***
壱国城、謁見の間
***
壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
278:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:05:58 ID:04zBwiAkCA
壱王「……、ああ確かに」クッ
魔者「よし、そんじゃ《俺から離れろ》!」
**「うぅっ……」ジタバタフワフワ
**「くそぉ……」フワフワ
魔者「まーしかし、王様に兵の弱さを自覚してもらわなきゃなんねーからな」
壱王「……!?」
魔者「よし、お前……《来い》」
**「!」フワフワ…スイッ
279:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:07:06 ID:GV4BA/9fro
魔者「すまねえが、お前にゃ見せしめになってもらおうぜー」
**「なっ……」スーッ……ストッ
魔者「おら、どっからでもかかってこいやー」プラプラ
**「!!?」ビクビクキョロキョロ
魔者「安心しろよ、魔法はつかわねーからよ」
**「ぐっ……バカにしおってえぇ……っ!!!」グアアアアッ
280:🎏 少女:2011/10/29(土) 21:09:57 ID:04zBwiAkCA
魔者がえらくかっこつけてますね!
それでは今日はこの辺りで\(^o^)/
281:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:05:42 ID:tMXuJA2ahY
ω・)チラ
いっくよー☆
282:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:07:20 ID:tMXuJA2ahY
***
フワフワフワ…ストッ
魔者「……ま、こういうこった」
**「」キュー…
壱王「…………」
壱姫「……驚いたね、ホントにあの男強かったのか」ボソ
村娘「…………」
283:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:09:14 ID:GHouc4qzko
魔者「一応言っとくが、怪我はさせてないつもりだぜ」
壱王「?」
村娘「……わかんねえのか、これでも手加減してるってことだよ……」
壱王「……!」
壱王「……わかった、勇者の強さ、認めよう」
オオー…
魔者「そりゃドーモ」ペコ
284:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:10:40 ID:tMXuJA2ahY
壱姫「当然って顔だね……」
村娘「……そりゃ当然だろ、あの弱さなら魔法使わなくたって倒せたろうからな……」
壱姫「……じゃ、なんでわざわざ使ったのさ?」
村娘「……そりゃ万一、予想外の抵抗があったときに間違えて殺さないようにだろ……」シラッ
壱姫「…………」
壱姫(……うーん、着飾ってるからかさらに迫力だなー)ポリポリ
285:🎏 少女:2011/10/30(日) 21:16:54 ID:tMXuJA2ahY
今日はこの辺でー…(´・ω・`)
そろそろまじで書き溜めがあああああ
内容は決まってるのですが時間が…すみません
286:🎏 少女:2011/10/31(月) 21:12:06 ID:CxrgMNh062
今日もちょこっとだけ更新ですー
287:🎏 少女:2011/10/31(月) 21:12:46 ID:WceLfe4OIg
壱王「では警備の強化、そして兵の強化、近々検討しよう」
魔者「は?」
壱王「なにかな」
魔者「いや、検討……って」
壱王「勇者の言い分はわかったし受け入れるが、財政上に問題はある」
壱王「実現に時間がかかるのは避けられん」
288:🎏 少女:2011/10/31(月) 21:13:44 ID:WceLfe4OIg
魔者「……じゃー、俺らの分の鎧とか武器とかいらないんで、それキャンセルして金まわしたらどうだ?」
壱王「……?」
魔者「今日採寸したばっかだしまだ作りはじめてはねえだろ」
魔者「おい村娘、お前もいらねーだろ?」
村娘「……ん……」
壱王「……むむ」
289:🎏 少女:2011/10/31(月) 21:14:27 ID:CxrgMNh062
壱王「しかしそれでも足らんぞ」
壱姫「……旅費は?」
壱王「む?」
壱姫「鉄道で弐国までお送りする計画でしたでしょう?」
壱王「……ああ」
壱姫「宿泊費や食費のために、莫大なお金を回しているのではありません?」
壱王「うむ」
魔者「あー俺、それいらねーや」
290:🎏 少女:2011/10/31(月) 21:15:43 ID:WceLfe4OIg
壱姫「」ニッコリ
「!?」
ドヨドヨ…
壱王「何を言う、そんなことはさせられん!!」
壱王「それに、それでどうやって旅をするつもりだ……!?」
魔者「それについても話がある」
魔者「もっとも、これは頼みじゃなくて宣言だけどな」
壱王「……申してみよ」ハア
291:🎏 少女:2011/10/31(月) 21:16:29 ID:WceLfe4OIg
今日はここまでです!
ありがとうございました!
292:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:47:10 ID:JrqGbBqdhE
続きが気になるww支援支援しえーん(`・ω・´)ドキドキ
293:🎏 少女:2011/11/1(火) 21:03:34 ID:HPGj8KGTJE
>>292
ありがとです(´`*)!
今からいきますね!
294:🎏 少女:2011/11/1(火) 21:05:16 ID:HPGj8KGTJE
***
壱国城、謁見室A〜回想〜
***
壱姫「さて、話すこともこれくらいかな?」
魔者「いや、まだある」
壱姫「なんか問題あるっけ?」
魔者「……この旅の主旨って魔王討伐だろ?」
壱姫「そうだね、……今さら何言ってるの?」
295:🎏 少女:2011/11/1(火) 21:07:22 ID:HPGj8KGTJE
魔者「その上で、いくつかの国をまわるんだよな?」
壱姫「うん……弐国、参国、肆国……我が国と合わせて『四大国』と呼ばれる国々へ向かうことになると思う」
壱姫「我が国が資源豊かであるように、弐国では産業が発展していて、参国では武術で有名だし、肆国じゃ歴史的なものが多く残されてる」
壱姫「魔王を倒す上で必要な情報や力を手に入れるための最短ルートだろう」
296:🎏 少女:2011/11/1(火) 21:08:52 ID:HPGj8KGTJE
魔者「……なあそれ、回り道するわけにはいかないのか?」
壱姫「はあ!?」
魔者「……さっきも言ったように、この国にはたくさんの魔物がのさばってる」
魔者「俺はそいつらを倒しながら旅したい」
魔者「いや、旅する! もう決めた!」
297:🎏 少女:2011/11/1(火) 21:10:46 ID:uXbwh/DWnY
壱姫「何言ってるんだい、魔王は君にしか倒せないんだよ?」
壱姫「雑魚なんか他のやつらに任せればいいだろう?」
魔者「その任せられるやつがいないから言ってんだろ?」
壱姫「…………」
魔者「大体な、雑魚を倒せなくて頭が倒せるわけねーだろが」
壱姫「わかってる……だから武術に秀でた参国で修行する計画なんだ」
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