姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
458: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:05:47 ID:HaacqwCGKo
弟「お嬢様」
お嬢様「何か?」
弟「執事や家の者に反発したい年頃だろうが、家族は大事にしろよ」
お嬢様「な、なんですの?急に」
弟「いついなくなるとも限らないからだ」
女「・・・」
お嬢様「あ、あなたに言われなくてもわかってますわ!!」
弟「そうか…すまないが俺はこれから寄る所があるからな。帰らせてもらう」
女「そうだね。今日はお開きかな」
お嬢様「そうですわね」
459: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:08:16 ID:HaacqwCGKo
弟「・・・」
女「・・・」
弟「何故着いてくる」
女「お姉さんに会いに行くんでしょ?」
弟「まあな」
女「私もいく」
弟「・・・そうか」
弟「すいません。面会なんですが」
受付「はい。どちら様にでしょうか?」
弟「姉ですが…」
受付「姉さんですね。わかりました。202号室になります」
460: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:12:32 ID:HaacqwCGKo
姉「・・・」スースー
弟「寝てる…か」
女「なんか、信じられないな…お姉さんが入院してるだなんて」
弟「俺だって、信じられんさ」
弟「でも、これが現実だ」
女「・・・うん」
弟「現実は残酷なものだ。容赦なく大事なものを奪っていき、無情な選択を迫られる」
女「・・・」
弟「でも、俺はやらなくてはいけないんだ。選択を」
女「そんなの…辛いよ」
弟「辛いとわかっていてもやらなければならない…女、その時は支えてくれるのだろう?」
女「・・・うん」
弟「そろそろ面会時間終了だ。出よう」
弟「お休み。姉」
461: (楽屋裏) ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:18:29 ID:4fuIC8BBSA
えー、皆様こんばんは
今日はなんと、姉さんの病室に来ております
姉さんが眠ってる間に豊満な胸をたっぷり揉みしだこうかと…
姉「・・・おい」
キィェァァァ!?シャベッタァァァ!?
姉「先程から起きている」
あ、なんだ。そうなんですか
姉「全く、人が寝てる間に不貞を働こうとはいい度胸だ」
いやぁ、冷静に考えたらこのSSコンセプトはおっぱいなのにまるでおっぱい成分が無いじゃないですか
姉「だったら弟に好き放題胸談義でもさせてろ」
先程から起きてたということは弟さんと女さんが来てた時も起きていた?
姉「ああ、寝たふりをしてたがな」
何故するし
姉「流石にあの雰囲気を壊すわけにはいかんだろ」
・・・意外に空気読みますね
それでは、本日のゲストは姉さんでした
今日の投下を終了します
462: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 00:18:34 ID:hp3zRKnfvU
そんな汚い現実なんてみせないでくだせえ
おねいさま、俺は現実を忘れさせてくれるほどの素晴らしい作品を生み出すその心が、
かわいいと言っているんですよ(キリッ
あー宿題おわんねー
支援
463: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:14:07 ID:apUuk9iOiY
>>462
私みたいなのがかわいいなら、世の女性の皆さんは皆天女レベルですね
それはさておき、宿題ですか…時期的に冬休みの課題ですかね
冬休み前に配られた物なら冬休み前に
それでないなら冬休み初日に無理してでも終わらせれば後々楽になりますよ
書き初めは別ですが
支援感謝
464: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:16:59 ID:lvsJdXSM9o
弟「ん…朝か」
弟「そういえば、一人だったのだな…」
弟「朝食でも作るか…っと、材料を切らしていたんだったな」
弟「仕方ない。有り合わせで…余ったのは弁当に…」
弟「そういえば今日から試験期間一週間前で短縮だったな」
弟「午後は勉強に姉の見舞いに…」
弟「そういえば今日から初出勤だったな」
弟「さっきからそういえばが多いな…」
465: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:22:12 ID:lvsJdXSM9o
「次のニュースです。深夜の凶行、病院に強盗押し入る」
「昨日の深夜、〜〜病院に強盗が押し入り現金を奪って逃走するという事件が起きました。犯人は未だ逃走中で警察は行方を…」
弟「この近辺で起きたのか…」
弟「っと、もうこんな時間か…出なければな」
「尚、犯人の手口は患者を盾にして…」ピッ
466: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:28:11 ID:lvsJdXSM9o
友「よーっす」
弟「おはよう」
男「おはよう、今朝のニュース見たか?」
友「見た見た、怖いよな〜」
弟「まあ、俺達にはあまり関係はな…」
女「弟!!に、ニュース見た!?」
お嬢様「弟さん!!新聞はご覧になられましたの!?」
弟「・・・落ち着け」
女「だ、だ、だって!!」
友「なんでそんな慌ててんだ?」
弟「知り合いが近所の病院に入院しててな、二人はそれを心配してくれているだけだ」
男「優しいな。他人をそんなに心配できるなんて」
女「え?えーと…まあ」
467: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:32:16 ID:apUuk9iOiY
女友「おはよ〜って、あり?なんだか見ない内に騒がしくなってる?」
男「あ、女友さん」
友「凄い久しぶりだな」
女「確か部活の合宿行ってたんだよね、どうだった?」
女友「山籠ってた!!」
弟「(口が裂けても作者が存在を忘れていたとは言えないな…)」
女友「で?なに話してるの?」
男「ニュースだよ。病院に強盗が押し入ったらしい」
