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姉「弟が変になってしまった」
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1: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/2(日) 17:09:28 ID:52PP2t7zb2
姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」

弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」

姉「起きていたのか」

弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」

姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」

弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」

姉「いいやがったよこいつ」


360: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:07:06 ID:gxDSHASFOs
姉「誰かに叱られるなんて…随分久しぶりのような気がするな…」

姉「弟を叱るのは私の役目だったが…私を叱るのは誰もいなかったな…」

姉「・・・ありがとう、女。少しだけ楽になれたような気がする」

女「あ、いや…あたしこそ…その…」

姉「いいんだ。君は間違ってないよ」
361: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:10:00 ID:siHnvgnp82
姉「だけど…弟には乳癌の事は話さない」

女「!!」

姉「やはり私はあいつの姉だな。あいつの未来を潰したくない…」

姉「右胸が無い姉の弟と後ろ指を指されるか、天涯孤独になるか…どちらにせよあいつの未来を少しだけ摘み取ってしまうがな」

姉「勉強の途中だったのだろう?戻るといい」

女「・・・」
362: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:15:09 ID:siHnvgnp82
弟「お帰り。遅かったな」

女「ちょっとね…」

お嬢様「どうかなさいましたの?顔が白いですわよ?」

女「大丈夫…気にしないで…」

弟「ふむ…ならいいが…」

お嬢様「それで?これからどうするおつもりなんですの?」

弟「女の授業の遅れを取り戻すというのは既に終えたからな…特になにもなければ解散になるが」

お嬢様「それでしたら、わたくし貴方の部屋に興味がありますわ」

弟「俺の部屋に?」

お嬢様「深い意味はありませんことよ?」

弟「意味があったらあったで気になるが…まあいい。女は?」

女「・・・あたしも行こうかな」

弟「ふむ、ならば着いてこい」
363: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:25:11 ID:siHnvgnp82
弟「ここだ。少し散らかってるが気にしないでくれ」

女「少しって…」

お嬢様「まるで散らかってないですわよ…男性の部屋とは思えませんわ…」

女「本がいっぱいあるわね…」

お嬢様「人体解剖、人体基礎、解剖医学…医者か何かですの?」

弟「胸に関しての知識を得る過程でな」

お嬢様「またそんな破廉恥な事を…貴方の事ですから破廉恥な書物を持ってるんじゃありませんの?」

弟「成年向けの本か?いくつか所持してるぞ?見るか?」

お嬢様「なんで薦めるんですの!?なんで持ってるんですの!?誰も見ませんわよ!!」
364: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:29:16 ID:gxDSHASFOs
女「・・・これ」

弟「ん?」

お嬢様「乳癌の基礎知識?また破廉恥な物を…」

弟「ああ、それか」

女「なんで持ってるの?」

弟「気になったから買った。店員に変な目をされたがな」

お嬢様「真っ当な行動ですわよ」

女「見ていい?」

弟「好きにしろ」

お嬢様「か、勘違いなさらないでね?破廉恥な事に興味があるんじゃなくて純粋に興味があるだけで…」
365: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:31:49 ID:gxDSHASFOs
女「・・・」

お嬢様「ひうっ!!こんな、生々しく…?」

女「・・・」

お嬢様「こ、こんなのが胸に出来るんですの?おぞましい…」

女「・・・」

お嬢様「それにしても、この本の胸…やけに誇張してませんこと?」

弟「・・・」スッ

お嬢様「胸を大きくする本…喧嘩なら買いますわよ?」

弟「ほんの冗談だ」

女「・・・」
366: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:38:18 ID:gxDSHASFOs
弟「女…大丈夫か?」

お嬢様「さっきから何か変ですわよ?女さん」

女「ねえ…弟」

弟「ん?」

女「もしもさ…あんたの周り…親しい人が乳癌で、胸を切れば助かるのに、あんたに嫌われたくないから胸を切らずにいるって子がいたら…あんた、どうする?」

弟「いきなりなん…」

女「答えて」

弟「・・・わからん」

弟「でも、俺はその人には生きていて欲しいと思う。俺と親しいのであれば、たとえそいつがどんな奴だろうと失うのは嫌だからな」

女「・・・そっか」
367: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:43:22 ID:gxDSHASFOs
お嬢様「意外ですわね、貴方の事だから胸がない女性など知らんって言うかと思いましたのに…」

弟「それは誤解だ。胸はあくまで女性が持つ最も魅力的な部分の一つというだけで、容姿や頭脳、気品など女性を魅力的に感じる部分はいくらでもある」

弟「俺の場合、胸が特に魅力的に感じるだけで、容姿で心を奪われる事が無いとは言えない」

お嬢様「つまり…貴方の目の前に絶世の美人が現れたら…胸は関係なく心を奪われるかもしれないって事ですの?」

弟「そうだな」

女「わかった。ありがと」

弟「何に感謝したんだ?」

女「あんたは気にしなくていいの」

弟「?」



姉「・・・」
368: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:46:32 ID:siHnvgnp82
>>358

