姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
334: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 14:29:05 ID:dqvzbTqV8Y
女「とにかく、王子に会えばいいのよね?」
男「可能性だが、少なくとも何かしら進展はするだろう」
女「まずは情報収集よね…あ、お姉さ…じゃなかった、アネ!!」
アネ「姫様、どうなされました?」
女「あー、えっと…隣国の王子様って…どういう人だったっけ?」
アネ「何を言い出すんですか?姫様の想い人ですよ?」
女「・・・what?」
アネ「何故発音よく…とにかく、もうすぐお越しになられるんですから…」
女「・・・」
335: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 14:59:07 ID:df/De3TGVs
女「つまり…あたしは隣国の王子とやらが好きだと?」
男「想い人と言われるくらいなんだから、多分そうなのだろうな」
女「あたしが…好きな人かぁ…」
女「と、とにかく、情報収集よね!!」
男「今、誰を想像し…」
女「う、うるさい!!」
336: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:01:19 ID:df/De3TGVs
オモ「姫様大変です!!」
女「な、何よ!?」
オモ「それが、隣国の王子が予定より早く到着しまして…」
女「あ、なんだ…いいわよ。連れてきて」
オモ「か、かしこまりました!!」
男「いよいよだな」
女「うん」
男「どうする?見た目最悪だったら」
女「吊るわ」
337: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:04:16 ID:df/De3TGVs
「予定より早く馳せ参じてしまい申し訳ありません。姫」
女「そんなかしこまんないでよ…」
弟「では、失礼して」
女「っ!!弟!?隣国の王子ってあんたなの!?」
オトート「姫、俺は弟ではありません。オトートです」
女「こいつに名前つけた奴出てこいこらぁ!!」
338: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:06:31 ID:df/De3TGVs
オトート「姫、招待状はお読みになられましたか?」
女「は?招待状?」
アネ「こちらに」
オトート「ありがとう。いつもながら良い胸だ」
アネ「誉めても何も出ないですよ」
女「・・・こういうところは変わらないのね」
オトート「姫、俺はいつだって姫の胸一筋です」
女「そんなの宣言しなくてもいいわよ!!」
339: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:14:34 ID:df/De3TGVs
女「えーと…舞踏会のお知らせ?」
オトート「実は今度我が国で舞踏会が開かれるのですが、姫、是非俺と踊っていただきたい」
女「は!?え!?いや!!あたしダンスなんか踊れないし!!」
オトート「ご安心を、俺が手取り足取り教えて差し上げましょう」
女「え、そ、それは…」
オトート「姫…俺と踊っていただけますか?」
女「・・・はい」
340: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:17:24 ID:df/De3TGVs
「・・・きろ、な」
女「んん…ん」
「起きろ、女」
女「なによぅ…あたしはまだ…!?」
女「うそ!!」ガバッ
弟「うおっ!?どうしたいきなり」
女「戻って…これた?」
弟「なんだ?まるで人を化け物みたいに」
女「こ、これも夢じゃないんだよね!?」
弟「寝ぼけてるのか?しっかりしろ」
341: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:50:00 ID:7yUYKTB.9o
女「良かったぁ…」
弟「悪夢でも見ていたのか?」
女「うーん、ちょっとね…」
弟「そうか」
女「あ、そうだ!!授業!!」
弟「ほら、俺なりに分かりやすくノートにまとめておいた」
女「・・・」パラパラ
弟「どうだ?」
女「うーん…大体はわかるんだけど…微妙に分からない場所もある」
342: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/21(金) 15:51:27 ID:x.G53gS2Po
弟「ふむ…放課後は何か用事はあるか?」
女「え、えーと…ないよ」
弟「なら家に来い。解説してやるから」
女「あ、ありがとう…」
弟「よし、じゃあいくか」
343: 330:2012/12/21(金) 23:42:02 ID:hp3zRKnfvU
へんなこと言ってごめんなさい、さっちゃんさん。m(__)つ4円
厨房のゆとりっ子からしたら、さぎし氏はおねいさんですよ
>>312ちっぱいは渡さない
344: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 00:40:48 ID:FHkqZRTKjo
弟「ただいまー」
姉「お帰り…おや?いらっしゃい」
女「お、お邪魔します」
お嬢様「お邪魔いたしますわ」
姉「何もない所だが、ゆっくり寛いでいってくれ」
弟「リビングを使っていいか?」
姉「いいぞ」
弟「助かる」
