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姉「弟が変になってしまった」
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1: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/2(日) 17:09:28 ID:52PP2t7zb2
姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」

弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」

姉「起きていたのか」

弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」

姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」

弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」

姉「いいやがったよこいつ」


403: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/25(火) 14:16:58 ID:GH7i5DEIyQ
弟「いらっしゃい、まあ、ゆっくりしていけ」

女「あ…えっと、体調大丈夫?」

お嬢様「ぷっ!!な、なんですのそのマスク!!似合いませんわー!!」

女「ちょ、お嬢様!!」

弟「仕方のない事だ。普段からマスクなどつけないからな…見慣れないのも無理はない」

弟「先程の体調についての質問だが、もう問題はない」

お嬢様「じゃ、じゃあ…そのマスク外したらどうですの?わたくし、もう笑い疲れ…あはは!!」
404: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/25(火) 14:27:46 ID:dqvzbTqV8Y
弟「俺のこれはそんなに変か??」

女「え?えっと、まあ…うん。変かな…」

弟「そうか」

弟「残念だが、お前たちに感染させるわけにはいかないからな」

女「あ、そうだよね…」

お嬢様「古来より、風邪は誰かにうつすと治りが早くなると聞いていますわ」

弟「それは単なる迷信だ。細菌を移した所で、細菌はまだ体に残っているからな」

弟「早く治るのではなく体内の細菌が少ないことによる症状の緩和が完治と間違えられているだけだ」

弟「それよりも、風邪の時は熱を上がりつくしてから水分を取り戻しつつ体を冷やすといい」

お嬢様「いやに博識ですわね」

弟「姉がよく熱を出してな。俺が看病してたんだ」
405: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/25(火) 14:41:08 ID:siHnvgnp82
女「・・・それ」

お嬢様「それはいつ頃までしてましたの?」

女「!?」

弟「そうだな…中学の頃はやっていたが…高校になってからはあまりな…」

お嬢様「そうでしたの」

弟「まあ、流石に高校生で看病は勘弁したいがな」

お嬢様「あら、意外ですわね。貴方の事だから家族は大事だとか言いそうですのに」

弟「もちろん、姉の為なら粉骨砕身看病をするつもりだが…」

女「・・・だが?」

弟「姉は…熱を出すと…乱れるんだ。色々」
406: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/25(火) 15:14:39 ID:riAK.jgmGM
お嬢様「ど、どういう風に?」

弟「まず…服を着ない」

お嬢様「な!?」

弟「それから…食べるときは必ずあーんをさせなくてはならず、余程の用事がない限り半径30pから離れるの禁止。破ると引きずり込まれる」

お嬢様「あわわわ…」

弟「そして極めつけは…自分は服を着てないのに俺は服を着ていてずるいと理不尽な理由で服を脱がしにかかる」

女「確かに…乱れてるね」

弟「いつもの冷静な姉はどこへやら…更にたちが悪いのは熱を出している間の記憶は一切ないということだ」

お嬢様「な、なんなんですのそれ!!」

弟「とにかく、あまり看病はしたくないというのが分かってくれたか?」

お嬢様「聞かなきゃよかったというのは分かりましたわ」
407: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/25(火) 22:32:39 ID:uLiI3U/Am6
女「そうだ…はい、これ」

弟「ん?」

お嬢様「今日の授業の範囲を二人でまとめたノートですわ」

女「ほぼお嬢様がやっちゃったんだけどね」

弟「助かる…しかし、いいのか?これだとお前が試験の時に有利ではなくなるのではないか?」

お嬢様「わたくし、フェアな勝負がしたいんですの」

弟「くっくっく…なるほど」

弟「ありがとう。とても分かりやすくて助かるよ」

お嬢様「れ、礼には及びません事よ」
408: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/25(火) 22:36:16 ID:dM41ziAA.s
女「じゃあ、あたしそろそろいくね」

お嬢様「そうですわね。長居は無用ですし」

弟「今日はありがとう」

女「気にしないで。早く良くなってね」

弟「ああ」

お嬢様「お姉様によろしくお伝えしてくださる?」

弟「わかった」
409: 名無しさん@読者の声:2012/12/26(水) 00:58:58 ID:hp3zRKnfvU
今日も来ましたよおねいさん!支援!
410: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 01:22:06 ID:RSlzNtxCyE
姉「あの二人は帰ったのか?」

弟「ん?まあな…」

姉「・・・いい娘達だな」

弟「全くだ…俺にはもったいないくらいだよ」

姉「・・・」

弟「姉、話がある」

姉「ん?」

弟「今、どれくらい進行してる?」

姉「・・・なんの話だ?」

弟「とぼけるな。乳癌の事だ。誤魔化せると思ったのか?」

姉「・・・お前じゃなかった、隠し通す気があったよ」

姉「半径1o進んだ」

弟「そうか…」
411: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 01:27:20 ID:RSlzNtxCyE
姉「言っておくが、私は切除はしないぞ」

