姫「いいですよねお父様」
王「姫ちゃん怖いよ」
姫「殴りたくもなりますよ。
――何ですかこの財政は!」
338: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/23(金) 23:30:18 ID:YW2VpLC90c
青年「姫様に一度、お会いしてみたく思いまして」
姫「私はそんな価値のある人間かしら」
青年「ええ、とてもからかい甲斐があって」
姫「ちょっと」
青年「冗談ですよ」
姫「仮にも一国の姫に……随分と不敵なものね」
青年「それはどうも」
339: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/25(日) 21:16:20 ID:XaSSnJluPk
昨日の更新を素で忘れていた1です(´・ω・`)すみませんでした
今から投下いきますよぉい
340: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/25(日) 21:17:48 ID:A1avxOZkx2
王「……あれ、もう帰ってきたの?」
青年「申し訳ありません、知人だなんておこがましい嘘を」
王「それは構わないけど、姫ちゃんはもういいのかい?」
青年「ええ、あれ以上は自分でもちょっと……」
王「ちょっと?」
青年「一曲で足が腫れたのは初めてですよ」クスクス
王「練習させたんだけどねえ……」ハァ
341: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/25(日) 21:18:25 ID:A1avxOZkx2
青年「驚きました」
王「何にだい?」
青年「普通の、女の子で」
王「姫ちゃんは普通の女の子だよ」
青年「普通の女の子が、城内の収支を取り仕切りますか?」
王「そう言われるとねえ」クスクス
342: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/25(日) 21:20:38 ID:A1avxOZkx2
青年「でも、興味深い方ですね。……これで、父上への土産話も出来ました」
王「帝国は遠かったろう、はるばるご苦労様」
青年「無理を言って来た甲斐がありましたよ」
王「本当にびっくりしたよ、こんな小王国に、大帝国の皇太子様が来るなんて」
皇子「まあ、そうですよね」
343: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/26(月) 23:21:25 ID:YW2VpLC90c
王「皇帝さんには良い報告ができそうかい?」
皇子「正直に言って構わないのか測りかねます」
王「酷いな、これでも頑張ってるんだよ?主に姫ちゃん達が」
皇子「風の噂で来てみたものの、本当に任せきりとは思いませんでしたよ」
王「君は、お父さんの手伝いはしないの?」
皇子「……あまり。羨ましいです」
344: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/26(月) 23:21:56 ID:YW2VpLC90c
王「うんまあ、各家庭の教育方針があるからねえ」
皇子「国政を教育方針で片付ける方は初めて見ました」
王「そうかな?まあ、そうなんだろうけどね、うん、気にしない」
皇子「はあ」
345: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/26(月) 23:22:21 ID:YW2VpLC90c
皇子「……良いんですか、そんな様子で」
王「どういう意味だい?」
皇子「政治は部下に任せきり、財政はまだ若い子供達に丸投げ」
皇子「自分が言うのもおかしいでしょうが、国の危機にこんな状態で構わないんですか」
王「……これで、いいんだよ」ニコッ
346: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/26(月) 23:22:46 ID:YW2VpLC90c
王「さあさあ、君のとこに比べたらちっちゃいパーティーだろうけど、折角来たんだから楽しんでおいでよ」グイグイ
皇子「うあ、ちょ、押さないでください!」
王「若いのに隅っこから眺めてるばっかじゃいけないぞー」
皇子「分かりましたから!」
347: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/27(火) 23:46:46 ID:7cMpp1kMaE
宰相「お二方……その、そんな隅っこで眺めてらっしゃるばかりで良いんですか……?」
王子「おい、姫の踊りが終わったようだが側にいなくていいのか」
従者「王子こそ、本日の主役を国民がお待ちのようですが」
王子「お前が先に行くべきだろう、俺は休憩中なんだ」
宰相(もうやだこの人達)ハァ
348: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/27(火) 23:47:17 ID:7cMpp1kMaE
娘3「あのっ、王子様……」モジモジ
娘4「少しお話よろしいですかっ!」
王子「」チッ
王子「はい、俺に何でしょうか」キラッ
従者(舌打ちしましたね)ヒソヒソ
宰相(ええ、確実になさいましたね)コソッ
349: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/27(火) 23:47:37 ID:7cMpp1kMaE
娘4「きゃー、もうすっごくお会いしたかったんです!」
娘3「はい、ずっと憧れで……お写真も素敵でした」
王子「……写真、ですか?」
娘3「ええ……あの、お召し物に、とても恥ずかしそうにしてらっしゃる」
娘4「めっちゃ萌えました!!」キャーッ
王子「仕立屋め……」クラッ
350: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/27(火) 23:48:02 ID:7cMpp1kMaE
従者「一体、どんな写真を?」ヒョコッ
王子「わっ馬鹿、お前は聞かなくていい!」
娘4「王子様がタメ口に!うっは従者×王子ktkrwww」
娘3「だ、駄目だよ口調崩しちゃ……あのですね、仕立屋さんのお店の広告に」
王子「言わなくていい!」
351: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/28(水) 22:56:43 ID:XaSSnJluPk
ギャアギャア…
姫「なんだか向こうが騒がしいわね」
勇者「そうだねえ、俺らも見に行ってみる?」
姫「面倒事に巻き込まれるのは嫌よ」
勇者「なんか宰相さんの叫び声が」
姫「まあ、あの人も何だかんだ打たれ強そうだし」
勇者「ああ納得」
352: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/28(水) 22:57:12 ID:XaSSnJluPk
姫「そんなことよりお腹が減っちゃって減っちゃって」モグモグ
勇者「またそんな肉ばっかり」
姫「今日くらい食べ過ぎたって罰は当たらないはずよ」
勇者「姫君としての品位は?」
姫「お母様のお腹の中に」
勇者「生まれ直してこい」
353: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/28(水) 22:57:37 ID:XaSSnJluPk
勇者「ていうかさあ、忘れてない?」
姫「何を?」
勇者「他の人とは踊ったのにさあ」
姫「何のことかしら」ニヤニヤ
勇者「分かって言ってるだろ」
姫「言ってくれなきゃ分からないわ」
勇者「ったく」
勇者「……姫様、一曲お相手願えますか?」
354: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/28(水) 22:57:58 ID:XaSSnJluPk
姫「どーしよっかなー」モグモグ
勇者「おい」
姫「冗談よ。……ゆっくりした曲になったらね」
勇者「普段はそんなの気にしないのに」
姫「いいから!」
355: 名無しさん@読者の声:2011/12/29(木) 06:12:36 ID:A1Mh8IgM/w
ふおお勇者……!
しえん!・ω・´
356: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:43:26 ID:YW2VpLC90c
>>355
支援ありがとうございます!(*゚∀゚)=3
もうすぐ勇者のターンが来るかもしれなくもないですw
357: 1 ◆xXC7.dNnEA:2011/12/29(木) 23:44:45 ID:YW2VpLC90c
王妃「……あら、姫ちゃんが踊るみたいね」
王「母さん本当!?どこどこ?」ガバッ
王妃「ほら、あそこよ。勇者くんと一緒に」
王「あー本当、相変わらず仲良いなあ」
王妃「ふふ、そうねえ」
216.14 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】