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母「私、母!46歳!」
[8] -25 -50 

1: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 17:55:31 ID:nUErM70S8M
母「いっけなぁーい、遅刻遅刻!」バタバタ

母「きゃっ」ドンッ

母「あたた… !ちょっとアンタどこ見てんのよ!サイテー!」バタバタ





息子「おかえり、母さん。日課の早朝妄想ランニングお疲れ様」
母「いい汗かいたわぁ」


2:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:01:57 ID:t3o.gKfTxg
息子「毎朝毎朝、よくやるね」

母「一人で転ぶ演技なんてもう神がかってきちゃった!」テレテレ

息子「ところで朝食は?」

母「食パンでいいかな?」

息子「うん」

母「じゃあ土を払い落とすからちょっと待ってね」

息子「タイム」
3:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:07:11 ID:AKEZMREro2
母「チッチッチッタイム終了、ゲームスタート!」

息子「まさかの3秒ルール」

母「トースタースイッチ〜……オーン!」ピッ

息子「アウト」
4:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:19:55 ID:nUErM70S8M
息子「これ母さんがくわえて走ってた食パンじゃん」

母「そんなに焦らなくてもすぐ焼けるよぉ!」

息子「さすがに俺それはいらないよ」

母「ジャムはお母さん特製のいちごジャムがいいの?もう、いつまでたっても甘えん坊さんなんだ・か・ら!」

息子「いつもながらこれはひどい」
5:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:32:33 ID:iIheZSRL/E




息子「行ってきます…」ウプッ

母「行ってらっしゃーい!」



母「さてと、これからどうしようかな〜」

母「うーん、
@掃除
A洗濯
B買い物」

母「まったくありきたりな発想ね…」

母「え?き、気のせいかしら…今どこからか声が…」

母「あら貴方…私の声が聞こえるの?」

母「っ…!だ、誰?誰なの!?」

母「私は貴方――もう一人の貴方よ」

母「な、なんですってえ!」
6:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:37:28 ID:9T2uppugkA
母「さあ、目覚めなさい!今こそ覚醒の時よ!」

母「えっ!?か、体が光って…!きゃあああああああ」服ビリビリ-


お隣りさん「あの!?すごい叫び声が聞こえたんですけど大丈夫ですか!?」ドンドンドン

母「やべえ」

7:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 18:59:54 ID:t3o.gKfTxg
母「(やややややばいご近所さんには上品なおばさんで通ってたのに)あああのう、大丈夫ですう」

お隣りさん「声が震えてるじゃないですか!ここを開けてください!」ドンドン

母「いえあのほんとに大丈夫ですう」

お隣りさん「前々から変だ変だとは思っていたんです!お宅は息子さんと二人暮らしなのに息子さんが学校でいなくなってからも声は聞こえ続けるし!」

母「空耳ですう」

お隣りさん「嘘をつかなくても大丈夫ですよ!さあ安心してここを開けて私の胸にスカイハイ!」ガチャガチャドンドンガッチャガチャ

母「なにこの人怖い」

8:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 19:11:09 ID:t3o.gKfTxg
母「くっ、夫と離婚してから18年…女手一つで育ててきた息子に寂しい思いはさせまいと始めた明るいお母さんキャラが屈折しまくっていつの間にか癖になっていた「物語の主人公なりきり癖」がこんな所でバレるわけにはいかないわ…!」

お隣りさん「物語の主人公なりきり癖…?」ドンド…

母「全部口に出してるとかそんなベタな」


母「ちち違うんですうあのハイ違うんですう」

お隣りさん「あ、すいません私、人の趣味にとやかく言って…」

母「引くんだ!なんか受け入れてくれるかもとか思ってた私おバカさん!」

お隣りさん「あの、じゃあ…あ、失礼します…」

母「あ、はいすいませ…」

母「………」

9:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 19:38:08 ID:9T2uppugkA



息子「そんな気にするなよ。な?」

母「お隣りさんにバレたんだよ!これが落ち着かずにいられますか!」ウワアアァン

息子「お隣りさんだって言い触らしたりしないって」

母「お馬鹿さァん…ほんっとにお馬鹿さァん!!」

息子「始まった」

母「息子くん…お隣りさんにバレたということは全世界にバレたも同然なんだよ?だよ?」

息子「一応聞くけどなんでかな、かな」

母「なぜならお隣りさんはこの世界の姫である私を監視するために天から送られてきた人型コンピュータだから…」

息子「畜生とっくに復活してた」

10:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 19:49:15 ID:AKEZMREro2
一旦更新ストップです
我ながらゴチャゴチャしすぎですね;
もう一回ちゃんとまとめてきます
また夜あたりに更新にきます

読んでくれてる方、もし居ましたら感謝です!
11: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 19:51:52 ID:7fhDmLflzk
母が良いキャラだwww

つCCCCC
12: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:16:02 ID:gkmvJaScFM
ちょっ、母wwwwwwwww

電車の中で盛大に笑い出すとこだったじゃねぇかwwwwww

つC
13:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 21:39:26 ID:VSZkNQQiMw
>>11
支援ありがとうございます!
これからもっとはっちゃけさせたいです(´∀`)w

>>12
支援ありがとうございます!
笑ってくれたなら嬉しいですwwでも電車はまずいですねww


続き更新していきます!
14:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 21:47:55 ID:VSZkNQQiMw
翌朝――

