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魔王「何で女の子が一人もいないんだよ!」
[8] -25 -50 

1: :2011/9/14(水) 23:03:02 ID:8OHTIHnybw
初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。

※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891


2: :2011/9/14(水) 23:06:13 ID:8OHTIHnybw
魔王「とりあえず勇者来たから倒したけどさー」

側近「おめでとうございます、魔王様」

魔王「ああ、うん、ありがとう。まあそれはいいとして」

側近「はい」

魔王「何で女の子が一人もいないんだよ!」

側近「……はい?」

魔王「これ勇者SSだろ!普通魔王か勇者のどちらかが女の子だろうが!」

側近「いや、知りませんよ……」
3: :2011/9/14(水) 23:10:52 ID:8OHTIHnybw
魔王「それか両方女の子の百合展開とか!」

側近「……」

魔王「仮に魔王も勇者も男だったとして!」

側近「仮にっていうか、それが現実ですけども」

魔王「勇者のパーティに一人くらいいるだろ!女僧侶とかさー!」

側近「勇者の一味は全員が男性でしたね」

魔王「それか魔王の側近が女の子ってパターンだろ!何でお前男なんだよ!」

側近「性別を怒られたって、どうすりゃいいんですか……」
4: :2011/9/14(水) 23:16:11 ID:8OHTIHnybw
魔王「もー、なんで野郎しか来てねえんだよ!」

側近「女性と比べて男性の方が戦闘には向いてるからでしょうね」

魔王「誰がマジレスしろっつったよ!」

側近「すみません……」

魔王「ああもう!女の子が一人も出てこない勇者SSとか許されるのかよ!」

側近「許す許さないの話なんですか?」

魔王「……腐女子か?」

側近「は?」

魔王「腐女子をターゲットとしたSSなのか、これは!?」

側近「いや、ターゲットがどうとかは知りませんけど……」
5: :2011/9/14(水) 23:22:41 ID:8OHTIHnybw
魔王「確かに近年の腐女子パワーはすごい。味方につければ強力かもしれん」

側近(なんか語り始めた……)

魔王「このSSの書き手がそこにすがって人気を得たい気持ちはわからんこともない。だがな!」

側近「はい……」

魔王「これの登場人物はもちろん、書き手も男なんだよ!女の子が登場しなかったら、俺らは皆辛いんだよ!」

側近「城に女性がいなくても我慢してくださいよ……プライベートで満喫すればいいじゃないですか」

魔王「プライベートで仲良くできる女の子なんていねえよ!俺にも書き手にも!」

側近「わー、負け組ですね……」
6: :2011/9/14(水) 23:29:10 ID:8OHTIHnybw
側近「仮にも魔界の王なのに何で負け犬街道まっしぐらなんですか?」

魔王「うるせえな!お前だって彼女いないだろ!」

側近「いますよ」

魔王「……は?」

側近「ハーピー族の娘なんですけど、すっげえ可愛いんですよ」

魔王「……」

側近「ちょっと……睨まないでくださいよ。ポケモンのファイヤーじゃないんですから」

魔王「ちくしょう、こんな悲しみが許されていいのかよ……」

側近「俺はあなたに仕えることになった悲しみをどうにかしたいですよ……」
7: 名無しさん@読者の声:2011/9/14(水) 23:32:08 ID:9IE8RmUIDY
おもしろい
支援
8: :2011/9/14(水) 23:41:19 ID:8OHTIHnybw
魔王「ちくしょう、勇者一行が女の子であることだけを希望に魔王やってきたのに……」

側近「そんな理由で魔王に就いたんですか!?」

魔王「Sっ気のある女勇者ちゃんにボコボコにされて土下座させられて座られたかったのに……」

側近(うわあ……)

魔王「女戦士ちゃんには切り刻まれた後に傷口を踏みにじってほしかったし」

魔王「女武闘家ちゃんには三角絞めで絞め落としてほしかったし」

魔王「そしてボロボロになったところで優しい女僧侶ちゃんに回復魔法かけてもらいたかったのに!」

魔王「実際の勇者パーティ野郎だけとか……こんなのってないよぉ……」ポロポロ

側近「いや、今一番泣きたいの俺ですからね?」
9: :2011/9/14(水) 23:48:57 ID:8OHTIHnybw
側近「……魔王様」

魔王「なんだよ?深爪でもしたのか?」

側近「そうだとしても魔王様に報告はしませんよ。そうじゃなくてですね」

魔王「うん」

側近「先ほど倒されました勇者達は生きているのですか?」

魔王「うん、生きてるよ。医務室に運んでおいたしね……何でそんなこと訊くんよ?」

側近「魔王様は女性の勇者が来ることを所望してますよね?」

魔王「さっきからそう言ってるじゃん。なに?聞いてなかったの?」

側近「……今の勇者一行を殺せば、人間達は新たな勇者一行を用意するでしょう」

魔王「……え?」

側近「そうすれば女性の勇者が現れる可能性も……」
10: :2011/9/14(水) 23:55:54 ID:8OHTIHnybw
魔王「馬鹿野郎!」

側近「うわ!?……え?なんで俺怒られたんですか?」

魔王「お前今勇者を殺せばいいって言ったろ!」

側近「言いましたよ」

魔王「そんなことしたら……勇者がかわいそうだろ!」

側近「……はあ?」

魔王「俺さ、こないだ階段をリズミカルに下りてたら踏み外してな。一番下まで転げ落ちたんだよ」

側近「はあ、災難でしたね」

魔王「それがすっげえ痛くてさあ。俺泣いちゃったもん」

側近「……その話がどうかしたんですか?」

魔王「殺すってことは、これよりもっと痛くて辛いことなんだぞ!そんなの人にしちゃいけないだろ!」
11: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 00:00:28 ID:ZC1d5RtXdU
つ支援
12: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 00:02:38 ID:21BIM9cdS2
魔王www

CCC
13: :2011/9/15(木) 00:04:57 ID:8OHTIHnybw
魔王「お前だってそんなことされたら嫌だろ!?」

側近「まあ嫌ですけど……」

魔王「自分がやられて嫌なことは人と魔物にしちゃいけないんだぞ!」

側近「勇者は我々魔物の敵なんですよ?」

魔王「敵だって俺らと同じく生きてるだろ!」

側近「甘いですねえ……ビックルくらい甘くて優しい方ですよ、あなたは」

魔王「何だよ?反抗するのか、この野郎」

側近「いいえ。あなたとの戦力差くらいは俺も理解してますから」

魔王「え、いや、暴力で解決したりはしないよ?嘘じゃないよ?」
14: :2011/9/15(木) 00:12:35 ID:8OHTIHnybw
側近「……話を元に戻しますが、現存の勇者を生かすのであれば、女性の勇者は諦めるしかないですね」

魔王「え〜、それはそれで嫌だよ」

側近「も〜、じゃあどうするって言うんですか?」

魔王「……あ、いいこと思いついた!」

側近「気のせいですよ」

魔王「なんでだよ!?ちゃんと閃いたよ!」

側近「魔王様が良い作戦なんて考えつくわけがないですから(笑)」

魔王「くそー、(笑)なんかつけやがってー。……とりあえず勇者のとこ行こうよ」

側近「わかりました」
15: :2011/9/15(木) 00:16:12 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。

>>7>>11>>12
ご支援いただきありがとうございます!
初めて支援していただき、嬉しさのあまり心臓が痛くなりました。
たぶんデスノートに名前書かれるとこんな感じになるんだろうなあって思いました。
今後も死なないよう気をつけながら頑張りますので、よろしくおねがいします!
16: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 00:32:16 ID:CKfXFt8lHg
いいぞ>>1

もっとやれw
(゜∀゜)つC
17: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 12:27:32 ID:ntXw1aDj9A
あ、もう書き始めてあったww
おにゃのこ……(´;ω;`)


っ支援
18: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 13:35:18 ID:pCnLYaFCAU
支援ww支援ww

19: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 16:40:33 ID:b1fAzRGPyY
死燕
20: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 19:08:03 ID:RfI9.LIjJk
(`・ω・)つC
21: :2011/9/15(木) 22:31:30 ID:8OHTIHnybw
>>16-20
支援ありがとうございます!
昨日に続いてたくさんの書き込みをいただき、もう本当に感無量です。
みんなの支援で書き手のやる気がポポポポ〜ンってなりましたので、
勢いそのままに更新を頑張りたいと思います!
22: :2011/9/15(木) 22:37:50 ID:8OHTIHnybw
勇者「……うん?ここはどこだ?」

戦士「俺達は確か魔王に挑んで……」

僧侶「そうだ。負けてしまったんだった」

魔法使い「デコピンの風圧でな」

戦士「あー、壁に叩きつけられてなあ」

勇者「悪夢だよな……」

戦士「魔王強すぎだろ。俺達の今までの努力は何だったんだろう……」

側近「目が覚めましたか」

勇者「っ!お前は魔王の傍にいた……!」

魔王「俺もいるよー」

僧侶「魔王!」
23: :2011/9/15(木) 22:44:14 ID:8OHTIHnybw
勇者「ここはどこだ!?俺達をどうするつもりだ!?」

側近「あなたは御自分の立場を理解してないようですね」シャキンッ

魔王「やめろよー!剣を首筋に添えたら危ないだろ!」

側近「いや、そりゃそうですけども」

魔王「いいからその物騒なの仕舞えって!」

側近「魔王様はどちらの味方なんですか……」スチャッ

魔王「悪いね、勇者。こいつ、こんなだけど本当は良いやつなんだよ。ホントだよ?」

勇者「……」
24: :2011/9/15(木) 22:51:11 ID:8OHTIHnybw
勇者「そろそろこちらの質問に答えてもらえないか?」

魔王「ああ、めんごめんご。勇者達さ、俺と戦ったら気絶しちゃったから医務室に運んだんだよ」

魔法使い「医務室?」

魔王「治療しておいたんだよ。皆けっこうひどい怪我してたから」

僧侶「治療だと?」

魔法使い「敵を治療するとは……魔王、貴様何を企んでいる?」

魔王「いや、企むも何も怪我してたからさ。勇者達だって痛いの嫌でしょ?」

勇者「……はあ?」

側近「こういう奴なんですよ、うちの大将は」

魔王「とにかく俺から襲ったりはしないから、今くらいは仲良くしようぜ!」

勇者(何なんだ、こいつ?)
25: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 22:57:23 ID:cqmj3kLBho
面白い!CCCC
26: :2011/9/15(木) 23:03:44 ID:8OHTIHnybw
魔王「……あ、ごめん。やっぱりちょっと企んでることあるわ」

戦士「え?」

魔王「悪いけど今から皆の力を封印するよ」

僧侶「封印?」

側近「魔界の上級魔法に、敵の戦闘能力を封じる魔法があるんです。まあ使えるのは魔王様くらいのものですが」

勇者「その状態で一方的に殺すつもりか。やはり魔王は魔王だったんだな」

魔王「やるかよ、そんな恐ろしいこと!」

魔法使い「じゃあどういうつもりなんだよ?」

魔王「その状態でさ、おたくらの王様のいる街まで帰ってよ」

勇者「……はあ!?どういうことだよ!?」
27: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 23:11:01 ID:xmSldgrdsw
レベル1でラスボスから帰るって相当厳しい気がする・・・・CCC
28: :2011/9/15(木) 23:11:09 ID:8OHTIHnybw
魔王「えーっとね、力を封印しちゃったら皆は勇者的な仕事ができなくなるでしょ?」

勇者「まあそうだけど……」

魔王「そしたら王様は困るでしょ?」

戦士「俺達が戦えなくなったら、魔物との戦争にも敗北するだろうしな」

魔王「俺、そんなことする気ないのになあ……」

側近「先代の魔王様はやる気満々でしたよ」

魔王「……話戻すけど、勇者が戦えなくなったと知ったら、王様は早急に新しい勇者を用意すると思うんだ」

僧侶「そんなことしたって魔王の敵が増えるだけじゃないか」

魔王「馬鹿野郎!俺は女勇者ちゃんにボコボコにしてもらえればそれでいいんだよ!」

側近「すいませんね。魔王様って規格外の馬鹿なんですよ」
29: :2011/9/15(木) 23:19:17 ID:8OHTIHnybw
勇者「新たな勇者に会いたいなら、俺達を殺せばいいだけじゃないか」

魔王「だーかーらー!そんなことしたら痛いし怖いだろ!勇者達がかわいそうだろ!」

勇者「かわいそうって……」

魔王「まあそういうことだから王様にそう報告してほしいんだ。もちろん街まで送るし、女勇者ちゃんに会えたら力も返すよ。ダメ?」

勇者「……」

魔王「頼むよ!この通りだ!」ドゲザ

側近「安い土下座ですが了承していただけますか?」

魔王「安くないよ!魔界の王、決死の大土下座だよ!」

勇者「……わかった。俺達はお前に敗北した身だ。断る権限もないだろう」

魔王「いいんだね!?ありがとう勇者ー!」
30: :2011/9/15(木) 23:26:37 ID:8OHTIHnybw
魔王「着いたよー」

勇者「すごい移動魔法だな。一瞬で着いてしまった……」

側近「魔王様は馬鹿ですけど力だけは本物ですからね」

僧侶「力……俺達の力も本当に封じ込めてしまったしな」

戦士「使い慣れたはずの剣がすごく重い。けっこうショックだな……」

魔王「ごめんなあ、本当に最終的にはちゃんと返すからね」

魔法使い「まあ命があるだけでも儲けもんさ。気にしないでくれ」

魔王「ありがとう。じゃあ勇者、例の作戦よろしく頼むね」

勇者「……わかった」
31: :2011/9/15(木) 23:32:14 ID:8OHTIHnybw
王「な、なんと!力を封じられた!?」

勇者「魔王との死闘の末、奴の特殊な魔法にかかってしまい……」

戦士「命からがら退却したのでございます」

僧侶「魔王討伐の任務を果たせもせず、おめおめと戻ってしまい、申し訳ございません」

魔法使い「いかなる刑罰も受ける所存でございます」

王「いや、いいのじゃ。よくぞ生きて帰ってくれた」

勇者「ありがとうございます」

王「しかし、その魔法はどうにかならんのか?このままでは勇者達はもちろん、人間界の危機じゃ……」
32: :2011/9/15(木) 23:40:40 ID:8OHTIHnybw
勇者「様々な方法を試みましたが、結果はどれも芳しくないものでした」

王「そうか……それはまずいのう」

大臣「王様、今魔物に攻め込まれれば敗北は免れません。ここは早急に新たな勇者を募るべきかと」

王「そうじゃな。至急、勇者の素質がある者を探すのじゃ!」

部下「はは!」

王「……すまんのう、勇者。使い捨てるような真似をしてしまって」

勇者「いえ、王様の判断は正しいです。任務より命をとった我々をお許しくださり感謝したいくらいです」

王「今まで御苦労であった。魔法がいつ解けるかはわからぬが……それまではゆっくり休んでくれ」
33: :2011/9/15(木) 23:45:53 ID:8OHTIHnybw
僧侶「……これでよかったんだよな?」

勇者「ああ。これで魔王との約束は果たした」

戦士「俺達にできることはもうなくなった。後は新しい勇者に託そうぜ」

勇者「……」

魔法使い「勇者?」

勇者「……ああ、悪い悪い。俺達は少しの間だけでも一般人に戻るとしよう」

戦士「そうだな」

勇者(あの魔王から邪悪な気配は感じられなかった……あの魔王を倒すことは本当に正しいんだろうか?)
34: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 23:49:59 ID:/dnrTm0hRM
C
先が気になる
35: :2011/9/15(木) 23:56:17 ID:8OHTIHnybw
魔王「うふふ〜wwうふふふ〜www」ニヤニヤ

側近「何をニヤニヤしてるんですか。気持ち悪いですよ」

魔王「気持ち悪いとか言うなよ!さわやかスマイルだろ!」

側近「で、何で不快な笑みを浮かべてるんですか?」

魔王「毒舌だなあ……次に来るのが女勇者ちゃんになって嬉しいんだよ!」

側近「ああ、勇者に託した魔王様のへぼ作戦ですか」

魔王「へぼ作戦ってなんだよ!なんでそんなに俺を貶めるの!?」

側近「いやあ、俺の地位もそんなに高くないですから。見下せる相手はとことん見下しておこうと思いまして」

魔王「いや、上だから!俺、お前より地位上だから!」
36: :2011/9/16(金) 00:01:20 ID:8OHTIHnybw
側近「とりあえず次に来るのが女性の勇者とは限りませんよ」

魔王「え?いや、あそこまで言ったんだから女の子用意してくれるでしょ?」

側近「勇者となる人間は意図的に決めるのではないと聞いたことありますけど」

魔王「え?」

側近「とある検査法があるそうで、それで素質ありと認定された者が勇者になれるそうですよ」

魔王「そうなの!?……え?じゃあ次来る勇者が女の子じゃない可能性もあるの?」

側近「あるでしょうね、普通に」

魔王「はあ!?聞いてねえし、そんなの!」

側近「そりゃ誰も言ってませんからね」
37: :2011/9/16(金) 00:09:27 ID:8OHTIHnybw
魔王「くっそー!俺様の完璧な作戦にそんな落とし穴があったなんてー!」

側近「へぼ作戦(笑)」

魔王「黙らっしゃい!(笑)をつけるんじゃねーよ!」

側近「で、魔王様はどうするんですか?」

魔王「祈る!神様に、女勇者ちゃんが来るようにお願いする!」

側近「神に祈る魔王って……」

魔王「神様、一生のお願いです!どうか次の勇者を可愛い女の子にしてください!」

側近「魔王様の一生のお願いって、先月だけでも十回くらい聞いた気がするんですけど」

魔王「神様は優しいから何回でも聞いてくれるもん!」

側近「もんって……」
38: :2011/9/16(金) 00:14:33 ID:8OHTIHnybw
魔王「お願い完了!これで次の勇者は超絶美少女だ!やったね!」

側近「そんなことで本当に願いが叶うんですか?」

魔王「あ、お前、神様ディスってんだろ?あ〜あ、知らねえよ、天罰下っても?」

側近「はいはい、勝手にどうぞ」

魔王「俺が先に死んだら言ってやるからな。地獄に落としてもらうからな!」

側近「あなたに仕える今がもう地獄みたいなもんですからね。今更な話ですよ」

魔王「マジっすか!?え〜、ショック〜……」
39: :2011/9/16(金) 00:22:34 ID:8OHTIHnybw
魔王「……まあいいや。これで後は女勇者ちゃんの到着を待つだけだ!」

側近「男だったらどうするんですか?」

魔王「神様に祈ったから大丈夫だしwww」

側近「……」

魔王「何だよ、その軽蔑しきった顔はよー?」

側近「いえ、なんでもありません」

魔王「あ、そう。じゃあ女勇者ちゃんが来るまで遊んでようぜ。側近、Wiiマリオやろうぜ!」

側近「はいはい……」

側近(スレタイ的に次も男だろうけど……まあ最後まで付き合ってやるか)
40: :2011/9/16(金) 00:29:00 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。

>>25>>27>>34
支援ありがとうございます!
昨日もそうだったんですけど、支援してもらえると嬉しくて、体のどこかがなんか変になります。
今はちょっとお腹痛いですね。でもこんなに嬉しい腹痛は今まで経験したことないです。
今後は体長管理に気をつけつつ、頑張りたいです!

>>27
もう書いちゃいましたけど、ドラクエでいうところのルーラ的な呪文で事なきを得ました。
でもこの魔王のことだから、仮にルーラ的魔法を覚えてなくても、部下に「襲うなよ!絶対襲うなよ!」
って感じで命令するんじゃないかと思います。
部下に上島竜平ファンでもいない限り、勇者達の安全な帰宅は約束されたものだったと思います。
41: 名無しさん@読者の声:2011/9/16(金) 01:08:32 ID:MeGnG3ZwHU
けっこうおもしろいw
42: 名無しさん@読者の声:2011/9/16(金) 04:15:47 ID:rMHO5Kl4qg
アッー展開期待しててすんませんでした
しえーん
43: :2011/9/16(金) 22:03:22 ID:8OHTIHnybw
>>41
面白いって言ってくれてありがとうございます。
実は今日見た夢の中ではこのSSのレスが批判と中傷しかなかったんですけど、現実ではそんなことなくて安心しました。

>>42
支援ありがとうございます。
俺も魔王も女性大好きなので、アッー展開は今後もないと思います。

スレタイに関係する本編だけ書いていこうと思ってたんですが、
無性に書きたくなっちゃったので、次の勇者が来るまで魔王と側近の日常編みたいなのを書こうと思います。
あまりに不評だったら黒歴史にしてさっさと本編に戻ろうと思いますが、少しの間だけ泳がせていただけると助かります。
44: :2011/9/16(金) 22:09:12 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近、お腹すいたー」

側近「食事の時間までまだ少しありますよ」

魔王「えー、お腹すいたってー」

側近「じゃあコンビニで何か買ってきてください」

魔王「そうだね、行ってくるわ」

側近「ついでに俺の分も何か買ってきてください」

魔王「わかったー」



魔王「ただいまー。側近、ポテチ買っといたよー」

側近「ありがとうございます」

魔王「……」

側近「どうしました?」

魔王「こういうのってお前がやることじゃね?」

側近「いえ、魔王様の仕事ですよ」

魔王「そうかー?」

側近「そうですよ」
45: :2011/9/16(金) 22:16:02 ID:8OHTIHnybw
魔王「さかなさかなさかなー♪」

側近「……」

魔王「さかなーをー食べーるとー♪」

側近「……」

魔王「あたまあたまあたまー♪」

側近「……」シュッ!

魔王「あたまーがよグゥッ!?げほっげほっ!……なんで喉突くんだよ!?」

側近「いや、食事中に鬱陶しかったので」

魔王「言葉で伝えようよ!喉とか突かれた日にはビックリしちゃうよ!」

側近「そのままショック死したら面白かったんですけどね」

魔王「俺からすればただただ遺憾だよ!」

側近「うるさいですねえ……もう一回喉突きますか?」

魔王「……もう黙ります」
46: :2011/9/16(金) 22:25:03 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近、見て見てー!」

側近「カブトムシでも捕まえたんですか?」

魔王「違うよ!……俺の左手の親指を右手で掴みます」

側近「はい」

魔王「すると……はい!なんと親指がとれてしまいましたー!」ドヤァ

側近「……魔王様」

魔王「ん?何?」

側近「今からトランプを口から出してみせます」

魔王「いやいやwwそんなことできるわけ……ひぃー!めっちゃ出たー!?」

側近「ドヤ顔するならせめてこれぐらいのことはしてください」

魔王「うわー……ほんまもんの魔術やでー……」

側近(魔法使える奴が何言ってんだよ……)
47: :2011/9/16(金) 22:33:17 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近ー、肩揉んでー」

側近「はい」ギュッ

魔王「……っ!……っ!ぷはぁ!な、なんで首絞めるんだよ!?」

側近「いやあ、魔王様の惨めな人生なんてさっさと終わらせてあげた方がいいかなって」

魔王「惨めじゃないよ!俺の人生、アオカナブンぐらいの輝きは放ってるよ!」

側近「だいたい魔王様はそんな肩こるほど仕事してるんですか?」

魔王「してるよ!」

側近「たとえば?」

魔王「え?えっと……その、ゲームとか?」

側近「……」

魔王「ご、ごめんって。そんな睨まんといてよ」
48: :2011/9/16(金) 22:39:28 ID:8OHTIHnybw
魔王「ヨガっぽいことに挑戦してみようと思ってさー」

側近「はい」

魔王「いろんなポーズを試してみたんだよ」

側近「はい」

魔王「その流れで両足を後頭部にひっかけたらさー」

側近「はい」

魔王「戻んなくなっちゃったんだよーwww」

側近「はい」

魔王「……側近、助けてくれない?」

側近「仕事があるので俺は行きますね」

魔王「待ってよー!股関節が限界なんだよ、側近ー!!」
49: :2011/9/16(金) 22:51:21 ID:8OHTIHnybw
魔王「キーファ!キーファあああぁぁ!!」

側近「何を叫んでるんですか?」

魔王「ああ、側近。今ドラクエ7やっててね」

側近「ゲームですか」

魔王「側近はゲームしないんだよね?ドラクエっていう有名なRPGでね」

側近「ドラクエくらいは知ってますよ」

魔王「そっかー」

側近「……魔王様」

魔王「んあ?」

側近「魔王様は、勇者のくせになまいきだをやるべきなのではないですか?」

魔王「……これ書いてる人がやったことないんだ」

側近「そうなんですか」

魔王「ていうかお前ゲームしないくせに何でそんなの知ってんだよ?」

側近「細かいことは気にしないでください」
50: :2011/9/16(金) 22:58:00 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近!俺のプリン食っただろー!」

側近「俺じゃないですよ(実は俺だけど)」

魔王「もー、これだけを希望に今日まで生きてきたのにー!」

側近「安い人生ですね。他人に食べられるのが嫌なら容器に名前書いたらどうですか?」

魔王「おお!それナイスアイディアだな。ちょっと明日の分に名前書いてくる!」

側近「行ってらっしゃいませ」



魔王「もー!名前書いたやつも食べられてんだけどー!」

側近「酷い奴もいたもんですね(食ったの俺だけど)」
51: :2011/9/16(金) 23:06:59 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近ー」

側近「何ですか?」

魔王「これやってみてよ」

側近「知恵の輪ですか。いいですよ」



側近「……くそ!何でだ?何でここがガチンってならないんだよ!」

魔王「んっふっふwwふっふーwww」ニヤニヤ

側近「ちっ!……笑ってらっしゃいますが魔王様はできるんですか?」

魔王「できるよーwww」

側近「嘘でしょう!?じゃあやってみてくださいよ!」

魔王「貸してみ。これをこうして……ほら、できたwww」

側近「なん……だと……?」

魔王「ちょっと……ショック受けすぎじゃない?」

側近「魔王にできて俺はできないなんて……屈辱すぎる……」

魔王「ねえ、側近の中で俺はどこまで見下されてんの?」
52: :2011/9/16(金) 23:10:30 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。
とりあえずこんな感じであと二日か三日くらい泳がせといてもらいたいです。
でもそのせいで皆さんが楽しめなくなったら大問題なので、先ほど書いたように不評が集まるようなことになれば黒歴史にします。
そのような書き込みがなかったり、そもそも書き込み自体ない場合は、あと二日か三日くらいこのノリを続けていこうと思います。
53: 名無しさん@読者の声:2011/9/16(金) 23:36:10 ID:KWmdh9GvI.
も の す ご く 和んだ
本編の先も気になるけど、こっちもすごく面白いからもっと読みたいなw

っCCC
54: 名無しさん@読者の声:2011/9/17(土) 19:42:39 ID:W50iAJ3Sz2
っC
55: :2011/9/17(土) 22:28:52 ID:8OHTIHnybw
>>53-54
支援ありがとうございます。
不評じゃなかったようで、ものすごく安心しました。
俺としてもこういうの書くのは楽しいので、気の済むまで続けようと思います。
でも、あくまで本編ではないので、なるべく近いうちに戻るように注意しておこうとも思います。
56: :2011/9/17(土) 22:37:43 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近、突き指したー」

側近「北斗の拳ごっこでもしてたんですか?」

魔王「してないよ!北斗の拳は読むに限るよ!」

側近「じゃあどうして突き指したんですか?」

魔王「……言わなきゃダメ?」

側近「個人的に興味はあります」

魔王「……あのね、スト4してたの。あ、ゲームね」

側近「はい」

魔王「そして春麗使ってたんだけど、辛抱堪らんことなってね」

側近「はい」

魔王「あの太もも触れないかなーって画面に手を伸ばしたら……」

側近「……まだ北斗の拳ごっこの方がマシな理由じゃないですか」

魔王「この想いさえあれば、画面の隔たりなんて突破できると信じてたのに……」
57: :2011/9/17(土) 22:46:18 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近ー、Wiiマリオしようよー」

側近「またですか。一人でやればいいじゃないですか」

魔王「誰かとやった方が楽しいじゃん!いいからいいから」

側近「全く……俺はマリオ使いますからね」

魔王「じゃあ俺ルイージね」



魔王「ちょっと、押すなって!押したらドッスンが……ああああ!!」

魔王「持ち上げないでよ!ちょっと……何で谷底に投げるのおおお!?」

魔王「あ!キノコ!待って待って……何で二つとも取るの!?」

魔王「ヒップドロップで攻撃するのやめてえええ!!」



側近「魔王様、今日もマリオやりましょうよwww」

魔王「嫌だぁ!もうお前とは絶対やんないよ!!」
58: :2011/9/17(土) 22:55:13 ID:8OHTIHnybw
側近「あ、魔王様、マリオやってるんですか。俺も一緒に……」

魔王「悪いな、側近。このゲーム、四人用なんだww」

側近「は?」

ドラゴン「……」

スライム「……」

ゾンビ「……」

側近「……お前ら、城の警備はどうした?」

ドラゴン「すみません、側近様。魔王様に呼ばれまして」

魔王「そういうことだ、側近。皆、クラシックコントローラーは持ったか!?ピーチ姫を助けるぞ!」

ドラゴン「あの……コントローラーちっちゃすぎて持てないんですけど」

魔王「え?」

スライム「体の構造的に持てないです」

ゾンビ「すみません、腕がもげたので持てないです」

魔王「……」

側近「三人分の余りができましたね。俺、やりましょうか?ww」

魔王「もう嫌だあ!!」
59: :2011/9/17(土) 23:01:46 ID:8OHTIHnybw
魔王「俺は怒った!!」

側近「負け犬として生まれてきたことに対してですか?」

魔王「違うよ!!お前の悪態に対してだよ!!」

側近「悪態ですか?魔王様に対しては相応の態度で接しているつもりですが」

魔王「俺、もうお前のことが怖いよ!」

側近「で、怒って何になるんですか?」

魔王「お前を懲らしめる!」

側近「どうやって?」

魔王「格ゲーで!」

側近「格ゲー?」

魔王「側近はゲームやんない奴だかんね。スト4で一方的にボコってやる!」
60: :2011/9/17(土) 23:06:58 ID:8OHTIHnybw
側近(そんな感じで格ゲーやり始めたけど)

魔王「えぐ……ひっく……」ポロポロ

側近(負けなしで28連勝してしまった)

魔王「ぐす……ひぐ……」ポロポロ

側近(気まずい……)

魔王「……もう一回!もう一回やるぞ!!」ポロポロ

側近「わかりました(いい加減わざと負けてやるかあ……)」



魔王「もー!!わざと負けただろ!!動きが違うもん!!」ポロポロ

側近(も〜……めんどくせぇこいつ……)
61: :2011/9/17(土) 23:17:52 ID:8OHTIHnybw
ドラゴン「側近様。魔王様を見ませんでしたか?」

側近「見てないけど。どうした?」

スライム「どこを探しても魔王様がいないのです」

側近「何だと?……敵の仕業か!?至急、幹部級の魔物をかき集めろ!!」

ゾンビ「あ、いえ、かくれんぼしてるだけですので」

側近「……おいこら」

スライム「すみません!!……その、魔王様がやろうって言いだしたんです」

ゾンビ「側近様は魔王様と仲が良いので、隠れそうな場所とかわからないかなーって思いまして」

側近「……わかった。俺が代わりに探しとくからお前らは仕事に戻れ」

ドラゴン「ありがとうございます。失礼します」
62: :2011/9/17(土) 23:23:39 ID:8OHTIHnybw
側近「さてと(あのバカが隠れそうなとこは……)」

ベッドの下「」

机の下「」

カーテン「」

タンス「……」ドキドキ

側近(あそこか)

タンス「……」ドキドキ

側近「……」ガムテープペタペタ

側近(これでよし)



ドラゴン「あ、側近様。魔王様いました?」

側近「ああ、うん、みつけたよ。処理しておいた」

ドラゴン「そうですか(……処理?)」

魔王(あれ?おかしいな?タンスが開かないんだけど)ドンドン
63: :2011/9/17(土) 23:34:16 ID:8OHTIHnybw
魔王「ひいい!!」

ゾンビ「わああ!!」

側近「何を叫んでるんですか?」

魔王「あ、側近!側近も一緒にいてよ!」

側近「ああ、ゲームしてるんですか」

魔王「バイオ4を一人でやってたんだけど、怖くなっっちゃって、偶然近くにいたゾンビを誘ったんだけど」

ゾンビ「二人でも怖いんですよ!……わああ、村人が!村人がああ!!」

側近「まあ見守ってもいいんですけど、魔王様はゾンビが何者か理解してます?」

魔王「え?ゾンビはゾンビでしょ?……うわあ!!村人の頭がぁ!!」

ゾンビ「何かワシャワシャなってるー!!」

側近「ツッコミ待ちですか?俺は今試されてるんですか?」

魔王「いいから一緒にいてよ!怖いんだよ!!」

側近(……もういいか。どうでも)
64: :2011/9/17(土) 23:36:47 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。
なんていうか、だいぶ好き勝手やらせてもらって、かなり晴れやかな気持ちになりました。
だけどもう一個だけ書きたい話ができてしまったので、明日くらいにそれを書いてから本編に戻ろうと思います。
ひとつだけ言っておきますと、明日はスレタイ詐欺にご注意ください。それでは失礼します。
65: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 10:11:48 ID:554FnUg6yc
芭蕉さんと曾良くんにしか見えないwww
側近はイケメンだとおもうけど魔王はどうなんだろうか
66: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 12:47:42 ID:xQOFpziQKw
>>65
わかるw
魔王は中ぐらい?
イケメンは期待しない…かな(・∀・)そして支援!
67: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 14:07:31 ID:cF5t9yhz9M
魔王がすごくかわいい、でも側近が好きですw
つ支援
68: :2011/9/18(日) 22:31:38 ID:8OHTIHnybw
>>65-67
支援ありがとうございます。
芭蕉さんと曾良くんって指摘に思わず笑ってしまいましたww
確かに芭蕉さんと曾良くんにしか見えないですね。意図的にやったことではないんですが、今はもうそれにしか見えませんwww
たぶん今後もこんなやり取りが続くと思いますが、決して意図的にぱくったわけではないのでご了承いただけると助かります。

容姿についてですが。
作中で活かされる設定なのかどうかはわかりませんが、一応イメージはあります。
側近は女の子から「キャー素敵ーらめえイクゥ」みたいに騒がれるレベルのイケメンかと。
対する魔王はそれなりの好感もてるぐらいには整ってる感じのかっこよさかと思ってます。……ダメですかね?
69: :2011/9/18(日) 22:39:09 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近ってさー」

側近「はい」

魔王「彼女いるんだよね」

側近「はい」

魔王「ねー、一回呼んでみてよ」

側近「絶対嫌です」

魔王「なんでそこまで拒絶するんだよ!?」

側近「あのですね……>>8こんなこと言ってる奴に彼女会わせたいって思う男がいると思いますか?」

魔王「俺は!!」

側近「うわ!な、何ですか?急に大声出して」

魔王「女の子が悲しむことは絶対にしない!!」ドン!!

側近「いや、そんなワンピースみたいな感じで叫ばれても……」
70: :2011/9/18(日) 22:46:31 ID:8OHTIHnybw
魔王「だからさー、彼女呼んでよー。頼むよー」

側近「はあ……わかりましたよ。ただ、セクハラとかしたら迷わず刺させてもらいますよ」

魔王「こ、怖いこと言うなよ……」



魔王「お前が彼女連れてくるのって今日だよね!?今日だよね!?」

側近「今日で合ってますから落ち着いてください」

魔王「来てるの!?城に来てるの!?ねぇ!彼女!彼女来てる!?」

側近「もう呼んでますよ。……コピペのやつの犬ですか、あなたは?」

魔王「もうそういうコメントとかいいから連れてきてよ!」

側近「はいはい、わかりましたよ」
71: :2011/9/18(日) 22:53:02 ID:8OHTIHnybw
側近「連れてきました」

ハーピー「はじめまして、魔王様。いつも側近がお世話になってます」

魔王「」

ハーピー「私のような者を城に呼んでくださり、ありがとうございます」

魔王「」

ハーピー「……魔王様?」

側近「あー、ハーピー、ちょっとどいてくれる?」

ハーピー「え?う、うん」

側近「おらあ!」シャイニングウィザード

魔王「んぶぅ!?」

ハーピー「側近!?何してるの!?」

側近「いや、ボーっとしてるから目を覚ましてやろうと思って」
72: :2011/9/18(日) 23:03:32 ID:8OHTIHnybw
ハーピー「魔王様!大丈夫ですか!?」

魔王「ああ、ごめんごめん。ハーピーちゃんがあまりにも可愛いから言葉を失ってた」

ハーピー「えっ!?そ、そんな、可愛いなんて///」

魔王「可愛いハーピーちゃんが俺の心を射止めちゃったから大丈夫ではないかな」

ハーピー「そ、そんな……私には勿体ないお言葉です///」

魔王「もう側近なんか捨てて俺と……」

側近「魔王おおおおぉぉぉ!!」シャキンッ

魔王「ちょ、冗談だって!危ないから剣は仕舞って!」

ハーピー「側近、やめて!」

側近「……ハーピーがそう言うなら」スチャッ

魔王「はあ……はあ……あ、ありがとうハーピーちゃん」

ハーピー「いえ、すみません……」
73: :2011/9/18(日) 23:11:16 ID:8OHTIHnybw
ハーピー「……魔王様。先ほどの続きですが」

魔王「続き?」

ハーピー「側近を捨てないかという話の続きです」

魔王「!!」

側近「!?」

ハーピー「魔王様、私は……」

魔王「……」wktk

側近「……」gkbr

ハーピー「私は誰よりも側近のことを愛してます」

魔王「!?」

側近「!!」

ハーピー「なので魔王様の御好意にはお応えできません」

側近(ハーピィィィ!!ありがとぉぉぉ!!)

魔王(側近爆発しろおおぉぉぉ!!)

ハーピー「魔王様の御好意を私などが無下にしてしまって、申し訳ございません……」

74: :2011/9/18(日) 23:18:47 ID:8OHTIHnybw
ハーピー「ただ、側近への愛だけは偽りたくなかったのです。本当にすみません……」

魔王「い、いや!俺が変なこと言いだしたのが悪いから!ハーピーちゃんは気にしないで!」

ハーピー「……許していただけるのでしょうか?」

魔王「いや、ハーピーちゃんは何も悪いことしてないから」

側近「そうそう、悪いのは魔王様の方だから」

魔王「え?俺何かした?」

側近「この世に生まれてきたじゃないですか」

魔王「存在が大罪かよ!?」

ハーピー「……くすっ」

魔王「あ!笑った!」
75: :2011/9/18(日) 23:25:33 ID:8OHTIHnybw
ハーピー「……あ!すみません!」

魔王「いや、怒ってるんじゃなくてね、笑った顔がすごく可愛いなって」

ハーピー「///」

側近「そんなに魔王様の顔が気持ち悪かったの?」

魔王「え!?そんな理由で笑ったの!?」

ハーピー「いえ、魔王様と側近のやりとりが漫才のようでおかしくって……」

魔王「ハーピーちゃんが喜んでくれるなら、こいつの毒舌全部許容するよ」

側近「バーカ、アーホ、クーズ、童貞、死ねゴミ」

魔王「許容した途端にこれだよ!」

ハーピー「……くすっ」
76: :2011/9/18(日) 23:34:44 ID:8OHTIHnybw
魔王「そんなこんなで夕暮時になりました」

側近「誰に言ってるんですか?」

ハーピー「魔王様、今日は数々の無礼を許していただき、更に楽しい一時を提供していただき、ありがとうございました」

魔王「いや、俺の方こそ最高の一日だったよ。ありがとね!側近、家まで送ってやれ」

側近「わかってますよ。行こうか、ハーピー」

ハーピー「あ、一人で大丈夫です。これ以上、魔王様方のお仕事の邪魔をするわけにはいきません」

魔王「じゃあ俺が移動魔法で送るよ。一瞬だから絶対に仕事の邪魔にはならないよ」

ハーピー「いいんですか?」

魔王「いいからいいから。側近、家の場所教えてー」

側近(教えたくねえな……)
77: :2011/9/18(日) 23:46:29 ID:8OHTIHnybw
魔王「ただいまー。ハーピーちゃんを送ってあげたよっと」

側近「お帰りなさい。まあ一瞬ですけどね」

魔王「ハーピーちゃんマジ可愛かったわー。側近、ホントありがとう」

側近「魔王様みたいな負け犬に会わせてあげたんですから感謝してくださいよ」

魔王「本当に感謝しております、側近様。……可愛くて、真面目で、まっすぐな本当にいい娘だったね」

側近「俺には過ぎた最高の彼女ですよ」

魔王「……珍しくお前に命令を下す!」

側近「何ですか?内容によっては聞き入れてやってもいいです」

魔王「ハーピーちゃんを絶対に幸せにしてやれよ!いいな!?」

側近「……はい!」



側近「魔王様、これで女性勇者の件はもういいですよね?」

魔王「いや、それとこれとは別問題だし」
78: :2011/9/18(日) 23:50:26 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。
こんなスレタイのくせして女の子出しちゃいましたけど、よかったでしょうか?
とりあえず書いてて思ったのは、やっぱり物語に女の子は必要だということでした。なんでこんなスレタイにしてしまったのでしょう。

とりあえず日常編みたいなのはだいぶ気の済むまで書けましたので、今後はおとなしく本編を書いていこうと思います。
……>>10くらいから既に当初の予定とは違う感じになってしまってるので何とも言えませんが、本編でもスレタイ詐欺になるかもしれません。
まあでもまずは完結させるのを目標に頑張っていこうと思います。
79: 名無しさん@読者の声:2011/9/19(月) 11:13:54 ID:1nECsTmx0Y
支援支援CCCC
80: 名無しさん@読者の声:2011/9/19(月) 22:27:59 ID:eM60wjGwIM
燃えろ俺のマっっっっっっっっグナム〜〜〜〜〜〜〜〜〜=-○○○―
81: :2011/9/19(月) 23:03:34 ID:8OHTIHnybw
>>79
支援ありがとうございます。
支援していただける嬉しさや話の先が思いつかない恐怖など、いろんな感情が混ざって体調不良もマッハですが、頑張って書きます。
こうやって支援していただけると、前向きに頑張っていこうって思えます。本当にありがとうございます。

>>80
無知故あなたが何を言いたいのかいまいちわかりませんでした。申し訳ないです。
下ネタですかね?とりあえず俺の好きなマグナムはサイクロンマグナムとだけ伝えておきます。
82: :2011/9/19(月) 23:14:12 ID:8OHTIHnybw
ドラゴン「報告します!!……何してるんですか?」

側近「おう、ドラゴン。魔王様の両手が接着剤でくっついちゃってな」

魔王「取れへんよー。助けてよー、ドラゴーン」

ドラゴン「いやあ、自分は力になれそうもないです。あの、報告してよろしいですか?」

側近「おう。何だ?」

ドラゴン「新しい勇者一行がこの魔王城まで辿り着いたそうです」

魔王「マジで!?可愛い女の子だった?」

ドラゴン「いえ、自分が直接確認したわけではないので性別はちょっと……」

魔王「そっか。でも神様にお願いしたから大丈夫だね!」

側近「神を信じすぎですよ……」
83: :2011/9/19(月) 23:23:16 ID:8OHTIHnybw
魔王「よーし!俺がどうにかするからお前らは警備の手を抜いていいよ!」

ドラゴン「え?でも……側近様、いいんですか?」

側近「ああもういいよ。一応一番偉いこいつの命令だし」

魔王「一応って何?ねえ、一応って何?」

側近「……魔王様自ら勇者をどうにかする気であれば、まずはその手をどうにかすべきですよ」

魔王「あ、そうだね。これじゃ魔王じゃなくて修行僧だしね。どうすればいい?」

側近「知りませんよ。お湯にでも浸けとけばいつか外れるんじゃないですか?」

魔王「そっかー。ドラゴン、この手が外れるまでの時間稼ぎだけしてくれる?」

ドラゴン「わかりました(それって具体的にどんぐらいの時間だよ……)」
84: :2011/9/19(月) 23:35:52 ID:8OHTIHnybw
魔王「手、とれたね」

側近「そうですね」

魔王「まだ両手に違和感は残ってるけどね」

側近「取れただけでもいいじゃないですか」

魔王「まあそうか。修行僧スタイルなんかで女勇者ちゃんに嫌われでもしたら死ぬしかないもんね」

側近「魔王様はどれだけ修行僧を見下してるんですか?」

魔王「少なくとも、君の中での俺よりは高く見てるよ」

側近「魔王様は最底辺ですからね」

魔王「その最底辺に仕えてるのは君だからね?」

側近「俺の人生の最大の汚点ですよ」
85: :2011/9/19(月) 23:39:53 ID:8OHTIHnybw
ちょっと早いですけど、今日はここまでにします。
なんていうか、話を書き進めるのが難しくなってきました。
自分の中でどう進めるかまとまってない感じなので、進むのがちょっと怖くなってきてます。
ちゃんと事前に話を練ったり、書きためたりしてからスレ立てるべきだったのかなあと反省してます。
でもまあ多くの支援をいただいているので、期待してもらってる方々に応えられるよう完結までは頑張っていきたいと思います。
86: 名無しさん@読者の声:2011/9/20(火) 21:32:41 ID:29/8S6BSH2
しぇんしぇんCCCCCC
87: :2011/9/21(水) 22:50:49 ID:8OHTIHnybw
>>86
支援ありがとうございます。
先の展開が不透明で、少なくとも当初の予定通りには絶対に進まなくなってしまった現在、ぶっちゃけると逃亡も考えたりするわけですが。
こうやって支援していただけると「逃げてる場合ちゃうな」と前向きになれます。
今になって考えると、日常編は書きたい気持ち半分で、先を考える時間稼ぎしたい気持ち半分だったのかもしれません。そんなつもりは一応なかったんですが。
そしてその甲斐もあまりなく、先は不透明なままですが、奇跡的な閃きを祈って今はただただ書き進めようと思います。
とりあえず支援ありがとです。この二文字ですごく勇気もらえます。
88: :2011/9/21(水) 22:57:11 ID:8OHTIHnybw
魔王「それにしても遅いなあ。ドラゴン張り切りすぎでしょ」

側近「もうドラゴンが女勇者を倒してしまったのかもしれませんよ?」

魔王「……殺す。あの糞トカゲは俺が殺す」

側近「ちょっと……落ち着いてください!あくまでも可能性の話ですから!」

魔王「……そっか。そうだよね。気高く美しい女勇者ちゃんがトカゲごときにやられるわけないよね」

側近(あぶねえ……俺の冗談でドラゴン死なせるところだった……)

魔王「は〜、女勇者ちゃん、はやく来てくれないかなー」
89: :2011/9/21(水) 23:05:51 ID:8OHTIHnybw
魔王「そうだ。俺、息臭くない?」

側近「大丈夫です。いつも通りにんにくの臭いしかしません」

魔王「俺の口臭、常ににんにくだったの!?」

側近「魔王様はにんにくから生まれた御方ですからね」

魔王「生まれてないよ!何だよその昔話!?」

側近「……まあにんにくは言いすぎかもしれませんが、臭いのは本当ですよ」

魔王「マジかよ!ちょ……ブレスケアどこよ?」

側近「……魔王様、どうやら勇者が来たようです」

魔王「マジかよ!ブレスケア、ブレスケアどこだよ!?」
90: :2011/9/21(水) 23:17:08 ID:8OHTIHnybw
新勇者「追い詰めたぞ、魔王!」ドアバーンッ

新戦士「貴様の命もここまでだ!」

新僧侶「長かった戦い、今日ここで終わらせる!」

新魔法使い「覚悟しろ、魔王!」

魔王「」

側近「www」

新勇者「……あれ?魔王がいない?人間の……青年が二人?」

新戦士「君達、ここで何をしている?ここは魔王城だぞ?」

側近「……我々は人間ではありませんよ。人型の魔物です」

新僧侶「な、何!?」

側近「俺は魔王様に仕える側近という者です。そして……」

魔王「」

側近「新しい勇者一行も男だけだったショックで放心してるこの間抜け面が……ぷっww魔王、です……www」
91: :2011/9/21(水) 23:31:37 ID:8OHTIHnybw
魔王「糞があああああ!!」

新勇者「!?」

側近「wwwww」

魔王「何が神だよ!!この世に神なんていねえよ!!ちくしょおおお!!」

新僧侶「な、なんて強大な魔力だ……」

側近「最底辺に位置する魔王様ですが、頭の悪さと戦闘能力だけは規格外ですからね」

魔王「おれは信仰をやめるぞ!ジョジョーーー!!」

側近「別にジョジョに報告しなくていいですよww……さて、勇者の皆さん」

新勇者「……え?」

側近「俺は巻き添えくらって怪我したくないから、城から脱出しますね」

新戦士「え?」

側近「優しい魔王様のことだから大丈夫とは思いますけど……死なないように気をつけてください」

新僧侶「え?え?」

側近「じゃあ精々頑張ってください。それでは」

新魔法使い「ちょ、ちょっと……」

魔王「おらあああ!!」デコピンアタック

新勇者「ぎゃああああ!!」
92: :2011/9/21(水) 23:37:50 ID:8OHTIHnybw
側近「ただいま戻りました。戦闘は終わりましたか?」

魔王「……終わった。ついでに希望も潰えた」

側近「まあまあ、生きてりゃいいこともありますよww……勇者の姿がありませんが?」

魔王「……医務室に運んだ」

側近「また生かしたんですね。まあ予想はしてましたけど」

魔王「……側近」

側近「何ですか?」

魔王「俺達は何のために生まれてきたのかなあ?」

側近「少なくとも女性にボコられるためではないですよ」
93: :2011/9/21(水) 23:52:49 ID:8OHTIHnybw
魔王「明日の行方もわからない不安の中で、ひたすらに希望を信じて生き続けた結果がこれなんて……ひどすぎるよ!!」

側近「魔王様の希望は歪みすぎですよ」

魔王「まず女遊び人ちゃんにぱふぱふしてもらって気持ちよさのあまり腰砕けになって」

魔王「そこを女勇者ちゃんに蹴られて踏まれて口に足を突っ込まれて」

魔王「その最中で女盗賊ちゃんにまんまと童貞を盗まれて」

魔王「ズタボロになったところで女賢者ちゃんに優しく見守られながら賢者になりたかったのに!」

魔王「こんなふざけたエンディングなんて……誰が望んだんだよぉ……」ポロポロ

側近(言葉が見つからない……こんなのに仕えてる俺って……)ポロポロ
94: :2011/9/21(水) 23:59:30 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近も泣いてくれるんだね?ありがとう」ポロポロ

側近「涙の理由は劇的に違うと思いますけどね……」ポロポロ

魔王「……泣いてる場合じゃないか」

側近「そうですね(今すぐ存在を悔い改めるべきだろ)」

魔王「俺には一緒に泣いてくれる素晴らしい仲間がいるんだ!へこたれてる場合じゃない!」

側近「あ〜、そうなっちゃうんですか……」

魔王「何度苦しんだっていい!……女勇者ちゃんが来るまで、俺の作戦を続けるぞ!!」

側近(……もうこの仕事辞めようかなあ)
95: :2011/9/22(木) 00:03:09 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。
いまさら何言ってんだろうって感じもするでしょうが、SSって書くの難しいですね。なめてるつもりはなかったけど、めっちゃ難しいです。
頭の中で想像しただけで書けそうと判断してスレ立てるのは自殺行為だと学びました。
でもまあ結果として立ててしまってる以上、きちんと完結できるよう頑張りたいと思います。
96: 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 00:47:28 ID:Z2aP.X.1b6
悩め悩め。
悩んだ末に、何かが出る。


でも出来れば、長めに読みたいかな。このSS好きだし。
97: 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 03:10:07 ID:KPqOarLut6
支援CCC試演CCC私怨
98: 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 18:31:57 ID:mX5nqDIy9c
ひ〜〜は〜〜www
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCMCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
99: :2011/9/23(金) 00:25:10 ID:8OHTIHnybw
>>96-98
支援いただき、ありがたいお言葉もいただきありがとうございます。
こうやって支援していただくと、やっぱりすごい嬉しいですね。一種の麻薬みたいなものですね、やる気とテンションがMAXです。
けっこうその場でやりくりする感じになってきたので、その場の雰囲気で作風も変わってくかもしれませんが、一応ギャグ物なので出来る限りふざけていくよう気をつけます。
どういう結末になるか知りませんけど、支援くださった皆さん、見てくださってる皆さんを裏切らぬよう頑張っていきます。

>>98
そんなにたくさんのCを並べて、しかも地味にMを混ぜるなんてどうかしてるぜ!ありがとう!
100: :2011/9/23(金) 00:32:28 ID:8OHTIHnybw
ドラゴン「こうして魔王様は立ち直りまして」

スライム「側近様の言うへぼ作戦を続けることを決意したのですが」

ゾンビ「現実は残酷でした」

ドラゴン「何度やっても攻めてくるのは男性勇者だったのです」

スライム「どんな苦しみも耐えると覚悟していた魔王様でしたが」

ゾンビ「想像を遥かに超えた絶望に魔王様は気を病んでしまい」

ドラゴン「今日、「おれは引き籠るぞ!ジョジョーーー!!」と宣言してから」

スライム「自室に籠ってしまったのです」

ゾンビ「魔王様が籠ってからもう5時間が経過しようとしてます」

ドラゴン「魔王様はどうなってしまうのでしょうか?……なあ」

スライム「何?」

ドラゴン「俺達、誰に何を言ってるんだろうな?」

ゾンビ「知らないよ……」
101: :2011/9/23(金) 00:42:26 ID:8OHTIHnybw
ドラゴン「魔王様ー、出てきてくださいよー」ドンドン

スライム「きっと次こそはうまくいきますよー」

ゾンビ「ゲームでもして気分を晴らしましょう」ドンドンッポロッ

魔王「うるさい!お前達は……確証のない希望のために、無駄かもしれない努力を続ける辛さを、怖さを知らないからそう言えるんだ!」

側近「……お前ら」

ドラゴン「あ、側近様!側近様も説得に参加してください!」

側近「いや、もう説得を切り上げて行くぞ」

スライム「え?でも魔王様が……」

側近「構うから調子に乗るんだよ、こいつは。ほっときゃ自分から出てくるって。ほら、ゾンビは腕拾え」

ゾンビ「あ、はい」
102: :2011/9/23(金) 00:49:56 ID:8OHTIHnybw
ドラゴン「食事の時間になりましたけど、魔王様出てきませんよ?」

側近「いいや、出てくるね。諭吉さん賭けてもいいぜ?」

スライム「相棒の側近様がそう言うと説得力ありますね」

側近「……相棒って何だよ?」

ゾンビ「だって二人が話してると、二人共活き活きしてますからね」

スライム「意思疎通だってばっちりですし」

ドラゴン「城の皆が名コンビだと称えてますよ」

側近「マジかよ……悪評甚だしいよ、それ」

魔王「……側近〜」

側近「あ、魔王様。もう引き籠らないでいいんですか?」

魔王「お腹減ったから……今日のご飯何?」

側近「カレーです。人参は入ってないですよ」

魔王「そっか。じゃあ食べる」

ドラゴン「……」ニヤニヤ

側近「おい。何見てんだ?この野郎」
103: :2011/9/23(金) 00:57:21 ID:8OHTIHnybw
魔王「ごちそうさまー」

側近「……魔王様、勇者に関してはどうするんですか?」

魔王「嫌なことを訊くねえ、あなたも。……もう諦めようかなあって」

側近「あれ?諦めるんですか?」

魔王「スレタイ的に叶わぬ夢かなあって思い始めたんだよね」

側近「引き籠ってる間にですか」

魔王「うん。こんなスレタイでありながら、あんなに可愛いハーピーちゃんと過ごせたわけだし……もういいやって感じになった」

側近「そうですか。それはよかったです」

魔王「もうラブプラス買って余生を有意義に過ごしていこうかなって、そう思ったんだ」

側近「魔王様はまだお若いですけどね」
104: :2011/9/23(金) 01:06:34 ID:8OHTIHnybw
側近「それでは勇者は殺して、街は焼き払って、人間との戦争に終止符でも打ちますか?」

魔王「発想が恐ろしいよ!お前はリアルGTAか!」

側近「(GTA?)殺さないのであれば、人間共にどう対処するのですか?」

魔王「勇者を無力化したら実質安全でしょ。だから勇者のいる街の周りに強い魔物を配置するよ」

側近「強い魔物ですか」

魔王「こないだの勇者の力を封じて間もないからさ、まだ新しい勇者はいないと思うんだ」

側近「はい」

魔王「新たな勇者が誕生する前に強い魔物を配置したら、勇者はレベル1で挑まなきゃならないでしょ?」

側近「はい」

魔王「そうなると勇者はもう街から遠出することも叶わないじゃん。これで人間を滅ぼさなくても安全に生きていけるよ!」

側近「まあ魔王様は安全でしょうけど……」
105: :2011/9/23(金) 01:14:23 ID:8OHTIHnybw
魔王「だからそんな感じでよろしく!俺はラブプラスでハァハァしとくから」

側近「……じゃあ俺は強い魔物を手配しておきますよ」

魔王「そうだよ、別に三次にこだわらなくたって、俺には二次の嫁がたくさんいるんだ!」

側近「ダメ魔王ですね。じゃあ俺はハーピーとイチャイチャするとしますよ」

魔王「……」

側近「どうしたんですか?三次にはもうこだわらないとか言ってませんでしたっけ?」

魔王「ぶっ殺されてえのか?お前はよ」

側近「ちょっと……暴力はいけませんよ。嫉妬で有用な部下を殺さんといてください」

魔王「もー!!俺も勝ち組になりたいよー!!うわーん!!」
106: :2011/9/23(金) 01:18:42 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。
なんていうかSS書いてるとキャラに愛着湧きますね。
魔王はいろいろ散々な目にあってますけど、どうにか幸せになってもらいたいですね。それぐらい愛着湧いてきてます。
もうそうする予定はないから暴露しますが、スレ立てた当初は最終的には死んでもらうつもりでいたんですけど、少しずつ未来は変わってます。
本当にどうにか明るい未来にたどり着いてもらいたい物です。なんで書いてる俺が他人事なんでしょうね。
107: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 01:50:16 ID:ictaEbdeBI
支援っ
魔王と側近が人型ならSS絵スレで描いてみたい…です。(・∀|壁
108: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 22:05:35 ID:ifWLe71bIY
し〜えん♪
109: :2011/9/23(金) 22:41:30 ID:8OHTIHnybw
>>107-108
支援ありがとうございます。いやー本当に嬉しい言葉です。
この二文字が俺のベホマです。気力がぐんぐんグルトです。

>>107
描いていただけるのであれば是非ともお願いしたいです。YOU描いちゃいなよって感じです。
で、なんか設定とかの説明ってしたほうがいいんでしょうか?と言っても、俺の中でも設定と言い切れるほど細かに設定してないわけですけど。
「作者さんのイメージあるほうが描きやすいので教えてください」って感じなのか、
「僕の、私のインスピレーションの邪魔すんじゃねえよボケ」って感じなのか、俺はどうすればいいか……できればレスください。
110: :2011/9/23(金) 22:50:39 ID:8OHTIHnybw
魔王「ぼくは泉の水をなめてみた。」

魔王「しょっぱい……」

魔王「もしかしたら、海とつながっているのかもしれないわね(裏声)」

側近「……何でかまいたちの夜2を音読してるんですか?」

魔王「おう、側近。いやあここ最近暇だからさあ」

側近「答えになってない気がしますが、もういいです。暇なのは勇者が来ないからでしょうね」

魔王「俺の完璧な作戦を実地してからもう何十日経ったっけ?今も勇者は街に引き籠ってんだろうなあ」

側近「その暇をぶっ潰す報告をしますよ。新しい勇者が魔王城に来たそうですよ」

魔王「はあ!?……強い魔物配置したんじゃないのかよ?」

側近「まあ簡単な報告を受けただけですので詳しくは知りませんが……現地の魔物がわざと見逃したそうです」
111: :2011/9/23(金) 22:57:50 ID:8OHTIHnybw
魔王「何してんの!?勇者を街に閉じ込めてなきゃダメじゃん!」

側近「魔王様の命令をきくのが嫌だったんじゃないですか?」

魔王「人望ねえな、俺!?一応魔界の王なんだけど!?」

側近「まあでもいいじゃないですか。ちょうど暇だったんですから」

魔王「……そうだね。勇者には悪いけど、俺の暇つぶし相手になってもらおうか!」

側近「殺すんですか?」

魔王「何で側近はそんな物騒なの?殺しはしないよ。暇つぶしに付き合ってもらって、怪我治してから帰ってもらう」
112: :2011/9/23(金) 23:06:08 ID:8OHTIHnybw
魔王「しっ!しっ!」シュッシュッ

側近「なんでシャドーピッチングしてるんですか?」

魔王「ああ、この攻撃魔法で先制攻撃しようと思って」ボワンッ

側近「魔力でボール作ったんですか。信じられないくらい高エネルギーですね……勇者死ぬんじゃないですか?」

魔王「えー、大丈夫でしょ。勇者だよ?」

側近「今までその勇者を簡単に倒してきたじゃないですか」

魔王「大丈夫だって。勇者を信じなさい!」

側近「魔物に言う台詞じゃないですよ、それ……」
113: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 23:08:55 ID:/dnrTm0hRM
C
魔王やられそうな予感・・・
114: :2011/9/23(金) 23:14:39 ID:8OHTIHnybw
側近「……お、どうやら来たみたいですよ」

魔王「そうか!よーし、ドアが開いた瞬間に投げ込んでやる!」

側近「とんでもない不意打ちですね」

魔王「魔界のマー君の力、見せてやるぜwww」

側近「……」

魔王「……あの、魔王の「ま」と、楽天のマー君をかけたボケなんだけど」

側近「わかってますよ」

魔王「わかっててスルーしたの!?」

側近「俺まで滑るのはごめんですから」

魔王「そんなつまんなかった!?」
115: :2011/9/23(金) 23:26:10 ID:8OHTIHnybw
魔王「ボケがつまんなかったら側近が拾って面白くしてよ!名司会者はそれができるよ!」

側近「生憎俺は名司会者じゃないですからね。それより不意打ちはいいんですか?」

魔王「ああ、そうだった。ピッチャー振りかぶって……投げた!」ビューン

女勇者「追い詰めたわよ、魔王!」ドアバーンッ

魔王「」

側近「」

女勇者「って、きゃああああ!?」

魔王「あぶねえええええ!!」ボールグイーン

側近「うわ、伊藤智仁のスライダーみたいに曲がった……直撃は免れましたね」
116: :2011/9/23(金) 23:33:52 ID:8OHTIHnybw
女戦士「な、何だ今の爆発は!?」

女僧侶「きっと魔王の攻撃です!皆さん、気をつけてください!」

女魔法使い「……」

側近(ここにきて女勇者がくるのかよ……スレタイと違うじゃねえか)

魔王(うわあ、夢にまで見た女勇者ちゃんが!怪我はないな……よかった!本当によかった!)

女勇者「くっ、先制攻撃とはやってくれるわね。……どっちなのかは知らないけど、魔王が人型のかっこいい男性だとは思わなかったわ」

魔王「んああ!!」

女勇者「!?」

魔王(女勇者ちゃんに外見ほめられたあああ!幸せすぎるううう!)

側近「……」←外見ほめられてちょっと嬉しい
117: :2011/9/23(金) 23:38:21 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。
女勇者が出てきました。このスレタイは一体何だったのでしょう?
……とか言いつつ、実は最初から女勇者は出すつもりでした。>>1でスレタイ詐欺に気をつけろとか書いたのはそれです。
ただ、当初の予定とはだいぶ違う役割を担うことになりそうです。その場しのぎで書いてる感あるので正直今の段階では何とも言えませんが。

>>113
支援ありがとうございます。
やられそうとのことですが、相手は女勇者になりました。……この魔王だとマジでやられそうですよねww
118: 名無しさん@読者の声:2011/9/24(土) 00:36:10 ID:Knli9Vpwp.
質問
魔王も側近も人型だったけ?

ついでにC
119: 107:2011/9/24(土) 01:47:15 ID:xDFHAUZFq6
許可ありがとうございます(`・ω・´)
もし1さんのイメージがあるなら教えて頂ければ
できるだけそれに沿って描いてみたいです(・∀・)
120: 名無しさん@読者の声:2011/9/24(土) 02:37:24 ID:krZyOmcs06
ついにキタwwwwww
魔王Happyendか??
気になるぜwwwひ〜〜は〜〜wwwwww
(`・∀・)ノC∩C
121: 名無しさん@読者の声:2011/9/24(土) 04:05:01 ID:RAD9T3j30U
しぇんしぇんCCC
122: :2011/9/24(土) 23:27:27 ID:8OHTIHnybw
>>118-121
支援やレスをいただきありがとうございます。
皆様方からの書き込みを発見すると嬉しくなります。これらをエネルギーにして完結まで安全運転していきたいですね。

>>118
魔王と側近は人型ですね。今まで出てきた魔物を人っぽい奴と獣っぽい奴にわけますと、
人:魔王、側近、ハーピー、ゾンビ
獣:ドラゴン、スライム
こんな感じです。魔王も側近も人型なので問題なくクラシックコントローラーが持てます。

>>119
わかりました。今日書いたプロフィール的な何かを貼ろうと思いますが、もしそれで描きにくいってなっちゃったら、無視する方向でいってください。
俺としては描いていただけるだけで嬉しいので、>>119さんの納得いくように自由気ままに描いちゃってください。

>>120
Cの間に存在する物体、どうかしてるぜ!Cはありがとう!



今日なんか疲れてるので、事前に書いておいた魔王達のプロフィール的な何かを貼ったら、もう終わりにしちゃいます。
本編の更新は後日ということでご了承ください。
123: :2011/9/24(土) 23:28:29 ID:8OHTIHnybw
魔王「俺のイメージはこんな感じだってさ」
・無難に好感持たれる程度には整ってる顔。
・髪は短め。美容的なことには無頓着。パジャマで城内うろつくこともしばしば。
・身長は175〜180cmくらい。マッチョってほどじゃないけど筋肉質。
・人型の魔物。魔物っぽさはほぼゼロ。ぶっちゃけ魔力を隠しさえすれば、人間界の街で普通に買い物できるぐらい。
・笑顔でいることが多い。側近にイジワルされた時にちょっと怒るくらいで、基本的には明るい表情。

側近「これが俺のイメージだそうです」
・女性から「キャー素敵ー抱いてー濡れるッ!」って騒がれるレベルのイケメン。
・髪は少々長め。格好を気にする傾向にあって、髪もセットしてるし服装も正装的なのが多い。
・身長は175〜180cmくらい。魔王と同じくらいだけど側近の方がちょっとだけ高い。スラッとした体格。
・人型の魔物。側近も魔物っぽさはほぼない。
・基本クールな表情だけど、魔王をからかってる時はS的な微笑みを浮かべてることが多い。
124: :2011/9/24(土) 23:29:43 ID:8OHTIHnybw
容姿とは関係ないと思うけど、なんか想像しちゃったので投下。

魔王プロフィール
好き:ゲーム、女の子、女の子にいじめられること
嫌い:側近のいじわる(側近自体は嫌いじゃない)

好きなFCのソフト:いっき
好きなSFCのソフト:聖剣伝説3
好きな64のソフト:ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ
好きなGCのソフト:ピクミン
好きなWiiのソフト:NewスーパーマリオブラザーズWii
好きなGBのソフト:ポケモン赤緑
好きなGBAのソフト:トマトアドベンチャー
好きなDSのソフト:ラブプラス
好きなPSのソフト:メタルギアソリッド
好きなPS2のソフト:ボクと魔王
好きなPS3のソフト:リトルビッグプラネット
好きなPSPのソフト:モンスターハンターポータブル2ndG
好きな箱○のソフト:アイドルマスター
好きなSSのソフト:バーチャファイター
好きなDCのソフト:シェンムー
一言でまとめると?:魔王ゲームしすぎだろwww

最近ショックだったこと:魔界2chで魔王を語るスレを覗いたらボロクソに批判中傷されてたこと
125: :2011/9/24(土) 23:30:31 ID:8OHTIHnybw
側近プロフィール
好き:魔王をいじること、ハーピー
嫌い:要領の悪い部下
将来の夢:ハーピーと結婚して幸せな家庭を築くこと
魔物として不安なこと:魔王の平和的思考
男として不安なこと:仕事ばっかでなかなか会えないけどハーピー寂しくないかなあって
最近の日課:魔王を罵るネタや単語をネットで探してる
最近はまってること:オセロや将棋とかで最初わざと不利になり、そこから逆転勝利すること
最近慌てたこと:魔界2chの魔王を語るスレでボロクソに批判中傷してたら、本人がそのスレを見てたこと(魔王が泣きついて発覚した)

なんだかんだで:魔王は嫌いじゃないし、敬意も抱いてる
126: :2011/9/24(土) 23:31:00 ID:8OHTIHnybw
ついでに

ハーピー:側近の彼女。腕が翼になってて下半身は鳥類って感じのハーピー族の女性。ハーピー族の中でも可愛いと評判の娘。
     側近がイケメンなため「側近に見合う女にならなくちゃ!」と、日々料理等のスキルアップ目指して努力している。側近爆発しろ。

ドラゴン:見たまんまドラゴン。オス。ポケモンでいうところのリザードンみたいな足どっしり手ちっちゃめの二足歩行型。
     3〜4mくらいあるけどドラゴン族にしては小柄のようで、本人曰くスピードタイプとのこと。でも魔物として十分パワーもすごい。

スライム:ぷにぷにの魔物。オス。勇者の街周辺に配置される予定だったが、魔王が「癒し系マスコットが城に欲しい」とか言い出して勤務場所が城に変更。
     姿はドラクエみたいなとんがりまんまるタイプ……ではない。作者は桃鉄のグッスリン辺りでイメージしてる。

ゾンビ:バイオハザード。人型の男性。けっこう臭い魔物だったが、臭いを理由に女に振られたことをきっかけに臭いを気にし始める。香水等を駆使して今は良いにおい。
    体が腐ってるのでパーツがよくもげる。一番もげる箇所は右腕。利き腕でよく使うからとのこと。
127: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 00:44:44 ID:sGskfbDDd6
プロフィールおもしろいwwwwてか魔王はそれなりにイケメンだと思ってた('・ω・`)スョボン
128: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 03:13:09 ID:rMHO5Kl4qg
イメージ絵描きたくなったwww
129: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 14:41:56 ID:OJjsCOly7Q
ランクインおめヽ(´∀`*)ノ
これからも応援してるよ!
イラストwktk支援あげ
130: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 17:42:46 ID:Y.VHaQkqC.
ボクと魔王…だと(がたっ
131: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 17:44:12 ID:/dnrTm0hRM
C
3rdじゃなくて2ndGだったのにびっくり(・д・)
132: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 21:36:50 ID:aj3Y8hzvWk
側近の嫌いなものがストファイのベガと一緒だwwwww

つ ぐんぐんグルト
133: 128:2011/9/25(日) 22:38:12 ID:QcHWWyHcW2
とりあえず魔王と側近描いたけどうpして良い感じですか?
134: :2011/9/25(日) 23:31:42 ID:8OHTIHnybw
あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!
『素人が調子に乗ってSSスレを立てたと
思ったらランキングに載っていた』
な……何を言ってるのかわからねーと思うが
おれも何が起こったのかわからなかった……
頭がどうにかなりそうだった……
八百長だとか夢落ちだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
恐ろしいほどの喜びを味わったぜ……

って感じになりました。ランキング8位を確認した時は。
本当にありがとうございます!いや、SS初心者が支持されるとはおもってなかったので本当にうれしいです!
あまりの嬉しさに、浦安鉄筋家族で初めて人に感謝された時の大鉄みたいな笑顔になってます。たぶん。

でも俺としてはまさかのランクインで、もしかしたらコイル2位や五条さん騒動のような、何か邪な力が働いてのランクインじゃないかと少々疑ってます。
しかし冒頭で書いたように八百長でも夢落ちでもなく、皆様方のご投票をいただいてのランクインです。ほっぺたつねってみたから間違いありません。
となれば、皆様方が投票という形でかけてくれた期待に応えるには、一心不乱に書き続けるしかないと思ってます。
投票したのは間違いじゃなかった、投票してよかったって思えるように、これからも頑張っていきたいと思います。

……興奮してちょっと長文になってしまいましたwww
135: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 23:38:28 ID:j2IGRSY8Sw
おめでとうございます(*´∀`*)これからも支援しますよーっ!
136: :2011/9/25(日) 23:50:02 ID:8OHTIHnybw
>>127
俺としてはそこそこイケメンって意味でああ書きました。>>116で女勇者が外見を褒めてるのはそういうことです。
いやあ、なんていいますか……言葉を使って明確に伝えることの難しさを改めて思い知りました。
同じ言葉でも受け取る人が変わると意味合いが変わってしまうこともあるんですね。
言葉のチョイスに気をつけて、皆さんにちゃんと伝わるSSを書かなきゃいかんなと反省できました。ありがとうございました。

>>128>>133「魔王と側近の絵をうpする。許可を」
>>1「よし、やっちまえ」
というわけでやっちゃってください。そして俺を喜ばせてください。よろしくお願いします。

>>129
嬉しい御言葉ありがとうございます。
ランクインはひとえに皆さんのおかげです。今後も頑張りますのでよろしくおねがいしますね。

>>130
ボクと魔王、いいゲームですよね。俺もやったことあって、好きなソフトのひとつです。
魔王が好きなPS2のソフトはこれしかないと思ってました。PSPの方は勇者のくせになまいきだにしようと思ったのですが、>>49で書いたように内容詳しく知らなくて……

>>131
正直に言うと俺はWiiとPS3とPSPと箱○とSSは持ってないんです。だからこの辺のソフトはイメージで選んだ部分があります。
で、モンハン大好きな友達が一番長くやってたのが2ndGだったような記憶があって、「じゃあそれでいいやー」って感じで選びました。
モンハンプレイヤーの中での評価はどうなんでしょうか?3rdの方が人気なんでしょうか?

