姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
518: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 18:32:11 ID:04i3aITIXg
弟「お前の気持ちを玩ぶような事をしたのは…本当にすまないと思ってる」
女「・・・嫌」
弟「あれから…考えた。俺の気持ちとやらを…」
女「止めてよ…」
弟「お前と姉、天秤にかけるなんて思ってもいなかった…でも…」
女「嫌…止めてよ…」
弟「俺はやはり…」
女「止めて!!聞きたくない!!」
弟「・・・」
519: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 18:38:31 ID:04i3aITIXg
女「・・・あれも嘘だったの?」
弟「・・・」
女「前に…私の胸が理想に一番近いって…あれも嘘なの?」
弟「あれに関しては嘘偽りはない。事実だ」
女「・・・」
弟「俺自身、不思議だ…前は人並みに恋愛感情はあるつもりだった…胸に対する情熱の方が勝っていたし…」
弟「なのに…いまはひどく…苦しい」
女「・・・」
弟「今となってはただの言い訳にしか聞こえないかもしれないが、言わせてくれ…」
弟「お前は最高の女だった。俺には勿体ないくらいの…信じられないと思うが…」
520: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 18:44:07 ID:04i3aITIXg
女「・・・信じるよ」
弟「女…」
女「だって…あんた嘘つかないって自負してたじゃん。それに、あんた嘘つけない人だから…」
女「だから…だから…そんな…素直でおっぱい星人だった…あんたが…好きだった…のに…」
弟「・・・」
女「うっく…ひっく…」
弟「・・・泣いてくれ。そして気がすむまで俺を責めてくれ」
女「ぐす…泣か…ない」
弟「泣いてる…だろ」
女「あんただって…泣いてんじゃん…ばかぁ…」
弟「くっ!!…」
女「うああああああん!!」
521: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 18:48:02 ID:04i3aITIXg
女「一つ…だけ…約束して?」
弟「・・・ああ」
女「ひっく…これから先…あんたとお姉さんには…多分多くの…ぐす、災難や困難が降りかかると思う…でも、お姉さんを捨てないであげて…支えて…あげて?」
弟「・・・わかった」
弟「お前に…誓うよ。俺は…姉を手離さないと…」
女「あたしに…誓って…どうすんのよ…」
522: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 18:51:05 ID:04i3aITIXg
女「それじゃあ…あたし、行くから」
弟「・・・」
女「あ、学校でよそよそしくしたりしないでよね?なんか死にたくなるから」
弟「いつも通り、だな」
女「それともうひとつ」
弟「?」
女「あたしは、あんたへの気持ちを捨てた訳じゃないからね」
弟「・・・ふっ、強いな」
女「当然!!」
女「じゃあ、また明日ね!!」
タッタッタッタ
弟「・・・」
523: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 19:59:24 ID:cYUoihoiOE
弟「は…はは、ははは…」
弟「何してるんだ…俺」
弟「最低…じゃないか…」
弟「女…すまない…」
弟「明日から…やり直せるのか…俺」
弟「・・・帰ろう」
姉「・・・」
524: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 20:06:02 ID:cYUoihoiOE
友「おーっす」
男「友、来たか」
友「ん?なんか騒いでんな?」
男「お前ニュース見てないのか?」
友「ニュース?」
女子「弟君!!昨日の話してー!!」
女子B「強盗をどうやって撃退したの!?」
女子C「絞め技をして間接決めて上手投げしたって本当!?」
弟「・・・いくらか、間違いがあるんだが」
525: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 20:12:48 ID:cYUoihoiOE
友「・・・なにあれ」
男「昨日、ニュースの病院強盗が現れてな。たまたまそこにいた弟が強盗を捕まえたって…」
友「美人姉がいて女共に囲まれキャーキャー騒がれる?地獄に落ちろよ」
男「妬むなよ。ていうか、なんか尾ひれ背びれがついてるけどな」
弟「友、男、助けてくれ」
男「あー、えっと…うん。頑張れ」
友「オレァクサマヲヌッコロス!!」
弟「ふざけてる場合か、助けてくれ」
ガラガラ
女「おはよー」
弟「!!」
526: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 20:15:55 ID:cYUoihoiOE
女「ん?なにこの騒ぎ」
友「カクカクシカジカオトウトクタバレ」
女「ふ〜ん?」
弟「・・・」
女「違うのははっきり違うって言っといたら?どんどん広がるよ?」
弟「そう…だな」
男「・・・ん?」
弟「ちょっと…訂正をしてくる」
女「・・・」
男「・・・ふむ」
527: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 21:07:02 ID:PdFO58miB6
弟「・・・」
男「色男、屋上で黄昏ても絵になるなんて言ってやんないからな」
弟「男…」
男「屋上には訂正する必要がある子はいないんじゃないのか?」
弟「・・・」
男「女となんかあったんだろ?」
弟「!!」
男「お前、ぱっと見読めなさそうな癖に、割りと読みやすいんだよな」
男「言いたくないなら言わなくて構わねーけど、言った方が楽になることもあるぜ?」
弟「長くなるぞ」
男「きにすんなよ」
男「作者公認の、世話女房、だからな…はは」
弟「何か言ったか?」
男「何にも」
弟「・・・実は」
528: 名無しさん@読者の声:2013/1/1(火) 21:13:29 ID:iM2L5FqJfI
世話女房とか通い妻とかいう言葉に謎めいたときめきを覚えるのは俺だけではあるまい
529: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 21:17:53 ID:X6r7F3XhR.
