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特別病院〜○○科〜
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1: 名無しさん@読者の声:2011/11/12(土) 14:48:42 ID:3qfVj3OfXY

入院手続きですか?
そうですか。わかりました。

それでは此方に氏名だけの記入をお願いします。
え?他に書くことはないのかって?

いいえ。何もありませんよ。
アナタは何故この病棟にいるかご存じですか?
そうですか。存じ上げないんですね。それならいいんです。

では、病室にご案内させて頂きますね。
…おっと忘れるところでした。

此方に目を通しておいて下さい。この病棟の規則です。


――では、ご案内致します。




42: 市真:2011/11/19(土) 22:35:20 ID:Tv3n0.0txo
|д`;)))oO(>>1さん… また描いていい…?)ガタガタガタガタ
43: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 22:38:31 ID:dM0NqCm5NY

>>42
また描いてくれるんですか?!(`Д´*)
もうどんどん描いちゃって下さいな(*`ω´*ゞ)
44: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:48:48 ID:qhe8TO4DYw
これどういう話しかわかんない
45: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:54:52 ID:2twRS1Q.AA
なんか脱出ゲームのLieシリーズっぽくて好き
しえん
46: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 01:00:35 ID:KQAgxdxGac

>>44
最後まで見ればわかる!ってやつにするつもりです

>>45
脱出ゲーム好きですよ(*´∀`)
支援ありがとうございます!
47: 44:2011/11/20(日) 01:39:59 ID:GJ/4yeN67E
楽しみ
48: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 09:44:05 ID:O9oYtu06ZI

>>47
出来なかったらすいません( ̄▽ ̄;)
49: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 19:49:10 ID:q2dqERqijw

  〜109号室患者〜

「あーあ。また死んじゃった」

水槽を覗き込み、ぷかぷかと浮かぶ魚を眺めながら、少年は無表情で呟いた。

「脆いなぁ」

手を入れ魚を掬うと、ぐちゃりと握り潰す。
そして、気味悪く笑う。

「うへ……汚い」

手を開き残骸を見ては、ケタケタと笑い声を上げる。

「鳥の餌にでもしようかな。きっとまた死んじゃうよね、脆いから」

蔑む様に掌を見つめ、やれやれと言った感じに首を振った。

バサバサと籠で暴れる鳥に目を向ける。

「うるさいよ」

掬い取り、目の前に突き出せば何も知らない鳥は餌と思い食べ尽くす。

「…………もういいかな」


鳥は苦しそうに鳴き、落ちる。
グエグエと醜い声で悶え苦しむのを、まるでおもちゃで遊ぶ子供の様に見ていた。


50: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 19:54:06 ID:q2dqERqijw

109号室患者結果
名前:新井 直
入院から1ヶ月経過。
現在も生存中

薬の効果
鬱病気味と判断
会話に異常無し。


51: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 19:57:08 ID:3MT/HFyZ1E

はい、今日の投下は終わりまーす(´・ω・)
1日に患者1人と結果書けるといいな
52: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 19:59:02 ID:PWh0ZmXisc
>>1に何かあったのかね…?


つC
53: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 20:42:34 ID:9IAOdG2/VE

