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姫「殴っていいですか」
[8] -25 -50 

1:🎏 ◆xXC7.dNnEA:2011/10/28(金) 22:21:53 ID:SCGnwLC0bk
姫「いいですよねお父様」

王「姫ちゃん怖いよ」

姫「殴りたくもなりますよ。



  ――何ですかこの財政は!」


356:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:43:26 ID:YW2VpLC90c
>>355
支援ありがとうございます!(*゚∀゚)=3
もうすぐ勇者のターンが来るかもしれなくもないですw
357:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:44:45 ID:YW2VpLC90c
王妃「……あら、姫ちゃんが踊るみたいね」

王「母さん本当!?どこどこ?」ガバッ

王妃「ほら、あそこよ。勇者くんと一緒に」

王「あー本当、相変わらず仲良いなあ」

王妃「ふふ、そうねえ」
358:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:45:16 ID:YW2VpLC90c
王妃「姫ちゃんも、すっかり大きくなったわねえ」

王「うんうん、女の子らしくなっちゃってもう」

王妃「お婿さんを貰う日も近いかしら」

王「多分勇者くん、になるのかな?うーん、父さんはまだあげたくないけど」

王妃「あなた、いつかそうなるんだから。姫ちゃんがお城を出ないだけ幸せでしょう」

王「だってえ……」
359:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:45:44 ID:YW2VpLC90c
王妃「まあ、何にせよ今は無理かしら」

王「姫ちゃん忙しいもんねえ」

王妃「あなたのせいでしょう、主に」

王「ごめんごめん」
360:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:46:13 ID:YW2VpLC90c
王「……何やっても、自分じゃ上手くいかなかったからねえ」

王「国の存亡がかかってるのに、子供達を見守りたいんだ」

王「こんな父さん、情けないかなあ」

王妃「そうねえ」

王妃「でも、大好きよ、あなた」

王「……いい妻を持って幸せだよ」

王妃「ふふ、今頃気付いたのかしら」
361:🎏 名無しさん@読者の声:2011/12/30(金) 00:22:28 ID:kHGiBv2CBo
いい夫婦や…
C
362:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 22:58:02 ID:B7K.t.o2jo
>>361
羨ましい限りですねえ……w
支援ありがとうございました!
363:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:01:18 ID:agmpcxXNZc
姫「」クシュン

勇者「どしたの、風邪?また転ぶよ?」

姫「や、風邪じゃないけど……」

勇者「でも最近、あんまり寝てなかったんだろう?明日から休めよ」

姫「あー、確かに練習はキツかったわねえ」

勇者「でも上手くなった」

姫「本当に?」

勇者「うん、すごーく微妙に」
364:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:01:51 ID:agmpcxXNZc
姫「それなら続けてみようかしら」

勇者「いや、周囲のためにやめた方が」

姫「どういう意味よ!」

勇者「冗談だって。俺も何か始めよっかな、暇になっちゃうし」

姫「…………」

姫「……あのね、勇者。」

姫「魔王討伐、行っていいよ」
365:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:02:24 ID:agmpcxXNZc
勇者「……え?」キョトン

姫「だから、行っていいって言ったのよ」

勇者「何でいきなり、どういう心境の変化?」

姫「何も変わってないわ」

勇者「だって、お金かかるんだろ」

姫「それがね、先例を見つけたのよ」
366:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:03:19 ID:agmpcxXNZc
姫「王が発行した特許状を、持って行ってもらうの」

姫「国が援助していますから、待遇を良くしてくださいって」

姫「その代わり国は、何もしない」

勇者「いいじゃん」

姫「本当に?」
367:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:03:49 ID:agmpcxXNZc
姫「失くしたら一巻の終わりだし、盗まれたら確実に悪用される」

姫「影響が行き届かない地域や、お父様を良く思っていない人には、効かないどころか痛い目に遭うかもしれない」

姫「実際大変だったらしくて、それ以来実施されてないわ」

姫「それでも、行きたい?」

勇者「……うん。」
368:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:04:53 ID:B7K.t.o2jo
勇者「それで怖じ気づくと思った?」

姫「分かってたけど……」

勇者「うん、俺は行くよ。行かせてほしい」

勇者「……何、そんな顔してんの」

姫「べつに、……」
369:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:05:21 ID:B7K.t.o2jo
勇者「姫だって、何だかんだで寂しいんじゃん」ニヤニヤ

姫「ばっ、かじゃないの何でそーゆう結論に辿り着くのよ、ってうわ、」コケッ

勇者「あーまた転んで……本当に俺がいないとしょーもないんだから」

姫「……いなくたって、平気よ」
370:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:05:47 ID:B7K.t.o2jo
勇者「随分と寂しいこと言うね」

姫「だって、帰ってくるんでしょう」

勇者「けっこう時間、かかると思うけど」

姫「でも帰ってくる」

勇者「うん、俺のこと待っててくれる?」

姫「何を今更」ドヤッ

勇者「ですよねー」
371:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:06:40 ID:B7K.t.o2jo
勇者「それじゃ、待っててな」

姫「うん」

勇者「手紙送るし」

姫「女々しいわね」

勇者「いきなり暴言」

姫「でも待ってる」

姫「いってらっしゃい」

勇者「うん」

勇者「……いってきます」
372:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/31(土) 23:31:54 ID:zfaQV.HN9M
今年最後の更新になります。
皆様どうかよいお年を!(*´∀`)ノシ
373:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/31(土) 23:32:26 ID:zfaQV.HN9M
従者「あれから一週間」

従者「まーだパーティーの余韻に浸ってるんですか」

姫「そんな訳ないでしょ、休憩よ休憩」

従者「その割には元気なさそうですが」

姫「休憩中もテンション高かったら逆に怖いわよ」
374:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/31(土) 23:33:04 ID:zfaQV.HN9M
姫「パーティーが終わってから、帳簿を見てもなかなか捗らないわ」

姫「そろそろもう、削るとこないもの」

従者「勇者さんの送別式も、随分と簡素なものでしたからね」チラッ

姫「何か言いたそうね?」ジロッ

従者「いや別に、本当に落ち込んでる理由が再建策が進まないだけなのかとか気になってませんから」

姫「言ってる言ってる」
375:🎏 1
◆xXC7.dNnEA:2011/12/31(土) 23:33:32 ID:zfaQV.HN9M
従者「そのしょぼくれた姿、勇者さんに見せて差し上げたいです」

姫「あんたしつこいわよ」

従者「では話題を変えましょう。……ご存知ですか、芸術家さんの話」

姫「知らない、どうしたの?」

従者「この城を、出て行くそうですよ」
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