***
壱国城、謁見の間
***
壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
258:🎏 少女:2011/10/27(木) 21:07:47 ID:CxrgMNh062
側近「貴女は下がっていいですよ」
**「かしこまりました」
バタン
村娘「……おいあんた、こんなズルズル着てよく動き回れるな……」
壱姫「あんたってボクのことかい? 生まれたときから身に付けてりゃ慣れもするさ」ニコ
側近「大変お似合いでございますよ、ご婚約者様」ニコ
259:🎏 少女:2011/10/27(木) 21:08:45 ID:WceLfe4OIg
村娘「……そりゃどうも……」
壱姫「……で、さっきからそこで固まってるやつはなんなの」
魔者「…………」//////ピシーン
村娘「……魔者……?」
魔者「」ビクッ
村娘「…………」
魔者「あ……う、あうあ……」//////
壱姫「なにこれ面白い」プルプル
側近「姫様、失礼かと」ニコ
260:🎏 少女:2011/10/27(木) 21:10:31 ID:CxrgMNh062
それでは本日はこの辺でノシ
おやすみなさい(^w^*)
261:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:04:16 ID:2OYw6gSvwg
さていつもの時間となりました\(^o^)/
はりきっていきましょー
262:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:05:57 ID:xfnCB85hMg
壱姫「えー…………まあ、そういうことで、だ」コホン
壱姫「勇者には話してなかったけど、あんたと村娘ちゃんには別れてもらうことにしたから」ニッコリ
魔者「はあああああああ!!!???」ガタガタッ
壱姫「お、起きたね」
魔者「はっ……ちょっ……おま……どうゆー……!?」!?!?
263:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:06:46 ID:xfnCB85hMg
壱姫「だからさあ、村娘ちゃんはあんたの告白にオーケーしたんでしょ?」
魔者「」//////プシュー
魔者「う、ま、まあな……」//////カアアア
壱姫「でもそれじゃボクが困るわけよ」
魔者「な、なんで……?」
壱姫「だから──」
***
264:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:07:26 ID:xfnCB85hMg
***
壱姫「……ってわけさ」
魔者「ああ……な、わかった……なるほど……うん……」
壱姫(めっちゃ落ち込んでるな……)
村娘「……そういうことらしいから、魔者、別れてくれ……」
魔者「」ザクッ
壱姫(あっなんか刺さった)
265:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:08:55 ID:2OYw6gSvwg
***
壱国城、謁見の間
***
魔者「…………まあ、というわけで……」ズーン
壱王「?」
壱姫(あ、あれ絶対余計なとこまで思い出してる)
266:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:09:38 ID:xfnCB85hMg
魔者「兵のレベルが低すぎて、連れていっても足手まといになります」
壱王「しかし魔王退治だぞ? 少しでも数があった方が……」
魔者「いえ、それだけじゃ……ではないのです」
魔者「今日ここに来る途中、魔物を数体倒して来たんだ……来たんですが」
壱王「!」
魔者「その中に一匹、近辺を荒らしているやつがいたらしく」
267:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:10:26 ID:xfnCB85hMg
壱王「……ふむ」
魔者「どれくらいの強さだったかは知らんが、旅の戦士が逃げ出すくらいの強さはあったみ……たいです」
壱王「…………」
魔者「定住する人をも襲う魔物を放っておかなければならないぐらい、この国には人手が足りてないです」
魔者「ましてや首都の近くでこれじゃあ……」
268:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:11:40 ID:2OYw6gSvwg
壱王「……なるほど、勇者の言い分はわかった」
魔者「! それじゃ……」
壱王「しかし我が兵の力がそんなものだとはどうしても思えん」
魔者「」イラ
壱王「どうかな、試しに一人と戦ってもらえないか」
壱王「勝てば勇者の要望を呑むことにしよう」
269:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:13:03 ID:xfnCB85hMg
魔者「あー、いいっすよわかりました」イライラ
魔者「つーか一人と言わず五人くらい一度に来てもいいっすよ」
ザワザワ……
**「何だあの男……」ボソボソ
**「ばかにしてるのか……?」ボソボソ
270:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:13:41 ID:2OYw6gSvwg
ザワザワ……
壱王「静かに」
……シン
壱王「ならば勇者の申す通り、五人と戦ってもらうことにしよう」
壱王「ただし、それを負けた言い訳に使うことがないように」
魔者「もちろん」ニヤ
壱姫(あいつ、今完璧に敬語忘れたな……別にいいけど)
271:🎏 少女:2011/10/28(金) 21:18:13 ID:2OYw6gSvwg
ここ数日フィルタリングで来れなかった分、多目に投下してるのですが……
書き溜めに大打撃を与えています……みるみる減っていく……
それでは今日はこの辺でノシ
272:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:00:25 ID:04zBwiAkCA
ほいほいっ9時ですよー!
いきますぜダンナ!
273:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:01:46 ID:GV4BA/9fro
壱姫「お父様意見を申し上げてもよろしいでしょうか?」
壱王「なにかな壱姫?」
壱姫「勝負でしたらルールを設けませんと……そして審判も」ニッコリ
壱王「ふむ」
壱姫「……あなたは格闘技に明るかったでしょう、側近?」
側近「…………」ニコ
壱王「そうだな……ルールもお前が決めよ、側近」
274:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:02:24 ID:04zBwiAkCA
側近「かしこまりました」ペコ
魔者「で、どこで勝負するんだ?」
側近「試合場を使ってはいかがでしょうか?」
壱王「それがいいかもしれんな」
魔者「んなもんまであんのか……」
壱姫「ではそちらへ移動いたしましょうか」ニコ
275:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:03:19 ID:04zBwiAkCA
***
壱国城、試合場
***
側近「それでは僭越ながら審判を勤めさせていただきます」
側近「ルールは単純に、今、勇者様が中心にいらっしゃるその半径15メートルの円より出られた方、戦闘不能となった方は失格となります」
側近「それではよろしいでしょうか?」
魔者「いつでもいいぜー」
**「」コク
**「」ウンウン
276:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:04:19 ID:04zBwiAkCA
側近「……それでは、用意……はじめ!」
ダダダダダダ
**(あまりなめやがって……)
**(五人で一斉にかかれば……)
**(どんなに強かろうと……)
**(防ぐことはできまい!)
**「でやああああああああ!!!」グオッ
魔者「……《動きを止めろ》」
ビタッ
277:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:05:11 ID:GV4BA/9fro
**「……!?」グッ…ググッ…
**「な……!?」ググッ…グッグッ…
壱王「これは……!?」
壱姫「わお、やるじゃん」ボソ
村娘「…………」
魔者「おい、王様」
壱王「な、なんだ?」
魔者「たしか、魔法使うなとは言ってなかったよな?」
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