息子「んー…」モゾモゾ

息子「んー、あったかい…」ムニュ

息子「……ムニュ!?」

母「zZ……」

息子「ああなんだ母さんか…」

息子「……」zZ

息子「っていやいやいやいや」ムクリ



息子「なんで真っ裸なんだよ」





15:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 21:51:24 ID:VSZkNQQiMw
息子「ちょ、起きて。おーい、起きて」

母「う〜ん、あと5分〜」

息子「起きて」

母「むにゃむにゃ」

息子「起きろ」

母「ふあ〜…」

息子「あからさまに欠伸しながら背伸びしなくていいから。えーと、なにこれ。どういう状況?」

母「……」

息子「母さん?」

母「あなたがわたしのご主人様ですかにゃ?」

息子「 始 ま っ た 」

16:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 22:01:04 ID:VSZkNQQiMw
息子「今日の俺の設定は何?ツンデレ幼馴染?腹違いの父親?反抗期の妹?」

母「わたしはあなたに拾われた猫ですにゃ」

息子「オッケーお人好しの飼い主ね把握したよ拾ってないけど」

母「信じられないのも無理はないですにゃ…。でもこの目を見て!」ズイッ

息子「真っ裸で迫ってくるのやめてほしい」

母「じゃじゃーん、オッドアイ!」

息子「カラコンね」

母「あいだっ」

息子「え?」
17:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 22:06:00 ID:VSZkNQQiMw
母「あいでででコンタクトが目の奥に」

息子「早く取りなよ…」

母「へ、平気ですにゃ!心配してくれるなんてご主人様はお優しいいだだだ」

息子「あ、時間ヤバい」

母「ちょ、奥にいきすぎだってほんといって」

息子「母さん朝食出来てる?」

母「あ、うん、テーブルにあるよ」

息子「ありがと」スタスタ

母「いえいえ、どういたしまして。 うー……あ、取れた」

母「……」

母「…服、着よう」
18:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 22:19:00 ID:VSZkNQQiMw
朝食――

母「え?息子くん今日遅いの?」

息子「うん、友達と約束あるから」

母「女の子かしら」

息子「残念、男の子です」

母「おっとぉwwそれはそれでありですなあwwwデシュフフwww」

息子「俺の母親がいよいよもってキモい」

19:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 22:50:49 ID:VSZkNQQiMw
夕方――

母「私、ただ今息子くんの学校前に来ております」

母「なーにが、「残念、男の子です キリッ」よう」

母「息子が嘘ついてるのなんて母にはすーぐ分かっちゃうんだから!」

母「あ、べ、別に息子の彼女が気になるとかじゃ、ないんだからねっ」

母「ツンデレいいな…?とりあえずこのキャラでいこう」

??「あの〜」

母「き、気安く話しかけないでよっ!」

??「えっ」

母「あれ?アンタどっかで見たことあるわね… あっ、別にナンパとかじゃないから!勘違いしないよ!?」

??「す、すいません…」

母「ふんっ、何か用?」

??「いや〜、ここ関係者以外立ち入り禁止でして」

母「ハァ?アンタこの学校の何よ?」

校長「あ、校長やらしてもらってます」

母「俺は風になる」ダッ

校長「速っ!?」




校長「…可憐な女性だった…」


20:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:06:05 ID:VSZkNQQiMw
母「フゥー、危ない危ない…」

母「「神*脚-ゴッドジーニアス-」を使わなければ逃げきれなかったわね」

母「ハッ!あ、あれは!」


目線の先には、息子とどう見ても小学校低学年くらいの女の子


母「wwちょwwww私の息子ロリコンかwwwワロタwwwwwww ……ワロ…タ………」
21:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:13:25 ID:VSZkNQQiMw
母「いやいやいやww」

母「ロリコンの何が悪いのよ!!」

母「いいじゃないロリコン!無垢な女性に憧れを抱くのは男として何も間違ってないじゃない!!」

母「そうよ!!たとえ見た目がちょっと小さかったとしても!!」

母「年齢的にはアウトだとしても!!」

母「社会から見たら犯罪だとしても!!」

母「何もおかしいことなんてないじゃない!!」

母「ビバ! 幼 女 趣 味 !!!」


息子「道の真ん中で何を叫んでるんだあんたは」ゴンッ

母「あんっ」

22:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:22:43 ID:VSZkNQQiMw
母「ぶ、ぶったね!親父にもぶたれたことないのに!」

息子「暴力も教育には必要だと思う」

母「おかしい息子に教育される時点でおかしい。…ってあれ?息子くん?」

息子「何やってるの、滅多に履かない運動靴まで履いて…」

母「息子くんの学校結構山奥だからさ。スニーカーでストーカー…ってね」ドヤ

息子「ドヤ顔やめろ」

幼女「…」ビクビク

息子「ああほら、怖がらなくていいからね」ヨシヨシ

母「……あの…」

息子「ん?なに、母さん」

母「彼女とはいつ頃からお付き合いを…?」

息子「もう一発いくか」

23:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:38:55 ID:VSZkNQQiMw
喫茶店――

