入院手続きですか?
そうですか。わかりました。
それでは此方に氏名だけの記入をお願いします。
え?他に書くことはないのかって?
いいえ。何もありませんよ。
アナタは何故この病棟にいるかご存じですか?
そうですか。存じ上げないんですね。それならいいんです。
では、病室にご案内させて頂きますね。
…おっと忘れるところでした。
此方に目を通しておいて下さい。この病棟の規則です。
――では、ご案内致します。
109: 名無しさん@読者の声:2011/12/14(水) 14:25:06 ID:4cFvDuF3SA
>>107>>108
支援ありがとうございます!
更新全然出来なくてすいません、患者の話がなかなか思い浮かばないのです(´・ω・`)
センセと少年との会話なら浮かぶのに!と日々思っておるのだす
まだ更新まで時間はかかると思いますが、生暖かい目で見てください!
110: 名無しさん@読者の声:2011/12/15(木) 04:36:16 ID:/t3u.bxZ6I
今さらだけど8位おめでとう!
まったり支援しながら待ってますよ〜(*´ω`*)
111: 名無しさん@読者の声:2011/12/17(土) 18:36:51 ID:7fxGs1aA16
泗嚥
112: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 09:03:02 ID:Hs4RB8ND7c
〜117号室患者〜
綺麗でとても心地よい歌声が聞こえた。
しかし内容はとても暗く、痛々しい。
少女の表情は上手く読み取れなくて何を思い歌っているのか分からなかった。
「右腕には煙草を押し付けられて、熱いと言っても止めてくれなかったねお父さん」
布から覗く右腕に残る火傷の痕。
いくつもあった。
「それを見てたのに知らんぷりのお母さん」
足には痣、左腕には何かに切りつけられた痕、しかもいくつも。
「大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い」
「お母さんは包丁でぐさぐさ刺して、お父さんは高いところから突き落とす」
頬には引っ掻かれたかの様な傷痕が消えていない。
「楽しいな。楽しいな。楽しいな。楽しいな。楽しいな」
大きく口を開けて、笑い声を響かせ歌い続ける彼女の頬には一粒の涙が流れていた。
113: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 09:07:47 ID:rZ3Ot24ApA
117号室患者結果
名前:青木 玲
入院から2週間経過。
現在も生存中
薬の効果
特になし
会話は可能
114: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 09:10:21 ID:Hs4RB8ND7c
>>110
ありがとうございます(*`ω´*)
はい、しかしまったりし過ぎ申し訳ない(´ω`;)
>>111
どうもです!
115: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 22:16:36 ID:LqVMaomzxU
支援
116: 名無しさん@読者の声:2011/12/20(火) 14:17:21 ID:hLf6S7yPz6
>>115
ありがとう!
投下にはまだ時間がかかりそうです。
見てくださってる方には申し訳ない(´;ω;`)
117: 名無しさん@読者の声:2011/12/20(火) 15:14:37 ID:i20aHeWQRM
大丈夫ですよ(`・ω・´)
お茶飲みながらマターリ待っときますww
\支援!/
゚+ ∧_∧ +。
( ・∀・)
。+(.つ旦と +゚
と_)_) +。
118: 名無しさん@読者の声:2011/12/22(木) 09:56:59 ID:wuCg8lvs3.
〜118号室患者〜
"うさぎ 猫 鶏"
沢山の動物の鳴き声が個室に反響する。
少年は辺りを見渡してはメモ帳に書き込んでいく。
「ちょっと待ってね」
ベッドから立ち上がる、ギシリと軋む音が痛々しい。
"ハムスター 犬 人間"
メモ帳には、そう書かれていた。
動物の中には剥製も置かれていて、それを撫でながら少年は生きている動物に餌を与える。
「楽しみだなぁ」
薄気味悪い笑みを浮かべて美味しそうに餌を頬張る動物を眺めていた。
「人は難しそう」
視線は次第に鏡に映る自分に向けられる。
「あーあ」
残念、と呟き剥製に再び視線を移す。
剥製を愛しそうに見つめながら、生きた動物を指で擽り楽しそうな笑みを浮かべていた。
119: 名無しさん@読者の声:2011/12/22(木) 09:59:44 ID:wuCg8lvs3.
