母「いっけなぁーい、遅刻遅刻!」バタバタ
母「きゃっ」ドンッ
母「あたた… !ちょっとアンタどこ見てんのよ!サイテー!」バタバタ
息子「おかえり、母さん。日課の早朝妄想ランニングお疲れ様」
母「いい汗かいたわぁ」
121: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:46:56 ID:jXFPpZf.mk
母「だかしかし、看取ってくれるのがじぃ一人とは案外寂しいものじゃのう…」
セールス「ねえじぃって私?私なの?」
母「まあその見慣れたシワシワの顔と髪のない頭を見ながらこの世を去るのも不思議と悪くない」フフ
セールス「ねえ!じぃって私!?私なの!?ねえ!!」
母「泣くな、じぃよ。わらわは幸せじゃった…」
セールス「私は今かなり不幸せですけどねえ!!」
母「ガクリ」
セールス「とんだ言い逃げならぬ言い死にじゃない!」
122: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 11:50:56 ID:iIheZSRL/E
セールス「って、ま、まさかほんとに死んでないわよね…?」
母「……」グッタリ
セールス「……わ、私、知らないっ!」ダダッ
母「……」
母「ふう〜」ムクリ
母「やるなら徹底的に。母クオリティーです!」ブイ
123: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 12:01:19 ID:9T2uppugkA
・
・
・
夕食時――
母「今日はからあげよ〜ご飯のおかわりいる?ふふふ〜」
いとこ「……」
息子「……」
いとこ「ちょ、ちょっとあの人なんであんな機嫌いいわけ?」ヒソヒソ
息子「機嫌がいいっていうか、ストレスが解消された感じだな」
いとこ「ふ、ふーん…??」
124: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 12:01:50 ID:9T2uppugkA
息子「そういえば母さん」
母「なあに?」
息子「玄関に見覚えのないハイヒールが一足落ちてたんだけど…」
母「えっ?」
息子「一組じゃなくて一足なんだよね。慌てて走り去ったみたいな感じで倒れてたし」
母「……」汗ダラダラ
息子「母さん?」
母「き…」
息子「き?」
母「気のせいよ――っ!」
とりあえずセールスマンを相手にするのはやめよう、そう思った母の一日でした
125: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/20(日) 12:03:02 ID:t3o.gKfTxg
そんな感じで更新一旦終わりです〜
また夜更新しますね
126: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 23:22:35 ID:MlnIltvo6U
おもしろいーっ
支援いたす
127: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 00:07:35 ID:iIheZSRL/E
>>126
支援ありがとうございます!
その一言が私の原動力に繋がりますキリッ
と言いつつなんですが…眠気が相当あれなので今日はもう寝たいと思います;
また明日、更新します(説得力ないですね、すいません;)
失礼します
128: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 20:40:12 ID:R4AFrbnJ1A
小学校――
男子1「みんなでサッカーしようぜ!」
男子数名「やろうやろう!」
男子1「よっしゃ、グランド集合な!」
男子2「おう!…ん?」
男の子「……」
男子2「なあ、本ばっか読んでないで男の子も行こうぜ!」
男の子「…俺はいい」プイッ
男子2「えー、でも」
男子1「ほっとけよ!そいつ一人で本読むのが好きなんだから!ほら男子2、行こうぜ!」タタタ
男子2「あ、待って!」タタタ
ワ-ワ-…
男の子「……」
幼女「行かなくていいの?」ヒョコ
男の子「わぁあああっ」ビク-ッ
129: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 20:45:11 ID:t3o.gKfTxg
男の子「おおお前、机の下からいきなり顔出してくんな!」
幼女「そんな驚くことないでしょお。ねえねえ、それよりサッカー行かなくていいの?」
男の子「…興味ねえよ、あんなの…」
幼女「かっこつけんなし」
男の子「グサッときたわ」
130: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:00:53 ID:iIheZSRL/E
幼女「ねえねえ、みんなと遊んできなよ!きっと楽しいよ」
男の子「知るか。俺は読書家なんだ、お前もあっち行け」シッシッ
幼女「どんなの読んでるのぉ?」ヒョイッ
男の子「あっ!」
幼女「……水着の女の子の絵…」パラ
男の子「かかか勝手にカバー外すなよぉ!」
幼女「タイトル"すく★みずっ"…」
男の子「バカ!返せバカ!バカ!」
幼女「帯、「砂辺で始まるハーレム物語!?」」
男の子「ちょっ、おま、待て…」
幼女「あらすじ、「主人公、三枝守はひょんなことから無人島に表裏する。そこにいたのはタイプの違う美少女たち!彼女たちが発した一言は信じられないものだった。「ねえ、抱い」」」
男の子「きゃあああ!きゃあああああ」バッ