母「――はあ、つまりこの子は貴方のお友達の妹で」

母「で、この子が自分のお兄ちゃん、つまり貴方のお友達に誕生日プレゼントを買いたくて」

母「それを選ぶのに貴方は付き合ったと、それで間違いないわけですね?」

息子「はあ」

母「それはおかしいなあ」

息子「うん?」

幼女「おばさん、パフェこぼしたぁ…」ベチャー

母「あ、よしよし、大丈夫だよ〜。おばさんがすぐ綺麗してあげるからね〜」フキフキ

幼女「ありがとー!」

母「いえいえ〜」デレ〜

息子「……」

母「…ゴホン」

母「それはおかしいなあ」

息子「あ、やり直すのね」

24:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:44:39 ID:VSZkNQQiMw
母「だって息子くん朝は友達と出かけるって言ったじゃん!」

息子「それはだって、恥ずかしいだろ。自分よりずっと年下の子と出かけます、なんてさ」

母「そうかもしれないけど!私と約束したこと忘れた!?」

息子「え、なに?」

母「「ぼく、ママにはぜったい嘘つかないよ!」って!笑顔で何度も言ってくれたじゃない!あれは嘘だったの!?」

息子「いくつの時の話だろうね」

母「私との約束は所詮そんなものだったのね!」

息子「まあそんなものだったんだろうね…」


25:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:49:47 ID:VSZkNQQiMw
息子「それを言ったら母さんだって大概だよ。後をつけるなんて」

母「ぐぐぐ偶然見かけただけだしィ」

息子「下手な誤魔化ししてないで」

幼女「しないで!」

母「敵しかいない…だと…。…うう、それについてはごめんなさい」

息子「まあ、俺も嘘ついたのは悪かったよ。おあいこだろ」

幼女「だろ!」

母「だろ!」

息子「母さんはあっち」

母「あい…」
26:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:56:49 ID:VSZkNQQiMw
30分後――

幼女「お兄ちゃん、遊んでくれてありがとー!」

息子「はいはい。いいの見つかって良かったね」

幼女「おばさんも、またね!バイバイ!」ブンブン

母「ばいばーい」ブンブンブン





母「わー、もう暗いよ」

息子「冬だしな」

母「ね、息子くん。手を繋いで帰ろうか」

息子「ん」スッ

母「あれ!?あっさり!?」

息子「寒いから、母さんは手袋代わりね」

母「本当にそれ以上でも以下でもなさそうなことが表情から分かる…」ギュ

息子「帰ろ、お腹空いた」

母「今日のご飯は〜…カレー!」

息子「おー」




母「あ、カレー粉ないや」テヘペロ

息子「おい」









27:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 23:57:52 ID:VSZkNQQiMw
今日の更新はこれでお終いです!
また明日、更新しますね

読んでくれてる方に最上級の感謝を…!
おやすみなさい!
28: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 03:05:20 ID:rhhBmUoYME
けっこう好き
29:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:14:49 ID:jXFPpZf.mk
>>28
ありがとうございます!
嬉しいです

次から投下します
30:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:28:02 ID:EG7w1yMPRs
息子「母さん、手紙きてたよ」

母「ククク…ご苦労しもべよ。褒美に足を嘗めさせてやろう」

息子「ここ置いとくよ」スタスタ

母「つれない」


母「はいはーい、誰からのお手紙でしょーね〜」

母「えーと…あっ!「刹那☆」さんからだわ!」

説明しよう!
刹那☆とは母が趣味でやっているなりきり掲示板で知り合った文通相手である!

母「なになに、「闇が光を侵食し、我を飲み込んでゆく。女神である我を。楽園の果実も我を助ける実を宿してはくれない。芽吹く生命は蒼を瞬く烏よりもたくましくあってほしい。貴殿はどう思うか。嗚呼、貴殿の声が聞きたい」」

母「くう、相変わらず痺れる文章だわあ…こう、心にビシバシくるよね、こうね」

母「早速お返事を――…」ヒラリ

母「ん?何か落ちた。…紙きれ?」

31: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 20:32:01 ID:VDnJeC4e6A
これは面白いwww
32:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:32:18 ID:R4AFrbnJ1A
母「プ●キュアのメモ帳だった」

母「ええっと、「好きです」」

母「……………」

母「こいつぁ事件の匂いだぜとっつあん…」
33:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:38:29 ID:EG7w1yMPRs




母「会議を始めます」

息子「はあ」

母「議題はこれよっ!」バーン

息子「なにこの髪切れ」ポイ

母「ばっかもーん!ばちーん!キャーッチ!」

息子「口で何言ってんの」

母「これは貴方へのラブレターです!!」

息子「まさかの実母からラブレター」
34: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 20:45:53 ID:OibDCAXY0c
いいなぁw面白いw
支援
35:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:47:55 ID:AKEZMREro2
>>31
>>34
ありがとうございます!
ギャグなのでおもしろいと言ってもらえるのは本当にありがたいです


母「え?なに?息子くん私からラブレター欲しいの?」

息子「曲解」

母「んもう、後で書いてあげるから今はこっちに集中してね」

息子「中身がなくなった後の飴の袋くらい必要性を感じない。 …で、これなに?」

母「ラブ!レ!ター!」キメッ

息子「その変な決めポーズはエロ本買った時のコンビニレシートくらい要らない」

36:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 20:56:33 ID:R4AFrbnJ1A
母「エロ本だと<●><●>カッ」

