姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
157: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:19:17 ID:qIymICtQKA
弟「ふむ、遊園地か」
女「ちょ、ちょっとありきたりだったかな?」
弟「そんなことはない。人間が万人とも楽しめる場所だからな…しかし、遊園地か…」
女「苦手だった?」
弟「いや、昔を思い出してな…よく祖父母に連れられて姉と一緒に来たものだ」
弟「姉は小さい頃は極度の怖がりでな、そのくせお化け屋敷に入りたがるという困った子供だった」
女「・・・」
弟「と、思い出話は老化の証拠だったな。さあ、回るか」
女「(お姉さんの話ばっかりだな…)」
158: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:21:44 ID:qIymICtQKA
弟「なあ、確かに回るとはいったが」
女「うん」
弟「この回るじゃないと思うんだが?」
女「い、いいのよ!!メリーゴーランド馬鹿にしてんの!?」
弟「女みたいな年頃ならジェットコースターとか色々好きそうなのがあると思うんだが?」
女「・・・なの」
弟「?」
女「嫌いなの!!そういう絶叫系が!!」
弟「・・・」
159: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:24:49 ID:qIymICtQKA
女「な、何よ!!笑いたきゃ笑えばいいじゃない!!」
弟「笑わんよ。俺も同じだからな」
女「へ?」
弟「どうも俺も絶叫系という奴は好かん。だから最初に女がメリーゴーランドを選んだ時は内心ほっとしたものだ」
女「そうなの…?」
弟「ああ」
女「・・・うん」
弟「姉とは好みがまるきり正反対だが、お前との好みは似てるみたいだな」
女「た、たまたまじゃない?」
弟「そうだとしても、俺はお前と親しくなれて良かったよ」
女「・・・」
女「・・・ばか//」
160: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:27:27 ID:XIAVTAtKm2
弟「女?顔が赤いぞ?」
女「なんでもないから!!次はあれ乗るわよ!!」
弟「ティーカップ…またなんとも乙女な…」
女「文句あんの!?」
弟「いや?好きだから素直に嬉しい」
女「あ…う…//」
女「(赤面が止まらないよぉ…)」
161: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:30:06 ID:XIAVTAtKm2
弟「女…大丈夫か?」
女「全然…平気…」
弟「やけに回転が早かったが…故障か?」
女「知らない…わよ」
弟「本当に大丈夫か?」
女「大丈…夫…」
弟「やれやれ…」スッ
女「っ!?な、なにしてんのよ!?」
弟「おぶってるんだ。暴れるな、落ちるぞ」
女「っ!!」
弟「そのまましがみついて大人しくしてろ」
162: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:33:58 ID:qIymICtQKA
弟「さて…日陰につれてきたはいいが…」
女「う〜くりゃくりゃすりゅ〜」
弟「思ったより重症だな…仕方ない」
弟「こんな時のためにハンカチを持ってきておいて正解だったな。これで濡れ布巾の代わりにはなるだろう」
弟「さて…次は通気を良くするのだが…」
弟「胸元を…開くしか…ないか」
弟「はぁ…女、すまん」ゴソゴソ
女「ん…んん…」
弟「っ!!とりあえず、これでよし」
弟「後は…様子を見るか…飲み物でも買ってこよう」
163: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:37:27 ID:qIymICtQKA
皆様こんばんは
ラブコメにしようとしてるのに中々ラブコメにならないこの腹立たしさ
皆様にはこのSSがどのように見えてるのか…知りたいけど知りたくない…
えっと、まあはい
特に話すこともなく投下を終了するんですが…
あ、そうそう。近々この投下終了報告コーナーを使って新コーナーをやってみたいと思います
内容は…秘密です
それでは、今日の投下を終了します
164: 名無しさん@読者の声:2012/12/10(月) 23:44:31 ID:2k/AQf4edQ
(女かわいいなこんちくしょう)
…ふ、ふん、俺にはB′の彼女がいるからいいもんね!
