姫「いいですよねお父様」
王「姫ちゃん怖いよ」
姫「殴りたくもなりますよ。
――何ですかこの財政は!」
349: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/27(火) 23:47:37 ID:7cMpp1kMaE
娘4「きゃー、もうすっごくお会いしたかったんです!」
娘3「はい、ずっと憧れで……お写真も素敵でした」
王子「……写真、ですか?」
娘3「ええ……あの、お召し物に、とても恥ずかしそうにしてらっしゃる」
娘4「めっちゃ萌えました!!」キャーッ
王子「仕立屋め……」クラッ
350: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/27(火) 23:48:02 ID:7cMpp1kMaE
従者「一体、どんな写真を?」ヒョコッ
王子「わっ馬鹿、お前は聞かなくていい!」
娘4「王子様がタメ口に!うっは従者×王子ktkrwww」
娘3「だ、駄目だよ口調崩しちゃ……あのですね、仕立屋さんのお店の広告に」
王子「言わなくていい!」
351: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/28(水) 22:56:43 ID:XaSSnJluPk
ギャアギャア…
姫「なんだか向こうが騒がしいわね」
勇者「そうだねえ、俺らも見に行ってみる?」
姫「面倒事に巻き込まれるのは嫌よ」
勇者「なんか宰相さんの叫び声が」
姫「まあ、あの人も何だかんだ打たれ強そうだし」
勇者「ああ納得」
352: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/28(水) 22:57:12 ID:XaSSnJluPk
姫「そんなことよりお腹が減っちゃって減っちゃって」モグモグ
勇者「またそんな肉ばっかり」
姫「今日くらい食べ過ぎたって罰は当たらないはずよ」
勇者「姫君としての品位は?」
姫「お母様のお腹の中に」
勇者「生まれ直してこい」
353: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/28(水) 22:57:37 ID:XaSSnJluPk
勇者「ていうかさあ、忘れてない?」
姫「何を?」
勇者「他の人とは踊ったのにさあ」
姫「何のことかしら」ニヤニヤ
勇者「分かって言ってるだろ」
姫「言ってくれなきゃ分からないわ」
勇者「ったく」
勇者「……姫様、一曲お相手願えますか?」
354: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/28(水) 22:57:58 ID:XaSSnJluPk
姫「どーしよっかなー」モグモグ
勇者「おい」
姫「冗談よ。……ゆっくりした曲になったらね」
勇者「普段はそんなの気にしないのに」
姫「いいから!」
355: 名無しさん@読者の声:2011/12/29(木) 06:12:36 ID:A1Mh8IgM/w
ふおお勇者……!
しえん!・ω・´
356: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:43:26 ID:YW2VpLC90c
>>355
支援ありがとうございます!(*゚∀゚)=3
もうすぐ勇者のターンが来るかもしれなくもないですw
357: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:44:45 ID:YW2VpLC90c
王妃「……あら、姫ちゃんが踊るみたいね」
王「母さん本当!?どこどこ?」ガバッ
王妃「ほら、あそこよ。勇者くんと一緒に」
王「あー本当、相変わらず仲良いなあ」
王妃「ふふ、そうねえ」
358: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:45:16 ID:YW2VpLC90c
王妃「姫ちゃんも、すっかり大きくなったわねえ」
王「うんうん、女の子らしくなっちゃってもう」
王妃「お婿さんを貰う日も近いかしら」
王「多分勇者くん、になるのかな?うーん、父さんはまだあげたくないけど」
王妃「あなた、いつかそうなるんだから。姫ちゃんがお城を出ないだけ幸せでしょう」
王「だってえ……」
359: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:45:44 ID:YW2VpLC90c
王妃「まあ、何にせよ今は無理かしら」
王「姫ちゃん忙しいもんねえ」
王妃「あなたのせいでしょう、主に」
王「ごめんごめん」
360: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:46:13 ID:YW2VpLC90c
王「……何やっても、自分じゃ上手くいかなかったからねえ」
王「国の存亡がかかってるのに、子供達を見守りたいんだ」
王「こんな父さん、情けないかなあ」
王妃「そうねえ」
王妃「でも、大好きよ、あなた」
王「……いい妻を持って幸せだよ」
王妃「ふふ、今頃気付いたのかしら」
361: 名無しさん@読者の声:2011/12/30(金) 00:22:28 ID:kHGiBv2CBo
いい夫婦や…
C
362: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 22:58:02 ID:B7K.t.o2jo
>>361
羨ましい限りですねえ……w
支援ありがとうございました!
363: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:01:18 ID:agmpcxXNZc
姫「」クシュン
勇者「どしたの、風邪?また転ぶよ?」
姫「や、風邪じゃないけど……」
勇者「でも最近、あんまり寝てなかったんだろう?明日から休めよ」
姫「あー、確かに練習はキツかったわねえ」
勇者「でも上手くなった」
姫「本当に?」
勇者「うん、すごーく微妙に」
364: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:01:51 ID:agmpcxXNZc
姫「それなら続けてみようかしら」
勇者「いや、周囲のためにやめた方が」
姫「どういう意味よ!」
勇者「冗談だって。俺も何か始めよっかな、暇になっちゃうし」
姫「…………」
姫「……あのね、勇者。」
姫「魔王討伐、行っていいよ」
365: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:02:24 ID:agmpcxXNZc
勇者「……え?」キョトン
姫「だから、行っていいって言ったのよ」
勇者「何でいきなり、どういう心境の変化?」
姫「何も変わってないわ」
勇者「だって、お金かかるんだろ」
姫「それがね、先例を見つけたのよ」
366: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:03:19 ID:agmpcxXNZc
姫「王が発行した特許状を、持って行ってもらうの」
姫「国が援助していますから、待遇を良くしてくださいって」
姫「その代わり国は、何もしない」
勇者「いいじゃん」
姫「本当に?」
367: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:03:49 ID:agmpcxXNZc
姫「失くしたら一巻の終わりだし、盗まれたら確実に悪用される」
姫「影響が行き届かない地域や、お父様を良く思っていない人には、効かないどころか痛い目に遭うかもしれない」
姫「実際大変だったらしくて、それ以来実施されてないわ」
姫「それでも、行きたい?」
勇者「……うん。」
368: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/30(金) 23:04:53 ID:B7K.t.o2jo
勇者「それで怖じ気づくと思った?」
姫「分かってたけど……」
勇者「うん、俺は行くよ。行かせてほしい」
勇者「……何、そんな顔してんの」
姫「べつに、……」
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