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魔王「何で女の子が一人もいないんだよ!」
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1:🎏 :2011/9/14(水) 23:03:02 ID:8OHTIHnybw
初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。

※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891


836:🎏 :2011/11/26(土) 02:05:46 ID:UOzzvGRKcw
雑魚A「おーおー、集まってるなあ、魔界の猛者共が」

雑魚B「あんたも参加を?」

雑魚A「まっさかーww参加なんかしたら死んじゃうよwww」

雑魚B「だよねーwwwってことは、俺と一緒か?」

雑魚A「うん……最高の戦いを間近で見ようってね」

雑魚B「なるほど……じゃあなんか注目株っているかい?」

雑魚A「うーん……そうだねえ……」
837:🎏 :2011/11/26(土) 02:06:28 ID:UOzzvGRKcw
雑魚A「まず、前魔王に仕えてた魔物達は要注意だよね」

雑魚B「基本的にこの戦いで勝てなかった奴をそのまま城に雇用する感じだしね」

雑魚A「特に部下は前魔王の右腕と呼ばれた存在だからね」

雑魚A「豊富な攻撃魔法は驚異的だし、どうでもいいけどテノールの唄声が素敵だ」

雑魚A「ゴーレム族のゴムッチも侮れない。凄まじい防御力とホットドッグ早食いに定評がある」

雑魚A「獣人族のジュージも強いぞ。機動力と攻撃力はすごいし、先日佐々木健介を倒す夢を見たそうだからな」

雑魚B「さすが魔界……逸材だらけだぜ」
838:🎏 :2011/11/26(土) 02:07:03 ID:UOzzvGRKcw
雑魚A「注目株と言えばそれくらいか」

雑魚B「大穴はいないの?」

雑魚A「うーん……魔界では強い奴だと自然と名が売れるから、無名で強い奴ってあんまり考えられないなあ」

雑魚B「そうか……じゃあ魔王候補はさっき挙げた連中で決まりっぽいね」

雑魚A「魔王候補筆頭は部下だろうけど……あいつけっこう魔物を虐げるつもりっぽいから、魔王にはなってほしくないなあ」

雑魚B「でも勝ち残りが予想されるほどの実力者だよね。複雑だなあ……」

雑魚A「……あ!始まるみたいだよ」

雑魚B「じゃあ俺達は少し離れよう」
839:🎏 :2011/11/26(土) 02:08:00 ID:UOzzvGRKcw
部下「……どうやら集まったようですね。次世代を担う候補者達が」

部下「では、どのように魔王を決めるか、私達で決めるとしましょう」

ジュージ「てめえ、勝手に仕切ってんじゃねえぞ、この野郎」

ジュージ「老いぼれ魔王が消えただけで、早くも魔王になった気か?ああ!?」

部下「ふふふ……別に私は誰が仕切ってどのように決めても構わないんですよ?」

部下「どうせ魔王になるのは私なんですから」

側近「……権力の犬にトップが務まるかよ」

部下「……おや。何やら田舎くさい馬鹿が紛れ込んでいるようですね」

部下「記念受験のつもりなら帰りなさい。冷やかしで命を落とすなんて馬鹿げていますよ」

側近「……自分より強い者に尻尾を振って、相手が勝手に落ちぶれるのを待って」

側近「何の努力もしないで栄光を掴んだ気でいるてめえの方が馬鹿だろ。クソだせえ飼い犬風情が」
840:🎏 :2011/11/26(土) 02:08:40 ID:UOzzvGRKcw
部下「……なるほど。あなたはよほど死にたいようだ」

部下「何なら私が今ここで殺してやってもいいんですよ?」

部下「皆さんも別に構わないでしょう!?」

ジュージ「へへ、構うもんか。相手が勝手に減るんなら好都合だ」

「そうだそうだ!」
「ライバルは少ないに限るぜ!」
「女の子おらへん……抜けんわ、これじゃ……」

部下「……決まりですね。あなたは徹底的に苦しめて殺してやりますよ」

側近「さっさと殺さないのか?」

部下「ふふふ……私はですね、死に際の苦痛に歪む顔が好きなんですよ」

側近「俺は嫌いだな」

部下「訊いてませんよ。……あの顔はいい。私はですね、魔王という立場を利用して、魔界を苦痛に満たしてやりたかったんですよ」

部下「あなたは綺麗な顔をしている。新たな魔界の作品第一号には申し分ないですね」

部下「さあ、苦痛にまみれて死になさい!」
841:🎏 :2011/11/26(土) 02:09:17 ID:UOzzvGRKcw
側近「……さっきも言ったが、俺は死に際の苦痛の顔って嫌いだ」

