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姉「弟が変になってしまった」
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1: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/2(日) 17:09:28 ID:52PP2t7zb2
姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」

弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」

姉「起きていたのか」

弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」

姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」

弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」

姉「いいやがったよこいつ」


536: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 14:33:30 ID:f..8jqvYIw
弟「ただいま…うん?なんか騒がしいな」

女「だから、なんも知らないって言ってるでしょ?」

「嘘はいけませんよ。件の病院の付近であなたを見かけたという情報がありましたからね…」

女「なにそれ、そりゃ近所なんだから見かける事くらいあるでしょ」

弟「おい、誰だ」

新聞部「おお!!君が弟君ですね!?初めまして!!新聞部といいます!!」

弟「新聞部?それがなんの用だ?」

新聞部「いやいや、件の病院強盗…それについて詳しく取材をさせてもらおうかと思いましてね…」

男「さっきから女にしつこく付きまとっててな…」ヒソヒソ

弟「知ってる事なら全部話す。だから女から離れろ」

新聞部「はいはいただいま。情報を教えてもらえるなら喜んで靴でも舐めますよ」
537: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 14:41:20 ID:Gs0K8eI9OM
弟「それで?具体的に何を知りたいんだ?」

新聞部「そうですねぇ…ではまず、強盗を取り押さえたきっかけは?」

弟「たまたま病院にいたらそこに強盗が現れたから取り押さえた。それだけだ」

新聞部「たまたま?たまたまで病院にいたんですか?なんで?」

弟「見舞いに言ってただけだ。考えたら分かるだろう」

新聞部「誰のお見舞いですか?」

弟「そこまで言わなきゃならないのか?」

新聞部「取材ですから」

弟「はぁ…それは」

友「弟!!そいつに何も言うんじゃねぇ!!」

弟「友?」

新聞部「・・・ちっ」
538: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 14:50:19 ID:Gs0K8eI9OM
友「これを見てみろ」バサッ

弟「これは?」

友「こいつが書いた過去の記事の内容だ!!酷いこと書きやがる」

女「これ…前に起こった女子トイレ盗撮事件…なにこれ!?全くのデタラメじゃない!!」

男「こっちもだ。面白おかしく書いてるな」

友「そいつは少しの情報から記事をでっち上げで書く最低な野郎だ!!」

新聞部「クックック…もう遅い」

新聞部「僕は弟君が何故病院にいたか。これがわかるだけで十分さ!!女さんの目撃証言もあわせれば素晴らしい記事がかけるぞ!!ヒャハハハ!!」

男「こいつ…」

新聞部「ああそうさ!!今時真実だけを伝えた記事なんて流行らないさ!!だったら嘘でも面白おかしく書けば大衆は食いつく!!大衆が求めてるのは真実じゃない!!日常に振りかけるスパイス、つまり、非現実さ!!」
539: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 14:58:08 ID:Gs0K8eI9OM
新聞部「いいぜ…特別にお前らに教えてやるよ…なんで我が新聞部の記事が読まれるかを…」

新聞部「読者はつまらない真実を求めてるんじゃない!!自分の周りで起こる非現実を楽しんでるだけなんだよ!!」

新聞部「自分の身近で起これば、自分も当事者と同じような気分になれる!!そういう考えの奴らを楽しませる為に我が新聞部の記事があるんだ!!」

新聞部「真実や真相なんてのは推理小説で間に合ってんだよ!!これが現実さ!!」

新聞部「早速記事にするぜ…痴情の縺れ、弟が女を孕ませ病院に…英雄は実は最低の変態だった…ククク、いい記事が書けそうだぜ」

女「や、止めてよ!!」

新聞部「俺は最初から真実を書く気なんてないんだよ!!大事なのは読者だけさ!!いかに読者を引き付ける記事を書くかだ!!その為には嘘八百くらい書いてやるよ!!」
540: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 21:03:57 ID:cYUoihoiOE
『……その為には嘘八百くらい書いてやるよ!!』

