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魔者「仕方ないからお前と結婚してやるよ」
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1: 少女:2011/9/15(木) 19:33:16 ID:VDKZMqcALE
***

壱国城、謁見の間

***

壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」

魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」

壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」

魔者「……おそれいります」


851: 少女:2012/3/30(金) 22:00:30 ID:Y038A0Kxjs
壱姫「こちらが再生ボタンになります」

盗賊「……、押すぞ?」

  …カチャッ………ザー…

盗賊「……? 何も……」

壱姫「しーっ」

  …………ム………

**「あ、今!」

  ……ムラムスメ…………

女頭「すげえ、魔者の声だ……」
852: 少女:2012/3/30(金) 22:01:16 ID:RXvz35mO86

  ……ハイ………………

村娘「……私だ……」

魔者「いつこれ録ったんだ?」

壱姫「今わかる」ニコー

  …………ニ……

女頭「……『に』?」

  ……ニアッテユゾ…!………

盗賊「……え?」
853: 少女:2012/3/30(金) 22:01:43 ID:RXvz35mO86

  ──ガタガタドサーッ

壱姫「あらどうなさったんですか、いきなり椅子から落ちたりして」ニッコリ

魔者「い、い、今のまさか……」

  ……キ……キレイダ…………

魔者「うわああああああああああああああああああああ!!?」

側近「……姫様、やはりあれは」

壱姫「そ、昨日言ってた最終兵器。 ……ね、非人道的でしょ?」
854: 少女:2012/3/30(金) 22:02:55 ID:RXvz35mO86
盗賊「ありがとうお嬢さん、これを毎晩寝る前に聞いて耐えてみるよ」キラキラ

魔者「毎晩って元からそんな頻度で会ってないだろうが!!」

壱姫「いえ、つまらない物ですが、お心をお慰め出来たようでよかったですわ」ニコニコ

魔者「本当につまらないと思ってるなら贈るな! つーか贈らないでくれ頼むから!」

盗賊「頑張れよ魔者、俺はいつでもお前を応援してるぞ!」キラキラ

魔者「お前もさっきからその無駄に爽やかな笑顔やめろ!!」
855: 少女:2012/3/30(金) 22:04:00 ID:Y038A0Kxjs
女頭「あー、魔者も成長したなあぁ……」グスグス

**「まだ子どもだったあの頃が懐かしいですねえ」オイオイ

魔者「そこはそこで泣くな! 昔を懐かしむな! なんとも言えない表情で俺を見るな!!」

**「大きくなって……」

魔者「待てお前新入りだろ! むしろ小さい俺を知らねえだろ!」

盗賊「」ニコニコキラキラ

魔者「……まじで今からでいいから、データ消してくれええええええっ!!!!」
856: 少女:2012/3/30(金) 22:04:25 ID:Y038A0Kxjs
側近「相当恥ずかしがってらっしゃいますね」

壱姫「いざというとき役に立つかなと思って録音しといたんだけど、やっぱり知人が一番ダメージ大きかったみたいだね」ニコー

側近「ご婚約者様の方はなんということもなさそうですね」

村娘「………………」ボソ

壱姫「え?」

村娘「…………は、恥ずかしい……」///カアア

側近「…………」

壱姫「…………、なんかごめん……」
857: 少女:2012/3/30(金) 22:16:16 ID:Y038A0Kxjs
次から、下山中の会話を少しだけ。
858: 少女:2012/3/30(金) 22:16:39 ID:RXvz35mO86
***

壱国外れの山奥

***

魔者「……」

村娘「…………」

壱姫「……二人とも大分気分が沈んでるね」

魔者「お前が言うな……」

側近「気恥ずかしくていらっしゃるのですよ」

魔者「そいつのせいだ……」
859: 少女:2012/3/30(金) 22:17:35 ID:Y038A0Kxjs
魔者「あー、結局秘密もなにもかも意味なかったし、……アレだし、行かない方が良かった気がする……」

村娘「……まあ久々に会えたし、……アレだけど……」

壱姫「ん?」

魔者「あ?」

壱姫「秘密って?」

魔者「あー、昨日ここに来る前話したろ? 女頭たちのこと、『秘密』だって」

壱姫「なんだ……それだけなの……。 てっきりラブい事情があるのかと……」
860: 少女:2012/3/30(金) 22:25:54 ID:RXvz35mO86
>>848-856
>>858-859(下山中)
今日はここまでに!
長いオマケですみません…w

それと、ランキングを見たのですが…五位…!!?