新コーナー期待してます
これ、いつものです
つCCCCC
165: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/11(火) 23:37:13 ID:FGq0e0WmdU
>>164
浮気は駄目ですよ〜
というより、リア充なんですね爆ぜろ下さい
支援感謝
えっと、今日は色々立て込んでてかなり少量更新です。件の新コーナーも今日は無理かな〜と
166: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/11(火) 23:46:33 ID:L42.WERUbA
女「ん…んん…」
女「あれ…私、確かティーカップに乗ってて…」
弟「気がついたか?」
女「あ、弟…」
女「あれ…なんで私…」
弟「急激な回転の重力により一時的な貧血状態を起こしたんだ。今はどうだ?」
女「うん…大分良くなって…!?」
女「なんか…服が乱れて…」
弟「その…通気性を確保する為に…胸元を少しだけ開かさせて…もらった…」
女「あ…そうなんだ」
女「(一瞬何か期待しちゃったけど…弟だし。多分無表情だったんだろうな…)」
167: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/11(火) 23:54:56 ID:L42.WERUbA
弟「・・・迂闊だった」
女「へ?」
弟「弱ってる女性があんなにも色香を出すとは…思いもしなかった…」
女「・・・?」
弟「つまりだな…その、不謹慎だが、介抱中に…お前に…異性的魅力を感じていたのだ…」
女「・・・それって」
弟「よく姉を看病していたが、姉はほっといても勝手に治してしまうような人種だったからな…付きっきりというのが無かったのだ」
女「・・・」
弟「・・・」
女「(えーと…今の話をまとめると)」
女「(こいつは弱ってる私を介抱しながら…魅力的に見えてたってこと…?)」
女「(嬉しいけど…なんか複雑だなぁ)」
168: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/11(火) 23:57:26 ID:FGq0e0WmdU
女「まあ、細かい事はいいよ。治ったんだし」
弟「本当か?」
女「ほら、こんな風に立て…あれ?」クラリ
弟「ほら、無理しない」
女「あはは、ごめん」
弟「おぶるか?」
女「い、いらないし!!ていうか、変に思われるじゃん!!」
弟「じゃあどうすればいい」
女「倒れないように…手とか繋いどけばいいんじゃない?」
弟「そうだな…そうするか」
169: (投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2012/12/12(水) 00:03:38 ID:L42.WERUbA
女「さってと!!次にいきますか!!」
弟「元気だな」
女「少しでも楽しみたいしね」
弟「楽しいのか?俺といく奴は皆つまらなそうにするんだが」
女「それは周りがあんたの事を誤解してるだけ。あたしはあんたの事を理解してるつもりだし」
弟「・・・そうか」
弟「ところで、胸元…開けたままいくのか?」
女「へ?…あ//」
女「は、早く言ってよ!!ていうか、開けたのあんたでしょ!?」
弟「失礼な!!俺には下心ややましい事等一切ない!!」
女「弱ってる女見つけたら欲情する変態が?」
弟「ち、違う!!誰にでも欲情するわけではない!!」
女「ほら!!欲情って認め…え?」
弟「っ!!と、とにかく!!お前にはまだ急速が必要だ!!幸い昼も近いし、昼食を取るぞ!!」
女「ちょ、ちょっと!!引っ張らないでよ!!」
女「・・・」
170: 名無しさん@読者の声:2012/12/12(水) 00:32:37 ID:lg4yga3b/M
焦りすぎて急速になったんですねわかります
女かわええ…
つC
171: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/12(水) 19:10:00 ID:52PP2t7zb2
>>170
顔面真っ赤だぞどうしてくれる
急速…休息
予測変換の馬鹿野郎
支援感謝
今日は新コーナーやりたいと思いますよ…多分
172: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/12(水) 19:14:20 ID:52PP2t7zb2
弟「・・・」
女「・・・ねぇ」
弟「ん?」
女「さっきのって…」
弟「・・・何を勘違いしてるかは知らんが、俺は見ず知らずの他人に欲情する変態ではないからな」
女「いや、わかっちゃいるわよ」
弟「・・・」
女「・・・」
女「なんか頼んだら?折角来たんだから」
弟「もう体は大丈夫なのか?」
女「もうなんともないわよ」
弟「・・・そうか」
女「・・・」
173: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/12(水) 19:17:34 ID:52PP2t7zb2
女「(気まずっ!!)」
女「(なんなのこの無駄に長い沈黙は!?いつもならもうちょいこいつの胸トークが炸裂するんじゃないの!?なんで目を逸らすのよ!!)」
弟「(くっ…気まずい。この気まずさは胸について調べようと姉のタンスを探って以来だ…)」
弟「(こ、この沈黙に耐えられそうにない…ここは無理矢理にでも話題を作らねば!!)」
女「(やっぱり…なんか話さないと駄目だよね…。ていうか、あたしがもたない!!)」
174: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/12(水) 19:22:47 ID:52PP2t7zb2
弟「なあ」
女「ねえ」
弟「な、なんだ!?」
女「お、弟こそどうしたの!?」
弟「いやいやいや!!女から先に!!」
女「あ…えっと、じゃあ…」
女「あんた…さ、結局恋愛とかしないの?」
弟「ブフゥ!!」
女「え!?」
弟「ゴホッ!!ゴホッ!!何故今のタイミングで…」
女「タイミングとか関係ないんじゃ…大丈夫?」
弟「問題…ない」
女「で、どうなのよ?あんた前に恋愛には興味ないみたいな事言ってたし今も変わらないのかなって…」
175: 名無しさん@読者の声:2012/12/12(水) 19:39:50 ID:TEFXytsk9o
弟が姉の胸の秘密を探りに行ったまま帰ってこないというスレがたつのか
176: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/12(水) 19:50:32 ID:gxDSHASFOs
弟「た、確かに…恋愛に興味が無い…というより、恋愛感情を抱いた事がないから分からないといった方が正しいか…とにかく分からない物は分からないという感じだったからな」
女「分からないなら調べようとか思わなかったの?あんたお得意の」
弟「調べようとしたが、書物や文献ではやはり芳しい成果は得られなかったからな…まあ実体験を伴わないと駄目だと言うことがわかった」
女「なにそれ」
弟「恋愛感情など…わかるわけがない」
女「はぁ…あんたは知るのが怖かっただけなんじゃないの?自分の知らない事を知って、今まで自分が信じていた物が崩れるのを怖がってるだけにしか見えないわよ」
弟「信じていた物が崩れる…か、確かにそうかもしれないな」
弟「人間は知識に貪欲だ。それ故臆病者でもある」
弟「だが、人間は変われる。長い時間がかかっても、必ず」
女「・・・」
女「(ん?なんかはぐらかされてない?)」
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