131: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:06:44 ID:iIheZSRL/E
幼女「……」
男の子「やめろぉ!そんな目で俺を見るなあ!」グスッ
幼女「冗談だよ〜!ね、でもそんな本読むよりお友達と遊んだ方が楽しいよ!」
男の子「いらない!俺は一人で大丈夫なんだからっ」
幼女「男の子くん」
男の子「やだっ!」
幼女「……うーん」
幼女「(これは、あの人にどうにかしてもらうしかないかなあ)」
132: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:11:51 ID:nUErM70S8M
>>130
表裏→漂流 です
誤字失礼しました
母宅――
母「え?男の子くんを正しい道に引き戻してくれ?」
幼女「うん」
息子「どういうことだ?そりゃちょっと変な子だったけど」
いとこ「(なんの話かしら…)」
幼女「実は男の子くん、男子のお友達がいないんです」
133: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:14:34 ID:iIheZSRL/E
母「あら、それはいけないわ」
幼女「そうだよね!だから私もなんとかしなきゃって思ってて…」
いとこ「(ほっといてやれよ)」
母「幼女ちゃんはお友達思いねえ」しみじみ
息子「友達がいないって…そんなに消極的な子には見えなかったけどな」
134: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:18:03 ID:7qWZnYTPBM
幼女「違うのお兄ちゃん」
いとこ「(お兄ちゃん!?)」ガタッ
息子「違うって?あといとこちゃん座りなさい」
幼女「お友達がつくれないんじゃないの、つくろーとしないの」
母「あらあらあら…」
いとこ「(な、何よお兄ちゃんって!この男マザコンだけでなくロリコンだったわけ!?)」ガタガタ
息子「それはちょっとな。あといとこちゃん貧乏揺すりやめなさい」
135: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:25:11 ID:EG7w1yMPRs
母「同性のお友達がいないのは悲しいことねえ」
幼女「うん。でも私が言っても聞いてくれなくて…」
息子「なんだか異様に好かれてるらしい母から話してもらおう、と」
幼女「そうなの!さすがお兄ちゃん!私の恋人なだけあるよっ」パァア
いとこ「〇\`∽◇▲◎〆★いったあ!!!??」ガタッガタガタンゴッッ
息子「そりゃ蹴り飛ばしながら立ち上がった椅子に脛をぶつけたら痛いだろうね…」
136: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:29:16 ID:R4AFrbnJ1A
母「そういうことなら任せて!男の子くんにお友達が出来るように協力させてもらうわ!」ドーン
幼女「ありがとうおばさん!!」ギュ-ッ
母「まっかせなさーい!」ギュー
息子「(大丈夫かなあ…)」
137: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:35:09 ID:nUErM70S8M
数日後、某喫茶店――
息子「嬉しいです!きよきよから休みの日に誘ってもらえるなんて!」ニコニコニコ
母「いいのよ〜、なんでも食べてね」
男の子「ありがとうございますっ!」
コソコソ…
幼女「えへへ、後ろの席なら声も聞こえるし姿も見えるねっ!」
息子「母さん一人だと不安だからね。…ところでなんでいとこちゃんまで」
いとこ「ひひひ暇だったからよ馬鹿、悪いっ!?」
息子「悪くはないけど…」
138: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:44:11 ID:7qWZnYTPBM
幼女「……」ジーッ
いとこ「? 何よ?」
幼女「おねーちゃん、お兄ちゃんのいとこさんなんだよね?」
いとこ「(お兄ちゃん…)そうよ、それが何?」
幼女「私知ってるよぉ、いとこどーしって結婚できるんだよね!」
いとこ「けっ…!そ、それがなんだっていうのよっ」
幼女「でもねでもね、お兄ちゃんと結婚するのは私なの!」ニコ ギュ-ッ
息子「ん?」
いとこ「なっ、なななな、なっ…!?」
139: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:50:13 ID:EG7w1yMPRs
息子「待て、聞いてない」
いとこ「こ…」
幼女「今決めました!」
いとこ「この…」
息子「ハア…あのね幼女ちゃん、結婚っていうのは互いの同意の上で――」
いとこ「この無神経マザロリコン貢ぎ人―――っ!!」ダッ
息子「ちょっとずつ身に覚えがあるのが嫌だなあ!」
140: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/21(月) 21:54:04 ID:t3o.gKfTxg
息子「ハア〜…」
幼女「あっ、お兄ちゃん!おばさんが例のことについて話し出したよ!」
息子「え、どれどれ」
母「ところでね、男の子くん。学校は楽しい?」
男の子「あ…は、はい!毎日が充実してます!リア充です!」
息子「リア充は自分のことリア充って言わないだろ…」
幼女「あの時点ですでにリア充じゃないね」
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