息子「失言」

母「至急提示を命じる」

息子「却下。…で、結局それはなんなの」

母「差出人宛先人不明のラブレター。家の郵便受けに入ってた」

息子「たったそれだけで済む説明がどうしてこうもややこしくなるんだろうね…。ていうか、イタズラだろ、それ」

母「人の想いをイタズラって決め付けるの!?」バンッ

息子「母さん…」

母「もしかしたら内気でシャイな女の子が、ひっそりと気持ちを伝えてくれたのかもしれないじゃない…!今の息子くんの言葉で傷ついた人が世界に一人でもいるかもしれない!…人の気持ちを考えて発言しなさい」

息子「母さん…、ごめん、俺――」




母「まあでもラブレターにプ●キュアはないよね」ポイ

息子「そうだこういう人だった」
37:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:07:26 ID:EG7w1yMPRs
母「冗談だよー でもこれは息子くんが持っててね」

息子「えー…」

母「まあイタズラかもしれないけど、もしかしたら近所の小学生の女の子が息子くんに書いてくれたものかもしれないじゃない?」

息子「まあ、可能性はなくはないけど」

母「だから持っててあげなさいな」

息子「…まあいいか」

母「てわけでとりあえず制服の裏地に縫い付けといたよ!」ジャーン

息子「うわあ無駄に仕事が早い」
38:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:14:39 ID:EG7w1yMPRs
翌日――

母「お兄ちゃん!今日はいい天気だね!」

息子「行ってきまーす…」フワァ…

母「お兄ちゃん?私を置いてどこ行くの?……あの女のところ?許せない…お兄ちゃんは私だけのもの!絶対に行かせない!!」

息子「」バタン

母「お兄ちゃっァアアアァァん!!!」



母「喉いてえ…」
39:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:21:41 ID:nUErM70S8M
昼頃――

母「あっ、そうだ!牛乳切れてたんだった!」

母「私ったらドジっ子」ポカッ

母「コンビニ行きますか〜…」ガチャリ


??「あ、あのっ!」


母「ん?」キョロキョロ

??「あのっ、こっちだ…です!」

母「右でも左でもない…上かッ!くせ者ォ!であえであえぇ!」バッ

??「目の前にいるから!ちょっと目線下げてもらえばすぐ見つかるから!」

母「なんと目の前にショタがいる」

40:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:28:22 ID:7qWZnYTPBM
母「あ、コ、コホン。…僕どうしたの?迷子かな?」しゃがみヨシヨシ

男の子「ち、ちげえよおばさん!バカじゃねえの!/」カァアアア

母「元気いいね〜。学校帰りかな」

男の子「そ、そうだぜ!…あっ、そ、そうです!」

母「ふふ、寄り道しちゃ駄目だよ。気をつけて帰りなさいね」

男の子「あ、ま、待って!」

母「え?」

男の子「好きです!」

母「なんということでしょう」


41:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:38:04 ID:R4AFrbnJ1A
男の子「て、て、手紙っ」

母「て、て、手紙?」

男の子「よ、読んでくれましたか!!」

母「えっ、あれ君だったの!あんな紙だからてっきり女の子かと…」

男の子「ややこしくてごめん…なさい!えっと、返事くれ…ください!」

母「あらあら、なんでこんなおばさんがいいのかしら…学校に可愛い子、たくさんいるでしょう?」

男の子「他の女なんてキョーミない!」

男の子「ずっと憧れてたんだ…」


男の子「俺を…俺の心に迫り来る闇を溶かしてくれるのは…楽園を満たしてくれるのは、林檎でも慈悲深い光でもない、「きよきよ」だけだ!」


母「パパパパパードゥン?」


42:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:44:55 ID:AKEZMREro2
男の子「あ、言うの遅れた…えっと、ハンドルネーム「刹那☆」です」

母「あ、「きよきよ」です」

男の子「リアルでは初めまして。…で、返事は?」

母「言っていい?


なんだこれ」



43:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/15(火) 21:45:57 ID:nUErM70S8M
今日の更新はここまでです
また明日!
44: 名無しさん@読者の声:2011/11/15(火) 22:23:13 ID:EKSJzxcqmM
これ面白いwwつCCC
次が待ち遠しいSSに会えるとは……
45:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:24:31 ID:7qWZnYTPBM
>>44
わぁああ、支援&コメント共にありがとうございます!(*^∽^*)
早速続き更新しますね
46:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:30:54 ID:R4AFrbnJ1A
母「え、ええっとね…(…ふう、落ち着きなさい、母。焦ることないわ、所詮子供の言うことだもの)」

男の子「きよきよ?」

母「うん、気持ちはとっても嬉しいわ」

男の子「じゃ、じゃあ!」

母「でも付き合うのはおばさん無理かな〜ごめんね〜」

男の子「そ、そんな…!」

47:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:33:41 ID:EG7w1yMPRs
男の子「……でやる…」フルフル

母「え?」

男の子「死んでやるぅぅうぅぅううわぁああぁぁあん」(ジャックナイフ片手に)

母「ええぇぇえええ」

48:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:41:46 ID:R4AFrbnJ1A
母「ちょちょちょっと落ち着いて僕!!」ワタワタ

男の子「もう生きてる意味なんてない!」

母「ていうかなんでそんなもの持ってるの!?」

男の子「楽園を侵食する組織がいつ俺を殺しにくるかわかんないからに決まってんだろぉお!」

母「めんどくせえ!子供の中二病めんどくせえ!」

49:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:44:05 ID:t3o.gKfTxg
母「い、いい子だからそれをこっちに渡しなさい!」