男「・・・まじ?」
弟「・・・」
男「よし。うん。落ち着こう。いや、俺が落ち着こう」
男「ちょっと予想のはるか斜め行ってたわ…主にヘビィ度が」
男「整理させてくれ。まずお前に女とお前の姉さんが好きだと言って、お前も二人に気持ちが揺らいでて?なんやかんやあって姉さんに気持ちを傾けたのを女に伝える。女はいつも通りに接してくれと言ったが、申し訳なさに普通に接することが出来ないと」
弟「わかりやすいあらすじありがとう」
男「お前も…なんつーか、蕀の道だな…」
弟「・・・」
男「まあ、気持ちもわからんでもないよ?あんな美人姉さん近くにいちゃな…胸もでかいし」
弟「・・・お前は姉を胸だけの女と見てるのか」
男「違う違う違う!!」
530: 512及び528:2013/1/1(火) 21:26:41 ID:iM2L5FqJfI
年が変わっていつの間にかIDも変わってしまいましたが、
旧ID:hp3zRKnfvUです。
おねいさん、弟君に沓を!刈りばねに足を傷つけられては大変です。弟は棘の道を平気で裸足で歩こうとするに違いないよ。
厨房は東歌もマスターしているとです。
531: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 22:10:33 ID:OVSWlYCIKk
男「結局、お前は姉さんに惚れてるんだろ?」
弟「ああ」
男「なら気にする事ないだろ。女の言う通り、いつもみたいに胸談義をすりゃいいじゃねーか」
弟「・・・お前は俺が胸しか能がない男に見えてたのか?
男「いちいち怖い顔をすんなよ!!」
弟「いつも通りに出来ないのが悔しいな…」
男「・・・あのなぁ、お前は叱られたいのか?慰められたいのか?」
弟「・・・」
男「それがわからん事には俺もなんも言えねーよ」
弟「俺が姉をこの気持ちは変わらない」
男「じゃ、それでいいだろ」
532: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 22:13:44 ID:OVSWlYCIKk
男「とにかく、お前がやることは、うじうじしない。女と面と向かって話す。一度決めたなら死んでも曲げるな」
弟「・・・」
男「俺を幻滅させないでくれよ?」
弟「そのセリフ。色々とアウトくさいな」
男「やかましい」
弟「だが、少し吹っ切れた気がする」
男「・・・そうか」
男「んじゃ、俺は先に戻ってるから」
弟「助かった。感謝する」
男「ちゃんと返せよー」
バタン
弟「一度決めたなら死んでも曲げるな…か」
533: (楽屋裏) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/1(火) 22:18:18 ID:OVSWlYCIKk
>>530
世話女房という言葉は大半の男がロマンを感じると友人がいっていました
でも、私もロマンを感じます
奴には裸足で十分です
東…歌?
私はHなのでよくわかりません。一瞬東方かと思いました。因みにどちらの東方かはご想像にお任せします
あ、後あまり知識をひけらかさない方がいいですよ
物知りな年下を見るとつい虐めたくなるので…
今日は対談はお休みします
件の世話女房がログアウトしちゃったので
本日の投下を終了します
534: 名無しさん@読者の声:2013/1/1(火) 22:38:16 ID:iM2L5FqJfI
いじめて!
うそですごめんなさい
東歌は短歌のカテゴリの一種です
その中に
信濃路は今のはり道刈りばねに
足踏ましなむ沓(くつ)はけわが背
という、夫が危ない道を行くのを心配する「妻」の心情を詠んだ歌がありまして、、、
ほんとすみません
長文失礼しました
535: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 14:24:06 ID:f..8jqvYIw
>>534
なるほど、短歌の一種ですか
これはご丁寧にありがとうございます
また一つ覚えたよ!!やったね>>1ちゃん!!
冗談はさておき、こういった知識も私の活動力の源になりますので、構わずいいでしよ
536: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 14:33:30 ID:f..8jqvYIw
弟「ただいま…うん?なんか騒がしいな」
女「だから、なんも知らないって言ってるでしょ?」
「嘘はいけませんよ。件の病院の付近であなたを見かけたという情報がありましたからね…」
女「なにそれ、そりゃ近所なんだから見かける事くらいあるでしょ」
弟「おい、誰だ」
新聞部「おお!!君が弟君ですね!?初めまして!!新聞部といいます!!」
弟「新聞部?それがなんの用だ?」
新聞部「いやいや、件の病院強盗…それについて詳しく取材をさせてもらおうかと思いましてね…」
男「さっきから女にしつこく付きまとっててな…」ヒソヒソ
弟「知ってる事なら全部話す。だから女から離れろ」
新聞部「はいはいただいま。情報を教えてもらえるなら喜んで靴でも舐めますよ」
537: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/2(水) 14:41:20 ID:Gs0K8eI9OM
弟「それで?具体的に何を知りたいんだ?」
新聞部「そうですねぇ…ではまず、強盗を取り押さえたきっかけは?」
弟「たまたま病院にいたらそこに強盗が現れたから取り押さえた。それだけだ」
新聞部「たまたま?たまたまで病院にいたんですか?なんで?」
弟「見舞いに言ってただけだ。考えたら分かるだろう」
新聞部「誰のお見舞いですか?」
弟「そこまで言わなきゃならないのか?」
新聞部「取材ですから」
弟「はぁ…それは」
友「弟!!そいつに何も言うんじゃねぇ!!」
弟「友?」
新聞部「・・・ちっ」
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