>>132
それは知りませんでした。意図して被らせたわけじゃないですね。
なんていいますか、側近ってしゃきしゃき行動してそうなイメージがあったので、無能な奴って嫌いだろうなあって思いましてああ書きました。
……あ、あとぐんぐんグルトありがとうございます。
137: :2011/9/25(日) 23:51:34 ID:8OHTIHnybw
>>135
どうもありがとうございます。
これからも支援をエネルギーにして頑張っていきますよーっ!
期待に応えられるよう努力を続けていきますね。
138: 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 23:53:05 ID:/dnrTm0hRM
>>136
3rdは画質がいいけども、やりこむには2ndGの方が・・・
つC
139: :2011/9/26(月) 00:00:33 ID:8OHTIHnybw
魔王(ああ……女勇者ちゃんだ。メンバーも皆女の子だ!!)

魔王(現地の魔物は、勇者が女の子と知って見逃したのか……ファインプレイすぎる!)

魔王(なんて上司想いのできた部下なんだ!ボーナス楽しみにしとけよ!)

魔王(それにしても……やべえ、皆可愛い!皆きれい!皆美しい!)

魔王(ハーピーちゃんに負けないくらいの美貌だ……素晴らしい!)

魔王(神様、ありがとうございます!!一度あなたを疑った私ですが、私の愚行をお許しください!)

魔王(今度からはちゃんと祈ります!私を導きくださり、ありがとうございます!)

側近(ここまで0.1秒です)
140: :2011/9/26(月) 00:07:41 ID:8OHTIHnybw
魔王(女勇者ちゃんは明るい茶髪のロングヘアが素敵だなあ!)

魔王(整った顔に抜群のスタイル!彼女が好みじゃない男っているのか!?否、いるわけがない!)

魔王(いろいろと完璧だから、どんな表情でも、どんな格好でも映えると思うんだあ、俺は!)

魔王(一緒に住んで、毎日新しい一面を見つけていきたい、そんな女の子だね、女勇者ちゃんは!)

側近(ここまで0.2秒です)
141: :2011/9/26(月) 00:13:58 ID:8OHTIHnybw
魔王(女戦士ちゃんはショートヘアでボーイッシュな感じの綺麗でかっこいい女の子だね!)

魔王(何より特徴的なのは、巨乳!巨乳!!巨乳!!!!)

魔王(鎧の下でもわかるその巨乳が素晴らしいんだ!大事なことだからな、何回でも言ったるどー!)

魔王(ラフな格好でもドキドキが止まらないだろうからね、一緒に生活するといろいろ大変だぜー!)

側近(ここまで0.3秒です)
142: :2011/9/26(月) 00:20:42 ID:8OHTIHnybw
魔王(女僧侶ちゃんは黒髪ロングストレートの清楚っ娘!ktkr!とんでもねえ娘が現れおったで!)

魔王(顔も優しい感じの美人だよ!絶対性格良いよこの娘!8000ガバス賭けてもいいよ!)

魔王(体型もスラッとしてて、絵に描いたような大和撫子だよ!着物120%似合うよ!)

魔王(誰かぁー!着物持ってきてー!完璧な和服美人が見れまっせー!)

側近(ここまで0.4秒です)
143: 133=すずゆき:2011/9/26(月) 00:22:31 ID:6UXBYePb8s
>>136「ありがたきお言葉にございまする。それでは早速…」
ご期待にそえるかわかりませんが(´・ω・`)

魔王
http://ryu.boy.jp/up/uf/20110926000925.jpg
側近
http://ryu.boy.jp/up/uf/20110926001616.jpg

おまけー
http://ryu.boy.jp/up/uf/20110926002026.jpg

もう描くの凄く楽しかったです(*´д`*)
>>1さんさえ宜しければまた描かせて頂きたいくらいですw
本当にありがとうございました^^*
144: 1はこの中だと女僧侶を嫁に選びます:2011/9/26(月) 00:26:50 ID:8OHTIHnybw
魔王(女魔法使いちゃんはショートヘアの無口っ娘!クールビューティ堪りませんですはい!)

魔王(でも性格は少し弱気なのかな?不安そうな表情が可愛らしいんだ、これが!守ってあげたいなあ!)

魔王(ギュッと杖を抱きかかえちゃって、可愛いなあ!何なら俺が腕を貸してあげるのに!)

魔王(喋るのが苦手そうな彼女が、勇気を振り絞って放つ「……大好き///」を想像したら……ヒィィィハァァァ!)

側近(ここまで0.5秒です)
145: すずゆき:2011/9/26(月) 00:34:03 ID:6F2gnjkNdY
うっわwキャラ絵板今見っけたしww
すみません本当にすみませんごめんなさいスレ汚してごめんなさい

146: :2011/9/26(月) 00:34:50 ID:8OHTIHnybw
魔王(完璧だ!彼女達は完璧なんだ!そしてその彼女達に今から俺はいじめてもらえるんだ!)

魔王(こんなに幸せなことってないと思う!悪いな、世の男性諸君!幸せは独り占めさせてもらうぜ!)

魔王(ああ、今から女勇者ちゃんと女戦士ちゃんに斬ってもらえるんだ!女魔法使いちゃんに攻撃魔法かけてもらえるんだ!)

魔王(想像しただけで……ああ、俺のイワークがハガネールに!)

魔王(ダメェ!ハガネールと、二体のマルマインが、だいばくはつしちゃうのおおぉぉ!)

側近(ここまで0.6秒です)
147: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 00:37:53 ID:AjwNNJJpcg
魔王テンションあがりすぎだろwww
148: :2011/9/26(月) 00:43:13 ID:8OHTIHnybw
魔王(……いや、待て。清く美しい女勇者ちゃん達が暴力を好むはずがない)

魔王(優しい彼女達は人間界のために、やりたくもない戦いをしてるんだ)

魔王(そして俺は、自分で言うことじゃないかもしれんが、性格が良い奴だと思う)

魔王(俺が悪でないと知ったら……俺を倒すのをためらうだろう。それでも無理やり戦わせたら、彼女達の心に傷が残るかも……)

魔王(それだけは避けなくちゃいけない!そのためには……演じるしかない!)

魔王「……ふはははは!よく来たな、勇者よ。私が魔王だ!」

側近「え?誰お前?」
149: :2011/9/26(月) 00:51:19 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。

>>138
Cありがとうございます。
違いはそういう感じなんですか。それなら俺は2ndG派になるかもしれないです。
……まあモンハンもPSPも持ってないんですが。

すずゆきさん、素敵な絵をありがとうございます!めっちゃかわええwww
俺はもう大丈夫なんでいろいろ描いてもらって大丈夫ですよ。
あと、俺は個人的には迷惑だと思ってないので、そんなに気になさらないでください。
よければ今後も素敵なイラストを描いてください。

>>147
魔王は女勇者をずっとずっとずーっと待ってたわけですからね、テンションも上がってしまうのでしょう。
関係ないんですが、俺もランキングやイラストと、嬉しいことが重なってテンションやばいです。
なんか1時間前くらいからずっと肺が痛いです。さながら過呼吸のようです。いや、それは言い過ぎですけど。
150: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 01:15:09 ID:aqZvmbwtMY
このSSも好きだが>>1も好きだw
151: :2011/9/26(月) 22:42:52 ID:8OHTIHnybw
>>150
150「私ね、なんだかけっこう好きなんだ」
1「そ、そっか。じゃあ今後もSS書くの頑張るから」
150「あ、違うの。あ、いや、違わなくはないんだけど……」
1「え?ど、どういうこと?」
150「SSもだけど……>>1のことも好きなんだよ///」
1「……惚れてまうやろー!」

みたいなことを想像して悶えました。
何はともあれ嬉しいレスありがとうございます。リアルの方では誰かから好かれるなんてなかなかないので嬉しかったです。
俺って嬉しくなるとテンション上がって調子に乗ってしまうから気をつけなはれや!って言っておきます。
もしこういうのがうざいと思う方がいましたら批判の一つ二つでもしてください。たぶん面白いくらいにテンション下がると思いますので。
152: :2011/9/26(月) 22:52:25 ID:8OHTIHnybw
魔王「虫けらがわざわざ殺されに来るとはご苦労なことだ(心が痛む……虫けらは俺の方なのに)」

女勇者「あなた達魔物の犠牲になった人々や歴代勇者のかたき……とらせてもらうわ!」

魔王「ふん。鬱陶しい害虫を駆除して何が悪い?(今回の場合、俺が害虫です、はい)」

女戦士「この野郎……命を何だと思ってやがる!?」

魔王「貴様ら人間の命など無価値に等しい。そしてお前らの命もここで散るのだ!(本当はそんなこと思ってないけど)」

魔王「さあ、死にたい奴から挑んでくるがいい!(この卑しい豚にお仕置きをお願いします!)」ハァハァ

側近(どうでもいいけど何でキャラ作ってるんだ、こいつ?)
153: :2011/9/26(月) 23:01:57 ID:8OHTIHnybw
魔王「側近よ、下がっているがよい。こいつらは私が仕留める」

側近「いや、そもそもあなた誰ですか?俺の知ってる魔王様じゃないんですが……」

魔王(もう、察してよ!女勇者ちゃんが気負いしないように悪役演じてんの!)ヒソヒソ

側近(ああ、なるほど。魔王様は人畜無害の善人ですからね。勇者が倒す理由がないですからね)ヒソヒソ

魔王(そういうこと!歴代の魔王の罪を被って、俺がボコられるの!)ヒソヒソ

側近(実際、魔王様が就任されてからは人間の死者は出してないですしね)ヒソヒソ

側近「……わかりました、魔王様。後はお任せします」

魔王「さあ、虫けら共よ!精々私を楽しませるのだな!(勇者様、激しい攻撃をよろしくお願いします!)」ハァハァ
154: :2011/9/26(月) 23:10:22 ID:8OHTIHnybw
女勇者「はあ!」ツルギスパーンッ

魔王「あざーす!」ズバッ

女戦士「てりゃ!おりゃ!」デュクシッデュクシッ

魔王「ひぎい!らめえ!」バキッドカッ

女魔法使い「……えい」サンダーズドーン

魔王「んぎもぢいいいい!」ビリビリビリ

女勇者「よし、効いてるわね!」

女戦士「このまま倒してしまおうぜ!」

女魔法使い「……」コクコク

女勇者「女僧侶、私達がピンチになった時はお願いね!」

女僧侶「……」

女勇者「女僧侶?」

女僧侶「え?あ、はい!」

女僧侶(なんだろう……魔王の台詞にすごい違和感があるんだけど……)
155: :2011/9/26(月) 23:18:17 ID:8OHTIHnybw
側近(……魔王、やられっぱなしだな)

側近(たまに反撃するけど、全部わざと外してやがる)

側近(魔王がド変態のM野郎なのは知ってたけど……もう十分堪能しただろ?いい加減倒せよ)

側近(……)

側近(……まさか負けるつもりじゃねえだろうな?)

側近(おいおいおい!ふざけるなよ!一応お前は魔界代表なんだからな!?)

側近(ああもう怒られてもいい!加勢して魔王を勝たせる!)

側近(……あれ?)

側近(体が動かねえんですけど!?魔王か!?魔王の魔法か!?)

側近(ふざけんなよ!ちょっと……魔王おおおおぉぉぉ!!)
156: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 23:20:37 ID:8SLt8VcSPk
魔王抜かりねえwww
157: :2011/9/26(月) 23:21:49 ID:8OHTIHnybw
ちょっと早いけど今日はここまでにします。
魔王と女勇者のバトルはどうなるんでしょう。
俺自身よくわかってないし、ここでの結果次第で先の展開もだいぶ変わる気がするので気になるところです。
……いまさらですけどやっぱり書き溜めてからやりだしたほうがよかったのかと軽く後悔しましたね。
気が早いですけど、このSSの他に書かせていただける機会に恵まれたその時は、しっかり書き溜めようと思います。
でもまあ今はこのSSの完結を目指して頑張ります。
158: :2011/9/26(月) 23:24:22 ID:8OHTIHnybw
>>156
皆さんにきちんと伝わってるかどうかはわかりませんが、魔王の実力はチートレベルだと俺はイメージしております。
その気になったら世界を牛耳るのも問題ないような実力っていう感じでイメージしてます。それが作中で活かされるかどうか知りませんが。
159: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 23:25:43 ID:Nlnxoo0CcE
何このSSwww
凄い好きなんだがwww
あと、自分もトマトアドベンチャー好きだったwww

160: 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 00:05:37 ID:v3Z1fSd0Wg
魔王パネッすwww
161: 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 00:06:18 ID:RhZtreRMKk
CCC
162: 150:2011/9/27(火) 00:45:58 ID:5SjD/fNsj2
それでいいですww
悶えといてっ★テヘ

魔王負けるなよーw
163: :2011/9/27(火) 22:39:30 ID:8OHTIHnybw
>>159
嬉しい御言葉ありがとうございます。
そのトマトアドベンチャーなんですが……すいません、実は俺やったことないんです。
……話したいことができたので書きますが、長くなっちゃうので読みたくなかったら飛ばしてください。

そもそもこのゲームを知ったのは、友達が持ってたからなんです。
なんか友達がGBAしてたから「何してんのー?」って覗いてみたら、それがトマトアドベンチャー。
そのプレイ画面を見て、直感的に「あ、このゲーム好きそう」って思いまして。そこで友達に貸してと頼んだんです。
そしたらですよ、その友達、なんと拒否しやがったんです。これには俺もびっくりですよ。
いいじゃんって。ゲームソフトの一本くらい貸してくれたっていいじゃんって。これ、俺の気持ちですよ。
しかもですよ、俺、その友達が「一回テイルズがどんな物かやってみたいんだよね」みたいなこと言ってたときにですね、
手持ちのテイルズ全部貸してあげたことあるんですよ(PSのTOP、リメイクTOD、TOE、GCのTOS、TOA)
しかもそのうちTODを帰らぬ人にされてしまって。その友達が俺にトマトアドベンチャーを貸さないって言うんですよ。
そりゃ俺だって恩売るために貸したわけじゃないですけども、そこまで頑なに拒否する必要もねえんじゃねえの?って思うわけですよ。
結局貸してくれないから中古ゲーム屋探しましたが見つからなくて。これが俺もう悔しくって。
そんな悔しい想いをぶつける意味も込めて、魔王の好きなソフトをトマトアドベンチャーにしたんです。
……ちなみに俺がGBAで一番好きなのは逆転裁判です。

いかん、本当に長くなってしまったww
164: :2011/9/27(火) 22:42:25 ID:8OHTIHnybw
>>160
性格的に伝わりにくいかもしれませんが、魔王はパネエんです。(実力的な意味で)
そしてそんな魔王に臆することなく嫌がらせできる側近もマジパネエんです。(度胸的な意味で)

>>161
支援ありがとうございます。
支援してもらえる幸福をかみしめて、書いていこうと思います。

>>162
それじゃ、いつまでも悶えさせていただきます。
本当に魔王はどうなるんでしょうねwww
165: :2011/9/27(火) 22:52:42 ID:8OHTIHnybw
女勇者「……今よ!女魔法使い、女僧侶、魔力をこの剣に!」

女僧侶「わかりました!」

女魔法使い「……了解」

女勇者「これで終わりよ!はああああああ!」ツルギスパーンッ

魔王「あはああああぁぁぁぁん///」ズババババッ

女勇者「私達の最強の攻撃……これなら魔王も……」

魔王(……え?今のが最強の攻撃だったんだ)

魔王(どうしよう……まだHP9割くらい残ってるから、もっといじめてほしいんだけど……)

魔王(いや、でも、全力の攻撃でケロッとされたら、女勇者ちゃんショック受けるだろうし……)

魔王(そもそも女勇者ちゃん達と一緒の空間にいれるだけで最大級の幸せなんだ……贅沢言うのはやめよう)
166: :2011/9/27(火) 22:59:55 ID:8OHTIHnybw
魔王「ば、馬鹿な……この私が人間なんかに……(ナイス演技だな、俺)」ドサッ

女勇者「や……やった!魔王を……ついに魔王を倒したわ!」

女戦士「やったな女勇者!長かった戦いが終わったんだ!」

女僧侶「歴代の勇者様や苦しんだ人々の仇がとれたんですね!」

女魔法使い「……」パァァ

魔王(ああ、皆会心の笑顔だ……負けてよかった……)ハナヂドクドク

側近(本当に負けを選びやがった、あの馬鹿!動け俺の体!馬鹿の魔法に負けるんじゃねえええ!!)

女勇者「……魔王は負けたわ。そこのあなたはどうするの?」

側近「イダイナマオウサマヲマカシタオマエラニ、オレガカテルワケナイ。オレハニゲルトシヨウ」

側近(……!?)
167: 159:2011/9/27(火) 23:06:03 ID:AjwNNJJpcg
なんすかその悲しい過去はwww

しかもテイルズを帰らぬ人にするなんて、とんだ友人ですねヽ(*`Д´)ノ

とりあえずトマトアドベンチャーは最強なゲームでした!
今持っていれば貸したかったが、洗濯機地獄へ……

ちなみに逆転裁判大好きですwww
なるほどー!まよいちゃーん!

だがこれ以上語ると素敵なSSを汚してしまう…((;゚Д゚))アワワワワ

雑談かなんかで語りたいものですwww

そして支援(*´∀`*)
168: :2011/9/27(火) 23:10:26 ID:8OHTIHnybw
側近「チクショウ、マオウサマガヤラレルナンテ。マカイハオワリヤデー」ダッシュ

側近(口が、体が勝手に動く!?これも魔王の魔法か!?ていうか読みにくいな!)

女勇者「……逃げちゃったわね」

女戦士「奴の言葉を信じるなら、これで魔界も機能しなくなるっぽいな」

女僧侶「本当に終わったんですね……」

女魔法使い「……女勇者」

女勇者「ん?何?」

女魔法使い「魔王……どうするの?」

女勇者「え?……あっ」

魔王「……」ハナヂドクドク

女勇者「鼻からの出血がひどいけど、生きてはいるわね」

女戦士「……今のうちに殺すか?」

魔王「……!(ど、どうしよう!女勇者ちゃん達に殺されるって最高の死に方だろうけど……まだ生きてたいよ!)」

女勇者「……魔王とはいえ、一つの命よ。私は徒に命を奪いたくはないわ」

魔王(女勇者ちゃんの優しさに全俺が泣いたああぁぁ!!)
169: :2011/9/27(火) 23:22:28 ID:8OHTIHnybw
女戦士「甘いなあ、女勇者は。まあそこがお前のいいところだけどな!」

女僧侶「でもどうするんですか?先ほどの方は逃げましたが、この城にはまだ他の魔物がいると思います。回復魔法でもかけられたら……」

女勇者「……気絶しているうちに街まで連れて行きましょう」

魔王「!」

女戦士「連れてくって、本気かよ!?」

女勇者「長い間……魔王は人間に酷いことをしてきたわ」

魔王(あ〜、まあ確かに歴代魔王達はやりたい放題だったみたいだなあ)

女勇者「魔王には、生きてその罪を償ってほしいの」

女僧侶「女勇者さんの考えはわかりましたが……どうやって連れて行くのですか?道中で目覚められたら大変なことになりますよ」

魔王(最後まで気絶したふりするから大丈夫だよ、女僧侶ちゃん!)

女勇者「……呪われた兜、あったよね?」

女戦士「ああ、装備すると逆に弱くなるっていうあれか」

女勇者「あれを装備させて、縛っておけば問題ないと思うわ」

魔王(女勇者ちゃんに縛ってもらえるとか、なんという御褒美)
170: :2011/9/27(火) 23:29:09 ID:8OHTIHnybw
魔王(女勇者ちゃんが俺を縛ってる……)ハァハァ

女勇者「……これでよし!さあ魔王を連れて帰りましょう!」

女戦士「でもよ、王様や国民にはどう説明するんだよ?国民なんか殺せコール起こすと思うぞ?」

魔王(何それ恐ろしい)

女勇者「その辺は考えてあるから大丈夫よ。とりあえず今は帰ることだけ考えましょう!」

女僧侶「私は女勇者さんを信じます」

女魔法使い「……」コクコク

女戦士「……たく、わかったよ。それじゃさっさと帰ろうぜ!」



ドラゴン「側近様!魔王様連れてかれちゃいましたけど、どうするんですか!?」

側近「オワリヤデー。ヤバイデー(本当にどうなるんだよ!?魔界は、魔王は、このSSは!?)」
171: :2011/9/27(火) 23:33:24 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。
>>162
というわけなので、魔王、負けてしまいました。申し訳ないです。
でもあれですよ。悪いようにはしないつもりです。ていうか、愛着湧いちゃって悪いようにできないって感じです。
何はともあれ、試合に負けて勝負に勝った的な感じだと思ってご了承いただけると嬉しいです。
>>167
支援ありがとうございます。
トマトさんもお亡くなりになられてるじゃないですかwwwご愁傷さまです。
逆転裁判も好きなんですか。良いゲームですよね。
真宵ちゃんも千尋さんも冥ちゃんも好きなんですけど、俺けっこうキリオさんが好きだったりします。2のも3のも。
……今はSS更新を中心に頑張りたいと思ってますが、ゆったり雑談するのも楽しいですよね。いつかそうしたいものです。
172: 名無しさん@読者の声:2011/9/28(水) 18:08:34 ID:m7NKW5wkVM
CCCCC
173: 名無しさん@読者の声:2011/9/28(水) 21:33:33 ID:XLJNIUEns6
続きが気になるしえん
174: 名無しさん@読者の声:2011/9/28(水) 21:40:55 ID:HeSFCrSa16
まおーかわええしえん
175: :2011/9/28(水) 22:40:51 ID:8OHTIHnybw
>>172
支援ありがとうございます。
1が支援をもらうことによって、どこまで頑張ることができるか……これってトリビアになりませんか?
このトリビアの種の結果はどうなるのか……是非とも最後まで見届けてやってください。

>>173
続きが気になりますか。奇遇ですね、俺もです。
いや、不透明なまま続ける日々が怖くなって、一応数日前に先を考えてみたんですが……うまくいくかわかりません。
でも、何度も言うように完結までは頑張るつもりです。

>>174
個人的にはかわいいって感情はなかったんですが。
イラストを描いてもらってからは、俺もなんか魔王がかわいく感じてきました。
なんでだろう、女の子に対してはドMの変態のはずなのにww
176: :2011/9/28(水) 22:46:48 ID:8OHTIHnybw
王「魔王を倒し、生け捕ったとな!?」

女勇者「その通りでございます」

王「で、ではその青年が魔王なのか?」

魔王「……」

女戦士「そうみたいっすね」

王「なんという……」

魔王(女勇者ちゃんに縛られてから三日、とうとうここまで来てしまった)

魔王(さすがに気絶したふりは途中でやめたけど、悪役だけは演じ続けてきた)

魔王(俺、いつまで悪役演じてりゃいいんだろう……)
177: :2011/9/28(水) 22:57:58 ID:8OHTIHnybw
大臣「しかし……なぜ殺さず生け捕ったのですか?女勇者殿」

魔王(なんだよこいつ、細長い体しおってからに。何なの?鉛筆なの?削ってほしいの?)

女勇者「……魔王には、生きてその罪を償ってほしかったのです」

王「しかし魔王を生かすなど……魔物に家族を殺された民などは納得せんだろう」

魔王(このジャムおじさんみたいなのが国王かよ。腹殴ったら苺ジャムとか吐き出しそうだな)

魔王(……いや、怪奇鉛筆大臣や町はずれのパン職人はどうでもいいんだ)

女王「……」

魔王(女王様が美しすぎる件についてだよ!重要なのは!)
178: :2011/9/28(水) 23:08:49 ID:8OHTIHnybw
魔王(ロングの金髪に綺麗な顔立ち、華麗なドレスという、姫や女王にはテンプレ的な容姿だけど)

魔王(テンプレをとことん極めれば最強になると今証明されました!)

魔王(女王なんだから年齢はそれなりにいってるんだろうけれど、どう見ても20代前半ですよ!)

魔王(この麗しいお姉様がジャムおじさんと結婚しとるん!?何でやねん!)

魔王(脅されたんか!?この魔王、女王様のためなら邪悪なジャムおじさんを討ちとって見せますぞ!)

魔王(しかし美しいなあ……こうなると姫様を見てみたいっすねー、切実に)

魔王(……いや、待て。下手したらジャムの方に似てしまってバタコみたいになってるかも……)

魔王(嫌や〜!わしゃ認めへんぞ、そんなの!)
179: :2011/9/28(水) 23:17:32 ID:8OHTIHnybw
王「女勇者よ、魔王を生かしてどうするというのじゃ?」

女勇者「世間には、魔王は死んだと公表するのです」

大臣「しかし、魔王の存在を隠し続けることなど可能なのですか?一度国民にばれでもしたら、大変な反感を買いますぞ」

女勇者「……この城の地下には強大な牢屋が存在するとお聞きしました」

王「っ!……確かに存在するが、魔王の力を以てすれば、破られる可能性も否めんぞ?」

魔王(まあ確かにこの兜でのパワーダウンを考慮しても、脱獄は容易いだろうなあ。女勇者ちゃんの責任になりそうだから絶対しないけど)

女勇者「私もそう思います」

大臣「ではどうなさるおつもりか?」

女勇者「……私自ら監視し、魔王を更生させたいと考えてます。魔王を倒した私なら……魔王を止められます」

王「なっ!?」

魔王「えっ!?」

魔王(それ……それなんてエロゲーーーーー!!!?)
180: 名無しさん@読者の声:2011/9/28(水) 23:31:18 ID:/QVXvET/rc
エロゲ展開キターw
181: :2011/9/28(水) 23:32:30 ID:8OHTIHnybw
女勇者「死んだと公表し、地下牢で監視し、更生を図る……国民に納得してもらい、魔王に生きて罪を償ってもらう方法はこれしかないと思います」

王「……何故そなたがそこまでする必要がある?」

女勇者「どういうことですか?」

王「女勇者、そなたは魔王を打ち破った英雄じゃ。それはまぎれもなく偉業じゃ、誰もが称えるであろう」

王「あとは魔王を殺して人間界の平和を確たるものにすればよいだけじゃ。何故栄誉を台無しにする可能性を背負ってまで、魔王を生かそうとする?」

王「魔王が人型の魔物だから殺すのが忍びないのか?しかしこの者は人間を虐殺し、苦しめてきた魔物に違いないのじゃ」

王「天敵から身を守るために時には命を奪うことは自然の理とも言えよう。人間に害なす魔物を人間が討ちとることも同じじゃ」

王「ゆえに、今ここで女勇者が魔王の命を断とうと、誰も咎めることはするまい。……それでも魔王を生かすというのか?」
182: なんか何書いてんのかわかんなくなってきた:2011/9/28(水) 23:52:14 ID:8OHTIHnybw
女勇者「王様……私は人間だけでなく、できれば魔物も救いたいと考えてます」

王「魔物も救う?」

女勇者「確かに人間と魔物は種族が違います。しかし共通点もあります」

大臣「共通点ですか……」

女勇者「魔物にも、私達と同じように感情があります」

女勇者「彼らも笑います。彼らも怒ります。彼らも泣きます。……彼らも、私達人間と同じ気持ちで同じ表情になれるのです」

女勇者「そして魔物も私達と同じく言語が使えます」

女勇者「私達と同じように想いを伝えられるのです。お互いを理解することは可能なのです」

女勇者「だったら私は……魔物とも解り合い、認めあえる世を築きたいと思います」

女勇者「もちろんこの考えが全ての人間に通じるわけではないとわかってます」

女勇者「魔物の悪事の被害者からすれば……私の行動は偽善でしかないのかもしれません」

女勇者「また、魔物の中にも人間を憎む者もいるでしょう。これらは夢物語なのかもしれません」

女勇者「……しかし、それでも私は諦めたくないのです!だから私だけでもそれを実現する行動を起こしていきたいのです!」

女勇者「……そして魔界を統べる王にこの気持ちが伝われば、夢物語ではなくなると私は思うのです!」
183: 名無しさん@読者の声:2011/9/28(水) 23:59:41 ID:72v/uDZ8Ls
>>182
おい1名前がwww大丈夫かwww
っ【支援】
184: :2011/9/29(木) 00:01:55 ID:8OHTIHnybw
女勇者「……私の考えに協力してもらえますでしょうか?」

王「……甘いな。そして優しすぎる」

女勇者「……」

王「しかしその優しさが魔王を打ち破る力になったのやもしれぬな」

王「そしてそれは時代を切り開く力になるのかもしれん」

女勇者「っ!で、では」

王「魔王を地下牢に入れ、更生を図ること……認めよう」

女勇者「王様……!」

王「ただ、それでは女勇者の負担が大きい。城の者を寄越すから、交替で挑むとよい」

女戦士「おっと、その話、私達も混ぜてくれないか?」

女僧侶「私達も手伝います。女勇者さんの意思は私達の意思でもあります」

女魔法使い「……」コクコク

女勇者「王様……みんな……!」

魔王(どうでもいいけどはやくエロゲを開始したいんだが)
185: :2011/9/29(木) 00:07:06 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。
なんか王様も女勇者も硬く考えすぎな気がします。もうちょい気楽に適当に生きりゃいいのにさーって。おかげで疲れました。
俺という人間が適当なので、こういうの考えるのきついです。なんかトッポ食べたくなってきました。
しかし魔王も側近もどうなることやら……その辺はまた次の機会に書いていこうと思います。

>>180
エロゲ展開ktkrです。何か魔王の望む展開が一気にやってきてる感じです。
ただ、ひとつ問題があるとすると、俺はエロゲはやったことないです。
……これってホントにエロゲ展開なんでしょうか?

>>183
あんまり大丈夫じゃないんで、トッポとかで糖分を頭に送って脳の回復を図ります。
大丈夫、けっこう不良品な脳なので、トッポでも食ってりゃ回復しますよ。
186: 名無しさん@読者の声:2011/9/29(木) 00:12:28 ID:1Fs5h2eCBU
最後までチョコたっぷりだもんなCCCC
187: 名無しさん@読者の声:2011/9/29(木) 00:13:14 ID:RhZtreRMKk
これでトッポでも買いな
つCCCCCCCCCCCC
188: 名無しさん@読者の声:2011/9/29(木) 15:44:19 ID:CKfXFt8lHg
しかしこのジャムおじさ…王様うらやましいな
美人な嫁さんもらって美人な女勇者ちゃんたちご一行と知り合いだなんて…
189: :2011/9/29(木) 21:48:33 ID:8OHTIHnybw
>>186
>>187
支援と日本じゃ使えそうにない硬貨ありがとうございます。
あれだけトッポトッポと騒いでおいて申し訳ございませんが、結局あの後なっちゃんのオレンジ飲んだだけでした。
爽やかな酸味がおいしかったです。あふれる果汁感!

>>188
勝ち組はうらやましいです。
一度でもいいから勝ち組になってみたいものです。リア充的なことだけでなく、いろんなことに対して。
とりあえずこのジャムのおじさんには天罰の一つや二つは下ってほしいものです。
190: :2011/9/29(木) 21:57:33 ID:8OHTIHnybw
兵士「……ここが地下牢です」

女勇者「これが……」

女戦士「だりゃあ!」バキッ

女勇者「女戦士!?どうしたの、鉄格子なんか殴って!」

女戦士「……いった〜。頑丈ってレベルじゃねえぞ、これ」ウルウル

女僧侶「私達の中で一番の力持ちである女戦士の力でもびくともしない……確かに強固な牢屋ですね」

兵士「この牢屋に、呪われた兜まで装着させてあるんですから、監視なんていらないのでは?」

女勇者「いえ、相手は魔王よ。用心に越したことはないわ」

兵士「そうですか……おら、入れ!」ゲシッ

魔王「ぐっ!……ちっ」キッ

兵士「睨むなよ。牢屋がそんなに嫌なら自分の行いを悔いるんだな」

魔王(ちげえよ、女勇者ちゃんに蹴られたかったんだよ!)
191: :2011/9/29(木) 22:07:58 ID:8OHTIHnybw
兵士「監視や更生は交替制とのことでしたね。最初は私がやりましょうか?」

女勇者「……いえ、私がやるわ。いろいろ伝えたいし訊きたいこともある」

女戦士「女勇者、私達も一緒に……」

女勇者「ううん、いいの。私に任せて」

女戦士「そうか……気をつけろよ」

兵士「何か不備がありましたら、何なりと申しつけください。それではよろしくお願いします」

魔王「……」

女勇者「……」

魔王(女勇者ちゃんと二人っきりktkr)

魔王(それに更生だってよ、更生!あれでしょ?いわゆる調教的な感じのことでしょ!?)

魔王(何この幸せイベント!?女勇者様ぁ、俺の、俺だけの女王様になってくださぁい!)
192: 名無しさん@読者の声:2011/9/29(木) 22:09:53 ID:rYWbqL4UpM
魔王wwwCCCC
193: :2011/9/29(木) 22:19:07 ID:8OHTIHnybw
魔王「どうも、読者のみなさん。魔王です」

魔王「あれから女勇者ちゃんに、>>182の感じで人間界と魔界の共存をテーマにいろいろ説かれた次第です」

魔王「調教的な展開はなかったけど、女勇者ちゃんの姿が絶えず目に飛び込み、声も絶えず耳に飛び込んできて俺は幸せでした」

魔王「ただ、今この状況は、俺が幸せになりたいがために女勇者ちゃん達を欺いてるだけにすぎません」

魔王「また、ネタバレのタイミングを完全に逃してしまって、今も悪役を演じている次第でございます」

魔王「自分の幸せのために猿芝居に付き合ってもらってるわけですからね、嫌われたりするのが怖くてネタバレできないんですよねー」

魔王「とりあえずけっこうな時間が経過し、疲れてきた女勇者ちゃんは城の者と監視を交替することにしまして」

魔王「今はちょっとここにいないんですよ」

魔王「……俺さあ、今後どうしたらいいんだろうね?」

魔王「ネタ的な感じで言ってるけど、書き手の本音でもあるからね。もうね、助けてほしい気持ちってさ」
194: 名無しさん@読者の声:2011/9/29(木) 22:24:31 ID:8SLt8VcSPk
とりあえず
側近の存在を思い出してあげればいいと思うよ(´;ω;`)ブワッ
195: :2011/9/29(木) 22:27:14 ID:8OHTIHnybw
兵士(……とうとう俺だけで監視する時が来たのか)

兵士(女勇者様なら魔王が脱獄図っても止められるんだろうけど、俺は……)

兵士(いや、大丈夫だって。この地下牢は女戦士様の力でも破壊できない強固な物で、更に呪いの兜まで装着してる)

兵士(脱獄できるわけがねえよ。俺は強気でいって大丈夫なんだ。うん!)

兵士(……着いちゃった。強気で大丈夫……強気で大丈夫……)

兵士「いいざまだなあ、魔王!」

魔王「おう、女勇者ちゃんといられて最高だよ」

兵士「本来なら死刑となる貴様を生かしたんだ。女勇者様に感謝するんだな!」

魔王「お前に言われるまでもなく感謝しとるわ、アホ」
196: :2011/9/29(木) 22:35:55 ID:8OHTIHnybw
兵士(……あれ?なんかさっきと雰囲気ちがくね?)

魔王「……」

兵士「……」

魔王「……ああっ!」

兵士「!?」ビクッ

魔王「そうだ!お前にだけは正直に喋っとこう!」

兵士「は?」

魔王「いやあ、悪役演じるのも疲れてたし、騙し続けるのも罪悪感がやばくてさ。息抜きしたかったんよー」

兵士「な、何を言ってるのだ、お前は!?」

魔王「いやな、俺実はそんな悪い魔王じゃないんだって」

兵士「何を馬鹿な!そんな嘘に騙されて牢屋から出すとでも思ったか!?」

魔王「ぷるぷる、ぼくわるいまおうじゃないよ」

兵士「それが通じるのはスライムだけだ!」

魔王「……ちぇ」
197: :2011/9/29(木) 22:43:45 ID:8OHTIHnybw
兵士「女勇者様に生かしてもらってる身でありながら反省の色無しとは!」

魔王(どうしたら悪い魔王じゃないって信じてもらえるかなあ)

兵士「どうしようもないクズだな、貴様は!」

魔王(……悪事をできる実力はあるのにそうしないってわかったら少しは信じてもらえるかなあ?)

兵士「貴様のようなクズに生きる資格などない!存在を恥じろ、ゴミが!」

魔王(じゃあその路線で攻めてみよう)テツゴウシガシッ

兵士「聞いているのか、ゴミ!?」

魔王「えい」テツゴウシグニャーン

兵士「ゴミ……え?」

魔王「やっほー♪」ロウヤダッシュツ

兵士「」

魔王「俺さ、こんな感じで、やろうと思えば脱獄も簡単にできるんだよ」

兵士「……って感じで大臣が魔王様の悪口言ってましたよ」

魔王「お前も愉快な性格してんなあwww」
198: :2011/9/29(木) 22:54:30 ID:8OHTIHnybw
兵士「ひいい!命だけはぁ!誰か、誰か男の人呼んでぇー!」

魔王「あー待って待って!命を奪うつもりもないし、脱獄するつもりもないよ!」テクテク

兵士「え?あれ?なんで牢屋に戻って……?」

魔王「鉄格子、元に戻るかなあ?」テツゴウシグイーン

兵士「……」

魔王「ほっ……戻ったね。ほら、俺悪い魔王じゃないから、脱獄できるのにしなかったよ。女勇者ちゃんや皆が困ることはしないからね!」

兵士「……その兜を被っておきながら、どうしてそんな……」

魔王「あーこれ?女勇者ちゃんからのプレゼントだから外したくはないけど、けっこう力を制限してくれるよね」

兵士「外したくないっていうか……呪いで被った者と神経をリンクする兜だから外せないだろ?」

魔王「いや、外そうと思えば外せるよ。……ん、いたた!いたたたたた!!」グググ

兵士「ば、馬鹿!やめろ!無理に外そうとしたら死ぬぞ!」

魔王「いたたたたたああぁぁー!」スポーンッ

兵士「」

魔王「いった〜……かったけど、外せたよ。側近の攻撃魔法のが痛いからね、これぐらいは慣れてるよ」

兵士「……魔王強すぎワロタwww」
199: :2011/9/29(木) 22:58:16 ID:8OHTIHnybw
今日はここまでにします。

>>192
女勇者に捕まってから、魔王が活き活きとしてますよねww
女の子が大好きで、その女の子と一緒にいられる機会をやっと手に入れて嬉しいのはわかりますが……
この辺まで来ちゃうとちょっと異常というか何というか。側近にいじめられてた頃が少し懐かしいですよね。

>>194
大丈夫です、俺も魔王も忘れてませんから!
とりあえず明確な時期は言えませんけど(適当にやってる部分があるから)
予定として再登場はある感じですから。このまま終わりまで姿見せないってことはないんで、その辺は安心しといてください。
200: 名無しさん@読者の声:2011/9/29(木) 23:45:22 ID:sGskfbDDd6
今頃側近は何してるんだろうか…C
201: 名無しさん@読者の声:2011/9/30(金) 02:09:45 ID:pwI8Vt2V2g
魔王、男相手だと性格変わるなwwwCCCCC
202: 名無しさん@読者の声:2011/9/30(金) 05:28:37 ID:ghDOkYSyQ2
側近は多分魔物を全部集めて人間界を攻める会議中だなwwwwwww
(ρ_-)ノCCCC
203: CCCCCCCCCC:2011/9/30(金) 23:28:35 ID:FKOF385I2I
兵士wwwww











そこかわれ

204: 名無しさん@読者の声:2011/10/1(土) 20:46:56 ID:ZUPIg.siV.
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
205: :2011/10/1(土) 21:51:31 ID:bEpZo/Xb/k
>>200
近いうちに側近サイドを書こうと計画中ですので、現段階であまり詳しいことは言えないのですが。
とりあえず一言で言ってしまうと、側近は今困ってます。それだけは間違いないです。

>>201
魔王様は女の子が大好きな御方ですからね。
大好きな女の子が相手なら魔王はどんなことでもできる方です。でも、相手が男だとそうはいかないんです。
基本的に優しいっていうのはどちらとも変わりない感じですが。

>>202
200さんの返事にも書きましたが、側近サイドを近いうちに書こうと思ってます。
果たして側近は魔物を集めているのか……正解かどうかは、ぜひその時に確認ください。

>>203
勇者一行が恐ろしい魔王を捕らえたかと思ったら、牢屋に入れると言い出して。
怖い怖いと思いながら嫌々監視に向かったところ、鉄格子を力でグニャーンってされて。
力量差を思い知らされた上、魔王は自分をいつでも襲える立場にあるとわかったわけですからね。
……たぶん現段階では兵士も切実に場所交換を望んでると思いますよwww

>>204
溢れんばかりのCをありがとうございます。
Cパワーを用いて、フルスロットル状態で突っ走る勢いで書いていこうと思います。
206: :2011/10/1(土) 21:52:34 ID:bEpZo/Xb/k
あと、他のスレで自分に対するレスを見つけたわけなんですけど。

・なんか俺が書くとそのスレの空気が変わる気がする
・他のスレで自分のことばっか書くのもなんだかなあ

っていう理由で、それらの返事をあえてここで書こうと思います。たぶんレスくれた方には「ああ、あれに対する返事か」とわかってもらえると思います。
別のスレの書きこみの返事を自分のスレでやっちゃうという非常識、これをなんとか許していただけると幸いです。あ、もちろん批判OKです。

>>タマタマさん
>>159>>167さんだったんですね。トマトアドベンチャー借りてみたかったですww
このSSの進行について、不安になってたところ、前向きに言っていただいて嬉しく思いました。ありがとうございます。
ナゾノクサについてですが、ライバルの方も好きですけど、男の方も好きだったりします。
あれです、男の方のナゾノクサは素敵なお姉さんだと思うのです。口調的に。

>>先生SS@作者さん
自分としても兵士が思わぬキャラ立ちの感じがしておどろいてます。脇役のつもりでしたが、ちょっと活躍部分も増えるかも。
好きにして大丈夫、とのことなので、これからも自由奔放に好き勝手書かせていただこうと思います。

注意してることですが、ぶっちゃけあんまりないですね。
ただ、初めてSS書いて思ったのは、本当にキャラが勝手に動くねと。
キャラが勝手に動く、みたいなレスをSS書くまではあんまり信じてなかったんですが、いざ書いてみるとマジじゃねーかと。
そんなわけで、魔王や側近が自ら選んだ道に対して、あんまり邪魔しないように気を付けてます。
207: :2011/10/1(土) 22:02:47 ID:bEpZo/Xb/k
兵士「テラツヨスww人生オワタwww」

魔王「だから悪いことはしないって……」スチャッ

兵士「兜、また被るのかよ!?」

魔王「女勇者ちゃんのプレゼントやで?被らんわけにはいかんやろ」

兵士「……え?悪役ってどういうこと?じゃあ戦争は何で起こっ……え?お前は何で捕まって……脱獄……はあ?」

魔王「いい具合に混乱してんなあwww」

兵士「どういうことだよ!?説明してくれよ!」

魔王「説明すると長くなるから読んできてよ>>2-184

兵士「oh、メタ発言ktkr……」
208: :2011/10/1(土) 22:10:20 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……読んだ?」

兵士「読んだ読んだ。これ書いてる奴、痛い奴だなー」

魔王「気にしてるんだからそこはそっとしてあげて!」

兵士「だから学生時代にいじめられるんだよww」

魔王「やめたげてよぉ!」

兵士「……で、お前のことなんだけど、これマジ?」

魔王「マジマジ、大マジよ。俺、そんな悪い魔王じゃなかったでしょ?」

兵士「マジかよ……だったら悪役演じてねえで、さっさと暴露しろよ」

魔王「何でさね?」

兵士「何でって……女勇者様は魔王を改心させるためにこんなことしてんだぞ。お前悪い奴じゃないんなら、こんなことする必要ねえじゃねえかよ」
209: :2011/10/1(土) 22:21:47 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……女勇者ちゃんが俺を改心させたいのは、それが魔界と人間界の和解に繋がると信じてるからでしょ?」

兵士「ああ、そんなこと言ってたな」

魔王「だけどことはそう簡単じゃない。魔王を言いくるめったって、魔界全体が魔王と同じ方を向くとは限らないんだ」

兵士「え……」

魔王「今は俺が魔王をやらせてもらってるけどさ、魔物っていろいろいるからね。俺が魔王をやることを不服に感じてる奴は多いと思うよ」

魔王「おたくらの勇者システムと違って、魔王は強い奴がなるって感じの単純なシステムなんだよね」

魔王「そんなシステムだからさ、歴代の魔王達は皆強くて。ほとんどがその強さを使って人間を苦しめた」

魔王「実際、魔界にはまだ、人間は虐げるべき存在って思ってる奴も多いよ」

魔王「俺も魔界と人間界が手を取り合える世を作りたくてさ、必死に修行して魔王になったけど……現実は厳しいよ」
210: :2011/10/1(土) 22:30:58 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「俺が悪い奴でも良い奴でも、魔界と人間界の関係は簡単には良くならないから。だったら俺は幸せを満喫したいってことだよ」

兵士「……ひとつ訊いていいか?」

魔王「いいよー。何?」

兵士「普通の魔物と違って、お前が人間界と手を取り合おうとしているのは何故だ?」

魔王「ゲーム、人間が作ったやつのが面白い」

兵士「そんな理由!?」

魔王「あと女の子、人間界のが可愛い娘が多い」

兵士「煩悩にまみれてやがる!」

魔王「その二つが理由の9割占めてるかなー」

兵士「ほぼ独占状態じゃねえかよ!」

魔王「……残りの1割はね、良い奴悪い奴に種族の壁なんてないって思うからだよ」

兵士「種族の壁……」

魔王「人間にも魔物にも良い奴悪い奴っているから。種族の壁を越えて良い奴が集まって、良い世界を作れていけたらどんなに素敵だろうってね」

兵士「魔王……」

兵士「……良いこと言ってるけど、それ、理由の1割なんだろ?」

魔王「だってゲームと女の子が好きなんだもんwww」
211: :2011/10/1(土) 22:44:21 ID:bEpZo/Xb/k
兵士「……まあいいや。お前が良い奴だってことはわかったよ」

魔王「おお!わかってくれるんだね、ありがとう!」

兵士「女勇者様方にいじめられたい気持ち、男としてわからんこともないしな。魔界と人間界の関係に影響しないんなら、お前の芝居に付き合ってやるよ」

魔王「心の友よ!」

兵士「出会って間もないのに心の友になっちゃったよwww」

魔王「いや、でもお前とは仲良くなれそうだよ。……お前、ドラクエ派?FF派?」

兵士「もちドラクエ派」

魔王「心の友よ!」

兵士「wwww……ところでブラザー」

魔王「なんだよ?兄弟」

兵士「お前が捕まって、世間的には死んだことになって」

魔王「うん」

兵士「それで新しい魔王が誕生したらまずくない?魔物って戦争派のが多いんだろ?」

魔王「ああ、それは大丈夫だよ。側近がいるから」
212: :2011/10/1(土) 22:52:40 ID:bEpZo/Xb/k
兵士「側近?」

魔王「俺の部下でね。俺の部下でね」

兵士「何で2回言うんだよww」

魔王「大事なことだからだよ!いい加減上下関係をはっきりさせないとね」

兵士「で、何でそいつが魔王になったら大丈夫なんだよ?」

魔王「側近はね、俺を見かける度に暴言を吐いてね」

魔王「俺の料理にこっそりタバスコかけまくってたり」

魔王「俺のセーブデータで勝手に進めて勝手にセーブしたり」

魔王「若気の至りで制作した俺の中二的な黒歴史漫画をネットに流出させたり」

魔王「回復魔法で治せるからって折れるまで関節技かけたりする酷い奴だけど」

魔王「本当はとっても良い奴なんだ。側近が魔王になったら、きっと平和な世界を目指してくれるよ!」

兵士「……1mmも信用できねえんだけど」
213: :2011/10/1(土) 23:04:58 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「大丈夫だって!側近本当に良い奴なんだから」

兵士「骨折られといてそんなこと言えるってマジ尊敬するわ」

魔王「俺が女勇者ちゃん達にわざとやられたのも側近がいたからだよ。他の奴が魔王になるんなら俺だって我慢して女勇者ちゃん達を退けてたよ」

兵士「全幅の信頼を寄せてんだな、そいつに」

魔王「とにかく、側近が魔王になれば、俺の時みたいに平和な世界を目指すよ。人間の戦死者だって絶対に出さないから!」

兵士「……まあマイブラザーの言うことだからな。信じてやらないわけにはいかんだろ」

魔王「心の友よ!」

兵士「お前それ好きだなww」

魔王「とにかく平和の世作りは側近に任して俺らは親睦トークに勤しもうぜ!兵士は女勇者ちゃん達の中でだれが好き?」

兵士「いいのかなあ、こんなことで……女魔法使い様は俺の嫁」

魔王「なるほど、いいセンスだ!」

兵士「そういう魔王は誰なんだよ?」

魔王「皆綺麗だけどね……やっぱり女勇者ちゃんかなー」

兵士「なるほどねー。それじゃ、〜〜」

魔王「それで、〜〜」

打ち解けた魔王と兵士のどうでもいいトークはしばらく続くのであった。
214: :2011/10/1(土) 23:07:22 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。
なんか兵士好きになってきましたwww
まさかこういうキャラになるなんて夢にも思わなかったです。
なんていうか、全然予定通りに進まないのは困る部分もあるんですけど、予想を越えた動きをされると書いてて楽しいです。うん、俺今けっこう楽しいです。
当初の予定とはかけ離れた場所に来てしまいましたけど、完結というゴールだけは変えることなく走っていきたいです。

あと、たぶん次側近出てくると思います。
215: 名無しさん@読者の声:2011/10/2(日) 19:35:54 ID:ozxwJgEqGM
あげ
216: :2011/10/2(日) 23:07:49 ID:bEpZo/Xb/k
>>215
あげていただきありがとうございます。
スレだけあげるんじゃなく、気持ちもあげてって更新を頑張ろうと思います。

いろいろ問題が起こったみたいで、一応流れをROMってきたわけですが。
当事者の気持ちとかはともかく、一応話は終わってるみたいですし。
今は皆で普通の空間に戻ろうって感じもしてますので、自分も普段通り、適度にふざけていこうと思います。
もう結局いつも通り書いてく感じですけど、まあよろしくお願いします。
217: :2011/10/2(日) 23:18:58 ID:bEpZo/Xb/k
王「魔王は女勇者によって討ち滅ぼされ、魔物は無力化した!」

王「あとは残った魔物を討伐すれば、魔物の脅威はなくなる!」

王「我々人間は、長かった魔物との戦いに勝ったのだ!」

「わー!」「王様万歳!」「女勇者様万歳!」
「女勇者様万歳!」「女勇者様は俺の嫁!」「うっ!……ふぅ」



戦士「勇者、王様の発表聞いたか?」

勇者「聞いたよ。聞いてなくても街中大騒ぎでいやでも気付くよ」

僧侶「やってくれたな、女勇者達。俺達もできなかった魔王討伐を果たすなんてな」

魔法使い「これで平和な世界がやってくるんだな」

戦士「そうだな。でもその前に……」

戦士「あれ?こいつら誰よ?ってなってる連中!俺らだよ!>>22-33に出てた最初の勇者一行だよ!」

勇者「……天井の角に向かって何言ってるんだ?」

戦士「いや、言っとかないと忘れられてる気がして」

勇者「誰に何を忘れられるって言うんだ……」
218: :2011/10/2(日) 23:27:15 ID:bEpZo/Xb/k
僧侶「……結局力が戻ることはなかったな」

魔法使い「くっそー。あいつ結局騙してやがったんだぜ」

戦士「でもまあ平和な世に武力なんて必要ねえだろ」

魔法使い「そっか……まあそれもそうだな」

戦士「……で、何で勇者は暗い面してんだよ?」

勇者「……」

戦士「……勇者?」

勇者(女勇者の実力は認めるが、それでもあの魔王に勝てるとは思えない)

勇者(それに、未だにあの魔王が邪悪な者とは思えない自分がいる)

勇者(本当にあの魔王は死んだのか?……それに嫌な予感がする)

勇者(何か……取り返しのつかない悪い何かが起こるような……)

戦士「……勇者!!!!」

勇者「うわあ!?み、耳元で怒鳴るな!ウボォーギンか、お前は!?」

戦士「じゃあお前は豪猪だなww……いつまでもボーっとしてるからだろ」

勇者「あ、ああ……悪い」
219: 1:2011/10/2(日) 23:35:25 ID:bEpZo/Xb/k
戦士「何か心配してるみたいだけど……大丈夫だって!王様が言うには魔王が死んだことで魔物は無力化したんだし」

戦士「仮に無力化が間違った情報で、残った魔物が報復行動に出たって、一番強い魔王は死んでるんだ」

戦士「どちらにせよ人間界の平和は約束されたようなもんだよ。俺らは平和の中で生きればいいんだよ」

勇者「……そっか。そうだよな」

戦士「そういうことだ!じゃあ俺らも外出して騒ぎに参加しようぜ!」

僧侶「え……俺、騒がしいの嫌だから家でゆっくりしたいんだが」

戦士「祭りに参加しないのは許さねえぜ!ほら、歴史が動いた日を俺らも謳歌すんだよ!」

魔法使い「やれやれ……今日この街は眠らないだろうな」

勇者「……」

勇者(……近々城に行って確認してみるか。それで全てがはっきりする)
220: :2011/10/2(日) 23:39:49 ID:bEpZo/Xb/k
ちょっと早いけど、今日はここまでにします。

>>214で次に側近を出すと言ったな。あれは嘘だ」
みたいな感じになって申し訳ございません。いや、あれです。昨日の段階では出るとにらんでたんですよ。
だけどちょっとここらで区切っておく感じになっちゃいました。側近情報に踊らされた方がいましたら、申し訳ないです。
でも大丈夫!次こそは出ます、出します、出させます。次こそは側近サイドを書きたいと思います、マジです。
221: 名無しさん@読者の声:2011/10/3(月) 06:55:30 ID:/qV1boDQ0s
追いついた支援
222: 名無しさん@読者の声:2011/10/3(月) 13:11:58 ID:qdMevyRfro
ウホッ
223: すずゆき:2011/10/3(月) 14:25:45 ID:xGR/No6vHM
側近描かせていただきました〜
見ていただければ幸いです(*´ω`*)
もう側近が恋しすぎて困るry
224: :2011/10/4(火) 00:21:10 ID:bEpZo/Xb/k
>>221
追いつかれましたね。
待たせてしまうのも悪い気がしますし、これからは一層更新を頑張る所存です。
今日はもう夜更かしして書き進めるとします。

>>222
「う〜トイレトイレ」
今トイレを求めて全力疾走している僕は魔王職に就くごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば人間界を滅ぼす気はないってことかナ。名前は魔王。
そんなわけで城内にある男子トイレにやって来たのだ。
ふと見るとベンチに一人の若い男が座っていた。
ウホッ!いい側近……
そう思っていると突然側近は僕の見ている目の前で着ている服を脱ぎはじめたのだ……!
「やらないか」
そういえばこの城はハッテン場のトイレがあることで有名だった。
調子に乗ってる>>1>>222を見た途端ホイホイとこんなのを思いついちゃったのだ。

続きません。
続きが見たいなら「すごく……読みたいです……」と書きこんでください。
ただし、書きこんだところで絶対続きは書きませんけど。

すずゆきさん
見てきましたよー。
毎度毎度素敵なイラストをありがとうございます。
側近が好きなんですね。今からたぶん側近の出番が増えていくと思いますので、その辺はご期待くださいませ。
225: :2011/10/4(火) 00:33:16 ID:bEpZo/Xb/k
一方魔界では

ドラゴン「側近様、どうするんですか!?魔王様が人間に連れ去られて魔界はもう大パニックですよ!」

側近「ホントだよ……あの馬鹿がここまで馬鹿だとは思わなかった」

ゾンビ「魔界全体で新たに魔王を就かせるべきだという意見が多数派になってるそうですが」

側近「……魔王様が死んだわけじゃないだろ?生きてる以上、あいつが魔王だよ」

スライム「しかし……それでは民が納得しないと思いますが」

側近「好きに言わせてろよ。誰が何と言おうとあいつが魔王だ。それが……」

ハーピー「側近!」ダッ

側近「……ハーピー!?お前、どうしてここに?」

ハーピー「大変なの!魔王様が……魔王様がぁ!」ポロポロ

側近「な、何で泣いてるんだ?魔王にセクハラされたか?だったら俺があいつを殺してやるから……」

ハーピー「ち、違うの……人間界で、魔王様が……」ポロポロ

側近「なに?あいつ人間界でセクハラしてんの?」

ハーピー「魔王様が、殺されちゃったって!人間界の王が、そう発表したって!」ポロポロ

ドラゴン「っ!」
226: 名無しさん@読者の声:2011/10/4(火) 00:37:30 ID:PlzeCTjjbQ
>>224
すごく……読みたいです……
227: 名無しさん@読者の声:2011/10/4(火) 00:42:20 ID:k4PK7qxgmg
スゴく………読みたいわ………ウッ…………フゥ


(`・ω´・)キリ
228: :2011/10/4(火) 00:46:03 ID:bEpZo/Xb/k
スライム「そんな……魔王様が!?」

ゾンビ「う、嘘だ……」

ハーピー「あんなに優しい魔王様が……どうして死ななきゃいけないの!?」ポロポロ

側近「……」

ドラゴン「……側近様、魔王様が死んだというのに、どうしてそんな顔ができるんですか?」

側近「……」

ドラゴン「まるで謎を食べ終えた後の犯人にネウロが向ける関心をなくした表情……魔王様が殺されたんですよ!?」

側近「……いや、だって死んでないだろ?」

スライム「……え?」

側近「あいつの強さは皆知ってるだろ?108回殺したって一度たりとも死なないような奴だぞ?人間が殺せるかよ」

ハーピー「で、でも……王がそう発表したって……」
229: 名無しさん@読者の声:2011/10/4(火) 00:54:54 ID:kRcUUc8Smc
支援
230: だいたいあってる:2011/10/4(火) 01:01:56 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……大方こういうことだろう」

側近「連れ帰ったはいいが、人間共には魔王様を殺すことができなかった」

側近「このまま街や城に置き続けたら国民の不安の種になる」

側近「不安の種どころか、下手に暴れられたら街壊滅だってある。とにかく魔王様を自由にさせて城に置くのは危険だと」

側近「そこで魔王様を監禁しておいて、国民には処刑したとでも言っときゃ安心させるくらいはできるだろうと踏んだんだろ」

側近「国民を安心させ、士気を高めると同時に、魔界を揺さぶることもできるからな」

側近「普通、魔王様の実力があれば監禁させられることなんてありえないけど」

側近「あの性格だからな。女勇者達をだしにすれば、いくらでもコントロールできるわけだ」

側近「……そういう感じだろ。だから魔王様はまだ生きてるよ」

スライム「た、確かにそう言われるとそう思えてきます!」

ゾンビ「じゃあ……魔王様はまだ生きてるのですか!」

ドラゴン「……側近様、さきほどの発言、お許しください」

側近「いいさ。俺のこれも一応予想でしかないんだ。当たってる自信はあるけどな」

ドラゴン「さすが魔王様の名パートナーですね」

側近「おい馬鹿やめろ」
231: 1「側近、豆腐の角に頭をぶつけて死ね」:2011/10/4(火) 01:10:26 ID:bEpZo/Xb/k
ハーピー「……ほ、本当に魔王様は死んでないの?」

側近「ハーピーは人間の王と俺、どっちを信じるんだ?」

ハーピー「よ、よかった!私、魔王様が死んじゃったって……!」ポロポロ

側近「泣くなよ。そう遠くない未来にまた俺と魔王様のやり取りを聞ける日が来るさ」ナデナデ

ドラゴン「……」

スライム「……」

ゾンビ「……」

側近「……何だよ?睨んでんじゃねえよ」ナデナデ

ドラゴン「側近様、爆発していただけますか?」

スライム「側近様、爆ぜていただけますか?」

ゾンビ「側近様、もげていただけますか?」

側近「うるせえ!てめえらで勝手に爆発してろ!」ナデナデ
232: :2011/10/4(火) 01:16:31 ID:bEpZo/Xb/k
もうちょい頑張ろうかと思ってましたが、眠気が限界です。とりあえずここまでにします。

>>226-227
  書 / ______
ぁ く/        ̄ヽ
ぁ訳 /          \
ぁ な レ/ ┴┴┴┴┴| \
ぁ い /   ノ   ヽ |  ヽ
ぁ じ> ―( 。)-( 。)-|  |
んゃ >   ⌒  ハ⌒ |  / 
!ぁ>  __ノ_( U )ヽ .|/
  ん  |ヽエエエェフ | |
  \  | ヽ ヽ  | | |
 √\  ヽ ヽエェェイ|/
    \  `ー― /ヽ

っていうわけで前述の通り書きません。申し訳ない。
……ネタ的に書いてるつもりですけど、もし不快に感じられてましたら、申し訳ないです。
そっち方面を書く技術も知識もないので、俺としてはパスするほかないって感じです。
IFストーリーとして書いてくれるいい男が現れるのを待ちましょう。
……普段AAとか貼らない人なんですけど、ちゃんとコピペできてるか不安です。

>>229
支援ありがとうございます。
今後の更新のためのエネルギーに変換して、うまいこと書く進めていけたらなあって思います。
233: 名無しさん@読者の声:2011/10/4(火) 01:18:37 ID:jyikQt4bxs
このリア充がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

234: 名無しさん@読者の声:2011/10/4(火) 18:19:19 ID:m9jKE4bnew
あげ
235: 名無しさん@読者の声:2011/10/5(水) 08:39:51 ID:k6n1PWhWPY
支援age
236: 名無しさん@読者の声:2011/10/5(水) 14:21:25 ID:fG9SKUvHl6
名パートナーが名バーローって一瞬見えた
支援
237: :2011/10/5(水) 21:30:32 ID:bEpZo/Xb/k
>>233
これに関しては、もう>>231の俺の名前が全てって感じです。リア充になりてえなあ。
なりたいですよ。

>>234-235
あげていただきありがとうございます。
身も心もあげぽよ状態で更新を頑張る所存でございます。

>>236
私事で申し訳ないんですが、よかったら聞いてください。
ついこないだ、実家の母から電話がありまして。
「わけわかんないとこから水漏れするんだけど」と相談を受けました。
たぶん母以上にわけがわからない状況に置かれてる俺が、その悩みを解決できるはずもなかったんですが、
「何でこうなるのか教えてよ、名探偵コナン!」とどこに向かおうとしているのかよくわからない無茶振りまでされる始末。
仕方ないので「いや、コナンはコナンでも、俺は体は大人で頭脳は子どもだからね」と俺としてはありがちと思ってるボケで返してあげたところ、
「ふふwww何そのダメコナンwwww」と馬鹿受けされました。
それ以降、実の母親からずーっと「ダメコナン」と呼ばれています。
俺が母親から名前で呼ばれる日はもうこないのでしょうか?
238: :2011/10/5(水) 21:40:19 ID:bEpZo/Xb/k
側近「ハーピー、そろそろいいだろ?」

ハーピー「……え?」

側近「ほら、皆見てるから」

ハーピー「……ああ!///」スッ

ハーピー「す、すみません!私、悲しくなってわけがわからなくなって……はしたないところを見せてしまって///」

ドラゴン「いえ、いいんです。悪いのは無駄にモテる側近様です」

側近「てめえらも言うようになったな、この野郎」

ゾンビ「……魔王様が現在も生きてるっていうのはわかりました」

スライム「でも、民はそうは思ってないみたいですよ。城の外、すごいことなってますし」

「前魔王の仇を!」「新たな魔王を!」「人間に裁きを!」「冨樫仕事しろ!」「人間界への攻撃を!」
「下等種族に天罰を!」「金返せ!」「今こそ新生魔王を!」「さっき城に入ってった娘可愛くない?」「うっ!……ふぅ」

側近「……確かにすごいことなってるな」

ドラゴン「これ、下手したら暴動起こりますよ」
239: :2011/10/5(水) 21:49:10 ID:bEpZo/Xb/k
側近「ちっ!しゃーねーなあ……」スッ

「あ、側近だ!」「てめえ魔王やれー!」「イク瞬間におかん想像してもうた……」

側近「皆も知っての通り、魔王は人間に討ち取られた!(んなこたぁ微塵も信じてねえけど)」

側近「このままでは魔王不在という緊急事態である!」

側近「そこで、些か不規則な形ではあるが、私が魔王職に就かせていただく!」

「いいぞー!」「仇打ちだ!人間界を攻めろー!」「おかんで抜くとか最悪や……」

側近「魔界の今後だが、前魔王の意志を継ぎ、人間界へ攻めることを禁じる!」

「は、はあ!?」「魔王が殺されてんだぞ!?」「もうおかんとは会いたくない……」

側近「話は以上だ!それでは失礼する!」スタコラサッサ
240: :2011/10/5(水) 22:00:32 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……はあ、めんどくせえな、あいつら」

ドラゴン「側近様、あのように発表してよかったのですか?」

側近「いいだろ。自慢になるかもしれねえが、魔王様除いたら今の魔界で一番強いのは俺だろ?」

ドラゴン「いえ、そっちではなくて……方針を和平の方に定めてしまってよかったのですか?」

側近「……さっき言ったろ。魔王様はまだ生きてる」

側近「となれば、俺は代行に過ぎねえよ」

側近「だったらあいつの目指した国作りを継続してやんなきゃ代行にならねえだろ」

側近「俺が魔王じゃない。魔王はあいつなんだよ」

側近「だったら俺は、あいつがいつ戻ってもいいように現状を維持するだけだ」

側近「……俺も身近にストレス解消できる奴がいないとイラついて仕方ないしな」

スライム「側近様……」ウルウル

ゾンビ「側近様はとんだツンデレですね」

側近「おいコラ黙れ」
241: :2011/10/5(水) 22:09:53 ID:bEpZo/Xb/k
「側近には失望した……」「ダメだあいつ」「平和ボケしたか?」「魔界2chで祭りだってよ」「誰か殺せよあいつ」
「下等種族庇って何になんだよ」「今月どうしよう……」「マジ無能だわ」「さっきの娘可愛かったなあ」「……」シコシコ

雑魚1「最悪だな。どうなるんだ魔界は……」

雑魚2「あの平和ボケ魔王の糞政治がやっと終わると思ったのに……」

雑魚1「どうする?側近ぶっ殺してまた魔王変えるか?」

雑魚2「てめえ自分の名前見てみろよ。俺ら明らかにこの場限りの糞脇役じゃねえか」

雑魚1「だよな。あ〜あ、雑魚は強い奴に従うことしかできねえのか。辛いなあ」

龍人「……だったら強い奴が殺せばいいんだよ」

雑魚2「だ、誰だお前!?名前からしてただの脇役じゃねえな?」

龍人「安心しなぁ。近いうちに魔界は本来の姿を取り戻すぜ」

雑魚1「お前……もしかして」

龍人「魔界は強い者が全てだ……勝った奴が絶対正義だって思い知らせてやるよ」
242: :2011/10/5(水) 22:16:00 ID:bEpZo/Xb/k
正直まだ書く時間と余裕はありますが、きりがいい感じなので今日はここまでにします。
でも最近更新頻度やスピードが落ちてきてて、定期的に支援やあげてくれる方、見てくれてる方に対して、その辺申し訳なく思っています。
いや、ふざけてばっかりですけど、本当にそのように思ってますからね。
で、まだ書く余裕と時間がありますので、ちょっと寄り道的な物でも書き溜めておこうかと思います。
最近魔王と側近の話を書いてないですからね。女勇者達が魔王城に攻め入る前の話として、このコンビの日常編でも書こうかと思います。
皆さんがどう思ってるのかわかりませんが、俺が久々にこの二人が絡むとこが見たいって理由で書く感じです。
んなもん書く暇あったら本編書けって思ってる方がいても大丈夫です。書き溜めたのを一気に貼る感じにしますので、本編更新に影響は出ないと思います。
長くなりましたがそんな感じです。では失礼します。
243: 名無しさん@読者の声:2011/10/6(木) 01:01:02 ID:uy.tVMa1xI
1…母親に名前よばれるように頑張ってなwww

魔王と側近の話読みたいからぜひおながいします(`・ω・')
244: 名無しさん@読者の声:2011/10/6(木) 01:22:23 ID:sBrVYo19lY
絶対流れで本名書くなよ?いいな?絶対だぞ?
1が出川ファンと期待しつつ支援
245: 名無しさん@読者の声:2011/10/6(木) 04:35:12 ID:aLZyixOqHw
あたふたしてるハーピー萌え(;´д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ………………ウッ…………フゥ
246: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 01:03:20 ID:8PWlzS3sA6
1こいお(´・ω・)つC
247: :2011/10/7(金) 01:07:46 ID:bEpZo/Xb/k
>>243
今度電話でもして呼び方チェックしてみます。
とりあえず母親がそろそろ飽きてくれてると助かりますね。

魔王と側近の話、書いたのでこの後投下するとします。

>>244
よっしゃ名前晒したらあ!!……とは言えないんですよね、残念ながら。
俺っていわゆるDQNネームってやつなんです。まあDQNネームの中では比較的まともな方ですけど。
そんななので、本名晒して知り合いにでも見つかったら100%ばれちゃうんで、できないと言っておきます。
とりあえず黄昏DQNという仮名を考えてみたんですが、これじゃダメですかい?