男の子「武器を欲しがるなんて…ま、まさか…!きよきよ、組織の奴らに操作されてるのか!?」ハッ

母「危ないからじゃぁああ」

男の子「待ってろ!今助けてやる!総員突撃!」

母「ナイフしまって!ナイフしまって!!」グググ

男の子「手を離せ!きよきよの体を返せぇ!くそっ、なんて馬鹿力だ!」グググ

母「失礼ねぇえ!!」グググ




息子「何してんの…」


50: 名無しさん@読者の声:2011/11/16(水) 19:47:14 ID:O2Dmey52w.
クッソワロタw
息子の疎外感パネェw
つC
51:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 19:51:59 ID:9T2uppugkA
母「む、息子くん!?あっそれと幼女ちゃんも!」

男の子「幼女!?」バッ

母「へ?」

男の子「…………」汗ダラダラダラ

息子「…母さん、さすがに小学生にまで迷惑かけてたら俺怒るよ」

母「め、迷惑なんてかけてないもん! ていうか息子くんなんで幼女ちゃんと?学校は?」

息子「学校は午前授業って昨日言ったろ。幼女ちゃんはなんか学校前にいた」

幼女「こんにちは!」ニコニコ

母「あ、はいこんにちは〜」

52:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:06:40 ID:jXFPpZf.mk
>>50
支援ありがとうございます!
ある意味二人だけの世界ですねww


息子「なんかあのプ●キュアの手紙くれたの幼女ちゃんだったらしい」

母「やっぱりね!母の勘は当たるのよ!」

幼女「返事が聞きたくて会いに行っちゃったの」テレテレ

母「やるぅ!」ヒュヒュ-

男の子「………」ソォ〜



幼女「…あれ?そこにいるのってもしかして…男の子くん?」



男の子「!!!」ギックゥ


53:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:11:22 ID:9T2uppugkA
母「え?知り合い?」

幼女「うん!合同給食で知り合った、私の一学年上のお兄ちゃんなの!」

母「へ〜」

幼女「ねえねえ男の子くん、こんな所で何してるの〜?」

男の子「ななななにもしてねぇしマジで調子乗んなよ!」

息子「なんだこの子DQNか」
54:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:21:20 ID:jXFPpZf.mk
幼女「なになに?ねえおばさん二人で何話してたの?」キュルン

母「え?えっと…楽園のことについて少々」

男の子「あっちょバっ…」


幼女「楽園?…男の子くん…またあのくだらない与太話してたの?」フゥ…


母&息子「!?」

55:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:33:36 ID:R4AFrbnJ1A
男の子「よ、与太話とか言うな!」

幼女「だってほんとはありえないことなんだよ?先生からも注意されてたよね…?」

男の子「お、お前にはわかんねえよ!」

幼女「そうやって自分の殻に閉じこもってるから友達できないんだよ?」

男の子「あ、あんな低俗な奴ら、友達にしたくねえだけだ!」

幼女「そういう言動で人は離れてくんだよ」

男の子「おまっ、お前には、関係ないだろぉ!」グスッ

幼女「関係ないけど、これだけは言っとくね」

男の子「なんだよ!」

幼女「私のクラスの子みんなドン引きしてた」

男の子「うわぁあああん!」



母「やめて!男の子くんのライフはとっくに0よ!」

56:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:39:26 ID:7qWZnYTPBM
幼女「もうっ泣いてないで帰ろ?」

男の子「うー…」グスグス

幼女「お兄ちゃん、おばさん、またねー!」

息子「あ、ああ…」

母「き、気をつけてね…」

57:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:44:44 ID:jXFPpZf.mk
母「息子くん…」

息子「何かな母さん…」

母「最近の子って怖いね…」

息子「…そうだね…」


その後、母は同情から男の子(刹那☆)宛てにきよきよとして励ましの手紙を送り、またテンション高く押しかけられたのは別のお話...

58:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/16(水) 20:46:02 ID:iIheZSRL/E
今日の更新はこれでストップしますね!
支援してくれる方、読んでくれてる方ありがとうございます

ではまた明日!
59:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:07:50 ID:nUErM70S8M
何週間後――

母「郵便受けチェーック」

母「男の子くん――もとい刹那☆さんからお手紙来てたら大変だからね…」(早く返事しないと押しかけられるから)

母「パカッとね」パカ

母「ん…?こ、これはっ…!!」


60:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:12:55 ID:jXFPpZf.mk




母「息子くん、デュエル…しようぜ?」

息子「これはまた前触れなく始まったね」

母「私が言った言葉の、最後の文字から始まる言葉を息子くんが言うの。そして、息子くんが言った言葉の、最後の文字から始まる言葉を私が言う――その繰り返し。まさに無限ループね。どちらかが死ぬまでやめられないデスマッチよ!」

息子「つまり?」

母「しりとり」

息子「馬鹿か」


61:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:18:44 ID:EG7w1yMPRs
母「実の母に向かってなんてこと言うのまったく!…じゃあとりあえず「しりとり」の「り」からね。はい」

息子「り?りー…「リコーダー」」

母「「だ」ね。「駄目だ!こっちに来るな!犠牲になるのは俺だけでいい…行けよ。……早く行けぇっ!――ここから先は、一歩も通さない」の、「い」」

息子「なんだろう俺の知ってるしりとりと大分違う」


62:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:29:22 ID:R4AFrbnJ1A
母「ほら、「い」だよ」