新聞部「!?」

お嬢様「ふーん?中々面白い言葉が聞こえましたわね」

弟「お嬢様!?」

男「つか、なにそれ」

お嬢様「ボイスレコーダーですわ」

女「な、なんでそんなもん持ち歩いてんのよ!?」

お嬢様「今日の執事占いでラッキーアイテムがボイスレコーダーでしたの」

友「いや、どんな占いだよ」

お嬢様「知りませんわよ…とにかく、執事が無理矢理持ってかせたのですわ。そしたら…なにやら面白いものが録音できましたわね」

新聞部「そ、それをよこせぇ!!」

お嬢様「きゃっ!?」

弟「っ!!」ガシッ

新聞部「うわっ!!」

弟「女子にいきなり飛びかかるとは…恥を知れ」
541: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 21:11:40 ID:PegmcYVJcA
お嬢様「それで…どういう話でしたの?」

友「カクカクシカジカオトウトキエサレ」
お嬢様「ふーん…それで?この新聞部が騒ぎ立ているんですの?」

新聞部「くっ!!そのボイスレコーダーをよこせぇ!!」

弟「っ!!暴れるな!!」

先生「ちょっと!!なんの騒ぎ!?」

新聞部「ちっ!!」
542: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 23:02:06 ID:iM2L5FqJfI
お嬢様GJ!いままでの空気っぷりが嘘のようだ!

>>535そう言っていただけると救われます。一応弁解をしておくと直前に国語の宿題を突貫でやってまして、ハイになってたんです。それでわけわかんないことを、、、ほんと失礼しました。支援です
543: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 07:25:42 ID:zefuhseCio
>>542

お嬢様は空気だったんじゃなく、ただ単にいなかっただけなんですよ…
だっていたら私が色んな所をおさわりするから

支援感謝

昨日は寝落ち申し訳ない
544: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 07:29:15 ID:YVcGscXd6c
先生「・・・なるほど、大体の事情はわかったわ…」

先生「新聞部、ちっとやり過ぎね。反省」

新聞部「・・・はい」

先生「病院強盗の件、やたら騒がれてると思ったらあんただったの」

弟「・・・まあ」

先生「ふーん…あ、新聞部はもういっていいよ」

新聞部「・・・はい」

ガララ
545: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 07:33:26 ID:zefuhseCio
先生「で、話戻すけど」

先生「姉ちゃん。大丈夫なの?容態は?」

弟「今週末には手術だったが、件の強盗で延期」

先生「まあ、そりゃそうか」

弟「何か不都合が?」

先生「うーん…まあ、不都合っていうか、ね?」

先生「うちのエロ教員どもがみんなやる気ないのよね」

弟「・・・」

先生「こらこら、仮にも教師をゴミを見るような目で見ない。もっと見てやって」

先生「ま、こっちのモチベ的にも、成績的にも早めに学校復帰してきてほしいのよね」
546: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 07:37:24 ID:YVcGscXd6c
弟「成績?まずいのか?」

先生「あんた、私、先生」

弟「・・・まずいんですか?」

先生「うんにゃ、可愛くないくらいすこぶる優秀」

弟「なら、いったい…」

先生「いや、このままだと冬季休暇を返上で学校来なくならないといけないのよね」

弟「ああ、その事」

先生「ま、あんたの方から姉ちゃんに言っといてよ」

弟「わかった」

先生「頼むぞー、弟よ」
547: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 07:41:16 ID:YVcGscXd6c
弟「やれやれ…」

男「あ、弟」

友「どうだった?」

弟「何も問題ない」

女「これで新聞部も存続が危うくなったわね」

弟「まあな」

女「・・・」

男「まあ、先生もお前に限ってそれはないって言ってたしな」

友「お嬢様ちゃんのボイスレコーダーに、お嬢様ちゃんに対する飛びかかり…これはもう決定的だもんな」

お嬢様「お役に立てたようでなによりですわ」

お嬢様「(本当は今日遅刻しそうになったのは言えませんわね…)」
548: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 07:45:19 ID:zefuhseCio
男「っと、そろそろ授業だな…じゃあな、友」

友「・・・くそ、応用共め」

弟「・・・」

女「あれ?どしたの弟?」

弟「ん?いや、俺も基礎を習おうかなと」

お嬢様「今日の範囲は別に基礎を習わなくてもやれますわよ?」

友「うぐっ」

弟「人間、誰にだってミスはあるからな」

男「・・・ああ、ひょっとして友に教える為か」

友「そうなのか弟!?」

弟「・・・ああ」
549: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 07:49:21 ID:zefuhseCio
弟「さっきは友が制止してなかったら、恐らく新聞部に洗いざらい全て漏らしてただろう。友には感謝している」