本名晒しちゃまずいってわかってるよー、人間なんだもん。(アメトークSPでの出川風に)

>>245
ハーピーかわいいですよね。
SSのキャラを自由に描いてみるスレの824見てから、その認識が強まりました。ハーピーかわいい。
とりあえず更新終わって寝る前くらいに俺も賢者になろうかと思います。


えー、>>242で本編更新に影響は出さないと豪語しておきながら、
アメトーク見てソバ食いたくなったのでインスタントラーメン作って食ったらこんな時間になってました。
ちょっと今から書いたら寝る時間的に厳しくなるので、事前に書いておいた魔王&側近の小話貼って今日はもう終わりにします。
本編更新に影響出さないでちゃんと書くみたいな約束を破って申し訳ないです。皆さんには伝わりませんが、パソコンの前で土下座したので許してください。
それじゃ今から貼ります。貼ったらもう終わります。
248: :2011/10/7(金) 01:08:56 ID:bEpZo/Xb/k
>>246
きたお。
そして貼ったらすぐ帰るお。
ごめんお。
支援ありがとお。
249: :2011/10/7(金) 01:09:56 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者が魔王城に攻め入る前のお話

魔王「側近、パワプロで作った選手で対戦しようよ!」

側近「……あなたはいきなり何を言ってるんですか?」

魔王「だから!パワプロで選手つくってそれでチームつくって対戦しようっていうんだよ!」

側近「なんでそれをやらなくちゃいけないんですか?」

魔王「暇じゃん」

側近「……」グリグリ

魔王「痛い痛い痛い!!なんで無言で足踏むのよ!?」

側近「はあ……魔王様がゲームで遊んでる分、誰が仕事を肩代わりしてると思ってるんですか?」

魔王「……ごめん」

側近「……たく。そのゲームのやり方、教えていただけますか?」

魔王「っ!やっぱり側近良い奴だね!だから好きなんだよ!」パァァ

側近「……」グリグリ

魔王「痛い痛い痛い!!だから何で踏む……ああもうやっぱり嫌いだぁ!!」
250: :2011/10/7(金) 01:10:12 ID:bEpZo/Xb/k
側近「で、どうやるのか教えてくださいよ」

魔王「わかったー。でも喉かわいたから、何か飲み物とってきてくれる?」

側近「わかりました。少々お待ちを」

魔王「ありがとー」

側近「……」ジャグチクイッ

側近「……」ミズドバーッ

側近「……」ゾウキンヌラシ

側近「……魔王様、今から雑巾を絞りますので、口をあけて上を向いていただけますか?」

魔王「うん、なんで雑巾経由した水を飲まなきゃいけないのかな?」

側近「汚らしい魔王様には汚水がお似合いかと」

魔王「案外清らかだよ、俺!頼むからちゃんとした物持ってきてよ!」

側近「冷蔵庫にだいたいの物は入ってるから、自分で取ってきてください」

魔王「はーい」
251: :2011/10/7(金) 01:10:33 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「持ってきたよー。側近、はいコップ」

側近「……パックの100%オレンジですか。好きですね、ほんと」

魔王「爽やかな酸味がたまんないんだよ!コーヒーばっか飲んでる側近にはわかんないでしょ」

側近「俺は別に好き嫌いないですけどね。で、いい加減やり方教えていただけますか?」

魔王「いいよー。ゲームキューブつけてくれる?」

側近「……この鈍器みたいなゲーム機ですか?」

魔王「いや……確かに取っ手あるけどさ。鈍器て……」

側近「なんですか?これで魔王様を殴ればいいんですか?」

魔王「違う違う!そこの、ほら、そのスイッチ押して!」

側近「……あ、つきましたね。ようやくゲームスタートですか」
252: :2011/10/7(金) 01:10:54 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……そもそも、ぱわぷろって何なんですか?」

魔王「パワプロはね、長らくシリーズが続いてる人気の野球ゲームなんだ」

魔王「対戦はもちろん、オリジナルの選手をつくったり、選手の人生を体感したりと、豊富なモードを誇るんだよ」

側近「なるほど、野球ゲームですか」

魔王「今回やるのはパワプロ11。大学野球編となる今作のサクセスで選手を作ってもらうよ」

側近「パワプロ11が最新作なのですか?」

魔王「……」

側近「……魔王様?」

魔王「……いやね、最新作はこれじゃないし、俺は最新作も持ってるんだけど」

側近「じゃあそっちやればいいじゃないですか。なんでわざわざ古い奴をやるんですか?」

魔王「……作者が持ってるの、11までなんだ」

側近「……なるほど」
253: :2011/10/7(金) 01:11:18 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「まあそういうわけだから、11でサクセスやってチームつくって対戦しようよ!」

側近「サクセス……四つの大学からひとつを選んで選手を育てるわけですね」

魔王「うんにゃ、大学は三つでさぁ」

側近「え?でも選択できるのは四つ……」

魔王「ひとつは全日本編っていってね。他の三つとはちょっと違うサクセスとなるんだ」

側近「なるほど」

魔王「じゃあ俺が手本として一人育ててみるね。じゃあイレブン工科大学で……名前はっと……」

側近「……加リー?何ですか、その名前?」

魔王「加えるって漢字、カタカナのカとロじゃん。これでカロリーって読ませようかと。面白くない?www」

側近「面白くないです」

魔王「……」
254: :2011/10/7(金) 01:11:45 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……まあいいや。行け、加リー!旋風を巻き起こす野球選手となるのだ!」

加リー君が大変でやんす!

変化球のキレが悪くなった!

科学ノ発展ニハ犠牲ガツキモノデース。

魔王「えぐ……ひっく……」ポロポロ

側近「えっと……とりあえず育成失敗したんですか?」

魔王「うん……」ポロポロ

側近「まあでも流れはだいたいわかりましたよ。今の感じでうまく育てろってことですね」

魔王「うん……」

側近「……魔王様」

魔王「うん?」

側近「これ、1チーム分の人数揃えるまで、すごく時間かかりませんか?」

魔王「いいじゃない。ゆっくり時間をかけて遊ぼうよー」

側近「……」ギューッ

魔王「痛い痛い痛い!!ちょ、つねら、つねらないで!」
255: :2011/10/7(金) 01:12:05 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「とにかくそういうことだから!俺と側近が同時にできるようにGCとソフト、メモリーカードは二つ用意したからね!」

側近「無駄な贅沢ですね。まあいいですよ、魔王様の娯楽につきあいましょう」

魔王「ありがとー!よーし、側近をコテンパンにする最強チームを作るぞー!」

側近「じゃあ俺は俺で選手つくってきますので失礼します」

魔王「うん!頑張ってねー」



魔王「……」ガツーン

魔王「……」ヤベ、ジャンプー

魔王「……」タカメノタマニテガデタ!

「くそおおお!!」

魔王「!?」カラブリサンシンー

「何が犠牲がつきものだよ!!調子乗りやがってえ!!」

魔王(……側近か。ダイジョーブ博士に殺されたかな?)ビッグイニングニナリマシタ!
256: :2011/10/7(金) 01:12:29 ID:bEpZo/Xb/k
そんなこんなで時間は流れて

魔王「側近、チームできたー?」

側近「はあ……できましたよ、なんとか」

魔王「疲れてるねー。パワリン飲む?」

側近「コーヒーでいいです。ていうかパワリンって現実にあるんですか?」

魔王「ノリで言っただけだよ。それより選手見せてよー」

側近「どうぞ」メモカテワタシ

魔王「どれどれ……」

側近「どうですか?」

魔王「側近さあ……名前つけずにランダムで名付けてるでしょ?」

側近「いちいち考えるの面倒くさいんですよ」

魔王「ダメだよ!一人一人にちゃんと名前つけてあげなきゃ!あと、GG佐藤多いなwww」

側近「なんか知らないけどランダムにしたら妙にGG佐藤って名前が多くなりまして」

魔王「クローン球団じゃんwww怖いなー側近さんとこのチームはww」
257: :2011/10/7(金) 01:12:49 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「能力値は……うわ、後半の選手、ほとんどオールAじゃん」

側近「育成のコツをつかみましてね。強く仕上がったと自負していますよ」

魔王「なんか愛を感じないなー。アンドロメダ状態じゃん。こいつら見てもストーリーが浮かばないもん」

側近「ストーリー?あなたは何言ってるんですか?」

魔王「俺の選手を見りゃわかるよ!そりゃ!」

側近「うわあ、変な名前の選手がいっぱい……」

魔王「たとえばこのキャッチャーを見なさい!」

側近「……力田?リキダって読むんですか?」

魔王「彼はちからだ君。力田くんはね、恵まれたガタイの持ち主で、天下無双の力持ちなんだ!」

側近「はあ」

魔王「そんなパワーに目を付けられて、スカウトされてプロの世界に飛び込んだ彼だったけど」

魔王「プロとしては破天荒なバッティングフォームを直そうと球団は躍起になり、本来の打撃を封じられた彼はスランプになった」

魔王「しかし2年目、チームの不振から監督が変わると、新しい監督は彼のスタイルを認めたんだよ」

魔王「こうして彼のパワーと、独特のバッティングフォームで野球界を震撼させる2年目が始まったんだよ!」

側近「……そのストーリーが、このEAEADの能力から浮かぶっていうわけですか?」

魔王「そうだよ!ね?脳裏に浮かんできたでしょ?」

側近「いえ」

魔王「もう、感受性働かせようよ!」
258: :2011/10/7(金) 01:13:14 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「じゃあこのオールBの暗黒くんの話を……」

側近「ちょっと待ってください。もしかして全員分のストーリー紹介していくつもりですか?」

魔王「あったりまえじゃん!!」

側近「……んっ!」バキッ

魔王「ぐふ!……な、殴ったね!親父にも「うるさいですよ!!」

側近「いいからもうさっさと対戦しましょうよ!こっちは暇もないのに付き合ってんですよ!」

魔王「……ご、ごめん。あの、チームこっちのメモカに移すよ?」

側近「はやくしてください」

魔王「……この側近ハーピーズっての?」

側近「はい」

魔王「あー、ハーピーズってのはいいけど、その前の側近って文字がなあ。あー惜しいチームだわー」

側近「……そういう魔王様のチーム名は何なんですか?」

魔王「ふっふっふ。見て驚け!これが俺様のチームだあ!」

側近「……何ですか、この魔王サマバンザイって。アホ丸出しじゃないですか」

魔王「うるせえ!いいじゃん、ゲームの中ぐらいでは威張ったって!」
259: :2011/10/7(金) 01:13:35 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……まあいいですよ。このアホ球団を壊滅させればいいわけですね」

魔王「くくく……壊滅するのはどっちのチームかなあ?」

側近「魔王様のチームでしょう」

魔王「言ってろ!ぶっつぶしてやるからな!」

側近ハーピーズVS魔王サマバンザイ、プレイボール

魔王「側近の先発投手……GG佐藤じゃねーかww卑怯だろ、笑いでのプレイヤーへのダイレクトアタックはwww」

側近「一番バッターは……魔王様ですか。何ちゃっかり自分つくってるんですか」

魔王「いいだろ別にー。ちなみに側近の嫌がらせに耐えかねて野球界に逃げてきたっていうストーリーね」

側近「知りませんよ」ビュッ

魔王「危なっ!ちょ、何で頭部目掛けてのスライダー!?」

側近「ゲームだろうと、魔王様は潰しておかないといけないでしょう」

魔王「野球界にも俺の席ねーのかよ!?」
260: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 01:14:17 ID:bWHnpuYhps
四円
261: :2011/10/7(金) 01:14:39 ID:bEpZo/Xb/k
そんなこんなでゲームは進んで9回表。魔王サマバンザイの攻撃

魔王「……」

側近「ふっふっふwww14対2ですからね。頑張らないと逆転できませんよ?ww」

魔王「……」

側近「あれ?どうしたんですか?まだ9回が残ってますよ?www」

魔王「……んんー!!」GCスイッチポチッ

側近「あ!何するんですか!負けそうだからって電源切るのは反則でしょう!!」

魔王「うるさい、バーカ!!お前……お前、バーカ!!」ポロポロ

側近「認めませんからね!ほら、正式に負かしますから電源つけてください!」

魔王「もー!!上司相手なんだから接待プレイしてよー!」ポロポロ

側近「接待したらしたで「わざとやってる」とか泣き出すんでしょうが!」



ドラゴン「あーあ、またやってるよ……」

スライム「平和だよねー」

ゾンビ「こういう平和な日々が一番だよなー」

今日も今日とて仲良く騒がしい魔王と側近なのでした
262: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 02:41:15 ID:fUYLiEF9Jk
11か、懐かしいwww
CCCCCCCC
263: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 18:16:50 ID:jvRom5VLAQ
くそう…1の更新と全くあわないよ〜(うд;´)

1の馬鹿……







でも更新待ってるC
264: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 19:44:19 ID:/4TxF8mZnI
GG佐藤はできる子しえん
265: :2011/10/7(金) 22:02:14 ID:bEpZo/Xb/k
>>260
四円ありがとうございます。
実家に、兄が500円玉だけで貯め続けてる貯金箱があるんですけど、その中にでも入れておこうと思います。

>>262
俺は11までしか持ってないんです。
ちなみに一番好きなのは9でした。
あと、楽天がなんだかんだ好きなので、楽天が入ってるパワプロもいつか買おうかと計画中です。

>>263
ここの馬鹿は主に21〜1時の間に出現します。その中でも更新頻度が特に高いのは22〜0時の間って感じです。
そんぐらいに赴けば、出くわす可能性も増えると思います。あとはスーパーボールとか投げて捕まえるだけです。頑張ってください。

>>264
一時期かわいそうな感じになってましたよね。
俺はパワプロを通じて野球を理解してる糞にわか野郎なのですが、野球好きの友達からいろいろ聞いてます。
その友達曰くGG佐藤選手は良い選手とのことで。
ミスしていいってわけじゃないですけど、ミスの一つ二つであそこまで騒がれるのもかわいそうだなあって、素人なりにそんなこと思ってました。
彼のことは野球素人なので詳しく知りませんが、とりあえず俺は彼の名前が好きです。
266: :2011/10/7(金) 22:10:04 ID:bEpZo/Xb/k
魔王死亡騒動から数日後、人間界にて

兵士「これは……勇者様!お久しぶりです!」

勇者「任務に失敗したダメな人間なんだ、かしこまる必要はないよ」

兵士「いえ、勇者様は国のために尽力された御方です。この国の英雄に違いありませんよ!」

勇者「ありがとう。俺には過ぎた評価だが、ありがたく受け取っておくよ」

兵士「今日は一体何の用事で?」

勇者「ちょっと訊きたいことがあってな」

兵士「訊きたいこと……ですか?」

勇者「単刀直入に言う。……魔王を匿ってるってことはないか?」

兵士「」

勇者「……兵士?」

兵士「そっそそそ、そそそそんなこたぁあるわけないんですぜ、はーい!」アタフタ

勇者「……お前、絶望的に嘘が下手だな」
267: 父親から電話きて話してた:2011/10/7(金) 22:44:51 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「どうしてわかってくれないの?私達が協力すればきっと素敵な世界が作れるのに!」

魔王「くだらんな。元より下等種族と手を取り合うつもりなどない」←演技中

兵士「女勇者様、交替の時間です」

女勇者「……そう、わかったわ。魔王……また来るからね」

魔王「……行ったね。あ〜、やっぱ女勇者ちゃんは天使だわ〜」

兵士「綺麗だよなあ」

魔王「女勇者ちゃん達と話せる今が愛おしいから悪役続けるけど、いつか素になってその美貌を褒め称えたいねー」

兵士「そうだなー。で、魔王よ」

魔王「なんだよ?かがみんは俺の嫁だぞ?」

兵士「いや、嫁雑談じゃなくてだな、その……」チラッ

勇者「久しぶりだな、魔王」

魔王「……」

勇者「……」

魔王「……あっ!ひ、久しぶりだな勇者!」

勇者「……お前、俺のこと忘れてたろ?」
268: :2011/10/7(金) 22:57:17 ID:bEpZo/Xb/k
勇者「まあいいや。やっぱり俺の思った通りだったな。……魔王は生きていた」

魔王「世間には死んだっつったんじゃなかったっけ?」

兵士「いや、そうなんだけど、勇者様は直感的にわかったんだって」

勇者「魔王は死んだと聞いてたが……一体どういうことなんだ?よければ説明してもらえないか?」

魔王「めんどくせえなあ……読んでこいよ」

兵士「勇者様、どうぞ>>176-213

勇者「読めって……まあいいや。読んでくるよ」



勇者「ふむ……なるほどな」

魔王「読んだ?」

勇者「ここのSSは面白い物が多いな」

魔王「何で他のSS読んじゃってるの!?いや、別にいいけど今はこれ読んでよ!」

勇者「冗談だよ。そうか……こういうことになってたのか。魔王、ひとつ言わせてくれ」

魔王「ん?」

勇者「お前の思考、変態的だな」

魔王「サーセンwww」
269: :2011/10/7(金) 23:06:52 ID:bEpZo/Xb/k
勇者「……これを読む限り、お前は側近が魔王職を継ぐから安全と考えてるのか」

魔王「魔王様の計画に狂いはないよ!」

勇者「……いや、でも用心に越したことはないだろう。魔王、力を返してくれ」

魔王「力?」

勇者「……」

兵士「……」

魔王「……あっ!ああ、はいはい、力ですね力!」

勇者「お前……いい加減にしろよ」

魔王「ごめんって!そりゃ俺だって約束忘れることもあるよ。……で」

勇者「で?」

魔王「何でまた急に返してもらいに来たんよ?用心って何に用心すんのよ?」

勇者「お前も読み返してこいよ」

兵士「魔王、ほら>>217-219

魔王「おうふ、まさかのカウンター……」
270: :2011/10/7(金) 23:20:03 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……ふーん。嫌な予感ねえ。考えすぎじゃないの?」

勇者「単なる気のせいだという可能性は否めん。しかし、魔王が生きてるという予感が当たったのも事実だ」

勇者「仮にも俺は勇者だ。いざという時、人のために戦える力が欲しいんだ」

魔王「まあ拒む理由もないからいいけど……あれ?勇者の力はどこだったかな?」

勇者「……おいコラ」

魔王「大丈夫だから!絶対あるにはあるから怒らんといてよ!……あ、ほら!あったよ!」ポワン

兵士「その光の球が……勇者様の封印された力なのか?」

魔王「そだよー。そしてこれを……ヘーイ!」バシューン

勇者「……!」ドクン

魔王「これでバッチリ!」

勇者「確かに……力は戻ってる。これで大丈夫だな。悪かったな、急に押しかけて」

魔王「俺は女勇者ちゃんに更生させてもらえる今が幸せなんだからな!実は良い奴だとかばらすなよ!」

勇者「わかった、なるべく話さないよ」

魔王「そこは絶対って言ってよ!」

勇者「冗談だよ。じゃあな、地下牢ライフでも満喫しといてくれ」

兵士「……勇者様、行っちゃったな」

魔王(嫌な予感ねえ……側近がいるのにそんなことあるんかいな?)
271: :2011/10/7(金) 23:23:35 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。
なんか話が動いてきてる感じがしますね。
勇者の悪い予感は当たるのか?
魔界に忍び寄る不穏な影に側近はどうする?
そして魔王と側近が再び合流する日は来るのか?
なんか微妙に今後の展開を想像できるくらい情報やフラグを撒き散らしてしまってるような気もしますが、とりあえず乞うご期待っていうことでよろしくお願いします。
それではこの辺で失礼させていただきます。
272: 名無しさん@読者の声:2011/10/8(土) 01:29:48 ID:TxeiNLxPog
魔王の性癖が自分とモロ被りw
応援してます、つC
273: 名無しさん@読者の声:2011/10/8(土) 21:13:11 ID:ScZrKHOJSw
あげるぜ(`・Д・´)


274: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 18:01:18 ID:7hZUJ7s.K2
1こいお(´・ω・)つC
275: :2011/10/9(日) 22:13:25 ID:bEpZo/Xb/k
>>272
魔王様とモロ被りですか。
なんなら魔王様を御貸しするので、性癖雑談に花を咲かしてみてはどうでしょうか?
いや、レンタルの仕方がよくわかりませんけど。

>>273
あげていただきありがとうございます。
皆様方のおかげでこのスレも頻繁に上昇しているようで、感謝してます本当に。
こういった後押しを背に頑張っていきたいと思います。

>>274
>>265で書いた出現時間帯に加えて、こんな情報も書いちゃいます。
なんとここの馬鹿な1は、普段見てる番組がSPとかで深夜までやっちゃってると、それを見るために更新をさぼる傾向にあります。
なんて最悪な糞馬鹿1野郎なのでしょう。ちゃんと書き溜めてたらそんなことも起こらないのに、到底救えません。
申し訳ないのですが、こんな糞1野郎に文句のひとつふたつ言おうと思いましたら、時間帯にあわせてそちらから来ていただきたいと思います。
なんか本当に申し訳ないです。
276: :2011/10/9(日) 22:22:54 ID:bEpZo/Xb/k
その時、魔界が動いた!

ドラゴン「側近様!」

側近「なんだよ?騒々しいな」

スライム「大変です!反乱が起こりました!」

側近「……反乱だと?」

ゾンビ「側近様の和平の方針に異を唱える連中が反乱軍を組み、この城を攻めてます!」

ドラゴン「奇襲をかけられ……既に城内の侵入を許してしまってます!」

側近「……ちっ!こりゃ魔界2chで平和ボケとか叩かれるのも案外間違いじゃねえな」

スライム「不甲斐ない警備で申し訳ございません……どうしますか?」

側近「……決まってんだろ。ここは魔界だぜ?強い奴が絶対なんだよ!」
277: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 22:23:29 ID:sBrVYo19lY
>>275
毎回丁寧すぎて笑ってしまうんだが
つーか面白いからそんなことが気にならない つC
278: :2011/10/9(日) 22:36:10 ID:bEpZo/Xb/k
「ここに側近がいるぞ!」
「皆で突っ込むぞ!」
「うおおおおお!」

ドラゴン「側近様!敵が来ました!」

側近「あの魔王のせいで目立ちゃしねえが……俺の実力をなめんなよ!」

側近「はああああああ!!」ゴゴゴゴ

スライム「側近様の魔力が体から溢れている。なんて魔力だ……」

側近「うぉりゃあ!!」ズバーン

スライム「その魔力を右腕に集め、地面に放出した!」

スライム「放出された魔力は地面を伝って敵の方へ!」

「うわああ!」
「ぎゃああ!」
「ぎえぴー!」

スライム「そしてそれが敵の大群をなぎ払う!」

スライム「ゲームで例えるとテリーのパワーウェイブのような攻撃だ!しかしなんて強力な魔法なんだ!」

ゾンビ「……スライム、何言ってんの?」

スライム「いや、状況説明しないと読んでる人ポカーンってなっちゃうでしょ?」
279: :2011/10/9(日) 22:49:03 ID:bEpZo/Xb/k
側近「へっ、そんな実力で魔界の覇権が握れると思うなよ!」

ドラゴン「相変わらずお強い……」

側近「あのアホ魔王の足元にも及ばないがな」

龍人「……さすがは側近さんだ。こんな低級の魔物じゃ話にもなんねえな」

側近「……っ!誰だ!?」

龍人「はじめまして、側近さん。俺の名前は龍人。反乱軍のリーダーだ」

側近「……その姿、龍人族の魔物か」

側近(こいつ……俺に気付かれないままこの部屋に辿り着いたというのか!?)

ドラゴン「龍人族……龍人って名前、聞いた気が……あっ!」

スライム「知っているのか雷電!?」

ドラゴン「……は?」

スライム「あ、ごめん……いいよ、続けて」

ドラゴン「……ごほんっ、龍人という龍人族の中でもとびっきりの強さを持った男がいたって聞いたことあるんだ」
280: :2011/10/9(日) 22:56:50 ID:bEpZo/Xb/k
ドラゴン「長い龍人族の歴史の中でも最強と謳われた男……」

龍人「懐かしい話だぁ。お前もよく知ってんな」

ゾンビ「な、何で過去形なんだよ?」

ドラゴン「……龍人は気性が荒く、仲間を殺すことも多かったそうだ。龍人族は仲間殺しの罪を重く見て、こいつを一族から追い出したって聞いた」

龍人「本当によく知ってんなぁ。そこのちび助の言う通り、俺がその龍人だよ」

側近「で、その龍人族の落ちこぼれが何の用だよ?」

龍人「とぼけるなよ。反乱軍結成して、今ここにいるんだ。……やることなんてひとつだろうがよ」

側近「……だな。てめえの自惚れ、ここで正してやるよ」

龍人「平和ボケした女ったらしに俺の命が取れると思うなよ!」
281: :2011/10/9(日) 23:00:04 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。

>>277
なんていいますか、心の奥底から嬉しくなる御言葉をありがとうございます。
自分としては丁寧に、というよりは若干おふざけを交えて普通に返事してるつもりです。
ふざけ具合がいきすぎて、書きこみにくい雰囲気にしちゃってないかと不安になることもあったので、そう書いてもらえると嬉しいです。
面白いってのも、こういうの書いてる人からすれば最上級の褒め言葉で。けっこうな力が湧いてくる気がしました。
今後も多少はふざけながらも、頑張って書いていきたいって思いました。
282: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 23:56:38 ID:rtVeIaJwHY
おもしろいな
つC
283: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 00:07:18 ID:NvGMdMA3eI
側近さんマジパネェっすwwww

支援(`・ω・´)
284: 277:2011/10/10(月) 00:41:54 ID:sBrVYo19lY
本音を言ったからこそ、そこまで反応されるとものっそいむずがゆい(m´・ω・`)m
ずっと見てますから大丈夫ですょー
嬉しいから奮発しちゃうもんね(`・ω・´)つCCCCC
285: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 00:42:00 ID:RdnOogHqtM
側近…負けて彼女泣かせたりしたら許さんぞ

つC
286: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 01:02:14 ID:rcYkmz6wcw
1さんが見た番組が気になるとか側近が日和の妹子のように思えてきたとか実はこれが初書き込みとか色々ありますがC
287: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 03:47:21 ID:OYJdKI4SKU
それだと魔王は太子になるなしえん
でも太子魔王ほど能力見せてないよしえん
288: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 10:30:05 ID:v/sDGhStbI
でも太子結構頭いいよしえん
普段馬鹿やってるけどたまにサラッと頭いいよしえん
289: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 14:06:00 ID:jR1JaAuaqs
いやむしろ側近は負けて魔王ブチギレて勇者と共に倒す的な??

(`・ω・)つCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCMCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCJ
290: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 17:05:27 ID:6BkTiQ0rv.
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
291: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 17:45:15 ID:rozraLftNQ
なにこれこわい
292: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 18:43:03 ID:Kocpl1EPM2
しえーん
293: :2011/10/10(月) 21:54:46 ID:bEpZo/Xb/k
たくさんの書き込みありがとうございます。
返事を書き終えて見直してみると、異常な長さになってたことに気付いたので、ちょっと2レスくらいにわけさせていただきます。

>>282
ありがたい御言葉をありがとうございます。
その言葉や支援が俺のエネルギーとなります。
10秒もかからないチャージですが、何時間でもいける気になれます。

>>283
ここらでちょっと側近さんの実力を示したかった気持ちがありまして。
魔王は優しい変態ですが、地味にちょくちょく実力は示しているのです。
しかし、側近にはそういう描写がなくて。このままでは魔王限定サディスティッククリ―チャーでしかないと思いまして。
側近もすごい奴なんだよっていう事実を明確にしたい気持ちの下、プチ戦闘を挟んでみました。魔界屈指の実力者だとわかってもらえたでしょうかね?

>>284
いや、なんていいますか、実は不安だったんですよ。
皆さんのレスに対して、俺ってけっこう過剰と見られても仕方ないくらいの文章で返すじゃないですか。
俺の過剰反応に皆さん引いてないかと。嫌気が差してないかと。
俺はけっこうメンタル弱いですし、正直その辺が不安で不安で仕方なかったんです。
1週間くらい前に見た夢でも、うちの魔王に慰めてもらったくらいで。
そういう状況だったので、俺の返事に対して寛容的に書いてもらえて嬉しかったんです。

>>285
側近が負けたら、そりゃハーピーさんも悲しみますよね。泣いちゃいますよね。
それを考えると、側近には是非とも頑張っていただきたいですよね。
側近には反乱分子を叩き潰してもらって、魔界の平和を確たるものにした後に爆発してもらいたいです。
294: :2011/10/10(月) 21:55:09 ID:bEpZo/Xb/k
>>286
Welcome to Underground.
最近見てたSP番組といえば、アメトークやめちゃイケ、ちょっと前にサスケも見ましたね。
フジテレビでいろいろ問題があって不信感は直実に募ってるわけですし、今のめちゃイケもネットでは酷評が目立っておりますけども。
めちゃイケはなんだかんだ昔から好きな番組ですからたまに見たりしてます。個人的には錦野さんがハッスルしてた時期くらいが全盛期に感じてます。

>>286-288
でも太子には飛鳥文化アタックがあるよしえんありがと
細かく思い出せないけどいろんな技を持ってたと思うよしえんありがと

>>289
側近VS龍人の試合結果はどうなるんでしょうね。
どっちに転んでも物語の大きな分岐点には違いないでしょうから、俺もドキドキしています。
とりあえず今からその結末を書きますので、どうぞ見届けてやってください。

>>290-291
ほんとにこえーよwww
なんか漢字がずらっと並びますと呪術のようにも見えまして、異様な雰囲気を感じ取ってしまいました。
とはいえ、これは呪術ではなく支援です。嬉しい言葉をこれほど並べてもらってありがとうございます。
最初怖がって申し訳ないです。

>>292
支援ありがとうございます。
このスレは多くの方々の優しい気持ちで成り立ってるのだと再認識しました。ちょっとしたバファリンですね。
レスしてくれる方はもちろん、このスレを開いて見てくださる方々に、更新で少しずつでも恩返しできたらいいなーって思ってます。
295: :2011/10/10(月) 22:08:04 ID:bEpZo/Xb/k
側近「はあああ……!」ゴゴゴゴ

スライム「おお、側近様の体から溢れんばかりの魔力が!」

ドラゴン「これ台詞で進めるSSなんだからな!実況ないと戦況がつかめないから頑張るぞ、皆!」

ゾンビ「おお!」

側近「はあ!!」ダッ

ゾンビ「側近様が龍人に突っ込んだ!」

スライム「魔力で剣を纏っている!ハンターハンターで言うところの周だ!」

ドラゴン「ハンターハンター15巻参照!」

側近「てりゃあ!!」シュババババ

龍人「くぅっ!!」シュッシュッシュッ

ゾンビ「接近戦に持ち込んだが、龍人はことごとく避けている!」

スライム「側近様の体術に反応するとは……龍人もかなりの体術を会得してるな」

ドラゴン「だが避けるばかりで反撃に出る様子はない!このまま押し切れるか!?」
296: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 22:10:12 ID:xGR/No6vHM
実況がんばれ支援支援支援支援支媛支援支援
297: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 22:11:12 ID:sBrVYo19lY
C
>俺の過剰反応に皆さん引いてないかと。嫌気が差してないかと。
>俺はけっこうメンタル弱いですし、正直その辺が不安で不安で仕方なかったんです。

いや、オーバーリアクションで感謝されるからこっちの方が嬉しくなってしまうw
1のファンになりました(`・ω・´)
298: :2011/10/10(月) 22:18:47 ID:bEpZo/Xb/k
側近「はあ!!」シュバッ

龍人「くっ!」タッ

スライム「側近様の突きに対して、龍人はバックステップで避けた!」

ドラゴン「だが俺達は知っている!その位置関係なら、あれが炸裂するって!」

側近「……後方に跳んだのはミスだったな」

龍人「……何だと?」

側近「避けられねえぜ……はあ!!」ドバー

ゾンビ「剣先から魔力が発射されたぁ!!」

スライム「この位置関係、発射された魔力の終着点は当然……」

龍人「うおおおお!?」

ドラゴン「龍人にクリーンヒットだ!」

スライム「そのまま後方に吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられた!」

ゾンビ「その壁も崩れ、哀れ瓦礫の下敷きに!修理費けっこうかかりそうだなあ……」
299: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 22:29:04 ID:pwarfME3QY
実況頑張れ
300: :2011/10/10(月) 22:29:27 ID:bEpZo/Xb/k
側近「やったか……?」

スライム「残念、側近様!」

ドラゴン「その発言はフラグだあ!」

龍人「……さすがは側近さんだ。楽しませてくれるじゃねえか」

ゾンビ「フラグ回収乙!」

側近(あの一撃が炸裂したってのに、ずいぶんと涼しい顔してやがるな)

龍人「見事な一撃をお見舞いしてくれたお礼に、俺もとっておきの一撃を見舞ってやるよ」

側近「防戦一方のお前に何ができるっていうんだ?」

龍人「おいおい、てめえの目は節穴かよ?俺の攻撃準備は既に完了してんだよぉ!」

側近「何だと?……っ!こ、これは!?」

スライム「ああーっと!いつの間にやら側近様を包囲する無数の魔力の球が!」

側近「これは……馬鹿な!お前がこんなことをした素振りは……!」

龍人「してねえよなぁ。当たり前だ、ばれないように工夫はしなきゃなぁ」
301: :2011/10/10(月) 22:45:10 ID:bEpZo/Xb/k
側近(この攻撃魔法……まず、魔力の総量が桁違いだ!)

側近(加えて、それらを的確に遠隔操作する技術、これもずば抜けている!)

側近(しかも、その動作は大きな動きを必要としない……接近戦を仕掛けた俺にばれないほど!)

側近(認めるしかねえ……こいつは)

龍人「味わってみてくれよ。この俺の必殺技を!」

側近(こいつは……俺よりはるかに格上だ!)

龍人「はああああ!!」

スライム「龍人の絶叫と同時に側近様を取り囲んでいた球が一斉に襲いかかった!!」

側近「うおおお!!」ズドドドドドーン!!

ドラゴン「側近様!」

ゾンビ「……側近様は無事なのか?」

スライム「……煙がひくぞ」

側近「……」

ドラゴン「……あ!側近様の体を防御魔法が包んでいる!」

スライム「さすが側近様!攻撃を受ける直前にしっかり防御を固めてたんですね!」

側近「……ぐうっ」ドサッ

ゾンビ「……え?」

スライム「え……何で倒れて……防御魔法は発動してるのに……」

ドラゴン「ま……まさか、防御魔法を通しても致命傷となったのか!?」

龍人「……俺の勝ちだ」
302: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 22:53:55 ID:XEgzB/AyTM
実況!!側近ガチバトル!!
(パワプロ風)
303: :2011/10/10(月) 22:54:57 ID:bEpZo/Xb/k
側近「はあ……はあ……」

ドラゴン「う……嘘だ……側近様が……負けた?」

龍人「ふう……なかなか手強かったが、俺の敵ではなかったな」

スライム「側近様!」ダッ

ゾンビ「側近様!」ダッポロッ

側近「俺に……構うな……ゾンビは腕落としてっぞ……」

龍人「さて、側近さん。この状況が何を意味してるか……わかるよな?」

側近「……今日、この瞬間から……魔王はお前だ。好きに魔界の舵取りをしろ」

龍人「……んっふっふ」

龍人「んふふはははは!」

龍人「はぁーはっはっはぁ!!」

龍人「ついに来たぜ……この瞬間が!俺が!この俺が!魔王だあぁー!!」

側近(……魔王様、申し訳ございません)
304: :2011/10/10(月) 23:08:41 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「くっくっく……さて、側近さんよー、お前には以前の魔王の時のように俺の側近として働いてもらうぜぇ。お前の戦力は貴重だからな」

側近「……悪いがお前に仕える気はねえよ」

側近「俺が仕える唯一の存在は……魔王様って決まってんだ。死んでもてめえにゃ仕えねえよ」

側近「だから俺はてめえにとって危険分子でしかない。いますぐここで殺した方がいいぜ?」

龍人「……ふふふ。まさかここまでテンプレ通りだとはなぁ!」

側近「……何が言いたい?」

龍人「……お前には、可愛い可愛いハーピーちゃんって彼女がいるんだってなあ?」

側近「っ!」

龍人「俺の言う通りにしなかったらどうなるか……わかるよなあ?」

側近「てめえ!!ハーピーに少しでも「んなこたぁ誰も訊いてねえんだよ!!」

龍人「……てめえが選ぶ選択肢は二つだ。彼女と仲良く心中するか、俺に仕えるか、だ」

側近「……わかった。お前に味方しよう」

龍人「それでいいんだよ!!手間取らせやがってよぉ!」

側近「……」

ドラゴン「側近様……」

龍人「ふっふっふ……この国は生まれ変わるぜぇ。本来の強さを取り戻す時が来たんだ!」
305: :2011/10/10(月) 23:17:35 ID:bEpZo/Xb/k
反乱成功から数時間後

龍人「魔界の住人達よ、聞けぇ!!側近を打ち破った俺が新たな魔界の王だ!!」

「わー!!」「いいぞー!!」「魔界を変えろー!!」「うっ!……ふぅ」

龍人「俺は前の魔王と違って甘ったれた思考は持ち合わせていねえ!」

龍人「この俺の新たな方針をお前らに告げておく!!……下等種族には、死を!!」

「待ってました!!」「人間なんか殺せー!!」「革新の時だー!!」「うっ!……ふぅ」

龍人「そこで早速人間界に喧嘩を売りに行こうじゃねえか!!」

龍人「誰が世界を支配するべきか……雑魚に思い知らせるんだぁ!!」

「理想の魔王!!」「魔物の時代を!!」「ついていくぞー!!」「うっ!……さすがにきつくなってきた」

龍人「行くぞ!!新たな時代をこの手で!!」
306: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 23:20:11 ID:e4k2j64pR6
うわぁぁぁぁぁぁぁ龍人テメェェェェェ
307: :2011/10/10(月) 23:23:50 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。
……すみません、側近負けてしまいました。一大事ですねこれは。
魔界の覇権を奪われ、その奪った張本人は争う気満々で。
……人間界と魔界は、側近と魔王はどうなるのでしょうか。待て、次回!

>>296>>299
スライム達の実況は無事終わりました。
どうでしたか?皆さんの目からは、彼らの姿が頑張ってるように映りましたでしょうか?
少なくとも俺は書くのけっこう頑張ったんじゃないかと自負しております。
……もうちょい頑張らないと駄目ですかね?

>>297
ファンだなんて……ファンだなんて!
なんて嬉しいことを言ってくれるんだあぁー!!わーい!
……ありがたい御言葉をありがとうございます。
今のスタイルで大丈夫というのなら、今後も適度にふざけながら頑張ろうと思います。
こんな変な1ですが、これからもよろしくお願いしますね。

>>302
パワプロに倣って略したらソッガチですね。
なんかせっかちそうなタイトルになってしまいましたね。
あと、サクセスとかマイライフってどうなるんでしょうね。
とりあえずその辺は誰かが考えてくれるのを待つとします。自分では考えません。
308: :2011/10/10(月) 23:25:15 ID:bEpZo/Xb/k
>>306
側近、やっちまったなあ!
っていう展開になってしまいました。
これはもう責任を持ってハーピーと別れてもらうしかないでしょう。
そしてハーピーは俺と付き合えばいいでしょう。
309: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 23:26:52 ID:3WxtW4VB7g
ちょっと誰かネクタイ曲がってないか見てくれないか?ばか言わせんな、ハーピーちゃんに逢いに行くんだy(ry
310: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 23:44:00 ID:T2nma7z4ZQ
魔王様ァァァァ>>1やその辺の野郎共が側近とハーピーちゃん別れさせようとしてんすけどぉぉぉ
311: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 23:44:53 ID:0BTsnJHbiQ
まぁ魔王が何とかするさ
312: すずゆき:2011/10/11(火) 00:44:52 ID:oiC72V.arM
側近…(´;ω;`)
313: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 01:11:03 ID:H7ixGBKWM.
1もこのSSもいちばんすき
しえん
314: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 05:31:23 ID:.YOolMoLDs
CCCC

龍人の姿を勝手に想像して描いてみたらなぜか人造人間16号になってしまった
315: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 11:13:12 ID:D3.I5Buhrk
しえn

316: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 18:21:48 ID:e1KaT1ESC.
つC
317: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 19:35:15 ID:oiC72V.arM
しえn…ふぅ
318: :2011/10/11(火) 22:03:51 ID:bEpZo/Xb/k
たくさんの書き込みありがとうございます。
今回も長くなっちゃったんで、二つくらいにわけようと思います。

>>309
あのさぁ、俺さぁ、作者なわけよ。このSS書いてる張本人。
いわばこのSS世界を作り出した神みたいな存在よ。
各キャラの心情心理なんか俺の掌にあるわけ。もうね、好きにできるわけよ。
そんな俺が>>308で「ハーピーは1と付き合う」みたいに書いてるの。
この時点でもう俺に気持ちが傾いてるのは確定的に明らかだろ?
俺のハーピーがお前さんにデレるわけないんだよ。なあ、ハーピー?

ハーピー「あの、私の心は常に側近に向いてますし、1と309さんの二択なら私は309さんを選びます」

……あれ?

>>310
たった今>>1はハーピーに振られたので安心してください。
ハーピーはいつ何時も側近が好きなんですって。作者補正を用いても心を奪うことはできませんでした。
悔しいなあ……作者補正でも俺はリア充にはなれないんだ……悔しいなあ……

>>311
むしろ魔王がこのまま捕まったままで出番無しだったら、お前は何がしたかったんだ状態になってしまいますからね。
というわけで、この魔界覇権争奪騒動にいつか魔王が絡んでくる日はきっと来るだろうと思ってます。
……いつになるかは皆目見当もつきませんが。

>>312
すずゆきさん、側近負かしちゃいました。申し訳ないです。
でも、魔王と同じくお気に入りのキャラです。不遇な感じにはしないと思います。
なので泣きやんでもらえると助かります。
これあげますから。つハンカチ
319: :2011/10/11(火) 22:04:16 ID:bEpZo/Xb/k
>>313
なんという嬉しい御言葉……
あまりに嬉しい言葉だったので、感情がなんかすごいことなってます。久々にお腹が痛くなりました。
なかなか侮れない腹痛となってますが、それほどに嬉しくて俺の心情を良い方向に揺さぶるキーワードでした。
名誉あるその一番を守っていけるよう、頑張っていきたいと思います。

>>314
16号さんになったんですか。16号さんは俺も好きなキャラですよ。
俺のイメージで言っていいのなら、龍人はベリーショート気味なソフトモヒカンで、悪っぽく整った顔を想像してました。
なんていいますか、深夜のコンビニにたむろってて入店の邪魔になりそうな顔って感じで。
16号さんもモヒカンですけど、あちらはソフトじゃなくて世紀末寄りのモヒカンですからね。ちょっとファンキーになっちゃいましたねww

>>315-316
支援ありがとうございます。
支援をいただくごとに嬉しさが大爆発します。もう俺の心の中は大変なことになってます。良い方向に。
後片付けはせずに、嬉しさで乱れた心のまま書いていこうと思います。

>>317
なぜ抜いたし。
……といいつつ、最近地味に続けてきた「観衆の中に混ざって抜きまくってる奴」に乗っかったレスだと思いたいです。>>217>>238-239>>241>>305
なんか想像以上に皆さん方の反応がないから「あれ?すべってんのかな?」と思いながらしぶとく続けてきましたが。
とりあえず執念が実を結んだと思ってガッツポーズに移るとします。
これで勘違いだったら俺はもう爆死します。

あと、ひとつだけ報告を。本編とは2mmも関係ないことです。
>>237でぶちまけたコナン問題ですが。どうにかこうにか母から本名のDQNネームで呼んでもらえるようになりました。
これで俺の悩みがひとつ解決しました。いうほど悩んではいませんでしたが。
320: :2011/10/11(火) 22:16:34 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「やっぱりミントさんだって。男の理想を具現化したような存在じゃねえか」

兵士「メロン的な意味で言うならティアだっていいだろ」

魔王「あー、ティアちゃんもねー、クールビューティーだよね。堪らないです」

兵士「しいなやジュディ姉もプッシュしたいところであります」

魔王「おっぱいって何であんなに素晴らしいんだろう……」

兵士「いのまたテイルズだと誰が好き?」

魔王「あー、俺はファラだなあ。うん、いけるいける!」

兵士「俺はルーティに貢ぎたいかなあ。金そんなないけど」

魔王「兵士、俺を誰だと思ってる?金ならあるぞー!」

兵士「魔王さんパネっす!」

大臣「兵士!!」ダダダ

魔王「うるさいぞ、人間。下等種族が私を怒らせるとはいい度胸だな」←演技中

兵士「大臣にそんなこと言ったら……あの……だ、ダメなんですからー!!」←演技下手

大臣「兵士、今は魔王の監視はいい!城から出て至急応援に当たってくれ!」

兵士「……な、何かあったんですか?」

大臣「魔物の群れが街を襲っているのだ!」

兵士「な……」

魔王「なんだってーーー!!!?」
321: :2011/10/11(火) 22:24:33 ID:bEpZo/Xb/k
兵士「おらあ、魔王!!てめえ、話が違うじゃねえか!!」

魔王「え、いや、だって、側近が、側近がいるから、襲うなんて、そんな……」オドオド

兵士「側近が魔王継いで安全は続くから我はここで悪役ごっこしとるんちゃうんか!!ああ!?」

魔王「ご、ごめ……ごめ……こ、こんなことになるなんて……」ウルウル

大臣「お、落ち着くんだ、お前達。ていうか二人ともキャラ違わないか?」

兵士「……あ、すいません。俺は応戦に向かいます!」

大臣「うむ、よろしく頼む。……で、だ」

魔王「えぐ……ひぐ……側近、なんでぇ……?」ポロポロ

大臣「お前が私の知ってる魔王と別人なんだが、どういうことか説明してもらえるか?」
322: :2011/10/11(火) 22:27:16 ID:bEpZo/Xb/k
めっちゃ早いですが、今日はここまでにします。
正直まだ書く時間と余裕はあるんですけど、次の展開を考えるとここらで切り上げた方がきりがいいような気がしますので。
でももうちょっとなんかした方がいいんじゃないかって気持ちもあります。なんかできることないかなあ……
まあ考えておきます。とりあえず本編は今日はここまでにします。
こんなこと言っておいて、本編以外も何もしない可能性もありますので気を付けてください。
323: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 23:35:18 ID:414AUBVS5Q
ルーティ可愛いよルーティ

だが藤島ならナタリア様だろjk
324: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 23:38:43 ID:sBrVYo19lY
な, 泣くのかw
魔王だったら牢屋ぶち壊して状況確認行ってもおかしくないと思った。
つC
325: :2011/10/12(水) 00:39:43 ID:bEpZo/Xb/k
>>323
申し訳ないですが、藤島テイルズだと俺はミントさんが大好きなのです。
アビスでも、ナタリアは2番目に好きで、1番はティアなのです。本当に申し訳ない。
……俺っておっぱい魔人なのでしょうかね?

>>324
魔王は、魔界の覇権が龍人に奪われたことを知らず、未だに側近指揮だと信じています。
そして魔王は心から側近を信じているので、無意識のうちに側近の知らないイレギュラーな出来事が起こったんだと思ってるでしょう。
そういうイレギュラーな出来事なら、最終的にはきっと側近がなんとかしてくれるという、陵南メンバーが仙道に送った期待のような感じになってるんだと思います。
魔王が言った「側近、なんでぇ……?」も、側近が魔王をやりながら何で戦争派の暴走を止められなかったの?ってニュアンスだと思います。
まあとにかく、側近がどうにか問題を解決してくれると思ってるから、城の人に迷惑のかかる方法はとらないようにしようとしてるんだと思います。
でも状況確認はしたいでしょうから、たぶんこれから「ちょっと外に出させてよ」的な交渉でもするんだと思いますよ。

さっき更新がちょっとで終わってしまって、まだ時間があったから、勇者一行と女勇者一行のプロフィール的な何かを考えてみました。
あくまで俺がイメージしただけですので、その辺はあしからず。
にしても、予想以上に時間がかかってしまいました。
とりあえずプロフィール的な何かを貼って今回は終わりにしようと思います。
326: :2011/10/12(水) 00:40:12 ID:bEpZo/Xb/k
勇者プロフィール
好き:平和な日常
嫌い:毒攻撃してくる魔物(毒消し草をよく買い忘れるから)
好みのタイプ:おしとやかな娘。女勇者パーティの中では女僧侶がお気に入り
座右の銘:人は望むだけ自由になれる
誇り:世のため人のために戦えること
ささやかな自慢:早口言葉が得意
悩み:最近魔物と人間の在り方がよくわからなくなってる
小さな悩み:寝言が酷いようで、戦士にからかわれること

勇者として:自分の全てを国に、国民にささげる覚悟である


戦士プロフィール
好き:強い敵と戦うこと
嫌い:勉強
好みのタイプ:気の合う女子がいい。戦士的には女戦士と気が合うんじゃないかと思ってる。
好きな武器:斧
嫌いな武器:棍
好きでも嫌いでもない武器:槍
至福の一時:筋トレ後においしいプロテインを飲む瞬間
怒りで我を忘れる時:試しに買った新しいプロテインが不味かった時
一回やってみたいこと:魔法での戦闘。魔法、使えないけど

勇者には言ってないけど:勇者を尊敬している。勇者の力になりたい


僧侶プロフィール
好き:読書
嫌い:騒がしい空間
好みのタイプ:知性を感じる女性。本編に出てないけど、図書館に勤めてる女性が好き
許せないこと:国語の教科書とかで偉人の顔に落書きする奴
地味に悩んでること:嘘が下手なこと
自信あること:速読
納得できない物:酢豚の中のパイナップル

自身の回復魔法で:どんどん回復してって死傷者の数を少しでも減らしたい


魔法使いプロフィール
好き:平穏な日々
嫌い:押しつけがましい奴
好みのタイプ:家庭的な女性が好き。決してパスタ的な意味ではなく
いつか成し遂げたいこと:ルービックキューブ完全制覇
地味にはまってること:魔物のふりして魔界2chに書き込むこと
暇つぶしの定番:ネット対戦型のオセロ
ふとした瞬間に悲しくなること:自分がけっこう無趣味だという事実

なんだかんだ:勇者達との騒がしい日々が宝物
327: :2011/10/12(水) 00:40:35 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者プロフィール
好き:良い人
嫌い:悪い奴
好みのタイプ:正直恋愛がよくわからない。でも、側近と魔王見た時不覚にも、ときめいてしまった
座右の銘:試みのないところに、成功のあったためしはない
将来の夢:人間はもちろん、魔物にとっても平和な世界をつくること
時折不安になること:自分のやってることが本当に正しいかどうか
でも:仲間が支えてくれるから躊躇いなく進んでいける

自分の信念の先に:望む未来があると信じて仲間と共に進む


女戦士プロフィール
好き:お酒、肉
嫌い:なよなよした奴
好みのタイプ:豪快な奴。そういう意味では戦士がいいかもって思ってる
苦手なこと:細かい作業
得意なこと:破壊的活動
自信があること:腕相撲の強さ
実は気にしてること:全体的に肉感的でスリムじゃないこと(とはいえ、スタイルはいい)
死にたいって思ったこと:部屋に一人だけと思ってて、女の子らしい格好や言動をしてたら女勇者に見られてた

自分の力で:平和な世界を切り開いていきたい


女僧侶プロフィール
好き:野菜全般、歌うこと
嫌い:埃っぽい場所
好みのタイプ:頼れる男性。勇者パーティの中では勇者がいいかなーって
ささやかな楽しみ:動物を観察すること
気がつくと:ついついお昼寝してしまう
実は:可愛い物に目がない
いつか成し遂げたい夢:動物語を理解して、可愛い動物とおしゃべりすること

一人でも多くの人を:救い、導けるよう日々精進


女魔法使いプロフィール
好き:静かな一時
嫌い:執拗に絡んでくる奴
好みのタイプ:無口で鈍臭い自分でも許してくれるような優しい男性
旅立つ前に不安だったこと:育てている植物(ゼラニウムのゼーくん)を母がちゃんと自分の代わりに育ててくれるかどうか
旅から帰って安心したこと:母がちゃんとゼーくんの世話をしてくれていたこと
不安なこと:無口なので、仲間にちゃんと自分の意思が伝わってるかわかんない
地味にこだわってること:杖の装飾
未だに根に持ってること:女戦士に騙されて激辛料理を食べさせられたこと

常日頃から願ってること:皆が幸せでありますように
328: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 01:46:11 ID:yY3nABhL3k
ジュディス姉さんこそ至高だろjk
329: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 02:12:43 ID:YFbsvLyf9k
プレセアも可愛いと思うですよ
330: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 02:46:23 ID:Kefmi.tWgM
勇者達と女勇者達にリア充フラグが立ちそうで辛い
331: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 20:33:39 ID:0BTsnJHbiQ
>>1

>>314に書いたモヒカン龍人をSSキャラ板にうpしてもよろしいでしょうか
332: :2011/10/12(水) 22:53:22 ID:bEpZo/Xb/k
>>328
ヴェスぺリアは俺は持ってないです。
ただ、PS3のヴェスぺリアにドハマリした友人がいまして、そいつを通じてちょっとだけ知ってます。
具体的にはストーリーの一部を見守りまして(何週目かは知りませんが、アレクセイ戦らへんでした)
あとは闘技場の戦闘に参加させてもらったり(ラピード使いました)
スキットをけっこう見させてもらった程度の知識しかありません。
その程度で意見していいのであれば、俺はリタが好きです。
いや、ジュディス姉さんが素敵で麗しい御方なのは間違いありませんが。でも俺の1番はリタってことで。
……ジュディス姉さんといえば、その友人が戦闘で使ってたんですけど、空飛び始めてから下りてこなかったんで、どこまで飛んでんすかwwとか思いました。

>>329
シンフォニアだと、俺はしいなが好きだったりします。僅差でコレットって感じです。
プレセアさんも可愛いと思いますが。わふーとかびりびりスキットとか大好きなんですが。でも俺は前述の通りです。
誰も訊いてませんけど、俺はテイルズシリーズはシンフォニアから入ったので、個人的には思い出深いタイトルです。

>>323>>328-329
なんていうか、皆さんの好みを突っぱねる感じになっちゃって申し訳ないです。
でもこれだけは言えます。テイルズの女性キャラは皆魅力的です!
綺麗な人、可愛い人がいて、それぞれ好きなキャラがいる!その事実こそが大切じゃないかと俺は思うのです。
まあとりあえず俺は順位こそある程度つくけど基本的に皆好きかなって感じです。
……あ、でも新しい方の奴とか、あとTOD2はあまり把握してなかったりします……

>>330
勇者達と女勇者達がリア充になったら俺は泣きます。
もうこれでもかってくらい泣いてやります。
そうならないためにもできる限りの抵抗はしてやろうかなって思ってます。
要するに、この辺はどうなるか見守るしかないってことですかね。

>>331
いいですよ。
個人的にも龍人がどんな感じか気になる部分もありますし、うpしちゃってください。
うp完了の暁にはマッハで見に行くとしますよ。
333: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 22:57:12 ID:sBrVYo19lY
>>332
なんか・・・
>>1は側近叩いて伸ばして丁寧にしたをみたいな話し方w
つCC
334: :2011/10/12(水) 23:03:34 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「はあ!!」ツルギスパーン

魔物A「ぐぴゃあ!」ズバッ

女戦士「くそぉ!こいつら、きりがねえよ!」

女勇者「魔王を倒して連れ帰ったから無力化してると思ったけど……そうでもないみたいね」

女僧侶「皆さん、絶対に一般の方の犠牲者は出さないようにしてください!皆さんの避難が済むまで頑張りましょう!」

女戦士「わーってるよ、そんなことぉ!おりゃあ!!」ツルギグズバーン

女魔法使い「……」ブリザードグワー

魔物達「あめまー!」ズババババ

女戦士「おっしゃあ!!魔王を倒した私達の実力、なめんじゃねーぞ!」
335: グズバーンってww:2011/10/12(水) 23:15:04 ID:bEpZo/Xb/k
「わー」「きゃー」「ひえー」

側近(街中で戦闘……一般人の被害者を出しかねないこの方法は正しかったのだろうか……)←浮遊魔法で街見下し中

龍人「どうした、側近さんよ?てめえがどんな立場かはわかってんだろ?」←翼で浮遊して街見下し中

側近「……わかってるさ。全軍、突撃しろ!あの城を攻め落とすのだ!!」フワフワ

側近(俺は……)

女僧侶「……一般市民の避難は済んだようですね」

女戦士「そうだな……ん?女勇者、あれ!」

女勇者「あいつ、魔王と一緒にいた……」

龍人「色男、かわいこちゃんが見てるぜ?相手してやったらどうだ?」バッサバッサ

側近「生憎俺はひとつの愛しか持ち合わせてないんだがな」フワフワ

龍人「だがあのじゃじゃ馬を壊せるのは、おそらく俺とお前だけだ。……何が言いたいか、わかってるな?」バッサバッサ

側近「わかってる……女勇者達は、俺が片づける」フワフワ
336: グギャーンをズバーンに変更しようとして……:2011/10/12(水) 23:28:42 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……久しぶりだな、勇者共」スタッ

女勇者「……これは魔王を倒した私達への報復行為ってことかしら?」

側近「どのように解釈してもらっても構わない……お前達の未来は既に決まってるのだからな」

女戦士「魔王を倒した私達に、手下のお前が勝てるとでも思ってんのか!?」

側近「慢心は死を招くぞ?……結果は行動の後についてくるものだ。今どうこう言える物ではないだろう?」

女勇者「……そうね。戦えばわかることよ。あなたは私達に勝てないって!」

女僧侶「大事な方を討ち取られた悲しみは理解できますが、一般市民を巻き込むような方法は取るべきではありませんでした!手段を選ばないあなたを……私達は許しません!」

女魔法使い「……」キッ

側近「……なんとでも言え。お前達は死ねばいいんだ!」
337: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 23:43:47 ID:QDabvY9nTk
側近んんんんん!!!!!!!!
338: :2011/10/12(水) 23:56:36 ID:bEpZo/Xb/k
側近が言い切る前に女戦士は接近し、剣を振り下ろした。
それに対し側近は居合抜きの要領で、剣を片手で横に振る。
両手で振り下ろす女戦士と、片手で横に振る側近。その力関係は誰の目からも明らかなはずだったが、結果として競り負けたのは女戦士の方だった。
側近が腕を振りぬくと、女戦士は剣を弾かれ吹き飛ばされていた。そのまま街中の建物に突撃してしまった。
だがその隙に女勇者は側近の後方に回っていた。がら空きの背中めがけて、剣を振り下ろす。
しかし側近は、剣を逆手に持ちかえると、振りぬいた腕をくの字に曲げ、背面の斬撃を見事剣で受け止めた。
まさか受け止められるとは思ってなく、驚愕に目を見開く女勇者。しかし一瞬で冷静さを取り戻すと、彼女は女魔法使いに目をやった。
「今の内に攻撃魔法を!」というアイコンタクトである。だが女魔法使いは動かない。
魔法使いの彼女は正確に現状を把握していた。そう、側近は既に攻撃魔法を防ぐ防御魔法にその身を包んでいたのだ。
たった一瞬の攻防。だがその一瞬は、彼女達が目前の敵との実力差を思い知るには十分な時間だった。

そして関係ないけど「あれ?これ台詞だけで進めるSSちゃうの?」って感じで作者は困惑していた。
細かな戦闘描写を解説役無しで台詞だけでやるのに限界を感じて、アグレッシブにチャレンジしてみたんだけど……どうだろう?
339: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 23:58:50 ID:42RSqA6FDU
1wwwww

いいと思う、素敵だぜ
340: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 00:07:10 ID:dvdpxsOS7k
1さんの状況説明が分かりやすくて文章力が半端なくて泣きたい
341: 戻します:2011/10/13(木) 00:09:33 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「な……何で?こんな、こんなことって……」

側近「わかったか?お前達は俺に狩られる存在でしかないんだ」

女僧侶「女戦士さん!大丈夫ですか!?」

女戦士「ぐっ……なんで魔王より弱いあいつなんかに……!」

側近「あの時の魔王は全力じゃなかったからな」

女勇者「そ、そんな!どうして全力を出さなかったの!?」

側近「……その辺話しちゃうと本当に情けなくなるんで、そっとしてもらえませんかね?」

女勇者「は、はあ……」

側近「……ごほん。とにかくお前らは……これで終わりだ!」バキッ

女勇者「きゃあ!」ドサッ

女戦士「女勇者!」

側近「……安心しろ、気絶してるだけだ。そしてお前達も少し寝てろ」スッ

女戦士「え……うあ!」ドスッ

女僧侶「ああ!」バキッ

女魔法使い「っ!」ドカッ

側近「……終わりだ」ドサッドサッドサッ
342: :2011/10/13(木) 00:17:53 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。

>>333
側近の喋り方に似てますかね?俺は自分のことを客観的に評価するのが苦手なんですが……いや、それでも似てないと自分では思います。
とはいえ、せっかくいただいたコメントを否定するのもなあって感じです。
とりあえず喋り方じゃなくて顔が似てくれればよかったのに……って切実に思います。

>>337
なんか側近を取り巻く環境がとんでもないことになってきてますよね。女勇者倒しちゃいましたよ。どうするんですか、これ。
京極さんも「なんちゅう展開にしてくれたんや……」って、悪い意味で号泣する始末ですよ。
……とりあえず今のところ言えるのは、バッドエンドにはしないつもりなのでご安心をってくらいですね。
書き溜め無しなので絶対にとは言えませんが、ここの1は根が単純なので信じても大丈夫だと思いますよ。

>>339
大丈夫そうですか、ありがとうございます。
いやあ、あの場に解説役に回れそうな御方がいなくて、どうしようか悩んだ末の選択でした。
いいのかなあ、こんなことしてって心配だったんですけど、そう言ってもらえて安心しました。
素敵だなんて言っちゃったら、ここの1が調子に乗ってまたやらかすかもしれませんよ。

>>400
俺なんかのために涙を使っちゃだめですよ。
もっと涙を流すべき時ってのがあると思います。
何かを成し遂げて感極まった時とか。
超感動大作を読み終えた時とか。
玉ねぎをギガスラッシュする時とか。
泣くべきタイミングってあると思いますので、その涙は大切にしまっておいてください。
とはいえ、俺関係で泣いてくださり、ありがとうございます。
343: 314:2011/10/13(木) 00:18:37 ID:TglJRIXTsc
うpしました。
翼が無いけど、そこは脳内補完で。
344: 314:2011/10/13(木) 00:21:25 ID:PlzeCTjjbQ
忘れてた
(`・ω・)っC
345: :2011/10/13(木) 00:21:46 ID:bEpZo/Xb/k
おおう、安価ミスですね。
>>342の一番下の返事は>>400じゃなくて>>340さんへの物です。
間違いましたね。大変失礼しました。
……この未来への安価が内容的に成立したら面白そうですね。
346: :2011/10/13(木) 00:28:23 ID:bEpZo/Xb/k
>>343-345
見てきました。
……失礼ながら、想像を遥かに越えた16号さんっぷりにちょっと笑ってしまいましたww
でも本当に上手ですね!笑ったのは、うますぎて笑いが出たっていう部分もあります。
なんていうか、314さんの描くドラゴンボールを見てみたくなる感じがしました。
俺、ドラゴンボールだとピッコロさん好きなんですけど……描いてほしいがために、ピッコロさん風のキャラ作るか……
そんなことを一瞬でも考えてしまいましたwww
素敵なイラスト、ありがとうございました!

……忘れかけたC、確かに受け取りました。ありがとうございます!
347: :2011/10/13(木) 22:09:02 ID:bEpZo/Xb/k
どうも。
地味に>>346も安価ミスがあり、誠に申し訳ないと思ってる次第であります。
言い訳するならあれですよ、眠気に襲われて、ミスが目立ち始めてた感じです。眠気には勝てません、人間ですから。

さて、何やらフィルタリングの関係で大変なことになってるようで。俺はパソコンから書いてて影響はないですが。
このスレは影響を受けてるようで、皆様方の書き込みもない状態になってますね。
……あの、単に皆様方から見捨てられたってことはないですよね?
とうとう浅はかな実力を見透かされたってことはないですよね?
自分としてはフィルタリングが原因だと信じたい、そんな心情でございます。
まあ自分の評価がどのような物になろうと、俺は書き続けるだけなんですけどね。
どのような立場になっても、このスレを見る人達に対して、一人でも多くの方に楽しんでもらえるよう努力あるのみです。

じゃあ続き書いていきまーす。
348: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 22:17:59 ID:4Nlnc0808U
大丈夫だ1よ。
俺にはフィルタリングなんかきかんww
変わらず見続けるぜ。
ウケトリナ(`・ω・)つ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡C
349: :2011/10/13(木) 22:18:26 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「ご苦労……と、言ってやりたいところだが、何故とどめを刺さないんだ?」スタッ

側近「……俺達魔物の目的は人間界制圧だ。徒に命を奪わなくてもいいだろう」

龍人「甘いねぇ……MAXコーヒーのように甘いよ、お前」ゴゴゴゴ

側近「お、おい!お前、その魔力をどうするつもりだ!?」

龍人「決まってるだろう?このクズ共を殺すんだよ」

側近「やめろ!そんなことしなくたって、王都を、城を制圧すれば人間界は支配できるんだぞ!?」

龍人「……誰が人間界の支配が目的だって言ったぁ?」

側近「……何?」

龍人「俺ぁ下等種族を滅ぼして、誰が世界を支配するべきか知らしめるっつったんだよ。人間界とか魔界とか関係ねえ」

側近「お前、一体何を……?」

龍人「気に食わねえんだよぉ!!人間でも魔物でも、弱っちい奴がのうのうと生きてる今がよぉ!!」
350: :2011/10/13(木) 22:29:52 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「実力もねえ雑魚や老害がトップを張って、強さと若さに溢れた者を除外するようなシステムなんざいらねえ!」

龍人「強い者こそ全てを手に入れるのが本来の自然な姿だろうが!だから俺は全ての弱き者を認めない!」

龍人「てめえらだってそうだ!実力で地位を勝ち取ったにも拘わらず、てめえや前の魔王は弱者の味方をした!」

龍人「んなことしてっから、努力もしねえ雑魚が粋がるんだ!強い者が行き場を失うんだ!」

龍人「……やっと国の舵取りができるようになったんだ。俺は強い世界を作る!」

龍人「人間とか魔物とか関係ねえ、努力した強い者が認められる、強き者のための世界を作るんだ!!」

龍人「……側近さん、あんたは合格だぁ。新しい時代に生きる資格のある実力だ。だから生かした」

龍人「だがこのメス共はダメだ。大した努力もしてねえんだろ、この程度の実力じゃあ殺すしかねえなあ」
351: :2011/10/13(木) 22:38:08 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……龍人族を追放されたこと、根に持ってるのか?」

龍人「……あ?」

側近「圧倒的な実力を持ちながら、自分より弱い龍人族の面々から追い出されたことを気にしてんだろ?」

龍人「黙れよ……」

側近「確かに強い者がトップになるって風潮のある魔界だ。なのに圧倒的な戦力を持ちながら、認められず悔しかったのかもしれない」

側近「だがな、お前は強かったから追い出されたんじゃない。お前の性根が腐ってたからだろうがよ」

側近「お前の強さと心の弱さが重なれば、大変なことになるっていうんで、追い出したんだろ。実際、今こんなことやってるわけだしな」

側近「強さの答えはひとつじゃない。それを理解しなか「黙れっつってんだろぉ!!」

龍人「知ったようなこと言いやがって!何が答えはひとつじゃないだ!てめえらみたいに雑魚と仲良しごっこするのも強さだっていうのか、ああ!?」
352: :2011/10/13(木) 22:49:50 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……お前こそ、魔王様を知ったような口で語るんじゃねえよ」

龍人「ああ?」

側近「……お前ほどじゃないが、俺も昔は過激派だった。だからお前の気持ちもわからんでもない」

側近「あの魔王に仕えて……何で魔物なのに人間なんかを庇うのかって思ったこともあるさ」

側近「だけどな、俺は間近で接することで、あの方の強さを知った」

側近「実力的な意味だけじゃない。高みにいながら、下々の者と同じ目線で、同じ気持ちで、同じ未来を見据えること」

側近「それは言うほど簡単な物じゃない。溢れんばかりの優しさと、揺るがない意志の強さが必要だ。誰もができることじゃない……」

側近(……いつだったか、俺はあいつに甘いと酷評したことがあったが)

側近(なんてこたぁねえな。俺も十分に甘くなっちまった)

側近「……自分の世界に籠ってるお前が、皆のための世界を作ろうとしている魔王様の強さを否定するんじゃねえよ!!」
353: :2011/10/13(木) 22:55:48 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。

>>348
嬉しい御言葉をありがとうございます。
地味にね、皆さんの書き込みに対する返事を書くのが楽しみだったんですけど。
それを書けないのがちょっと寂しくって。ああいう文章書いちゃいました。
いつかの返事でも書いたと思うんですけど、俺ってメンタル弱いんですよ。少しのことですぐ動揺しちゃって。
こういうこと書いていいかわかりませんけど、フィルタリング騒動の今日でも書き込みもらえてるスレは普通にある中で、このスレは若干スルー気味で。
そういう状況でちょっと不安になってしまったわけです。微妙に構ってちゃんで申し訳ないです。
そして支援ありがとうございます。
支援を頂ける喜びを胸……
強……!速……避……
無理!!受け止める、無事で!?出来る!?