息子「ハァ…はいはい。…「岩」」

母「「私の」はい、「の」」

息子「…「ノスタルジア」」

母「「姉から」はい、「ら」」

息子「……「ラテ」」

母「「手紙が」はい、「が」」

息子「………「瓦礫」」

母「「きました」、よく出来ましたぁ!」

息子「カンペのあるしりとりなんて初めてだよ」


63:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:40:49 ID:EG7w1yMPRs
母「てわけで、私の姉から手紙がきました」

息子「そうですか」

母「なんかね、海外に転勤するみたい」

息子「ふうん」

母「それでね、その間娘を預かってくれないかって」

息子「へえ。……え?」

母「それでね、その間娘を預かってくれないかって」

息子「聞こえてるから。…そうなんだ。で、いつ来るの?」

母「今日」

息子「は?」

母「今から」

息子「は!?」


ピンポーン...


母「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」

息子「きちゃったー…」

64:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:47:56 ID:7qWZnYTPBM
母「いい?息子くん!その子の前では私は上品で可憐なお母さんだからね!」

息子「また変な見栄張って…」

母「やるったらやるの!いい?余計なこと言っちゃ駄目だよ!」

息子「了解しました」ハァ

母「よしっ! …いらっしゃーい!」ニコォ

息子「(よそ行き100%の笑顔乙)」

ガチャ――…


65:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 21:55:23 ID:9T2uppugkA

いとこ「こんにちは、いとこです。しばらくお世話になります」ペコリ

母「そんな畏まらなくていいのよ。自分の家だと思ってくつろいでね」

いとこ「すいません、ありがとうございます」

母「さ、上がって」

いとこ「はい、お邪魔します」

母「ほら、息子くんもちゃんと挨拶しなさい」

息子「…息子です、よろしくね」

いとこ「はいっ」

母「ささ、お茶菓子用意してあるのよ!きてきて〜」

いとこ「ほんとですか?私甘いもの大好きなんです!」

キャッキャウフフ-

息子「……」

66:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:03:29 ID:R4AFrbnJ1A
その日の夜――

母「ようこそ!いとこちゃんパーティー!」

息子「いつの間にこんなケーキを…」

いとこ「私の為にわざわざ買ってきてくれたんですか?なんだか悪いです…」

母「ふふ、これね、実はおばさんの手作りなの」

いとこ「え!?……へえ、そうなんだ…」

息子「……」

母「さあ、食べて食べて!」

息子「いただきます」

いとこ「あ、い、いただきます!」

母「召し上がれ〜」


67:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:11:12 ID:jXFPpZf.mk
パーティー中――

母「ところで、いとこちゃんはいくつだったかしら?」

いとこ「あ、今中三です」

母「あらあら、若いわあ。学校はここから通える距離なのよね?」

いとこ「はい!ちょっと遠いですけど…」

母「早起きならおばさんに任せて!いつも息子くんを起こしてあげてるんだから」

息子「頼んでないよ」

母「もう!またそんなこと言って!」

いとこ「……、息子さんは今いくつなんですか?」ニコ

息子「…ああ、高三だよ」

母「もう、素っ気ないんだから!こんな可愛い子が聞いてるんだから笑顔の一つ見せるべきよ!」ムニムニ

息子「ちょ、こら!」

いとこ「……」


68:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:19:33 ID:EG7w1yMPRs
深夜――

いとこ「……」ムクリ

母「スピー…スピー…」zZ

いとこ「……」コソコソ…



いとこ「……」ソォ〜


息子「どこ行くの?」


いとこ「ッ!!」ビクッ

69:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:39:12 ID:iIheZSRL/E
息子「トイレなら向こうだよ。まあ、玄関とトイレの扉を間違う人間なんて一人で充分だけど」

いとこ「…ちょっと外の空気を吸いに」ニコ

息子「わざわざ着替えて…そんな肌を見せた格好で?」

いとこ「……」

息子「戻ってあげてくれないかな、気付いたらあの人すごく心配するから」

いとこ「……っざい…」

息子「ん?」

いとこ「うっざいのよこのっ…

マ ザ コ ン 男!!!!



息子「」


70:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:49:24 ID:nUErM70S8M
息子「ま、マザコ…」

いとこ「なんなの!?歓迎パーティーでもイチャイチャイチャイチャ見せつけてんの!?主役はあたしなんだからあたしを優先してちやほやせんかい!!」

息子「い、イチャイチャって」

いとこ「いっくら顔が良くてもマザコンなんてキモいだけ!おばさんもおばさんで息子溺愛すぎ!てかそんな人らがいる家居たくないんだっつうの!!」

息子「ちょ、ちょっと待っ」

いとこ「近寄んないでよ!もうほんっとありえない!!」ガチャ

息子「あっ、こ、こら!待て!」

いとこ「最悪ッ!!」バタンッ

息子「ぐぶっ」ガン

息子「……ってえ〜…」

息子「お…」


息子「男はマザコンじゃな――――い!!」



71:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 22:58:06 ID:iIheZSRL/E
翌朝――

