姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
341: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:50:00 ID:7yUYKTB.9o
女「良かったぁ…」
弟「悪夢でも見ていたのか?」
女「うーん、ちょっとね…」
弟「そうか」
女「あ、そうだ!!授業!!」
弟「ほら、俺なりに分かりやすくノートにまとめておいた」
女「・・・」パラパラ
弟「どうだ?」
女「うーん…大体はわかるんだけど…微妙に分からない場所もある」
342: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:51:27 ID:x.G53gS2Po
弟「ふむ…放課後は何か用事はあるか?」
女「え、えーと…ないよ」
弟「なら家に来い。解説してやるから」
女「あ、ありがとう…」
弟「よし、じゃあいくか」
343: 330:2012/12/21(金) 23:42:02 ID:hp3zRKnfvU
へんなこと言ってごめんなさい、さっちゃんさん。m(__)つ4円
厨房のゆとりっ子からしたら、さぎし氏はおねいさんですよ
>>312ちっぱいは渡さない
344: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 00:40:48 ID:FHkqZRTKjo
弟「ただいまー」
姉「お帰り…おや?いらっしゃい」
女「お、お邪魔します」
お嬢様「お邪魔いたしますわ」
姉「何もない所だが、ゆっくり寛いでいってくれ」
弟「リビングを使っていいか?」
姉「いいぞ」
弟「助かる」
345: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 00:44:46 ID:FHkqZRTKjo
弟「さて、それでは今日の授業の復習だが…その前に」
弟「何故お嬢様がここにいる?」
お嬢様「敵場視察は戦術としては当然の事ですわ。貴方がどんな勉強法をしてるかにより弱点を見つける事ができるかもしれませんし…というより、わたくしからも一つよろしくて?」
弟「ん?」
お嬢様「先程の…貴方の御姉様で?」
弟「ああ、俺の自慢の姉だ」
お嬢様「・・・人間にあるまじきサイズですわね」
346: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 00:48:39 ID:FHkqZRTKjo
弟「お嬢様、いくらお嬢様でも姉の陰口は…」
お嬢様「あら、そんなつもりはありませんことよ?ただ、御姉様は貴方の破廉恥な言動に頭を悩ませてるのかと想像すると…嘆かわしいですわ」
女「まあ…こんな身近にあんなのがいたらね…」
弟「確かに姉の胸は豊満だが、二人が決して劣ってるかと言えばそうではない。元々もった遺伝等から発育の差に個人差が…」
お嬢様「だからその説明が破廉恥ですのよ!!」
女「うん…とりあえずさ、勉強しちゃおうよ」
347: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 00:55:08 ID:FHkqZRTKjo
弟「午後の授業は主に教科書中心の授業だったな」
お嬢様「ええ、提示された問題を回答していくというシンプルなものでしたわ」
女「その問題は?」
弟「この問一だ」
女「・・・つまり、辞書に不可能の文字がない人の年表穴埋め?」
弟「それは一番簡単な奴だったな」
お嬢様「ええ、真に注意すべきは問十二ですわ」
弟「ほう?お前もそこか」
お嬢様「ええ…一見すればなんの変哲の無い意見問題…しかし、あの問題の本質は…」
弟「奴隷制度に関しての過去から未来に対してのメッセージを読み取れるかどうかだったな」
女「(なるほど…わからん)」
348: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 01:00:29 ID:FHkqZRTKjo
皆さんこんばんは
>>343
私もゆとり世代なんですけどね…しかし、おねいさんか…うーん、こそばゆい
支援感謝
というわけで本日のゲストは女さんです
女「またあたしなの?」
ええもちろん
女「はぁ…まあ、いいけどさ」
最近はちっぱいが人気あるらしいですが、その所どう思われてます?