  〜110号室患者〜

「あ……ぅ……ぅう…」

咽を抑え苦しそうに唸り、必死に言葉を出そうとしていた。

「うぅ…うー…あーあーあー!!」

叫んでも、泣いても、怒っても、ただ辛いだけなのを少女は知っている。

「あーあー!!!」

涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、必死に訴えるが誰も分かりはしない。

「あー…あ゛ぁ゛あぁああ!!!」

声を枯らすほどに叫んだ。そしたら誰か助けてくれるのではないのかと、辛くても苦しくても叫ぶ。

壁を強く殴り、肌を切っても、ただ訴えた。白い壁はみるみる赤い雫で染められていく。



「――あぁあぁああぁ゛ぁあ゛ぁあぁぁ゛!!」

殴る手は止まらず、壁を殴り続けた。
少女の叫びは病室に悲しく響くだけだった。


54: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 20:49:17 ID:9IAOdG2/VE

110号室患者結果
名前:神谷 夏実
入院から2年と3日経過。
現在も生存中

薬の効果
発狂・自傷行為・精神崩壊
会話不可。


55: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 20:55:47 ID:svXBI68Hng

――――

「センセ。今回はどうだった?」

「少し厄介かも知れないな。ところで記事は持ってきたか?」

「うん!はい、これ!」

ふわりと柔らかく笑みを浮かべ、記事を渡すとモニターに視線を移す。

「…………確かに厄介だね」

さっきまでの笑みは消え無表情で呟き、呆れた様子でモニターから目を逸らした。

「110号室の患者の記事は非常に恐ろしいよ。流石に自分でも無理だ」

「センセってチキンなの?」

「俺は鳥じゃないが」

「そっちのチキンじゃないんだけど」

「そうか」


56: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 20:58:29 ID:9IAOdG2/VE

>>52
何も無いですよ、ただ患者と結果にネタが無いだけです(´・ω・`)

1日は無理でしたが一週間に1回のペースで出来たらな!って思ってます
支援感謝\(^^)/
57: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 21:11:31 ID:svXBI68Hng

「110号室患者記事だが"家族撲殺したあとに死体をバラバラに"
少女には弟(当時4才)妹(当時2才)母と父の5人家族であった。周りから見ていた人々か口を揃え「憧れ」や「仲良し夫婦」とコメント。
しかし、そのコメントとは裏腹に夫婦では喧嘩が絶えなかったらしい。
家族を殺害した少女は「うるさかった」との理由で殺害に及んだ」

「結婚って大変だね。僕気を付ける」

「話の腰を折るなよ」

「はーい」

「えっと……。
再び少女から話を聞こうとしたところ、言葉が出なくなってしまい今までの記憶を失っていた」

「ショックがあったのかな?」

「難しいところだ」


58: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 21:17:10 ID:9IAOdG2/VE

「心に闇を抱えてるんだろうね、ここの患者さんは」

どこか懐かしそうにセンセに話し掛け、同意を求める様に少年は首を傾げて見せた。

「お前もあったんだろ?」

「そうだね。センセが助けてくれなかったら、きっと僕も別の形で会ってたのかな」

「殺人だけは止めろよ。絶対に…何があっても」

「優しいね」

「患者を見てればわかる」

「そうかな」

今度は同時にモニターを見つめた。

「患者は道を間違えた。そして"殺人"を、ね…」


59: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 21:25:44 ID:9IAOdG2/VE

「助けられるのはセンセだけだよ」

「プレッシャーに潰されそうだ」

「やっぱチキンだ」

「だから鳥じゃないって」

「もう良いよ、そのボケ」

「すまん」

記事をペラペラと捲り、センセは「ほう」と声を漏らすほど興味をそそるものを発見した。

そして大きく
「無差別殺人!"死ぬのは怖いか?"と質問」の文字。

「……これ知ってる」

「109号室の患者だな」

「聞いてる?」

「聞いてるが、流れていったよ。右から左へ」

「どっちか鼓膜破ろうか?」

「勘弁してくれ」

「わかってるよ。センセ」

ふふっと楽しそうに少年は笑って、センセの頬に手を添えた。


60: 名無しさん@読者の声:2011/11/24(木) 21:26:53 ID:9IAOdG2/VE

今日の更新終わりにします!
次はもっと見やすく書けるようにしますね
61: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 23:02:35 ID:fVVLBZ49.o

「代わりにビンタして良い?」

頬に添えられたままの手は次第にビンタの構えに変わっていく。

「気にくわなかったのか、ごめんね。取り合えず記事を読ませてくれ」

「うん」

にっこりと天使の微笑みを向けたあと、手は素直に下げセンセの言葉に耳を傾けた。

「通行人を次々と切りつけるという無差別殺人が起きた。被害者に状況を尋ねると決まって"死ぬのは怖いか?"と質問されたと証言。遺体には切り傷だけでなく、多くの刺し傷もあった」

「朗読上手いね。センセはそっちの職業の方が向いてるよ」

「俺の話聞いてた?」

ポリポリと頬を掻き、記事を折り畳むと投げるようにして机に置く。


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