:auX18HPvvY
医師「では、これから行う手術の説明をさせていただきます」
医師「今回行うのは赤外線により右乳房にあるガン細胞を除去するというないようになります」
医師「術後経過により(中略)なるでしょう。早ければ一週間様子見をして退院ということになります」
弟「はい」
医師「・・・ねぇ、医者と患者の暗黙のルールって知ってる?」
弟「え?」
医師「医者はね、絶対に成功するような手術でも絶対に成功させるって言っちゃいけないの。何でかわかる?」
姉「患者との…契約?」
医師「正解。万が一手術が失敗したりしたらその時点で医師免許剥奪だからね。だからさ、ドラマとかでも全力を尽くしますって言うでしょ?」
医師「ああ言っとけば、全力を尽くしたけど駄目だったって言い訳出来るからだよ」
594: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 14:39:42 ID:auX18HPvvY
医師「人を助ける仕事だけど、蓋を開ければこんなもんさ」
医師「今回の手術も、赤外線装置をマニュアル通りに使えれば失敗はしない。それくらい難度の低い手術なんだ」
医師「でも、私たちはきっとこう言うだろうね」
医師「全力を尽くします」
弟「・・・」
医師「でも、勘違いしないでね」
医師「人を助けたいと思う気持ちは誰よりも強い仕事のはずだからさ」
姉「・・・はい」
医師「・・・患者を手術実に」
595: (実じゃなく室です) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 14:52:01 ID:bUMFwMnkxE
ウィィーン
弟「・・・」
友「弟!!姉さんは?」
弟「たった今手術室に入った」
女「大丈夫かな…」
弟「問題ない」
お嬢様「簡単な手術と言ってましたしね」
男「万が一って可能性もなくないか?」
女「な、なによ…」
男「癌が転移してる…とか?」
弟「・・・」
男「っと、不謹慎だったな…ごめん」
弟「構わない」
596: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 18:10:33 ID:04i3aITIXg
友「・・・くそ、随分長いな」
女「まだ10分も経ってないわよ」
友「まじで!?」
男「時間が経つのがいやに長く感じるな…」
女「だって…心配してるんだもん」
友「弟の奴…大丈夫だよな?」
男「さあな…見た感じは普通っぽいけど」
女「あたしたち…なんも出来ないね…」
597: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 18:15:57 ID:x3KWHfBD2A
弟「・・・」
お嬢様「何を考えているんですの?」
弟「お嬢様か…」
お嬢様「あなたの事ですから、どうせ心配なんて微塵もしてないんでしょう?」
弟「・・・ばれたか」
お嬢様「あちらは心配で気が気でないらしいですけど」
弟「俺が何を考えてるか…わかるか?」
お嬢様「・・・これからの事、ですわ」
弟「ふっ、当たりだ」
弟「なぜだろうな…お前には何もかも見透かされている気がする…」
お嬢様「そんなに不安がることはありませんわ。わたくしには見透かす能力はありませんし」
598: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 18:21:29 ID:x3KWHfBD2A
弟「運命やIfについて考えていた」
お嬢様「・・・」
弟「俺が姉と姉弟じゃなかった運命。俺が姉以外の女性と交際していた運命。女と交際していた運命」
弟「それらはほんのちょっとの選択で、いくらでも変わってしまうとな」
弟「お前との出会いもだ。俺かお前、どちらかが合コンに参加しないという選択をしてれば、今こうしてここにいることはなかった」
お嬢様「何がおっしゃりたいのですの?」
弟「運命は…残酷だなと」
お嬢様「そうでもありませんわ」
お嬢様「運命なんて、所詮人間が作ったレール。わたくしはその上をはいそうですかと歩くつもりは更々ありません」
お嬢様「わたくしは自分の意思で、選択をし、未来を作りますわ」
弟「・・・強いな」
お嬢様「強いのではありませんわ。ただ、迷ってる時間が惜しいだけですわ」
弟「・・・そうか」
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