側近「殺さないで済むならその方がいいし、殺すにしても楽に殺してやりたい」

側近「だから……クソみてえな魔界の癌であるお前でも楽に殺してやる」

部下「はあああああ!!」

側近「あの世で感謝しろよ……なっ!」スパーンッ

ジュージ「!」

雑魚A「……えっ!?」

雑魚B「嘘っ!?」

部下「ば……馬鹿な……」ドサッ

側近「……悪いな、殺しそこねた。数分苦しんで、今度こそ楽になってくれ」
842:🎏 :2011/11/26(土) 02:09:55 ID:UOzzvGRKcw
「部下が……一撃だと?」
「馬鹿な!あいつは魔界屈指の実力者だぞ!」
「……だめだ、男だとやっぱ萎えるわ」

側近「魔界屈指の実力者がこれか……」

側近(勝てるぞ……こいつらは安全圏でぬるま湯に浸かってただけのクソ共だ)

側近(生きること自体が戦いだった俺とは経験値や覚悟がまるで違う)

側近(いける!魔界は俺の物になるんだ!)

「大丈夫ー!?」

側近「……ん?」

魔王「うわ!ちょっと、すごい血出てるよ、これ!」アタフタ

側近(……なんだあいつ?)
843:🎏 :2011/11/26(土) 02:10:45 ID:UOzzvGRKcw
魔王「えーっと、えーっと……今回復魔法かけるから……えーい!」ホワーン

側近「……!」

部下「……ぐあっ!げほっげほっ!」

ジュージ「なっ!?息を吹き返した!?」

魔王「よかった……死なずに済んだね!……おい、そこのイケメン!」

側近「……俺のこと言ってんのか?」

魔王「殺さなくたっていいじゃん!なんでそんな酷いことするんだよ!」

側近「……そいつは俺に対して明確な殺意を露わにした」

側近「そいつを生かすってことは、俺への殺意を生かすってことだ」

側近「それなら俺はそいつを殺すしかないだろ。俺が生き残るために」

魔王「説得とかして更生を図るとかあるだろ!そもそも犬とか言って煽ったのはそっちじゃん!この……馬鹿!」

側近「事実を指摘したまでだ。お前も、この魔界では通じない甘くて馬鹿げた理想論を平気で振りまくあたり、どうしようもない馬鹿野郎だろうけどな」

魔王「そ、そんな酷い言い方しなくていいじゃんか!」ウルウル
844:🎏 :2011/11/26(土) 02:11:30 ID:UOzzvGRKcw
側近(……しかし、思考はあれでも実力は侮れないな)

側近(先の回復魔法は見事と言うしかない)

側近(おそらくは魔法に長けたタイプか……)

側近(見たところ、俺と同じ人型の魔物か)

側近(人型に、こんな奴がいたなんてな)

側近(……魔王への道のりはそう甘くないってことだな)

ジュージ「……おいおい、さっきから勝手に進行してんじゃねえぞ、人型コンビが!」

ジュージ「部下をやったくらいでいい気になるなよ!」

側近「うるせえぞ、猿。この剣の餌食になりたくなかったらおとなしくバナナでも食ってろ」

ジュージ「食うか、馬鹿!」

魔王「まあまあ、落ち着いてよジョージ」

ジュージ「俺はジュージだっつーの!」
845:🎏 :2011/11/26(土) 02:12:03 ID:UOzzvGRKcw
ジュージ「とにかく対決方法だ!それが決まらんことには話が進まねえ!」

側近「そういえばまだそんな段階か……ジョージ、ひとつ提案があるんだが」

ジュージ「ジュージやっちゅうに!」

側近「めんどくせえことは抜きにして、一斉乱闘のバトルロワイアルで決めるのはどうだ?」

側近(その方がお前らクソ共は、俺やこいつを数で片づけられるとでも思うだろうしな)

ジュージ「……いいねえ。シンプルでわかりやすいじゃねえか!お前らも異議はねえだろ!?」

「ああ!」
「それでいいぜ!」
「アッー!」

ジュージ「決まりだな……魔王を決める戦いを始めようぜ!」
846:🎏 :2011/11/26(土) 02:12:33 ID:UOzzvGRKcw
魔王「てやー!!」

ジュージ「ぐああああ!!」

魔王「ふう……気絶したか。ごめんよジョージ」

側近「……やっぱり俺とお前が残ったな」

魔王「え、何々?そんなに俺のこと評価してくれてたの?」

側近「連中からは覇気が感じられなかった……事実上は俺とお前の戦いだと思ってたさ」

魔王「……だからバトロワ形式にして、他の皆を一気に片付けたの?」

側近「そういうことだ」

側近(ただ……連中のほとんどを片づけたのはこいつの魔法だ)

側近(やはりこいつは別格……)

側近(こいつが俺の魔王への道の最後の壁だ!)

側近「……魔界の舵取りはどちらがすべきか……決着をつけよう」

魔王「うん!正々堂々、爽やかに戦おうね!」
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