ホワイトゴレイヌ
白の賢人!!
354: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 23:13:10 ID:Z/5gMg0gNA
>>353
ナイスリバウンド
355: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 23:24:21 ID:hnAX7VEYf2
可愛い事いうじゃないかwww見守り続けるってばよ〜んwww

(`・ω・)つC
356: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 02:20:04 ID:XKnEMUdELw
ごめん>>1ぃぃぃ
まえにこのSSと>>1が一番好きってレスした者だけど('・ω・`)
更新されたら欠かさず支援してたのにぃぃぃ
寂しい思いをさせてしまったー!!だから受け取ってくださいな
つCCCCCC愛CCCCCC

ちなみに私もハンター好きだからネタがわかって嬉しいw
GI編おもしろいよね('∀'●)

長々とごめんなさい><
357: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 11:59:02 ID:P6NKs4j.xY
とうとう龍人に魔王さまに陥落されるルートのフラグがたったな
いや、もうルート終盤か?
358: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 20:41:43 ID:TmLelNOaS.
あああああああああ魔王と結婚したいですうわあああああああ
>>1陰ながら応援してるからな!
( '∀')つCCCCCCCCCC
359: :2011/10/14(金) 21:36:42 ID:bEpZo/Xb/k
>>354
ビスケ(念獣がコナゴナにくだかれた……これはすなわち1が>>348の支援を見て受けたイメージの結果)
一瞬で自分への期待量を感じとってしまった!!
ツェズゲラ(このイメージは一朝一夕で拭いきれるものではない……ましてやこのSS中に克服することは不可能……!!奴はもうダメだな)
1(くそが……このまま終われるかよ!!)
……こういう感じで頑張っていこうと思います。

>>355
自分としては我儘を振りかざしてしまったと軽く後悔の念もあるわけですが、可愛い物言いですかね?
とはいえ、そのように言ってもらえると助かります。支援もいただきましたし、これからも頑張ろうと思います。
……関係ないですけど、ばよ〜んって見てぷよぷよ思い出してしまいました。あれはばよえ〜んですけど。

>>357
気分的にはルート終盤のノリで書いています。
でも基本ノープランで、激流に身を任せていたらスレ立て当時には想像もしなかった場所に来てしまいましたからね。
だから今のところは何とも言えません。ただ、ここまできて魔王様の活躍がなかったら、それはもう嘘ですよね。

>>358
魔王「結婚!結婚だって!我が世の春が来た!」

側近「魔王様は女性相手なら誰でもいいくせに……」

魔王「可愛い女の子の愛ならいくつだって受け止められるよ!さあ、夫婦の営みといこうか!」

側近「358さんは本気で言ってませんって……」

魔王「んふふ♪鞭にギャグボール、ろうそくも用意してっと……」

側近「それ夫婦の営みじゃないですよね?あ、あと支援ありがとうございます」
360: :2011/10/14(金) 21:36:59 ID:bEpZo/Xb/k
>>356
お心遣いに感謝ですね。いやあ、ありがたいです。
たくさんのCと愛ももらえましたし、寂しさも彼方へと消えていきましたよ。
ただ、今回ちょっと書き込みに誘導するようなレスしちゃって、申し訳なく思ってます。
なんていいますか、皆さんにはもっと自由に接してもらいたい感じなんです。
書きこみたい人もいるだろうし、ただただロムって見てたい人もいるだろうし、何かしら意見したい人もいると思うんです。
そういう感じで、各々の好きなように行動してもらいたいのです。
個々の考え方があるとは思いますが、少なくとも俺は「皆さんに見ていただいてる」立場だと考えてますので。
身も蓋もない中傷はさすがにご遠慮願いたいところですが、それ以外だったら書き込みも支援もROMも批判も自由にされるべき、と考えてます。
だからこそ「書き込みなくて寂しいな〜チラッチラッ」みたいに書いてしまったことを軽く後悔しています。
でも、そのおかげで見捨てられたわけじゃないと確認できて安心しました。
それがわかったので、いくらメンタル弱い俺でももうくじけません!
「書き込みしないとSS更新しないよ?ん?」みたいな下劣な行為もしません!
何があろうとひたすらに書きますので、今後は皆さんの好きなように接していってください。
ちょっと真面目な感じでそう思いましたっていう話。うん、俺の方が長いですね。

361: :2011/10/14(金) 21:46:14 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「……殺す!!予定は変更だ、やっぱりてめえはここで殺すぜぇ!!」

側近「やってみろ!お前をここで終わらせて、ハーピーは死なせない!」

龍人「俺と戦ってどうなったか、もう忘れちまったか、ああ!?」

側近「忘れてねえよ。たぶん勝敗も変わらない。だがな……未来だけは俺の手で変えさせてもらう!」ゴゴゴゴ!!

龍人「てめえ、そんなに魔力を放出させて体が持つわけ……」

龍人「……てめえ、死ぬ気か!?」

側近「俺の命と引き換えに、お前に深手を負わせられるなら安いだろうよ」

側近「どうせお前に負けても死ぬんだ。その場合はハーピーまで死なせてしまう」

側近「だったら俺とお前がここで死ぬのが一番の得策じゃねえかよ」

側近「お前へのとどめはそこで寝てる彼女達に任せるとして、俺は一足先に地獄に行っておく!」ダッ

龍人「ちぃ!!」
362: またやっちゃった:2011/10/14(金) 21:59:03 ID:bEpZo/Xb/k
全身から魔力を振り絞った側近は、真っ直ぐに龍人に突っ込む。
あの魔力を近距離から暴発されればかなりの深手を負う……それこそ、龍人にとって格下である女勇者にも、彼を倒すことが可能となるほどである。
敵の本拠地でそのような状態になるのはなんとか避けたい龍人。どうにか無傷でやり過ごせぬかと思考を巡らせたが、策は浮かばず、その間にも接近を許してしまっていた。
だが、結果として側近の魔力が近距離から放たれることはなかった。特攻を仕掛ける側近の進路を、どこからか投げられた剣が遮ったのである。
その剣との接触を避けるため、側近は停止する。その剣が地面に落ちるのを確認すると、側近は投げ込まれた方を向いた。

「久しぶりだな。それ、俺のだから拾ってくれよ」

そこには、かつて魔王が退けた人間界からの使者、勇者の姿があった。
363: :2011/10/14(金) 22:09:45 ID:bEpZo/Xb/k
「……何のつもりだ?」

言われるままに剣を拾い上げると、側近はそれを放って持ち主に返した。

「自殺志願者を止めるには多少強引にいった方がいいかなって」

空中を舞う刃物を器用にキャッチしてから、勇者はそのように答えた。
ああ、先ほどの会話を聞いていたのだな、と側近は即座に理解した。

「止めないでくれるか?これが最善の選択なんだからよ」

「大切な彼女を残しておっ死ぬことのどこが最善なんだよ」

決死の思いで選んだ自らの未来を、いとも簡単に否定され、側近の感情は一気に昂った。
気付くと側近は勇者の胸倉をつかんで叫んでいた。

「だったらどうすればいいんだよ!?こいつを止める方法は他にはもう……」

あるだろ、と勇者はそう遮った。思わぬ返答に側近は唖然とした。
そんな側近の横に並ぶと、龍人を見据えて剣を構えたのである。

「雑魚でも二人いりゃ、大番狂わせを狙えるってもんだろ!」
364: 戻せそうなので戻します:2011/10/14(金) 22:18:53 ID:bEpZo/Xb/k
側近「お前……魔物である俺に協力するというのか?」

勇者「今この状況で魔物も人間もねえだろ。あいつは俺達の……魔物と人間の共通の敵だ。それで十分だろ」

側近「……いや、でも、お前は魔王様に力を封印されて……」

勇者「安心しろ。俺の力はお前の上司から返してもらってるよ」

側近「っ!じゃあやっぱり魔王様は今も生きて……」

龍人「おぉい!俺様をいつまでも待たせるんじゃねえぞ、雑魚共!!」

勇者「……話はあいつを片づけてからにしようぜ」

側近「……そうだな。人間と魔物が手を取り合えば何ができるか、今から答えを出すとしようか!」
365: :2011/10/14(金) 22:30:46 ID:bEpZo/Xb/k
勇者「側近、だったよな?補助は俺に任せろ!」

側近「補助?いったい何する……」

勇者「いいからお前はあいつに突っ込め!」

側近「自殺を止めといてよく言うよ……いくぞ龍人!」

龍人「てめえの実力は前の戦闘で把握してる!玉砕覚悟でないなら余裕で……ぐっ!?」ザクッ

側近「斬撃が届いた!?……俺の能力が上がってるのか?」

勇者「攻撃力上昇や素早さ上昇……人間は能力上昇系の魔法を得意としてるんだぜ?」

側近「……そうか、勇者の魔法効果か!そういえば、能力上昇系の魔法は人間の方が長けていると聞く……」

勇者「身体能力で魔物に大きく劣る人間には必須魔法でな。魔法使いや僧侶にゃ負けるが、人間界トップクラスの魔法を覚えてると自負してるぜ」

側近「ならば遠距離からの補助に徹してくれ!攻撃は俺がやる!」

龍人「雑魚共が……調子に乗りやがってぇ!!」
366: :2011/10/14(金) 22:43:27 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……だから!俺は悪い魔王じゃないんだって!戦いを止めるためにもここから出させてよ!」

大臣「そんな嘘が通じると思うか!大方攻め込んだ魔物と共闘して、人間界を潰す算段であろう!」

魔王「なんで信じてくれないんだよ!この鉛筆野郎!」

大臣「なっ!このノッポな体系、気にしてるのに……このクズ魔王!」

魔王「クズってなんだよ!そういうの、人と魔物に言っちゃだめなんだぞ!」

大臣「先に悪口言ったのは貴様だろうが!」

魔王「え?あ……ご、ごめんなさい」

大臣「ごめんで済んだら警察はいらないのだ!そんな誠意のない謝罪で許されると思うなよ、腐れ童貞が!」

魔王「ど、童貞違うもん!も、モテモテなんだもん!」

大臣「その面でモテないんなら人格に問題があるんだろう!くそったれた自分の生き方を呪えばいい!」

魔王「性格悪くないもん!俺、一日一善心がけてるもん!!」ポロポロ

兵士「なんで口喧嘩してるんですか……魔王も言い負かされるなよ……」
367: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 22:48:00 ID:k/G/mfZd1E
悪くない、悪くないよ。ぜひ、続けたまえ。
368: :2011/10/14(金) 22:54:49 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「兵士いいぃぃ!!」ポロポロ

大臣「兵士!応戦に向かったのではなかったのか!?」

兵士「いや、行ったんですけどね。実力違いすぎてちょっと」

大臣「実力が違う?」

兵士「すっげーイケメンの人型の魔物がいたんですけど、こいつがすっげー強くって」

魔王(側近のことだ……え?暴徒の方に味方してるの?)

兵士「女勇者様達を一瞬で倒しちゃって。あ、こりゃ俺の敵う相手ちゃうなって思ってUターンしてきました」

魔王「」

大臣「女勇者殿がやられた!?そんな馬鹿な!」

兵士「魔王、なんか本格的にやばいことになってるぞ!お前が本当に良い奴ってんなら!」

兵士「さっさとここから飛び出して、皆を救ってみせろよ!あいつの強さ的に、お前しか勝てる奴はいないんだぞ!」

魔王「……大臣」テツゴウシガシッ

大臣「な、なんだ?」

魔王「俺、やることできたから、勝手に脱獄させてもらうよ」テツゴウシグニャーン

大臣「」

魔王「罰なら後で受けるから!……女勇者ちゃんを傷つけたこと、絶対に許さんぞ!」ダッ

兵士「……理由が邪だけどまあいいや。魔王、皆を守ってくれよな」

大臣(口喧嘩がマジな喧嘩に発展しなくてよかった……)
369: :2011/10/14(金) 23:01:26 ID:bEpZo/Xb/k
魔王様が脱獄を図ったここらで、今日の更新は終わりにしておきます。
側近と勇者の共闘、魔王様の脱獄で、龍人はどうなるのでしょうか。
なんか書いてる俺としては、側近と龍人と勇者が何言ってんのかよくわかんなくなってきてます。
気難しいこと考えないで仲良くしてりゃそれでいいじゃない、なんて思いながら、ない頭使って苦しんでます。
まあでも側近達にもそれぞれの言い分もあるでしょうし、その辺は仕方のないことでしょう。
地下牢から解き放たれた魔王様がどう行動するのか、龍人VS側近&勇者はどうなるのか……
その辺は次回更新をお待ちください。

>>367
お褒めいただきありがとうございます。
それでは御言葉に甘えさせていただきまして、完結を迎えるその日まで続けさせていただきます。
遅くとも、一歩ずつ確実に完結へと進みますので、よければ最後までお付き合いくださいませ。
370: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 23:18:31 ID:ScZrKHOJSw
む〜(´・ω・)
早く続きがみたくてしょうがないぜよ(-.-)y-~
wktkCwktkCwktkCwktkCwktkCwktkCwktkCwktkCwktkCwktkCwktkCwktk
371: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 23:51:40 ID:p80KbTGG36
乙っした>>1さん!!

このSS、日本一ソフトウェアのゲームみたいで好きw
372: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 00:15:40 ID:ymANbHLWcQ
おつです(*´ω`*)
とうとう魔王の出番だぁー!!
373: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 01:05:22 ID:fKosjJjUow
魔王さま!!まってたんだからねっ!!
つCCC
374: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 02:20:44 ID:KdF5nyhdkQ
魔王さま男に興味ない?
惚れちゃったww
375: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 02:29:00 ID:BA4ZmfDMAk
大臣でも兵士でもグンニャリされた鉄格子でもいいからそこかわれ
376: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 17:50:51 ID:7.L4erKj7U
魔王にドラゴンキラーあげる
377: :2011/10/15(土) 22:24:39 ID:bEpZo/Xb/k
>>370
たくさんwktkしてくれてありがとうございます。
たくさんCしてくれてありがとうございます。
とりあえず俺も頑張って話を進めていきたいと思います。

>>371
日本一ソフトウェアって名前知ってるけどそういやソフトどんなの出してたっけ?っていうのが正直な最初の感想でした。
で、ググってきてある程度調べてきました。その結果、ああーディスガイアのーってなりました。
こういう風に書くとディスガイアは知ってたんすね!ってなるかもしれませんが、こちらも実は名前を知ってる程度の知識です。
絵柄はけっこう好きかなーって思ってた程度の知識です。なんていうか、話にならなくてすみません……

>>372-373
とうとう魔王様が脱獄なされました。
なのでこれから魔王様無双がはっじまっるよーって言いたいんですが、まだ龍人側近間で一悶着ありそうです。
そんなに長くはならないと思いますので、もうちょっとだけ魔王様をお待ちいただけると助かります。

>>374
魔王「いやあ、男とつきあうのはちょっと……」

側近「せっかくの御好意なんですし、受け取ってはいかがですか?魔王様が良く見られることなんて滅多にないんですし」

魔王「でもなあ……俺は可愛い女の子にいじめられるのが好きなんだしなあ……」

側近「……つくづく変態ですよね、魔王様って」

魔王「そういうことだから、ごめんね!普通に友達とかなら問題ないよ!」

>>375
鉄格子と入れ替わるのは難しそう。
兵士は腐っても兵士、一般人的な感覚だと十二分に手強い相手。
……それらを考えたら大臣あたりが狙い目な気がします。鉛筆削り片手に襲撃してみましょう。そのあとは大臣に成り代わって魔王様に接近しましょう。

>>376
確かにドラゴンキラーがあったら龍人相手には有利になれそうですねww
予備がありましたら、龍人や勇者にもあげてほしいところです。絶賛苦戦中だと思いますので。
……>>295-303の時に、ドラゴンキラーがあったら結果は変わってたんでしょうかね?www

378: :2011/10/15(土) 22:35:54 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「はあ……はあ……ば、馬鹿な!!」

側近「はあ……はあ……いける、いけるぞ!勇者!」

勇者「俺も攻防に参加するか!?」

側近「いや、勇者が今やられるとまずい!遠距離からの補助を続けてくれ!」

勇者「わかった!」

龍人(何故だ……何故なんだ!!たかが雑魚二人が相手だっていうのに……どうして俺が押されているんだ!?)

側近「悪いな、龍人……この勝負、もらうぞ!」

龍人「……ふふふふ。ふあはははは!!」

勇者「何を笑ってやがる!」

龍人「認める……認めてやるよ!弱者でも手を取り合えば強くなれると!」

側近「てめえ……何が言いたい?」

龍人「だがなぁ……そんな強さは脆いんだよ。儚いもんなんだよぉ!」スッ

勇者「……おい、手を挙げて何してる?」

側近「……あっ!まさか……!」

龍人「我が魔力よぉ!!この戦場にいる者に襲いかかれぇ!!」ゴゴゴゴ!!
379: :2011/10/15(土) 22:54:09 ID:bEpZo/Xb/k
なるべく台詞だけで進めたいなーって思ってたんだけど無理だったから、今一度スタイルを変える。

龍人の発言と同時に、高らかに掲げられたその掌から強大な魔力が放出された。
空高く放出された魔力は次第に細かく分岐し、鞭のようにしなって地上へと舞い戻った。
その細かく分かれた魔力が地上の者達に無差別に襲いかかる。はやい話がドラゴンボール41巻でブウが人間共を根絶やしにした時の感じである。
だがドラゴンボールのそれと違う点もある。対象は地球規模でなく、戦場と化しているこの街の者達だけだ。

「うわあ!!」
「ぐふっ!!」
「ぎゃあ!!」

鋭い魔力が槍の如く街中の戦士達を貫く。人間、魔物、関係なく。
分岐して一撃一撃が弱まってるため、側近や勇者には問題なく対処できるものだったが、それでも強靭な龍人の魔力である。一般兵からすれば致命傷の一撃となった。
瞬く間に街は死傷者であふれかえった。
380: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 22:56:53 ID:3jXct7SwVY
地の文がステキ過ぎてもうね…
つCCCマホカンタCCC
381: :2011/10/15(土) 23:05:50 ID:bEpZo/Xb/k
「な、なんてことしやがる!!」

そう言って、負傷者を回復魔法で治癒しようと勇者が駆け出したその時、彼の背中に衝撃が走った。
惨劇を目の当たりにして動揺していたとはいえ、それでも龍人相手に背を向けるというのはあまりにも愚行だった。がら空きの背中に魔力の球が襲いかかった。

「ぐふぅ!!」

何かが砕ける音を背中からいくつか発して、勇者は前のめりに倒れた。
龍人の魔力、砕ける音、微動だにしない勇者。この三つの事柄はひとつの答えを示していた。簡単である、致命傷なのだ。

「側近さんよぉ、てめえの補助魔法役はスクラップにさせてもらったぜぇ」

実力的に劣る側近達が優勢になった理由であるコンビネーションを封じて龍人はニタニタ笑った。

……そろそろ台詞中心になると思うからこの辺でちょっと形式を戻しておこうと思う。
最近こういう系を多用してる気がするからなるべく抑えていきたいなあ。
382: :2011/10/15(土) 23:17:07 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「ほらな。雑魚同士の仲良しごっこから成る強さなんて、こうも簡単に壊せるんだ」

側近「……くそ!汚い真似してくれるじゃねえかよ」

龍人「汚い?違うねぇ、お前らが甘ったるいだけだろ」

龍人「仲良しな世界を夢見るのは構わねえが、んなもん幻想でしかねえんだよ」

龍人「こうやって雑魚に構うから隙が生まれる。無力になる。弱点になる」

龍人「協力しあったって、雑魚を見捨てられない甘さを捨てねえ限り本物の強さにはなりえねえんだよ!」

側近「自分の都合のいい者だけを身近に置き、不要と感じた者を容赦なく切り捨てる、そんなものは手を取り合う世界の正しい姿ではない!」

龍人「だから幻想なんだよ!そんな幻想にすがって生きてる時点で弱者なんだよ!敗者なんだよ!俺に勝てるわきゃねえんだよぉ!!」
383: :2011/10/15(土) 23:22:01 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。

>>380
褒めてしまうと、ここの1は調子に乗ってしまいますよ?
とはいえ、嬉しい言葉をありがとうございます。
個人的には台詞メインのSSが好みだったりするので、台詞にこだわりたい部分もあるわけですが。
台詞だけだと状況説明が難しくて、こういう形をとっちゃったりします。
最終的には台詞だけで細かに表現できるようになりたいなーって思ってます。龍人に「てめえの実力じゃ幻想だよぉ!!」とか言われそうですけど。
でも、褒めてもらえるのなら地の文も悪くないかも……

Cとマホカンタありがとうございます。
これで龍人の魔法とル・ラーダ・フォルオルは怖くないですね。やったー。
384: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 23:40:50 ID:sBrVYo19lY
>>383
ル・ラーダ・フォルオルとか懐かしすぎてワロタw
つCC
385: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 23:54:40 ID:h16rtZcKgQ
台詞だけでも、地の文でも
作品として書ける人って凄いと思いますよ。
台詞だけで状況説明って難しいですし、地の文で詳しく書こうとして長々と書いても駄目じゃないですか。
必要な分を考えて書くのって難しいと思うんです。
ですので1さん尊敬してますw

マホカンタより勇者にベホマかな…?
と、長くてごめんなさい。
完結まで頑張ってください。
応援してます!!ノシ
386: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 04:14:57 ID:dz7ykgEFtY
勇者の回復魔法で俺の愚息を元気にしてもらえないだろうか??(´・ω・`)
最近回数減っちゃった…


(^_^)/C☆M\(^_^)
387: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 07:29:57 ID:6BkTiQ0rv.
ベホマよりザオリクかベホマズン
388: :2011/10/16(日) 15:11:43 ID:bEpZo/Xb/k
いろいろ書きたいことがありますが、まずはランキングのことを。

この度、新たにランキングが発表されたわけですが。
完成度の高いまとめSSが多くランクインした中で、なんとまたもやこのSSがランクインすることに成功してしまいました。
本っっっ当にありがとうございます!2回連続のランクインにどえりゃー興奮しております。
まとめ、現行、どちらにも良いSSが多く存在する中で、皆さんの御好意で9位の座まで押し上げてもらえたことに感謝します。
前回にも言えることですが、メンツ的にすさまじいランキングの中で、その中に自分がいるということが至極の喜びです。
たくさんある選択肢の中からこれを選んでいただけたことに本当に感謝します。
そして選んでいただいた方々に、「投票してよかった」と思っていただけるよう、
また、このスレを開いてくださった方々に対して、一人でも多くの方に楽しんでもらえるよう、
これからも頑張っていこうと思いました。
みんな、マジでありがとね!!
389: :2011/10/16(日) 15:12:29 ID:bEpZo/Xb/k
書きたいことがあと二つか三つ。

SSのキャラを自由に描いてみるスレの1さんに、レス番861にて、かっけー側近を描いていただきました。ここのスレでいう>>361の場面ですね。
いや、マジかっけーっす。良い感じの1ページとなっています。こりゃハーピーとられるのも仕方ないわって。
ここで返事的なコメントしていいのかわかりませんが、とりあえずここでやっちゃいました。
側近の1シーンを素敵なイラストにしてくださって、本当にありがとうございました!

最近新たに読者さんのためのスレができましたよね。
そこでこのSSを話題に挙げて、更には褒めてくれてる方がいるのですが。
読者スレに乱入はしない、それは決まりごとなので守る気満々なのですが。
ここでそれらのコメントを拾って返事するのはOKですか?
いやあ、俺には勿体無い御言葉をいくつかいただきまして、感謝の意を述べたいんですが。
なんていうか、読者同士で話したいんであって、場所を変えどあんまり作者に介入はされたくないのかなーって思いまして。
読者スレのコメントをここで拾っていいのか、それも勘弁してほしいのか、その辺の確認がしたいと思っております。
もし皆さんさえよかったら、その辺どうなのか書き込んでもらえませんでしょうか?よろしくお願いします。

で、最後。
>>388みたいなことを書きこんだ直後で申し訳ないんですが、今日ちょっと都合が悪くてこれ以降にあんまり書けそうにないので、今日はこれらと返事だけで終わりにします。
こんな時間から出現してるのも、その辺が原因だったりします。
申し訳ないのですが、更新は明日まで待っていただきたいと思います。ご了承ください。
じゃあ返事を書いたら、それと今までのを貼って(実は今その場で書き溜めてます)今日は終わりにします。
390: :2011/10/16(日) 15:12:56 ID:bEpZo/Xb/k
>>384
通常板ではある意味現役かなーって思って使ってみました。
余談ですけど、書き込みは基本的に自分のスレでやっている自スレ警備員なんですが。
通常板もSS板も、実はさりげなくいろいろ見てたりします。
SS板の方では極稀に他スレに書いたりもしています。
この出現率の低い1を探してみるのも一興かもしれませんよ?

>>385
すごい嬉しくなる御言葉をありがとうございます。
>>1でも書いてる通り、これは俺にとって初SS……それどころか初めて立てたスレでもありますので、正直不安もいっぱいありました。ただでさえメンタル弱いし。
でも、そういう風に褒めていただけると、すごく前向きになれます。本当にありがとうございます。
SSとかを読んで、文章とかをイメージしてみて、それを自分なりに形にしているだけのスレではありますが、そういった言葉でようやく自信が持てるようになります。
情けないことに、リアルでは敬意とはかけ離れた場所で過ごしてる俺なんですが、こうやって応援してもらえて、頑張ろうって気持ちになれます。
それらをエネルギーに、期待に応えられるよう駆け抜けるしかないと思いました。

で、台詞や地の文のことですが。
そう言ってもらえると地の文でも頑張ろうかなーって思うわけですが。
それ以上にこのSSは台詞での進行にこだわりたい部分がありますので。
とりあえず今後は台詞を中心に頑張ろうと思います。
ただ、いつになるかはわかりませんが、地の文でもいいっていうのなら、いつか地の文的なスレも立ててみたいと思いました。
実行するかどうかは別なんですけどね。

>>386
それは回復魔法でどうにかなる類のものなんでしょうか?www
とりえあずその辺の問題は自力でどうにかするしかないのでは?
ってことで、精のつく食べ物とかをググってきました。
その結果、アルギニンや亜鉛を含む食べ物がいいっていう情報を仕入れました。
それらを摂取して、力強い自家発電ライフを取り戻しましょう!
……いや、勝手に一人用だと認識しちゃってますが、合ってます?違ってたら、なるべく爆発願いたいところですね。

>>387
地味に悩んでるんですが、このSS世界に蘇生魔法ってあるのかどうかの判断がつきません。
やろうと思えばDQ的な魔法を使うこともできたんですが、意味のわからない自尊心が邪魔をして、オリジナル路線で進んじゃってます。
作中での攻撃魔法とか防御魔法っていうような、はっきりしない表記はそのためです。
で、蘇生魔法の有無ってどうなんだろって疑問に行きついたわけです。
蘇生魔法があるかないかで、微妙に展開も変わりそうで怖いです。でも、まあその辺は書きながら判断するとします。
391: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 16:02:03 ID:tA6KOE9Ttw
季節の変わり目ですし、体調に気を付けて無理しないでくださいっ
更新楽しみにしてます
ゆっくり休んでくださいね。
392: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 00:06:34 ID:Bl2WODe2Ts
ランキングあたしの中ではぶっちぎりの1位だよ、このSS('∀'●)
393: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 00:14:15 ID:YAvYrPMcAM
読者スレの者だけど
自分にレスを貰って嬉しくない人はいない(`・ω・)多分
でも向こうは1が反応したい時だけでいいと思うよw全部返すのは大変そうだww

とりま全力で応援してますね
っCCCCC
394: :2011/10/17(月) 21:58:44 ID:bEpZo/Xb/k
>>391
いやあ、体調を崩したとか、そういうわけではないんですよ。
昨日にですね、友人に半ば強制的に遊ぶ約束を押しつけられまして。
その友人と遊ぶとなると、大抵夜遅くまでの感じになるので、これは夜中の更新が厳しいぞってことで更新を中止したんです。
なので、出発前に連絡的書き込みだけ済まして旅立ったっていうわけです。
実際帰ってきたの遅かったので、正しい判断だったと結果論ではそう言えますね。
ちなみにこの友人は>>332で書いたヴェスぺリアにドハマリした友人その人です。

>>392
嬉しい御言葉をありがとうございます。
1位ですか、名誉ある位置ですよね。
個人的なものであれ、そういった1番を自分に向けていただけるのは大変嬉しいです。
個人的なものでも、ランキングでも、誰かの特別として選んでいただけるってすごいことですからね。
そうした方々の御好意で得た場所ですからね、大切にしていきたいです。

>>393
反応すること自体は別に大丈夫なんですね。
じゃあ今後はそんな感じでいきたいと思います。ご意見ありがとうございました。

じゃあ読者スレでさっそくひとつほど。
このSSの感想をガッツリ書いてもらえたんですよ。めっちゃ嬉しかったです。
いや、なんかすっごい褒めちぎってもらえて、嬉しさが爆発しました。
ウィンドミルで喜びを表現したいくらいでしたね。ウィンドミルできませんけど。
嬉しかったのと同時に、読者さんの目からこのSSがどのように映ってるのかを知る貴重な機会になりました。
なんか自分の知らないこのスレの姿が新たに見つかったみたいで、新鮮な感じがしました。
とにかく、嬉しくなる感想をありがとうございました!
395: :2011/10/17(月) 22:11:15 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「……勇者を壊した今、お前が再び補助魔法を受けることはない。魔法が切れる時が、お前の終わりだ!」

側近「くそ……!」

女戦士「……そうでもないぜ?」

龍人「!?」

女勇者「はあ!」シュパッ

龍人「ちぃ!!」サッ

女戦士「女僧侶は今の内に兵士達や勇者さんの回復を!」

女僧侶「わかりました!」

女勇者「女魔法使いは私達と一緒にこのドラゴンっぽい人を止めましょう!」

女魔法使い「……」コクコク

側近「お前ら……気絶してたんじゃ?」

女戦士「お前に一発お見舞いされてな。だが、またなんか衝撃を受けて、それで目が覚めたわけだよ」

側近(……そうか、龍人のあの攻撃か!細分化し、微力となったことで女勇者達にも耐えられるものとなったわけか)

女勇者「そしたら敵と認識してたあなたが勇者さんと共闘してて、即座に勇者さんがあいつにやられて……」

女勇者「正直事情がよくわからないけど……私達はあなたを信じていいの?」

側近「問題ない!信用できなきゃ切り捨てたっていいが、今はあいつを倒すことを優先してくれ!」

女戦士「了解!あいつは台詞からして明らかな悪役だろうしな!」

女勇者「それにあいつには話が通じない感じするしね。まずは皆で協力して、あいつを倒しましょう!」

龍人「くそ……雑魚共がぁ……」
396: :2011/10/17(月) 22:22:38 ID:bEpZo/Xb/k
龍人(どうする……このメス共、一人当たりの戦闘力はさっきの勇者にも劣ると見た)

龍人(しかし、今度は3人もいやがる。その上側近がいるとなると、先ほど同様厳しい戦いになるだろう)

龍人(あの僧侶が回復するであろう雑魚共をもう一回潰すか?いや、あの側近が同じ手を二度許すとは思えねえ)

龍人(仮に成功しても、今は戦闘に参加してない、兵士用の回復役がいるんだ。こいつらが戦闘を中断して雑魚の回復に向かうとは思えねえ)

龍人(まずいな……もっと確実に足手まといな人質でもいない限り、俺にも敗北の可能性が生まれやがる)

龍人(人質……)

龍人「……そうかぁ!!」

女魔法使い「っ!」ビクッ

側近「どうした?急に大声出して」

女戦士「女魔法使いがびっくりしてるじゃねえかよ、馬鹿!」

龍人「ふっふっふ……見えたんだよぉ、勝ちの目ってやつがなぁ!」

女勇者「本当かしら?そんなもの、どこにもないように思えるけど?」

龍人「疑うんだったら……見せてやるよ。……はあ!」バサバサ!!

女戦士「……あら?」

女勇者「……飛んでっちゃったわね」

女戦士「なんだ?トイレか?」

女勇者「いや、それはないと思う……」
397: :2011/10/17(月) 22:32:18 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……分が悪いと見て撤退したか?いや、それでは勝ちの目云々の発言に説明が……」

女戦士「何ぶつぶつ言ってんだよ?根暗か?」

女勇者「女戦士、発言には気をつけようね……」

側近「……あっ!」

女魔法使い「っ!」ビクッ

女戦士「おい、イケメン!急に大声出すなよ!女魔法使い、びっくりしてるじゃねえか!」

側近「あ、す、すまん。あと俺側近って名前だから……じゃなくて!まずいんだ!」

女勇者「何?何がまずいっていうの?」

側近「あいつ、たぶんハーピーを人質にとりに行ったんだ!」

女勇者「ハーピー?」

側近「俺の彼女で、そもそも俺があいつに従ってたのはハーピーの命を握られてたからなんだよ!きっと人質にとって、俺達の攻勢を潰そうと……」

女戦士「でもよ、あいつが飛んでった方向、魔界の方じゃなかったぜ?」

側近「え?あ……本当だな。俺の思い過ごしか?」
398: :2011/10/17(月) 22:47:45 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者(……人質、あいつの飛んでった方向……)

女勇者「……あああああ!!」

女魔法使い「っ!」ビクッ

女戦士「女勇者!だから急に大声出すなって!」

女勇者「ご、ごめん!でも……やばいの!本当にやばいんだって!」

側近「どういうことだ?」

女勇者「あいつが飛んでった方向には……避難指定場所があるの!」

側近「……何だと?」

女勇者「あいつ、避難した街の人達を狙うつもりよ!」

女戦士「……やばいな。街の人達に戦闘能力はない。狙われでもしたら……回復魔法かける間もなく死ぬかもしんないな」

女勇者「つまり、あいつが街の人達に攻撃する時点でアウトってことよね。攻撃しないよう説得するか……」

女戦士「最悪、私達が盾にならないといけないかもな」

側近「……くそ!そんなことになったら圧倒的に不利だぞ!」

女戦士「で、でも何であいつが避難場所を知ってるんだ?」

側近(……街中での戦闘中、俺と龍人は空高くから戦況を見ていた。その時に避難してる民の動向にも注意を払ってたんだろうな)

女勇者「何で知ってるのかが問題じゃない!事実として、あいつは今、避難場所に向かってるの!どうにかしなきゃ!」
399: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 22:52:30 ID:Z/5gMg0gNA
龍人さん、
悪役が人質をとるのは
死亡フラグですよ(^q^)
400: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 22:55:21 ID:sBrVYo19lY
400ゲトです
つ記念C
401: :2011/10/17(月) 22:56:56 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……避難場所を明確に教えてくれ!移動魔法で追う!」

女戦士「おお、便利な魔法覚えてんじゃん!」

側近「ただ、俺は魔王様ほど完璧に使えない。連れていけるのは二人……いや、一人までか」

女勇者「そう……だったら私が行くわ。女戦士と女魔法使いは街中の負傷者の手当てに回って!」

女戦士「力仕事は任せろ!負傷者を運んだりするぜ!」

女魔法使い「回復魔法……頑張る……」

側近「よし、じゃあ女僧侶と共に救助に当たってくれ!……人間も、魔物も救ってやってくれ」

女戦士「任された!」

女勇者「じゃあ避難場所を言うわね。この街から東に○○km、南に○○km……」

側近「……わかった。それじゃ魔法を発動するぞ。手を握れ」

女勇者「う、うん」ギュッ

側近「……行くぞ!!」
402: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 23:00:11 ID:BZtxKHno3Q
あらやだ側近さんたら浮気…?
CCCC
403: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 23:01:36 ID:WM.6ZBGSjg
側近はハーピーに嫉妬で怒られて魔王様に嫉妬で泣かれるんですねwww
つCCCCC
404: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 23:03:54 ID:sBrVYo19lY
あれ・・・?
魔王さん遅いな
地下の牢屋ってB30Fぐらいなのか?w
405: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 23:09:55 ID:qdHG6dVYtM
普通に迷子になってそう
406: :2011/10/17(月) 23:13:46 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。

>>399
死亡フラグになってくれるといいんですけどね。
龍人の悪役っぷりに、さすがの俺も怒りが有頂天ですよ。いい加減こいつを懲らしめる誰かが現れてほしいです。

>>400
400おめでとうございます!
いやあ、このSSも長らく続いてるんですねえ。
最初はこんな長くする予定はなかったんですが。
想定の範囲外なことが多々起こって、気がつけばこんなとこにいました。
まあでも今となっては、予想外なことが起こって、こういう展開になってよかったと思います。
最終的にどこまでいくかわかりませんが、とりあえず行けるまで行くので、その都度キリバン狙ってみるのもいいかもしれませんね。

……あることを書こうか書くまいか悩んでたら、少し寝ちゃってましたwwwそして結局書かないという選択。
機会があったらいつか書くとしましょう。
407: :2011/10/17(月) 23:21:01 ID:bEpZo/Xb/k
>>402-403
こうやって側近は女性に気に入られていくわけですね。あーやだやだ。
これはもうとりあえず後でハーピーに言うしかないですよね。
とりあえず側近は移動魔法のためであって、手を握ったことに対していやらしい理由は持ってないです。
……それに対して、女勇者が、ハーピーがどう思うのかは別問題ですが。

>>404-405
今回の書き込み見てミスったかなあって思ったんですけど。
地下牢はけっこうな深さを誇る設定で。
魔王様が遅れたというよりは、兵士が女勇者達がやられるのを見てから牢屋に戻るまでが遅れてる感じで書きました。
魔王様は身体能力もマジパネエので、脱獄さえしてしまえば地上までピューンで済みます。
なので、兵士が遅くて、魔王様の現場入りが遅れてるって感じです。
それを考えると、魔王様方のやり取りを挿入するタイミングを間違えたかなあって思いました。
とにかく、魔王様が遅れてる原因は兵士にあります。
408: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 21:39:13 ID:KkTCZVzyVw
どどどどど・・・
(((      ) )
( ( ∧_∧ ) ))
 (( (´・ω・)っC
  ( (っ r
   Lノ-′

どどどどど・・・
( (  ∧_∧ ) )))
(( ⊂(´・ω・) )))
 ( ヽC⊂ ) )))
  (( (⌒) |
    三`J

   ∧_∧  ;。・
  ⊂(´・ω・)⊃C
☆  ノ  丿
 ヽ/ (⌒) 彡 キキーッ
  (_/=⌒

>>1さんCどうぞ

   ∧_∧ ゼェゼェ
  (; ・ω・)
  (oCo)))
   u-u′
409: :2011/10/18(火) 21:51:14 ID:bEpZo/Xb/k
読者スレにて、返事に関しての意見をいただきました。
……まさかそこに話題がいくとはwww俺としては予想外でした。
さて、その返事なんですが、正直長いっていう自覚はあります。
個人的にはふざけも若干交えて気軽に返事してまして、それが楽しいんで長くなっちゃうって言い訳しておきます。(ゴレイヌとかくそみそとかがいい例)
ただ、俺の目標としては、書いてる俺も見てくださる皆さんも一緒に楽しめていけたらいいなあってのがあるので、恐縮させちゃあ意味がないって思うのです。
そこで、読者スレからの意見をいただきまして、しばらくはキューピー3行クッキングで進める感じにしてみようかなあって思います。
あと、自分なりにどうすべきかっていう選択肢を作ってみましたので、次の中からよければ今後の返事スタイルを選んでいただけると嬉しいです。

1:そのままの君でいて(ようするに今まで通りの変更無し)
2:キューピー3行クッキング(読者スレ案採用の方針)
3:チェンジで(むしろ1は黙って、魔王様方に返事を任せる感じ)
4:そして何よりもふざけが足りない(逆にふざけを増やしたら恐縮しないで済むのかなって思って)
5:こいよ1、敬語なんか捨ててかかってこい(敬語の感じが恐縮を生むのかなって思って)
6:その他(1〜5が嫌な場合は、何か他の案を俺にください)

……こんな感じ。完全採用は別として、しばらくはお試し期間として2の感じでいきます。なので長文はしばらくおさらばです。
どの感じがいいか、何か思うところがありましたら、よければご意見ください。とりあえずそんな感じです。
410: :2011/10/18(火) 21:51:42 ID:bEpZo/Xb/k
>>408
Cありがとうございます!
ウサイン・ボルトもびっくりの激走、お疲れ様です。
とりあえずこれでも食べて疲労回復してください。つレモンのはちみつ漬け
411: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 21:58:03 ID:cPmNuQJNtE
そのままの君でいてっ
412: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 21:59:15 ID:g5QQpixx5U
1の敬語好きだが敢えて5で
あ、別に恐縮とかしてないから!!!楽しんで返事読んでるから!!
413: :2011/10/18(火) 22:03:54 ID:bEpZo/Xb/k
戦士「……街の人達の避難は済んだようだな」

僧侶「あとは女勇者達が勝つのを祈るだけだな」

魔法使い「くそ!俺達にも力があれば……」

戦士「仕方ないさ。力無き者が戦場に赴いても邪魔になるだけだ」

戦士「だが、力がなくとも避難の誘導はできる。それに……」

戦士「いざという時、皆の盾くらいにはなれるさ」

魔法使い「それにしたって勇者はどこに行ったんだよ!あいつだって、俺達同様に力を封印されてるのに!」

僧侶「……あいつは特に正義感強かったからな。何もせずにはいられなかったんだろ」

僧侶「祈ろう……戦いの勝利も、あいつの無事も」

龍人「そいつぁできない相談だなぁ」

戦士「っ!誰だ!?」

魔法使い「半人半龍の姿……こいつ、魔物だ!」

龍人「へっへっへ……俺の勝利の鍵になってもらうぜぇ」
414: :2011/10/18(火) 22:17:47 ID:bEpZo/Xb/k
「ひいい!!」「魔物だー!!」「助けてー!!」

戦士「慌てるな、皆!俺達がついてる!」

龍人「見たところ、大した力を持ってるようには思えないが?」

戦士「なめるな!力を封じられはしたが、志まで封じられたわけではない!この命に代えても、民は守る!」

龍人「命に代えても、ねえ。おーおー、かっこいいなあ、おい」

龍人「それじゃあ、その言葉が本当か確かめないとなぁ。……じゃあまず」

女「ひっ!?」

龍人「お前から逝ってみようか。はい、ドーン」バシュー!!

女「きゃあああ!!」

僧侶「危ないっ!……うわあああ!!」ドゴーン

女「えっ……ああ!僧侶様!僧侶様!!」

戦士「僧侶ーーー!!」

龍人「はっはっは!なかなか素敵な光景じゃねえか!女を庇ってくたばる男、いわゆる感動的な場面ってか?」

魔法使い「貴様ぁ……!」

龍人「俺を睨んでる暇なんてあるか?ほらほらぁ!」ズドドド!!

戦士「ちっ!!……うおああ!!」ドゴーン

魔法使い「ぐああああ!!」ズガーン

「戦士様!」「魔法使い様!」「いやあああ!」

龍人「……結局守ったのは3人ぽっちじゃねえか。てめえらなんぞが、この俺を止められるわけねえだろうが」
415: 魔法使い「解せぬ」:2011/10/18(火) 22:27:33 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「無駄な抵抗だったなぁ、ちっぽけな英雄諸君よ」

龍人「さて、目障りな盾も壊したことだし……」ギロッ

「っ!」「ひっ!」「うう……」

龍人「虫けら潰しに移るとしようかぁ!!」

側近「させるかよ!」

女勇者「戦士さん!僧侶さん!!くっ……間に合わなかった!」

龍人「……思ったより早い到着だな」

側近「下劣なお前の暴走を止めるためにな……」

龍人「暴走を止める……この状況でそれができると思うか?」

龍人「街の雑魚兵をぶっ潰して、どこかのアホが釣られて戦闘不能になったこと、まさか忘れたわけじゃないだろう?」

側近「……ちっ」

女勇者「人質をとって優位に立とうなんて、卑怯よ!」

龍人「卑怯?違うねぇ、勝つための戦術ってやつだよ」
416: :2011/10/18(火) 22:36:25 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「何の罪もない人達の命を利用して!それが卑怯って言わなくて何て言うのよ!」

龍人「くだらないな。甘ったるい糞ったれの思考だぜ、そいつぁ」

女勇者「人の、世界に生きる者達の命を想う、それのどこが悪いのよ!」

龍人「……ドーン」ズドドドド!!

「ひいい!!」「うわあ!!」「きゃー!!」

側近「なっ……!見境無しかよ!!」バリアー

女勇者「くっ……きゃああ!!」ドゴーン

龍人「……雑魚への攻撃、側近は防御魔法で防いだか。だがそっちのメスは……」

女勇者「ぐっ……な、なんてことするのよ……」

龍人「身を呈して民を守ったか。防御魔法を覚えてないのか?だが、まだ喋る余裕はあるみたいだな」

女勇者「くそ……卑怯者……」

龍人「違うっつってんだろ。価値のねえ者を切り捨ててるから、甘いお前らに対して優位に立ててるだけだ」
417: :2011/10/18(火) 22:46:32 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「この雑魚共の存在が、お前達を弱くする。お前達の未来を潰すんだよ!」

女勇者「そんなことない!未来は……皆の手で作れるの!」

龍人「てめえも側近と同じ絵空事をほざくのな。いい加減目ぇ覚ませよ」

女勇者「人間も……魔物も……関係なく、平和を願う者達で、皆のための明るい世界を……」

龍人「無駄無駄無駄ぁ!!んなもんできっこねえよぉ!!」ズドドドド!!

女勇者「あああああ!!」ドカーン

側近「くそっ……女勇者、無事か!?」バリアー

女勇者「はあ……はあ……!」

龍人「ほらな!こんなやつらの命も未来に持っていこうとするから、お前の命が終わるんだ!」
418: こいつらの言ってることがよくわからん:2011/10/18(火) 23:12:26 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「だいたいよ、魔物と人間が手を取り合うだと?ふざけた幻想に酔ってんじゃねえぞ!!」

龍人「街を戦場にされ、今殺されそうになってるこいつらが、俺を、魔物を許すと思うか!?」

龍人「今までいがみ合った、殺し合った、魔物と人間の過去が簡単に清算できると思うか!?」

龍人「結局のところ、俺達は同族が、自分が大切な生き物なんだよ!だから俺達は対立するんだよ!」

龍人「てめえの思考は異端だといい加減知れってんだよ!」

女勇者「で、でも……たとえ異端でも、実現したらどんなに素晴らしいか……」

龍人「無理だねぇ!こんな雑魚共をその仮想世界に連れて行こうとしてる段階で!」

龍人「雑魚共はなぁ、自分じゃ何もできないくせに、そのくせ多くを他人に望むんだよ」

龍人「この場にいる奴らだって、心の奥底じゃ何を思ってるかわからないぜぇ?」

龍人「多くは俺を恨んでるんだろうが、中には女勇者、お前を憎んでる奴もいるかもしれないぜぇ?」

龍人「魔王を倒して平和になったんじゃなかったのか、何故この魔物に苦戦してんだ、お前がちゃんと守ってくれないせいで俺達が苦しむんだってな」

龍人「勝手だよなあ。でも、それが俺達なんだよ。何より自分が一番で、自分に不利益な存在を認められない」

龍人「そんな連中が、皆のための、誰かのための世界なんか望むと思うか!?」
419: :2011/10/18(火) 23:28:28 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「……それでもそんな世界を望むなら、相応の指導者ってやつが必要だろう」

女勇者「それなら、私が導いて……」

龍人「てめえは器じゃねえよ!そもそも、そんな幻想を叶えられる奴なんか存在しねえよ!」

女勇者「くっ……うう……」ウルウル

龍人「てめえの身の程も知らずに、馬鹿げた理想抱えて右往左往する姿は滑稽でしかねえよ!」

龍人「いいか、てめえにもわかるようにはっきり言ってやる」

龍人「お前に世界は変えられない!!お前に俺は止められない!!」

女勇者「うう……うああ……!」ポロポロ

龍人「てめえはそこで泣いてるがいいさ。俺は強い者のための世界へと変えるために、てめえや雑魚共の亡骸を越えていくからよ」

側近「……悪いがそれは阻止させてもらう」

龍人「……しつこい男だなあ、あんたも。俺の話、聞いてたか?」

側近「聞いてたさ。女勇者には悪いが、お前の意見の方が現実的だと思う」

龍人「それでも俺に歯向かうのか?わからんなぁ、意地張りすぎて頭おかしくなったか?」

側近「……生憎だが、俺はそんな世界を描くに相応しい指導者ってやつを知ってるからな」
420: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 23:36:11 ID:sBrVYo19lY
魔王キタ━━━(゚∀゚)━━━!?
側近との名コンビ・最高の相棒w
つC
421: :2011/10/18(火) 23:39:00 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「……ああ?」

側近「お前こそ器じゃねえんだよ。お前は世界を変えるんじゃなく、世界に自分を強いるだけの存在なんだよ」

龍人「言ってくれるねえ、側近さんよぉ。……器じゃねえってんならよ、俺を止めてみせろよ!」

側近「言われなくてもそのつもりだよ!」

龍人「これでも同じ台詞が吐けるか!?」ズドドドド!!

側近「……ちっ!」バリアー

龍人「ほらほらぁ!ちゃんと守らねえと民が死んじまうぞぉ!!」ズドドドド!!

側近「うおおお!!」バリアー

龍人「……ところでよ、雑魚にそんなたくさん魔力を使っていいのか?……オラ!」シュッ

側近「なっ……ぐはあ!」バキィ

龍人「はははは!そんな様で俺を止めれると思ってんのかぁ!?」

側近「くそ……」

側近(……バーカ。お前を止めて世界を変えるのは、俺じゃねえよ)
422: :2011/10/18(火) 23:48:49 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「おらおらおら!」ドカドカドカ

側近「ぐあああああ!!」バキバキバキ

龍人「ふはははは!やっぱりとち狂ったてめえの戯言でしかなかったな!俺を止めるなんて無理だったんだよ!」

側近「はあ……はあ……」

龍人「……終わりだ。安心しろ、後で彼女もそっちに送ってやるさ。……あばよ」ズドーン!!

女勇者「あ……ああ……」ポロポロ

女勇者「いやああああ!!」

龍人「はぁーっはっはぁ!!やっと側近を殺し……」

龍人「……馬鹿な」

龍人「お前にはもう魔力は残ってないはずだ!!」

龍人「なのに何故!!」

側近「はあ……はあ……」バリアー

龍人「てめえの体が防御魔法で守られてやがんだよ!?」

側近「はあ……はあ……く、来るの遅すぎなんですよ……」

龍人「はあ?……あっ!?」バッ

魔王「……これはどういうことなんだよ?」
423: :2011/10/18(火) 23:53:25 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。
ついに魔王様がご登場なされました。長かった……長かったよ本当……
とうとう側近との合流、龍人の接触を果たしました。たぶんこっから一気に話が動くんじゃないかと思います。

>>411-412
1と5ですか。なるほど……ご意見ありがとうございます。
今現在どの方式を採用するか全く決めてないので、皆さんの意見が俺の今後を左右すると思います。
まあでもそれらの意見をどうまとめるかも決めてませんが。とりあえずしばらくは3行スタイルで進めようと考えてます。

>>420
というわけで、魔王きましたよ。
側近も魔王も認めてくれるかわかりませんが、俺もこの二人は名コンビだと思ってます。
なので、やっと合流させることができてけっこう嬉しいです。やっぱ魔王と側近が一緒じゃないとなんか嫌ですね。

……これ、携帯から見てる人は3行以上に感じるような気がする……
424: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 23:54:01 ID:5V2pnSlcCU
キターww魔王カコイイ〜wwww
425: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 23:54:35 ID:YepzLr4ZbA
orz
426: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 00:17:22 ID:BA4ZmfDMAk
魔王様私です結婚してください!!!!!!!!!!!
427: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 00:31:13 ID:xYHv2yZO6M
携帯からだと7〜8行かな
でも携帯の3行は短いからそれで大丈夫じゃないですかね。
428: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 01:57:51 ID:/X0pWY6/w.
なんでだろ?
魔王より側近のが、どうみてもカコイイ

そもそも魔王が変態だからこんなことに………
429: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 12:35:45 ID:yY3nABhL3k
バカヤロウ! 魔王様は国民を、側近たちを信じていらっしゃったんだよ! けど人生ってそううまくはおっぱい!
430: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 13:12:00 ID:h1FU9y4QR2
さぁ皆でおっぱいおっぱいさぁハイ
431: :2011/10/19(水) 22:56:44 ID:bEpZo/Xb/k
>>424>>426
魔王「いやーやっぱりわかってくれる人はわかってくれるんだね!結婚しよう!」
側近「結婚ってそんな簡単に決めていいものじゃないでしょう……」
魔王「いいじゃない、両想いだったら!……あ、でも側近がハーピーちゃんと結婚するのは許さないよ」

>>425
割と真面目にorzされる理由がわからなかったりします。すみません。
なんかショッキングなことってありました?ちょっと俺よくわかんないです。
まあどちらにせよ期待したリアクションではなかったですよね。自分の無知が恨めしい……or2

>>427
わざわざご報告ありがとうございます。
携帯で行数が多く見えるのはもちろん、それ以外にも、いい具合に句点が右端に収まっちゃったら4〜5行に見えることもあるんじゃないかと危惧しております。
まあこの辺は携帯から見ている方に察してもらうしかないかと思います。というわけで、よろしくお願いしますね。

>>428
魔王の変態行為から一連の問題が起きてるのは俺も気になってましたwww
その辺は側近に指摘してもらおうかと思ってました。その辺つっこませたいんで、たぶんそのやり取りは作中に行います。

>>429
それでも魔王様を庇っていただきありがとうございます。
しかし人生って本当にうまくいきませんよね。いろんな壁にぶち当たってしまいます。
そんな中で、俺達にできることと言えばおっぱい!

>>430
魔王「おっぱい!おっぱい!!」
側近「……」
魔王「おっぱい!!!!おっぱ……ちゃんとやれよぉ!!」

……えー、魔王様のおっぱいが炸裂したところで、報告を。
ちょっと先の展開を考えたいので、今日の更新は無し方向で話を進めたいと思ってます。
なんかこんがらがってきたので、ちょっと話を考え直したい気持ちが芽生えてしまいました。すいません。
こんな理由で更新を滞らせて申し訳ないです。でも、待っていただけたら嬉しいです。
432: :2011/10/19(水) 23:08:05 ID:bEpZo/Xb/k
>>425
ちょっとorzでググってきたんですけど。
失意にうなだれる的な意味の他に、跪くような意味もあったんですね。普通に知りませんでした。
役職だけは立派なうちの魔王様に対して、一応敬意を払ってそういう態度をとった……この解釈でおk?
433: 名無しさん@読者の声:2011/10/20(木) 02:17:49 ID:xGR/No6vHM
無理しない程度におっぱい
434: 名無しさん@読者の声:2011/10/20(木) 02:25:53 ID:6md7A0MgcE
ハーピーちゃん女勇者ちゃんのおっぱいにかんしては無理してください。
事細かな表現とか、
実生活で俺が揉めるようにするとか、
実生活で俺が揉めるようにするとか、
実生活で俺が揉めるようにするとか、
してください
435: 名無しさん@読者の声:2011/10/20(木) 02:39:04 ID:ldp/oNwss.
うそだ!!!!!!!!!!!!うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだ!!!!!
436: 名無しさん@読者の声:2011/10/20(木) 14:18:41 ID:sBrVYo19lY
>>433-435
落ち着くべきだと思うな(´・ω・`)
これあげるから つ女勇者&ハーピー写真集

1にも
つC
437: :2011/10/21(金) 22:01:39 ID:bEpZo/Xb/k
>>433
お心遣いありがとうございまおっぱい。
そういってもらえるとうれしいんですが、ちょっと無理して考えないと厳しい気がします。それで考えたストーリーも無理があるように感じて……。
書き溜めって大切だと痛感してます。一応こんな作品でも脱初心者にはなりますので、次は経験を活かしてちゃんと書き溜めようと決意しました。

>>434
前半は俺が頑張るしかないでしょうけど、後半は自分でどうにかしてください。
とりあえず太って、目を閉じて、妄想しながら肥えた自分の胸を揉みしだいてはいかがでしょう?
きっといろんな意味で泣けると思います。そのあとでもいいので現実と向かい合いましょう。

>>435
はう〜、435かあいいよ〜!お持ち帰りぃ♪
するか馬鹿!普通に怖いわ!
口調が乱暴だけど、ネタで言ってるだけだから気にせんといてや!

>>436
Cありがとうございます。
支援をいただけるのは嬉しいです。ええ、嬉しいんですけども。
よければ俺にも写真集くれませんか?よろしくお願いします。

……更新が遅くなって申し訳ないです。言い訳ですけど、昨日は早くから寝てしまいました。
とりあえず今から書いていきます。この話はどうなるのかなあって、書いてる人が他人事になるくらい先が見えてないわけですが。
それでも頑張ることだけは約束します。どのような評価にもちゃんと向き合うので、完結までよければお付き合いください。それでは本編へゴー。
438: :2011/10/21(金) 22:12:07 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「魔王……生きてやがったのか!!」

「あいつは確か……」「女勇者様が連行した魔王だ!」「死んだんじゃなかったのか?」

女勇者「ま、魔王……?どうしてここに……?」

魔王「……側近が女勇者ちゃん達をいじめてると聞いて脱獄してみたら」

魔王「街は悲惨なことなってて、女戦士ちゃん達が必死に救助活動を行ってた」

魔王「手伝おうとしたら最初は怖がられて面食らったけど」

魔王「事情を話したら協力的になって、ここに行くよう指示された」

魔王「指示に従ったら、女勇者ちゃんは傷ついて泣いてるし」

魔王「なんか多くの人達が危機にさらされてるし」

魔王「おまけに女勇者ちゃんをいじめてたはずの側近までボロボロになってる」

魔王「……どういうことか説明してもらおうか!そこのドラゴン人間!」
439: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 22:13:41 ID:7PGDza7YSQ
リアルタイムktkr
440: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 22:17:04 ID:sBrVYo19lY
キャー
魔王様かっけぇー
女じゃないわけじゃなくないけど結婚しよう!
つC
441: :2011/10/21(金) 22:24:56 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「……はっ、人間なんかに遅れを取った無能な魔王が何を粋がってるんだよ!」

龍人「悪いが現在の魔王は強いこの俺様なんだよ!過去の遺産の居場所なんかもうねえんだよ!」

魔王「お前が魔王?……そうか、そんなことになってたんだ」

魔王「側近が人間を滅ぼそうとしてたんじゃなかったんだね。よかった……」

側近「はあ……はあ……あ、あなたは自分の部下も……信じてやれないんですか?」

魔王「ごめんね、入ってくる噂だけじゃ真相まで辿り着けなくて。今回復するから……」

龍人「させねえよ!!」ズドーン!!

魔王「……ほら、これで大丈夫」カイフクマホー

龍人「っ!?(俺の攻撃魔法でびくともしない、だと!?)」

側近「ふう、脱獄から何レスかかってるんですか。頭悪いんですから、せめててきぱき行動しましょうよ」

魔王「……側近の毒舌も久々だから、苛立ちより嬉しさの方が多いな。女勇者ちゃんも回復するね、はい」カイフクー

女勇者「あ、ありがとう……あの、戦士さん達が大変なの!彼らも助けてあげて!」

魔王「え?あ……懐かしい面々が。よーし、助けに行こう!」

龍人「うおあああああ!!」ズドドドド!!

魔王「……ついでに力も返そうか。……あれ?どこに封印したかな?」

龍人(な……なんで俺の攻撃を浴びて、こいつは無事なんだよ!?)
442: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 22:29:43 ID:sBrVYo19lY
>龍人「うおあああああ!!」ズドドドド!!
必死だなww
443: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 22:33:30 ID:Qcv.6iqdjs
初リアルタイム!

魔王無敵すぎるww

C
444: :2011/10/21(金) 22:37:59 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「あ、あったあった。これでたぶん大丈夫!てーい!」

戦士「……ん?あ、あれ?確か半人半龍の魔物に襲われ……」

魔法使い「……って、ああ!魔王!」

僧侶「お前、死んだんじゃ……!?」

女勇者「ていうか、何でここに……なんか性格も変わってない?」

魔王「細かい説明は後にしよう!とにかく今はあいつをどうにかするのが先決でしょ!……だよね、側近?」

側近「はい、それで間違いありません」

魔王「よーし、じゃああいつを懲らしめるね!」

女勇者「そ、そんな、無理よ!呪いの兜まで被ってるのに、魔王はあいつの強さを知らないから……!」

側近「大丈夫だよ」

女勇者「え?」

側近「女勇者だって魔王様の本当の強さを知らないだろ?」

女勇者「……私達と戦った時は全力じゃなかったんだっけ?」

側近「魔王様が到着した時点で、勝ちは確定したようなもんだよ。安心して見てろ」

魔王「よくも女勇者ちゃんをいじめたな!絶対に許さないぞ!」

龍人「野郎、舐めやがって……」
445: :2011/10/21(金) 22:52:19 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「さっそうと現れやがって!正義のヒーロー気取りか!?言っとくがここらに雑魚共がいる限り、俺の有利は……」

魔王「全員もう防御魔法で守ってるよ」

龍人「は?……うわあ!?」

僧侶「すごい……避難した人達の一人一人に高度な防御魔法を的確にかけてる……」

戦士「これならもうあの魔物に襲われる心配はない!あいつへの攻撃に100%集中できるぞ!」

龍人「……馬鹿が!それは魔力を雑魚に注ぎながら俺と戦うことを意味すんだぜ!?」

龍人「魔力を纏ってない奴に俺の相手が務まるかよ!!」ズドドドド!!

魔王「……案外務まるんじゃないかなあ?」

龍人「……」

龍人「……あれー?」

女勇者「な、なんであいつの攻撃をくらって無事なの!?街の人達を守るためにあんなに魔力を消費してるのに……」

側近「簡単だよ」

女勇者「え?」

側近「人間達を守るために魔力を使って、それでもなお龍人より魔力の量で勝ってるだけだよ」

女勇者「」

側近「まあ仮に魔力が尽きてても、魔王様なら肉体の強さだけでも勝てると思うけどな」

女勇者「嘘でしょ……呪いの兜も被ってるのに……」
446: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 22:55:12 ID:/VjY1d6A56
魔王最強すぎワロタwww
だから好きwwwww
っCCCCC
447: :2011/10/21(金) 23:04:16 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「くそが!くそが!くそがああ!!」ドカッバキッガンッ

龍人「こんな……こんな馬鹿なことが!!」ズドドドド!!

龍人「俺の攻撃が効かないなんて、許されてたまるかああ!!」ズドーン!!

魔王「……気は済んだ?」

龍人「……嘘だ、何でなんだ……」

魔王「本当は手荒な真似なんかせずに話し合いで解決できればよかったんだけどね……」

側近「煽り耐性0で口喧嘩も弱いくせに何言ってんだか……」

魔王「だけど、お前は女勇者ちゃんを傷つけた!悪いけど……コテンパンにやっつけてやる!」シュッ

龍人「ひぃ……うぎゃあああああああ!!」バキィ

女勇者「うわあ……圧倒的だ」

側近「な?勝ちは確定してたろ?」

戦士「……戦闘描写はしなくていいのか?」

側近「いいだろ。この攻めっぷりを細かく描写したら読者のトラウマもんになるだろ」

僧侶「ある意味映像作品じゃないSSで助かったな……」
448: :2011/10/21(金) 23:17:11 ID:bEpZo/Xb/k
魔法使い「……なんか魔王が戦いはじめて一気にギャグ調になったな」

側近「……良くも悪くも、あいつは自身の周りの環境を変えちまうんだよ。俺も……あいつのせいで変わっちまったからな」

戦士「……それにしても」

龍人「ぎにゃあああああああ!!」ボコボコ

魔王「まだだ!女勇者ちゃんが受けた苦しみと悲しみはこんな物じゃないぞ!」デュクシッデュクシッ

戦士「……さすがにやりすぎなんじゃないか?」

側近「そうだな、動画サイトで即削除されるレベルのグロ映像になってきたな」

女勇者「……魔王!」ダッ

魔王「女勇者ちゃん?俺はこの男に体罰を与えているところだから……」

女勇者「お願い、そいつをもう許してあげて!それ以上やったらそいつが死んじゃう!」

魔王「女勇者ちゃん……こいつにいじめられたっていうのに、何て優しいんだ!素敵すぎるぅ!!」

女勇者「こいつは生きて罪滅ぼしするべきだと思うし……感情に身を任して殺害とか、そんなことはしてほしくない……」

魔王「女勇者ちゃん……」ジーン…

魔王「……わかったよ!こいつへの体罰はここらでやめるとするよ!」

龍人「」ピクッピクッ

魔王「……ちょうど気絶したから、もう街の人達が襲われることもないだろうしね」
449: :2011/10/21(金) 23:23:28 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここまでにします。

>>439>>443
一昨日や昨日に更新しなかった奴が何を言っておるかって感じですけど、だいたい毎日>>265くらいの時間に出現しますよ。
ポケモン金銀のラプラスみたいな面倒臭い曜日指定も特にないので、時間帯さえ把握してれば安定して遭遇できます。
安定して出現するので、ハイパーボールみたいな高価なのは使わず、モンスターボールくらいでどうにかしましょう。

>>440
魔王「よし、結婚しよう!……あれ?女じゃなくて、それも違って……」
側近(……面白いからもうちょっと黙ってようっと)
魔王「女じゃないっていうのも違うとみせかけて、だから……あれ?え?結婚、する?え?」

>>442
龍人からしてみれば……たとえば学校一強い不良がいたとしまして。
「俺最強だからwwwなんならこの辺支配しちゃうけど?ww」って感じで隣の学校に喧嘩売りに行ったら。
そこ仕切ってたのが全盛期のエメリヤーエンコ・ヒョードル級の奴だった、みたいな展開ですからね。慌てるのも無理はないでしょう。

>>443>>446
いつかの返事にも書いたと思いますが、魔王様の実力はチート級で、世界征服を楽勝で行えるような強さの御方なのです。
意識してそうしたわけじゃないんですが、登場させるとそれでもう終わっちゃうから現場入りを遅らせたのかもしれませんね。
まあとにかく、魔王様の登場で良くも悪くも空気が変わりました。この御方は根本的にギャグ体質のようです。
450: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 23:33:37 ID:Z/5gMg0gNA
>>1
龍人→蟻の王メルエム
側近→ネテロ会長
勇者たち→幻影旅団


魔王→孫悟空(超サイヤ人3)



パワーバランスはこんな感じでOK?
451: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 23:40:32 ID:sBrVYo19lY
>>450
世界征服できるぐらいなら
本家神龍レベルじゃね?
452: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 05:09:24 ID:qviQorEFqA
日に日に焦らしが上手くなってるきがす…
>>1の馬鹿野郎〜www
(´-ω-`)≡3
453: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 15:37:16 ID:Oxxgj38g2.
魔王の嫁は私!
魔王に選択権はなし!
454: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 15:55:31 ID:OPjjzsSZjw
なら女勇者は俺がもらう
異論はないな?
455: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 16:08:27 ID:w1j0WUkscs
なら女戦士は俺の嫁さん!
だまって着いてこい!!!
456: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 16:34:46 ID:TwhE4fWSAQ
んじゃ女魔法使いさんは私がいただきますね。
457: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 17:33:49 ID:sBrVYo19lY
よかった、側近残ってたw
婿に貰っていきますね。
458: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 19:54:30 ID:CFD0b4ypFo
なら>>1もらっていきます
459: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 20:03:14 ID:ln.l.Bu3Ho
>>453
それは私が阻止させて頂こう

460: :2011/10/23(日) 00:25:09 ID:bEpZo/Xb/k
>>450
ああー、もうそんな感じでオッケーだと思います。自分なりに考えてたバランスをいい感じに言い当ててくれてると思います。
戦闘力はイコールにならなくても、戦闘力差という点ではものすごくイコールで結ばれる感じだと思います。

>>451
あれ、神龍ってそんな実力をはっきり示すような描写あったっけ?って考えること数秒。
その後、もしかしてGTの話かな?って結論に至りました。
だとしたら申し訳ないです。ドラゴンボールの漫画はすごく読みましたが、アニメの方は見てなくて、GTもよくわかんないです。

>>452
焦らしてるのではなく、先の展開が思うようにまとまらないだけです。いや、いばって言うことではないですけども。
いや〜、クライマックスっぽいのは嫌でも感じとってるわけで、ポンポーンとテンポよく書いていきたい気もありますが。
それができない状況ってわけです。申し訳ないです。

>>458
俺でいいんですか?本当に俺でいいんですか?
いい歳してジャイアンに泣かされるような夢を見る、そんなマダオな俺ですよ?
しつこいですけど、もう一度問いますよ。本当に俺でいいんですか?
461: :2011/10/23(日) 00:25:34 ID:bEpZo/Xb/k
>>453>>459
魔王「わーい!最近俺いろんな人からプロポーズされるよ!嬉しいな〜」
側近「いや、それって最終的には一人に絞らなくちゃいけませんからね」
魔王「……魔界は一夫多妻制を許可する方針にしちゃダメかな?」

>>454
女勇者「わ、私!?私って戦うことしかできない可愛くない女の子なのに……本当に私でいいの?」
女戦士「けっ、その美貌で何言ってんだか。嫌味か?」
女勇者「いやいや!わ、私なんか綺麗でもなんでもないって!///」

>>455
女戦士「おー、なかなか男らしい台詞だな。かっこいいぜ!……でも、こんな男みたいな私でいいのか?」
女勇者「何言ってるの……スタイル抜群でかっこいい女戦士だからこそ、でしょ」
女戦士「お、お前こそ何言ってんだよ!わ、私、全然そんなんじゃねーよ!///」

>>456
女魔法使い「……」オドオド
女戦士「あー何て?……うん、うんうん……なるほど。456、無口で鈍臭い私で本当にいいの?ってさ。……可愛いんだしいいんじゃね?」
女魔法使い「……///」

>>457
側近「俺か……いや、でも俺は」
ハーピー「い、いやです!私も……私だって側近のことが好きなんです!お願いします、結婚は考えなおしてくれませんか!?」
側近「……こういうことなんだけど、あの、うん、わかってくれるか?」
462: :2011/10/23(日) 00:26:15 ID:bEpZo/Xb/k
※長文がくるぞぉ!!嫌な奴は早急に退避しろぉ!!

