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姉「弟が変になってしまった」
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1: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/2(日) 17:09:28 ID:52PP2t7zb2
姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」

弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」

姉「起きていたのか」

弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」

姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」

弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」

姉「いいやがったよこいつ」


350: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:28:26 ID:awL1.A7dcc
>>349

男「なあ…すごい危ない気が…」

気のせいだ


支援感謝
351: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:33:17 ID:9hcHD347TQ
女「よし…今日の遅れは取り戻せたかな」

弟「完璧だな」

お嬢様「女さん。理解力がお高いのですからわざわざ家に行かなくても良かったのではないですの?」

女「ま、まあ…こっちにも色々都合があんのよ」

お嬢様「そうですの…」

弟「二人とも喉が渇いているだろう。何か飲み物を持ってこよう」

女「あ、トイレ借りていい?」

弟「好きに使ってくれ」
352: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:39:05 ID:9hcHD347TQ
女「はぁ…もう少しわからないふりしとけばよかったかな…」ガチャ

姉「ん?女か」

女「あ、ど、どうも」

姉「勉強会か?弟が役に立つといいが…」

女「大丈夫ですよ!!弟は優しく丁寧に教えてくれましたから!!」

姉「それは良かった」

女「あの…お姉さん…」

姉「ん?」

女「弟のこと…どう思ってますか?」

姉「・・・それは、私達の関係を分かった上で聞いているのか?」

女「・・・はい」
353: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:29:09 ID:UnuDOGAJ46
姉「私は、弟を一人の男として世界中の誰よりも愛しているよ。もっとも、奴に色仕掛けはあまり効果がないみたいだが…」

女「・・・」

姉「だがな…こんな私でも葛藤はしているさ…弟を独占したいと思う気持ちと、弟の心配を願う気持ち…」

女「そう…なんですか」

姉「女、君は弟が好きか?」

女「ふえっ!?あ、いや…その…」

姉「隠さなくていい。君の正直な想いを聞かせてくれ」

女「あたしは…弟の事が…好きです」
354: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:40:20 ID:9r5HZT/Q3c
姉「良かった。弟が君のような女性に好かれて」

女「・・・///」

姉「女、君を見込んで話しておきたい事がある」

女「?」

姉「君には聞いてもらいたい。ただし、ここで聞いた話は絶対に弟にするなよ」

女「は、はい…」

姉「私は…乳癌を患っている」

女「!!」
355: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:51:59 ID:9r5HZT/Q3c
女「そ…んな…」

姉「といっても、そんなに悲観するような状態ではないんだ。専門医の話だと、極僅かな範囲で状態も初期の初期…右乳房の切除で元通りになるらしい…」

女「・・・」

姉「だが…君も感づいている通り、私は胸を切除したくない…弟が私を胸しか見てるわけじゃないのは誰よりも知ってるさ…だからこそ、切除したくないんだ…」

女「放置したら…?」

姉「癌が進行し、私の体は蝕まれるだろう」

女「・・・」

姉「恐らく…私は切除を選ばないだろうな…もし、私が死んだら、君が…」
356: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:55:42 ID:9r5HZT/Q3c
女「駄目です!!そんなの駄目です!!」

姉「・・・」

女「あなたは弟のたった一人の家族なんでしょう!?弟を天涯孤独にするつもりですか!?」

姉「あいつは一人じゃない…君達が支えてやってくれ…」

女「そんなの…身勝手です」

姉「ああ、身勝手だよ。私の我が儘さ…」

女「っ!!あなたは逃げてるだけです!!弟から!!自分の気持ちから目を背けてるだけです!!」

姉「!!」
357: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:59:29 ID:9r5HZT/Q3c
女「あなたがいなくなったら誰があの変態のストッパーになるんですか!?あなたがいなくなったらこの広い家にたった一人にされるんですよ!?」

女「弟の事が好きなんでしょう!?生きてください!!みっともなくたっていいんです!!綺麗じゃなくてもいいんです!!」

姉「・・・君は、泣いてくれるのか」

女「だって…弟が、可哀想です…たった一人の家族を失ったら…あいつは、何を支えに生きればいいんですか…?」
358: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 12:45:30 ID:8X2XsZkcTQ
泣いたこれは泣いたCCCC
359: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 16:56:22 ID:hp3zRKnfvU
フラグは見えてたんだ
弟なら折ってくれると信じてたのに、、、
支援、なんとか幸せになってほしく思う
360: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:07:06 ID:gxDSHASFOs
姉「誰かに叱られるなんて…随分久しぶりのような気がするな…」

姉「弟を叱るのは私の役目だったが…私を叱るのは誰もいなかったな…」

姉「・・・ありがとう、女。少しだけ楽になれたような気がする」

女「あ、いや…あたしこそ…その…」

姉「いいんだ。君は間違ってないよ」
361: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:10:00 ID:siHnvgnp82
姉「だけど…弟には乳癌の事は話さない」