弟「・・・それが最も楽で簡単に助かる方法なのにか?」

姉「私にも…私の意地があるからな」

弟「そのまま放置して、俺を残して死ぬつもりか?」

姉「人間、いつかは死ぬ。私の場合それが他より早いだけだ」

弟「本当はどうなんだ?答えろ」

姉「・・・」

弟「姉!!お前は俺を置いて逝くのか!?お前は自分の気持ちに嘘をつくのか!?」

姉「・・・私は、弱虫だ」

姉「臆病で、自己中心的で…誰よりも寂しがり屋さんだ」

姉「でも…誰よりも臆病だからこそ、立ち向かう時は立ち向かうのさ」

弟「それが…」

姉「逃げだと分かっていても…か?女にも同じ事を言われたよ」
412: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 01:30:49 ID:KZJhspEXg.
姉「女は優しい。私の為に、お前の為に涙を流した」

姉「そして…誰よりもお前の事を愛しているよ…女は」

姉「私がいたら…お前は幸せになれない」

弟「俺が姉と一緒にいたら不幸だと?誰が決めた?」

姉「誰も決めてないよ…だって、誰にも決められないから…」

姉「だから、私が決めるんだ。誰も決めないなら私が決める」
413: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 01:34:33 ID:RSlzNtxCyE
弟「姉…一つだけ確認させろ」

姉「ん?」

弟「姉は生きることを諦めたのか?生き抜く権利を手放すのか?生きていく事を放棄するのか?」

姉「・・・ああ」

姉「私は、もう死を待つだけの屍だ…といっても、長くなりそうだがな」

弟「・・・つまり、死者か?」

姉「・・・そうだな」

弟「・・・」バタン

姉「・・・くっ、ひっく…弟…おとう…と…」

姉「う、うわあああああん!!!」
414: (楽屋裏) ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 01:36:35 ID:RSlzNtxCyE
>>409

いらっしゃい

おねえさんの無い胸に飛び込んでみます?

冗談ですが、支援は感謝します

今日の投下を終了します
415: 名無しさん@読者の声:2012/12/26(水) 02:01:18 ID:AJxqyGrjXk
半径1m進んだとかマジ先輩ぱないっす
416: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 08:10:53 ID:VMIwaNwk2g
>>415

すいません怖いです

あれ?1mでした?1oって表記したはずなんですが…

えっと…なんか、申し訳ない
417: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 08:15:38 ID:VMIwaNwk2g
姉「ひっく…うう…」

弟「姉」

姉「!!おと…うと?」

弟「涙を流すなんて、らしくないな」

姉「だって!!だってどうすればいいか!!」

弟「迷う事と逃げる事は違う」

姉「!!」

弟「迷う事は自分の選択に少なからず不安を感じているからだ。だが、自分を信じろ。間違ってないと」

姉「で、でも…もう間に合わ…」

弟「死体売買法を知っているか?」

姉「・・・?」

弟「死体売買法とは、文字通り死体を金銭で売買する事だ。今じゃすっかり失われてはいるが、中世のローマでは盛んに行われていた」
418: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 08:20:21 ID:VMIwaNwk2g
弟「この死体売買法における死体の識別は主に3つ」

弟「社会的、肉体的に死んでいること」

弟「自力での生命維持活動が極めて困難なもの」

弟「そして…生きる権利を放棄した者だ」

姉「!!」

弟「死体売買法は買い取り者が遺族に金額を提示し、遺族がそれを承認すれば晴れて契約成立。その死体の所有者はその買い取り者となる」

姉「そ…そんなの…」

弟「ああ、非人道的だ。だが、中世のローマでは珍しくなかった」

弟「死体なら、罰せられず、訴えられないからな」
419: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 08:24:55 ID:VMIwaNwk2g
弟「さて、話を戻そう」

弟「先程姉は生きる事を放棄することを宣言した。つまり、これは立派な死体扱いになる」

弟「よって、俺はここに死体売買法の施行を宣言する」

姉「な!?弟!!」

弟「死人に口なし。姉は少し黙っててもらおう」

弟「当然買い取り者は俺になるが、俺は姉の遺族でもある」

弟「つまり、この時点で姉の命は俺の物になった。契約成立だ」

姉「勝手な事を!!」

弟「生きる権利を放棄した姉に言われたくない」

姉「ぐっ!!」
420: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 08:31:03 ID:gUbNZUcfAw
弟「さて…ここで買い取り金額の提示だが…」

弟「この金額を俺から俺に払う。俺はこの金額を承認し、俺に姉を売る」

弟「契約完了だ」

姉「そ、その金は…いったい何に?」

弟「決まっているだろう?姉の治療費だ」

姉「!!」

弟「・・・俺には姉しかいないんだ。姉を失ったら俺はどうしたらいい?」

弟「俺は姉の事が好きだ。一人の女として、姉として側にいて欲しいんだ」

姉「だったら…こんな回りくどい方法…」

弟「逃げ道を残したら逃げられてしまう恐れがあったから、やるなら徹底的に追い詰めないと」

姉「・・・」
421: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 09:32:00 ID:9hcHD347TQ
姉「・・・本当に…お前は…」

弟「姉、俺は頼りにならないかもしれない」

弟「でも、俺は姉を想う気持ちに偽りはない」

姉「・・・そうだな」

姉「私も、そろそろけじめをつけなければな」

弟「・・・」
422: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/26(水) 09:36:53 ID:awL1.A7dcc
姉「しかし…こんな大金どうやって…」

弟「ん?まあ、あれだ」

姉「なんだ、そのはぐらかしは」

弟「気にするな」

姉「気にするなというほうが難しいぞ」

弟「姉はもう何も心配しなくていい」

姉「・・・」
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