最近、話を進めるのに手こずってる俺なんですけど。
クライマックスが近づいてるのをひしひしと感じつつも、思うように進められない、もどかしい日々を過ごしています。
話がうまいことまとまらないし、それが文字として形になってくれない、もう最高級に焦って腹痛がマッハという悪循環が生まれつつあります。
で、ちょっとこのままじゃいかんということで、ここいらで奇策に出たいと思います。
その奇策とはずばり、完結の瞬間まで書き溜める作戦、であります。
ちょっとしばらく書き溜めまして、本編の最後まで書けたら投下しようかと。
つまりは、次の更新まで期間があくし、次の更新で本編は終わりという感じになります。おまけで日常編みたいなのはやろうと思ってますが。
そういう作戦を実行しようと思うので、何日か放置になると思います。それをご了承いただきたいなーっていう連絡です。
一応おわびとしておまけみたいなの書いておきました。こういうのや日常編はすらすら書けるのになー……

あと、皆さんに質問があるんですけど。
たとえば絵スレとかでこのSSを描いていただき、お礼が言いたい時とかに。
なんて名乗れば俺ってわかってもらえますか?
魔王SSって俺以外にも書いてる人いますし、かといって○○魔王とかの○○に何いれればいいのかよくわかんなかったりします。
その辺いい案をくれないかと密かに期待しておきます。どうかよろしくお願いします。ではおまけへ。
463: :2011/10/23(日) 00:26:50 ID:bEpZo/Xb/k
「背後で爆発が起きて振り返る」を魔王達がやったらどうなるのか実験(主にペア、たまに一人)

・魔王&側近の場合
ドカーン
魔王「うわあ!!え?何!?何なの!?」

側近「魔王様、人前でおならするのやめてもらえます?」

魔王「おならじゃないよ!今のおならなら、俺昨日何食べたんだよ!?」

側近「音の大きさ的に個体まで出たんじゃないですか?」

魔王「だから違うって!よしんば俺のおならだったら2mは吹き飛んでるよ、俺!」

側近「冗談はさておき……魔王様、何が起こったかのか後方を確認してもらえますか」

魔王「いやだよ!怖いもん!」

側近「大丈夫ですって。仮に魔王様が亡くなるようなことになれば、葬式の時に泣いてあげますから」

魔王「ホントだな!?ホントに泣いてくれるんだな!?わかった……調べてくる」ウルウル
464: :2011/10/23(日) 00:27:13 ID:bEpZo/Xb/k
・側近&ハーピーの場合
ドカーン
ハーピー「きゃあ!」

側近「っ!大丈夫か、ハーピー!?」

ハーピー「う、うん。側近は大丈夫?」

側近「俺は大丈夫だ。……どうやら近くで爆発が起こったみたいだな」

ハーピー「ば、爆発!?」

側近「大丈夫だ!俺がいる……ハーピーは俺が守る」ギュッ

ハーピー「側近……」ギュッ

側近「いいか?絶対に俺から離れるなよ?……後ろを確認する!」クルッ

・ドラゴン、スライム、ゾンビのトリオの場合
ドカーン
ドラゴン「うわあ!?」

スライム「何!?爆発!?」

ゾンビ「今の衝撃で両腕落ちたんだけど!」

ドラゴン「うわ、こわ……スライム、確認してよ」

スライム「この中だとお前が一番強いんだからお前がしろよ!」

ゾンビ「いや、俺、両腕落としてんだけど!」

ドラゴン「仕方ねえなあ、何かおごれよ?」

スライム「いや、無償で行えよ!」

ゾンビ「俺の両腕が落ちたって言ってんだろ!拾えよ!」
465: :2011/10/23(日) 00:28:07 ID:bEpZo/Xb/k
・女勇者&女戦士の場合
ドカーン
女勇者「きゃあ!な、何!?」

女戦士「なんだあ?祭りか?」

女勇者「そんなわけないでしょ!敵の襲撃かも……女戦士、気をつけて!」

女勇者「……女戦士?」

女戦士「うわあ、すっげえ爆発の跡だなあ。音もでかかったしなあ」

女勇者「もう現場を調べてるー!?もう、敵の攻撃だったらどうするのよ!?」ダッ

・女魔法使いの場合
ドカーン
女魔法使い「っ!?」ビクッ

女魔法使い「……?」クルッ

女魔法使い「っ!」ビクッ←爆発の跡がすごすぎてびっくり

・1の場合
突然、大きな音が俺を襲った。鼓膜が破けるかというほどの轟音、強風に乗ってきた火薬のにおいは鼻を刺激する。それらは、俺の後ろで爆発が起こったという事実を物語っていた。
間もなく人々が前方へと逃げだす。彼らと同じように逃げようとも思ったが、ちょっとした好奇心に邪魔をされ、恐怖心と共に俺は振り返った。
466: 名無しさん@読者の声:2011/10/23(日) 00:50:12 ID:y.Lm0WtXBU
龍人に泣きながらぽこぽこ殴られながら、くねくねと煽ってる魔王様を受信した

魔王様は私の嫁。異論は認めない
467: 名無しさん@読者の声:2011/10/23(日) 01:11:04 ID:I94awiT9bk
名前か、難しいな…
いっそコテつくっちゃった方が楽なのでは?
468: 名無しさん@読者の声:2011/10/23(日) 02:52:13 ID:Oy1G9e/yPY
ドM魔王 とかだめですかね(・◇・)笑
469: 名無しさん@読者の声:2011/10/23(日) 06:20:44 ID:qjNS3bDJUo
女戦士カワイイよ(;´д`)ハアハアハアハアカワイイよハアハアハアハア
(;´*`)ウッ


フゥ(`・ω・´)キリ
さて嫁に来て貰おうか!
470: 453:2011/10/23(日) 09:40:03 ID:.L.Jxg.m9s
>>466
認めるか!魔王は私の嫁だ!
間違えた、婿だ!!!!
471: 456:2011/10/23(日) 10:02:17 ID:ScZrKHOJSw
フフフ…自分を卑下しちゃあいけませんよ女魔法使いさん。

因みに、好きな本を教えて下さいm(__)m
472: 名無しさん@読者の声:2011/10/24(月) 14:31:17 ID:XUDkD6U37I
>>471
いやにリアルなナンパだな…w
473: 459:2011/10/24(月) 17:25:42 ID:jo4dSKI5kg
>>466>>470
何をおっしゃるお二方。
魔王は私の婿!!これ常識(`・ω・´)キリッ

474: 466:2011/10/24(月) 19:09:00 ID:xGR/No6vHM
魔王様の嫁の座はあなたがたに渡すんで、私は悠々と魔王様の婿の座につきますね^^
475: 名無しさん@読者の声:2011/10/24(月) 19:15:57 ID:sBrVYo19lY
あれ?なんか>>474のせいで頭が混乱してきたぞ?
とりあえず俺は魔王の婿につけばいいんですね
476: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 01:12:17 ID:hDHpJ5nbX.
1マダ??(´・ω・`)
477: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 18:33:09 ID:IFKL1janvs
魔王様抱いて
478: :2011/10/25(火) 22:16:16 ID:bEpZo/Xb/k
>>466>>470>>473-475>>477
なんか魔王様争奪戦線が混沌としてきましたね……
なんつーか、俺もわけわかんなくなってきましたwww
とはいえ、うちの魔王様を良く言ってくださってるのはわかります。魔王も嬉しがってると思いますよ。

>>467-468
コテですか、それもいいかもしれませんね。
でも、正直名乗りたい名などないという、ちょっとしたロム兄さんの気持ちもあるんですよ。
機会があれば、皆さんから応募してもらうのもいいかもしれませんね。……でもドM魔王は抵抗あるなあwww申し訳ないですww

>>469
女戦士「待てや。お前……今、何出したよ?」
女勇者「いい人が見つかってよかったね。私は応援するよ!」
女戦士「ちょ、待て待て。お前……今あれを……ええ?」

>>471-472
魔法使い「……ま、魔道書……とか」オドオド
女戦士「だってさ、456。うちの可愛い女魔法使い口説きたいんなら上級魔道書でも用意するんだな」
1「どうでもいいけど456ってカイジの456賽思いだすよね。……いや、その……ごめんなさい」

>>476
すみません、今まで書き溜めてました。
今から言い訳するのもなんだかなーって感じですけど、クライマックスが見えないという理由で書き溜めさせていただきましたが。
書き溜めた今なおよくわかんないという惨状です。話の浅さとか矛盾とか気になりそうな勢いですが、とりあえず今から貼りますので、その辺は皆さん方に判断していただくしかないかと思ってます。

とりあえず>>462で書いた奇策の準備が整いましたので、今から投下に移ります。
>>448からの続きになります。どうぞー
479: :2011/10/25(火) 22:17:49 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……今の内に力を封印してっと」キュィィン

側近「魔王様!」ダッ

魔王「おーう、側近!こいつ倒したよー!褒めて褒めてー」

側近「魔王様、見事な勝利でした。俺もそいつにやられてまして、内心スカッとしましたよ」

魔王「側近倒すってすごいよね。実際強かったしねー」

側近「赤子同然にあしらっておいて、それは嫌みでしょう」

魔王「嫌みじゃないよー、女勇者ちゃんをいじめたのは許せないけど、すごい立派な戦闘力を持ってたよ」

側近「……」

魔王「……な、何?ジーって見て笑ってさ……不気味なんだけど」

側近「いいですか?一度しか言いませんよ?」

側近「やはり俺が仕えるべき御方はあなたでした。再びあなたに仕えられる日が来たことを誇らしく思います」

魔王「……」ポカーン

側近「……」

魔王「……ぷっwww急に何言ってんのww離れ離れになって寂しかったん?wwww」

側近「……今のを忘れろぉ!!」ヘッドロック

魔王「え、ちょ、おま……ぎゃああああ!!」ギリギリギリ
480: :2011/10/25(火) 22:18:19 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「痛い痛い痛い!忘れる、忘れるから!忘れるから放して!」ギリギリギリ

側近「ちっ……たまに褒めてやったらすぐ調子に乗るんですから……」スッ

魔王「あー痛かった……ところで側近」

側近「はい、何でしょう?」

魔王「……お前も確か女勇者ちゃん達をいじめたんだよな?」ゴゴゴゴ

側近「……」アセダラダラ

魔王「女勇者ちゃんをいじめる悪者にはお仕置きが必要だよなあ?」ゴゴゴゴ

側近「ま、待ってください!そんな量の魔力を放たれたら、俺死にますよ!」

魔王「うるさい!だいたいお前があんな奴に負けるからいろいろ大変なことになってんじゃんか!」

側近「……あのですねえ、それを言い出したら煩悩的な理由で女勇者にわざと負けた魔王様が諸悪の根源じゃないですか!」

魔王「え?……ああ!あ……ああ……ご、ごめん、なさい……」

側近「女勇者が傷つく理由になった悪党にはお仕置きが必要ですよ……ねえ!?」ホッペタツネリ

魔王「いたああああ!!ご、ごめんなさぁぁぁい!!」ギューッ

戦士(なんか急に入りづらい空気つくられた……)

女勇者(魔物の力関係がわからなくなってきた……)
481: :2011/10/25(火) 22:18:53 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「あ、あの……」

側近「ん?」

魔王「いたかったー……なあに?女勇者ちゃん!」

女勇者「魔王の性格が激変してたり、正直未だに魔物と共闘できた理由もわからないんだけど……」

女勇者「でも、世界共通の敵を退けることができたのだけはわかるわ。本当に……本当にありがとう!」

魔王「ああ、いいのいいの!俺は女勇者ちゃんと街の人達、ついでに側近を守りたかっただけなんだから!」

女勇者「……人間と魔物が手を取り合えた。そしてそれを皆に示せた」

女勇者「これでもう、人間と魔物が手を取り合える世界も夢じゃないよね!」

魔王「あ……」

側近「……」

女勇者「……な、何?何で黙るの?」

魔王「……あ、あのね、女勇者ちゃん。その……あの……」

側近「……人間と魔物の遺恨はそんな簡単には消えない。周りを見てみろ」
482: :2011/10/25(火) 22:19:32 ID:bEpZo/Xb/k
側近の発言を機に私は周囲を見回した。
思わず息を呑む。そこには、私の想像していた光景はなかったのだ。
街の人達は魔王を、側近を、恐怖の対象として見ていた。彼らの目からはそれが見て取れた。

「な……なんで?魔王は……私達を助けてくれたんだよ!?なのに何で……そんな目で……」

私が言い切る前に、それを遮って側近が言葉を発する。

「俺達が魔物だからだろう。結果として助けられただけで、腹の中では何考えてんのかって感じだろ」

「でも!側近達は人間との共存を考えてくれてるんでしょう!?」

「それを人間達にどう伝えれば信じてもらえるんだ?俺達は……魔物と人間は、今まで散々に殺し合い、騙し合ってきたんだぞ」

側近にそう指摘されて、私は言葉を呑む。私も……最初は側近や魔王を信じていいのかわからなかったし。
ましてや多くの人達は魔物に対しての対抗手段を持たない。裏切りは即死を意味する……魔物に対して恐怖し、信じることができないのは当然なのかもしれない。
実際に、悪意を持った半人半龍の暴挙による被害を被ったのだ。その半人半龍の上をいく存在で、長らく人間を陥れてきた魔界の王、魔王が怖いのも仕方ないのかもしれない。
483: :2011/10/25(火) 22:20:06 ID:bEpZo/Xb/k
ふと、あいつの言葉を思い出す。

「結局のところ、俺達は同族が、自分が大切な生き物なんだよ!だから俺達は対立するんだよ!」

「そんな連中が、皆のための、誰かのための世界なんか望むと思うか!?」

「お前に世界は変えられない!!お前に俺は止められない!!」

……思えば側近だって現実的な意見はこっちだと言っていた。
私は……私達は、世界に蔓延る悪意にのまれゆくしかないのだろうか。
人間と魔物が共存する世界なんて夢でしかなかったのだろうか。
共存なんて、所詮は一部の限られた者にしかできない代物だったのだろうか。
……私のしてきたことは、目指した未来は、全て無駄だったのだろうか。

そう思い、必死に涙を堪えていると、まだ幼い女の子が、ふらふらと魔王達の方へと歩いてきた。
484: あげちゃった:2011/10/25(火) 22:20:48 ID:bEpZo/Xb/k
私は何事かと思い、幼い女の子をただただ見ていた。魔王達もおそらくは同じ気持ちで彼女を見つめている。
彼女は魔王達の前で立ち止まると、満面の笑みを見せてこう言った。

「おにいちゃん、わたしたちをまもってくれて、ありがと!」

びっくりした。有り体な言葉だが、本当にびっくりした。諦めてた言葉が、展開が、今目の前で繰り広げられたのだから。
間もなく男女の二人組が女の子のもとへと駆けてきた。おそらくは彼女の両親だろう。
母親とみられる女性は、女の子を魔王達から守るように抱きかかえると、すごい剣幕で次のように叫んだ。

「何をしてるの!?この男の人はね、さっきの悪い人の仲間の人なのよ!?」

「そうなの?でも、このおにいちゃんはわたしたちのこと、まもってくれたよ?」

女の子の発言で、母親の表情は複雑な物になる。全員を確認したわけではないが、この場の大人達のほとんどがそうなったのではないだろうか。
485: :2011/10/25(火) 22:21:13 ID:bEpZo/Xb/k
「わたしね、まものとかにんげんとかってはなし、よくわからないけど」

「おにいちゃんがいいひとだってことは、なんとなくわかるよ」

「あのへんなおにいちゃんがいじわるしてこわかったけど」

「おにいちゃんがたすけてくれて、ほんとにうれしかったよ!」

「わたしもママもパパも、たいへんなことにならなくてすんだもん!」

「あのいじわるなおにいちゃんのともだちだっていうけど」

「わたしのともだちにも、やさしいともだちや、いじわるなともだちっているもん」

「だからおにいちゃんもやさしいひとなんだよね!いっぱいおれいをいいたいな!」

「ママ、それでもこのおにいちゃんにおれいしちゃだめなの?」
486: :2011/10/25(火) 22:21:33 ID:bEpZo/Xb/k
純粋無垢な女の子の言葉は、街の人達には大いに響いたのではないだろうか。なんとなく、大人達の表情からそう思う。
その感情は、間もなく言葉になって、緩やかにその場を支配していった。

「そうだよ……確かにあいつは魔物で、しかも魔王だけど、俺達を守ってくれたよ……」
「意図がどうとか、信頼できるできないじゃない、その事実に対して感謝もしないなんてどうなんだよ?」
「……私達、自分の身を案ずることだけ考えて、何かを見落としてるんじゃないかしら」
「あの半人半龍のやつの言った通りだな。俺達は、自分のことしか考えてなかった……」
「街を、人を、何かを守るのを他人に任せて、それが当然かのような振る舞いをしてきた……」
「そういう態度が、目を、心を濁らせたのかもしれない……」
「人か魔物か、それだけを気にするようになった。良い魔物、悪い魔物、全てを突っぱねるようになった……」

しばらくざわついていたが、ある人物が一歩前へ踏み出したのをきっかけに、発せられてた言葉はぴたりと止んだ。
その一歩踏み出したのは、街の代表を務める老人だった。
487: :2011/10/25(火) 22:21:54 ID:bEpZo/Xb/k
代表「助けてもらった身でこんなことを問うのも情けないが……わしらは御主らを信じてよいのか?」

魔王「……信じて大丈夫だよ。俺が魔王を勤める限り、魔界は和平の方向で頑張るから!」

代表「しかし……わしらもそうじゃが、相手の得体が知れんのはそちらも同じじゃろう?お互い、そんなに簡単に信じていいのか?」

魔王「……誰かを信じるのって怖いことだと思うよ。誰かのことを他人が100%理解するってできないと思うし……信じるってことは簡単じゃないよ」

代表「だったら何故……?」

魔王「……俺の場合は、その先にある未来を皆で分かち合いたいから、かな」

代表「先にある未来?」

魔王「俺には側近がいる。ドラゴンがいて、スライムがいて、ゾンビもいる。城の仲間達がいる」

魔王「その仲間達と仲良く過ごすのって、すっごく楽しいんだ。毎日が宝物だよ」

魔王「その楽しみをさ、もっとたくさんの魔物や人で分かち合えたら、もうやばいことになると思うんだ」

魔王「それは、絶対にいがみ合う日々より素晴らしいものだと思うよ。だから、大変で辛くて怖いことってわかってても、一歩踏み出せるのかな」

代表「で、でも……それだけ信用して、そういった世界を目指して頑張れば頑張るほど、悪意に邪魔された時の挫折も大きくなるじゃろう」

代表「それは絶対に避けられぬことと言っても過言ではないじゃろう。そんな報われる保証もない努力を続けることができるのか?」

女勇者「……」
488: :2011/10/25(火) 22:22:15 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……できるよ」

代表「……何じゃと?」

魔王「だって、俺がそうしたいからするだけだもん」

魔王「ただ、中には俺の考えが嫌で、反発する奴も出てくるのもちゃんとわかってる。……実際、そこのドラゴン人間がそうしたんだし」

魔王「それに、途中で裏切りにあうかもしんない。そんときは俺、泣いちゃうかもしれないよ」

魔王「でも、それでいいんだよ。だって、俺の考えを皆に強要するつもりはないもん」

魔王「それはここの皆も一緒だよ。助けてもらった感謝と、魔物を信じていいのかわかんない怖さが入り混じって、正直どうしていいのかわかんない状態なんだと思うけど」

魔王「俺は気にしないから大丈夫!いや、気にはなるけど……けど、俺を突っぱねたっていいんだよ」

魔王「だからって、俺が魔物と人間の共存の足掛かりを掴んだ時に仲間外れにしたりもしないから安心して!」

魔王「今ここで俺を信じないからって、人間との明るい未来を切り捨てたりしないから……俺を気にせず自分の正直な気持ちに従ってよ!」

代表「……なんで、なんでそこまで自分を犠牲にしながら、相手に優しくできるんじゃ?」

魔王「ん?簡単だよ。悲しい表情や怒った表情を見るより、明るい笑顔を見た方が俺も嬉しいもん!」ニコニコ
489: :2011/10/25(火) 22:22:36 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「……」

側近「すげーだろ?うちの魔王様はあんなことを本気で言える御方なんだぜ」

代表「……」

魔王「皆がどんな選択をしようと、俺は信念を変えないで人間に歩み寄る努力は続けるよ。だから皆は嘘偽りのない選択をして!」

代表「……」

幼女「おにいちゃんのはなし、よくわかんなかったけど、わたしはおにいちゃんをしんじるよー!」

魔王「ありがとー!大人になったらお兄ちゃんと結婚しようね!」

側近「台無しですよ……」

代表「……長らく続いた人と魔物の争い」

代表「お互いが自分のことしか考えず、相手を理解しようともしなかった」

代表「そのような時代で、御主のような志を持つ者が現れたこと」

代表「それは時代が変わる時が訪れたという報せなのかもしれないな」

代表「……信じよう。きっと王様もわかってくださると思うよ」
490: :2011/10/25(火) 22:23:01 ID:bEpZo/Xb/k
諦めかけてたそれが目の前で展開された。満面の笑みである魔王と、やれやれというような微笑みの代表が固い握手を交わしたのだ。
驚く私の隣で、側近はこんなことを言い出した。

「……魔物と人の遺恨は簡単には消えないと思ってたんだがな」

「魔王様、やってくれたな……」

「まあでも真のMVPはあの子だろうし、完全な和平なんてまだまだこれからだろうけどな……」

側近には悪いけど、返事をすることもせずに私は魔王とあの子のとこに駆け出した。
そして体当たり同然に魔王へと抱きつく。

「うえぇい!?お、おおお女勇者ちゃん!?///」

困惑してる様子が見て取れた。魔王に悪いかなって少し思ったけど、ごめんね。なんだか我慢できなくって。
ずっとずっと夢でしかなかった、人間と魔物の共存。その第一歩が踏み出せたことが、嬉しくって体が勝手に動いてた。
491: :2011/10/25(火) 22:23:25 ID:bEpZo/Xb/k
「ありがとぉ……本当にありがとぉ……!!」

それは自然に発した言葉だった。別に魔王もあの子も私に感謝されたくてした行動ではないだろうけど、それでも言葉は出てしまう。

普通では解り合えるはずのなかった両者の気持ち。少なくとも、私には無理だった。
でも、魔王とこの子が。
次世代の可能性が人々の概念を根本から変えさせて。
優しい心が全てを受け入れ共に在る未来を示したことで、この瞬間は生まれた。
私の夢が、誰もが望んだはずの完全なる平和の道を切り開いてくれたことが嬉しくって、感謝の言葉が自然と生まれた。

あるがとう……本当にありがとう……!!



……この瞬間、人間と魔物の長い戦いに終止符が打たれたのだった。
492: :2011/10/25(火) 22:23:52 ID:bEpZo/Xb/k
それからのことを少し話そうと思う。

魔王の本当の人格を知った王は、和解を快諾。二人の王が手を取り合い、戦争は終わった。
だが、真の意味では未だ終わってはいない。人間界で魔物を受け入れたのは王都の人々くらいのもので、世界のほとんどは魔物を許してなどいないからだ。
それは魔界も同じようで、真に和解できた者は世界の1割にも満たない。
そんな状態でどうすればいいのかって、そこはお互いの姿を示し合い理解していくしかないと思う。
ただ、あの瞬間を目撃した私としては、たとえ時間がかかっても最終的には完全に和解できると信じている。
今はその時を目指してできることをしていくしかないと、そう思ってる。

世界の動向はそんな感じかな。私達はというと……とりあえず和解した翌日、魔王城に招待された時のことを……
493: :2011/10/25(火) 22:24:17 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「本当にすみませんでしたー!!」ドゲザー

女戦士「……いじめられたくて悪役を演じてたって、どういうことなんだよ……」

女勇者「だから脱獄後はあんなに性格変わってたんだね……」

魔王「ごめんなさい……女勇者ちゃん達があまりに綺麗で……調子乗ってしまいました」

女勇者「き、きれ!?///」

女戦士「いやいやいや……確かに私以外は美人揃いのメンバーだけどさ」

女僧侶「そんな……私には勿体無い御言葉ですよ///」

女魔法使い「……///」

魔王「皆綺麗なのに……もっと自信持とうよー」

側近「で、魔王様は反省してるんですか?あなたの性癖のせいで一連の問題が起こったんですよ?」

魔王「ご、ごめんなさい……」

側近「俺なんかハーピーに号泣されましたよ。ハーピーを泣かした罪は重いですよ?」

魔王「うう……確かにハーピーちゃんを泣かしたのは許されざる大罪だよね……」
494: :2011/10/25(火) 22:24:42 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「ま、まあまあ。そのおかげで和解への一歩が踏み出せたんだしさ」

側近「まあ確かに……戦闘に参加した魔物や人間で負傷者こそ出たけど、奇跡的に死者も出なかったしな」

魔王「あれ?>>379の文の感じだと死者も出てるっぽいけど……」

側近「それじゃハッピーエンドにならないじゃないですか。後先考えない書き手の凡ミスだと思ってください」

魔王「ああ、はい……」

女戦士「ところでさあ」

魔王「何?女戦士ちゃん」

女戦士「……結局そいつはどうするんだよ?」

龍人「……」ムスッ

魔王「あー、とりあえず今は力封印してるから無害だよ。安心して」

女僧侶「……この者は強大な力を悪用し、大勢の方々の命を奪おうとしました。決して許される罪ではありません」

魔王「そうだね。人間にも魔物にも、たくさん悪いことしたしね……」

龍人「へっ、だったらどうするんだよ?許されざる大罪人は処刑決行ってか?」

魔王「……殺しはしないよ」

女僧侶「そうですね、彼には生きて罪を償ってほしいです。牢獄に捕らえ、懺悔の機会を与えるのが適切かと」

魔王「いや、しばらくは俺と生活を共にしてもらって、更生を図ろうかなって」
495: :2011/10/25(火) 22:25:17 ID:bEpZo/Xb/k
側近「魔王様、御冗談は性癖だけにしてください!未だ反省を知らない龍人が、悔い改めることなどできるはずがありません!」

側近「それに、捕らえておかないで仮に力が戻りでもしたら、また多くの者達に危険が及ぶ可能性もあります!」

龍人「側近の言うとおりだぜ。俺は間違ってない、考えを改めるなんて絶対にしない……今ここで殺すのが賢明だぜ?」

魔王「そんなことないよ!魔物は、人は、誰しもが変われるチャンスを持ってると思うよ!」

魔王「龍人だってそうだよ!変わり方を知らないで、その機会にも恵まれなかっただけで、きっと変われるさ!」

魔王「そのためのサポートなら俺だってするよ!皆が手を取り合う世界は、文字通り誰しもが仲良くできる世界なんだよ!」

魔王「そんな世界を俺達は目指してるんでしょ?だったら皆で進もうよ!」

女勇者「魔王……」

女戦士「側近、こうなったら諦めるしかねえよ。大丈夫、魔王なら何とかしてくれるだろ」

側近「……魔王様、そんなこと言うのでしたら、ご自身の勤務態度や性癖も変えてくれませんか?」

魔王「う……」
496: :2011/10/25(火) 22:25:52 ID:bEpZo/Xb/k
側近「そういう理想を語る割には仕事は俺任せじゃないですか」

魔王「ご、ごめんって……ゲームが忙しいんだもん」

側近「仕事に影響があるんならゲームとゲーム機は捨てます」

魔王「ああ、ごめんって!ごめんなさい、次からちゃんとしますから!」

女戦士「……母と子供かよ」

龍人「くそ、甘ったれた連中だぜ……これに負けたのか、俺は」

女勇者「……確かに私達は、いや、私はただ甘いだけだったね。私だけじゃこの今は存在しなかったと思うわ」

女勇者「理想だけ掲げて、それを実現する難しさや辛さに耐える覚悟と強さが私には足りなかった」

女勇者「だけど魔王は、自身が傷ついてでも、道を変えることはしない強い方よ。あなたは私達に負けたんじゃない、魔王に負けたの」

女勇者「私はあなたの言うとおりただの甘い人間でしかなかった……ただ、魔王が甘さと優しさだけじゃなく強さも持ってた、だからあなたは負けたの」
497: :2011/10/25(火) 22:26:14 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「女勇者……てめえ……」

龍人「……魔王に惚れたか?」

女勇者「え!?」

龍人「なんつーか、魔王を見てる時とか語ってる時、嬉しそうな顔してやがるぜ」

女勇者「え!?いや!そんなことは!!あれだよ、魔王見てるとドキドキするとか、ずっと一緒にいたいとか、そう思ってるだけだよ!!///」

女戦士「人、それを恋心という」

女勇者「女戦士まで!!///」

女戦士「魔王〜、女勇者がな〜」

女勇者「待ってー!!待って―!!まだ言わないでよー!!///」

魔王「側近〜、今度からちゃんとするから!ナムカプのデータ消さんといて〜!!」

女僧侶「……魔王さんは今ゲームのことが大変で、誰かの発言を聞いてる暇がなさそうですよ」

女勇者「よ、よかったー……///」

女戦士「ちっ」
498: :2011/10/25(火) 22:26:40 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……そろそろ本題に入ろうか。人間界も共存に向けて行動してくれるんだったよな?」

女戦士「ああ。魔王から力を返してもらった勇者達が、各地で呼びかけなどを行う予定だ」

側近「地道な活動になるな……」

女勇者「地道でも、少しずつ行動していかなきゃね」

側近「魔界にできることがあれば言ってくれ。こちらは協力を惜しまないつもりだ」

女戦士「だったら魔王を借りることが多くなるかもな」

女僧侶「魔王さんは人型の魔物なので、人々の抵抗も少ないと思います。魔王さんが直接説いて回るのは大きいと思いますよ」

女戦士「ほら、女勇者!魔王にお願いしてみろって!」

女勇者「ちょ、ちょっと///……ごほん。そういうことだから……協力してくれる?」

魔王「女勇者ちゃんの頼みならお安い御用だよ!」

女勇者「あ、ありがと……///」

側近「……双方の認識を改善していくのに、交流機会を増やすのは確かに有効だろうな。たまにでいいから、そちらも誰かを貸してくれよ」

女戦士「任せろい!勇者パワーでそれなりの人物を派遣してやるぜ!」

女勇者「なんであんたが得意げなのよ……」
499: :2011/10/25(火) 22:27:01 ID:bEpZo/Xb/k
女僧侶「とりあえず今後の方針はこのような物でよろしいでしょうか?」

側近「まあ大丈夫だろう。活動を続けることで見えてくる問題点もあるだろうから、その辺はまた集まって話し合えば問題ないだろ」

女勇者「そうだね。それじゃ私達はそろそろ人間界に戻るとしようか」

魔王「え〜、女勇者ちゃん達、帰っちゃうのー?」

女戦士「大丈夫だって!お互いが世界平和に向けて活動する以上、いつでも会えるさ。だから安心しろ、女勇者」

女勇者「な、なんで私に言うのよ!///」

魔王「そっか……じゃあ俺が送ってくよ」

女勇者「魔王の移動魔法は完璧だもんね!」

女戦士「どっかの誰かさんのと違って、人数制限ないしなwww」

側近「悪かったな……」

女僧侶「側近さん、今日は城にご招待いただきありがとうございました。人と魔物で、平和な世を作っていきましょうね」

側近「そうだな。だから今後も……うわ、消えた!」

魔王「ただいまー、送ってきたよー。側近、ちゃっかり仲良くしやがって。やらせねえよ!」

側近「いや……普通に会話してただけじゃないですか」

魔王「だからそれをやらせねえっつってんだよ!」

側近「嫉妬しすぎでしょ……」
500: :2011/10/25(火) 22:27:21 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……魔王様」

魔王「ん?」

側近「魔王様のお望み通り、世界が平和に向けて動き出しましたね」

龍人「へっ、俺は協力しねえからな」

側近「黙らっしゃい。……不可能と思えた魔物と人が手を取り合う瞬間が生まれたんですよね」

魔王「そうだねー」

側近「こんな瞬間が生まれたのも……」

魔王「このSSに女の子が出てきたからだよね!」

側近「……は?」

龍人「……あ?」

魔王「いやー男しか出てない時はむさくるしかっただけで物語も進展なかったけどさあ」

魔王「女の子が出てから物語動き出したもんね!」
501: :2011/10/25(火) 22:27:50 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「やっぱりね、勇者SSや魔王SSに女の子って必要なんだよ!」

魔王「このSSも女の子を出したことで一皮むけたと思うんだよね」

魔王「物語が動き出したってとこはもちろん、読んでくれてる人達も嫁談議ができるようになったじゃん!」

魔王「そういう読者方と一緒になって盛り上がれる、それも女の子が出てきてくれたからだよ!」

魔王「世界平和に向けて動き出したのも女の子のおかげ!女の子万歳!」

龍人「これに負けた俺って一体……」

側近「……魔王様、本気で言ってます?」

魔王「もちのろんだよ!もっともっと女の子が出てくれたら俺がうれ……このSSも更に良くなると思うしね」

魔王「いっそ側近とかくびにして、女の子雇うかなー、なーんてwww」

側近「……じゃあそうしましょうか」ビキビキ

魔王「え?いや、俺だって冗談で言ってるから……」

側近「まず魔王様には不慮の事故でご退任いただき、それから女性の魔物に王の座を継いでもらいましょうか」ボキボキ

魔王「ちょ、ちょっと……何で手を鳴らしながら近づくの?ちょっと、ねえ……ぎゃああああ!!」
502: :2011/10/25(火) 22:28:15 ID:bEpZo/Xb/k
ドラゴン「……あーあ、またやってるよ」

スライム「……この光景を見るのも久しぶりだね」

ゾンビ「そうだねー。やっぱり魔王様と側近様はこうじゃなくちゃ」

ドラゴン「ああやって仲良くふざけあえる優しさと信頼が、世界を変える原動力になったんだろうね」

スライム「魔王様はあんなこと言ってるけど、この瞬間が生まれたのは魔王様と側近様のおかげだよね」

ゾンビ「もちろん他にも頑張った人達はいるけどね。……本当にあの方々が魔界の頂点でよかった」

ドラゴン「これからも、あんな調子で周りを明るく楽しくしていってほしいね」

スライム「……そろそろ魔王様の腕が変な方向に曲がりそうだから止めに入ろうか」

ゾンビ「そうだね。魔王様、失礼しまーす」

……変態気質の女好き魔王と。
その魔王に対してSっ気のある側近。
この二人に人間界の勇者達も加わって。
彼らが織り成す世界平和への物語は、変わらぬ調子で続いていくのだった。

魔王「おわり!」
503: :2011/10/25(火) 22:28:40 ID:bEpZo/Xb/k
長文のあとがきのようなものを真面目に書きます。そういうのが苦手な方はお気をつけください。

これでこのSSの本編は終わりです。ちょっとした小話をいくつか書くつもりではありますが、本編はこれで完結という形になります。
まず、ここまで読んでくださった方々に心からお礼が言いたいです。
皆さんの御好意で、連続でランキングに載るという名誉をいただきまして、本当に感謝してます。
正直なところ、SSもスレ立てもこのスレが初めてで自信がなかったのですが、支援やランキング結果が大きなエネルギーとなって今日この瞬間まで導いてくれました。
なので、完結まで辿り着けたのはひとえに皆さんのおかげです。このSSにお付き合いくださって本当にありがとうございました。

本編ですが、皆さん楽しんでもらえたでしょうか?
書いてる自分としては、未熟な部分が多くてその分皆さんに不快な思いをさせたのではないかと少々不安になってます。
そもそも初めてのSS、初めてのスレ立てということで、いろんな部分に対して舐めてかかったところがあるのは否定できません。
キャラクターが自由に動き始めて、自由に動かしてたら話の流れも変わってしまって。
その結果、自分が予定してた話と全く違う物になり、それにうまく反応できず更新がもたついてしまったように感じます。
うまくやればもっと良いSSを皆さんに提供できてたのではないかと思うと、後悔の念が正直拭えません。
とにかく、SSの認識と自分の力量が不足していたように感じました。これらを反省し、次はもっと良いSSを書いていきたいと思いました。
自分だけの反省だけでなく、皆さん方の読んだ上での本音も次に繋げる力にしたいので、よければ感想みたいなものを書いてください。
中傷こそ勘弁していただきたいのですが、批判的なものもきちんと受け入れ、向き合うつもりです。

書きたい小話がいくつかあるので、完全な終わりはもう少し後になりますが、とにかく本編はこれでおしまいです。
繰り返しになりますが、ここまで読んで支えてくださった皆さん方にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
……次からは適度にふざけていきますので、皆さんもどうぞいつもの感じでレスしてください。
504: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 22:39:28 ID:xHIWDz4AU2
とにかく、素晴らしいSSをありがとう。
この一言に尽きる。
終ってしまうのは寂しいけど、リアルタイムで完結を見守ることが出来て良かった。
これからの番外編?も期待してます。
>>1も魔王も側近も大好きだ!!

505: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 22:53:08 ID:R93H4N5un6
乙ノシ

魔王と女勇者のラブコメがみたいww
なにわともあれ最高だったwwwまた番外編よろしくwww
506: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 23:46:09 ID:5UXkvIfRd6
>>1乙!

龍人まで更生させようとする魔王様マジリスペクト
ゲーム買いに行く係とかでいいので部下にして下さい!
507: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 00:06:13 ID:qrWylbYEXk
本編完結乙でした!!
キャラがみんな素敵で楽しかったです!!

番外編も楽しみにしてます!!

というわけで記念に>>1は私がもらっていきますね
508: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 00:16:13 ID:BzrtlN2WkQ
そしてやっぱり女戦士は俺の嫁さんwww
あのパーフェクトボデーと凛々しい顔立ち…
(妄想)




そそるぜっ!!!!
509: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 02:06:05 ID:Burp/6qM.k
女勇者可愛すぎる


乙おつおっおっぱい
510: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 03:50:19 ID:OoRBbSIjuQ
最高のSSをありがとうございました!
番外編楽しみにしてます^^
511: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 10:12:01 ID:8pIUVq74gU
1乙!!
もうほんとこのSS最高でした!!!!もちろん1もね゚+。(*′∇`)。+゚だいすきちゅっちゅ

小話楽しみにしてるよっ
512: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 10:58:25 ID:O9bckLVm5k
いちおつ!
513: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 16:02:23 ID:xNxxKHx.l2
>>1さん、お疲れ様でした〜。
めちゃめちゃ面白かったです!
小話も楽しみにしてます!
514: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 16:39:11 ID:xGR/No6vHM
>>460
全然かまいませんキリッ

っ愛と支援
515: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 16:58:25 ID:xGR/No6vHM
完結おっぱいございます。番外編もなさるようで、楽しみにしておっぱい!





>>1さん! 魔王様をぼくにください!
516: :2011/10/26(水) 22:42:27 ID:bEpZo/Xb/k
皆さん、嬉しいレスをありがとうございます!
皆さんの優しいレスの一つ一つが心への一撃となって、俺を感動させようとしてきます。
そして俺はそれに負けて素直に感動しちゃってます。ありがとう!
一応あとがきみたいなので長いこと書いちゃったんで、この場はちゃちゃっと済ましたいと思います。
とりあえずこれからはおまけの話をいくつか書いていきます。実はもう一個書き溜めてるので返事を書いてから貼っていきます。
……日常編みたいなのなら本当にすらすら書けますね。シリアスの雰囲気が苦手なのかなあ、俺。
517: :2011/10/26(水) 22:42:50 ID:bEpZo/Xb/k
申し訳ないけど1行スタイルで。ご勘弁を!

>>504
嬉しい御言葉ありがとうございます。番外編が少しだけありますので、よければそちらもよろしくです。

>>505
ラブコメですか……難しいですけど、前向きに検討してみようかと思います。もしやらなかったら……察してあげてください。

>>506
魔王「ゲームは自分で買いたい気持ちがあるからさー、一緒に買いに行く友達になってくれると嬉しいなー」

>>507
キャラが素敵と言われて嬉しかったので、1を贈呈しましょう。あげ方がよくわかりませんけど。

>>508
一応魔王様の女勇者一行感想があるので、それらを妄想に役立ててもらえたら幸いです。>>140-142>>144……和風美人って人気ないのかなあ……

>>509
最終的には女勇者がヒロイン的なポジションになりましたよね。ここだけの話、スレ立て当初はラスボス的位置付けの予定でした。予定がすごく変わっちゃって……

>>510
ありがとうございます。番外編はいろいろ書こうと思いますので、もう少しだけお付き合いくださいね。

>>511
俺としては皆に支えられて最高でした。本当にありがとうございまちゅっちゅ

>>512
ありがと!

>>513
正直シリアス的になってからは詰まって辛い時もありましたが、皆さんのおかげで楽しく書けました。ありがとうございました。

>>514
そうですか……でも大丈夫かなあ……アメリカだと訴えられかねないダメさ加減ですからねえ、俺は……

>>515
嬉しい御言葉をありがとうございます。おっぱい好きですねー。あと、魔王様は女子相手なら基本デレるので、あなたが女性なら無問題でしょう。

……じゃあ今から投下していきます!
518: :2011/10/26(水) 22:43:59 ID:bEpZo/Xb/k
魔王と側近の小話

魔王「いや〜人と和解できたから堂々と王都を歩けるね、側近!」

側近「気を付けてくださいよ。王都の人々は魔物に寛容的になったとは言え、中にはまだ魔物を良く思ってない人間もいるかもしれないのですから」

魔王「えー、大丈夫でしょー?」

側近「わかりませんよ?我々なんて人間からしたら魔物臭くて仕方ないでしょうからね、変に刺激してるかも……」

魔王「えー、そんなに臭いかなー?」

側近「いや、魔王様はイカ臭いと言った方が正しいですかね?」

魔王「エンジョイ自慰ライフの証じゃん、それ!それなりに自重はしてるよ!」

側近「そうですか?こないだ一日一回とか言ってたじゃないですか」

魔王「だから自重してるって言ってんじゃん!」

側近「いや……多くないですか?」

魔王「え?そうなの……?」

側近「で、今日俺を連れて王都に来た理由はなんですか?」

魔王「ちょっと待って!一日一回自家発電って多いの!?ねえ!」
519: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 22:44:00 ID:Q7VdjOx2wM
しえん
520: :2011/10/26(水) 22:44:33 ID:bEpZo/Xb/k
側近「うるさいですねー、今日の夕食でピーマン食わせますよ?」

魔王「ぐっ、地味且つ的確な嫌がらせしやがって……わかったよ、もうこの話題は終わり!」

側近「で、何で俺を連れてきたのかって訊いてるんですよ」

魔王「あーうん、王都はぶらぶらできるようになったじゃん?」

側近「はい」

魔王「俺さー、ずっとさー、王都のゲーム屋さんで行きたい店があったんだー」

側近「……は?」

魔王「今までは魔物だから一応我慢してたんだけどね、この度和解の方針で話が進んだじゃんか。だから買いに行こうかなって!」

側近「そのためだけに、貴重な休日に付き合わせたんですか?」ワナワナ

魔王「うん!」ニコニコ

側近「……んっ!」シュッ

魔王「はぎゃあああ!!な、何で急に目潰し!?」

側近「あーもう!そんな用事ならハーピーとデートしたかったですよ、俺は!」

魔王「なんだよ、くそリア充!ゲーム屋で珍しいゲームや良作ゲーム探すときめきがお前にはわからないのか!」

側近「知るわけないでしょう」

魔王「なん……だと……?」
521: :2011/10/26(水) 22:45:04 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「あ、店が見えてきた。ふーんだ、側近なんかゲーム屋に入れてあげないもんねー!」

側近「それでいいですよ。俺は店の前で待ってます」

魔王「がんばれ森川君2号とかあっても呼んであげないからね!」

側近「なんですか、そのゲームは……」

魔王「せがれいじりとかあっても絶対呼んでやんないから!!」

側近「下ネタですか、それ?いいからはやく入店してくださいよ」

魔王「あーあー、そうするよ!はーい、魔王がいらっしゃいましたー!」

店主「いらっしゃー……うわあ!魔王様!?」

魔王「そんなかしこまらなくてもいいよー」ニコニコ

店主「いえいえ、魔王様には悪い魔物からこの街を守っていただいたわけですし」

魔王「別に気にしなくていいのにー」

店主「魔王様ってゲームやるんですか?」

魔王「やるよー!」

店主「……サラマンダーより?」

魔王「ずっとはやい!」

店主「なるほど、信頼に足るお方ですね」

魔王「トーシロは「サラマンダーよりはやーい」だと思ってっからね」

店主「嘆かわしいですよ、ほんと」
522: :2011/10/26(水) 22:45:26 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「よーし、新しくやる奴探すぞー!」

店主「うちのは良作揃いですからね、どうぞごゆっくりお探しください」

魔王「……店主さん」

店主「なんですか?」

魔王「なんか店の前が騒がしくない?」

店主「そういえば……そうですね」

魔王「何々?今日なんか街でイベントあんの?」

店主「いやあ、そのような予定はなかったと思いますが……」

魔王「……んああ!!」

店主「うわあ!……な、なんですか?急に大声あげて」

魔王「俺の可愛い娘センサーが反応してる」

店主「なんですか、その可愛い娘センサーって?」

魔王「説明しよう!可愛い娘センサーとは、この魔王にしか使えない、直感的に可愛い女の子を感じる特技なのだ!」

店主「ようするに気のせいですか?」

魔王「でも意外と当たるんだよ!ちょっと様子見てくる!」ダッ

店主「魔王様!……出てっちゃった」
523: :2011/10/26(水) 22:45:52 ID:bEpZo/Xb/k
魔王が店から出る数分前

側近「はー……最低な休日になっちまったなあ……」

「ねーねーあれって!」「絶対そうだよ!」「きゃー!」

側近「……なんか騒がしいな」

女1「あ、あの!魔界の……側近さんですよね!?」

側近「え?あ、ああ……そうだけど」

「やっぱりー!」「素敵ー!」「かっこいー!」

側近「えーっと……君達は?」

女1「あの、私、側近さんのファンなんです!」

側近「……はあ?」

女2「私も!私も側近さんのファンです!」

女3「この子達、側近さんの大ファンで、ファンクラブにも入ってるんですよ!」

側近「ファンクラブ……あるの?」

女1「私は会員ナンバー2桁の初期メンバーなんですよ!」

女2「私は3桁の中盤……で、でも!側近さんが好きな気持ちに偽りはないです!」

女3「私は入ってないけど……側近さんがかっこいいと思う気持ちは一緒です!」

側近「3桁……そんな多いんだ。……えーっと、俺って魔物なんだけど?」

女1「側近さんは人型で優しくてかっこいいからいいんです!」
524: :2011/10/26(水) 22:46:30 ID:bEpZo/Xb/k
女1「ゲームショップに何か用があるんですか!?」

女2「側近さんってゲームするんですか!?」

側近「い、いやあ……知り合いの買い物に付き合ってて……」

女1「そうなんですか!側近さんって何か趣味はありますか!?」

女2「今お付き合いしてる女性っているんですか!?」

側近「えーっと……その、ごめん。付き合ってる彼女はいるよ」

女1「あ……そうなんですかー。側近さんかっこいいですもんね!」

女2「でもファンは続けます!邪魔はしないので、応援は続けさせてください!」

側近「あー、うん、ありがとう。ごめんな」

女1「いえいえ!こちらこそ親切に受け答えしてくれてありがとうございます!」

女2「命がけで街を、私達を守ってくれたこと、忘れません!」

側近「いやいや、そんな気にしないで……」

魔王「……側近、これはどういうことだ?」プルプル

側近(……あー、面倒なことになったなー……)
525: :2011/10/26(水) 22:47:05 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「てめえ……ゲーム屋さんに入らないと思ったら、こんなところで盛ってやがったかあ!」

側近「いやいや、彼女達と話をしてただけじゃないですか」

魔王「あーあー、いいよねイケメンは!何にもしなくて可愛い女の子の方から寄ってきてくれて!」

魔王「それで可愛い女の子を惑わしてさあ!百害あって一利なしだよ!モテる奴なんか死ねよ!」

魔王「そうだよね!可愛い女の子を独占するような悪い奴には罰が必要だよね!」

魔王「覚悟しろよ、この虫野郎!てめえは俺を怒ら……」

女3「あ、あの!魔王様ですよね!?」

魔王「え?あ、うん。そうだよ」

女3「わ、私、魔王様の大ファンなんです!!握手してもらってもいいですか!?」

魔王「え!?お、俺と!?もちろんいいよ!」

女3「あ、ありがとうございます!」

女1「魔王様、その子は魔王様ファンクラブを立ち上げた人なんですよ」

女2「側近さんもですけど、魔王様もかっこいいですよね!こんなかっこいい男の人に出会えて幸せです!」

魔王「いやいや、俺こそこんな可愛い娘に会えて幸せの絶頂だよ!」
526: :2011/10/26(水) 22:47:28 ID:bEpZo/Xb/k
女3「あ、ああ……本物の魔王様だー……う、嬉しい……」ポロポロ

魔王「ああ、泣かないで!笑顔の方が君の綺麗な顔は輝くよ?」

女3「う……ぐす……えへへ、お世辞を言ってもらってありがとうございます。わかりました、笑顔でいます!」ニコッ

魔王「ああ〜、可愛い〜!!今日は本当にいい日だね!」

女1「魔王様もやっぱりかっこよくて優しい素敵な方ですね!」

女2「魔王様はゲームするんですか?」

魔王「うん!ゲームが好きなんだ」

女3「あ……私、ゲームってあんまりしたことないんです……」

魔王「いやいや、気にしないでいいよ!趣味なんて人それぞれなんだから!」

側近(俺に無理やりやらせるのはどこのどいつだっけ?)

女3「でも、魔王様がゲームをやってるなら、私も何かやってみたいです」

魔王「そっかー。じゃあさ、カービィとかマリオとか知ってる?」

女3「ああ、はい!やったことはあんまりないけど知ってます!」

魔王「それ系だと協力して一緒にできるからさ、いつか一緒にやろうよ!」

女3「ええ!?い、いやそれは!私のような一般人が魔王様と遊ぶなんてそんな!」

魔王「気にしなくていいのに……俺って肩書きだけのくだらない男だよ?」

側近「割とマジでくだらないですよね」

魔王「黙らっしゃい!」
527: :2011/10/26(水) 22:47:55 ID:bEpZo/Xb/k
女3「で、でもやっぱり……その……あの……」

魔王「……気分が乗らないならいいよ。今すぐ決めなくちゃいけないことでもないんだし」

女3「す、すみません!魔王様の御好意を無下にしてしまって!」

魔王「いやいや、全然そんなことないよ。君達に会えてよかったよ」

女3「私こそ魔王様に会えてよかったです!ありがとうございました!」

側近「……俺達はそろそろ行くから、この辺でいいかな?」

魔王「側近!まだ大丈夫だって!」

女3「あ、時間とらせちゃって申し訳ございません!」

女1「今日は貴重な時間をありがとうございます!」

女2「側近さん、魔王様、失礼しまーす!」

魔王「別にまだいいんだけどな……またこの辺うろつくから、いつか再会しようね!」

側近「……あの子達、いっちゃいましたね」

魔王「明るくていい子で、何より可愛い女の子達だったね!ファンクラブだってよ、ファンクラブ!」

側近「はい。そのような物ができてるとは……意外でしたね」

魔王「その顔でよく言うよ」

側近「魔王様こそ」
528: 今日はここまで!:2011/10/26(水) 22:48:31 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「あー、幸せなイベントだったなあ!あんなに可愛い女の子達に応援されてるなんて、世界一の幸せ者だよ、俺!」

側近「魔王様、モテモテでしたね。魔王様が来てからはあの子達を独占してましたね」

魔王「いや〜、今までモテなかったけど、時代が俺に追いついたかな?まあ側近くんもなかなかだけどね!」

側近「ところで魔王様」

魔王「何だい?側近くん」

側近「モテる奴は死ぬべきで、可愛い女の子を独占するような虫野郎には罰が必要なんですよね?」

魔王「え?……あっ」

側近「いやあ、残念ですよ、魔王様。悲しいですが、あなたには罰が必要ですね」

魔王「ちゃ、ちゃうねん。俺な、本当にそんなつもりはな……」

側近「とりあえず城に戻りましょうか。大丈夫、殺しはしませんから」ニコッ

魔王「うわあああ!!もう僻んだりしないから許してー!!」
529: :2011/10/26(水) 22:53:58 ID:bEpZo/Xb/k
>>519
支援ありがとうございます。
こういった皆さんからの支援、その一つ一つのおかげでここまでこれたと思うと感無量って感じです。
支援がひとつでも多く重なれば、それらは俺の大きなエネルギーになります。よければ今後もこのSSをよろしくお願いしますね。
530: 名無しさん@読者の声:2011/10/27(木) 07:00:05 ID:rHFRB5t09Y
あ!?!?
リア充ども爆発しろよ、クッソー

こうなりゃ、女勇者たんは俺の(ry
531: 名無しさん@読者の声:2011/10/27(木) 09:59:09 ID:JQ.6rBXM7M
このSS好きだー!
キャラは一番側近さん好きだー!
だがそれ以前に俺はツンデレ大好きだったー!
ところで魔王さんはツンデレ好きですか?

という支援

532: :2011/10/27(木) 23:32:47 ID:bEpZo/Xb/k
>>530
本当ですよね。リア充死滅しろって感じですよね。いや、本当に死滅されたら困りますけど。
その空しい悲しみを女勇者たんで癒そうとしてるあなたに本当に残念なお知らせをしなければなりません。
……次の話は女勇者が魔王に向けた恋心って感じの話です。いやあ、本当にリア充は爆発すべきですよね。

>>531
魔王「これはちょっと3行ルールを破らないといけないよね」
魔王「ツンデレ。現代社会が生み出した至高の萌えだよね」
魔王「淡い恋心を胸に、でもあなたの前では素直になれなくて」
魔王「違うの、本当はこんなこと……私の気持ちはあなたに向いてるの!」
魔王「なのになんで、あなたの前では素直になれないの?」
魔王「自分勝手にあなたを傷つけて……印象最悪よね?」
魔王「でもお願い!私を嫌わないで!勝手なのはわかってる、きっとこれからも照れ隠しであなたを傷つける」
魔王「でも!あなたへの気持ちは本物なの!好きになってとは言わない……お願い、嫌わないで……お願い……」
魔王「……複雑な乙女心のど真ん中で、恋の迷宮に迷い込み苦しむ彼女。あー、切ないよ!助け出してあげたい!」
魔王「そして強気な態度の奥底に隠れる乙女な感情を思うと……ゴッドマァァァァァァズ!!」
側近「……いや、魔王様って女性相手なら何でもいい方ですよね?」

……とりあえず今日の分をこれから貼っていきます。
533: :2011/10/27(木) 23:33:31 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者の小話

どうも、女勇者です。
魔物との戦いが終わった今、勇者という役柄が持つ意味合いが少し変わってきています。

以前は魔王を倒すための選ばれし者って感じだったんですけど。
その必要がなくなった今、勇者の役割は人と魔物を結ぶ架け橋のような感じになってます。
そのほかにも、街のパトロールだったり調査だったり……勇者としての力を争いではなく平和のために使うように変わりました。
力を封印されてた勇者達も魔王から返してもらって、新しい仕事を頑張ってます。うんうん、いいことですよね。皆さんもそう思いますよね?

さて、私は今、ある団体を調査しようとしてます。
その団体ってのが……

「魔王様ファンクラブ……ここか……」

今言った通りです。
……いや、違いますよ?別にどんな活動してるのかなーとか、あわよくば私も入りたいなーとか、そんなこと全然思ってないですからね。
そりゃ別にここを調べろっていうような依頼はきてなくて独断調査だったりしますけど……べ、別にやましい気持ちなんてないですからね?///

……とりあえず調べてきます。
534: :2011/10/27(木) 23:33:59 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「あ、あのー……失礼しまーす」

女3改め会長「はーい、入会希望ですか……女勇者様!?」

女勇者「あ、はい。そんな驚かないで……」

会長「いや、驚きますよー!女勇者様はこの街の英雄じゃないですか!」

女勇者「そんな……英雄はあなた達が慕ってる魔王でしょ?私は何もできなかったわ」

会長「いえいえ、命をかけて私達を守ってくれたじゃないですか!女勇者様は私達の英雄です!」

女勇者「……ありがとう」

会長「ところで今日は何の用事ですか?調査が必要になるような運営はしてないと思いますけど……」

女勇者「あっ!あー、うん、その……た、確かに依頼とかはなかったけど!!」

女勇者「個人的に怪しいなーって直感的に思って!独自調査にきたわけよ!!」

女勇者「べ、別に魔王が好きで、ファンクラブの会員がどんな活動してるのか気になったわけではないからね!」

会長「……」
535: :2011/10/27(木) 23:34:31 ID:bEpZo/Xb/k
会長「……女勇者様、現在この街には側近さんと魔王様のファンクラブが存在します」

会長「側近さんの方の鉄の掟として、既に付き合ってる彼女に対して嫉妬することなく側近さんを応援するという物があります」

女勇者「あー、私もあれから一回会わせてもらったけど、側近の彼女ってすごい美人さんだった……」

会長「ですが、私達は魔王様ファンクラブです。魔王様は今まで付き合った女性がいないということで」

女勇者「そうなの!?あの顔で!?」

会長「かっこいいですもんね。でも、それを言い出したら女勇者様だってそんなに綺麗なのにお付き合いの経験はないと聞きますよ?」

女勇者「わ、私はそんな綺麗でもないって!」

会長「過度の謙遜は嫌われますよ?話を戻しますが、魔王様に彼女がいない以上、私達には魔王様の特別になれるチャンスがあると思います」

女勇者「っ!」

会長「正直私は一般人が魔王様に見合う存在とは思えなくて諦めかけてますが……多くの会員は真剣に夢見てます」

会長「そして私達は真剣に魔王様のことが好きです。魔王様を愛してます」

女勇者「〜〜!!///」

会長「失礼を承知で言わせてもらいますが、魔王様のことがどうでもいいというのであれば即刻立ち去っていただきたいです」

会長「調査をしたいのならどうぞ。別に何の悪事もしてませんから構いませんよ?」

女勇者「……」
536: :2011/10/27(木) 23:34:58 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「……き」

会長「え?」

女勇者「わ、私も……魔王が、好き……です……」

女勇者「調査云々は嘘で……ファンクラブの活動内容が知りたくて……来ました」

会長「……やっぱりそうでしたか」

女勇者「え!?態度に出てた!?」

会長「あれは気付かない方が難しいですよ」

女勇者「う〜……///」

会長「……女勇者様の本音を引き出すためとは言え、失礼な物言いをしてしまい申し訳ございませんでした」

女勇者「え?……あっ!ううん、いいの!照れ隠しでファンクラブを貶めた私が悪いんだから!」

会長「改めて訊きますが……女勇者様、ファンクラブに入会しますか?」

女勇者「……うん。入る。入って魔王の特別になる術を探す!」

会長「そうですか……わかりました!ようこそ魔王様ファンクラブへ!」
537: :2011/10/27(木) 23:35:37 ID:bEpZo/Xb/k
会長「会員カードは後日発行としますね。……それにしても女勇者様が魔王様を……」

女勇者「うっ……だって、顔かっこいいのに優しくて強くて……」

会長「それなら側近さんだって条件に合いますよ。どうして魔王様なのですか?」

女勇者「……私だったら辛くて挫折して笑顔も忘れてしまいそうなことに対して、あいつはニコニコしながら向かっていけるんだ。皆を庇って自分が傷つきながらでも」

女勇者「そういうところが……素敵だなって……」

会長「……なるほど、本物ですね」

女勇者「だ、誰にも言わないでね!?私が魔王のこと好きだってばれたら……恥ずかしくてやばい!」

会長「これからファンクラブに入るのに、そこを懸念しても仕方ないのでは?」

女勇者「……あ」

会長「女勇者さんって意外と天然なんですか?」

女勇者「〜〜///」

会長「可愛いなあ……これは魔王様も危ういのでは……」
538: :2011/10/27(木) 23:36:15 ID:bEpZo/Xb/k
会長「……この瞬間から女勇者様は私達の仲間で、ライバルです!」

会長「なんだか女勇者様を見てたら、私も魔王様の特別になりたくなってきましたよ。女勇者様、負けませんよ!」

女勇者「わ、私だって!魔王と仲良くなってみせるんだから!」

会長「一般人の私がこんなこと言って生意気かもしれませんが……良きライバルとなりましょう!」

女勇者「馬鹿、恋に身分なんて関係ないわよ。魔王だってそう思ってるわよ」

会長「……ふっふっふー。女勇者様は勇者としての仕事が忙しいでしょうから、必然的に私の方に多くチャンスが回ってきますからね!」

女勇者「……あ!ああああ……勇者やめていいかな?」

会長「ダメですよ!勇者はなりたくてなれる職でもないんですから、女勇者様は勇者としてのお仕事も頑張りながら活動してください!」

女勇者「ううう……不平等だあ……」

……こうして私は魔王様ファンクラブの会員となりました。
うん、もうばれてるし隠さないけど……私は魔王が好きみたい。
ファンクラブでの活動を通して魔王への知識を深めて、アタックできたらいいなあって思います。
皆さんもよければ応援してください!……え?むしろ私にアタックしたい?ば、馬鹿!からかわないでください///
……とにかくそういうことです。魔王ー、これから頑張ってアタックするから覚悟しろよー!
539: 今日はここまで!:2011/10/27(木) 23:37:04 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……へくちっ!」

側近「どうしました?風邪ですか?」

魔王「いや、風邪じゃないと思う……誰かが噂してんのかな?」

側近「なるほど、誰かが魔王様の暗殺を謀ってるわけですね」

魔王「ほとばしる陰謀の香り!え、やばいじゃん、それ!」

側近「ご安心ください」

魔王「あ、守ってくれるんだね。さっすが側近!」

側近「見知らぬ誰かに討ち取られるくらいなら俺が殺してあげますよ」

魔王「香りの発生源見つけちゃったよ!」

側近「大丈夫、魔王様のことはできる限り忘れませんから」

魔王「墓場まで持ってってよ、俺との思い出をさあ!」

側近「どのように死にたいですか?」

魔王「ありのままに生きてたいよ!……やばい、逃げよう!」ダッ

側近「行っちゃったか……俺が魔王様を殺すわけないのに……」

女勇者の小話、おわり!
540: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 02:29:48 ID:OYJdKI4SKU
魔王様ファンクラブに入会に来た者なのですが、受付はこちらで大丈夫でしょうか?
541: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 18:10:48 ID:J1gnA8ZFUc
女戦士のファン倶楽部初代会長です。

さぁ皆女戦士さんでハアハアしましょう(キリ
ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア(;´д`)ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア
542: :2011/10/28(金) 23:22:55 ID:bEpZo/Xb/k
>>540
会長「入会希望者ですね?……はい、これで大丈夫です!」
会長「会員カードは後日発行いたします。それと定期的に魔王様に関する情報を届けていきます」
会長「一緒に魔王様を応援しましょう!側近ファンクラブに負けないように!」

>>541
女戦士ファン倶楽部立ち上げおめでとうございます。
いや、ちょっとハアハアしすぎな感は否めませんけどもwwでも、それだけ好きってことですよね。
そんな初代会長さんに朗報がございます。……次の小話、女戦士の過去話です。豪快な一面に見え隠れする女の子的なとこを堪能してください。

……ここでこういうの書いていいのかわかりませんが、書きます。
今現在、キノ「…2chまとめモバイル掲示板?」のスレにて、ここのSSを使ってもらってますが。
マジでお勧めします!もうね、すごいですって!俺より俺っぽい感じしますもんwww
安価とはいえ、キノSSの作者さんからお呼びがかかるだけでも興奮物なのに、あそこまで俺っぽく書いてもらえるなんて……
本当にパネエです。下手したら漏らしますよ、俺。小さい方も大きい方も。
とりあえずここのSS見てる場合じゃない!って感じです。もしよければ皆さんも見てください。魔王様方のやり取りが俺より俺っぽいですからwww
俺も今から一応更新してトイレ行った後、もう一回見に行きます。やべえ、興奮するわー。肺痛くなってきたwww

……じゃあ今から貼りますねー。
543: :2011/10/28(金) 23:23:33 ID:bEpZo/Xb/k
女戦士の小話

……これは女勇者一行が魔王と出会う前のお話である。
魔王討伐を目指して旅をしていた女勇者達。その途中、とある街に到着した。
その日はまだ明るかった。しかし、その街から次の街への距離は遥かなる物で、入念なる準備が必要だと考えた女勇者は早めに宿をとったのだった。

女勇者「はい、今日も一部屋とったからねー」

女戦士「まーた一部屋かよ。たまには個室で贅沢しようぜー」

女勇者「いいでしょ。そういう贅沢してたらいざという時に良い武器買えないわよ?」

女僧侶「それに私達のパーティは女性しかいませんから特に問題もありませんでしょう?」

女魔法使い「……」

女戦士「わーったよ。いいよいいよ問題ないよ!これでいいだろ?」

女勇者「うん、それでいいよ!」
544: :2011/10/28(金) 23:24:00 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「明日は朝早くから旅立つから、今日はゆっくり休んでー」

女戦士「わかった!じゃあちょっくら酒飲んでくるわー」

女勇者「待ちなさい。ゆっくり休めって言われて、なんで酒場に直行なのよ?」

女戦士「馬鹿だなー女勇者は。酒は私にとってのカルシウムだぜ?」

女勇者「なんで数ある栄養素の中からカルシウムをチョイスしたのよ?」

女戦士「……栄養素、それしか思いつかなかった」

女勇者「あんたが馬鹿じゃない……」

女僧侶「疲労回復にはクエン酸がいいと聞きましたよ?」

女戦士「じゃあそれで。酒は私のくえんさんなんだよ」

女僧侶「まあ……確かに女戦士さんはお酒が好きですからね。好きな物を我慢するのも辛いでしょう」

女戦士「さっすが女僧侶は話がわかるー!」

女勇者「わかったわよ……でもお金たくさん使っちゃダメだからね?」

女戦士「大丈夫だよ、タダ酒飲む方法知ってっからwww」
545: :2011/10/28(金) 23:24:57 ID:bEpZo/Xb/k
女戦士「ってわけで酒場だー!」

女戦士「邪魔するぜー!!」

「うお!女戦士様だ!」「なんでこの街に!?」「うっ!……ふぅ」

女戦士「騒ぐな騒ぐなww酒飲みに来ただけなんだからよ」

女戦士「あー、でもここの人達にちょっと相談があるんだけど」

「相談?」「何ですかー?」「うっ!……ふぅ」

女戦士「強制はしないからさー、私と腕相撲勝負しないか?」

「腕相撲!」「女戦士様の手を握るチャンス!」「うっ!……ふぅ」

女戦士「私が勝ったらビールおごってほしいんだよね」

「ビール一杯で女戦士様の手を……!」「やるしかねえ!」「うっ!……ふぅ」

「あのー、もしも俺達が勝ったら、何かもらえるんでしょうか?」

女戦士「そうだな……私を負かした奴にはチューしてやろうか?なーんてwwwこんな男女のキスなんかいらないよな……」

「うおおおおお!!」「チューって!女戦士様のチューって!」「うっ!……ふぅ」

女戦士「いいのかよ……女勇者や女僧侶、女魔法使いじゃなくて私だぞ?……まあいいならいいか」
546: :2011/10/28(金) 23:25:28 ID:bEpZo/Xb/k
女戦士「よーし、そういうこった!私に挑戦する奴はいるかー!?」

「俺だー!」「勝っても負けても幸せイベント!」「うっ!……ふぅ」

女戦士「おーけっこういるなあ。よっしゃ、どんどん来やがれ!あ、でもそこの白い何かでぬちょぬちょの奴はダメな」

男(こうして俺は女戦士様との腕相撲勝負に挑むこととなった)

男(普段は鎧を装備してると聞く女戦士様だが、今日はもう戦う予定などないからか、私服でいる)

男(ラフな格好だけど、ボンキュッボンの女戦士様だから良い意味で凶悪なる存在と化している)

男(テーブル越しに手を取り合うと、女戦士様の美しい顔と深い谷間が俺の目に飛び込んでくる)

男(至福だ……至福の一時だ……これがビール一杯で堪能できるなんて、お得すぎる)

男(今頃「おい、そこ代われ」みたいにわめいてる野郎共がいると思うが……誰が代わるかよwww)

男(お前らざまあwwwwwざwwwwまwwwwあwwww)

女戦士「レディ……ゴッ!!」ブンッ

男「ぬわあああああ!!」グシャァ

女戦士「なんだよ、弱っちいなあ。そんじゃビール頼むぜ!」

男「いてえ……(幸せwww)」
547: :2011/10/28(金) 23:26:24 ID:bEpZo/Xb/k
女戦士「そんなこんなでタダ酒を堪能してきたぜwww」

女戦士「全戦全勝、向かうところ敵無しって感じだぜ!ひゃっほーいwww」

女戦士(……でもそれって女の子らしくないんだよなあ)

女戦士(私って力は強いしがさつな性格で……酒好きだし腕相撲はほとんど負け無し)

女戦士(皆と比べても……綺麗で可愛くてスラッとした女勇者達に対して私はデブだし綺麗じゃないし……)

女戦士(はあ……それを考えると憂鬱になってくるよ……)

女戦士(自分の好きなことばっかやってきて、美容や性格に無頓着だった報いを受けてるだけなんだろうけど……)

女戦士(女勇者達みたいに女の子っぽく在りたかったなあ……)

女戦士「……」

女戦士「酔って浮かれた気分も見事に沈んじまったな……宿に戻ろう」
548: :2011/10/28(金) 23:26:51 ID:bEpZo/Xb/k
女戦士「ただいまー。……なんだぁ、誰もいねえのか?」

女戦士「なんだよ、人には休めっつっといて、ちゃっかり満喫してんじゃねえかよ」

女戦士「……」

女戦士「寝るかな……」

女戦士「……」

女戦士「女勇者の荷物……」

女戦士「……」ガサゴソ

女戦士「うわあ、何これ!女勇者の私服、めっちゃ女の子っぽい!」

女戦士「あの美貌でこういう格好されたら男は堪らんだろうなー。私が男だったら絶対襲うわ」

女戦士「……」

女戦士「……私がこれ着たら少しは女の子っぽくなるかな?」

女戦士「……」キョロキョロ

女戦士「……いねえ、よな?よし……」キガエチュウ
549: :2011/10/28(金) 23:27:26 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「ただい……」

女戦士「うう、きっつ……やっぱ私デブだなあ……」

女勇者「」

女戦士「きつい……特に胸とか……あ、でも何とか入った」

女勇者(な、何これ……女戦士が私の服着てる……)

女戦士「確かこういうのを女勇者はこういう感じで着て……」

女勇者(あ……でもこれ……)

女戦士「よーし、完成!……うわあ、普段の私がぜってえしねえ格好だwww」

女勇者(素敵……やっぱ女戦士綺麗だなあ……しばらく黙って見てよう)

女戦士「あ、そうそう。このSS書いてんの糞童貞だから女性のファッションとか詳しくないからその辺描写はしねえよ」

女戦士「各々の好きな女の子ファッションで想像してくれな」
550: :2011/10/28(金) 23:28:16 ID:bEpZo/Xb/k
女戦士「なんか面白くなってきたww他には何かあったかなー」ガサゴソ

女戦士「……これとかもぜってえ似合わねんだろうなwww」

女戦士「くぬ……くっそー、着替える度に自分がデブだと思い知らされるぜ……」

女戦士「でも、着替え完了だぜ!……うっわー、似合わねええええwww」

女戦士「何これwww気持ち悪いなあ、私wwwww」

女戦士「服装だけは立派に女の子だっつーのにね」

女戦士「……」

女戦士「べ、別にあなたのためにやってるんじゃないんだからねっ!」

女戦士「……ぷっwwwwこれはないwwwこういうのは可愛い娘がやるから意味があるんであってwww」

女戦士「私みたいな男女がやってもうざいだけだっつーのwww」

女戦士「……」

女戦士「おかえりなさいませ、ご主人様!ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも……私?」

女戦士「……ないわーwwwwww私なんかが言える台詞じゃないわーwwwww」
551: :2011/10/28(金) 23:28:57 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「……」プルプル

女勇者(ああ、指摘したい!自分への感想が的外れだって!)

