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さよならいおん「…ありがとうさぎ」
[8] -25 -50 

1: :2011/10/12(水) 18:10:39 ID:DjGow5sBJA
ぼくの名前は
さよならいおん

「さよならいおん」


ぼくはそれしか呟けない




126: はりお ◆kd.jynLh5M:2011/11/1(火) 20:56:49 ID:Zn..IGjcXM
楽しみが先に延びただけだって自分に言い聞かせる。1ヶ月くらいしたら、3人で流星群が見られるって、願い事が叶うってぼくは信じることにした。
127: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 00:06:24 ID:AKEZMREro2
さよならいおんの幸せを願わずにはいられない

つCCCCCCCCC
128: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:48:12 ID:0YxcWEDMGI
支援ありがとうさぎ!
今週中に完結目指してがんばる!
129: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:48:47 ID:0YxcWEDMGI
ぼくは待った。流星群がくるのを。流星群がきたら、お母さんとお父さんとこんにちわん君に会えるようにお願いするんだもん。

130: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:49:14 ID:qWiM/K5756
流星群を待つ間、毎日すかんくさんが話をしてくれた。色んな所を旅した話。色んな物を食べた話。色んな人と出会って別れた話。
ぼくはその話を聞くたびに旅をしてみたくなった。だけど一人で旅に出る勇気なんてない。


131: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:50:16 ID:qWiM/K5756
すかんく「あと3日もしたらココも出て新しい旅でもするかな〜www」

らいおん「……」

すかんく「一緒にくる?」

らいおん「!?」

すかんく「嘘www」

132: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:50:43 ID:0YxcWEDMGI
すかんく「ていうかさ、お前の話も聞きたいんだよね。俺の話だけじゃなくて。」

らいおん「……?」

すかんく「昔の話とか、わにん家にくるまでの話とか」

すかんく「ん。書けよ」

133: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:52:10 ID:qWiM/K5756
すかんくさんが紙とペンを差し出した。ぼくはちょっと戸惑ってから、ひらがなばかりの文章を一生懸命書いた。
お母さんとお父さんがいないこと。こんにちわん君の家を追い出されたこと。『さよならいおん』以外喋れないこと。色んな人に会ったこと。

134: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:52:46 ID:qWiM/K5756
ぼくはちょっとだけ泣いてしまった。すかんくさんは黙ってぼくの書く文字を見る。
嬉しかった。声が出なくても伝えられた。


すかんく「いろいろあったんだなw」

らいおん「…」コクリ

すかんく「まあ俺もいろいろあったからな…w」

らいおん「…?」

135: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 20:53:11 ID:C3eyzHWtYU
更新きたっ!
136: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 20:53:26 ID:0YxcWEDMGI
すかんく「俺の暗い話はココを出るとき、お前がついてきたら話してやるよw」

らいおん「…」


頷こうかと思ったけど、頷けなかった。旅をするのは楽しそうだけどわにさんとも一緒にいたいんだ。
幸せを求めたり、誰かと一緒にいたいと思うのはワガママなことなんだろうか。
137: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 21:13:27 ID:0YxcWEDMGI
話が終わるとすかんくさんは酒を飲んでくると言ってどこかへ言ってしまった。
お家へ入るとわにさんがホットミルクを作ってくれていたからそれを飲んでお布団へ行く。いろいろ考えてしまって良く眠れなかった。

138: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/2(水) 21:16:40 ID:0YxcWEDMGI
太陽がのぼってきたころ、ドアがゆっくり開く音がうっすら聞こえた。すかんくさんとわにさんの話し声が小さく聞こえる。
わにさんが近寄ってきてぼくの布団をぽんぽん叩いた。顔を上げるとわにさんは恐い顔をしていた。でもどこか悲しそうだった。