息子「」ガチャ

いとこ「」ガチャ

息子&いとこ「あ」

息子「えーっと…」

いとこ「おはようございます息子さん」ニコリ

息子「え」

いとこ「今日は天気が良いですね」

息子「そ、そうだね」

いとこ「今日も一日頑張りましょう――ねッ」(足踏み)

息子「〜〜っ!?」

息子「おまっ…」

母「おはよう、二人共!朝食出来てるよ〜」

いとこ「わーい、おばさんのご飯大好き!」タタタ

母「嬉しいわあ。…息子くん何うずくまってるの?さっさと来てね〜」タタタ
息子「……悪魔だ」


家族に悪魔が増えました by息子

いとこ「せめて小悪魔って言いなさいよっ!」


72: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 23:00:21 ID:iejdJWCkgM
息子くんhshshshs
いとこちゃんが息子くん虐めたら全力で泣かす!!(*^ω^*)
73:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 23:03:53 ID:nUErM70S8M
今日の更新はこれで終わりです〜
また明日更新します
感想やアドバイスなどくれたら嬉しいです

では!
74:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/17(木) 23:07:00 ID:nUErM70S8M
>>72
ありがとうございます、いとこちゃんが登場した今、息子にはその好意がすごく嬉しいと思いますw
宣戦布告いただきました!


ではでは失礼します!
75:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/18(金) 23:51:59 ID:VSZkNQQiMw

息子「ねえ」

いとこ「………」

息子「……ねえ」

いとこ「………」

息子「……おいこら」グイッ

いとこ「いっだだだ、ちょっと髪引っ張んないでよ信じらんないっ」

息子「信じらんないのは君だ。なんで自分の学校までの行き方が分からないんだよっ」

いとこ「知らないわよっ、さっきの角曲がれば着くと思ったんだもん!!」

息子「ていうかどこだよここ、ああもう授業始まってるし…」

いとこ「知らないわよ、もう〜!!」

息子「……ハァ〜…」

息子「(ていうか、なんでこんなことになってんだっけ…?)」


話は一時間ほど前に遡る――


76:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:03:47 ID:VSZkNQQiMw
一時間前、朝食中――

母「いとこちゃんは今日がこの家からの初登校ねえ。道大丈夫?」

いとこ「大丈夫ですよ〜」

母「本当?不安だわ〜… あっ!そうだ、息子くん、送って行ってあげなさい!」

息子「え」

いとこ「ほんとですか?そうしていただけたら安心だなあ」

息子「え゛」

母「そうね、そうしましょう」

息子「ちょ」

いとこ「よろしくお願いしますね、息子さん!」

息子「待」

母「あら、もうこんな時間ね。じゃ、行ってらっしゃーい」

いとこ「はーい」

息子「(発言権ェ…)」

77:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:17:39 ID:AKEZMREro2




息子「なにこれ俺可哀相」

いとこ「は?」

息子「ああいやなんでも…ていうかなんで一緒に行くこと許可したの?」

いとこ「おばさんに媚び売るために決まってんでしょ」

息子「なら俺にも媚び売ってよ…」

いとこ「あ?」

息子「女子中学生の眼力怖すぎる」


78:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:27:40 ID:EG7w1yMPRs
息子「いや、てか道順大丈夫なんじゃなかったの」

いとこ「だ、大丈夫よ」

息子「じゃあ次どっちに行けばいいの」

いとこ「あっち」

息子「よしこっちだな」

いとこ「私は鷺ノ宮家の伊澄さんか」

息子「果たして今のツッコミは何人に伝わったのか」


79:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:33:34 ID:iIheZSRL/E
いとこ「もうサボってよくない?」

息子「駄目だろ」

いとこ「いやほらあたしゆとりだし」

息子「駄目だろもう色んな意味で駄目だろ」

いとこ「てわけであたしサボるから」

息子「待ちなさい」


80: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 00:36:14 ID:.Lm55Anatw
このSSいいww支援!
81: C:2011/11/19(土) 00:36:33 ID:3royW.7drM
ハスハスハスハス!

82:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:39:55 ID:jXFPpZf.mk
いとこ「何よ、あんたはもう行っていいわよ」スタスタ

息子「こら、待て」

いとこ「ついて来ないでよ」

息子「学校は行きなさい」

いとこ「…バカみたい」ボソッ

息子「ん?」

いとこ「……」

息子「いとこちゃん?」


83:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:48:45 ID:iIheZSRL/E
>>80
>>81
支援ありがとうございます!すごく励みになります!


いとこ「…わかった」

息子「わかったか」

いとこ「息子も一緒にサボろ!」ニコ

息子「よしわかったわかってないな」

いとこ「どうせ今までサボったことないんでしょ?一回サボっちゃえばなんてことないんだから!」グイグイ

息子「おい、待て」

いとこ「レッツゴー!」グイグイ

息子「ノーセンキュー…」ズルズル

84:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 00:55:20 ID:jXFPpZf.mk
サボり中――

いとこ「ねえ息子、どこ行きたい?」

息子「学校」

いとこ「わかった、ゲーセンね!」

息子「君のわかったはわかってないと認識することにする」


85:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:00:11 ID:R4AFrbnJ1A
ゲーセン――