345: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 00:44:46 ID:FHkqZRTKjo
弟「さて、それでは今日の授業の復習だが…その前に」
弟「何故お嬢様がここにいる?」
お嬢様「敵場視察は戦術としては当然の事ですわ。貴方がどんな勉強法をしてるかにより弱点を見つける事ができるかもしれませんし…というより、わたくしからも一つよろしくて?」
弟「ん?」
お嬢様「先程の…貴方の御姉様で?」
弟「ああ、俺の自慢の姉だ」
お嬢様「・・・人間にあるまじきサイズですわね」
346: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 00:48:39 ID:FHkqZRTKjo
弟「お嬢様、いくらお嬢様でも姉の陰口は…」
お嬢様「あら、そんなつもりはありませんことよ?ただ、御姉様は貴方の破廉恥な言動に頭を悩ませてるのかと想像すると…嘆かわしいですわ」
女「まあ…こんな身近にあんなのがいたらね…」
弟「確かに姉の胸は豊満だが、二人が決して劣ってるかと言えばそうではない。元々もった遺伝等から発育の差に個人差が…」
お嬢様「だからその説明が破廉恥ですのよ!!」
女「うん…とりあえずさ、勉強しちゃおうよ」
347: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 00:55:08 ID:FHkqZRTKjo
弟「午後の授業は主に教科書中心の授業だったな」
お嬢様「ええ、提示された問題を回答していくというシンプルなものでしたわ」
女「その問題は?」
弟「この問一だ」
女「・・・つまり、辞書に不可能の文字がない人の年表穴埋め?」
弟「それは一番簡単な奴だったな」
お嬢様「ええ、真に注意すべきは問十二ですわ」
弟「ほう?お前もそこか」
お嬢様「ええ…一見すればなんの変哲の無い意見問題…しかし、あの問題の本質は…」
弟「奴隷制度に関しての過去から未来に対してのメッセージを読み取れるかどうかだったな」
女「(なるほど…わからん)」
348: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 01:00:29 ID:FHkqZRTKjo
皆さんこんばんは
>>343
私もゆとり世代なんですけどね…しかし、おねいさんか…うーん、こそばゆい
支援感謝
というわけで本日のゲストは女さんです
女「またあたしなの?」
ええもちろん
女「はぁ…まあ、いいけどさ」
最近はちっぱいが人気あるらしいですが、その所どう思われてます?
女「なんであたしに聞くのよ。弟辺りに聞きなさいよ」
いやぁ、聞いてみたんですけど、二時間くらい聞かされましてね
女「あいつらしいわ…」
で、やはり私としてはいい加減フラグを建てないと誰ルートにいくかも決められないんですよ
女「あんた、一体なんの話してんの?」
なんでもいいからとっととアプローチなりなんなり仕掛けろって話ですよ
女「・・・」
おう、視線が冷たい
今日の投下を終了します
349: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 01:22:42 ID:1lXnxp3vvo
地味な男がすきです。俺ノンケだけど。
支援
350: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:28:26 ID:awL1.A7dcc
>>349
男「なあ…すごい危ない気が…」
気のせいだ
支援感謝
351: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:33:17 ID:9hcHD347TQ
女「よし…今日の遅れは取り戻せたかな」
弟「完璧だな」
お嬢様「女さん。理解力がお高いのですからわざわざ家に行かなくても良かったのではないですの?」
女「ま、まあ…こっちにも色々都合があんのよ」
お嬢様「そうですの…」
弟「二人とも喉が渇いているだろう。何か飲み物を持ってこよう」
女「あ、トイレ借りていい?」
弟「好きに使ってくれ」
352: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 09:39:05 ID:9hcHD347TQ
女「はぁ…もう少しわからないふりしとけばよかったかな…」ガチャ
姉「ん?女か」
女「あ、ど、どうも」
姉「勉強会か?弟が役に立つといいが…」
女「大丈夫ですよ!!弟は優しく丁寧に教えてくれましたから!!」
姉「それは良かった」
女「あの…お姉さん…」
姉「ん?」
女「弟のこと…どう思ってますか?」
姉「・・・それは、私達の関係を分かった上で聞いているのか?」
女「・・・はい」
353: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/22(土) 10:29:09 ID:UnuDOGAJ46
姉「私は、弟を一人の男として世界中の誰よりも愛しているよ。もっとも、奴に色仕掛けはあまり効果がないみたいだが…」
女「・・・」
姉「だがな…こんな私でも葛藤はしているさ…弟を独占したいと思う気持ちと、弟の心配を願う気持ち…」
女「そう…なんですか」
姉「女、君は弟が好きか?」
女「ふえっ!?あ、いや…その…」
姉「隠さなくていい。君の正直な想いを聞かせてくれ」
女「あたしは…弟の事が…好きです」
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