女勇者(綺麗な女戦士が私の服を着たことで、普段と違う……そう、可愛さが強調されてるのよ!)

女勇者(つまりギャップ!普段強気でかっこいい女戦士があんな格好、あんな台詞を言うから半端なく可愛く感じるの!)

女勇者(ていうか私は前々から女戦士を変えたかったのよ!本人が半端なく綺麗なんだから、身だしなみを整えれば最強になるって思って!)

女勇者(それが間違いではなかったって今日証明されたわ!そして未だ可能性を秘めている!」

女勇者「ああ、私がコーディネートしてあげたい!それで甘えた台詞を言わせるの!」

女勇者「そうしたらもう本当にやばいことになると思う!私、そう思うんだけど!」

女勇者「……ん?」

女戦士「」

女勇者「あ、あれ?気付かれ……あ、いつの間にか声が……」
552: :2011/10/28(金) 23:29:57 ID:bEpZo/Xb/k
女戦士「……」

女勇者「……に、似合ってるよ……うん、似合ってる」

女戦士「……いつから」

女勇者「はい?」

女戦士「いつから……そこにいた?」

女勇者「えっと……そこの、その服着たとこから」

女戦士「最初からじゃねえかよおおおおお!!ちくしょおおおお!!」ポロポロ

女勇者「ちょっと、落ち着いて!泣かないで!別におかしくなかったから……むしろ可愛かったから!」

女戦士「くそおおお!!私みたいなのが、それっぽい格好してるのを笑ってたんだろおおお!!」ポロポロ

女勇者「違うって!話を聞いてよ!」

女戦士「どうせ私みたいな太った男女を美少女な女勇者は馬鹿にしてんだ!」ポロポロ

女戦士「ああもう殺せよ!!死ねってことだろ!?」ポロポロ

女勇者「……ああもう、その顔とその体でそんなこと言われたら私もむかついてきた!」

女勇者「そんな綺麗なのに……遠まわしで嫌味言ってんのか、このー!」

女戦士「ああ、やんのかー!?」ポロポロ
553: :2011/10/28(金) 23:30:29 ID:bEpZo/Xb/k
女僧侶「……だから二人ともボロボロなんですね?」

女勇者「ごめんなさい……」ボロッ

女戦士「ごめんなさい……」ボロッ

女僧侶「宿屋も半壊して……修理費もすごいことなってますよ?」

女勇者「反省してます……」

女戦士「もうしません……」

女僧侶「……まあ反省しているのであれば、深く追及するのはもうやめにしましょう」

女勇者「うう〜、ごめんね、女僧侶〜」

女戦士「悪気はなかったんだよ〜、ホントだよ〜」

女僧侶「……とりあえず出発は明後日に変更しましょう。あと、良い武器は当分我慢ですからね」

女勇者「はーい……」

女戦士「そんなあ……」
554: 今日はここまで!:2011/10/28(金) 23:31:26 ID:bEpZo/Xb/k
こうして一連の騒動は、互いの体に無数の傷と多額の負債を残して終わったのだった。
だが、実は残ったのはこれだけではない。他者にはわからない、騒動の張本人である両者にだけ残った物があった。
……まずは女勇者。

女勇者(う〜ん……どうしたら女戦士に自分の綺麗さがわかってもらえるのかな……あと、どんな服が似合うだろう?)

女戦士がお洒落した場面を目撃し、その美貌に見惚れたことで、女戦士改造計画の野望がその心に根付いたのだ。
その野望は今なお消えることなく、虎視眈眈と野望達成に向けて活動してるとかしてないとか。
……女戦士の場合はこんなものが残った。

女魔法使い「〜〜♪」

女戦士「……はうあぁぁ!!」

女魔法使い「っ!?」ビクッ

あの場面を目撃されたのがよっぽど恥ずかしかったのか、トラウマとなって女戦士を苦しめることになってしまった。
そして恥ずかしさのあまり突然奇声をあげ、その結果女魔法使いがびっくりするという悪循環が生まれてしまったのだった。

……以上、女戦士の過去、今なお苦しめる呪縛の話でした。いや、そんな大層な物じゃないけど……
555: 女戦士ファン倶楽部初代会長とその他:2011/10/29(土) 02:11:39 ID:8CvlVX4ZxU
壁‖д・*)モエス
壁‖д`;)ハアハア
壁‖ω^)イイ
壁‖Д<)モット…モットクレ
壁‖∀゚)ヌケル…ウッ
壁‖ω・〃)女戦士ラブ

556: 名無しさん@読者の声:2011/10/29(土) 19:38:22 ID:A/zKuv3KVg
魔王と側近の出会いとか気になるけどそれはともかく
魔王さんはロリコンですか?

支援
557: :2011/10/29(土) 23:36:42 ID:bEpZo/Xb/k
>>555
女戦士「私なんかを好きになる奴っているんだな……なんつーか、ありがとな!」
女戦士「でも何か恥ずかしいな///……えーっと、ファン倶楽部の会員って何してあげればいいんだ?」
女戦士「……とりあえず腕相撲でもしとくか?」

>>556
魔王「ロリコンか……どうなんだろうね、俺は」
魔王「可愛いなって思うには思うよ。でも、それは子供的な意味合いが大きいよね」
魔王「でも……この子、大人になったら超絶美人になりそうだなって予感がすると、性的興奮を覚えてしまうよね」
魔王「正確には、その子の未来に思いを馳せて興奮するんだよ」
魔王「子供は未来への可能性を秘めている……その可能性に酔いたいんだよ、俺は」
魔王「可愛い女の子、万歳。それが俺の生きる意味だよ。それは今も、そしてこれからの未来にも言えることだよ」
魔王「そういう意味では俺はロリコンかもしれない。彼女達の未来に俺は希望を見据えてるんだ」
側近「……とりあえず魔王様が変態ってのはわかりました」

1「魔王と側近の出会いかあ……書けるかなあ……とりあえず小話を貼っていきますね」
558: :2011/10/29(土) 23:37:26 ID:bEpZo/Xb/k
女魔法使いの小話

えっと、皆さん、こんばんは。挨拶は皆さんが読んでる時間帯で適切な物に変えてください。
私は女魔法使いです。
えっと、喋るのが苦手で、暗い性格なんですけど……
なんか……番外編?っていうのに出てくれと、1と名乗るイカ臭い男性から頼まれたんです。
普段何考えてるかわからない君の気持ちには需要があると思う、なんて言われちゃって。
淡々と自分のことを喋るだけでいいからって言われたんですけど……私、喋るの苦手だから……
長々とは喋れませんって頑張って伝えたら、じゃあ口に出さなくていいから心の中で喋ればいいよって言われて。
こうして今心の中で喋ってるわけです。……本当にこれ、皆さんに伝わってるのかなあ?
559: :2011/10/29(土) 23:37:53 ID:bEpZo/Xb/k
まあいいや……うん。そんな感じなんです。
……。
……ど、どうしよう。もう言うことないよぅ。
あの……こ、これ!私の友達のゼーくんです!可愛いですよね?
……あれ?これって……皆さんは見えるのかなあ?
見えてなかったらいけないので、ゼーくんの説明しますね。
ゼーくんは……私が育ててる植物です。
植物の容姿事情はよくわからないけど、きっとゼーくんはイケメンってやつなのです!モテモテです!
そんなゼーくんが私は大好きです。
560: :2011/10/29(土) 23:38:35 ID:bEpZo/Xb/k
女僧侶が、いつか動物とおしゃべりしたい、みたいなことを言ってましたけど……その時はゼーくんの通訳をお願いしたいです。
ゼーくんは私のことどう思ってるのかなあ。一緒に笑えたら嬉しいなあ。

「あら、女魔法使いさん。ゼラニウムのお世話ですか?」

あ、ちょうど話題の女僧侶が来ました。女僧侶は優しい方です。
綺麗な黒髪の美人です。ちょっと嫉妬しちゃいます。
とりあえず質問に対して頷いておきます。

「そうですか。ゼラニウムも嬉しそうですね」

女僧侶がそう言うと、本当にそうなんだろうなって気持ちになります。
私も嬉しくなります。私とゼーくん、二人一緒に同じ気持ちなんですね。嬉しいなあ。
561: :2011/10/29(土) 23:38:58 ID:bEpZo/Xb/k
私の家に来た女僧侶だけど、特に用事はないみたいです。
静かに読書なんか始めちゃって。私も魔道書読もうかなあ。ゼーくんに読み聞かせたらゼーくんも魔法使えるようになるんでしょうか?
……だけど読書は無理になっちゃいました。

「おーっす!遊びに来たぜー」

元気な女戦士が遊びに来たからです。
女戦士は明るくて綺麗でかっこいい女の子です。スタイルもよくて私にはない物をたくさん持ってて、やっぱり嫉妬しちゃいます。
本当にいい子なんだけど……ここだけの話、苦手なところもあります。

「相変わらず植物育ててんのな。食えるの、それ?」

こういうとんでもないことを言い出すからです。
562: :2011/10/29(土) 23:39:21 ID:bEpZo/Xb/k
私は一生懸命首を横に振ります。
それを見て女僧侶は私の気持ちを代弁してくれました。

「ダメですよ、女戦士さん。ゼーさんは女魔法使いさんの大切な家族なんですから」
「えー、でもなんか葉っぱ天ぷらにしたらおいしそうじゃねえ?薄いけど、トリコのオゾン草に見えないことも……」

やっぱり女戦士は良くも悪くも明るい人です。絶対にいいことだろうけど、振り回されるとちょっと疲れるかなあ。
でも、いたずら好きなのは勘弁してほしいかなあ。うまいからって言われて何かの料理を食べさせられた時も、実は激辛料理だったってこともありました。
この恨みは墓場まで持ってってやる!って何気に思ってます。神様に言って、もーダメでしょーって叱ってもらおうって思ってます。
……あと女僧侶、さすがにゼーくんをさん付けしなくていいよ。ゼーくんはゼーくんなんだから。
563: :2011/10/29(土) 23:39:51 ID:bEpZo/Xb/k
……この二人が来たってことは、あの人も来るんだろうなあ。
って思ってたら、案の定来ました。

「女魔法使い、遊びに来たよー……あれ?皆揃ってるね」

今来たのは女勇者です。私達のリーダーで、しっかり者です。
容姿も綺麗で、女の私でもドキドキするレベルです。嫉妬せずにはいられません。
頑張り屋さんで、私も目標とするところが多いんですけど、最近はある存在に夢中です。

「おーう、女勇者。魔王は落とせそうか?」
「な、何言ってんの!?べ、別に魔王とはそんなんじゃないって!その……とにかく違うって!///」

この通り、今は魔王に夢中です。とうとうファンクラブにも入ったみたいで、どんどんはまってます。
そのくせ本人はその事実を隠してるつもりのようで、私達が気付いたことにびっくりしてました。あれで隠してたのかとこっちがびっくりです。
でも、魔王は優しくてかっこいいし、女勇者とならお似合いのカップルだと思うから、私は応援してます。
564: :2011/10/29(土) 23:40:30 ID:bEpZo/Xb/k
「……ごめんね、女魔法使い。騒がしくなっちゃったね」

女勇者が私に謝ります。私は首を横に振りました。
確かに私は静かなのが好きですけど、皆の賑やかな空気も好きです。
女勇者と女戦士が何か喋ってて。女僧侶が二人のアシストしてて。そして私はそれを聞いてて。
そんな日常が私はとても好きなんです。

「でもよー、なーんか女魔法使いの家って落ち着くから来ちゃうんだよなー」
「女魔法使いさんの家は片付いてて良い雰囲気ですからね。皆で集まる時は自然とここになってしまいますね」
「女魔法使いのおおらかな空気が家の中にもできあがってるのかもね」

3人で言葉を連ねたあと、再び女勇者が騒がしくてごめんね、と謝ってきました。
私はそれを許します。そもそも悪いことされたって思ってないですから。
565: :2011/10/29(土) 23:41:02 ID:bEpZo/Xb/k
魔王討伐を王様に命じられた女勇者に、私達3人がメンバーに選ばれて出会いました。
全くの偶然で知り合った私達ですが、今となっては本当によかったと思います。
個性が全く違う4人で、静かな時間が好きな私だけど、この4人での賑やかな一時は宝物です。
魔王討伐の度は終わりましたが、これからもずっと仲良くできたらいいなって、そう思ってます。

「……あー、もうこんな時間か。帰っかなー」
「結局女戦士が……ゼーくんだったっけ?」

女勇者が訊いてきたので私は頷きます。そうだよ、ゼーくんだよ。植物界きってのイケメンさんなんだよ。

「……そのゼーくんを食べるって女戦士が騒いだだけだったね」
「んだよ、いいじゃんよー。なんかさ、おいしそうじゃねえ?」
「普通、おいしそうとは思わない植物だと思いますが……」

最後まで愉快なやり取りをしながら3人は帰っていった。……いや、ゼーくん食べようっていうのは阻止しないと……女戦士ならやりかねない。
566: :2011/10/29(土) 23:41:45 ID:bEpZo/Xb/k
3人の賑やかな空気がなくなって、少しさびしくなりました。
私はゼーくんの方を見ます。ゼーくんは3人の会話で楽しんだと思います。

「……楽しかったね」

私はゼーくんに語りかけました。ゼーくんも頷いてくれたように感じました。

……私には、とてもすごい仲間が3人います。
私には勿体無い仲間です。でも、それでも彼女達は私を仲間に入れてくれます。
そんな彼女達との時間は尊い物で、これからも大切にしたいなって思ってます。

……これ、いつまでやるんだろ?一回1さんに確認しに行こうかなあ。
でもあの人イカ臭いし、息も臭いから苦手だなあ……まあでも一回確認しに行きます。
皆さん、私はこれで失礼します。機会があればまた私の心の声を聞いてあげてください。
それじゃ……1さんはどこに行ったかなー……
567: :2011/10/29(土) 23:42:47 ID:bEpZo/Xb/k
今日はここらで終わりです。

なんか読者スレで一時期ものすごい持ち上げてもらってましたが、買収した事実はないと言っておきます。
本当ですよ。「このSS褒めへんかったらどうなるか……わかっとんのやろな?」的なやり取りはなかったと宣言します。
そういう状況下にもかかわらず、あのように予想してもらえたのは大変名誉なことで、感謝したいです。ありがとうございました。

あと、雑談スレでコラボ系列の話の時にちょこっとここを挙げてもらえましたね。
正直ですね、話に混ざりたいって気持ちもあるにはあるんですが、その……ねえ?
俺ってこの通り、長文書く人じゃないですか。有吉風に言えば長文クソ魔王じゃないですか。
前に雑談に書いた時、長文で空気変えちゃった感があったので、この癖直るまでは厳しそうだと思ってまして。
ただ、それでも一応見てるからねってことを伝えたくて、いらぬ報告をしてしまいました。すみません。

まあそんな感じです。それじゃあ失礼しまーす。
568: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 10:55:44 ID:8CvlVX4ZxU
魔王1位おめでとう!
ブスな私だけど魔王のほっぺにちゅーしちゃう!
( *´3`*)
569: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 11:01:52 ID:13gyeazI6U
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600

携帯からじゃ途中で表示出来なくなったので。
失礼しました。
570: :2011/10/30(日) 11:32:25 ID:bEpZo/Xb/k
待って、ちょっと待って混乱してる。
今さっき掲示板来たらさ、トップに貼られてたんだよ。ここが。
それで何事って思ったらランキング1位て。1位て。
やばい、嬉しいし怖い。ほんと、今すごいおなか痛い。ヤクルト飲みたい。
いや、もう、ほんとにありがとうございます。自然に生まれました、感謝の言葉が。
ほんと嬉しいし、ほんと怖い。今すごい震えてる、西野カナでもないのに。
感情が今やばいからうまくいえないけど、ほんとにありがとうございました。
普通に姫SSかキノSSが1位だって思ってたから、今ホント感情がやばいんです。
ランキング載って順位もあげれたらエネルのびっくり顔AA貼ろうって思ってたけど、そんな場合じゃないくらいやばい。
とにかくお礼が言いたいです。話題をあげてもらったスレに挨拶に行こうかなあ。
繰り返しになるけどほんとありがとうございました。けっこうむちゃくちゃな文になってるけど許してもらたら嬉しいです。
571: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 11:33:40 ID:GLlX6Te9R6
長い、産業で。






おめでと
572: :2011/10/30(日) 11:50:47 ID:bEpZo/Xb/k
雑談スレはそんな空気じゃなかった。
とりあえず自スレに引き籠ってここで感謝の言葉を連ねていきます。
とりあえず返事します。返事。

>>568
1位でした。本当にありがとうございます。
今日に限れば俺って世界有数の幸せ者じゃないだろうかと思ってます。
そんなあなたに魔王様からもちゅーしてもらいましょう
魔王「ちゅー」( *´3`*)

>>569
先ほど俺も携帯から確認しましたが、確かに途中で読めなくなってますね。申し訳ないです。
あとでもうちょっと携帯からの読者さんも読みやすいように、自分なりに訂正しておこうと思います。
配慮に欠け、携帯の読者さん方にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。ちょっと真剣に自分の長文癖と向き合おうかと思います。

>>571
奇跡のランキング1位
お腹痛い、会いたいわけでもないのに震える
全ての読者達にありがとう
573: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 12:08:02 ID:ZoYc6yK4vU
感無量ってやつですね!私も魔王SSが1位ですこく嬉しいですヽ(´▽`)/゚+
1さんが変なプレッシャーを感じないで今まで通りに楽しいSS書いてくれるといいなぁ…。
今は動揺しててそれどころじゃないと思うんで無理しないでくださいね!


魔王好き!側近大好き!!1愛してる!!!!!!!
574: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 12:12:43 ID:2mSt7S.C4k
奇跡ってわけじゃないだろw作品はもちろんだが、何より>>1の人徳が人を引き付けてるよ。ずっとROMってたけどおめでとうだけは言いたくて初レスだぜwこれからも頑張れ長文クソ魔王、応援してる!
575: :2011/10/30(日) 14:54:25 ID:bEpZo/Xb/k
>>573
ほんと感無量って感じです。
さすがに震えは止まりましたけど、何ていいますか、未だ不思議な気分の中にいるのは間違いないですね。
次の小話で今回のことをちょっといじろうかとは思ってますが、基本的には今まで通りを意識して頑張ります。愛をありがとう!

>>574
仁徳ってあるんでしょうかねえ、俺に。自分としては普通にしてる感じなんですけども。
それゆえ奇跡感が拭えませんが、それでもそう言ってもらえるのなら自信は持とうと思います。
いつか読者の皆さんと自分の感想がシンクロする日が来ると信じて……この長文クソ魔王、今はただただ頑張ろうと思います。

……今日の更新ですが、これから微妙に用事がるので厳しいかもしれません。
でも大丈夫だったときにはいつもの時間帯に出現するとします。
576: :2011/10/30(日) 14:54:53 ID:bEpZo/Xb/k
携帯からだと見れないということで、こちらで対処しようということにしました。
俺のせいで迷惑してる方は、申し訳ありませんが下記から読んでみてください。たぶん大丈夫だと思います。

本編初期その1
>>1-14>>22-39

日常編
>>44-51>>56-63>>69-77

本編初期その2
>>82-84>>88-94>>100-105
577: :2011/10/30(日) 14:55:16 ID:bEpZo/Xb/k
本編中期
>>110-116>>139-148>>152-155

>>165-170>>176-184>>190-198

>>207-213>>217-219>>225-231

>>238-241>>266-270>>276-280

>>295-305

魔王達のプロフィール
>>123-126>>326-327

実況パワフルプロ野球
>>249-261
578: :2011/10/30(日) 14:55:39 ID:bEpZo/Xb/k
本編後期
>>320-321>>334-341>>349-352

>>361-368>>378-382>>395-401

>>413-422>>438-448>>479-483

>>484-491>>492-499>>500-502

背後で爆発が起きて振り返る
>>463-465

本編終了後のおまけ
・魔王&側近の小話>>518-528
・女勇者の小話>>533-539
・女戦士の小話>>543-554
・女魔法使いの小話>>558-566
579: :2011/10/30(日) 14:56:01 ID:bEpZo/Xb/k
ついでに、何て言うか俺のキャラが面白いと一部で言われてるっぽくてですね。
それならそういう系もまとめようと思ってやっちゃいました。俺が調子に乗ってる様を見て、今後の批判材料に役立ててください。

>>15>>21>>40>>43>>52

>>55>>64>>68>>78>>81

>>85>>87>>95>>99>>106

>>109>>117>>122>>134>>136-137

>>149←すずゆきさんのレスはこちら>>143>>145その素敵なイラストを褒めちぎったげてー

>>151>>157-158>>163-164>>171>>175

>>185>>189>>199>>205-206>>214

>>216>>224←すずゆきさんのレスはこちら>>223

……ちょっと想像以上に長くなったので分けますwww
580: :2011/10/30(日) 14:56:24 ID:bEpZo/Xb/k
1の戯言まとめその2

>>232>>237>>242>>247-248>>265

>>271>>275>>281>>293-294>>307-308

>>318-319>>322>>325>>332>>342

>>345-347>>353>>359-360>>369>>377

>>383>>388-390>>394>>406-407>>409-410

>>423>>431-432>>437>>449>>460-462

>>478>>503>>516-517>>529>>532

>>542>>557>>567>>570>>572>>575

たぶんこれで携帯の方も大丈夫じゃないかと思います。
俺の戯言コーナーがなんかすごい見にくい気がしますけどもwww
581: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 20:45:40 ID:hXm32aDqXo
携帯ユーザーの自分には助かりますありがとうございます!
そして遅れましたが完結&一位おめでとうございます!
http://p2.ms/ovj3a
582: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 01:26:12 ID:pr/vmPsHlc
いけ俺のマグナム
(`・ω・)つ-CCC-
583: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:39:35 ID:Hfe7ffEMW.
あれ〜(・ω・`)
更新なし?(・ω・`)
584: :2011/11/1(火) 00:00:50 ID:eWaKiw9z.2
3行で収まりきれない悪寒。真剣に短文でまとめられるようになりたい今日この頃。

>>581
いえいえ、そもそも俺が長文でだらだら書いて携帯ユーザーさん方に迷惑をかけたんですから。
こち亀でもあったと思いますが……悪い奴が更生すると美談にされがちだけど、やっと普通のレベルに戻っただけで、最初から真面目に頑張ってた人のが立派っていうお話。
そんな感じで、こっちのミスで迷惑かけた分を修正しただけですので「気付くのがおせえんだよ、クソ煮込みうどんが」って感じでいいですよ。

あと、完結&一位に関してはこっちが皆さんにありがとうですよ。激戦区の中で、1位まで行けたことを誇りに思います。マジで。
こんな素敵なイラストまでいただいて……いかん、女魔法使いと女勇者が好きすぎる。
絵スレの方でファンタジー服でないことを懸念していらっしゃいましたけど……
そもそもここの世界観ってファンタジーと現実ごっちゃになってますからねwww気にしないで大丈夫ですよ。

>>582
どこかで見たことある台詞……そう、>>80ですよ>>80
これの意味が当時(今も)わからなくて「俺のマグナム」とか「-○○○―」「=-○○○―」でググったんですけど、結局わからなかったんですよね。
これって元ネタとかある何かなんですか?もしよければその辺教えてほしいと思ってます。あとCありがとうございます。

>>583
すみません、さっきまで今日の分を書き溜めてました。
最初に書こうと思ってた話がうまく書けなくて、気楽に書ける魔王と側近の雑談系統に逃げてしまいました。
とりあえずある程度溜まったので、書けなかった話の言い訳をしてから貼っていきます。
585: :2011/11/1(火) 00:02:09 ID:eWaKiw9z.2
次の話は女僧侶を予定してましたが……
女僧侶が教会でいろんな奴を相手に相談なり懺悔なりを受ける話を書こうとしましたが、思うように書けませんでした。
そこで相談者を1にして、メタい話を書こうとしましたが、それも思うように書けませんでした。
なんでかなーって考えてみたらその理由がなんとなくわかりました。
……女僧侶って女勇者パーティのまとめ役って感じで、自分が話を作るってタイプじゃないからって結論に至りました。
あと、根がまじめだから話が面白くならないってのもあります。
そういうわけで、今のところ女勇者パーティ内で唯一おまけ話がない人候補になってしまいました。ごめんね女僧侶。
のちのち書けたら女僧侶の話も投下しますけど……たぶんないと思っててください。
で、とりあえずこの場を切り抜けるためにも、すらすら書ける魔王と側近の雑談を書いてどうにかしました。それを今から貼っていきます。
今回の予定はそんな感じ。
586: :2011/11/1(火) 00:02:48 ID:eWaKiw9z.2
魔王「側近ー」

側近「どうしたんですか、泥団子でもつくったんですか?」

魔王「つくらないよ!どこまで少年の心なんだよ、俺は!」

側近「で、何なんですか?」

魔王「さっき通信販売で筋トレ系のやつがあってね。欲しいんだけど」

側近「ダメですよ。数日で飽きる魔王様が既に見えますよ」

魔王「いいじゃないか、ジョディ!見てくれよ、こんなに腹筋がつくんだぜ!?」

側近「まあ、素敵ねジョニー。でも、やっぱりきついんでしょ?私、毎日続けられないと思うわ」

魔王「そう思うだろう?でもジョディ、安心してくれ。このマシンなら、なんと一日10分だけ。それでこのボディが手に入るんだ!」

側近「すごいわジョニー!でも……これだけの物、やっぱり高いのよね?」

魔王「大丈夫だ、ジョディ!今ならこのマシン、1980円であなたの下にやってくる!」

側近「すごい安いわね!まるであなたの人生くらい安いわ!」

魔王「HAHAHAHA!言ってくれたなジョディ!で、ジョディはこいつを買ってくれるのかい?」

側近「ごめんねジョニー。それでもやっぱり買うわけにはいかないわ」

魔王「そうかい、そいつぁ残念だ!……側近、のってくれてありがとう」

側近「今更ですけど、すごい恥ずかしくなってきました……」
587: :2011/11/1(火) 00:03:25 ID:eWaKiw9z.2
側近「魔王様、何してるんですか?新しい土下座方法を模索してるんですか?」

魔王「新たな土下座模索って、俺どんだけ追い詰められてるんだよ?……ストレッチしてるだけだよ」

側近「なるほど、それで開脚前屈ってわけですか」

魔王「うん!……ねえ側近」

側近「なんですか?」

魔王「後ろから押してよ。もうちょい強くストレッチしたくて」

側近「いいですよ。これくらいですか?」

魔王「あー、うんうん。いい感じ」

魔王「あ、そうそう。これで強く押しすぎて俺が痛がるっていうオチは禁ずるからね」

魔王「ありがちだしね。さあ、これで側近さんはどう動くのかなあwww」

側近「……」グイグイ

魔王「……いたっ!いたたたた!!強行突破かよ!?」

側近「オチとか知りませんけど、俺はこっちのが楽しいですから」グイグイ

魔王「痛い痛い!!くそ、側近にはこのSSを盛り上げる気持ちが……ぐわああああ!!」
588: :2011/11/1(火) 00:04:06 ID:eWaKiw9z.2
魔王「好きの気持ちは〜♪」

側近「……」

魔王「胸や〜心〜締めつけてく〜♪」

魔王「あなたを想うたび♪深くなってく♪」

魔王「繋いで〜繋いで〜二人を、そう♪」

魔王「あ〜春や〜夏の〜花と空が♪」

魔王「秋と〜冬の〜風と雪が♪」

魔王「包む〜包む〜二人を包み込む♪」

魔王「恋を運んでくる〜♪」

魔王「……歌いきっちゃったよ!」

側近「よかったですね、魔王様」

魔王「いやいや!二行目は側近が「何歌ってるんですか?」とか言って話を展開するところでしょ!」

側近「魔王様の邪魔はしない方がいいかと思いまして」

魔王「わざとやってるでしょ……歌いきったんだから100万円ちょうだいよ」

側近「寝言は寝てから言ってくださいね」

魔王「くそ、最近側近のコントロールが難しいよ……」

側近「パワプロでいうところのコントロールGですからね」
589: :2011/11/1(火) 00:04:44 ID:eWaKiw9z.2
魔王「側近、買い物に付き合ってよー」

側近「嫌ですよ。一人で行ってもらえますか?」

魔王「側近って俺に対してひどいよね……」

側近「なんてったって魔王様ですからね。で、何買うつもりですか?」

魔王「攻略本!」

側近「またゲーム系ですか……」

魔王「とりあえず攻略本をたくさん買おうかなーって」

側近「そんなたくさん買って意味あるんですか?」

魔王「あるよ!攻略本ってさ、極端に言えばゲームやんなくても見るだけで面白いんだよ!」

魔王「攻略本にもカラーがあるからね、いろんな視点で面白く書いてくれてるから、もうこれだけでもお腹いっぱいになるんだよ!」

側近「そうやって企業が儲けてくわけですね」

魔王「いいじゃん、俺は楽しいんだからさ。で、一緒に行ってくれる?」

側近「行ってらっしゃいませ、魔王様」

魔王「……行ってきます」
590: :2011/11/1(火) 00:05:14 ID:eWaKiw9z.2
魔王「側近、早口言葉言ってよー」

側近「早口言葉ですか」

魔王「東京特許許可局を3回言ってよー」

側近「わかりました。それでは……」

側近「東京特許きょきゃきょく、東京きょっきょきょきゃきょく、とうこうとっここきゃこく!」

側近「……東京とっここきゃきょく、東京とっくきょきゃきょく、東京とっことかけく!!」

魔王「ぷーくすくすwww」

側近「……魔王様。笑ってますけど、魔王様は言えるのですか?」

魔王「東京特許許可局、東京特許許可局、東京特許許可局!」

側近「!?」

魔王「んふふふふwww側近ってこういうの苦手だよねえwww」

側近「……」アームロック

魔王「いたたたた!!痛っイイ!!それ以上いけない!!」メキメキ
591: :2011/11/1(火) 00:05:53 ID:eWaKiw9z.2
魔王「側近、ピザって10回言ってー」ニヤニヤ

側近「……ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」

魔王「じゃあここは?」ヒジー

側近「……膝ですか(ひっかかってやったほうがいいよな)」

魔王「ぶっぶーwww残念、ここは肘でしたーwww」

魔王「だっさwww側近だっさいねーwww肘なのにwww膝ってwwww」

魔王「側近って馬鹿だねーwww俺でもひっかかんなかったよwww」

魔王「魔界有数のマヌケだよ、側近はwwwこれはもう今後は俺が側近を馬鹿に……」

側近「おらあ!!」ヒザゲリ

魔王「おうふ!!……な、何するんだよ!?」

側近「いや、あんまりうざかったんで、つい」



ドラゴン(なあ、魔王様って最初あれにひっかかったよなあ?)

スライム(しーっ!それが側近様にばれたら魔王様泣いちゃうって!)
592: ディノブリーダー編:2011/11/1(火) 00:06:52 ID:eWaKiw9z.2
側近「……魔王様、何してるんですか?」

魔王「ん?ディノブリーダーだよ」

側近「……何ですか、そのゲームは?」

魔王「まあ文字通り恐竜を育てるGBソフトだよ」

魔王「主人公と博士が旅をしてね、自分の恐竜を強くしてくんだよ」

側近「……恐竜の名前、ソッキンってなってるんですけど」

魔王「俺が育ててるんだもん、当たり前じゃん」

側近「主人公の名前がマオウで恐竜がソッキンですか……」

魔王「しばらく俺がやるの見てる?」

側近「見なかったら話の展開がどうとか言い出すんでしょう?」

魔王「さっすが側近は話がわかるー!一緒に楽しもうねー!」
593: ディノブリーダー編:2011/11/1(火) 00:07:27 ID:eWaKiw9z.2
側近「魔王様」

魔王「なーに、側近?」

側近「この……エサのラインナップは何なんですか?」

魔王「何って……普通じゃん」

側近「お茶、おにぎり、かつ丼のどこが普通なんですか!?」

魔王「なんだよー、和食ディスってんのかよー?」

側近「恐竜ですよ!肉とか草とか木の実とか、その辺じゃないですか、普通は!?」

側近「あと、戦闘コマンドですけども!」

側近「それ選んだら、戦う相手が仲間の博士ってどういうことなんですか!?」

魔王「やだなー、画面に敵の恐竜がいる時に選んだら、ちゃんと敵と戦うじゃん」

側近「画面に敵がいないからって、味方と戦う必要はないでしょ!?」

魔王「博士に50のダメージ〜」

側近「博士ー!!」
594: ディノブリーダー編:2011/11/1(火) 00:08:08 ID:eWaKiw9z.2
側近「あと主人公と博士の歩き方ですよ!」

魔王「ユニークな歩き方だよね」

側近「ユニークの限界超えてますよ!何ですか、これ!?ヒゲダンスですか!?」

魔王「あっはっはっはwwww」

側近「笑ってないで何か言ってくださいよ!」

魔王「いやあ、側近が元気になってきたなあって」

側近「俺はもっと優雅に楽しみたかったですよ……魔王様」

魔王「なにー?」

側近「これって……もしかしてクソゲーってやつじゃないんですか?」

魔王「悪く言うなよー。俺も1もけっこう好きだったソフトなんだから」

側近「どの辺がですか?」

魔王「俺も1も話の中のシュールなギャグがけっこう好きだったりするwww」

側近「ふーん……俺から言わせてもらえば滑ってる感ありますけどね」
595: 今日はここまで!:2011/11/1(火) 00:08:55 ID:eWaKiw9z.2
側近「ていうか、本当に魔王様っていろんなゲーム持ってますよね」

魔王「俺も1も有名どこだけ攻めるってことはしたくないのだ!」

魔王「つっても、1は言うほどゲームやってないけど」

側近「本当に好きなんですね、ゲームが」

魔王「うん!ゲームと女の子が俺の生まれた意味だよ!」

側近「意味を見つめなおすことをお勧めしますね」

魔王「見直すことなく俺は前進するぜよ!つーわけで側近、王都のゲーム屋さん行こうよー」

側近「……魔王様、俺も魔王様も仕事ありますよね?」

魔王「大丈夫、側近ならきっとなんとかしてくれる!」

側近「……んっ!」ゴライアスバードイーター

魔王「ぎゃあああ!ちょっと……関節技はやめてええ!!」ギシギシ

魔王「つーか、よくそんな複雑な関節技、かけられたねえええ!!」ギシギシ
596: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 02:14:08 ID:xkN4BJN4a6
魔王と側近の話が一番好きww
っCCC
597: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 02:30:09 ID:VDnJeC4e6A
今回の側近なんかかわいい
支援
598: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 06:55:43 ID:UYNYISK/jE
側近可愛いw


そんな側近に
つ【隣の客はよく柿食う客だ】

599: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:42:43 ID:9T2uppugkA
小話も面白いなぁ〜(*´∀`*)

側近に助言!

バスガス爆発

バスが、酢爆発

って区切ると楽に言えるよ(^w^)
600: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:26:42 ID:vs1J6Bpbok
酢爆発がうまく言えない
601: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:45:48 ID:vs1J6Bpbok
GB?ディノブリーダー?
もっ、もしかして、>>1よ、そのゲーム、カラー専用で恐竜が『しんぶんし』という技を覚えはしないか……?
602: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 23:01:24 ID:l5W1Sce4Lg
思ったんだけど…魔王は絶対にフラグクラッシャーだと思うww

フラグでてないけど…
603: :2011/11/2(水) 00:13:31 ID:eWaKiw9z.2
>>596
俺も魔王と側近の雑談書いてる時が一番楽しいですwww
何ていうか、自然体ですらすら書ける感じなので、気負いせずに書けるっていうのも大きな理由になってるのかもしれませんね。

>>597
魔王「側近、可愛いってよ。よかったじゃん!」
側近「魔王様の変なフリに乗っかった結果だと思うんですけど……」

>>598
側近「隣の客はよく柿食う客だ!……あ、これなら言えるっぽいですね」
魔王「何だよー、つまんねーの」
側近「成功したんですから素直に喜んでくださいよ……」

>>599
側近「バスガス爆発、バスかすはつ発、バスガスはく発!……あーもう!言えないじゃないですか!」
魔王「ちなみに側近の成否は1とリンクしてます」
側近「1が噛めば噛むほど俺も失敗するわけですか……」

>>600
俺もですwww
そもそも早口言葉って難しいですよね。ああいうのを速く的確に読み上げる人ってすごいと思います。
俺はもう絶対にアナウンサーにはなれない人間だと思います。

>>601
俺が持ってるのはシリーズの中の1で、1には技の概念がありません。ステータスの数値からランダムでダメージが決まるシステムです。
たしか4まで続いてるシリーズ物のゲームで、調べてみたら4から技が登場してるみたいです。
もしかしたら601さんはディノブリーダーの4のことを言ってるのかもしれませんね。

誰も何も訊いてないですけど、恐竜と技って単語で、俺は「もんすたあレース」思いだしました。GBソフトです。

>>602
確かに魔王はフラグを有効活用できなさそうな雰囲気あるような気がしますwww
会長とか女勇者はどうなるんだろうな〜って、他人事のようにそう思ったりしてます。


今からおまけを貼っていきます。……あの話題って俺が触れてもいいのかなあ……
604: :2011/11/2(水) 00:14:19 ID:eWaKiw9z.2
僧侶の小話※女僧侶じゃないよ!

戦いは終わった。
長年続いた魔物との争いは和平という形で決着がつき、時代は動き出した。
そしてそれは勇者の役割が終わったことも意味しており、俺達の旅も終りを告げた。

和平といっても人々の心からわだかまりが完全に消えたわけではない。
王都の人間以外は未だ魔物を憎む者も多く、そんな人達の気持ちを突き動かさんとするのが勇者の新たな役割となった。
うちの勇者も一緒だ。あの魔王が目指さんとするこれからの魔界を理解してもらおうと、世界のあちこちを回っている。
手伝おうか?って言ってみたが、責任感の強いあいつは自分一人で頑張る道を選んだ。
今まで十分に協力してもらった、戦う必要がなくなった今は各々のやるべきことがあるだろうから、だとさ。
そんな勇者の優しさに甘えて、俺は以前の生活に戻った。教会で、人々を導く生活に。

……ただ、俺のやりたいことは、実はそれだけじゃなかったりする。
605: :2011/11/2(水) 00:14:58 ID:eWaKiw9z.2
俺は王都の図書館へと歩を進めた。
目的は読書……だけではない。少し邪だが、本以外にも目的があったりする。

それはここの図書館に勤めている女性だ。
正直な話、惚れてる。落ち着いた性格に、本と向き合う時の真剣な眼差し、そして時折見せる微笑み。
それらは的確に俺の心を撃ち抜いた。全てを知ってるわけでもないが、これだけは言える。彼女こそ、俺の運命の人だと。
そして願わくは俺の横に彼女がいる光景こそが在るべき世界であってほしい。

そんなわけで、ただ読書するだけなら家に大量に本がある環境でありながら、この図書館に通っているのだ。
本を読むスピードには自信があるが、ここだと少し遅い。本と彼女を交互に見るからだ。
606: :2011/11/2(水) 00:15:44 ID:eWaKiw9z.2
手持ちの本そっちのけで彼女の方を見ていると、目が合ってしまった。
気まずい。俺は慌てて本で自らの顔を隠した。
それによって上級魔法を生み出した魔法使いについての記述が目の前に並んだが、俺の気持ちは既にそこにはない。
……大丈夫だろうか?図書館にまで来て本を持ちながら人間観察に精を出す変な人、だとか思われてないだろうか?
言いようのない不安に駆られながら、しかし俺には閉館時間まで本と向き合うことしかできなかった。

辺りはけっこう暗くなっていた。
日が落ちると何だか不安になる。些細なことだが、太陽のありがたみが身に沁みる瞬間である。
そんな暗闇の中で立ち往生する義務などどこにもない。早々と我が家を目指して歩を進めようとした。
607: :2011/11/2(水) 00:16:17 ID:eWaKiw9z.2
その時だった。後方から声がした。高い、女性の声である。
振り返る。そこには意中の女性の姿があった。
心臓が飛び出すってのは、まさにこの瞬間のための言葉だろう。それほどまで意外で驚くほかない出来事だった。

「よかった、やっぱり僧侶様でしたね」

そう言って彼女は微笑む。暗闇の中でわずかに輝きを放った気がする、と言ったら大げさだろうか?
しかし本気でそう思えるほどに彼女の笑顔は魅力的だった。

「そうですけど、俺に何か用ですか?」

上ずった声にならないよう、気を付けながら返事をする。

「あの……どうしてもお礼が言いたくって」
608: :2011/11/2(水) 00:16:47 ID:eWaKiw9z.2
お礼が言いたい。彼女は確かにそう言った。
向こうから話しかけてくれてこっちがお礼を言いたいくらいなのに、と思いつつ記憶を辿ってみる。
はて、彼女からお礼を言われるようなことをしただろうか。考えて俺はひとつの記憶を呼び起こした。

龍人と呼ばれる半人半龍の魔物が避難地まで攻めてきた時のこと。
奴は王都の人々に攻撃魔法を撃ちこんできた。
その残虐な攻撃の最初のターゲットとなってしまった女性を俺は身を呈して守った。
……そう、その女性こそ、図書館に勤める彼女だったのだ。俺はその時を思い出した。>>414

普段は彼女目当てで図書館に通うという、むしろこちらが謝罪しなければならないことをしてるのだ。
とすれば、感謝に思い当たる出来事はこれしかない。俺はそう確信した。
609: :2011/11/2(水) 00:17:37 ID:eWaKiw9z.2
「いいんですよ。勇者の一味として人を守るのは当然のことですから」

俺はそう答えた。これはまぎれもない俺の本音だ。
勇者パーティの一員として、人のために戦うのは当然のことだ。ましてや彼女に危機が及ぶのなら命をかけるべきだ。それはこの世の理だ。
こちらとしてはむしろまともに戦えもせず盾にしかなれなかったことを悔やんでる。そのせいで多くの人に……彼女に不安を与えてしまった。

しかし彼女はそうは思ってなかったようだ。

「そんなことはありません!私は僧侶様の勇気ある行動のおかげで、今を生きてます」
「どれほど感謝の言葉を連ねても足りないくらいです」
「僧侶様のおかげで、この図書館に……僧侶様と一緒の空間に戻ってこれました」
「僧侶様、私の幸せを守ってくださって、本当にありがとうございました!」

彼女は一気に言葉を発した。俺の行動で彼女に喜んでもらえたのなら、俺は幸せだ。勇者の一味として仕事を全うできてよかった。
610: :2011/11/2(水) 00:18:34 ID:eWaKiw9z.2
彼女に喜んでもらえた幸せをかみしめていた俺だったが、彼女の発言でひとつ引っかかる部分があったことに気付いた。
「僧侶様と一緒の空間に戻ってこれた」……これじゃ俺と一緒にいるのが幸せみたいじゃないか。
言い間違いか何かかと思って確認しようと俺は彼女の方を見る。
彼女は少しうつむいていた。辺りが暗いから、その表情は見えない。
話しかけようとした瞬間、

「と、とにかくお礼が言いたかったんです!それだけですからね……失礼します!」

急に大声をあげると、そのまま俺を置いて走っていってしまった。

夜道は危険です、家まで送りますよ。彼女の後姿目掛けて俺はこう言った。
家が近くなんです、一人で大丈夫です。走るのをやめることなく彼女はそう言った。

どんどんと彼女は遠ざかり、やがてその姿は暗闇に溶けていった。
急に走りだして、どうしたというのだろうか。急用でも思い出したのだろうか。
しかし何だか俺から逃げるようにも感じた。嫌われてるということだろうか。ショックだな、それ。
611: 今日はここまで!:2011/11/2(水) 00:19:31 ID:eWaKiw9z.2
暗闇の中で再び一人となった俺は、今度こそ自宅を目指して歩き出す。
今日は彼女と話ができた。素晴らしき日だったな、少なくとも俺にとっては。
そしてそれが彼女にとっても同じ意味を持つ出来事になってくれたらいいな、と思いながら俺は帰りゆくのだった。



戦いは終わった。
長年続いた魔物との争いは和平という形で決着がつき、時代は動き出した。
同時に俺の恋愛も動き出したというべきか。
ただ、こっちは戦いがこれから始まるんだけどな。
いつか彼女と並んで笑いあえる日が来ると信じて、俺は俺の戦いを続けるとしよう。
とりあえず、明日も図書館へ行ってみるか。彼女の笑顔でも見にいくとしよう。
612: 601:2011/11/2(水) 13:49:01 ID:XUvetU6So.
そうか、ディノブリーダーと言うのか!!ずっと探してたゲームだよww
普段ここのSS読まないんだが……運命を感じた//←
結婚しよう>>1これは強制だ!!!
613: :2011/11/3(木) 00:24:58 ID:eWaKiw9z.2
>>612
いやあ、でもディノブリーダーに詳しいってわけでもないので、絶対に合ってるとは断言できませんよ?
とりあえずニコ動やyoutubeで検索してみたら少なめでしたが関連動画がいくつか出ましたので、それをちょっと見て、本当に601さんの探してるゲームなのか確認してみた方がいいかもしれませんよ。
……私、男なんだけど、本当に私でいいの?///


今のうちに言っておきますが、明日(3日の夜)の更新は厳しいと思います。一応それだけ伝えておきます。
今日(今からの更新)は大丈夫なんで、とりあえず今から貼っていきます。
614: :2011/11/3(木) 00:25:39 ID:eWaKiw9z.2
3度目の書きなおしでついに完成!女僧侶の小話

女戦士「なーなー女勇者よー」

女勇者「何よ?」

女戦士「偉大なる勇者一行がゲーセンで遊んでていいのかよ?」

女勇者「いいじゃない、少しくらい。今まですっごい頑張ってきたんだし」

女戦士「でも勇者さんは休みなしで今も活動してるって聞くぜ?」

女勇者「うっ……それ言われるときついわね」

女僧侶「まあまあ、いいじゃないですか。時には休息も必要ですよ。このような日があってもいいと思いますよ」

女勇者「ほらあ!女僧侶もこう言ってるじゃない!」

女戦士「くっ……女僧侶が言うと何か納得しちまうんだよなあ」

女僧侶「今日1日は気兼ねなく楽しむとしましょう」

女魔法使い「……」ワクワク
615: :2011/11/3(木) 00:26:14 ID:eWaKiw9z.2
女戦士「くっそー!何でだ!?何で私が勝てないんだ!」

女勇者「ふふふ、私の太鼓スキルをなめてもらっては困るわ」

女戦士「くっ……もう一回遊ぶドン!……ところで女勇者」

女勇者「何よ?」

女戦士「このSSの世界観がいよいよわからなくなってきたんだけど……」

女勇者「そうよね……勇者、魔王に城、王都……中世ファンタジーが軸だとは思うけど」

女戦士「何でそんな世界観でゲームやらゲーセンやら出すのかね……」

女勇者「……あと女魔法使い」

女魔法使い「……」ジー

女勇者「さっきから私達が太鼓の達人で遊んでるの見てるだけだけど……楽しい?」

女魔法使い「……」コクコク

女勇者「そう、じゃあいいんだけど……」
616: :2011/11/3(木) 00:26:52 ID:eWaKiw9z.2
女勇者「……そういえば女僧侶は?」

女戦士「そういえば見ないな」

女魔法使い「……」チョンチョン

女勇者「んっ……何?」

女魔法使い「……」ユビサシ

女勇者「あ……いた」

女僧侶「……」ジー

女戦士「なんかUFOキャッチャーをめっちゃ見てるな」

女勇者「なんか欲しいのがあったのかしら?」

女戦士「おーい、なんか欲しいのでもあんのかー?」

女勇者「うわ、もう女僧侶のとこまで行ってるし!……私達もいこうか?」

女魔法使い「……」コクコク
617: :2011/11/3(木) 00:27:32 ID:eWaKiw9z.2
女僧侶「あ、女勇者さん」

女勇者「どうしたの?何か欲しいものでもあった?」

女僧侶「あの……その……」

女戦士「女僧侶はあのぬいぐるみが欲しいんだとよ」

女勇者「え?……あ、これかー。可愛いねー」

女戦士「女僧侶ってこういうのに興味あるんだな」

女僧侶「恥ずかしいです……///」

女勇者「よし、これ取っちゃおうよ」

女僧侶「そ、そんな、お金がたくさんかかってしまいますよ?」

女勇者「いいよ。女僧侶は普段から私達のためにいろいろ頑張ってくれてるんだから!」

女戦士「私がお金使うのは全力で阻止するくせに……」

女勇者「日頃の行いの差よ」
618: :2011/11/3(木) 00:28:08 ID:eWaKiw9z.2
女勇者「……そんな感じで張り切って挑戦したんだけど」

女僧侶「くうっ……どうして動いてくれないんですかあ……」

女戦士「絶対これぬいぐるみに細工してあんだろ!責任者出てこいや!」

女勇者「一向に取れる気配がない……UFOキャッチャーって難しいんだね」

女僧侶「神への祈りが足りないのでしょうか?」

女勇者「いや、単に実力が足りないだけでしょ……」

女戦士「女勇者、これって殴って割って取っちゃだめなのか?」

女勇者「ダメに決まってるでしょ!」

女僧侶「次こそ、次こそこの子を助け出してみせます!」

女戦士「おい、なんか女僧侶の中で変な設定ができあがってるぞ」

女勇者「女僧侶、残念だけどその子は助けられそうもないわ」

女僧侶「え?」

女勇者「お金……もうなくなったから」

女僧侶「えええええ!!そ、そんな……」
619: :2011/11/3(木) 00:28:57 ID:eWaKiw9z.2
女勇者「で、女魔法使いの家に戻ったんだけど」

女僧侶「……」ズーン

女戦士「めっちゃ落ち込んでるな……」

女勇者「だ、大丈夫だって!いつか取れる日が来るって!」

女僧侶「取れなかったのもありますが、私欲に駆られて皆さんのお金を使ってしまったのが……」

女勇者「だ、大丈夫だよ!私達のお金の管理は女僧侶がしてるんだから、女僧侶のお金みたいな物だよ!」

女勇者「それにこれくらいお金使ったって何の問題もないよ!」

女勇者「女戦士がどれだけ無駄にお金使って迷惑かけてきたか思いだして!そしてそれを女僧侶がどれだけ支えてくれたことか!」

女勇者「それを考えたら女僧侶の使い方なんて可愛いものだよ!だから気にしないで!」

女僧侶「ありがとうございます。女勇者さんは優しいですね。でも……やっぱり自分が許せません……」

女勇者(……どうにかして元気づけてあげたいなあ)

女戦士「なあ、女勇者って私に恨みでもあるのか?なあ」
620: :2011/11/3(木) 00:29:47 ID:eWaKiw9z.2
次の日

側近「魔王様ー、手紙きてますよー」

魔王「ちょっと待って……今ゲームやってるから……」

側近「中断すればいいじゃないですか」

魔王「セーブポイントが見つからないんだよー……3時間くらいやってるからセーブして終わりたいんだよ……」

側近「女勇者からの手紙ですよ」

魔王「はやく言ってよー!ゲームやってる場合じゃないじゃん!」バッ

側近「うわ、取るの速っ!……ゲームのキャラやられてますよ?」

魔王「……」

側近「わー、聞いてないですね……」

魔王「……側近!」

側近「うわ!……え、何ですか、魔王様?」

魔王「俺、女勇者ちゃんのところに行ってくる!」ダッ

側近「え、ゲームはセーブしなくていいんですか?」

魔王「馬鹿野郎!ゲームの3時間と、女勇者ちゃんとの時間、どっちが大切かわかるだろ!?」タッタッタッ

側近「行っちゃったよ……馬鹿だろあいつ……」
621: :2011/11/3(木) 00:30:54 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……ここの家か!すみません!すみませーん!!」

女勇者「はーい……うわあ、魔王!来るのはやいよ!///」

魔王「どうしても頼みたいことがあるから来てほしいって書いてあったから……今日も可愛いね!」

女勇者「か、可愛い!?//////お、お世辞はいいから話を聞いてよ!」

魔王「限りなく本音なのに……で、何の用?俺に出来ることなら何だってするよ!」

女勇者「……魔王ってゲーム好きなんだよね?得意なんだよね?」

魔王「え?う、うん」



女勇者「というわけで、ゲーセンに戻ってきました!」

女戦士「よっしゃあ!」

女魔法使い「……」パチパチ

魔王「あー……UFOキャッチャーね。難しいよね」

女僧侶「魔王様!」ギュッ

女勇者「!?」

魔王「おおおおお!!女僧侶ちゃん!?///」ドキドキ

女僧侶「あの子を助け出せるのは魔王様しかいなのです!どうかお力添えをお願いします!」
622: :2011/11/3(木) 00:31:52 ID:eWaKiw9z.2
魔王「わ、わかった!女僧侶ちゃんのためにもゲットするから!///」ドキドキ

女勇者「……」ギリギリ

女戦士「ちょっと……怖いよ、女勇者……」

女僧侶「あ、でもお金……昨日使い切ってしまったのでした……」

魔王「大丈夫!こんなこともあろうかと、お金は用意してきてるよ!」



ドラゴン「大変です、側近様!城の紙幣が根こそぎなくなってます!」

側近「……はあ!?」



魔王「たくさんあるからお金の心配はしないでー」

女僧侶「そんな!私の問題なのに魔王様がお金を使う必要は……」

女戦士「魔王ー、私ファンタ飲みたい」

魔王「いいよ!買ってあげるね!」

女僧侶「女戦士!」

女勇者「いいじゃん、本人がいいって言ってるんだから。私、アイス食べたいんだけど、いい?」

魔王「いいよ!買ってあげるね!」
623: :2011/11/3(木) 00:32:58 ID:eWaKiw9z.2
女戦士「で、このぬいぐるみなんだけど」ファンタグビグビ

女勇者「私達がやった時はびくともしなかったわよ?大丈夫なの?」アイスパクパク

女魔法使い「……」アイスペロペロ

魔王「任せて!とりあえず一回……」チャリーン

女勇者「……ダメじゃん」アイスパクパク

魔王「なるほどー、アーム弱いな、ずれてくれないや。稼ぐ気満々だね、ここのゲーセン」

女戦士「な、なんか語り出したぞ……」アキカンゴミバコニポイ

魔王「だったら……タグはあそこか。いけるかな?」チャリーン

女戦士「おお、なんかすごいとこに引っかけたぞ?」

女勇者「おお!」

女戦士「おおお!」

女勇・戦「「取れたー!!」」

女魔法使い「……」パチパチ

女僧侶「わあ……!」パアア

魔王「はい、女僧侶ちゃん!欲しかったぬいぐるみだよ!」

女僧侶「魔王様、ありがとうございます!私、このぬいぐるみは大切にしますね!」ニコッ

魔王「可愛いなあ///女僧侶ちゃんの笑顔が見られてよかったよ!」
624: :2011/11/3(木) 00:33:58 ID:eWaKiw9z.2
女勇者「……魔王!私もなんか魔王に取ってもらいたいなー///」

女戦士「魔王、ジュースおかわりしていい?」

女魔法使い「……私も、アイス……おかわり」

魔王「あー、うん、いいよ!今日はとことん女勇者ちゃん達に貢ぐよ!」

そうして魔王達はゲーセンで豪遊し、時間は過ぎていったのだった

女戦士「今日は遊んだなー」

女僧侶「魔王様、ぬいぐるみを取っていただき、ありがとうございました」ニコニコ

女勇者「私も魔王に取ってもらったこのぬいぐるみ、大切にするね!///」ニコニコ

女魔法使い「……」ニコニコ

魔王「……うん、断言できるよ。今日は俺の人生で一番素晴らしい日だよ」

女僧侶「私のわがままでお金をたくさん使わせてしまって……申し訳ないです」

魔王「いいんだよ!これ以上の有意義なお金の使い方を俺は知らないよ!」

女戦士「……遅くなったしそろそろ帰るか」

魔王「大丈夫?送っていこうか?」

女勇者「心配してくれてありがとう。優しいね///でも大丈夫だから」

魔王「そっか……でも気を付けて帰ってね!」

女戦士「わかってるって!そんじゃあな!!」

女魔法使い「……」ノシ
625: :2011/11/3(木) 00:35:21 ID:eWaKiw9z.2
女戦士「……で、最終的に私達二人になったわけだが」

女勇者「女戦士の家って私と近いからね」

女戦士「……今日の女僧侶、楽しそうだったな」

女勇者「そうだね。女僧侶もあんな嬉しそうに笑う時があるんだね」

女戦士「女僧侶って私達がいろいろやらかすのを微笑みながら支えてくれるって感じだからな」

女勇者「やらかすのは主にあんただけどね」

女戦士「うっせーなー。その次はお前だろ」

女勇者「……女僧侶は私達の優しいお姉さんって思ってたけど、勝手なイメージを押しつけちゃってたのかなあ……」

女戦士「仲間内でも解釈を間違えたり喧嘩したりはするもんだろ。重要なのは、その次だ」

女勇者「……そうだね。もっともっと理解して、もっともっと仲良くしていこうね」

女戦士「お前はさっさと魔王とよろしくやっちまえよwww」

女勇者「ちょちょちょ、ちょっとぉ!!な、ななな、何言ってんのよ、あんたぁ!?//////」

女戦士「あっはっはwww顔真っ赤だな、おいwwww」

女勇者「この……逃げるな!!///待ちなさい!!//////」



魔王「ごめん、ごめんって!全部は使ってないからいいじゃん!」メキメキ

側近「勝手に城のお金を使って許されると思いますか!?」コブラツイスト

魔王「俺、魔王なのにー!!実質俺の金なのにー!!ぐああああ!!」メキメキ
626: :2011/11/3(木) 00:36:43 ID:eWaKiw9z.2
今日はここまでにします。


黙って続けようかと思ってましたが、今SS板が皆で盛り上がろうって感じになってまして。
少しでもその力になれればいいかと思いまして、ひとつ呼びかけさせていただきます。

企画スレなども立って盛り上がろうとしてるSS板。
そんなスレに対して、ここの1は「自分は長文で空気変えるから」とか「企画の参加が厳しそう」等と勝手に理由付けて参加もしない非国民的クソ野郎なのですが。
一応SS板を盛り上げるために何かしたいという気持ちは持ち合わせてるんです。

そこで微力ながら、本当に微力ながらも最近始めたことがあるんです。
それがSSの宣伝。通常板の方にあるスレで、SS板からもいけます。
要するにここです、ここ→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/ryu/1311608413/l10

ここで宣伝すると、通常板の方でスレが上がるわけですから、通常板の方々へSS板に興味を持ってもらうきっかけになるかもしれません。
それに、SS板の方々にも、自分の好きなSSをアピールできます。SS板の皆さんに読んでもらうきっかけになるかもしれません。
更に、どういう風に宣伝すれば作風が伝わるか、読んでみたいと思ってもらえるか、版権物ならどう宣伝すればその作品好きな人にアピールできるか。
その辺を意識しながら工夫して宣伝すると楽しいですよ。俺がそれを出来てるのかは微妙なところですが、一応褒めてもらえたこともありました。嬉しかったですwww

そういうことなので、SS板のスレを宣伝スレにて宣伝してみてはいかがでしょう。
効果は薄いと思います。ですが、決してゼロではないと俺はそう思ってます。
小さな力も積み重なれば大きな力になる!それを信じて、あなたの一押しSSを宣伝してみてみませんか?
皆でSS板を盛り上げましょう!

……いや、企画スレで話の上がってる企画に参加できるのだったら、そっちに参加した方が効果的なんですけどもねwww
627: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 01:15:45 ID:gWo5pRD/ec
うわ、リアルタイムだ!記念パピコ
628: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 04:25:28 ID:dM0NqCm5NY
パピコちゅーちゅーww
629: 名無しさん@読者の声:2011/11/4(金) 06:47:18 ID:PI1O6r7K8c
>>520
魔王ってピーマン駄目なの?
部下にくしざしツインズみたいなやついたら可哀想…
630: :2011/11/4(金) 23:16:45 ID:eWaKiw9z.2
>>627-628
ちゅーちゅーちゅぶりらちゅぶりららーwww
……パピコっておいしいですよね。間違いなく俺の青春の味のひとつではあります、パピコって。
あのCMみたいに左右見ながらちゅーちゅーして。誰かに見られてたらきっと黒歴史になってたと思います。

>>629
くしざしツインズですかwwww確かにうちの魔王は嫌いそうですねーwww
>>123-124のプロフィールには無駄なことばっかり書いちゃったんで記せなかったですが、魔王は精神面だったり趣味とかが子どもっぽいとこがあります。
そんなわけで、にんじんだったりピーマンだったり、そういういかにも子どもが嫌いそうな野菜は魔王も嫌いってパターンは多いです。

そして緊急速報。
このSSが龍さんに宣伝してもらえました!何気に初めての宣伝を、龍さんからしていただけました!
嬉しいですwwカイジ見終わって来てみたら、こんな喜びが俺を待っていました。
喜びそのままに更新したいんです……が、今書いたとおり、俺は今までカイジ見てました。
つまり、これから書いていくってことを意味するんですよ、それは。
最近はその場で書き溜めてその場で投下するスタイルでして、これからも地味に続けたいんです。
要するに、今日の内に今日の分が更新できない可能性があるわけです。
もしそうなったその時は、……寛大な心で俺を許してください。
そういう感じです。
631: 書けたから投下します:2011/11/5(土) 01:06:38 ID:eWaKiw9z.2
魔王と女勇者、時々会長

会長「というわけで、近々魔王様は人間界の○○街で和平への演説をする予定みたいです」

会員1「それは応援に行くしかないですね!」

会員α「でも……○○街って王都から遠いですよね」

会員甲「そうなると旅費が厳しいですね……」

女勇者「あ、それなら私に任せて!」

会長「女勇者様、何か案があるのですか?」

女勇者「○○街なら旅の時に立ち寄ったことあるから、いろいろ知ってるよ」

女勇者「安い宿とか知ってるし。それに移動も、馬車借りれば安く済むんじゃない?護衛は私がするし」

会員α「女勇者様に護衛していただけるのなら安心ですね!」

会長「では、参加できる人はこの予定で活動していきましょう。……今日はここまでにしましょう」



会長「いやー、ファンクラブも活発になってきましたね」

女勇者「そうだね。これで魔王の特別になれたらもう……」

会長「その点に関しては負けませんからね」

女勇者「……こっちこそ!」
632: :2011/11/5(土) 01:07:22 ID:eWaKiw9z.2
会長「あ、女勇者様。ちょっと寄っていきたい場所があるのですが」

女勇者「ん?別にいいけど?」

会長「ありがとうございます。では……」

女勇者「……ゲームショップ?何、会長ってゲームする人なの?」

会長「初心者ってやつです。……ゲーム好きの魔王様の理想の彼女になるために始めました」

女勇者「!」

会長「一緒に楽しくやれるゲームで魔王様にアピールするつもりです」

女勇者「……くっ、やるわね、会長……」

女勇者(私も……私も何か魔王へのアピールポイントを作らないと……)

会長「では、さっそくゲームショップに……あれ?」

女勇者「ん?……あっ」

側近「だから魔王様はミツクリエナガチョウチンアンコウなんですよ」

魔王「何そのアンコウ!?それに例えられた俺は怒るべきなの?喜ぶべきなの?……あっ!」

女勇者「魔王!!」パアア

会長「魔王様!!」パアア

魔王「女勇者ちゃん!それにこないだの女の子!」

側近(……面倒なことになったな)
633: :2011/11/5(土) 01:08:08 ID:eWaKiw9z.2
魔王「ええっと、君は……」

会長「あ、私は会長って言います」

魔王「会長ちゃんね!永遠に忘れないよ!……女勇者ちゃんと会長ちゃんって面白い組み合わせだね」

会長「ふふ、魔王様のファンクラブ繋がりですよ」

魔王「え?」

会長「女勇者様もファンクラブに入ったんですよ」

魔王「ええええええ!!!?」

女勇者「な、何よ?だ……ダメだった……?」

魔王「いや、女勇者ちゃんが俺のファンクラブとか、身に余る光栄すぎて……むしろ俺が女勇者ちゃんのファンクラブ入りたいくらいなのに!」

女勇者「い、嫌じゃないのね?よかった……」

会長「そういうわけなので、ファンクラブメンバーで仲良く行動中なのです」

側近「魔王様のファンクラブとかやめた方がいいよ。魔王様ってアオバアリガタハネカクシみたいだし」

魔王「いよいよ何かわからなくなったよ!あからさまな悪口でもいいから、わかる例えを頼むよ!」
634: :2011/11/5(土) 01:08:48 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……まあいいや。会長ちゃん達は買い物?」

会長「はい。私がゲームを購入するのを女勇者様に付き合ってもらって」

魔王「会長ちゃん、ゲームするようになったの!?」

会長「はい。……どうしても魔王様と一緒にゲームがしたくて」

魔王「っ!!!!」ビクンッビクンッ

会長「ま、魔王様?」

側近「あーごめんね。この変態、今感動のあまりビクンビクンしてるとこだから」

魔王「嬉しい!だから感じちゃうぅぅ!!」ビクンッビクンッ

女勇者「……」

女勇者(……え?何これやばい。会長、すごい上手にアピールしてるんだけど)

女勇者(このままじゃ好感度全部持ってかれちゃう……私も何かしないと!)

女勇者(何か……何か……そ、そうだ!)

女勇者「ね、ねえ魔王!」

魔王「ん?なーに?女勇者ちゃん!」

女勇者「……渡したい物が、あるんだけど……」
635: :2011/11/5(土) 01:09:28 ID:eWaKiw9z.2
会長(プレゼントですか!基本で、なおかつ効果的なアピール……女勇者様、さすがに手強い!)

魔王「ええ!?前にもプレゼントしてもらったのに、更に何かをくれるの!?」

女勇者「……え?私、以前に何かあげた?」

魔王「うん!ほら、あの呪われた兜だよ」

側近「ああ、被ると力が弱って、なおかつ脱ごうとすると死と同等の苦痛が生じる、あの……」

女勇者「……ああああああ!!」

会長「え、本当にそんなもの渡したんですか?うわあ、酷すぎます……」

女勇者「ち、違うの!あの時は敵と思ってて、悪意は……あ、いや、当時はあったかもしれないけど、でも……」オロオロ

魔王「あれね、今でも大切にしてるよ!ありがとね、女勇者ちゃん!」

女勇者「……え?」

側近「初めて女の子から貰った物ということで、今でもたまに被ってますよね」

魔王「うん!」

女勇者「え?でも……あれを被ったら、呪術師に協力してもらわないと外せない……」

魔王「大丈夫!あれぐらいの痛みなら耐えれるよ!むしろ女勇者ちゃんの愛の鞭と思えば……」ハアハア

側近「悪いな、うちの魔王様は真性の変態なんだよ」

女勇者「や、やっぱり魔王ってすごいね……」
636: :2011/11/5(土) 01:10:09 ID:eWaKiw9z.2
女勇者「でも、今度はちゃんとした物だから!えっと……受け取って!」

魔王「これ……ペンダント?」

女勇者「特殊な魔法石でつくられてて、装備者の魔力を上昇させる効果があるの」

女勇者「私は見た目が好きで、買ってからずっと装備してたけど……魔王にあげる!」

魔王「そんな大切な物を……え!?ずっと装備してた!?それを俺にくれるの!?」

女勇者「え?う、うん。私、けっこうそれ大切にしてたから、だからこそ魔王にあげたいんだけど……使い古しは嫌?」

魔王「いえいえ、とんでもない!!ありがとう!!マジありがとう女勇者ちゃん!!」

女勇者「よ、喜んでもらえてよかった///」

会長(くっ……まさか呪いの装備品まで好感度アップにつなげるなんて……やはり女勇者様は強敵です!)