女友「おーこわ。願わくは会いたくないねぇ…南無南無〜」
468: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:37:22 ID:apUuk9iOiY
友「つーかよ、俺としては今日のスケジュールの方が地獄だよ…はぁ」
男「今回ばかりは俺も友に肩入れするかな」
お嬢様「何がですの?」
友「うちの高校名物。地獄の試験期間一週間前叩き込み」
男「簡単な小テストをして実力を計るんだ。そしてテストの点数順に少人数に分けられ基礎と応用を叩き込まれる」
女「あたし…毎回基礎クラスなのよね…」
友「俺もだよ…」
女友「私も〜」
男「俺は基礎と応用をいったり来たりだな。苦手な問題と得意な問題があるからさ」
お嬢様「一応お聞きしますけど、あなたはどちらに?」
弟「応用クラスだ」
469: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:42:17 ID:apUuk9iOiY
お嬢様「わかってはいますけど…こうもあっさり言われるとなんか面白くありませんわね」
友「でも、弟ってたまに基礎クラスにいるときあるんだよな」
お嬢様「へ?」
女「あ、うん。その度に先生が驚いてたよね」
男「自分がこの科目をするには圧倒的に基礎力が足りないとか言ってな、まあ、足りてるんだけど」
お嬢様「・・・どうして?基礎クラスに?」
弟「・・・」
友「俺達に教えにわざわざ応用クラスから基礎に下がってきたんだよ。こいつ素直じゃないから」
弟「俺には基礎が足りないと思ったから基礎を習いにきただけだ。教えたのはついでだ」
470: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:47:26 ID:limzVIxYaQ
男「でも、今回は俺は応用狙ってみるよ」
友「ホアッ!?」
弟「ふむ。手伝ってやろう」
お嬢様「わたくしは当然応用に参りますけど…女さんは?」
女「え?あ、あたしは…基礎かな…」
友「ふっ…戦友よ…」
女「うっさい」
471: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 15:25:00 ID:hp3zRKnfvU
あのときやっておけばというのは宿題でもなんでも同じですよね
おや?、、、病院に強盗だと?
472: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:27:10 ID:WPeeSjeV3U
お嬢様「女さんなら応用クラスに行けると思いますわよ?」
女「へ?」
男「確かにな。授業についてけてるみたいだし」
女「そ、そんなことないって!!」
友「・・・裏切り者」ジトー
女「やかましい!!」
女「えっと…行ける…かな?」
弟「それを決めるのは俺ではない。だが、応用を目指すというなら手伝うぞ」
女「・・・うん」
友「なんだよ!!こっちは女友と二人かよ!!」
女友「まあ、底辺どうし頑張ろうよ」
友「嬉しくない励ましってこういうのを言うんだな」
473: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:29:58 ID:WPeeSjeV3U
女「でも、具体的にどうするの?」
弟「お嬢様、力を貸せ」
お嬢様「構いませんが…何をなさるおつもりで?」
弟「この範囲だったら…何が出ると予想する?」
お嬢様「わたくしでしたら…!!そういうことですの」
男「な、なんだなんだ」
弟「まあ待て」
お嬢様「安心してください。必ず皆様のお役に立ちますわ」
474: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:33:54 ID:.LCkJ2U.hQ
弟「ふむ…こんなところか」
お嬢様「やや急ごしらえで納得がいきませんが…時間がありませんものね」
弟「この問題を10分で解いてみろ」
男「・・・これは」
女「小テストの…予想問題?」
友「わー、わっかんねー」
弟「俺とお嬢様で考えてみた。恐らくこの系統の問題、種類が出てくるだろう」
男「見事に基礎問ばっかだな」
女「とにかく…やるしかないよね…」
友「わー、わっかんねー」
女友「友、誰も聞いてくれてないよ」
475: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:39:16 ID:WPeeSjeV3U
男「・・・出来た」
女「あたしも」
弟「見せろ」
友「はは…真っ白に…燃え尽きたよ…」
お嬢様「男さんは良くできてますわね」
男「はは、まあな」
お嬢様「計算のケアレスミスを直せば、高得点が期待できますわ」
弟「・・・」
女「ど、どう…?」
弟「・・・出来てるぞ」
女「ほ、本当!?」
弟「ああ」
女「本当だ…」
お嬢様「ね?女さんなら出来ますわって」
女「・・・うん」
弟「友…お前」
友「何も…出来ないで…ああ…」
476: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:44:15 ID:.LCkJ2U.hQ
女「これなら、小テストも大丈夫かな!?」
お嬢様「ええ」
男「良かったな」
女「うん」
女「あ、ありがとね?お嬢様。勉強とか教えてくれて」
お嬢様「No problemですわ」
お嬢様「私も…利害が一致しますし…」ボソリ
女「ん?」
お嬢様「何も」
弟「まあ、おまえたちなら大丈夫だろう。テストは頑張れよ」
女「うん」
477: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:49:50 ID:WPeeSjeV3U
友「・・・」
女「ふあ〜、つっかれたー!!」
男「だが、手応えはあったな」
女「なんだろ?やり遂げたっていうの?」
友「・・・」
弟「最後の問題。確率論で解けるはずだったが…うーむ」
お嬢様「あの問題は予想外でしたわ…」
友「・・・」
女「弟!!あたしひょっとしたら応用行けるかもしれないよ!!」
弟「そうだな」
お嬢様「明日の結果を楽しみに待ちましょう」
弟「すまないが、俺は一足先に帰らせてもらう。ではな」
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