女「!!」

姉「やはり私はあいつの姉だな。あいつの未来を潰したくない…」

姉「右胸が無い姉の弟と後ろ指を指されるか、天涯孤独になるか…どちらにせよあいつの未来を少しだけ摘み取ってしまうがな」

姉「勉強の途中だったのだろう?戻るといい」

女「・・・」
362: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:15:09 ID:siHnvgnp82
弟「お帰り。遅かったな」

女「ちょっとね…」

お嬢様「どうかなさいましたの?顔が白いですわよ?」

女「大丈夫…気にしないで…」

弟「ふむ…ならいいが…」

お嬢様「それで?これからどうするおつもりなんですの?」

弟「女の授業の遅れを取り戻すというのは既に終えたからな…特になにもなければ解散になるが」

お嬢様「それでしたら、わたくし貴方の部屋に興味がありますわ」

弟「俺の部屋に?」

お嬢様「深い意味はありませんことよ?」

弟「意味があったらあったで気になるが…まあいい。女は?」

女「・・・あたしも行こうかな」

弟「ふむ、ならば着いてこい」
363: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:25:11 ID:siHnvgnp82
弟「ここだ。少し散らかってるが気にしないでくれ」

女「少しって…」

お嬢様「まるで散らかってないですわよ…男性の部屋とは思えませんわ…」

女「本がいっぱいあるわね…」

お嬢様「人体解剖、人体基礎、解剖医学…医者か何かですの?」

弟「胸に関しての知識を得る過程でな」

お嬢様「またそんな破廉恥な事を…貴方の事ですから破廉恥な書物を持ってるんじゃありませんの?」

弟「成年向けの本か?いくつか所持してるぞ?見るか?」

お嬢様「なんで薦めるんですの!?なんで持ってるんですの!?誰も見ませんわよ!!」
364: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:29:16 ID:gxDSHASFOs
女「・・・これ」

弟「ん?」

お嬢様「乳癌の基礎知識?また破廉恥な物を…」

弟「ああ、それか」

女「なんで持ってるの?」

弟「気になったから買った。店員に変な目をされたがな」

お嬢様「真っ当な行動ですわよ」

女「見ていい?」

弟「好きにしろ」

お嬢様「か、勘違いなさらないでね?破廉恥な事に興味があるんじゃなくて純粋に興味があるだけで…」
365: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:31:49 ID:gxDSHASFOs
女「・・・」

お嬢様「ひうっ!!こんな、生々しく…?」

女「・・・」

お嬢様「こ、こんなのが胸に出来るんですの?おぞましい…」

女「・・・」

お嬢様「それにしても、この本の胸…やけに誇張してませんこと?」

弟「・・・」スッ

お嬢様「胸を大きくする本…喧嘩なら買いますわよ?」

弟「ほんの冗談だ」

女「・・・」
366: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:38:18 ID:gxDSHASFOs
弟「女…大丈夫か?」

お嬢様「さっきから何か変ですわよ?女さん」

女「ねえ…弟」

弟「ん?」

女「もしもさ…あんたの周り…親しい人が乳癌で、胸を切れば助かるのに、あんたに嫌われたくないから胸を切らずにいるって子がいたら…あんた、どうする?」

弟「いきなりなん…」

女「答えて」

弟「・・・わからん」

弟「でも、俺はその人には生きていて欲しいと思う。俺と親しいのであれば、たとえそいつがどんな奴だろうと失うのは嫌だからな」

女「・・・そっか」
367: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:43:22 ID:gxDSHASFOs
お嬢様「意外ですわね、貴方の事だから胸がない女性など知らんって言うかと思いましたのに…」

弟「それは誤解だ。胸はあくまで女性が持つ最も魅力的な部分の一つというだけで、容姿や頭脳、気品など女性を魅力的に感じる部分はいくらでもある」

弟「俺の場合、胸が特に魅力的に感じるだけで、容姿で心を奪われる事が無いとは言えない」

お嬢様「つまり…貴方の目の前に絶世の美人が現れたら…胸は関係なく心を奪われるかもしれないって事ですの?」

弟「そうだな」

女「わかった。ありがと」

弟「何に感謝したんだ?」

女「あんたは気にしなくていいの」

弟「?」



姉「・・・」
368: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:46:32 ID:siHnvgnp82
>>358

涙をお拭きなさいな
支援感謝

>>359

一応補足しますと、乳癌の大体は初期なら乳房切除で社会復帰できます
裏を返せば、完璧に治す方法は胸を切るだけということになりますが

支援感謝

対談コーナーはお休みします

今日の投下を終了します
369: 名無しさん@読者の声:2012/12/23(日) 07:37:59 ID:hp3zRKnfvU
なんだか姉が健気に思えてきた、、
みんないいひとばっかり、おれもこんな世界に生まれたかった
支援
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