わに「ここを、出ていってください」


心臓がズキリと痛くなった。
139: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 21:24:16 ID:AUzjhvMyrc
━イヤ━(;д;)━ヤメテ━━!
140: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 21:34:39 ID:zrmPsL1RCc
う、そだろ…
やだぁらいおん可哀想だぁあああ(´;Д;`)つCCC
141: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 22:08:44 ID:zrmPsL1RCc
雑談スレであなたを探してる方がいますよ―



っていうか
わにぃぃぃなぜだぁあああつC


142: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 07:56:02 ID:sD77sy2OF2
わにさんの気持ちはわからんでもないけど…
らいおんんん(;◇;`)っC
143: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:45:18 ID:KdRzS59wow
>>141
雑談スレ行ってきた!気づかせてくれてありがとう!

支援多くてびっくりしたwwありがとうさぎなんだぜ!

144: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:46:29 ID:KdRzS59wow
ぼくは前にも似たような状況を体験している。似てるけど、違う。誰も泣いていない。
こんにちわん君の家を出るときはこんにちわん君のお母さんもお父さんも泣いていた。でも、今日はわにさんもすかんくさんも泣いていない。

145: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:47:22 ID:l5Pa902z2Y
わに「はやく布団から出てください。あなたの荷物はまとめましたから。」


わにさんがぼくのリュックを差し出した。こんにちわん君のお父さんから貰ったリュック。ぼくがここに来たときに背負っていたリュック。ぼくが来たときよりもパンパンに膨らんでいる気がした。


146: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:48:01 ID:l5Pa902z2Y
わにさんがぼくの手を掴んでぐいぐい引っ張る。その強い力に逆らえなくてぼくは外に放り出された。


わに「朝ごはんだけ作りましたから、食べたらどこか遠くに行ってくださいね」


目の前に置かれた朝ごはん。ドアが素早く閉まる。


147: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:48:34 ID:KdRzS59wow
ゆっくりゆっくり食べた。いつも通り美味しかった。食べ終わった食器を持ってぼくとわにさんが出会った池に行った。そこで食器を洗ってまたわにさんの家に戻る。ちょっとだけ足が震える。

怒られたらどうしよう。

悲しいのになぜか涙は出ない。泣けないのがこんなにツライとは思わなかった。

148: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 14:49:36 ID:l5Pa902z2Y
コンコン。ドアをノックする。わにさんの家のドアをノックしたのは初めてだとふと思った。ドアを開けてまだ濡れてる食器を床に置いた。気配はするのに、わにさんもすかんくさんも出てきてくれなかった。


らいおん「さよならいおん!」


大きな声で叫ぶように言ってぼくは走ってその場を去った。

149: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 15:09:55 ID:l5Pa902z2Y
リュックが重たい。涙は出ない。心臓がズキズキ痛い。走っても、目的地も帰る場所もないんだ。歩こう。
ひとけのない所へ行こう。
ぼくはそう思ってゆっくり歩いて行った。

150: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 15:10:36 ID:KdRzS59wow
いっぱい歩いて夜になった。ついたのは家も人も街灯もない森の中だった。背の高い木がいっぱいある。真っ暗だけど、ぼくにはなぜか快適に感じた。星がすごくキレイに見えるからかもしれない。

151: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 15:11:07 ID:KdRzS59wow
ぼくは草をいっぱい集めてそこに寝転んだ。1日歩いてお腹がすいた。けどなにも食べたくないからぼくは静かに目を閉じる。
外で眠るのは久しぶりだった。
152: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 16:55:22 ID:K0T55gKhrY
(´;ω;)ブワッ

153: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:09:10 ID:JGzeeerFDo
目が覚めたのはまだ辺りが暗い時だった。どこからかシクシクと泣き声が聞こえる。怖いけど、ぼくはゆっくり声のする方へと向かった。
声にどんどん近づいていくと土で作られた少し大きめの穴があった。そこからシクシクと聞こえてるようだ。

154: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:09:40 ID:JGzeeerFDo
らいおん「…?」

