姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
151: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 18:42:57 ID:02Flk6/uEY
弟「険しく色っぽいと言えばこれくらいしか思い付かんのだが」
姉「何故だろう。お前と話してると疲れる以前に埒があかない」
弟「失礼な」
姉「はあ、とにかく今日はデートなんだから。おしゃれしていけばどうだ?」
弟「おしゃれか…前に姉に無理矢理された事があったが、どうも好きになれんな…窮屈で仕方がない…デートってなんだ」
姉「反応が遅すぎだろ」
弟「とにかく、いつもの格好していけば問題ないだろ」
姉「まあ…な」
弟「っと、そろそろ行かねば」
姉「待ち合わせまで1時間以上あるぞ?」
弟「相手を待たせるわけにはいかんしな。行ってきます」
姉「いってらっしゃい」
姉「・・・女も苦労するな」
152: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 18:46:44 ID:02Flk6/uEY
女「・・・ちょっと、胸元開けすぎかな?」
女「でも、前に理想の胸に近いって言ってくれたし、うん」
女「あ、あれ?そういえばあいつ私の事を胸以外何も言ってないような…」
女「いやいやいや!!あいつはおっぱい星人だから!!」
女「ちょっと…おしゃれし過ぎたかな…これじゃまるでデート…」
女「ばっ!?デートじゃないし!!ただ遊びにいくだけだし!!」
女「ま、まあね!!相手はあの鈍感弟だしね」
女「えっと…確か待ち合わせの15分前にいて相手を待つ…いい女の条件…」
弟「・・・」
女「なんでいやがりますかーー!?」
153: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 18:49:26 ID:.ni3VxVP3g
弟「む?女か」
女「ご、ごめん待たせちゃった!?」
弟「1時間くらいしか待ってないから安心しろ」
女「1時間!?」
弟「だが二人とも待ち合わせ時間前には来ているし、いいではないか」
女「そういう問題なの!?」
女「(こ、こいつを甘く見ていた…)」
女「あ、あはは…それじゃあ…いこうか?」
154: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 19:01:11 ID:Uz83IF4R4M
弟「む、女。その服装」
女「(きた!!)あ、ちょっとおしゃれ頑張っちゃったかな〜なんて!!でもあんた相手だし!!気兼ねなく…」
弟「それがいつものお前の服装なら、俺が強制する権利はないが…あまり胸元を露出させる服装は止めた方がいい」
女「・・・は?」
弟「テレビや雑誌等でよく胸元を開ける格好を目にする。確かにあれは魅力的に見せるには一番だが…胸元を紫外線が直撃するというリスクが伴う。更に谷間はケアがしにくい場所でな、黒ずみや肌荒れ。乾燥の原因にもなる。屋内じゃないかぎりは日焼け止め等を塗ることをオススメするぞ?まあ、これからいくのが屋内なのであれば話は別だが…」
女「あはは!!ごめん!!ちょっと暑くてさー!!少し閉めるね!!」
155: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 20:17:26 ID:/Q8jyxZM9E
女「(もうっ!!なんなのよ!!やることなすこと全部裏目に出てるじゃない!!)」
女「(折角弟の為にしたのに…これじゃ馬鹿みた…)」
女「弟の為なんかじゃないし!!」
弟「うわっ!?いきなりどうした?」
女「な、ん、で、も、ないわよ!!」
女「(はぁ…なんでこんな奴を…)」
女「好きになってなんかないし!!」
弟「女、あまり路上で大きな声を出すな」
女「っ!!誰のせいだと思ってんのよ!!」
弟「俺は悪くない」
女「あああああ!!ムカつく!!」
156: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 20:21:51 ID:/Q8jyxZM9E
弟「ひょっとして、さっきの服装についての指摘が気に障ったか?」
女「へ?あ、いや…」
弟「すまん。良かれと思って言ったのだが…やぶ蛇だったな…」
女「そ、そんな気にしなくていいから!!あんたの言うことにも一理あるし!!」
弟「だが…今日の女の服装は可憐だと思うぞ。似合ってる」
女「ほ、本当!?」
弟「ああ。嘘がつけなくてな」
女「・・・えへへ//」