@クレーンゲーム

いとこ「あっ、このぬいぐるみ可愛いなあ〜」

息子「そう」

いとこ「取れるかな〜欲しいなあ〜」チラッチラッ

息子「挑戦してみたら?何事もまずやってみなきゃ始まらないよ」

いとこ「……。え〜、でも私こういうの苦手〜」チラッチラッ

息子「そう?ならやめて学校行こうよ」

いとこ「……」ピキッ


86:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:05:28 ID:EG7w1yMPRs
Aプリクラ

いとこ「あっプリクラ撮ろうよ!」

息子「なんで?」

いとこ「え?」

息子「400円も出してこれで撮る意味ってあるかな。それならデジカメ買って現像した方が良くない?高画質だし」

いとこ「……。い、いやほら記念にぃ」

息子「記念ってなんの?サボり記念?」キョト

いとこ「……」ピキリ

87:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:09:45 ID:jXFPpZf.mk
B太●の達人

いとこ「あ、新曲入荷してる!やろう!」

息子「どうぞ」

いとこ「…やろう!」

息子「だから、どうぞ」

いとこ「……」ブチッ


88:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:22:50 ID:jXFPpZf.mk

いとこ「あああああっんったっほんっと頭おかしい!!」

息子「ん?」

いとこ「あんたなんかと遊ぶくらいなら学校行った方が100倍マシよ!ヘイタクシー!!」

息子「ふっ…ヘイタクシーってっ…」

いとこ「な、何笑ってんのよマジありえないっ!!」

息子「っ…あははははっ」

いとこ「っ〜〜」カアアアア


89:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:23:47 ID:jXFPpZf.mk
タクシー到着

いとこ「も、もうほんと最悪!ありえない!べろべろべーっだ!!バイバイキーッン!!」バタンッ

タクシー出発

息子「ちょ、バイバイキ……あははは、あははっ」バンバン

ゲーセン店員「あの、お客様」

息子「はあ、はーっ…あ、はい?」

ゲーセン店員「お客様がクレーンゲームを叩いてくれたおかげでぬいぐるみが一つ落ちたのですがお代をいただけますか?」

息子「」


90:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:28:26 ID:jXFPpZf.mk
その日の夜――

息子「ぬいぐるみ代は払わされるわ学校には遅刻するわ最悪だった…」

息子「…このぬいぐるみどうしよう」

息子「いらないし母さんにでもあげるか」ガチャ

いとこ「」ガチャ

息子「あ」

いとこ「ゲッ」

息子「この世最大の汚物を見たような顔するな」


91:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:34:26 ID:jXFPpZf.mk

いとこ「ん?あんたその手に持ってるのって――…」

息子「ああ、これ?そうだよ、これは君のせいで」

いとこ「な、何よ、もしかしてあたしの為に取ったわけ?」

息子「へ?」

いとこ「い、一応もらってあげる」バッ

息子「あ」

いとこ「こ、こんなんで機嫌取ろうったって、無駄なんだからね!」バタンッ

息子「窃盗だろ今の…(まあ処分できたからいいか)」バタン

92:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:39:12 ID:AKEZMREro2
いとこの部屋――

いとこ「何よ、あんなこと言っといて取ってくるなんて…」

いとこ「……」(ぬいぐるみジーッ)

いとこ「……よく見たらそんなに可愛くないじゃない」

いとこ「……」

いとこ「……」ギュ-

いとこ「……笑った顔、子供みたいだった」

いとこ「……」


母「いとこちゃんご飯よ〜」ガチャ


いとこ「どっせーい!!!」ブンッ

母「ご乱心!?」


93:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:44:21 ID:9T2uppugkA
母「どどどうしたのぬいぐるみを壁に叩きつけて!顔も赤いし!風邪!?風邪なの!?」

いとこ「な、なんでもありません。さあご飯を食べに行きましょう!さあ!」グイグイ

母「え?えー?」バタン


ぬいぐるみ「解せぬ」


94:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 01:46:02 ID:jXFPpZf.mk
今日の(?)更新はここまでです〜
母がまったく出てきませんでしたね!主役なのに!w

では失礼します´`支援感謝です〜
95: 僕様ちゃん
◆s1GX07Jqyg:2011/11/19(土) 04:09:10 ID:Qb3/gkn9Fs
4Yenあげようじゃあないかッ!

96: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 09:39:00 ID:0VQbs4Y8tE
どっせーい!!!にフイタwww
97: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 09:56:30 ID:T1ubdC60Hs
好きだww
つCCCCCCC
98: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 10:58:47 ID:O2Dmey52w.
だめだww全員のキャラが濃すぎるww
面白いけど思い出し笑いさせるのはやめてほしいなw
つCC
99:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 16:10:39 ID:VSZkNQQiMw
>>95
ありがとうございまあすッ!

>>96
そこは正直狙ってたので嬉しいですw
ありがとうございます

>>97
キュン(●^o^●)!
支援ありがとうございます!励まされます

>>98
そう言ってもらえるとありがたいですね〜
思い出し笑いしてくれるくらい楽しんでくれてるなら本望ですw
支援感謝です


今日も夜辺りに更新しにきますね!
ではでは
100:
◆dR7WV1bjfM:2011/11/19(土) 21:58:21 ID:jXFPpZf.mk
数日後、高校――

ザワザワ―…

クラスメイト1「お、息子、はよっす」

息子「ああ、おはよう」

息子「ふー…」ストン

息子「(疲れたな…)」

息子「(あれで終わるかと思ったら何故か毎朝一緒に登校することになってる…)」


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sage:


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うpろだ
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