そろーっと中に入る。穴のちょっと奥に真っ白な洋服を着た真っ白で長い耳を持ったうさぎさんがいる。泣いているのはこのひとだ。
ぼくには気づいていないみたい。話しかけようか迷ったけど、何故か話しかけちゃいけない気がした。

155: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:10:09 ID:JGzeeerFDo
気づかれないように外に出て、さっきぼくが寝ていた場所に戻る。朝が来たらどこか遠くに行こう。
空が曇っているのか、星がひとつも見えなかった。

156: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:10:44 ID:VXxlo6gc.U

目を開けた瞬間飛び込んできたのは真上にきた太陽だった。きっと今はお昼ぐらい。むくりと起き上がって辺りを見回す。ぼくのすぐ隣、今寝ていた所の隣に見慣れたピンクのモヒカン頭のひとがいた。

157: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:11:14 ID:JGzeeerFDo
らいおん「!?」


ぼくはバシバシと叩いてすかんくさんを起こす。すかんくさんはゆっくりと体を起こしてアクビをした。


すかんく「おはよ」

らいおん「!」ペコリ

すかんく「お前のあとつけてきたったww」


158: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:11:47 ID:VXxlo6gc.U
すかんくさんがニッコリ笑ってから朝飯食おうと言ってぼくのリュックを漁った。中から食べ物を取り出してむしゃむしゃと食べ始めたからぼくも一緒に食べる。


すかんく「これで一緒に旅出来るなww」モグモグ

らいおん「…」コクリ

すかんく「なんか嬉しくなさそうだなw」

らいおん「……」

159: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 20:12:21 ID:VXxlo6gc.U
すかんくさんはハハッと笑った。でもそのあと真剣な顔をしてぼくを見つめた。


すかんく「知りたい?」

らいおん「…?」

すかんく「わにがお前を追い出した理由」


心臓がまたズキリと痛くなった。
160: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 20:40:56 ID:K0T55gKhrY
(´;ω;)ブワッブワワッ
161: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 22:10:01 ID:C3eyzHWtYU
ありがとうさぎはスルーなのかww
162: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:27:48 ID:OQjkwj5YxQ
泣かないでブワッ

>>161
ありがとうさぎは実は…
フヒヒ
163: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:28:32 ID:uZn9xXorvI
頷くより先にすかんくさんが話始める。


すかんく「まえにお前から聞いたけど、お前の両親は人間に食べられただろ?」

すかんく「それはまあ言っちゃえばお前にとっては事故な訳だ。」

164: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:28:58 ID:uZn9xXorvI
すかんく「ポンデライオンと間違われて食べられてしまった不幸な事故。」

すかんく「だけど、人間には『事故』ではなく『発見』だったんだ。」

すかんく「『ポンデライオンよりも美味しいものを見つけた』っていう発見。」
165: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:29:48 ID:uZn9xXorvI
すかんく「人間って怖いよな。イイモノがあればそっちを求める。手にいれたがる。」

すかんく「新しい発見をした人間たちが始めたのは『サヨナライオン族の乱獲』」

すかんく「サヨナライオン族がいるっていう情報が入るとすぐに捕まえに行った。」


166: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:30:15 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「だから、お前も危なかった。」


すかんくさんがぼくを指差した。ぼくはすかんくさんの目を見る。いつもより潤っているように見えた。

167: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:30:45 ID:uZn9xXorvI
すかんく「両親が食べられたときお前はまだ小さいガキだっただろ?」

すかんく「それでイヌの家に預けられただろ?」

すかんく「小さいガキは長い期間がたてば大きいガキになる。」

すかんく「人間はお前の存在を知っていたんだろ、きっと。それで食べ頃を待っていたんだ。」


168: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:31:15 ID:uZn9xXorvI
すかんく「食べ頃になるには時間がかかる。その間には『サヨナライオン族』が美味しいって話も広がる」