きっとガタ落ちなんだろうなと思っておりましたので、今度こそ変な声を出してしまいました。

ありがとうございます!
今後も頑張りますのでどうかお付き合いください(*´ω`)
861: 少女:2012/3/31(土) 21:34:44 ID:lhVHwnq4ok
すみません!
用事ができてしまったので投下の時間が遅くなります。
(場合によっては明日になるかも…)
申し訳ありませんm(__)m
862: 少女:2012/3/31(土) 23:01:58 ID:Y038A0Kxjs
遅くなりましたー
今から投下します!
863: 少女:2012/3/31(土) 23:02:46 ID:RXvz35mO86
***

壱国外れの山奥

***

魔者「さて、弐国に行くんだっけ」

壱姫「うん」

村娘「……どんな国……?」

魔者「たしか前に、商業が発展した国だとか言ってなかったか?」

壱姫「ああ、よく覚えてたね」
864: 少女:2012/3/31(土) 23:03:06 ID:RXvz35mO86
側近「はい、気候は壱国に比べ温暖で、様々な人々が集まります」

壱姫「壱国から肆国までを繋ぐ鉄道会社の親元があるのも弐国だね」

魔者「ふーん、なんかすげえなあ」

壱姫「もうそろそろ弐国の領土に入るよ」

村娘「……もう……?」

側近「この山が丁度国境となっておりますので」
865: 少女:2012/3/31(土) 23:03:44 ID:Y038A0Kxjs
壱姫「そろそろ国境を越えたんじゃないかな」

魔者「へえ、もうここは弐国なわけか……不思議な感覚だ」

壱姫「弐国との国境には何もないからね」

村娘「……何かあるところもあるのか……?」

側近「参国と肆国の間などにはありますよ」

壱姫「肆国なんかはチェックが厳しいからねー」
866: 少女:2012/3/31(土) 23:12:32 ID:Y038A0Kxjs
>>863-865
今日はここまでに。
遅くなった上にちょこっとでごめんなさい…orz

実は少しお話があります…。

明日から学校が始まるのですが、
この春からアルバイトも始めたいと考えておりまして、
正直慣れるまでに時間がかかると思われます。

…様子を見つつになりますが、
もしかすると更新が不定期になるかもしれません。

大学生活というものがどういうものかまだわからないため、
なんとも言えないのですが…。

もし実際にそうなった場合が申し訳ないので、
先に一応お知らせしておきます。

今日もありがとうございました。
また明日よろしくお願いします!
867: 名無しさん@読者の声:2012/3/31(土) 23:21:10 ID:sy4TdTqfb6
ゆっくりでいいですよー

つCCCCCCC
868: 名無しさん@読者の声:2012/3/31(土) 23:24:48 ID:qMisZYQcHE
1のペースで良いさ!
っCCCCC
869: 少女:2012/4/1(日) 21:44:31 ID:qu9Hb.cXIk
>>867
優しいお言葉ありがたいです(⊃Д`)
今までも十分すぎるほどゆっくりだったので、なおさら申し訳ないのですが…

>>868
ありがとうございます!
今後の見通しがつき次第、また連絡させていただきますね

それでは今から投下します!
870: 少女:2012/4/1(日) 21:48:54 ID:ppNg7NEquc
村娘「……じゃあ、壱国も弐国も、厳しくないってことか……?」

側近「壱国と申しますより、弐国への入国に、厳しい規制がかからないのでございます」

壱姫「というかね、基本的に四大国の領土に入るのは簡単なんだよ」

魔者「そんなんでもいいのか?」

壱姫「領土が大きすぎて隅々まで把握できないんだって、無人地帯だってあるしね」

魔者「あー……そういうとこに俺が住み着いてたわけね……」
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