涙をお拭きなさいな
支援感謝

>>359

一応補足しますと、乳癌の大体は初期なら乳房切除で社会復帰できます
裏を返せば、完璧に治す方法は胸を切るだけということになりますが

支援感謝

対談コーナーはお休みします

今日の投下を終了します
369: 名無しさん@読者の声:2012/12/23(日) 07:37:59 ID:hp3zRKnfvU
なんだか姉が健気に思えてきた、、
みんないいひとばっかり、おれもこんな世界に生まれたかった
支援
370: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/23(日) 14:17:18 ID:ovgO5aKipM
>>369

こんな世界に生まれたかった…か
時として思いやりや優しさは残酷にもなり得るんですけどね…

支援感謝
371: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/23(日) 14:21:03 ID:7ulrnFqknA
女「弟、今日はありがとね」

お嬢様「また明日。学校でお会いしましょう」

弟「ああ」

弟「・・・さて」

姉「二人は帰ったのか?」

弟「ああ。すまんな、騒がしくして」

姉「構わんよ。久しぶりに賑やかだったしな」

姉「弟」

弟「?」

姉「いい友人を持ったな」

弟「なんの事だ?」

姉「気にするな。私は少し寝るから、夕飯には起こしてくれ」

弟「・・・ああ」
372: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/23(日) 14:25:57 ID:ovgO5aKipM
弟「さて…と」パラパラ

弟「ふむ…乳癌の初期段階なら赤外線治療で治療可能…か」

弟「費用がかかるのはしょうがないとして…やはり問題は肌へのダメージだな」

弟「ふむ…仕方ない」

ピッピッピッ

弟「・・・もしもし」

弟「ああ…俺だ。あの件で…今から?分かった」
373: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/23(日) 14:34:56 ID:7ulrnFqknA
弟「・・・」

「弟君」

弟「む?来たか」

店長「まあね、名刺渡してから連絡が来なかったから少しだけ諦めてたのよ?」

弟「早速だが…」

店長「はいはい。がっつかないの」

店長「世の中は等価交換。君の条件だけを飲むのは割にあわないよね?」

弟「何をさせたい?」

店長「お金なら弾んであげるわ。ただうちの従業員より少しだけハードな仕事をしてもらうだけよ」

弟「なんだそれは」

店長「んー、枕営業とか?」

弟「・・・」

店長「冗談よ〜そんな怖い顔しないで」
374: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/23(日) 14:40:14 ID:7ulrnFqknA
店長「ブラジャーアドバイザーになって欲しいのよ」

弟「なるほど」

店長「でも、あくまでアドバイザーであって買わせるわけじゃないからね?」

弟「つまり、下着の種類が分からない客に対しての説明というわけか」

店長「そういう事」

弟「だったら従業員でもいいんじゃないのか?」

店長「それは無理なのよ」

店長「うちの従業員は、みーんな、買わせる接客しか出来ないから…」
375: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/23(日) 14:44:28 ID:ovgO5aKipM
店長「私は店長だけど、あくまであの店の店長であって、本社の社長じゃないの」

店長「毎年本社から選りすぐりの接客が出来る子が派遣されてくるんだけど…皆やり手なのよね…」

店長「利益をあげなきゃ意味がない…分かってはいるつもりでも、やっぱり私自身はそんな本社の考えに賛同出来ないのよね」

店長「お客様じゃなくても、女性には気持ちよくブラをつけてもらいたいのよ…買わされて自分にあわないのに使い続けるなんて…見たくないの」


弟「・・・」
376: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/23(日) 22:58:19 ID:L42.WERUbA
店長「君にならわかると思うのよね…この葛藤が」

弟「俺は誰かの人の上に立った事はないし、立つつもりもない」

弟「だが、同じ胸を思う者として、店長の気持ちは良くわかる」

店長「ありがと」

弟「つまり、買わせる接客をアドバイザーとして妨害すればいいんだな?」

店長「そういうこと。詳しくは追って連絡するわ」

店長「じゃあ、またね♪」
377: 名無しさん@読者の声:2012/12/24(月) 00:30:33 ID:hp3zRKnfvU
、、、おや?
378: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/24(月) 00:31:32 ID:IHQ0bs/URY
弟「買わせる接客…か」

弟「話を聞いた時はさほど興味は無かったが…面白そうだな」

弟「すくなくともやって損は無さそうだ。金も弾んでくれると言うし…」

弟「決断すべきだな」
379: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/24(月) 00:36:01 ID:9v4P6Xr0tU
>>377

・・・うん、タイミングバッチリでしたね

さて、弟よ。真面目な話がある

弟「いきなりだな」

私も悪いとは思ってはいるんだ。急展開を重ねてるからね

弟「まあ、そうだな」

お前さ繋がる気ある?

弟「それがいったい何の繋がるを指しているのか、返答によっては…」

もちろん合た…

弟「帰る」

ちょ!?帰らんといて!!悪かったから!!悪かったからぁ!!

今日の投下を終了します 短くてすいません!!
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