すかんく「イヌの家にもその情報が入ったんだろ。」

すかんく「だから追い出したんだよ。見つかったとき、帰る場所があるより、どこにいるかわからないほうが捕まりにくいから。」


169: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:31:52 ID:uZn9xXorvI
すかんく「わにも同じだ。俺が前の日酒場に行って情報を仕入れてきたからお前を追い出したんだ。」

すかんく「『サヨナライオン狩りの連中が近くにいる』って情報を。」

170: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:32:19 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「でもそれをお前に言ったらきっとパニックになったろ?」

すかんく「だからあえて言わずに追い出したんだ。冷たくすれば戻らないだろうし。」

すかんく「あのあと、わにが泣いててさ、泣き止まないの。」

171: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:32:47 ID:uZn9xXorvI
すかんく「『弟が出来たみたいだったのに』って言ってたぜ」

すかんく「簡単に言うと、わにもイヌ一家も、お前に生きていて欲しいから追い出したんだ」

172: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:33:13 ID:OQjkwj5YxQ
わかってくれたか?とすかんくさんが笑う。流せなかった涙が一気に溢れてきて止まらない。みんなぼくのために、ぼくを追い出したんだ。

ぼくはひとりぼっちじゃなかったんだ。初めから。

173: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:33:47 ID:uZn9xXorvI
お父さんもお母さんも、こんにちわん君もその家族も、わにさんも、ぼくを思ってくれていたんだ。助けてくれていたんだ。大切にしてくれていたんだ。
ぼくは幸せ者だったんだ。
ふとみんなに会いたいと思った。お礼が言いたい。両親には無理だけど。

174: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:34:14 ID:OQjkwj5YxQ
ぼくは地面にガリガリと文字を書いた。相変わらずひらがなばかりの文。


らいおん『おれい いいたい みんなにあって』

すかんく「そっか。お礼の言葉、わかるか?」

らいおん「…」


ぼくは昔からお礼の言葉がわからなかった。正確にいうと思い出せない。何故だかはわからないけど。

175: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 22:35:24 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「じゃあ、もうひとつ。今度は俺の過去の話をしよう。」

すかんく「長いけど、ちゃんと聞けよ?www」

らいおん「!」コクコク

すかんく「俺には2年前まで恋人がいたんだ」
176: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 22:50:11 ID:Ams6nMNmjg
追い出す方も辛いよな(´;ω;`)
177: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 22:57:20 ID:1mgK1wytf6
久しぶりに本気で泣いている私がいる(´;ω;`)っCCC
178: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:09:52 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「ピンク頭で不良みたいな俺を愛してくれていたひとがいた。」

すかんく「ぶっちゃけ、俺、町を追い出された身だし。」

すかんく「俺なんかが恋愛しちゃいけないと思っていた。」

すかんく「でも、惚れちまったんだ。」


179: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:10:19 ID:uZn9xXorvI
すかんく「相手の人は俺と付き合っている事を町の皆に隠してたみたいだった。けど、」

すかんく「案の定バレて町を追い出された」

すかんく「その時、俺は出掛けていたから彼女の行方は知らない」

すかんく「彼女を探すために俺は旅をしているんだ」

180: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:11:07 ID:uZn9xXorvI
すかんく「もう、会えないかもしれないけど。」


すかんくさんが笑う。なんでそんなに町の人に嫌われていたのか聞きたかったけど、聞かなかった。すかんくさんがまた話し出す。


すかんく「彼女、優しくて温かい性格で俺にはもったいなかったわw」

181: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:12:54 ID:OQjkwj5YxQ
すかんく「真っ白で耳長くてバレリーナの格好してて、」