側近(……魔王様)ヒソヒソ

魔王(え?な、何?)ヒソヒソ

側近(においを嗅いだり、舐めまわしたりするのは一人になってからじゃないと引かれますよ)ヒソヒソ

魔王(やらないって、そんなこと!……あ、いや、どうだろう……においは嗅ぐかも……)ハアハア
637: :2011/11/5(土) 01:10:45 ID:eWaKiw9z.2
会長(どうすれば女勇者様に好感度で勝てるのでしょうか……このままでは……)

女勇者(会長みたいに私もゲームをすべきか……でも正直ゲームよくわかんないし、どうすれば……)

側近「……女性陣が何やら悩んでますよ。どうします、魔王様?」

魔王「ハアハア、女勇者ちゃんがつけてたペンダント……」ハアハア

側近「こっちもダメか……やっぱり面倒なことになったな、くそ」

側近「……」

側近「えーっと、女勇者、それに……会長だったっけ?」

女勇者「……ふえ?」

会長「……はい?」

側近「うちの魔王様にいろいろしてもらってありがとう。もうやることはないか?」

女勇者「え、あ……その」

会長「げ、ゲーム!ゲームを……一緒にやりたいです。今からは……ダメですか?」
638: :2011/11/5(土) 01:11:31 ID:eWaKiw9z.2
側近「って言ってますよ、魔王様」

魔王「ハアハア、女勇者ちゃんのにおい……」クンカクンカ

側近「魔王様!!」

魔王「うぇーい!?な、何だよ側近!?」

側近「……会長さん方が魔王様と一緒にゲームがしたいと言ってます。どうされますか?」

魔王「マジっすか!?やるやる!やります!やらせてください!」

魔王「女勇者ちゃん、会長ちゃん、今から移動魔法でお城に招待するからね!いくよ!」シュンッ

女勇者「え、ちょっ……」シュンッ

会長「移動魔法って……」シュンッ

側近「……俺を置いてくしさあ」

側近「ったく、ワンアクションで終わるんじゃなくて継続しろってんだよ、女子達はよ」

側近「魔王様も魔王様だよ。十分リア充じゃねえかよ」

側近「……追うか」シュンッ
639: :2011/11/5(土) 01:12:18 ID:eWaKiw9z.2
ドラゴン「それから魔王様は、女勇者、会長、側近様の4人でWiiマリオを楽しみました」

スライム「そしてすっかり遅くなったので、魔王様は女勇者達を移動魔法で送ってあげました」

ゾンビ「最後に、今回の俺達の出番はこれで終わりです」



魔王「楽しかったー……」

側近「ハッスルしてましたね、魔王様」

魔王「何で女の子ってあんなに良いにおいするんだろうね?」

側近「さあ、俺にはわかりかねますね」

魔王「……最近ね、俺ね、女の子と接する機会が増えてるなーって思うんだ」

側近「俺もそう思いますよ」

魔王「やったよねー。神様に祈り続けた甲斐があったってもんだよねー」

側近「魔王様もリア充の仲間入りしたってことですよね。仲間になったんですから、もう俺に暴言吐くのはやめてくださいよ?」

魔王「え?いや、リア充にはなれてないでしょ?」

側近「……」

側近「……はあ?」
640: :2011/11/5(土) 01:13:14 ID:eWaKiw9z.2
魔王「女勇者ちゃん達が俺を慕ってくれるのは、俺が王都を守ったからでさ」

魔王「そこに恋愛感情はないでしょ?」

魔王「俺に好意を持ってくれてるなら、もっと態度に出るって!」

魔王「ハーピーちゃんがいるからって楽観視しすぎでしょ。側近ってば、もー」

側近「……え?本気で言ってます?」

魔王「当然本気だよ。あー、付き合ってみたいなー……どれだけ頑張ればlikeからloveになるのかなあ……」

側近「……だから魔王様はエジプトルーセットオオコウモリなんですよ」

魔王「時間差で攻めてきたね!?何なの、その例えシリーズは!?そのコウモリはどうなんだよ!?」

側近(女勇者、会長……案外こいつ手強いぞ。精々頑張ってくれ)

魔王「ねえ、何で黙るの!?いい例えなの!?悪い例えなの!?それだけでも教えてって!」



女勇者(今日はすっごく楽しかったな……///)



会長(また一緒に遊べたらいいな……///)
641: :2011/11/5(土) 01:14:14 ID:eWaKiw9z.2
今日はこれで終了です。

今のうちに書いておくと……
書きたい小話はあとひとつ、龍人の小話です。

書けたらいいなあって小話はあと二つ、側近とハーピーの出会い、魔王と側近の出会いです。

龍人の話書いて、残り二つは書けたら書いて、そして最後に皆さんに質問をいくつかしてから、保管庫にぶち込もうと思います。
今後の予定はそんな感じです。土日でどうにかできたらいいなあ。
642: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 02:18:10 ID:Zn..IGjcXM
たのむから書いてくれwww

てか思ったんだけど…このssは宣伝する必要はないだろ??
しなくても普通に人集まるよ!!どうしてもして欲しいなら考えてあげるからね…勘違いしないでよね!!
643: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 06:32:28 ID:nqXimMOCzg
最初魔王さん派だったのに側近さんが最近ますます素敵です
そして側近さんは(素にギャップがあって←?)博識なんですね
644: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 14:12:28 ID:zfchevwTOw
初期から応援してたけど、もうすぐ終わっちゃうのかと思うとなんだか悲しいな…
龍人の話も側近とパーピーちゃんの出会いも
魔王と側近の出会いも全部読みたい!
まあこれは個人の勝手なわがままなんで、>>1のやりたいように最後まで突っ走ってくれたら嬉しい。
私も最後まで応援してるからつC

645: 名無しさん@読者の声:2011/11/5(土) 18:32:00 ID:n.c7U/3INQ
またなんか世界の危機が起きたら書かざるをえないよね…!
646: :2011/11/6(日) 00:40:59 ID:eWaKiw9z.2
>>642
そこまで言われたら書くしかないでしょう。正直書けるかどうか不安ですけど、でも書いて見せます。これで逃げ道なし!
SS宣伝についてですが、宣伝してもらえたら嬉しいですよ。中傷は論外として、話題にあげてもらえたら嬉しいって作者さんがほとんどだと思いますよ。
あと、マジレス気味に言っていいなら、このSS板全体のアピールがしたいと考えてるので、このSSに限らず、皆さんの一押しSSを工夫を凝らして楽しく宣伝してほしいと思ってます。

>>643
でも、先の話では、側近は適当に動物などの名前言ってるだけですからね。
あらゆる例えを悪い意味でつかってますけど、どれも適切な例えにはなってないと思います。
ぶっちゃけて言うと、俺が思いついたネタに、側近に付き合ってもらっただけです。ごめんなさい、と俺は側近に言う必要があると思います。

>>644
嬉しい言葉をありがとうございます。
さりげなく読者さんの要望を却下したことある俺ですが(>>434見て女勇者達のちょっとHな小話書こうと思いましたが、非リア充の俺には書けませんでした)
せめて俺から言い出した話の要望はクリアしたいです。というわけで>>641であげた話は全部頑張ります!

>>645
できればこのまま平和的に終わりたいですwww
一応次回作の構成とかもしてるので、このSSが終わったらそっちに集中したいって思ってます。


龍人の小話を土曜に投下する予定でしたが。
予想以上に、予想以上に長くなっちゃったので無理とだけ言っておきますwww
もうこれ絶対土日中には完結できない勢いです。申し訳ないです。
とりあえず龍人の小話は日曜までにどうにかする予定に変更しまして。
俺はとりあえずめっちゃ動きのあったっぽい雑談スレを前スレから追っかけて、それから寝るとします。
おやすみなさーい。
647: :2011/11/7(月) 02:35:08 ID:eWaKiw9z.2
つかれたー!!あのですねー、今現在夜中の2時くらいですけども。
ずーっと龍人の小話書いてましたよ、俺。眠たい。疲れた。チョコレートパフェ食べたい。
ほんとにずっとですよ。もうほんと疲れましたよ。ていうか、最早小話じゃないですよ、これ。大長編ですよ。映画のドラえもんですよ、ほんと。

完結の時からすでに龍人のこの話は書こうと思ってましたが、まさかここまで長くなるとは……びっくりです。
本当にびっくりするほど長いです。覚悟しておいてくださいね。

たぶん携帯の方はまた見れなくなるレベルと思いますので、ここらで適当に処置しておきます。
投下が終わったら、的確な処置をしておきます。
>>648-657
>>658-667
>>668-677
>>678-697
……こんぐらいあれば大丈夫かなあ。
まあとりあえず今から投下します
648: :2011/11/7(月) 02:36:07 ID:eWaKiw9z.2
龍人の小話

龍人「俺の名前は龍人だぁ」

龍人「実力が全ての魔界で生まれ育ち、実力で革命を成功させた」

龍人「勢いそのままに人間界を攻め落とし、強き者のための世界に変える……はずだった」

龍人「その俺が!なんでこんな清掃活動をしなくちゃならねえんだよぉ!!」

側近「つべこべ言うな。人にも魔物にも仇なして、本当なら死刑レベルの大罪だぞ」

側近「城の召使いとして使ってくださる魔王様に感謝しろってんだ」

龍人「くそが……てめえ、俺より弱いくせに調子に乗りやがってぇ!!」

側近「魔王様に力を封じられてる今は、俺のが強いだろ」

龍人「……くそが!!」
649: :2011/11/7(月) 02:36:47 ID:eWaKiw9z.2
龍人「……城の掃除、終わったぞ」

側近「そうか。とりあえず魔王様に報告して指示を仰げ」

龍人「……ちっ」



龍人「魔王、いるかー?」ドンドン

魔王「いるよー。入っていいよー」

龍人「おい、掃除終わったぞ。指示くれや」

魔王「ああ、龍人。ご苦労様。えっとね、実は龍人に頼みたいことがあってね」

龍人「ああ?」

魔王「あのさー、死霊鉱山は知ってる?」

龍人「ゴーレム族の縄張りだろ?知ってんぜ」

魔王「今さー、俺達が和平に向けて進みだしてるけどさー、けっこうの魔物はまだ納得してなくてさ」

龍人「当たり前だろ。俺らは所詮自分が大事な生き物なんだよ。他者を蹴落とす生き物さ」

魔王「いちいちうるさいなー。それにゴーレムさんとこは俺達の考えに賛成してくれてるよ」

龍人「……ゴーレム族ってアホなんだな」
650: :2011/11/7(月) 02:37:53 ID:eWaKiw9z.2
魔王「そのゴーレム族がね、和平派だっていうんで、戦争派の目の敵にされてるそうで、連合軍つくられてちょくちょく攻撃されてるって」

龍人「援軍に向かえってか?だがゴーレム族は十分強いだろ」

魔王「うん、問題なく迎撃できてるみたい」

龍人「じゃあ俺に頼みたいことってなんだよ?」

魔王「……ゴーレムさんとこの長にめでたく子どもが生まれたらしくって」

魔王「戦闘力はまだ皆無なんだよね」

魔王「その子が人質に取られでもしたらやばいってことで」

魔王「しばらくうちであずかっててほしいってさ」

魔王「で、もう来てるわけよ。この子なんだけど……おいでー」

子゙ーレム「……」トテトテ

魔王「龍人さあ、この子の世話してあげてよ」

龍人「ふざけんなよ、コラ」
651: :2011/11/7(月) 02:38:30 ID:eWaKiw9z.2
龍人「てめえ、この俺にガキのお守しろってかぁ!?」

龍人「てめえがやればいいだろ!普段ピコピコやってるだけなんだしよぉ!!」

龍人「だいたい何だよ子゙ーレムって!うまいこと言ったつもりか、コラ!!」

魔王「往生際悪いってー。ほらあ、この子怯えてるじゃんかー」

子゙ーレム「……」ビクビク

龍人「知ったことかよ!勝手にびびってろってんだよ!」

子゙ーレム「……」ジー

龍人「……」

子゙ーレム「……」ジー

龍人「ああもう、うぜえ!!とりあえず俺は自分の部屋に戻っから、てめえはついてこいや!」

子゙ーレム「っ!……う、うん」トテトテ

魔王「……あいつ、ツンデレの素質あるかもな」
652: :2011/11/7(月) 02:39:13 ID:eWaKiw9z.2
龍人「……ネタで名前につっこんじまったからもう知ってっけど、一応名前教えろや、ガキ」

子゙ーレム「……子゙ーレム」

龍人「子゙ーレムねえ……おい、とりあえず言っておくぞ」

子゙ーレム「う、うん」

龍人「とりあえず魔王の言うことを聞いてやってお前をここに置いてやる」

龍人「だがな、それだけだ。てめえの世話はやんねえ」

龍人「自分のことは自分でやりやがれ。わーったな?」

子゙ーレム「う、うん。……ねえ」

龍人「ああ?」

子゙ーレム「おなか減った……何か食べたい……」

龍人「俺の話聞いてたか!?自分のことは自分でやれや!」

龍人「腹減ってんなら自力で何かを……」

子゙ーレム「……」ジー

龍人「……あーもう、わーったよ!!何か買ってくるから待ってろ!」

子゙ーレム「っ!……う、うん」
653: :2011/11/7(月) 02:39:54 ID:eWaKiw9z.2
側近「……その傷、どうしたんだよ?」

龍人「コンビニまで買い物に行ったら魔物共から石投げられた」

側近「あー……まあお前は先の大戦で魔物も殺そうとした、いまや世界的大罪人だもんな」

龍人「くそ、力さえ封じられてなきゃよぉ……」

側近「ソフトさきいかなんか買ってきて……小腹でもすいたのか?」

龍人「今ゴーレム族のガキがいるだろ」

側近「……ああ、確かにこの城に匿うことになってたな」

龍人「そのガキが腹減ったってわめきやがるから、エサ買ってきてやっただけだよ」

側近「……子どもにイカってどうなんだろうな?」

龍人「ああ?よっちゃんイカならよかったってーのか?」

側近「イカ好きなのか、お前?イカにこだわりたいなら……せめてイカリングとかじゃないか?子どもならさ」

龍人「イカ馬鹿にしてんじゃねーよ!バターで炒めたらくそうめえだろうが!」

側近「いや、イカそのものを否定してるんじゃなくてだな、子ども相手ならケーキとかプリンとかが妥当じゃないのか?」

龍人「何を根拠に……」

側近「だって魔王様がそういうの好きだし」

龍人「……それを聞くと確かにそっちのが子ども向けって感じしてくんなぁ……」
654: :2011/11/7(月) 02:40:27 ID:eWaKiw9z.2
龍人「……ああもう鬱陶しい!てめえで買いに行かなかったのがわりいんだろ!イカで我慢してもらう!」ダダダ

側近「……行ったか。あいつが子守か……でも案外どうにかなりそうだな」



龍人「おら、ガキィ!買ってきてやったぞぉ」

子゙ーレム「おお、やったあ……」

龍人「ほれ、食いなぁ」

子゙ーレム「……何これ?」

龍人「ソフトさきいか。もうよ、おいしいとかの次元を越えて芸術の域だろ?」

子゙ーレム「……あんまり好きじゃない」

龍人「ああ!?てめえ、イカ否定しやがったなあ!」

子゙ーレム「だ、だってえ……」

龍人「くっそー!やっぱり買い行くんじゃなかったよ!!」

子゙ーレム「あの……」

龍人「ああ!?」

子゙ーレム「ごめん……なさい」

龍人「……ちっ!次はねえぞぉ」
655: :2011/11/7(月) 02:41:01 ID:eWaKiw9z.2
スライム「そうして龍人と子゙ーレムの共同生活はスタートしました」

ゾンビ「時には遊んで」


龍人「どこ隠れやがったぁ、ガキィ!?」

魔王「龍人ってかくれんぼ下手だねーwww」

側近「即座に見つかった魔王様がそう言いますか……」


スライム「時には学び」


子゙ーレム「龍人、この計算式教えて……」

龍人「ああ?こんなもん、ビューってやってグワってしてからドーンでいいんだよ」

子゙ーレム「わかんないよ……」


ゾンビ「時には対立し」


龍人「ざけんじゃねーぞ、小物ドラゴンが!」

ドラゴン「コモドドラゴンみたいに言うなよ!」

子゙ーレム「け、喧嘩よくない……」オロオロ


スライム「なんだかんだで日常をうまく過ごしてました」
656: :2011/11/7(月) 02:41:51 ID:eWaKiw9z.2
龍人「魔王ー、邪魔すっぞー」

魔王「おー、龍人。何ー?」

龍人「子゙ーレムがゲームやりたいんだと。てめえの貸せや」

魔王「いいよー。つーかさー、一緒にやろうよ」

子゙ーレム「僕もそれがいい……」

龍人「あっそ。じゃあ俺は先に戻って……」

魔王「何言ってんの?龍人も一緒にやろうよ」

子゙ーレム「僕もそれがいい……」

龍人「……ちっ!しゃーねーな、付き合ってやんよぉ」

魔王「よーし!じゃあ皆でスマブラやろう!」



子゙ーレム「あはははは!」

魔王「ああああ!!龍人が俺ばっかいじめるうう!!」ポロポロ

龍人「バーカ、雑魚に居場所はねーんだよwwww」

側近(子どもが3人……)
657: :2011/11/7(月) 02:42:32 ID:eWaKiw9z.2
魔王「もう、俺のネスが死ぬの何回目だよー!」ポロポロ

龍人「俺のキャプテンファルコンに死角はないんだよwww」

子゙ーレム「あはははは!楽しいなー」

魔王「……そんな風に笑えるんだね」

龍人「そうだよな。最初の頃は無愛想で……」

魔王「……違うよ。龍人、俺はお前のことを言ってるんだよ」

龍人「……あ?」

魔王「龍人が世界の支配を企んでた頃は、もっと邪悪に笑ってた」

魔王「でも今の心から楽しそうな笑顔……俺はその笑顔、好きだな」

龍人「……っ!!」

龍人「……バカじゃねーのか!?俺が楽しそうに笑う!?冗談は性癖だけにしろ、このクソ魔王が!!」

龍人「不愉快だ。俺は戻ってっぞぉ!!」ドアバーン

子゙ーレム「……ど、どうしたの、龍人?僕、悪いことした?」

魔王「大丈夫だよー。自分に素直になれてないだけだよー」

子゙ーレム「……?」
658: :2011/11/7(月) 02:43:13 ID:eWaKiw9z.2
龍人「はあ……はあ……」

龍人「何を考えてんだ、俺はぁ!?楽しそう……楽しそうだと!?」

龍人「馴れ合いの世界なんて、俺を拒絶した糞ったれの世界じゃねーか!」

龍人「似た者同士で馴れ合って、優れた才能を恐れ弾きだす……」

龍人「そんな世界が大嫌いで、理想郷をつくろうと立ち上がったんじゃねーのかよ、俺は!」

龍人「なのに……何でへらへら笑ってんだ、俺は……」

龍人「どうしちまったんだよ……どうしたいんだよ、俺は……」

龍人「……どうしたい?」

龍人「俺は……どうしたいんだったっけ……」
659: :2011/11/7(月) 02:43:41 ID:eWaKiw9z.2
その頃、死霊鉱山付近にて

ウィッチ「作戦失敗ってどういうことよ!」

ゴブリン「うるせえな!化け物じみたゴーレムの群れに突っ込んで生還したんだぞ!」

オーク「それだけでも褒めろってんだよ!」

ウィッチ「うるさいわね!失敗して褒められるわけないじゃない!」

ウィッチ「せっかく私が人質作戦という完璧な作戦を考えてあげたのに……」

オーク「……つーか、ゴーレム族の長の子ども、いなかったよな?」

ゴブリン「ああ、いなかった」

ウィッチ「嘘?そんなはずは……あっ!」

オーク「あ?」

ウィッチ「そういえば、子どもを魔王城に預けたって、噂で聞いたような……」

ゴブリン「……おい」

オーク「おい……」

ウィッチ「ご、ごめんって!謝るから、その腕を下ろして!」
660: :2011/11/7(月) 02:44:08 ID:eWaKiw9z.2
オーク「もう……結局どうするんだよ?」

ウィッチ「戦闘力で劣る私達がまともにやりあって勝てるわけないわ。人質作戦はやっぱり成功させないと」

ゴブリン「でも子どもって魔王城にいるんだろ?魔王とか、より無理ゲーになってるじゃねえか」

オーク「側近がいて、トップ2のせいで目立たないけどドラゴンだって強敵だ。俺らの勝てる相手じゃないぞ」

ウィッチ「……私達は魔王に勝とうとしてるんじゃない、子どもをさらおうとしてるのよ。それは好機をつかめばいけるかもしれないわ」

オーク「やるしかないのか……」

ウィッチ「そうよ!人間なんかとの共存の必要はない!戦争派を増やして、革命を成功させないと時代は戻せないわ!」

ウィッチ「そのためには強いゴーレムの協力は必須!だからこうして戦争派の種族が手を取り合ったのよ!」

ゴブリン「戦闘タイプのゴブリン族にオーク族……」

ウィッチ「そこに、私達魔女の知力を足して!」

オーク「争いの時代、魔物の本来のスタイルを取り戻そうってわけだな」

ウィッチ「さあ、魔王城に行くわよ!」
661: :2011/11/7(月) 02:44:33 ID:eWaKiw9z.2
翌日

子゙ーレム「わーい♪」

魔王「龍人、なんだかんだで今日もゲームするんだねwww」

龍人「……うっせーよ」

側近「その前に何で俺まで巻き込んでるか説明してもらえます?」

ウィッチ(死ぬ気で城に忍び込んでみたけど……)←天井裏待機中

オーク(考え得る限り、最高級の地獄絵図じゃねえか!)

ゴブリン(何で龍人までいるんだよ!何この最強で最凶なメンバー!?)

ウィッチ(最悪……もう終わってるじゃない、私達……)

オーク(諦めるなって!要はあの子どもを拉致ればいいんだろ!?)

ウィッチ(……急にあの3人が退室するような状況になればいいんだけど)

ゴブリン(でも、そんな都合のいい展開なんて起こるだろうか……)
662: :2011/11/7(月) 02:45:18 ID:eWaKiw9z.2
ドラゴン「側近様、人間界より勇者が来ましたけど」

側近「え?……ああ、人間界巡りの件だな。今行く」

魔王「えー何々?人間界回るの?」

側近「……魔王様が現在の魔界の姿勢を知ってもらうべく演説するんでしょうが」

魔王「ああ、はいはい。その打ち合わせね。頑張って!」

側近「本来は魔王様が頑張るべきでしょ……行ってきます」

龍人「行ったなー、仕事熱心なこったな」

魔王「それよか喉渇いたよー。ジュース取ってくるから龍人ついてきてよ」

龍人「てめえだけで行けばいいだろうが!」

魔王「皆の分のコップとか、一人じゃ持ち切れないよ!いいからついてきてって!」

龍人「……ちっ!おら、さっさと行くぞ!」

魔王「うん!……ゾンビー!

ゾンビ「魔王様、呼びましたか?」

魔王「うん。ゾンビちょっと子゙ーレムと一緒に部屋で待っててよ」

ゾンビ「わかりました」

龍人「おい、ゾンビいるならゾンビと行きゃいいだろうが!」

魔王「いや、ゾンビだと腕もげるから……」
663: :2011/11/7(月) 02:46:02 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ(……行っちゃった)

ゴブリン(なんつーご都合主義……)

オーク(ただ、これはマジでチャンスだぞ!)

ゴブリン(ああ……ゾンビ一体なら俺らでどうにかなる!)

ウィッチ(……今しかないようね)

ゾンビ「じゃあ俺とゲームして待ってようねー」ポロッ

子゙ーレム「あ、ゾンビ、右腕落ちたよ」

ゾンビ「あ、本当だね……」

ゴブリン「チェストー!!」テンジョウバコーン

子゙ーレム「!?」

オーク「おりゃああ!!」ドカッバキッ

ゾンビ「ぎゃあああ!!」ボロボロ

子゙ーレム「え?え?」

ウィッチ「よし!この子を移動魔法で飛ばすよ!」

ゴブリン「よし、やっちまえ!」

子゙ーレム「え?お姉さん、誰……」シュンッ
664: :2011/11/7(月) 02:46:40 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「よし!移動魔法成功!」

オーク「……え?俺らは?」

ウィッチ「バカね、私が複数人を運べるほど強い移動魔法を使えると思って?」

ゴブリン「……え?じゃあ……」

ウィッチ「走って逃げるわよー!」ダッ

オーク「マジかよ、大丈夫かよ!?」ダッ

ゴブリン「大丈夫じゃなくても逃げるしかねえよ!くそ!」ダッ

ゾンビ「うう……まずいですよ、魔王様……はやく戻ってくださーい……」



ウィッチ「ぜえ……ぜえ……な、なんとか逃げれたわね……」

オーク「うっ……吐きそう……」

ゴブリン「で……子どもはどこよ?」

ウィッチ「確かこの辺に飛ばして……いた!」

子゙ーレム「……」ビクビク

ウィッチ「逃げなかったのね、いい子ね。さーて……」

オーク「戦争への架け橋になってもらおうか!」

子゙ーレム(た、助けて……)ビクビク
665: :2011/11/7(月) 02:47:16 ID:eWaKiw9z.2
龍人「迷いすぎだろ、てめえ!いいじゃねーか、ジュースなんざ適当で!」

魔王「だからってお酒はダメでしょ!何お酒飲ませようとしてんの!?」

龍人「飲みやすいように梅酒にしてやろうって提案したじゃねーか!」

魔王「子どもがいるから!お酒は20になってからでしょ!」

龍人「ったく……戻ったぞー」

魔王「……え?ゾンビ、何で道化のバギーみたいにバラバラになってんの?」

龍人「ていうか、あのガキはどこだ!?おい、何があった!?」

ゾンビ「ま、魔王様……子゙ーレムがさらわれました……」

魔王「えっ!?」

ゾンビ「おそらく……ゴーレム族と敵対してる連合軍の者かと……」

魔王「え、えらいこっちゃ!ゾンビ、敵の特徴は!?」

ゾンビ「えっと……オーク族の男、ゴブリン族の男、あと魔女の若い女の三人組でした」

魔王「うわ、女の子いるんだ、踏まれたい!……じゃなくて、犯人グループ探さなきゃ!」

ゾンビ「すみません、俺が不甲斐ないばかりに……」

魔王「ううん、この場から離れた俺が悪いよ、気にしないで!」

龍人「割とマジでお前が悪いよな」

魔王「うっさいよ!」
666: :2011/11/7(月) 02:47:50 ID:eWaKiw9z.2
魔王「とにかく犯人を探さなきゃ!俺こっち方面探すから、龍人はそっち方面探してくれ!」ダッ

ゾンビ「悪い……俺はパーツもげただけで大丈夫だから、あの子を……」

龍人「……」

ゾンビ「……龍人?」

龍人(助けるかよ……これで戦争派が優位に立てば、実力が全ての魔界に戻るかもしれねえんだ)

龍人(だいたいあのガキには迷惑してたんだ。俺の邪魔ばかりしやがって)

龍人(くそむかつくガキは戦争派の道具になって、ゴーレム族も脅せて戦争派に入れられる)

龍人(情勢を戦争派に持ってかれたらあのバカ魔王だってきついだろ)

龍人(……ほらな、いいことだらけじゃねえか。なら俺の取るべき行動はひとつだろ?)

龍人(それが正解、それが俺のやりたいことだ。なあ、そうだろう?俺よ)

龍人(それが俺の正解……なんだよな?)

龍人(……)

龍人「……おい、ゾンビ」
667: :2011/11/7(月) 02:48:21 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「ほら、きりきり歩いて!」

子゙ーレム「うう……助けてよ……」

オーク「助けはこない。俺達だってある程度考えて行動してるんだ。見つからないよう工夫はしてる」

ゴブリン「安心しろ、殺しはしない。人質は無事だから意味があるって蔵馬が言ってた」

ウィッチ「その代わり、あなたの仲間には苦しんでもらうつもりだけどねー」

子゙ーレム「うう……龍人……龍人〜……」

オーク「だから助けは来ねえって」

ゴブリン「そもそも龍人って戦争派じゃねえか。魔王と一緒にいてびびったけど……よくよく考えたら仲間じゃないか」

ウィッチ「むしろ龍人が来たら仲間に誘ったり、なーんて」

龍人「……お望み通り来てやったぜぇ」

ウィッチ「っ!!!!」

子゙ーレム「龍人!」パアア

オーク「ど、どどどど、どどど、どどうしてここが!?」

龍人「残念だなあ、俺だって悪知恵は働くんだよ」
668: :2011/11/7(月) 02:49:11 ID:eWaKiw9z.2
龍人「ゾンビから犯人の様子を聞いてピンときた」

龍人「移動魔法の際にガキだけ飛ばして自分達は走って逃げたってなあ」

龍人「一人しか飛ばせないことを考えると犯人グループは大した使い手ではない……飛ばせて精々1kmくらいだろ」

龍人「そんな距離じゃてめえらのアジトまでは飛ばせねえ……ならガキをどこかに隠すよう飛ばすはずだ」

龍人「かといって、ガキを一人にしてる間に行動される可能性もある」

龍人「更には、城の中に隠す度胸もないと容易に想像できる。お前らは一刻も早く城から逃げたかったはずだ」

龍人「城から1km前後の距離で、ガキが多少動いても誰かに見つからず、お前らも隠れながら逃亡が図れる場所……」

龍人「それは森だ!城の門前に広がるこの森こそ、ガキもお前らも隠す天然の隠し蓑だったんだよ!」

龍人「それも林道やけもの道でなく、道とも呼べない場所だけ通って追手をやり過ごすつもりだったようだが」

龍人「森だと高ぁ括って探しゃぁわかりやすかったぜ。てめえら3人が林道からそれた場所を通った痕跡はな」

ウィッチ「なんという推理力……」
669: :2011/11/7(月) 02:49:45 ID:eWaKiw9z.2
オーク「……ま、まあでもよ、お前は戦争派、つまり俺達の味方だろ?」

ゴブリン「俺達と一緒に争いの魔界を取り戻そうぜ!」

龍人「……」

ウィッチ「……龍人?えっと……龍人さん?」

龍人「うっせえよ……」

オーク「え……」

龍人「俺はそのガキのお守を任されてんだよ。……さっさと返しやがれぇ!!」

ウィッチ「ひいいい!?」

子゙ーレム「龍人……」ジーン

ゴブリン「もうダメだ……おしまいだあ……」

ウィッチ「何べジータみたいなこと言ってるのよ!ほ、ほら!誰かあいつ倒しなさいよ!」

オーク「……俺がやるよ」

ゴブリン「……だったら俺がやるよ」

ウィッチ「……じゃあ私がやるわよ」

オーブリン「「どうぞどうぞ」」

ウィッチ「どうぞ、じゃないわよ!何よ!女の私に戦わせる気!?」

龍人「おい……コントかましてんじゃねえぞぉ」
670: :2011/11/7(月) 02:50:36 ID:eWaKiw9z.2
オーク「くそ……こうなりゃ当たって砕けろだああああ!!」

叫びながら、オークは龍人へと向かって突っ込んだ。
咄嗟に龍人は地形を確認する。ここは森の中で、草木に囲まれている。つまり、ろくに足場は確保できない。
そしてそれは大きな回避行動をとれないことを意味する。

そこで龍人は突っ込むオークに対してジャブとストレート、つまりワンツーで先手を取った。
するとオークはどうしただろうか。龍人の思惑通り、彼は屈んだのだった。
草木の影響で左右に回避はできない、突っ込んだ勢いで今更後退はできない、つまり彼には屈んでかわす選択肢しかなかった。
そしてそこを龍人は見逃さない。中腰になってるオーク目掛けて、渾身の右ミドルキックを放った。

しかし、そこで龍人に誤算が生じた。渾身の右ミドルを、いとも簡単にキャッチされたのだ。
671: :2011/11/7(月) 02:51:23 ID:eWaKiw9z.2
オークの左脇に挟まれた龍人の右足。この状況を打開しようと力を込めるも、びくともしない。
逆にオークは綱引きのようにその足を引っ張り、龍人の体を引き寄せた。
左足一本で体を支えてる状態の龍人に、その力に抗う術はなく、引っ張られるままに宙に浮いた。
その瞬間、

「うおおおお!!」

乱暴に振り抜いたオークの左腕が龍人を襲った。有り体に言えばラリアットである。
体ごと左腕を側頭部にぶつけられ、空中にいた龍人の体はぐるりと回転した。
ひねりを自ら加えたことによって、受け身を取りつつ背面から地に落ちた龍人。
受け身に成功したとは言え、頭部のダメージは計り知れない。しばらく地に伏せたままうずくまるしかなかった。
672: :2011/11/7(月) 02:51:53 ID:eWaKiw9z.2
龍人「ぐっ……うぅ……」

オーク「……あ、あれ?なんか善戦できてるっぽいぞ?」

ゴブリン「嘘だろ……側近を負かした、あの龍人だぞ?」

ウィッチ「どうして……?オーク程度ならボロ雑巾のように殺されるはずなのに……」

オーク「おいコラ、味方だろてめえ」

子゙ーレム「龍人、逃げて!龍人、今力出せないんでしょ!?だったら勝てないよ!」

ウィッチ「はっはーん……そういうこと」ニヤリ

龍人「ちっ……あのガキ、余計なことを……」

ゴブリン「だったら俺達にも勝機があるってことだな」

オーク「魔王や側近が来ないうちにこいつを片づけて逃げるとしようか!」

龍人「……くそが」
673: :2011/11/7(月) 02:52:49 ID:eWaKiw9z.2
その後、龍人は一方的にやられた。
天性の戦闘センスはそのままでも、魔王の封印術により身体能力は一般人レベルまで落ちている。
そのような状態で、低級とはいえ魔物2体を相手にまともに戦えるはずもなく、暴力に身を晒し続けた。

「無駄よ、さっさと諦めなさい!」

戦闘中、そのようなことをウィッチから言われた。

確かにその通りだ。龍人はそう思っていた。
現状でこの不利は覆せない。そんな状態で耐え忍んでも命を削るだけである。
仮に覆せても、だから何だというのだろう。自分には関係ないゴーレム族の子どもが助かる、それだけである。
だったらもう犯人共を見逃して自分を守ればいいじゃないか。どう考えてもそれが真理で、自分が選ぶべき選択肢……そう思っていた。

しかし、それらに矛盾するように、まったく別の考えも存在していた。
自分が不利だからって、諦めたら子゙ーレムはどうなる?その命は悪意に利用され、今の世が混乱に近づく。
そうなれば、もうあの日常には戻れなくなる。ならば諦めるわけにはいかない、絶対に。
そのような、先ほどとは真逆の考えも抱いていた。

矛盾する思考の板挟みに苛まれながら、龍人が選んだ行動は……

「……誰が諦めるかよ。ガキは絶対に返してもらう!」
674: :2011/11/7(月) 02:53:44 ID:eWaKiw9z.2
「……あっそ。だったらここで死ぬがいいわ!」

ウィッチの号令でオーク達の攻撃が激しさを増す。
それにより龍人の体は更に傷ついていった。
そんな状態の中、何を思ったのか、龍人は目前の魔物2体に対して挑発を繰り広げた。

「……へっ、いまや一般人レベルの俺でさえさっさと殺せないとはな。この魔界にこれほど使えないクズがいたなんてなぁ」

単純な魔物2体はそれによって怒り狂った。怒りによって攻撃を大振りにさせて、回避を試みたのだろうか。
しかしそれは一般人と魔物の身体能力差が許さない。結局、攻撃力が増した攻撃を受ける羽目になっただけだ。
だが、それでも龍人は挑発をやめない。それどころか挑発の矛先はウィッチにすら向いた。

龍人「そこのババアはいつまで見てるだけなんだよ?」

ウィッチ「バッ……!?し、失礼ね!私は(人間年齢に換算して)まだ20代前半よ!」

龍人「この龍人を殺せるチャンスだ。ババアの糞ほど役に立たねえ攻撃魔法を活かす人生最後の好機じゃねえのか?」

ウィッチ「こ……この……」プルプル

龍人「ああ、悪い。体調が優れないのか。腰も痛けりゃ、加齢臭で鼻も曲がる。そりゃ気分悪くなって戦闘見学も仕方な……」
675: :2011/11/7(月) 02:54:29 ID:eWaKiw9z.2
龍人が言い切る前に、低級炎魔法が彼を襲った。言うまでもなくウィッチがキレて放ったものである。
低級と言えど、現在は一般人レベルの龍人には脅威の威力だ。その一撃を喰らわぬように、彼は倒れ込むように必死に回避した。
龍人がよけたことで炎魔法は草木に命中、ほどなくして森は炎に包まれた。

ウィッチ「あーら、散々バカにしてくれた割には、惨めなよけかたね?もっとカッコよく対処してくれるのかと思ったー」

龍人「うっせーよ。回避は回避だ。俺達は劇を演じてんじゃねえ。大事なのは見た目じゃなく結果だ」

ウィッチ「ふーん……じゃあその結果すらも惨めな物にしてあげるわ。オーク!ゴブリン!」

ゴブリン「わかってるよ、ウィッチ」

オーク「こいつは調子に乗りすぎた。となれば、たっぷり苦しめて殺さねえとなあ……」

子゙ーレム「うう……龍人……」ポロポロ
676: :2011/11/7(月) 02:55:18 ID:eWaKiw9z.2
龍人「はあ……はあ……」

ウィッチ「さて……長らく苦しめてやったわけだけど」

オーク「そろそろフィニッシュでいいか」

ゴブリン「くだらねえプライドのせいで死ぬんだよ、お前は!」

子゙ーレム「やだあ!死なないで!死なないでよ、龍人!」

龍人「……へへ、ここで終わりか……」

ウィッチ「そうよ。あなたの命はここで終わり……」

龍人「バーカ。てめえらの悪事がここで終わりってんだよ」

ウィッチ「……へ?」

側近「……はあっ!」ツルギスパーン

魔王「制裁パーンチ!」メキィッボキボキ

オーブリン「「ぎゃあああああ!?」」

ウィッチ「!?」

側近「ここにいたか……」

魔王「ああん!綺麗なお姉さんだ!やっほー!」
677: :2011/11/7(月) 02:56:04 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「ど……どうしてここが?魔王達も龍人と同じように推理を?」

龍人「いーや、そこのアホ魔王はゾンビの話をろくに聞かずに走ってった」

龍人「側近はそもそもゾンビの話を聞いてない。推理は無理だろ」

ウィッチ「じゃあなんで……」

龍人「俺が呼んだんだよ。正確に言えばお前がな」

ウィッチ「私が呼んだ……?」

龍人「……大事なガキが消えた時に、森が燃えて煙出てんだ。確認するだろ、普通」

ウィッチ「……ああああああ!!」

龍人「低級移動魔法しか使えないお前が扱える攻撃魔法は低級の炎くらいと思ってな。居場所を示すには申し分ないだろ」

龍人「挑発に乗ってくれてありがとな。おかげで強力な助っ人を呼べたぜ」

ウィッチ「あ……ああ……」

魔王「えーっと……綺麗なお姉さん」

ウィッチ「ひいい!!た、助けて!殺さないで!!」

側近「お前が女性である限り、うちの魔王様は手出ししないよ、安心しろ」

魔王「そういうこと!可愛いは正義!」

ウィッチ「も、もうこのようなことはしませんから……」ポロポロ

側近「……ダメだこりゃ」
678: :2011/11/7(月) 02:56:40 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……とりあえず側近は消火活動をお願い」

側近「わかりました。水系の魔法でどうにかします」

魔王「で、綺麗なお姉さん」

龍人「そいつウィッチっていうみたいだぞ」

魔王「ウィッチちゃんね!一生忘れないよ!」

魔王「……ウィッチちゃん、いくらウィッチちゃんが綺麗で可愛くて、四つん這いになるからその上に座ってほしい美貌の持ち主でも、やっていいことと悪いことがあるんだよ」

魔王「いくら目的があるからって、誰かを犠牲にするような真似はしちゃいけないよ。ましてや、子ども達の輝く未来を奪っちゃだめだよ」

魔王「……俺が和平派なのは、皆と楽しい瞬間を共有したいからなんだ。子ども達の未来、共に笑える空間……もちろんウィッチちゃんも楽しく笑える世界を目指すよ」

魔王「……今から言うのはゲームの引用で、しかも記憶だけで言ってるから細部は違うかもだけど、言うね」

魔王「誰もが仲良くしなきゃいけないとは言わない。むかついて嫌いな奴だっている。でも……そこにいることをお互いに許し合えればいいんだと思うよ」

魔王「……人間を嫌う戦争派の魔物達だって、俺の目指す共存の世界に居場所はあるよ。人間が嫌いでも、俺の目指す世界から弾いたりしないよ」

魔王「だからさ、誰かを犠牲にして、争いを起こしてまで人間を否定しないでほしいんだ。人間は嫌いなままでいい。だけど人間を許して、そこにいることを受け入れてほしい」

ウィッチ「……わ、わかりました……争いは……起こしません……」

魔王「わかってくれてありがとう、ウィッチちゃん!よかったら、いまから仰向けになるから俺の顔を踏みにじって……」

側近「はいはい、変態行為を強いるのはそこまでにしましょう。……戦争の意思がないなら子どもを返してもらおうか」
679: :2011/11/7(月) 02:57:29 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……側近、もう消火終わったん?」

側近「はい。……さあ子どもを放すんだ」

ウィッチ「は、はい……」スッ

子゙ーレム「うああああ!龍人んんんん!」ダキッ

龍人「いてえええ!……バカ野郎!俺今怪我してんだぞ!抱きつくんじゃねぇ!!」

魔王「……とりあえず子゙ーレムも返してもらったし、その二人を回復するね。はい」ホワーン

オーク「……っぷはあ!はあ……はあ……!!」

ゴブリン「し……死ぬかと思った……!!」

魔王「これに懲りたら、もう悪だくみはしないでね!……また何か企てたら、その時はお仕置きだよ?」

ウィッチ「ひいいいい!!ぜ、絶対に企てません!!」

魔王「なら、反省して帰ろう!ほら、レッツゴー!」

3人「ひいいいいいい!!」ピュー

魔王「……これで本当に反省して、次からは仲良くできたらいいなあ」

側近「……魔王様、お仕置きって具体的には何をなさるつもりでしたか?」

魔王「ん?反省文書いてもらおうかなって」

側近「……つくづく平和ですよね、魔王様の頭の中って」
680: :2011/11/7(月) 02:58:06 ID:eWaKiw9z.2
魔王「次は龍人を回復するよー。ほい」ホワーン

龍人「ふう……正直きつかったな」

子゙ーレム「よかったね!龍人!」

子゙ーレム「……ごめんね、龍人。僕のせいでこんなに……」

龍人「バーカ。俺が傷ついたのはあいつらのせいだろ。何でも自分が悪いで片づけんじゃねーよ」

子゙ーレム「……龍人が助けてくれたおかげで、怖い目に合わずにすんだよ!」

龍人「助けたのはクソ魔王と側近じゃねえか。何勘違い……」

子゙ーレム「ううん、龍人が助けてくれたんだよ!ありがとう!!」

龍人「えっ」

子゙ーレム「最初は怖い人だと思ってたけど、本当は優しいんだよね!龍人は僕のヒーローだよ!ありがとう!」

……なんだ?この気持ち。
なんでこんな……ああ、そうか。俺は……
681: :2011/11/7(月) 02:58:41 ID:eWaKiw9z.2
生まれながら膨大な魔力を誇って生まれた俺は、大人達から気味悪がれ、親しく接してもらえなかった。
そんな空気を子どもは敏感に読み取って、俺へのいじめを開始した。
我慢して、でも我慢できなくなって、それで反撃したらこの膨大な魔力が子どもに大怪我させちまって、いよいよ俺は嫌われ者になった。

少し成長した頃、その時の魔王が引退するという噂が広まっていた。
話し込む龍人族の面々。話を盗み聞いて、俺は魔界は実力こそが全てだと知った。
……この魔力を利用して、俺が魔王になって、龍人族の権威を確たる物にすれば、皆は俺を認めてくれるかな。……俺の目標がその時生まれた。

まずは里の皆に実力を示すんだって、俺は里の実力者に決闘を申し込んだ。
ほとんどが拒否してたけど、魔王になりたいって気持ちの下、俺は無理やり戦って勝っていった。
それによってますます嫌われた。当たり前だ。でも、俺の真意が伝わって、龍人族のために行動できれば皆も俺を……そんなことを信じて戦いに明け暮れた。

そんな中、決闘を申し込んだ奴の中で、俺を酷く中傷する奴が現れた。ボロクソ言われるのは慣れてた、気にはならなかった。
だが、その矛先が俺の家族になった瞬間、俺はキレた。……今思えば、生まれたばかりの俺を見捨てるようなクソ親なのにな。家族という唯一の繋がりが、俺の中で特別な存在にしてたのかもしれない。
……気付けば魔力を全て解放し、俺はそいつを殺してた。

事がばれて、俺は龍人族の者から罵られ、里から追い出された。罵ってた奴らの中には両親もいたなー。お前のせいで私達はー、みたいなこと言ってたと思う。
その辺からもう龍人族のことはどうでもよくなって、俺は強い者が認められる世界を目指し始めたんだった。
でも、それも幻だった。今まで忘れてた、昔からの俺の目標ってやつは……
682: :2011/11/7(月) 02:59:34 ID:eWaKiw9z.2
子゙ーレム「……龍人?何で泣いてるの?」

龍人「うっぐ……ひくっ……」ポロポロ

そうだ、俺はただ誰かに認めてほしかったんだ。
誰かと笑いあってみたかったんだ。
誰かと些細なことで喧嘩して、あとで互いに謝ったりしたかったんだ。
何の懸念もなく、恥ずかしげもなく「ありがとう」と伝えられるような……大切な存在がほしかったんだ。

子゙ーレム「どうしたの?体がどこか痛むの?」

龍人「うぐっ……子゙ーレム、ありがど……ありがどう……」ポロポロ

子゙ーレム「な、なんで龍人がお礼を言うの?ねえ、どこが痛いの?」

魔王「んっふっふー。子゙ーレム、龍人は今、心が痛いんだよ」

側近「……うまいこと言ったつもりですか?」
683: :2011/11/7(月) 03:00:23 ID:eWaKiw9z.2
翌日、ゴーレム族へ攻撃を仕掛けていた連合軍が撤退、ならびに解散を表明した。
死霊鉱山に住むゴーレム族に平穏の日々が戻ったのだ。
そしてそれは子゙ーレムが帰ることを意味していた。

側近「いやいやいや!!龍人に力を返すとか、何考えてるんですか、あなたは!?」

魔王「いいじゃん。きっと龍人はもう力を悪用しないと思うよ」

側近「……昨日の涙ですか」

魔王「……昨日の涙ですよ」

側近「魔王様は、もうちょっと疑う心を持つべきです!」

魔王「側近は、信じる勇気が決定的に足りないよ!」

魔王「それにさー、子゙ーレム今日帰っちゃうんだよ!」

魔王「最後に本来のかっこいい龍人を見せてやりたいじゃん!」

側近「そんなことしなくたって、あの子の中では十分かっこいい存在ですよ……」
684: :2011/11/7(月) 03:00:58 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……っていうことだ。今から力を返すよ!」ポワン

龍人「ん……戻ったな。ありがとよ」

魔王「……なんか嬉しくなさそうだねえ」

龍人「うっせーよ……」

子゙ーレム「……」

ドラゴン「魔王様ー、ゴーレムさんがきてますよー」

魔王「あーわかった。今行くねー」



ゴーレム「魔王様、我が息子をお守りいただき、ありがとうございました」

魔王「いいっていいって!俺なんか何もしてないしさー」

側近「本当に何もしてないですからね」

魔王「……俺ってそんなに何もしてない?」

側近「はい」
685: :2011/11/7(月) 03:01:49 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……まあいいや。ほら、子゙ーレム。お父さんが迎えにきたよー」

子゙ーレム「……」

側近「……どうした?お父さんのところに行かないのか?」

子゙ーレム「僕……龍人と一緒がいい」

魔王「……」

子゙ーレム「僕、龍人と離れたく……」

龍人「わがまま言ってんじゃねえよ!」

子゙ーレム「っ!」

龍人「数日一緒にいただけの奴と別れるだけでうだうだ言いやがって!」

龍人「そんなんじゃ、てめえが憧れてるヒーローになんざなれねえよ!」

龍人「こんな別れのひとつやふたつ、自力で乗り越えてみせろ!てめえの未来はてめえで切り開け!」

龍人「……それでも」

龍人「それでも自力じゃどうしようもなくなったその時は、この城を訪ねろ。てめえのヒーローはいつまでもここにいるからよ」

側近「!」

龍人「忘れるな、お前には仲間がいる。頼りっきりは許さねえが、時には仲間を……俺を必要としていいんだ」

子゙ーレム「龍人……」
686: :2011/11/7(月) 03:02:28 ID:eWaKiw9z.2
龍人「ただ、今は自分の足で進む時だ!強くなりたいんだったら……自ら進め!」

子゙ーレム「……わかった!僕、龍人みたいな強いヒーローになりたいから……自力で頑張る!」

龍人「よく言った!てめえなら強くなれるさ、この俺が保障してやらぁ!」

子゙ーレム「僕、頑張るから!じゃあね、龍人!」

ゴーレム(……この子にとって、貴重な体験となったようだな)

ゴーレム「……魔王様、本当にありがとうございました。それでは失礼します」

子゙ーレム「またねー!!」

龍人「おう、またな!……行っちまったなぁ」

側近「……いいのか?」

龍人「ああ?何がだよ?」

側近「お前は魔王様から力を返してもらった。お前をこの城に縛る理由はないだろう?」

龍人「バーカ、俺がどこで何しようが俺の勝手だろうが」

龍人「クソガキの未来のために、バカ魔王の馬鹿げたクソ理想に俺も乗っかってやる、それだけだぁ」

側近「……本気で変わろうって思ってるんだな?」

魔王「側近、側近」チョンチョン

側近「ん……何ですか、魔王様?」

魔王「だから言ったじゃないですか〜wwww」ドンデンドンデン

側近(……うぜえ)
687: :2011/11/7(月) 03:03:01 ID:eWaKiw9z.2
側近「……いいか、魔王様は絶対に言わないだろうから、俺が代わりに言ってやる」

側近「決意を新たにするだけで、簡単に変われると思うなよ」

側近「どんな事情があったにせよ、お前は罪を犯した。そしてそれは消えない」

側近「その罪を背負い、その罪に苦しめられながら、それでもお前は変わる努力を続けられるか?」

龍人「くどいぞ。俺はあのガキのヒーローなんだぜ?ヒーローが反省の色無しの大罪人じゃかっこつかねえだろ……変わってやるさ。罪も死ぬまで背負ってやる」

魔王「そうそう、くどいよ。変わるって言ってんだから、それを信じて、俺達は支えてあげようよー」

側近「……ちっ、わかりましたよ。じゃあ龍人、さっさと城の掃除終わらせてこい」

龍人「おいぃ!?今の俺はナンバー2の強さだぞ!?スピード出世するんじゃねえのか!?」

側近「うるせえ、うちに飛び級の概念はないんだ、観念しろ」

魔王「ついでにエクレア買ってきてよ―」

龍人「それはてめえで買いに行けよ」

魔王「ああ、龍人もそういう方針でいくんだね……」
688: :2011/11/7(月) 03:04:00 ID:eWaKiw9z.2
こうして死霊鉱山の騒動は幕を閉じた。
結果として大きな戦いになる前に連合軍が解散したため、この事件の印象は魔物達にとっては弱く、語り継がれることなく忘れ去られていった。

そのため、この死霊鉱山の騒動が二人の英雄を生んだことはあまり知られていない。

死霊鉱山の騒動が生んだ英雄、まず一人はゴーレム族の男である。
ゴーレム族の長の子として生まれた彼は、幼いころより志を高く持ち、努力を重ねてゴーレム族の歴史で一番と謳われる実力を手に入れた。
彼が大人になる頃には、世界は平和を確たる物としていた。その平和を守るため、その実力で世界平和に尽力したという。

もう一人の英雄は、かつての大罪人である龍人である。
争いを続けた世界……その世界を平和に導いた魔物、それが魔王、側近、そして龍人の3人である。
最初は平和に牙を向けた龍人だったが、やがて魔王に仕えるようになり、世界平和を実現する大きな力となったという。

……魔王達がその出来事に直面するのは、少しだけ遠い未来のことである。
689: :2011/11/7(月) 03:16:44 ID:eWaKiw9z.2
今回はこれで終わります。

長いですね、ほんとに。龍人のちょっとした冒険ですよ。
確認はしてませんけど、携帯の方はたぶん見れなくなると思いますので、こちらで処置します。
見れねえよクソ作者がーってなった方は、下記より見てください。
……ついでにほかの小話もまとめようっと。

・魔王と側近の雑談>>586-595
・僧侶の小話>>604-611
・女僧侶の小話>>614-625
・魔王と女勇者、時々会長>>631-640
・龍人の小話(1/5)>>648-658
・龍人の小話(2/5)>>659-666
・龍人の小話(3/5)>>667-675
・龍人の小話(4/5)>>676-682
・龍人の小話(5/5)>>683-688

たぶんこれで大丈夫です。今うとうとしながらまとめてるからリンクミスあるかも。

……最近、ここらで小話詐欺が生じてます。
小話と言い聞かせて、「ああ、じゃあ手軽に読めるわ―」と思わせて実は長いという、悪質な詐欺です。
皆さんも気を付けてくださいね。案外、小話詐欺の悪意は近くまで忍び込んでるかもしれませんから。

……じゃあもうマジで眠たいので、俺はもう寝ます。
690: 名無しさん@読者の声:2011/11/7(月) 05:47:40 ID:adMUXkgFVg
お疲れ様です
つチョコパフェ

あの台詞は君と響き合うRPGで見た気が…
しかし魔王さん根元から平和主義なんだなぁ…だけどそれに足を掬われるような事態になったりしないかな…

691: 名無しさん@読者の声:2011/11/7(月) 07:45:31 ID:VCHgmReH86
遅くまでお疲れさまでした。
なんかいぬまるくんのネタがツボったwww
魔王がドンデンドンデンしてる絵が脳内再生www
緑茶返せwww
692: :2011/11/7(月) 22:03:48 ID:eWaKiw9z.2
>>690
そうです、君を攻略するRPGの主人公、ロイド君の一言です。
ロイドの台詞で有名なのといえば正義なんて言葉〜のやつと、目の前の人間も救えなくて〜のやつだと思うんですが。
俺がロイドの台詞で一番好きなのはこの台詞だったりします。その割にはうろ覚えですけど。

魔王自体は超絶平和主義ですけど、それを支える周りの皆がいろいろな視点でいろいろ考えてるから大丈夫じゃないかと、俺は楽観視してます。

>>691
いぬまるだしのあのネタ地味に好きなんですよwww
なんか現実世界でも流行ってくれないかなーって考えだすくらいです。
とりあえず、まさかの流行の第一歩を狙って、あれをやっちゃいました。緑茶はごめんね。

……昨日更新を頑張った影響で、今日は書く時間があるにもかかわらずさぼりたい願望が出てますけど、いいですか?
ダメって言われてもさぼりますけど。……いやあ、ごめんなさい。
その分今日はいろいろ読もうかなーって思ってます。……感想文書いてみようかなあ。どうしようかなあ。
693: 名無しさん@読者の声:2011/11/7(月) 22:04:06 ID:8VY.2nWs8M
>>689
小話詐欺…義賊の仕業だな…
694: 名無しさん@読者の声:2011/11/7(月) 22:13:50 ID:/FPw2cAcBE
龍人の話良かったよ!!
1が今夜どんなSSを読んでるのか気になるなww
695: :2011/11/7(月) 23:39:35 ID:eWaKiw9z.2
>>693
義賊の仕業でしょうか?俺にはそうは思えません。
小話詐欺をしている犯人は、こないだ見た夢の中でピカチュウに腕十字極められて、痛みにのたうちまわってるところを頭掴まれて中指立てられるような奴だと思いますよ。

>>694
ありがとうございます。
基本的にいろいろ見てますよ。……ほとんど追いつけてないのが問題ですけど。
追いついてて、かつ好きだったりするSSについては、最近宣伝したりしてますので、そちらを確認してみるのもいいかもしれませんよ。一部悪ノリして宣伝した作品もありますけど。
696: 名無しさん@読者の声:2011/11/8(火) 15:18:08 ID:cSpAHp.McE
君と響きあうRPGはラスボスの弱さとしいなコリンの話とジーニアスミトスの話しか記憶にない…

魔王様の制裁パンチが何気凄い音なのが気になって昼しか寝れない
697: 名無しさん@読者の声:2011/11/8(火) 20:17:42 ID:UKHLqDlbGE
>>1は今女勇者ちゃんと魔王のラブコメかいてるかな…あまり期待しすぎるのも悪いけど(チラッチラッ
あの>>1なら(チラッチラッチラッチラッチラッチラッチラッチラッチラッチラッチラッチラッチラッチラッ…ギン
<●><●>ギン
698: 名無しさん@読者の声:2011/11/8(火) 21:11:18 ID:O2Dmey52w.
>>697
怖すぎるwww

でも>>1なら[壁]ω・)チラッ
699: :2011/11/8(火) 22:02:26 ID:eWaKiw9z.2
返事の前にお知らせ。
ちょっとここ何日か私生活の方が忙しくなるので、つーかもうなったので更新が遅れると思います。
返事するくらいの時間はとれるので、一応毎日覗こうとは思ってますが、更新そのものは遅れます。ご了承いただけると助かります。

……なんていうか、一応は完結した身でありながら、いつまでも居座ってて申し訳ないなあって気持ちです。
もうちょっとはやくにどうにかできるつもりでいたのでおまけを書き始めましたが……ほんと申し訳ないです。
とりあえず更新する時はわかりやすいように上げようって思いますので、ここ数日の本編更新以外の書き込みでは下げてようと思ってます。
更新に関係なくこれから何かを書きこもうと思う方がいましたら、俺に合わせていただいけると助かります。ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。



>>696
君と響きあうRPGは俺のテイルズデビュー作なので、俺はけっこう思い出深いです。
で、その後……運命という名のRPG、伝説のRPG、永遠と絆のRPG、生まれた意味を知るRPGとやってきましたが、今思えば確かに響く奴が一番クリアしやすかったような気がします。
なんでだろう……やっぱりボスの影響なんでしょうか?

制裁パンチですが、実はあれ……骨がめちゃくちゃに折れて大変なことになってました。どうでもいいですが殴られたのはゴブリンの方で、回復してもらえなかったら彼の命は危険でした。ちょっとした九死に一生SPですね。


>>697-698
ラブコメですか……書けそうにねえなあwwww
でも……側近ハーピーの出会い話、まだ書き始めてすらいないので想像になりますが、書くのすっげー難しそうです。
書くのに苦戦して、その気分転換にそれ書いたりするのもよさそうですね。うん、真面目に検討してみます。……なのでチラチラ見るのは勘弁していただけますか?www
700: 名無しさん@読者の声:2011/11/9(水) 00:29:52 ID:gP4JtfV4Ig
私生活が忙しくて??なんだ>>1もリア充かよ!?爆発しちまえwww
701: 名無しさん@読者の声:2011/11/9(水) 00:40:59 ID:qSwxP77vlw
>>700
初っぱなからあげてやんなよwww
楽しみに待ってるよ>>1
702: 名無しさん@読者の声:2011/11/9(水) 18:30:58 ID:qgiF/MRZ3c
>>1がくるまでさげ〜www
703: 名無しさん@読者の声:2011/11/10(木) 18:48:58 ID:Nl3v1xjPJg
1こないお(´;ω;`)
704: :2011/11/11(金) 00:22:52 ID:eWaKiw9z.2
>>700
彼女的な意味でリア充だったらよかったんですけどね……彼女的な意味なら俺は非リア充です。
このままではいつの日か魔法使いになってしまいます。いやですね。

>>701-702
なるべく下げて、みたいな文章は書きましたが、皆さんにスタイルを強いる真似はしたくないです。
ですので、どうしてもあげたいって方がいましたら、俺を無視して上げてもいいと思いますよ。

>>703
>返事するくらいの時間はとれるので、一応毎日覗こうとは思ってますが
……こんなことを書いておいて、さっそく昨日は覗きに来ませんでした。ごめんなさい。
でも、ほんと申し訳ないんですけど、けっこう真面目に忙しいので、許してもらえると助かります。


更新できないので、皆さん的にはどうでもいいかもしれないことを少しだけ。

雑談スレとか、とにかく他の作者さん方の意見が見れるスレを見たりすると、作者さん方の意識の高さにびびります。
申し訳ないんですが、俺ってそんなにこだわり持って書いたりしてないんですよね。
書くときも、自由に動くキャラの邪魔をしないように心がけて、あとは楽しめればいいやって気持ちだけですし。
そもそも俺って読書とかもあんまりしたことない人です。国語の教科書とラノベのハルヒくらいですよ、まともに読書したのって。
他に文字に触れる機会ってのも、サウンドノベルゲームの「かまいたちの夜」シリーズとか「街」をやる時くらいです。
その程度の経験で、この程度の意識で、のうのうとやってていいのかなって不安になったりします。
ただ……経験値も工夫も足りないかもしれませんが、俺も読者の皆さんも一緒に楽しめたらいいねって気持ちだけはあります。
意識の低い俺ではありますが、俺なりに皆が楽しめる場を設けていけたらいいなって気持ちで書いてきました。
そしてそれはこれからも同じです。こんな俺ですけど、日常に余裕が帰ってきたらまた更新しますので、その時にもお付き合いいただけると嬉しいです。
そんな話です。
705: 名無しさん@読者の声:2011/11/12(土) 17:46:41 ID:eCsBSFeLfk
SSなんだし、>>1が楽しくやれればそれで良いんじゃないかな?読書の量なんて関係ないよ。
事実このスレは沢山の人から支持されて人気SSに上り詰めた訳だし、もっと自信持って欲しい。

リアルが忙しいみたいだから体を大事に無理せずにね。戻って来るまでいつまでも待ってるよ。
706: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 01:41:48 ID:WDqI.QgUIw
ランキングぇ…(´Д`;)
707: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 02:20:24 ID:fDF437ssC.
>>576-580
>>689
今までのまとめ。
708: :2011/11/16(水) 21:47:40 ID:UOzzvGRKcw
>>705
温かい御言葉ありがとうございます。
自信がない……って言ってしまうと嘘になってしまいますが、先の発言の真意は別にあったりします。
俺一人が楽しむだけなら今まで通り妄想で済ましていたらよかったわけですけど、この度俺はスレを立てたんです。
鳩山さんみたいに危険思想で言ってるつもりはないですが、俺が立てたスレと言えど、このスレは俺だけの物ではなく、ここの住人全員の物だと思ってます。
だから、俺だけが楽しむんじゃなく皆さんも楽しめるように、できることはしたいんです。
それで、皆が楽しめるためには現状の俺の技術で事足りてるのか確認したいなって思ってああいう感じに書いてしまいました。
でも、それ踏まえたうえで>>704見ても、その意図が感じとれないですよねwww言葉って難しいですね、本当に。

>>706
……今からキリッがすっげー似合いそうなこと書きますので、俺を批判しようと思ってる方がいましたら燃料にしてみてくださいwww
ランキングの結果、今さっき見てきました。今回ランクインしませんでしたけど、俺は別に気にしてませんよ。
そりゃ俺だってランクインしたら嬉しいです。西野カナでもないのに震えたりもします。
でも、だからって、ランクインしなかったら嫌だとかっていう気持ちもないです。
俺は……このスレを開いてくれた人数を分母、その中から楽しんでもらえた人数を分子として、その分数を可能な限り1に近づけたいって思いながら書いてます。←キリッポイント
ランキングに載るということは皆さんの御好意から成り立つことで、もちろん大変な栄誉を感じてますが、俺の目標はあくまで皆さんの満足度にあります。
なので、ランキング結果を気にしすぎて、その結果の良し悪しでメンタルに影響しないように心がけてます。メンタル弱いんで、一度落ちたら大変なんでwwww

>>707
まとめてもらってありがとうございます!
いつか自分でやんなきゃなーって思ってた矢先にこの優しい対処……涙物ですよ。
本当に助かりました。ありがとうございました。

……最近3行ルールすっげー無視してますねwwwごめんね、本当に。
709: :2011/11/16(水) 21:54:38 ID:UOzzvGRKcw
私生活の方が一息ついて余裕が生まれましたので、戻ってまいりました。
なんだかんだで1週間くらいです。その間に待ってた方がいましたら、申し訳ありませんでした。そしてありがとうございます。
とりあえずは難所を乗り越えた感で溢れてますので、しばらくはまた安定して更新していけるんじゃないかと勝手に思ってます。
とりあえず今日は久々なので、いろいろ見て回ろうと思ってます。というわけで今日の更新は無しです。
明日くらいに……そうですね、>>697さん>>698さん御所望の品物が完成できればいいなあって思ってます。
というわけで更新は明日の予定です。更新の時にはあげようと思います。
710: :2011/11/16(水) 23:18:06 ID:UOzzvGRKcw
予定は変更だ。

えっと、いろいろ見てきたんですけど。
わーあのSS終わっとるよー応援してたよー後で読もうとか、
まさかの龍さん愛の告白に濡れざるを得ないとか(俺男ですけど)
まあいろいろと思うところはあるんですけど、それ以上に聞きたいことがいくつか。

1.なんか事件あって雰囲気悪くなったんですか?
いや、雑談スレやら読者スレ、あと喧嘩スレとか見てたら壮大にヒートアップしてた感が充満してまして。大雑把にですが、問題があったことは理解しました。
事情をよく知らない第三者が気軽に掘り返していいような雰囲気には思えませんでしたので、もう内容は聞きませんけども。
別に普通に更新して大丈夫な空気ですよね?むしろ気にしすぎて更新に影響したら、そっちのがダメですよね?
この辺をYesかNoで教えてほしいなって。

2.ランキングスレで魔王SSの順位を知りたがってる方がいまして。
セコムさんは本人確認がないと教えられないと言ってましたが。
もしランキングスレの525さんの言う魔王SSがここであるのなら、俺順位聞いてきた方が良いんでしょうか?
もし525さんがいましたら、
「まあそんな深刻に知りたいわけじゃないから別にいいよ」って感じなのか、
「どうしても知りたいねん!知りたくてわしの胸が高鳴るねん!」って感じなのか、
「自惚れんなよ、俺の言う魔王SSはここのことじゃねえよ」って感じなのか、よければ教えてほしいなって。

3.上でどうしても教えてほしい場合、俺はそれを雑談スレに書けばいいんですか?
それとも今回はまだランキングスレでいいんですか?
一応ROMってきたんですけど、地味にこれどっちのがいいのかなって思いまして。

よければこの三つあたり答えてもらえると助かります。
更新じゃないけど、この辺を訊ねたかったのであげさせていただきました。
さっきから長文ですみません。でもねー、言いたいことを短文でまとめられないんですよ。
とりあえず更新は変わらず明日の予定です。
711: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 00:16:44 ID:VGq6gHEdG.
更新明日??!!
キタ━━━━━━www待ちに待ってたキタ━━━━━━━
712: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 17:31:20 ID:WBLxVTeIbY
1→普通に更新しておk
2→自分は525さんじゃないのでノーコメント
3→聞きに行くならランキングスレ
次回からは雑談スレです

今夜の更新わくてか
713: :2011/11/17(木) 20:22:26 ID:UOzzvGRKcw
>>711
いやあ、しばらくばっくれてて申し訳ありません。
でもしばらくは大丈夫なはずです。今日からまたいろいろ書いてく感じで頑張っていきます。

>>712
わざわざお答えいただきありがとうございます。
特に3はマジで確認したいところだったので、本当に助かりました。
とりあえず他にも順位確認したい人はいるかもって勝手に決めつけて、聞きに行くことにしました。知りたい方が他にいましたら、ランキングスレをご確認ください。


とりあえず今日は>>697さんと>>698さんのリクエストラブコメをどうにかしてみようと思います。
今から書いてくので何とも言えませんが、たぶん露骨な展開になると思います。でも……

露骨な萌えでもいいじゃない
童貞だもの

ぶさを
714: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 20:37:50 ID:UOzzvGRKcw
順位ですけど、セコムさんのご好意で音速の如き早さで順位を教えてもらえました。
お手数をおかけする形になりますが、順位を知りたい人はランキングスレにて確認してください。

さて、今度こそ、ぶさをは露骨萌え制作に勤しみます。
全部書けたら投下しますからね、そのつもりでお願いします。
715: 書けた:2011/11/17(木) 23:12:43 ID:UOzzvGRKcw
王都ラブストーリー

私、女勇者は今ある人物を待っている。
いや、まあ正確には人型というか、魔物なんだけども。
まあ皆さんも薄々感付いてるとは思うけど、その待っている魔物とは魔王のことである。
何故魔王を待ってるのか?答えは簡単、私が呼びだしたからだ。
そう、私は今から俗に言う……で、ででででデートというやつに挑もうとしている。
経緯を説明すると……あれは昨日のことだった。うん、つい先日の話。

昨日は皆で女魔法使いの家に集まっていた。私はその時、女魔法使いの育てている植物に水をやっていた。
そしたら水の量が多かったらしく、私は彼女にぽかぽかと叩かれてしまった。たぶん怒ってたのだろう。痛くなかったから全然問題なかったけど。
そんな時、奴が唐突にこんなことを言い出したのだ。……私達の中で、トラブルを運んでくるのはあいつしかいない。

女戦士「……女勇者さあ、いつになったら魔王とつきあうんだよ?」
716: また長いよ、気をつけて:2011/11/17(木) 23:13:37 ID:UOzzvGRKcw
女勇者「……はあ!?あ、あんた一体何言ってんのよ!?///」

女僧侶「あ、でも確かにそれは私も興味あります」

女勇者「女僧侶まで!?」

女僧侶「誰かを愛するということは素晴らしいことです。それに……女の子はこういう話は好きなんですよ」

女魔法使い「……」コクコク

女戦士「さっさと告っちまえって。あの魔王、女好きだからぜってーOK出すって」

女勇者「……確かに女の子好きって感じはするよね」

女戦士「こないだ会った時なんか、冗談で三角絞めの練習させてくれって言ったら、マジで了承しやがったしな」

女勇者「えっ」

女戦士「せっかくだからやったよ。魔王、鼻血出しながら失神したっけな」

女勇者「魔王を傷つけて……許さない!」

女戦士「ちょ、待てって!魔王それで喜んでたんだからいいじゃん!それに……私達全員、初対面で魔王をボコっただろ!」

女勇者「……そうだった。ああ……印象最悪の出会いだよね……」
717: :2011/11/17(木) 23:14:11 ID:UOzzvGRKcw
女戦士「まあとにかく、魔王は女好きなんだ。女勇者が告ったら絶対OK出すって」

女勇者「……私は魔王の特別になりたいの」

女僧侶「なるほど、誰とでも親しげに接する魔王様ですからね。その誰かと同じではなく、唯一愛してくれるような、そんな存在になりたいわけですね」

女勇者「……」コクコク

女僧侶「それでは、地道にアピールを続けて気になる存在になるしかないですね」

女戦士「だったらさ、デートに誘えばいいんじゃない?」

女勇者「デート!?」

女僧侶「ああ、それはいいですね。明確に好意が伝わる行動でしょうし、デート中はアピールポイントでいっぱいです!」

女勇者「いや、でも……!」

女戦士「私、魔王捕まえてくるわ。たぶんゲーム屋とかにいるでしょ」ダッ

女勇者「ちょ、ちょっと!」

女戦士「いたよ」

女勇者「はやいね!?」

魔王「えっと……いきなり楽園に連れてこられたけど、何々どういうこと?」
718: :2011/11/17(木) 23:14:52 ID:UOzzvGRKcw
女勇者(ええ〜……いけって?いけっていうの?)チラッ

女僧侶(いくべきですよ!)

女勇者「えっと……魔王?」

魔王「え?う、うん」

女勇者「あの……その……えっと……」

女戦士「……あ〜、魔王、ちょっと待っててな」

魔王「え?う、うん」

女戦士「女勇者、闘魂注入してやる。歯ぁ食いしばれ!」ペチーン!

女勇者「え?ちょっと……はぶぅ!?」ドンガラガッシャーン!