女「(って、気がついたらこいつのペースに巻き込まれてる!?)」
女「(油断ならないわ…)」ジー
弟「?」
157: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:19:17 ID:qIymICtQKA
弟「ふむ、遊園地か」
女「ちょ、ちょっとありきたりだったかな?」
弟「そんなことはない。人間が万人とも楽しめる場所だからな…しかし、遊園地か…」
女「苦手だった?」
弟「いや、昔を思い出してな…よく祖父母に連れられて姉と一緒に来たものだ」
弟「姉は小さい頃は極度の怖がりでな、そのくせお化け屋敷に入りたがるという困った子供だった」
女「・・・」
弟「と、思い出話は老化の証拠だったな。さあ、回るか」
女「(お姉さんの話ばっかりだな…)」
158: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:21:44 ID:qIymICtQKA
弟「なあ、確かに回るとはいったが」
女「うん」
弟「この回るじゃないと思うんだが?」
女「い、いいのよ!!メリーゴーランド馬鹿にしてんの!?」
弟「女みたいな年頃ならジェットコースターとか色々好きそうなのがあると思うんだが?」
女「・・・なの」
弟「?」
女「嫌いなの!!そういう絶叫系が!!」
弟「・・・」
159: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:24:49 ID:qIymICtQKA
女「な、何よ!!笑いたきゃ笑えばいいじゃない!!」
弟「笑わんよ。俺も同じだからな」
女「へ?」
弟「どうも俺も絶叫系という奴は好かん。だから最初に女がメリーゴーランドを選んだ時は内心ほっとしたものだ」
女「そうなの…?」
弟「ああ」
女「・・・うん」
弟「姉とは好みがまるきり正反対だが、お前との好みは似てるみたいだな」
女「た、たまたまじゃない?」
弟「そうだとしても、俺はお前と親しくなれて良かったよ」
女「・・・」
女「・・・ばか//」
160: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:27:27 ID:XIAVTAtKm2
弟「女?顔が赤いぞ?」
女「なんでもないから!!次はあれ乗るわよ!!」
弟「ティーカップ…またなんとも乙女な…」
女「文句あんの!?」
弟「いや?好きだから素直に嬉しい」
女「あ…う…//」
女「(赤面が止まらないよぉ…)」
161: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:30:06 ID:XIAVTAtKm2
弟「女…大丈夫か?」
女「全然…平気…」
弟「やけに回転が早かったが…故障か?」
女「知らない…わよ」
弟「本当に大丈夫か?」
女「大丈…夫…」
弟「やれやれ…」スッ
女「っ!?な、なにしてんのよ!?」
弟「おぶってるんだ。暴れるな、落ちるぞ」
女「っ!!」
弟「そのまましがみついて大人しくしてろ」
162: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:33:58 ID:qIymICtQKA
弟「さて…日陰につれてきたはいいが…」
女「う〜くりゃくりゃすりゅ〜」
弟「思ったより重症だな…仕方ない」
弟「こんな時のためにハンカチを持ってきておいて正解だったな。これで濡れ布巾の代わりにはなるだろう」
弟「さて…次は通気を良くするのだが…」
弟「胸元を…開くしか…ないか」
弟「はぁ…女、すまん」ゴソゴソ
女「ん…んん…」
弟「っ!!とりあえず、これでよし」
弟「後は…様子を見るか…飲み物でも買ってこよう」
163: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/10(月) 23:37:27 ID:qIymICtQKA
皆様こんばんは
ラブコメにしようとしてるのに中々ラブコメにならないこの腹立たしさ
皆様にはこのSSがどのように見えてるのか…知りたいけど知りたくない…
えっと、まあはい
特に話すこともなく投下を終了するんですが…
あ、そうそう。近々この投下終了報告コーナーを使って新コーナーをやってみたいと思います
内容は…秘密です
それでは、今日の投下を終了します
164: 名無しさん@読者の声:2012/12/10(月) 23:44:31 ID:2k/AQf4edQ
(女かわいいなこんちくしょう)
…ふ、ふん、俺にはB′の彼女がいるからいいもんね!