らいおん「……!」


ぼくはもしかしたらそのひとを見たかもしれない。しかもすぐ近くで。すかんくさんがベラベラと話続けている。ぼくは構わずすかんくさんの手をひいて走った。


すかんく「そんで、そいつの口癖が…っつか、手痛いww」

182: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:13:25 ID:OQjkwj5YxQ
夜中に来た穴。真っ白なうさぎさんが泣いていた穴。夜中よりも小さい泣き声が聞こえる。
すかんくさんの手をひいてゆっくり中に入る。奥の方にうずくまっている真っ白なうさぎさん。


うさぎ「…ッグス…うぅ…」

すかんく「…!」


183: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:14:02 ID:uZn9xXorvI
すかんくさんは目を丸くした。固まっているすかんくさんは初めて見た気がする。
ゆっくりとすかんくさんは近づいていった。うさぎさんは気づいてないようでまだうずくまっている。
すかんくさんがうさぎさんを抱き締めた。『だれ!?』という声が聞こえた。

184: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:14:29 ID:uZn9xXorvI
すかんく「俺。」

うさぎ「…!!」


うさぎさんが声を上げて泣いている。すかんくさんも泣いているみたいだ。


うさぎ「…見つけてくれて、ありがと、うさぎ」

185: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:14:58 ID:OQjkwj5YxQ
すかんくさんもうさぎさんも泣いている中でぼくは1人で発見をした。『さよならいおん』以外の声がうっすらと出る。色んなショックから解放されたからか、なんだかわからないけど。
ぼくはゆっくりその場を離れた。ぼくは今覚えた言葉をはやく使いたいんだ。


186: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 23:15:18 ID:1mgK1wytf6
すかんくさんがイケメンすぎて泣いていますありがとうさぎCCC
187: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:15:29 ID:uZn9xXorvI
リュックをしっかり背負って、わにさんの家に向かう。わにさんの家に行ったらわにさんと飽きるほどお喋りがしたい。ぼくがもう少し成長したらわにさんと一緒にこんにちわん君の家に行きたい。でもその前に人間より強くならなきゃ。

188: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:17:20 ID:OQjkwj5YxQ
いっぱい歩いてわにさんの家にたどり着いた。疲れてヘトヘトだけど、ぼくはニコニコ笑っていた。

コンコン


わに「どちらさまですか?」

ガチャリ

わに「!!」

わに「さよならいおん…?」

ぼくはわにさんに力一杯抱きついてみる。

らいおん「…ありがとうさぎ」



おわり

189: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 23:19:35 ID:89zsSY1y82
泣いた
1乙
190: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/3(木) 23:49:39 ID:uZn9xXorvI
たくさんの支援ありがとうさぎでした! 俺はおまいらの優しさに泣いちゃうぜ…
完結したら保管庫か削除の依頼だせばいいんですっけ?俺的には保管庫にしたいんだがいい?チラッチラッ

191: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 23:55:20 ID:i/TeiBfsI.
当たり前だろ!保管庫以外ありえない!とりあえずすかんくに惚れた!!!



1乙(´∀`)
192: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 00:02:43 ID:6ryzL53E0I
当然保管庫。おつ!よかった。
193: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 08:05:51 ID:x0q3HRi1qM
あーあ、くっだらない物語だったなおい。
こりゃあまた読み直して細かいミスを笑うっきゃないわ
194: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 09:53:04 ID:3i.S8VEdTg
>>193
全部読むなんてお前も物好きだなw
195: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 10:40:25 ID:2f74OR/8Q6
>>193
ツンデレか?ツンデレなんだろ?
196: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 14:44:29 ID:UdCBQzYwOk
乙です

つ旦
197: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 16:53:54 ID:FmZzZ7KV6E
イイハナシダッタナ-(´;ω;)

1さん乙!
198: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 16:55:08 ID:BhHGk/K4Z6
1さん乙!凄く良かった!
199: はりお
◆kd.jynLh5M:2011/11/4(金) 18:37:01 ID:8C0o4sgn8A
乙がたくさん!
ありがとうさぎ!

保管庫依頼してきた!
それでは、さよならいおん!
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停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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