友「・・・弟!!」

男「はぁ…やれやれ」

女「は!?あんたもここに残るの!?」

男「ん?ちょっと基礎が習いたかった所だ」

女「ええ…どうする?お嬢様?」

お嬢様「わ、わたくしに言われましても…」

弟「お前らは応用に行けばいいだろ。まあ、基礎を習いたいというのなら無理には止めんが…」

お嬢様「・・・基礎も、たまにはいいかもしれませんわね」

女「・・・だね」

弟「ふっ、そうこなくてはな」
550: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 18:53:10 ID:vie1bqmG1I
女「んーっ!!つっかれたぁー!!」

お嬢様「基礎とはわかっていましたのに…簡単過ぎてつまらなかったですわ」

男「俺達には簡単な問題だったからな」

友「弟なんか、10分で問題解いて残りの時間で模擬問題作ってそれまで解いてたんだぜ?」

お嬢様「むぅ…その模擬問題解いてみたかったですわ」

弟「時間が余ったからな。試験の傾向や範囲を考慮して問題を作成してみた」

男「ははは、普通思い付かねーよ」

先生「(・・・なんでお前ら基礎クラスにいるんだよ)」

弟「っと、そろそろ時間だな。行ってくる」
551: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 18:57:25 ID:vie1bqmG1I
友「あいつ、最近すぐいっちまうよな〜」

女「色々事情があるのよ。お気楽なあんたと違って」

友「へっ、どーせ俺はお気楽ですよーだ」

男「その口振りだと、女は知ってるのか?」

女「へ?ま、まあ…少しだけ?」

男「ふーん…」

友「よし、教えてくれ」

女「なんでよ!?」

友「気になるから」

女「知っても何もいいことないわよ」

お嬢様「そうですわよ」

お嬢様「弟さんがランジェリーショップでバイトをしてるなんて、知る価値のない情報ですわ」

女「!?」

友「・・・え?」

お嬢様「・・・あ」
552: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 19:14:15 ID:s1SFH9qbQY
男「ランジェリーショップ?」

友「kwsk、てか、お嬢様ちゃんランジェリーショップ知ってるんだ」

お嬢様「し、知りません!!あんな破廉恥な店なんて知りませんわ!!」

男「あ、これは知ってるな」

友「ほほう…弟がランジェリーショップねぇ…」

女「ちょ、なにするつもり!?」

友「いや〜?ちょっとからかいに?」

女「だ、駄目!!」

お嬢様「駄目ですわ!!」

友「おおう!?」

男「二人がそこまで言うなんて…どうやら訳ありみたいだな。良ければ話してくれないか?」

女「どうする…?」

お嬢様「こうなった以上、腹を括るしかありませんわね…」
553: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/3(木) 19:24:26 ID:vie1bqmG1I
友「・・・マジかよ」

男「お姉さんが乳癌…だから病院に…」

友「お前も知ってたの!?」

男「いや、俺は病院強盗のいきさつを聞いてただけで…まさかこんなことになってるとは…」

女「こ、この事は、弟に秘密ね?」

お嬢様「・・・」

男「そ、そうだな…」

友「いや…話す」

男「友!?」

友「俺は!!隠し事されたくてあいつのダチになったわけじゃねぇ!!」

友「こんな大事な事一人で抱えやがって…馬鹿野郎が」

男「友…」

友「あいつ、ランジェリーショップでバイトっていったな?」

お嬢様「え、ええ…」

友「・・・」

ガララ

女「いっちゃった…」

お嬢様「わたくしたちも追いかけましょう!!」
554: 名無しさん@読者の声:2013/1/3(木) 20:04:32 ID:iqCPsQL3wQ
なんかどっかで読んだ文面だな
555: 名無しさん@読者の声:2013/1/3(木) 20:09:20 ID:zpo9dpEiuU
酉を確認した
やはりあなたか…






大好きです///
いつも色んな過去作とか読んでます////
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