118号室患者結果
名前:伊吹 翔
入院から1年経過。
現在も生存中
薬の効果
特になし
会話は可能
120: 名無しさん@読者の声:2011/12/22(木) 18:36:48 ID:AXHvj7glAs
支援支援ー!
121: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 08:42:54 ID:.UPaASQov2
〜119号室患者〜
ぐっ、と力を込めた拳を降り下ろし壁を殴る。
どんっ、と鈍い音が響く。
今度は額を強く壁に打ち付けた。
「へ、はは……血だぁ…綺麗でしょ?…ふふ」
切れた額からは赤い雫が滴り、顔に線を描く。少女はぺろりと舌を出し、血を舐めとると満足そうな笑顔。
「足りない」
今度は不満そうな表情を浮かべる。
「切れるの。きれるの。キレルノ」
「やっぱりこれしかないのかな。」
引き出しを開けると宝物の様に保管された鋏。
しかし錆びており、血痕もべったりと付着していた。
首筋に押し当てる。
ゆっくりと引いていく。
しかし全く切れてはいなかったのか、再び押し当てて今度は一気に引いた。
「っ…ごっ…ぁ」
飛び散る鮮血、真っ白な壁を染めていく。
荒い息でゆっくりと近付き、指で血を掬うと口に含んだ。
歩くたびにピチャリと水音がする。止まらない血を抑えながら少女は笑う。
そして力尽きた様に壁に凭れながら、ずるずると床に崩れていく。
真っ赤な水溜まりに倒れ込み、恍惚の表情を浮かべていたかと思えば、しばらくすると何度か痙攣を繰り返し静かに息を引き取った。
122: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 08:45:50 ID:.UPaASQov2
119号室患者結果
名前:飯田 真美
入院から2ヶ月経過。
死因は大量出血
薬の効果
精神崩壊・幻聴
会話は可能
123: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 08:57:41 ID:iaGtp/4v.o
「このまま上手く行くと思ったんだけどな。そう甘くはないんだね」
死を迎えた患者を映したままのモニターが同時に消える。
残った人達を見て、可笑しそうに少年は笑った。
「落ち着け」
少年はまだ笑う。
センセは少年を抱き締めた。どうしてこんな事をしたのか自分でも出来なかったのか、力の加減が上手く出来てなくて少年は「痛いよ」と呟く。
「……………センセ」
「ん?」
「次の患者さんは今から来るよ」
「そうなのか」
力を弛める。
124: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 09:05:54 ID:.UPaASQov2
「あ、ほら来たよ」
モニターを指差し病室に入ってきた人物を主張した。
「よし。じゃあ始めるか」
少年から手を離し立ち上がると置かれたマイク片手に持ち、椅子に座る。
「ようこそ初めまして」
「アナタは何故この病室に連れてこられたか解りますか?」
モニターに映る人物は呆然としていた。
「自分の犯した罪を思い返して下さい。……覚えてない、と最初は皆さんそう言います」
センセは続けた。
「ここにいる方々は異常があると見なされた人です」
「え?違うって?」
「最初は皆さんそう言いますよ」
125: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 09:10:39 ID:dQdSMz.X2A
wktk支援
126: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 09:13:24 ID:.UPaASQov2
今日の更新は以上です!この話も、もうすぐ終わる(´-ω-`)
自分でもオチは酷いと思ってしまうww
>>117
ありがとうございます(´;ω;`)
支援ありがとうございます!
>>120
支援感謝です!
127: 名無しさん@読者の声:2011/12/23(金) 09:16:01 ID:iaGtp/4v.o
>>125
そんなwktkされるとプレッシャーが((;´゚Д゚`)))gkbr
支援感謝です!
128: 名無しさん@読者の声:2011/12/24(土) 12:14:04 ID:V0CJLQQpnI
「そこにある薬が見えますか?」
「はい、それです。飲んで下さい」
「説明を受けましたよね…え?この薬が何かって?」
手元にあった同じ薬を見つめながらセンセは、静かに言った。
「症状を明らかにする薬です」
「人によっては効果があったり無かったり…」
54.39 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】