女「なんであたしに聞くのよ。弟辺りに聞きなさいよ」
いやぁ、聞いてみたんですけど、二時間くらい聞かされましてね
女「あいつらしいわ…」
で、やはり私としてはいい加減フラグを建てないと誰ルートにいくかも決められないんですよ
女「あんた、一体なんの話してんの?」
なんでもいいからとっととアプローチなりなんなり仕掛けろって話ですよ
女「・・・」
おう、視線が冷たい
今日の投下を終了します
349: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 01:22:42 ID:1lXnxp3vvo
地味な男がすきです。俺ノンケだけど。
支援
350: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:28:26 ID:awL1.A7dcc
>>349
男「なあ…すごい危ない気が…」
気のせいだ
支援感謝
351: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:33:17 ID:9hcHD347TQ
女「よし…今日の遅れは取り戻せたかな」
弟「完璧だな」
お嬢様「女さん。理解力がお高いのですからわざわざ家に行かなくても良かったのではないですの?」
女「ま、まあ…こっちにも色々都合があんのよ」
お嬢様「そうですの…」
弟「二人とも喉が渇いているだろう。何か飲み物を持ってこよう」
女「あ、トイレ借りていい?」
弟「好きに使ってくれ」
352: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:39:05 ID:9hcHD347TQ
女「はぁ…もう少しわからないふりしとけばよかったかな…」ガチャ
姉「ん?女か」
女「あ、ど、どうも」
姉「勉強会か?弟が役に立つといいが…」
女「大丈夫ですよ!!弟は優しく丁寧に教えてくれましたから!!」
姉「それは良かった」
女「あの…お姉さん…」
姉「ん?」
女「弟のこと…どう思ってますか?」
姉「・・・それは、私達の関係を分かった上で聞いているのか?」
女「・・・はい」
353: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:29:09 ID:UnuDOGAJ46
姉「私は、弟を一人の男として世界中の誰よりも愛しているよ。もっとも、奴に色仕掛けはあまり効果がないみたいだが…」
女「・・・」
姉「だがな…こんな私でも葛藤はしているさ…弟を独占したいと思う気持ちと、弟の心配を願う気持ち…」
女「そう…なんですか」
姉「女、君は弟が好きか?」
女「ふえっ!?あ、いや…その…」
姉「隠さなくていい。君の正直な想いを聞かせてくれ」
女「あたしは…弟の事が…好きです」
354: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:40:20 ID:9r5HZT/Q3c
姉「良かった。弟が君のような女性に好かれて」
女「・・・///」
姉「女、君を見込んで話しておきたい事がある」
女「?」
姉「君には聞いてもらいたい。ただし、ここで聞いた話は絶対に弟にするなよ」
女「は、はい…」
姉「私は…乳癌を患っている」
女「!!」
355: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:51:59 ID:9r5HZT/Q3c
女「そ…んな…」
姉「といっても、そんなに悲観するような状態ではないんだ。専門医の話だと、極僅かな範囲で状態も初期の初期…右乳房の切除で元通りになるらしい…」
女「・・・」
姉「だが…君も感づいている通り、私は胸を切除したくない…弟が私を胸しか見てるわけじゃないのは誰よりも知ってるさ…だからこそ、切除したくないんだ…」
女「放置したら…?」
姉「癌が進行し、私の体は蝕まれるだろう」
女「・・・」
姉「恐らく…私は切除を選ばないだろうな…もし、私が死んだら、君が…」
356: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:55:42 ID:9r5HZT/Q3c
女「駄目です!!そんなの駄目です!!」
姉「・・・」
女「あなたは弟のたった一人の家族なんでしょう!?弟を天涯孤独にするつもりですか!?」
姉「あいつは一人じゃない…君達が支えてやってくれ…」
女「そんなの…身勝手です」
姉「ああ、身勝手だよ。私の我が儘さ…」
女「っ!!あなたは逃げてるだけです!!弟から!!自分の気持ちから目を背けてるだけです!!」
姉「!!」
357: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:59:29 ID:9r5HZT/Q3c
女「あなたがいなくなったら誰があの変態のストッパーになるんですか!?あなたがいなくなったらこの広い家にたった一人にされるんですよ!?」
女「弟の事が好きなんでしょう!?生きてください!!みっともなくたっていいんです!!綺麗じゃなくてもいいんです!!」
姉「・・・君は、泣いてくれるのか」
女「だって…弟が、可哀想です…たった一人の家族を失ったら…あいつは、何を支えに生きればいいんですか…?」
358: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 12:45:30 ID:8X2XsZkcTQ
泣いたこれは泣いたCCCC
359: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 16:56:22 ID:hp3zRKnfvU
フラグは見えてたんだ
弟なら折ってくれると信じてたのに、、、
支援、なんとか幸せになってほしく思う
360: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 22:07:06 ID:gxDSHASFOs
姉「誰かに叱られるなんて…随分久しぶりのような気がするな…」
姉「弟を叱るのは私の役目だったが…私を叱るのは誰もいなかったな…」
姉「・・・ありがとう、女。少しだけ楽になれたような気がする」
女「あ、いや…あたしこそ…その…」
姉「いいんだ。君は間違ってないよ」
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