新コーナー期待してます
これ、いつものです
つCCCCC
165: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/11(火) 23:37:13 ID:FGq0e0WmdU
>>164
浮気は駄目ですよ〜
というより、リア充なんですね爆ぜろ下さい
支援感謝
えっと、今日は色々立て込んでてかなり少量更新です。件の新コーナーも今日は無理かな〜と
166: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/11(火) 23:46:33 ID:L42.WERUbA
女「ん…んん…」
女「あれ…私、確かティーカップに乗ってて…」
弟「気がついたか?」
女「あ、弟…」
女「あれ…なんで私…」
弟「急激な回転の重力により一時的な貧血状態を起こしたんだ。今はどうだ?」
女「うん…大分良くなって…!?」
女「なんか…服が乱れて…」
弟「その…通気性を確保する為に…胸元を少しだけ開かさせて…もらった…」
女「あ…そうなんだ」
女「(一瞬何か期待しちゃったけど…弟だし。多分無表情だったんだろうな…)」
167: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/11(火) 23:54:56 ID:L42.WERUbA
弟「・・・迂闊だった」
女「へ?」
弟「弱ってる女性があんなにも色香を出すとは…思いもしなかった…」
女「・・・?」
弟「つまりだな…その、不謹慎だが、介抱中に…お前に…異性的魅力を感じていたのだ…」
女「・・・それって」
弟「よく姉を看病していたが、姉はほっといても勝手に治してしまうような人種だったからな…付きっきりというのが無かったのだ」
女「・・・」
弟「・・・」
女「(えーと…今の話をまとめると)」
女「(こいつは弱ってる私を介抱しながら…魅力的に見えてたってこと…?)」
女「(嬉しいけど…なんか複雑だなぁ)」
168: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/11(火) 23:57:26 ID:FGq0e0WmdU
女「まあ、細かい事はいいよ。治ったんだし」
弟「本当か?」
女「ほら、こんな風に立て…あれ?」クラリ
弟「ほら、無理しない」
女「あはは、ごめん」
弟「おぶるか?」
女「い、いらないし!!ていうか、変に思われるじゃん!!」
弟「じゃあどうすればいい」
女「倒れないように…手とか繋いどけばいいんじゃない?」
弟「そうだな…そうするか」
169: (投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2012/12/12(水) 00:03:38 ID:L42.WERUbA
女「さってと!!次にいきますか!!」
弟「元気だな」
女「少しでも楽しみたいしね」
弟「楽しいのか?俺といく奴は皆つまらなそうにするんだが」
女「それは周りがあんたの事を誤解してるだけ。あたしはあんたの事を理解してるつもりだし」
弟「・・・そうか」
弟「ところで、胸元…開けたままいくのか?」
女「へ?…あ//」
女「は、早く言ってよ!!ていうか、開けたのあんたでしょ!?」
弟「失礼な!!俺には下心ややましい事等一切ない!!」
女「弱ってる女見つけたら欲情する変態が?」
弟「ち、違う!!誰にでも欲情するわけではない!!」
女「ほら!!欲情って認め…え?」
弟「っ!!と、とにかく!!お前にはまだ急速が必要だ!!幸い昼も近いし、昼食を取るぞ!!」
女「ちょ、ちょっと!!引っ張らないでよ!!」
女「・・・」
170: 名無しさん@読者の声:2012/12/12(水) 00:32:37 ID:lg4yga3b/M
焦りすぎて急速になったんですねわかります
女かわええ…
つC
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