女僧侶「きゃあ!……す、すごいビンタですね」

魔王「鈴木みのるに張り手くらったbrotherYASSHIみたいに吹っ飛んだね……」

女僧侶「あの、わかる例えでお願いできますでしょうか?」

女魔法使い(私のおうちが……)
719: :2011/11/17(木) 23:15:32 ID:UOzzvGRKcw
魔王「えっと……女勇者ちゃん、大丈夫?」

女勇者「いった〜……でも気合いは入ったね。……魔王!」

魔王「は、はい!」

女勇者「私と……私と一緒にデートしてください!!」

魔王「……」

女勇者「……」

魔王「……えええええ!いいの!?デートしてくれるの!?」

女勇者「う、うん……魔王さえよければ」

魔王「いいに決まってるよぉぉぉ!!今すぐ行こう!どこ行く何する!?」

女勇者「ちょ、ちょっと!エイトフォーじゃないんだから落ち着いて!とりあえずデートは明日にしようよ!」

魔王「明日だね!わかったよ!俺、絶対に女勇者ちゃんに満足してもらうよう頑張るから!」

女勇者「う、うん。私も頑張るから///」

魔王「明日ね!明日だね!じゃあ俺明日に備えて今日は帰るから、じゃあね!!」シュンッ

女勇者「消え……移動魔法か。……女戦士」

女戦士「んー?」

女勇者「デート、誘えたよ。ありがとう……///」

女戦士「んーん、気になさんなって」

女魔法使い(私のおうちがめちゃくちゃ……)ショボン
720: :2011/11/17(木) 23:16:40 ID:UOzzvGRKcw
……ってことが昨日あったわけね。

うん、都合のいい展開だとか
デート前で既にけっこうレスくってるとか
安易にラブラブな感じを狙いすぎてるとか
こういうの書くから一部の方々から「可愛いキャラ書くだけで人気出るんすよねwwふひひwwwドビュッシーwwww」みたいに煽られるとか
皆さんにもいろいろ思うところがあると思うし、作者はそれを気にしてますけど、私は気にしません。

そんなことよりも、これから魔王とデートっていう事実こそが大切だからです。
……デートかあ///
ごめんね、会長。私、魔王といい関係になってみせるよ!
721: :2011/11/17(木) 23:17:28 ID:UOzzvGRKcw
魔王「ごめんね!女勇者ちゃん!待った?」

女勇者「あ、魔王!ううん、今来たところ!」

女勇者「……なんだか今日お洒落だね」

魔王「そりゃ女勇者ちゃんとのデートだからね!俺はもう全力を尽くすよ!」

女勇者「……今日はどうしよっか?」

魔王「えっと……えっと……まずは街を回って買い物しようよ。全部俺が買ってあげるから!それから……えっと……」

女勇者「……ねえ」

魔王「は、はい!」

女勇者「そのデートプラン……側近に手助けしてもらってるでしょ?」

魔王「っ!……うん。格好とか、デートプランとか、その辺側近に助けてもらいました」

女勇者「やっぱり。なんか魔王っぽくなかったもん」

魔王「ごめん……ダメだった?」

女勇者「……ゲーセン行こう!そういうとこの方が魔王好きでしょ?」

魔王「好きだけど……女勇者ちゃんはそれでいいの?」

女勇者「いいのよ!……魔王だから好きになったんだもん」ボソッ

魔王「え?何か言った?」

女勇者「……何でもない///ほら、ゲーセン行くわよ!」
722: :2011/11/17(木) 23:18:12 ID:UOzzvGRKcw
魔王「はい、女勇者ちゃん!」ピッピカチュー

女勇者「……魔王ってほんとUFOキャッチャー得意だよね」

魔王「でも、そのおかげで女勇者ちゃんにプレゼントできるから嬉しいよ!」

女勇者「うん……このぬいぐるみも大切にするね///」

女勇者「あ、あとさあ」

魔王「うん」

女勇者「一回プリクラってやってみたかったんだよね。一緒に写ろうよ!」

魔王「っ!!撮ろう撮ろう!」

女勇者「魔王はプリクラってやったことあるの?」

魔王「うん。嫌がる側近と撮ったことあるよ。どうにか言いくるめてさ」

女勇者「魔王があの側近を言いくるめたんだ……どうやったの?」

魔王「一回やっといた方がハーピーちゃんと撮る時に役立つんじゃない?って。あいつ、ハーピーちゃん絡みになるとけっこう折れるから」

女勇者「あー、わかる気がする……」
723: :2011/11/17(木) 23:19:25 ID:UOzzvGRKcw
女勇者「まあいいや。やったことあるんなら魔王に任せるよ」

魔王「了解!作者がうろ覚えだからどうなるかわかんないけど、出来る限りエスコートするね!」

魔王「まず背景だとか、そういう設定を決めます」

女勇者「へー、いろいろあるんだね」

魔王「複数回撮れるから、いろいろなのを試してみようね」

女勇者「うん!……あ、魔王ちょっと後ろ行って」

魔王「え?こう?」

女勇者「それで前向いて」

魔王「う、うん」

女勇者「私は少し前で……えい!」パシャッ

魔王「!!」

女勇者「えへへ、これでほっぺにチューしたみたいに写ったね///」

魔王「え、ちょ、お、あ、お、は、おん、女勇者ちゃん!?//////」

女勇者「まあ実際にやるのは無理だから……これくらい、ね?(マジでやるのは恥ずかしすぎるし///)」
724: :2011/11/17(木) 23:20:30 ID:UOzzvGRKcw
魔王「……えっと、撮り終わったね///」

女勇者「うん……///」

魔王「撮り終わったら別のとこに移動して……」

女勇者「あ、移動するんだ?」

魔王「ここで撮った奴にいろいろ書いたりできるんだよ」

女勇者「ほんとだ。へー、面白いねー。……魔王は側近とやった時にはなんて書いたの?」

魔王「……チャリで来た。って」

女勇者「……は?」

魔王「いや、だからチャリで来た。って書いたの」

女勇者「……何それ?移動魔法で来たんじゃないの?」

魔王「いや、まあネタみたいなものだよ。プリクラでそういうネタがある、みたいな」

女勇者「ふーん……」

魔王「まあ俺達は無難に、好きにいろいろ書いていこう!」

女勇者「そうだね。……さっきの奴とかどうする?///」

魔王「あれは……なんか恥ずかしいよね///」
725: :2011/11/17(木) 23:21:17 ID:UOzzvGRKcw
魔王「まあなんだかんだでプリクラ撮れたね」

女勇者(剣とか鎧の内側とかに貼っとこうかな///)

魔王「……ゲーセンで遊んでるうちにけっこう時間経ったんだね」

女勇者「ほんとだ。けっこう日が沈んできてるね」

魔王「どっか食べ行こうか?王都なら良い感じのお食事処があるだろうし」

女勇者「あ……」

魔王「ん?」

女勇者「あ、あのね……実はお弁当、作ってきたんだけど」

魔王「!?」

女勇者「よかったら食べてくれないかな?あ、でも私そういうの下手だからちゃんとした物の方が……」

魔王「食べる!食べます!!食べさせてください!!!!」

女勇者「うわっ!?……そ、そう。じゃあどこで食べよっか?」

魔王「うちの城来る?けっこう遅くなってきてるし、外で食べるのも……」

魔王「……あ!」

女勇者「え?」

魔王「絶好のポイント知ってたんだった!」
726: :2011/11/17(木) 23:21:53 ID:UOzzvGRKcw
魔王「女勇者ちゃん、そこに移動魔法で行くよ!いいよね?」

女勇者「いいけど……」

魔王「けど?」

女勇者「……魔王は移動魔法の際に手を握ってはくれないんだね」

魔王「手?」

女勇者「側近は手を握って移動魔法してたよ?」

魔王(……あの野郎、俺の知らないところで何してくれてんだよ!!)

魔王「……側近は戦闘に関する魔法を除いて、魔法全般はけっこう苦手なんだ。移動距離はともかく、自身と自身に触れてる誰か一人くらいしか飛ばせないんだよ」

女勇者「魔王は?」

魔王「俺は、俺から半径500mくらいにさえいれば何人でも自由にどこまででも飛ばせるから……」

女勇者「……じゃあ別に手を握ってもできるんだね?」

魔王「それはできるけど……え?」

女勇者「……ん///」スッ

魔王「……」

魔王(今、ようやくわかった。俺は……今日この瞬間のために生まれてきたんだ)ハナヂドクドク
727: :2011/11/17(木) 23:22:50 ID:UOzzvGRKcw
魔王「え、あと、えと、にぎ、握るよ?///」ハナヂフキフキ

女勇者「……うん///」ギュッ

魔王「んふう……じゃ、じゃあ行く、行くから///」フヒューフヒュー

魔王「……行くよ!」シュンッ



女勇者「……え?ここは?」

魔王「女勇者ちゃん、こっち見て」

女勇者「え?……わあ!綺麗……」

魔王「ここはうちのお城の屋根なんだけどね」

魔王「ここからだと森や森の中の湖が見えるんだよ」

魔王「それらが日没で赤く照らされると、すっごい綺麗になるんだよ」

魔王「ほら、レストランで夜景をバックにディナーって展開、よくあるじゃん」

魔王「夜景じゃないけど良い景色だし、女勇者ちゃんのお弁当という最高の瞬間を彩るにはここしかないかなって」
728: :2011/11/17(木) 23:24:05 ID:UOzzvGRKcw
女勇者「……こんなに良い景色だったら、私の料理じゃ不釣り合いだよ」

魔王「そんなことないよ!絶対おいしいよ!命かけてもいいよ!」

女勇者「あはは、それだと魔王死ななきゃいけないよ。……とりあえず食べてみる?」スッ

魔王「いただきます!!」バッガツガツ

女勇者「落ち着いて食べなよ。……味はどう?」

魔王「うまい〜!!うまいよこれ〜!!」ポロポロ

女勇者「泣かなくても……大げさなんだから///……ねえ魔王」

魔王「ん?」

女勇者「魔王が和平を望んでくれたから、私はこの魔界での景色が見れるんだよね」

魔王「世界が和平に進んだのは俺だけの力じゃないよ」

女勇者「ううん、魔王のおかげだよ。少なくとも、私だけじゃどうしようもなかった」

魔王「女勇者ちゃん……」

女勇者「他にも魔王と一緒にプリクラ撮ったりしてさ……」

女勇者「人と魔物が、お互いの世界で、こういう貴重な時を共に過ごせるのは、魔王のおかげだよ」

女勇者「素晴らしい世界をありがとう。私、魔王が魔王で本当によかったって思ってる」
729: :2011/11/17(木) 23:24:54 ID:UOzzvGRKcw
女勇者「魔王はちょっと女の子にだらしなくて、仕事も側近に任しっぱなし」

女勇者「精神的に子どもっぽいとこもあるし、案外泣き虫ですぐ泣いちゃう」

女勇者「でも、誰かのために全力で立ち向かえる、すごい優しさを持ってて」

女勇者「心から誰かを信じられるから、皆からも信じてもらえるすごい奴だよ」

女勇者「嘘みたいな理想を現実にできる実力と魅力を持ってて」

女勇者「自然と周りの皆を幸せにしてくれるんだ。そんな魔王が私は……」

女勇者「私は……!」

女勇者「……な、なんでもない!!//////とにかく、感謝してるから!」

魔王「……女勇者ちゃんに喜んでもらえたのなら、俺も嬉しいよ」

女勇者「私は……魔王に喜んでもらえたのなら、それが嬉しいよ」
730: :2011/11/17(木) 23:25:38 ID:UOzzvGRKcw
魔王「……すっかり暗くなっちゃったね」

女勇者「赤く染まった森や湖もいいけど、星が散らばる空にこんなに近づけるのも素敵だね」

魔王「けっこういい場所でしょ?」

女勇者「うん。お城の屋根なんてあんまり来ないと思うけど、どうやってこの景色に気付いたの?」

魔王「皆があんまり来ない場所だからさ、側近から逃げる時にここなら見つからないかなって思って来たのが始まりだったね」

女勇者「……ぷっ、あはははは!魔王らしいね!」

魔王「まあでもおかげでこの景色に気付けたからね。ある意味側近さまさまかもね」

女勇者「うん……特等席だね、ここは」

女勇者「ここに私がいて、隣には魔王がいる……」

魔王「///」

女勇者「///」

女勇者「……えっと、今日はもう遅いから、さすがに帰るよ///」

魔王「あ、うん。わかったよ。じゃあ俺送っていくよ」

女勇者「……また」

魔王「え?」

女勇者「またここに……一緒に来てもいい?」

魔王「っ!……うん!もちろん!」
731: 1「魔王爆発すればいいのに」:2011/11/17(木) 23:26:39 ID:UOzzvGRKcw
魔王「女勇者ちゃんの住所はさっき聞いた通りで……そこに移動魔法で大丈夫なんだよね?」

女勇者「うん。それじゃ、今日は楽しかったよ」

魔王「よかったらまたお弁当作ってね!」

女勇者「あんなのでいいなら///」

魔王「……じゃあいくよ!」シュンッ

……こうして私の激動のデートは幕を閉じたのだった。
女僧侶の言うアピールってやつはできたと思うし、純粋にすごく楽しかった。
やっぱり魔王は世界にも、私個人にも必要なんだと再認識できた。
この特別な世界で、魔王の特別になるために……私も努力を続けないといけないね。頑張ろう!

……とりあえずは次のデートの計画かなあ。なんか今からドキドキする///
732: 今日はここまで!:2011/11/17(木) 23:28:04 ID:UOzzvGRKcw
次の日

会長「……」ゴゴゴゴ

女勇者「か、会長?なんかすごいオーラが出てるんだけど……」

会長「会員から聞きましたよ。昨日、魔王様とゲーセンでデートしてたって!」ゴゴゴゴ

女勇者「そ、そんな!一応私だって勇気を出して!」

会長「悔しいんですよ!私だって、女勇者様みたいに接する機会が欲しいです!」

女勇者「知らないよ!会いに行けばいいじゃん!」

会長「一般人は待ち伏せでもしないと会えないんですよ!その点勇者という役柄は有利です!」

女勇者「そんな……じゃあ会長も勇者になればいいじゃん!」

会長「なれるんならなりますよ、もー!」



ドラゴン「見損ないました、魔王様!魔王様はイケメンでありながら、俺らモテない軍団にいつまでも味方してくれると思ってたのに!!」

魔王「そんなん言われたって〜!ちょっと、ゾンビも何か言ってやってよ!」

ゾンビ「近寄らないでくれます?リア充のにおいがして不愉快です」

魔王「おおう、ゾンビもそちら側でしたか!?」

ゾンビ「にんにく臭いんで、その口閉じてもらえますか?」

魔王「その設定続いてんのかよ!?……もういいもん!側近!皆モテないからっていじめるよー!」

側近「リア充様、話しかけないでくれますか?虫唾が走ります」

魔王「お前はどう考えてもこっち側だろ!?……ちくしょー!なんなんだよこの扱いは!?」
733: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 23:53:08 ID:bd.VSVzfCA
1の名前www


ずっと更新待ってました!
やっぱこのSS大好きです!
てか畜生ヘタレ魔王めリア充しやがって!!爆発しなくてもいいから私と結婚しろください!!←

734: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 04:10:26 ID:.u6NvFbBHM
しえーん!

ちょっとした質問なんだけど、>>1さん的に魔王の目やら髪色イメージってあります?
735: Cだよ:2011/11/18(金) 04:37:51 ID:nylk54VH.6
次は女戦士と俺のラヴ・ストーリーかな…wktk
736: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 09:03:51 ID:UfsLbDcM/Y
更新まってたー
(`ФωФ)つC

737: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 11:19:37 ID:Sbys4aIzKQ
魔王そろそろ気づけよwww

そして女勇者とくっ付いてくれ!w
738: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 17:24:39 ID:56UEjhngyc
くそっ!爆発しろ!リア充な魔王なんて爆発しろ!
739: :2011/11/18(金) 23:29:37 ID:UOzzvGRKcw
>>733
嬉しい御言葉ありがとうございます。
本当にヘタレで変態のくせしてこんなモテなさって……本当に爆発してほしいですよ。
挙句733さんに結婚まで申し込まれて……作者の権限を活かして消滅させてやりましょうかねwwww

>>734
個人的なイメージでいいのなら……正直最初はその辺のイメージはありませんでした。
でも、絵スレの1さんやすずゆきさんに魔王のイラストを描いていただいてからは、なんとなく髪は濃いめでも薄めでも青系が似合うかと思い始めました。
ついでにお答えしますと、同じく1さんやすずゆきさんのイラスト的に、側近は銀髪が似合いそうだなって思ってます。

>>735
それはちょっと個人的な妄想で我慢してもらいたいですねwwww
……たとえば俺が、個人的な性欲を満たすために俺と女勇者一行のハーレムな話書いたら皆さんどう思いますか?そんなの許されざる蛮行でしょう?
というわけで、個人的な欲求はお互い頭の中で済ましてしまいましょう。頭の中ならどんな状況も自由です。ひゃっほー。

>>736
わざわざ待っててもらってありがとうございます。
皆さま方の支援の力で、オーバーリミッツ状態になってロスト・フォン・ドライブ放てるような気になります。必要な装備が手元にありませんけど。

>>737
鈍いですよね、本当に。
このままじゃ女勇者も会長も報われないですよね。どうにかこうにか好意に気付くイベントが起きてほしいと切に願います。

>>738
どうしたら爆発するんでしょうね?
世界観が世界観なので、相手を爆発させる魔法とかがあるんでしょうかね?
そして仮にそれが成功したところで、俺達には何が残るんでしょうね?いやあ、人生って難しいですね……。
740: :2011/11/18(金) 23:32:19 ID:UOzzvGRKcw
本当は側近とハーピーの出会い的な話を書きたかったんですが、いかんせん今日は書きだすのがごらん通り遅すぎました。
今日中にはとても書けそうにないので、こういう時に便利な魔王と側近の会話でごまかします。
今日はそんな感じです。
741: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 04:31:00 ID:9OlYbe6a82
(´・ω・`)ショボン
更新まってるお…
742: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 06:28:54 ID:q6w8J/Ar7Y
>>741
少しは我慢しろwwwwww
まだ1日も経ってねーよwwwwww
743: :2011/11/19(土) 06:49:20 ID:UOzzvGRKcw
>>741-742
申し訳ないです、昨日は寝てしまいましたwww
魔王と側近の会話書いてたら、早い段階で方向性が定まってしまいまして。なんていうか、テーマ決まっちゃって。
そのテーマが懐かしすぎて、wikiとかで関連項目調べてみたりしてたら、けっこうな時間使っちゃってて、休憩として少し横になったら……寝ましたwww
その懐かしいテーマなんですけど……起きてからちょっと書いて完成させましたので、本編でのお楽しみということにしてください。
じゃあ今から投下しますね。
744: :2011/11/19(土) 06:49:52 ID:UOzzvGRKcw
魔王「傷ついても♪壊されても♪」

魔王「何度でもよみがえる♪」

魔王「そうオイラ不死身のサイボーグ♪」

側近「……それ、何のEDテーマでしたっけ?」

魔王「サイボーグクロちゃんだよ!漫画は特に読んだなあ……俺と作者の青春だな」

側近「ボンボンでしたっけ?掲載されてたの」

魔王「そうだよー。ボンボン面白かったよねー」

側近「……」

魔王「……側近?」

側近「……すみませんが、魔王様、俺はコロコロ派ですので」

魔王「なん……だと……?」
745: :2011/11/19(土) 06:50:41 ID:UOzzvGRKcw
側近「だいたいボンボンなんてエロとシュールだけの漫画雑誌じゃないですか。コロコロのが子どものための漫画描いてましたよ」

魔王「貴様ぁ……」

側近「はい?」

魔王「お前は!今!言ってはならないことを言った!」

側近「いや、知りませんよ。実際そうじゃないですか」

魔王「ボンボンは子ども向けという概念に囚われず、レベルの高い漫画を多く輩出したぞ!」

魔王「コロコロなんか子ども向けを言い訳にした質の低い漫画雑誌じゃないか!」

側近「なん……だと……?」

側近「魔王様だってとんでもないこと言ってくれましたね!言ってくれましたねえ!」

側近「だいたいボンボンなんてターゲット層にあった漫画提供に失敗して、廃刊に追いやられた駄目雑誌じゃないですか!」
746: :2011/11/19(土) 06:51:26 ID:UOzzvGRKcw
側近「生き残れもしなかった漫画雑誌が、コロコロに立てつこうなんて片腹痛いですよ!」

魔王「そういう経営方面の戦略のことを言ってるんじゃないですぅ!今は漫画の質を言ってるんですぅ!」

側近「ああそうですか!じゃあ俺もそっち方面で言わせていただきますけどね!」

側近「ボンボンの漫画なんてエロけりゃいいって感じじゃないですか!」

側近「どうせあれでしょ!ゴエモンのヤエちゃんだったりビストロレシピの納豆の奴とかで興奮してたんでしょ!」

魔王「ふひひサーセン!」

魔王「だがな、ボンボン漫画をエロだけで片づけるな!エロと質を兼ね備えた良作漫画が多いんだぞ!」

魔王「ロックマンXやデビルチルドレン、王ドロボウJINGなどなど、純粋にストーリーで勝負できる漫画はいっぱいあるぞ!」

魔王「そういう風に言うんなら、コロコロだって下ネタありきの漫画じゃないか!」
747: :2011/11/19(土) 06:51:51 ID:UOzzvGRKcw
魔王「なんかうんことか出しときゃいいって風潮あるだろうが!」

魔王「うんこがなくても、はちゃめちゃギャグで騒いどきゃいい感じでさあ!」

側近「確かに幼稚な下ネタ多めなのは認めますが、それは子どもでもわかりやすい笑いを提供するためですよ!」

側近「それにギャグの中でもシリアスというか、真面目で感動するような話も組み込んでます!」

側近「笑いながら、それでいて漫画として楽しめる良作達です!そのように思われるのは心外ですね!」

側近「それにコロコロは多くのムーブメントを生んできました!」

側近「ミニ四駆にビーダマン、ハイパーヨーヨー、デュエルマスターズなど、ホビー業界への影響は図り知れません!」

側近「そしてそれはひとえに漫画そのものがよかったからこそムーブメントが生まれたんです!」

側近「これらの漫画は少年達に遊びの面白さ、熱さ、そして勝負の末に待つ感動を教えてくれました!」

側近「それでもただの下ネタ漫画だと称するつもりですか!?」
748: :2011/11/19(土) 06:52:16 ID:UOzzvGRKcw
魔王「確かにそれらの漫画は良作だ。認めざるを得ない」

魔王「だけどあれ、けっこうツッコミどころもあるだろ!」

魔王「なんで皆遊びに命かけてんだよ!ビーダマンでは確か骨折る描写あったぞ!止めろよ、試合をさ!」

側近「漫画にそういうのを突っ込むのは野暮でしょう!」

側近「そういうのはあれです、シリアスな笑いで片づけてくださいよ!」

側近「それに、真面目なストーリーを装ったギャグならそっちにもあるでしょう!」

側近「たとえばボンガロとか!」

魔王「うるせえ!男なら拳ひとつで勝負せんかい!」

側近「ロボットポンコッツは女性キャラの体が大変なことになってますし!」

魔王「うるせえ!作者はマーシャルが好きだったんだぞ!」

側近「とにかく、漫画作品にはある程度ツッコミどころはあるでしょう!そこを指摘するのはどうなんですか!?」

魔王「そうか……じゃあ切り口を変えよう。ギャグ漫画の質だ!」
749: :2011/11/19(土) 06:52:58 ID:UOzzvGRKcw
魔王「さっきも言ったがコロコロのギャグは幼稚な下ネタに頼りすぎてる!ワンパターンなんだよ!」

側近「それはテーマがはっきりしてるからでしょう!それに穴久保ピッピやマリオくんなど、コロコロのギャグ漫画は完成度高いですよ!」

側近「……ギャグのパターン性をどうこう言うなら、そっちだってへろへろくんとかウルトラ忍法帳とか、ギャグのパターンは決まってたでしょう!」

魔王「うるせえ!ウルトラ忍法帳はたまにいい感じの話をしてたぞ!」

魔王「それにコロコロだったら、むさしのあつし先生はどうなんだよ!ワンパターンの鬼じゃねえか!」

側近「ボンバーマンの爆破ネタは鉄板なんだからいいでしょう!作者も大好きでしたよ、あのワンパターン!」

魔王「あ、作者味方につける気なんだ?知らないよ?作者ボンボン派だし」

魔王「最初にも言ったけど、作者マジでクロちゃん好きだかんな?」

魔王「確かクロちゃんのライバルキャラ募集とかあって、その時に応募したくらいなんだからな!」
750: :2011/11/19(土) 06:53:23 ID:UOzzvGRKcw
側近「え、応募したんですか?どういう感じで応募したんですか?」

魔王「あのねー、主人公は黒猫サイボーグのクロちゃんじゃんか」

側近「はい」

魔王「そのライバルキャラってことで、小学生の頃の作者は白猫サイボーグのシロちゃんってので送ったって」

側近「誰もが考えそうな安直な発想じゃないですか!」

魔王「しかもデザインはクロちゃんを白くしただけ」

側近「悪質なパチもんじゃないですか!」

魔王「当然採用はなかったんだけど、当時の作者はすっげー疑問に思ったんだと。「クロちゃんの対となるシロちゃんが何故採用されない!?」みたいな」

側近「ただのアホガキじゃないですか……」

魔王「むしろ今となっては「シロちゃん」っていう安直な発想がいくつ被ったのか知りてえよ……」

側近「……いや、今はそんな話をしてる場合じゃないですよ!」

魔王「そうだった!コロコロとボンボン、どっちが上かを語らねば!」
751: :2011/11/19(土) 06:54:15 ID:UOzzvGRKcw
魔王「コロコロについてだけど、ひとつ言いてえよ」

側近「なんですか?」

魔王「……ひかわ先生の件とか、どうなってんだよ?」

側近「……それは、まあ……俺も悔しい気持ちありますね」

魔王「また作者の話出してさ、作者関連話の乱発を注意されそうだけどさ」

魔王「作者の友達に精神病患ってる人がいるんだよ。それも、2級障害者手帳交付されるレベルの」

魔王「実際作者もいじめ経験あっからさあ、精神的な苦痛という代物をある程度理解してるつもりよ」

魔王「だからひかわ先生が鬱病に追い込まれたという情報に思うところは多くてな」

魔王「一体全体小学館はどうなってんだよって言いたいんだよ」

側近「いや、まあこちらの職場環境に難ありなのは認めますが、そっちもそっちでしょ」

魔王「ああん!?こっちの担当や作家にけち付ける気かい!?」

側近「……クロスハンター」

魔王「あ、すいませんっした」
752: :2011/11/19(土) 06:54:40 ID:UOzzvGRKcw
魔王「くっ……お互いに決定打がないよな」

側近「そうですね……これはちょっと第三者の意見が欲しいところですよね」

魔王「そうだねえ……ちょっと龍人とか呼んでくる?」

側近「あいつ漫画って読むんですかね?」

ハーピー「あのう……」

魔王「ハーピーちゃんキターーー!!」

ハーピー「ひっ!……あの、私が来たらまずかったですか?」

側近「魔王様!何ハーピーを驚かせてるんですか!!」

魔王「いや、そんなつもりは……ハーピーちゃんはうちに何か用?」

ハーピー「あ、その……近くを通ったので寄っただけです。迷惑だったでしょうか?」

魔王「ううん、そんなことないよ!待ってて、今お茶でも出してくるよ!」

ハーピー「あ、大丈夫です!魔王様に迷惑をかけるわけには……」

側近「いいんだよ、ハーピー。ハーピーのために働けるのなら魔王様だって本望だよ」

魔王「たまに側近はいいこと言うよね!その通りだから全然気にしなくていいよ!」
753: :2011/11/19(土) 06:55:16 ID:UOzzvGRKcw
魔王「はい、ハーピーちゃん!紅茶でよかった?」

ハーピー「はい。わざわざありがとうございます」

側近「……魔王様、ハーピーはミルクティーが好きなんですけど?」

魔王「あ、そうなんだ!ごめんね、ミルクティー用意してくるから!」

ハーピー「いえ!大丈夫です!ストレートティーも好きなので!」

側近「まったく……魔王様、次からは気を付けてくださいよ?」

魔王「肝に銘じておくわ。さてと……何の話してたっけ?」

側近「えっと……確かボンボンとコロコロで論争してて……」

魔王&側近「「……ああ!」」

ハーピー「え?」

側近「ハーピー!コロコロとボンボン、どっちが優れてるかジャッジしてくれないか!?」

ハーピー「……ころころ?ぼんぼん?」
754: :2011/11/19(土) 06:55:56 ID:UOzzvGRKcw
魔王「……っていう展開なんだ」

側近「SSの便利な機能ですよね。今ので説明が済むって」

ハーピー「えっと……すみません。私、そのころころっていうのも、ぼんぼんっていうのも見たことないんです」

魔王「じゃあさ、掲載されてた漫画のコミックスを持ってくるから、それで判断してよ!」

側近「そうですね、それがいいです」

ハーピー「えっと……そんなに長くお邪魔していいんでしょうか?」

魔王「もちろん!何なら城に住んだっていいんだよ?」

側近「魔王様と同じ空間で過ごさせるとか俺が許しませんよ」



ハーピー「……ふふ」←漫画読み比べ中

魔王(ハーピーちゃんの年齢なら、ボンボン漫画の魅力をわかってくれるはずだ!)

側近(ハーピーがコロコロ派になれば、魔王様としては敗北を認めざるを得まい……)
755: :2011/11/19(土) 06:56:24 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「……ある程度読んでみました」

魔王「どうだった、ハーピーちゃん!?」

側近「コロコロの方が面白いよな!?」

ハーピー「……魔王様の言い分も、側近の言い分も、両方わかるくらい楽しい漫画だらけでした」

ハーピー「子ども向けとしての工夫もあり、それでいてどこか大人達にも楽しんでもらえるような工夫をなんとなく感じました」

ハーピー「甲乙つけ難い良作ばかりで、私には優劣を決めるなんてできません」

ハーピー「そもそも……企業同士なら仕方ないとして、読者の立場でどうして争わなければならないのでしょう?」

ハーピー「こんなに良い作品なのに、お互いに悪口を言い合ってると思うと……なんだか悲しくなります」

魔王&側近「「!!!!」」
756: :2011/11/19(土) 06:57:03 ID:UOzzvGRKcw
魔王「……」

側近「……」

ハーピー「魔王様、側近、お願いですのでお互いを認めてくれませんか?」

魔王「……ハーピーちゃんの言う通りだ。ごめんな、側近」

側近「いえ、こちらこそすみませんでした。ボンボンは子ども向けながら、ストーリーや表現での工夫が見られる素晴らしい漫画雑誌でした」

魔王「ううん、こちらこそ。コロコロは王道的展開でわかりやすくシンプルに、それでいて完成度が高いから人気作が続出するんだ」

側近「確かに良作に無理やり文句つけて貶めるより、認め合い褒め合った方が気持ちが良いですね」

魔王「そうだね。ごめんね、側近。変にヒートアップしてたよ。ハーピーちゃんも大切なことに気付かせてくれてありがとう」

ハーピー「いえ、お二方の仲直りに役立てたのなら、私も嬉しいです!」

魔王「……今日は本当にありがとね、ハーピーちゃん」
757: :2011/11/19(土) 06:57:34 ID:UOzzvGRKcw
ドラゴン「こうして魔王様方の漫画論争は幕を閉じたのでした」

ゾンビ「ハーピーさんの助言で視野を広めることに成功したお二方は」

スライム「お互いの好きな漫画を認め合うことができ、翌日には仲良く雑談……と思いきや……」

側近「スラムダンクのが面白いですって!あれには人生の教訓が詰まってます!」

魔王「ドラゴンボールには夢と希望が詰まってんだぞ!」

ドラゴン「……何でまた喧嘩してんだ、あの両名は……」

ゾンビ「まあ喧嘩するほど仲がいいってやつでしょ、あの二人は」

スライム「要するに今日も平和ってことだね!」



ドラゴン「……側近様が漫画読んでるってけっこう意外なんだけど」

ゾンビ「あ、それ俺もちょっと思った」
758: :2011/11/19(土) 07:00:51 ID:UOzzvGRKcw
今回はこれで終わりです
今回の話……一緒に懐かしんでくれる人が是非ともいてほしいですwwww
でも、年齢層的にどうなんでしょう?ここってけっこう若さに満ち溢れてる気がしますので、最悪伝わらない可能性も考えた方がいいんでしょうか?

書いてて少し悔しかったのは、漫画のタイトルが出てこないってとこですね。
なんかボンボンで、カードだか何だかでモンスター出す、みたいな漫画が複数あったような気がしまして。
どれがどれだかわかんなくて、それを昨日悔しく思ったのを覚えてます。
まあでも何か書いてて楽しかったですwwww

俺は両方好きだったんですけど、本編で書いた通り、どちらかと言えばボンボン派でした。クロちゃんがマジで好きでした。
皆さんはどうでした?ボンボンやコロコロをいろいろ思い出して懐かしんでくれたらなあって思います。

……知らなくてついていけなかった方には謝っておきます。すみませんでした。
759: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 08:12:50 ID:kTjCrXkBAI
私ボンボン読んだことなかった…ゾロリやってたやつ?
というわけで私はコロコロ派です側近結婚しよう
側近が私の婿でハーピーちゃんは嫁な!
760: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 12:21:29 ID:KYyA7Wj2II
どっちも読んでた俺が勝ち組だ!
というわけで側近と魔王を弟にしたいです。
…あ、やっぱり側近だけはお兄さんにしよう

思い出せる範囲でボンボンはガンダムの四コマ、コロコロはコロッケ!とか好きだったな
761: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 14:48:46 ID:Stzh54P18g
懐かしーなー…

今回の話はコロコロとボンボンみたいな感じがして余計に懐かしく感じたわ…

おっと感傷に浸ってる場合じゃねーや!!ほれ!!
っ支援
762: :2011/11/20(日) 13:17:50 ID:UOzzvGRKcw
>>759
ゾロリはボンボンではないですね。一瞬「俺が読むのやめてから掲載とかしたんかな?」って思って調べてみましたけど、違いました。
どうでもいいかもしれませんが、ゾロリってアニメは「まじめにふまじめ かいけつゾロリ」ってタイトルじゃないですか。
で、俺って私生活でもここと態度や性格って変わらないんですけど、その様子を友達から「真面目に不真面目か!」ってツッコまれたことがありまして。
そのツッコミが妙に印象に残って、そんなわけでゾロリは印象深い作品になってます。どうでもいいですねwwww

側近「俺が婿でハーピーが嫁って、お前性別どうなってんだよ?」
ハーピー「私は側近と一緒にいられれば、それでいいけど……」
側近「え!?いいの!?」

>>760
ボンボン……ガンダム4コマって可愛い絵柄のSDガンダムの奴ですか?あれは俺も好きです。可愛らしいほのぼのギャグってけっこう好みです。
コロコロ……コロッケよかったですよね。コロコロって本当に王道的展開の漫画に良作が生まれる傾向にある気がします。でも、あの人の漫画で印象深いのはヤマザキの方だったりしますwww
で、魔王達が兄弟……弟の扱いが面倒臭そうですねwww兄も760さんも苦労すると思いますよ。

>>761
俺も魔王がボンボンコロコロとか言い出した時は懐かしくなって涙出そうになりましたwww
一応は子ども向けだから幼稚で単純なネタとかで構成されてましたけど、だからこそ楽しくって楽しくって、今では宝物って感じの思い出です。
なんか今すっげー読み返したい気分です。でも持ってる単行本はクロちゃんだけだったりします……。


少し時間ができたのでいろいろ読みに来ました。
だけど更新はいつも通り夜くらいに予定しています。
昨日サボった身で申し訳ないですけど、そういう予定ですのでご了承いただけると助かります。
763: :2011/11/20(日) 23:20:26 ID:UOzzvGRKcw
側近とハーピーの出会い

龍人「てめえ、この野郎!」

魔王「あ〜!痛い〜!」ポロポロ

側近「……何で龍人から足4の字固めかけられてるんですか?」

龍人「こいつ、俺の水ようかんを勝手に食いやがったんだよ!」

魔王「だって龍人のだって知らなかったんだもん〜」ポロポロ

側近「……魔王様、足4の字という技はひっくり返ると仕掛けた人物の方が痛くなるんですよ」

魔王「あ、そうか!側近、ちょっとひっくり返るの手伝って!」

龍人「ばっ……やめろぉ!」

側近「いきますよー、はい」ゴロン

龍人「ぐわあああああ!!」

ハーピー「あの……皆さん何をしてらっしゃるのですか?」

魔王「あ、ハーピーちゃん!」

側近「いや、魔王様と龍人で遊んでるだけだよ」

魔王「俺らは側近のおもちゃかよ!?」

龍人「いててててぇ!!ちょ、おま、いいから技を解けぇ!!」
764: :2011/11/20(日) 23:21:42 ID:UOzzvGRKcw
龍人「痛かったー……で、このべっぴんさんは誰だよ?」

ハーピー「べっぴんさんだなんて、そんな///」

魔王「この超絶に美しい女の子はハーピーちゃん!残念ながら側近の彼女だよ」

龍人「あー、こいつが……」

側近「お前、一時は人質にしたんじゃなかったのかよ?」

龍人「いや、あの時は人物特定および確保は部下に任せたからさあ」

側近「……もうちょい大胆に反逆すればよかったよ」

魔王「ハーピーちゃんは何で来たの?」

ハーピー「昨日側近がうちに泊まったんですよ。それで今朝、側近のお昼のお弁当を作ったんですけど、側近がお弁当を持ってくの忘れまして」

側近「え?……あ、本当だ」

魔王「それでお弁当を届けに来てくれたんだね。……側近爆発しろよ」

龍人「ちっ!あの時殺してりゃよかったぜ……」

側近「嫉妬しないでください。特に最近の魔王様にだけは言われたくないです!」
765: :2011/11/20(日) 23:22:53 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「側近、おいしくできたかわからないけど……頑張ってつくったから食べてみて!」

側近「馬鹿だなあ、ハーピーがつくった料理がおいしくないわけないだろ?」

ハーピー「側近……ありがとう///」

側近「わざわざありがとな。じゃあ俺は仕事頑張るから」

ハーピー「うん、頑張ってね!……皆さん、突然お邪魔して申し訳ございませんでした。それでは失礼します」

魔王「じゃあねー!!」

龍人「……行ったなあ」

魔王「……側近様」

側近「何ですか、様とかつけちゃって」

魔王「一口、一口でいいのでハーピーちゃんの料理を食べさせてもらえないでしょうか!?」

側近「嫌ですよ!魔王様は女勇者に頼めばいいでしょう!」

魔王「うるさい!女の子が男のために作った料理はすべからく素晴らしいんだよ!」

龍人「ほんと仲良いよな、お前ら……ひとつ気になったんだけどよ」

側近「何だよ?」

龍人「お前ってあの女とどうやって知り合ったんだよ?」
766: :2011/11/20(日) 23:23:32 ID:UOzzvGRKcw
魔王「あ!それ俺も聞きたい!」

龍人「なんだ、お前も知らなかったのかよ?」

側近「え〜……それ話さないと駄目ですか?」

魔王「この魔王が直々に命令しているのだぞ!それを聞き入れぬと申すか!」

側近「いや、そんな急にキャラつくられても……わかりましたよ。語ればいいんでしょう?」

魔王「わーい!なるべくハーピーちゃん中心に頼むね!」

側近「まったく……そうですね、あれは魔王様に仕えて間もない時のことでした……」
767: :2011/11/20(日) 23:24:54 ID:UOzzvGRKcw
側近(こいつが実力で魔王の座を勝ち取ってから数日経ったが……)

魔王「スタンめ!ロザリーさんを愚弄しやがってぇ……許さんぞ!」

側近(人間界への侵攻を禁ずるって宣言してからずーっとゲームしてる……)

側近「……魔王様」

魔王「何よー、側近?」

側近「魔王様が人間界への侵攻を禁ずる、と魔界全土へ宣言してから、魔界が混乱に満ちています」

側近「魔物達の多くは人間との共存を望まず、各地で暴動が起こっている模様です。対処は如何しましょう?」

魔王「マジですか!?それはいけないね……俺も後で対処に向かうから、とりあえずは城の皆で対処に向かっててよ」

側近「……魔王様、言わせていただきますが、俺も魔王様の方針には賛成しかねます」

側近「魔王様の考え方は魔物として異端です。魔王様の実力は認めますが、その考え方がやがてご自身を滅ぼすかもしれませんよ?」

魔王「その時はその時だよ。俺の命をかけてでも目指したい、素晴らしい世界を見据えてんの、俺は」

側近「馬鹿馬鹿しい……」ボソッ

魔王「ん?何か言った?」

側近「……いえ。では対処に向かいます」
768: :2011/11/20(日) 23:26:03 ID:UOzzvGRKcw
ドラゴン「あ!側近様!魔界のあちこちで暴動が起きて大変です!」

側近「わかっている。……当たり前だ、人間との共存なぞ謳われてはな」

ゾンビ「これはちょっと各地で暴動を押さえないとやばいですよ。城の者フル出動させましょうか?」

側近「いや、それだと城の守りが薄くなる。今回の魔王の発表で革命を考えてる魔物も多いはずだ。今城の警備を弱めるのはまずい」

ドラゴン「じゃあどうするんですか?魔界全土で暴動カーニバルですよ?城の者で一丸になって当たらないと解決は難しいかと」

側近「俺がいるだろう」

ゾンビ「え?」

側近「俺が一人で各地を回る。魔界は強き者が全てだと教えてやる……」

ドラゴン「いやいやいや!魔界全土の暴動を一人で解決なんて!」

側近「1週間で事足りる」

ゾンビ「ええ〜……マジっすか」

側近「あの魔王のことだ。ゲームが終わったら自分も向かうとか言い出すだろうが、絶対に出させるなよ。あれでもうちの大将だ」

側近「そこらの魔物の暴動など、俺だけでどうにかする。お前らは城の守備に徹しろ。……では行ってくる」シュンッ

ドラゴン「あ……行っちゃった」
769: :2011/11/20(日) 23:27:09 ID:UOzzvGRKcw
雑魚1「ひゃっはー!」

雑魚2「ひーはー!」

善良魔物「ひいい!誰か……誰か助けて!」

雑魚3「無駄だ!助けなんて来ねえよ!」

雑魚4「恨むんならてめえの実力不足と、人間と共存するとか言いだした気違い魔王を恨むんだな!」

側近「……そこまでだ」

雑魚1「ああん!?なんじゃい色男!?」

側近「魔王への明確な敵意……ほっとくわけにはいかないからな」

雑魚2「ああ!?てめえ、この人数差で勝てると」

側近「はあっ!」スパーン

善良魔物「ひっ!?」

雑魚共「」

側近「……恨むならお前の実力不足を恨むんだな」

善良魔物「こ、殺っ……おええ!」ベチャベチャ

側近「……お前も魔物ならば、戦って生き残ってみせろよ。弱い者が生を勝ち取れると思うな」

善良魔物「おえ……うう……」

側近「……俺は行くぞ」ザッザッザッ
770: :2011/11/20(日) 23:28:13 ID:UOzzvGRKcw
側近が暴動の鎮圧を始めてから数日、その成果は目に見えて表れていた。
各地での暴動が収まるにつれ、たった一人で魔物達を倒す側近の名も有名になっていった。


側近「……」ザッザッザッ

「聞いたか?各地で暴動を起こした魔物達が惨殺されてるってよ」
「側近っていったか。すげえ実力の持ち主みたいだな」
「なんでそいつ魔王になってねえんだよ?」
「新しく就いたあの魔王はその側近より強いってことじゃねえの?」
「それがなんで人間との共存なんか目指しちゃうかねえ……」
「その側近ってのは暴動者を殺す辺り、まだ俺ら寄りの思考だと思うけど」
「魔王に抗って、本来の魔界を取り戻す気はないのかねえ?」

側近「……」ピタッ

側近(俺だって……実力世界に戻すべきだと考えてるさ)

側近(だが、俺はあいつに負けた)

側近(魔界は実力が全てだ……だから俺はあいつに従う)

側近(従うけど……こんな世界は本当に正解なんだろうか?)

側近(弱者とわかりあって、それが何になるというんだ……)

側近「……この地域を制圧すれば、だいぶ落ち着くだろうな」ザッザッザッ
771: 雑魚C「あれ?俺は?」:2011/11/20(日) 23:30:30 ID:UOzzvGRKcw
雑魚A「おらあ!」スパーン

一般魔物「ひいい!」ザシュッ

雑魚B「弱い者は死んじまえ!雑魚をぶっ殺して、魔王を否定して、強い魔界を取り戻したらあ!」

雑魚D「大変だ!」

雑魚E「何だよ!?」

雑魚D「側近だ!側近が俺達を止めに来たぞ!」

雑魚F「ついに来たか、魔王の犬め!いいか、俺達で奴を仕留め、革命の足掛かりにするぞ!」

雑魚G「よっしゃあ!!」

雑魚H「ボス、行ってきますね!」

機人「……ああ」
772: 雑魚C「って、こんな役かよ!」:2011/11/20(日) 23:31:53 ID:UOzzvGRKcw
側近「はあっ!」スパーン

雑魚C「ぐぎゃああああ!!」ザシュッ

側近「……これで魔界全土の暴動は収めたか?」

機人「まだだ、色男」

側近「機械生命体の魔物か……お前が親玉か?」

機人「そうだ。そしてお前の命を奪う者だ」

側近「命を散らすのはどっちだろうな?……お前の場合は停止って言った方がいいのか?」

機人「勝手に言ってろ。お前がそれを深く考えたって意味はないさ……死ぬのはお前なんだからな!」シャキンッ

側近「……両手が剣に変わるのか。戦闘には便利な体だな」

機人「他にも斧や機関銃にだって変更可能だ。だが……剣士のお前を倒すにはこれがいいだろう」

側近「その驕りが命取りだと思い知る頃には、お前はただの鉄屑になってるだろうよ」
773: :2011/11/20(日) 23:33:34 ID:UOzzvGRKcw
かくして側近と機人の戦いは始まった。
暴徒の親玉など取るに足りない……そう思っていた側近だったが、この機人という機械生命体は侮れない実力を誇っていた。

さながら演武のような完成された剣術を披露し続ける両者。
純粋な剣術は側近の方が上だった。事実、その両腕から襲いかかる二つの斬撃を潜り抜け、機人の体に刃を何度も打ちつけてはいた。
しかし機械の体はさすがに頑丈で、側近の斬撃をことごとくはね返した。

更には純粋な剣の本数の差も影響し、最初は有利だった側近も戦闘が長引くにつれて苦戦し始めた。
これはまずいと、側近は機人の斬撃を剣で受け止めた際の衝撃を利用して後方へと跳んで間合いをとったのだった。
774: :2011/11/20(日) 23:34:31 ID:UOzzvGRKcw
機人「どうした?動きが鈍ってきてるぞ?」

側近「生身だといろいろ大変なんだよ。機械のお前にはわからねえだろうがな」

機人「心外だな、これでも機械生命体だ。……まあ心肺機能や疲労の悩みは確かにわからんが」

側近「ますます便利な体だな」

機人「うらやましいか?」

側近「全然。これから鉄屑になる奴なんかをうらやむわけないだろ」

機人「……この現状でまだ強がれるのか。大した根性だよ」

機人「だがそれも間違いだと教えてやる。……さあ再開といこうぜ!肉片にしてやっからよ!」

側近「抜かしてろ!」
775: :2011/11/20(日) 23:35:45 ID:UOzzvGRKcw
会話を経て両者の剣は再び交差した。間もなく戦場は甲高い鋼の衝突音と力強い風切り音に支配された。
お互いに決定打に欠け、ただひたすらに攻防を続けるだけだったが、ついにその均衡が崩れる瞬間が訪れた。仕掛けたのは機人の方である。

機人が下から振り上げた右腕、その先の刃を側近は見事剣で受け止めた。
しかし、敵の斬撃を受け止めて力が弱まる瞬間、それこそが機人の狙いだった。
右腕からの斬撃を側近が受け止めたのとほぼ同時に、機人は左腕での第2の攻撃を仕掛けた。
その標的は、今まさに力が弱った瞬間である側近の剣。それを下から強烈に打ち上げたのだ。
結果、側近の剣は空を舞うこととなった。
776: :2011/11/20(日) 23:37:14 ID:UOzzvGRKcw
(勝機!)

側近の心臓目掛けて右腕を突きだした機人。
それに対し、側近は即座に体をねじる。おそらくは回避を狙った行動だろう。
だが、至近距離からの突きを避けるのは難しく、心臓こそ逃れたものの、その刃は側近の体を貫いた。

側近の口端から血の線が流れるのを確認し、機人は勝利を悟った。

「ははは!終わったなあ、側近!致命……」

高らかに勝利宣言をしようとした機人だったが、その途中で異変に気付いた。
側近の口端がつりあがったのである。何故、この状況で……訪れた死期に気でも触れたのだろうか。
機人はそう考えたが、それは正解ではなかった。
777: :2011/11/20(日) 23:38:51 ID:UOzzvGRKcw
体に突き刺さったままの刃、それと繋がっている機人の右腕を側近は両手でしっかりと掴んだ。
そして、そのまま全身の力を用いて、刃ごと体をひねり、

「ぐあああああ!!」

機人の右肩から先を引き千切ったのだった。

腕を裂かれた痛みで機人の動きが止まった。
その隙に側近は機人の右側に移動する。それと同時にようやく落ちてきた自前の剣をキャッチして、お返しの突きを傷口に見舞った。
頑丈な機械の体も傷口を狙って攻撃されれば意味を成さず、その剣先は機人の体内へと侵入を果たした。
側近は突き刺した剣を媒体に、自らの魔力を機人の体内に移した。そして、

「これで終わりだ」

その魔力を機人の体内で爆発させたのだった。

「……ていうか、その体で痛みとか感じるんだな。ますますわからねえ野郎だ」

言葉はもう返ってこなかった。
778: :2011/11/20(日) 23:39:58 ID:UOzzvGRKcw
側近「……これでたぶん暴動のほとんどは片付いたろ」ポタポタ

側近「わりいな、血がこれ以上出るとやばいから、この剣は腕ごと貰ってくぞ」ポタポタ

側近「……まあでも今の状態でも十分流血してるから意味はないかもしれんが」ポタポタ

側近「やべえ……目がチカチカする……」ポタポタ

側近「くそ、城の連中には1週間で帰るっつたのによ……」ポタポタ

側近「これじゃ……かっこつかねえよ……」ポタポタ

側近「さっさと戻らねえと……」ドサッ

側近「さっさと……」ドクドク

側近「……」ドクドク



ハーピー「……え?だ、誰か倒れてる!」
779: 今日はここまで!:2011/11/20(日) 23:41:13 ID:UOzzvGRKcw
側近「……それが俺とハーピーの初めての出会いだったそうです。俺、気絶してて記憶にないですけど」

魔王「長いよ、出会うまでがさ!読んでる途中で2回くらい今回の小話のタイトル確認しちゃったよ!」

側近「ははは、申し訳ないです」

龍人「しかし……側近に致命傷与えるって、そいつ強かったんだな」

魔王「あの時、側近はそんな大変なことになってたんだね」

側近「ハーピーがいなかったらって考えるとゾッとしますよ」

魔王「それで?そこからどうやって恋人同士になったの?」ワクワク

側近「それは……」

側近「リアルタイムで明日以降に話すとしましょう」

魔王「おいぃ!」ズコー

側近「いや、思った以上に長くなったので……」

龍人「じゃあちょっと休憩だな。……昼までまだ少しあるな。ちょっと軽く白飯とイカ明太食ってくる」

魔王「じゃあ俺はプリン食べてくる……」

側近「それでは皆さん、明日以降にまた会いましょう」
780: 名無しさん@読者の声:2011/11/21(月) 00:12:57 ID:svXBI68Hng
な…なにぃ━━━━━━━━━━(´・ω・`)ショボンヌ
781: 名無しさん@読者の声:2011/11/21(月) 03:26:49 ID:Ga85pR.zOs
まて、昨夜うちに止まった…だと…?
782: :2011/11/23(水) 02:30:42 ID:UOzzvGRKcw
>>780
過去話は思ってたより難しかったんです。まあ遅れちゃいましたけど、許してください。
何ていいますか、過去話だと、もう話が決まってるので、キャラに自由に動いてもらうわけにはいかず、自力でキャラを導かないといけないことに今回気付きまして。
そんなわけで、側近とハーピーの過去話は大変苦戦したという、そういう言い訳です。この分だと魔王側近の話も苦戦しそうで怖いですwww

>>781
側近「彼女の家に泊まったって、別に絶対行為に至らないといけないわけじゃないでしょう?これだから童貞は……」
魔王「ど、童貞馬鹿にすんなし!」
1「そうだし!馬鹿にすんなし!」
側近「交際経験がないから安直な発想しかできないんですよね」
魔王「そんなことないし!行為以外でやることとか知ってるし!」
1「たとえば……手、つないだり!あと……えっと……手、つないだり!」


前述の通り大苦戦しましたが、どうにか書けたので投下します。
……長いよ?覚悟してくださいね。
783: :2011/11/23(水) 02:31:16 ID:UOzzvGRKcw
魔王「ただいまー」

側近「あ、戻ってきましたね」

龍人「イカ明太うまいわー。マジご飯が進むぜぇ」

魔王「焼きプリンおいしかったよー」

側近「……今更ですけど、魔界の王や半人半龍の台詞だと思うと、シュールな台詞ですよね」

龍人「今更すぎるだろ。それよか話の続きだよ!」

魔王「そうだよ!ようやくハーピーちゃんが登場したんだから、張り切って頼むよ!」

側近「はいはい……じゃあ俺がハーピーの家で目覚めたとこから……」
784: :2011/11/23(水) 02:31:58 ID:UOzzvGRKcw
側近「……んんっ……」

ハーピー「あっ!起きました?」

側近「ここは……ぐっ!」

ハーピー「あ、駄目ですよ!まだ怪我酷いんですから!」

側近「そうだな、異常なまでに痛いんだが……」

ハーピー「えっと……傷口には外傷に効くとされる薬草を塗りまして!」

ハーピー「あとは体に良いとされる薬草茶も用意してあります!」

ハーピー「微力ながら、寝てる間に回復魔法もかけておきました!」

ハーピー「でも怪我は治らなくって……ごめんなさい、私がもっと上級回復魔法を使えれば……」

側近「いや、助かったよ。ありがとう」
785: :2011/11/23(水) 02:32:41 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「……機械生命体と思われる方もいましたが、その方はもう遺体となってて……」

側近「……ああ、そいつは俺が殺した」

ハーピー「……え?」

側近「俺は魔王城に勤める者だ。奴らは現在の魔王の方針を良しとせず、暴動に走り反逆の意を示した」

側近「そうなれば、魔王側は連中を黙らせなくてはならない」

側近「それが例え命を奪うことになっても……実力のある者が全て、それが魔界だ」

ハーピー「魔界は……そうやって争いを続けてきましたからね」

ハーピー「でも……私はそれ、嫌です」

ハーピー「争って誰かを拒絶する世界より、勇気を出して誰かに手を差し伸べる方が素敵だと思います」

ハーピー「だから……新しい魔王様の考えは好きです」

側近「……俺は嫌いだ」

ハーピー「でも魔王様の味方なんですね」

側近「俺は魔王の配下だからな」
786: :2011/11/23(水) 02:33:26 ID:UOzzvGRKcw
側近「……頑張って、権力を得た者が好きなようにして何が悪いというんだ」

側近「弱くて全てを奪われる者は、大した努力もせず弱いままだから悪いんだ」

側近「弱肉強食は自然の姿だ。弱い者が権利だけせしめようっていうのはどうかと思うぞ」

側近「それが嫌なら勝ち取れ。それもできぬなら耐えろってことだ」

ハーピー「……強くても、弱くても、お互いに優しくして、仲良くできる世界の方が素晴らしいですよ」

側近「そんな世界はありえないだろ。理想論に過ぎない」

ハーピー「できますよ!きっとそれができる強くて優しい方が現れますよ!」

側近「大言壮語の割には人任せなんだな」

ハーピー「あ……その点は、言い返せませんね」

側近「自分に実現できない理想を他人に任せるってのは関心しないな」

ハーピー「……確かに私は弱いです。私には、魔界を変える力なんてありません」

ハーピー「でも、弱いなりにお手伝いならできると思います!平和な魔界を目指す今の魔王様には全面協力しますよ!」

側近「弱者にできることなんてねえよ」

ハーピー「むぅ……なかなかに酷いこと言いますね」
787: :2011/11/23(水) 02:34:08 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「……日も暮れてきましたね。そろそろ食事にしましょうか」

側近「お、ご馳走になっていいのか?」

ハーピー「何言ってるんですか。その怪我が治るまではゆっくり休んでもらいますよ!」

側近「ずいぶん甘い奴なんだな、お前は」

ハーピー「いちいち言い方が酷いですよ。素直に喜んでくれたっていいじゃないですか……」

側近「……ありがとな」

ハーピー「っ!……ど、どういたしてまして///」

ハーピー「ふ、普通にお礼言えるじゃないですか!もう!///」

側近「ふっ、からかいがいのある女だな」

ハーピー「もう、酷いです!……とにかく食事にしましょう!今運びますから……」
788: :2011/11/23(水) 02:34:58 ID:UOzzvGRKcw
側近「俺が運ぶよ。世話になってんだ、家事の手伝いくらいさせてくれ」

ハーピー「え?いや、でもその酷い怪我でそんな……」

側近「いいんだよ、大丈夫だから。男なんてこういう時ぐらいでしか家庭で役立てねえんだから、こき使えばいいんだよ」

ハーピー「……」

側近「……なんだよ?」

ハーピー「優しい方なんですね」

側近「はあ?」

ハーピー「魔界の在り方などを話してる時は冷たい方なのかと思いましたが」

ハーピー「優しさと思いやりに満ちてる、素敵な方なんですね」

側近「……まあ俺にだって感情はある。非情になるのは勤務中や戦いの時だけでいいさ」

側近「……関係ないけど、むやみに男性に素敵とか言わない方がいいんじゃないか?」

側近「そんな綺麗な顔で勘違いとかさせたら、勘違いした男は軽く死ねるぞ?」

ハーピー「きっ!?//////」

ハーピー「あ、ああああなたこそ、そんなかっこいいのに、むやみに綺麗とか言わないでください!!///」

側近「かっこいいって……これぐらいの男はいくらでもいるだろ?」

ハーピー「いませんよ!!///」
789: :2011/11/23(水) 02:35:39 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「……とにかく食事ですよ、食事!」

側近「よし、じゃあさっさと運ぼうか」



ハーピー「いただきまーす!」

側近「いただきます。……」モグモグ

ハーピー「ど、どうですか?」ドキドキ

側近「……うん、普通にうまいわ」

ハーピー「本当ですか!?よかったです!」

側近「……なんかさ」

ハーピー「はい?なんでしょうか?」

側近「……いや、なんでもない」

ハーピー「……?」

側近(なんか……こういう平凡な幸せってのも悪くはねえなあ)モグモグ

側近(弱者とか強者とか関係なく、手を取り合える世界か……)モグモグ

側近(まあ、出来っこねえよな)モグモグ

側近(だったら……俺は奪う側になるまでだ)モグモグ

側近「……ご馳走様」

ハーピー「……え!?もう食べたんですか!?速いですね!?」

側近「お前が遅いんだろ……」
790: :2011/11/23(水) 02:36:52 ID:UOzzvGRKcw
それから数日、側近はハーピーと共に過ごした。
ある程度回復したら城へと戻るつもりだったが、
「怪我人を放ってはいれません!」
という、ハーピーの優しさに押し負けて、結局完治までお世話になることになった。

その間に側近は自分の名を伝え、性格を伝え、何が好きで何が嫌いかを伝えた。
代わりに側近はハーピーの名前を知り、性格を知り、好き嫌いなども知った。

日が進むにつれ、お互いの理解度は目に見えて上がっていったのだった。


側近「じゃあここはハーピーの自宅ってわけだな」

ハーピー「そうなんです!若くして家を持ってるんですよ!立派でしょう?」

側近「クソ狭い家だけどな」

ハーピー「そ、そりゃ魔王城と比べたら狭いですけど……庶民の目線で語ってくださいよ!」

側近「知るかよ。俺はエリートなんだよ」
791: :2011/11/23(水) 02:37:45 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「もう……側近さんのいじわるに慣れてきた自分が怖いですよ」

側近「ハーピーはからかいがいがあるからな。……なあ」

ハーピー「はい?」

側近「最近ちょっと思ってたんだけどよ」

ハーピー「はい」

側近「ハーピー族ってさ、けっこう他種族との交流を嫌う種族じゃん」

ハーピー「……そうですね」

側近「ハーピーもハーピー族と共に生きてんだろ?俺なんか看病して家に置いてて大丈夫なのかよ?」

ハーピー「……皆、そんなに非情じゃないですよ。誰かが困ってる時は助ける、それくらいは許容されますよ」

側近「そんなもんなのか……」

ハーピー「そうですよ。側近さんは気にしすぎです」

ハーピー「……じゃあ私、野菜を貰いに行きますね」

側近「たまには野菜や魚じゃなくて肉が食いてえなあ」

ハーピー「ハーピー族は魔界で狩りができるほど強い種族じゃありません!」

側近「じゃあよそで買えばいいじゃん」

ハーピー「基本は他文化交流禁止の種族です!……じゃあ行ってきます」
792: :2011/11/23(水) 02:39:16 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「〜〜♪」テクテク

「あの子、例の子じゃない?」
「声、大きいよ。聞こえちゃうよ」

ハーピー「っ!」ピタッ

「死にかけてた人型の魔物捕まえて看病してるって」
「人型って、強さにばらつきがある種族よね」
「強い奴で、何かの策略だったらどうするのって話よねー」
「私達ハーピー族は強い種族じゃないからこそ、他種族を拒絶して生きてるのに」
「なんかかっこいい雄みたいだからさ、いやらしいことでも考えたんじゃないの?」
「最悪だね……自分の欲求で皆を危険に晒すなって言ってやりたい」
「これが聞こえてたらいいのにねー」クスクス
「ねー」クスクス

ハーピー「……」
793: :2011/11/23(水) 02:39:57 ID:UOzzvGRKcw
その頃、薬草の森では

ハー子「よいしょ……よいしょ……」

ハー美「ふう……薬草いっぱい採れたね」

ハー子「じゃあそろそろ帰って……きゃあ!」ドンッ

獣人「いってえ!女ぁ、どこ見て歩いてやがる!」

ハー子「す、すみません!」

獣人「……んん?」ギロッ

ハー子「……」オドオド

ハー美「……」ビクビク

獣人「……へぇ」ニヤニヤ

獣人「ぶつかりはするし、俺達の縄張りは荒すし……これはただで許すわけにはいかねえなあ」

ハー子「そ、そんな!この森は誰の物でもないはず……」

獣人「うるせえ!いいのか?俺達獣人族がその気になれば、ハーピー族なんか一捻りだぜ?」

ハー子「っ!」

獣人「それでいいなら、俺は別に構わんがなあ」
794: :2011/11/23(水) 02:40:47 ID:UOzzvGRKcw
ハー美「ど、どうすれば許してもらえますか?」

獣人「へっへっへ……お前ら一族で一番美しい娘を寄越せ。そうすれば許してやるよ」

ハー子「そ、そんなの無理です!」

獣人「てめえらの都合なんか知るかよ!……明日の今頃に、この森に来させろ。たっぷり可愛がってやるからよ」

ハー美「そんな……」

獣人「そういうことだ。楽しみにしてるぜ」

ハー子「ど、どうしよう……どうしよう……!」

ハー美「と、とりあえず戻って長老に相談しよう!」

ハー子「う、うん!」
795: :2011/11/23(水) 02:41:37 ID:UOzzvGRKcw
ハー子「……というわけなんです」

長老「ふむ……我らが獣人族と争ったところで勝ち目はない。言うとおりにした方が良いじゃろう」

ハー美「では、誰を獣人族に差し出すというのですか?」

長老「……ハーピーがいいじゃろう」

ハー子「!」

長老「あれは一族でも一番の座を争うほどの美貌を持っておる」

長老「くわえて、ろくに戦闘もできぬハーピー族でありながら、他種族との交流を望む危険分子じゃ」

長老「この機会に処分するのが一族のためじゃろう。あれに犠牲となってもらおう」

ハー子「わ……わかりました」

長老「待ち合わせは薬草の森じゃったな。では薬草採取の手伝いとでも言って、明日森に行かせればいいの」

ハー美「……は、はい……」
796: :2011/11/23(水) 02:42:37 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「……だから私は言ってやったんです!ニラレバでしょ!って」

側近「いや、そこはレバニラじゃないのか?」

ハー子「あ、あのう……」

ハーピー「あれ?ハー子さんにハー美さん。いらっしゃい」

ハー美「遅くにお邪魔してごめん。……今の、何の話?」

ハーピー「あ……き、気にしないでください///」

側近「……どうも」

ハー子「あ……はい。どうも」

ハーピー「急に来て……何かあったんですか?」

ハー子「あ……えっと、やく……薬草の数が不足してて」

ハー美「明日も薬草の採取が必要になって……よ、よかったら手伝ってくれないかなって」

ハーピー「そういうことでしたか。わかりました、お手伝いしましょう。いつ頃の予定ですか?」

ハー子「ご……午後の……5時頃に……」

ハーピー「ずいぶん遅くから始めるんですね?」

ハー美「あ……わた、私達、ちょっと用事があるから……」

ハーピー「そうですか。私だけでも早めに行って採取しておきましょうか?」

ハー子「い、いや……それは悪いから、5時から一緒にしよう」

ハーピー「わかりました。明日の午後5時に薬草の森に向かえばいいんですね」
797: :2011/11/23(水) 02:43:34 ID:UOzzvGRKcw
ハー子「そ、そういうことだから……お願いね」

ハー美「それじゃ……お邪魔しました」

ハーピー「いえいえ、また明日会いましょう」

ハーピー「……そういうことですので、明日はお留守番頼みますね」

側近「……ああ」

で、深夜

側近(ハーピーは……)

ハーピー「すー……すー……側近さん……」

側近(……寝てるな。よし)



ハー子「どうしよう……どうしよう……」

ハー美「し、仕方ないじゃない!こうでもしないと大変なことになるんだから!」

側近「……何がどう大変なのか、よかったら説明してくれねえか?」

ハー子「ひっ!?」

側近「薬草採取に誘うだけにしちゃあ……心拍音、瞳孔の開き……著しい緊張が感じられたからな」

側近「さあ、どういうことか言ってもらおうか!」
798: :2011/11/23(水) 02:44:39 ID:UOzzvGRKcw
側近「……なるほどな。いわゆる生贄ってやつか」

側近「仲間を騙して犠牲にして、なかなか素敵な種族だな。ハーピー族ってのは」

ハー子「……何よ、いやみったらしい言い方して」

ハー子「は、ハーピー族は強くないのよ!魔界の力におびえて、うまく立ち回って生きるしかないの!」

ハー子「一族が滅びるより一人が犠牲になった方がいいでしょ!」

ハー子「弱い者は強い者に奪われて、それでも生きていかなきゃならないのよ!」

側近「……それは俺だって知ってるさ」

ハー子「だったら口出ししないでよ!よそ者のくせに!」

ハー子「犠牲だって仕方ないじゃない!それが魔界なんだから!仕方ないじゃない!!」

側近「……そうだな、仕方ない」
799: :2011/11/23(水) 02:45:29 ID:UOzzvGRKcw
側近「ただいまーっと」

ハーピー「すー……すー……」

側近「……」

側近(魔界は弱肉強食。弱い者は奪われ、強い者は全てを手に入れる)

側近(そしてハーピー族は弱いんだ。強い者に何を強要されたって、それは仕方ないことなんだ)

側近(だからハーピーが明日犯され、最悪死に至っても、それは仕方のないこと……)

側近(仕方ない、で片づけていいのか?)

側近(もし明日ハーピーが死んだら、今日までの生活は終わりだ……)

側近(それは……)

側近(なんていうか、嫌だな……)
800: :2011/11/23(水) 02:46:13 ID:UOzzvGRKcw
次の日

ハーピー「……じゃあ私は行ってきますね」

側近「ああ」

ハーピー「畑の方の手伝いをして……あ、5時には薬草採取も手伝いますから、遅くなります」

側近「わかってる」

ハーピー「そういうことですので、お留守番は任せますよ!それでは行ってきます!」

側近「……行ったな」

側近「さてと……」
801: :2011/11/23(水) 02:47:06 ID:UOzzvGRKcw
獣人A「あとちょっとでハーピー族の女を犯せるわけかwwwたまらんなあ、おいwww」

獣人B「ハーピー族は美人揃いだからなあwwwその上、基本誰かと交わることはないっていうwww」

獣人C「初物をおいしくいただくわけだなwww」

獣人「最初の一口は俺にくれよ?俺の手柄なんだからよwwww」

獣人A「わかってるってーwww」

側近「……クソみたいな会話してんな。今すぐ黙ってもらいたいな」

獣人「ああ?誰だよ、てめえは?」

側近「俺か?俺は……弱者の味方だよ」
802: 戦闘はカットで:2011/11/23(水) 02:47:54 ID:UOzzvGRKcw
獣人「う……ぐぅ……」

側近「いってぇ……怪我も完治しないまま戦うもんじゃねえな……」

側近「うわ、また血出てきたし……」

側近「回復魔法って覚えた方がいいのかな……」

側近(こいつら……全員生きてるな)

側近(敵を生かしても意味はない……普通ならとどめを刺すべきだ)

側近(でも……)

側近(そんなことしたらハーピーが悲しむかな……)

側近(こいつらが生き残って報復を考えても)

側近(その都度叩き潰してやればいいか)

側近(ハーピーへの説明はどうするかな……あの女共の計画を言っていいものか……)
803: :2011/11/23(水) 02:49:02 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「ハー子さん達、来てるかな?」テクテク

ハーピー「あれ?あれって……側近さん?」

ハーピー「それに……大勢の方が倒れてる……あっ!」

獣人「くそが……一矢報いてやる……」

獣人「傷口に攻撃魔法当てればあるいは……くらえ!」バシューッ

ハーピー「危ない!!」

側近「えっ」

声に反応し、振り返った側近が見た光景。
それは、獣人の中級攻撃魔法を、身を盾にして受け止めるハーピーの姿だった。
爆風で、その白く美しい羽根が無数に舞った。ハーピー自身は、自らの血で口から下を赤く染めた。
間もなくハーピーは後ろに倒れた。その前面は酷い火傷がほとんどを占めていた。
調べなくてもわかる。致命傷だった。
804: :2011/11/23(水) 02:49:47 ID:UOzzvGRKcw
「ハーピー!!」

側近はハーピーの身を案じつつ、獣人の方へ目をやった。次の攻撃に備えてである。
しかし、先の一撃は最後の力を振り絞ったものだったらしく、獣人は既に気絶していた。
それを確認して、側近はハーピーに力強く語りかけた。

側近「ハーピー!!しっかりしろ!!」

ハーピー「だ……大丈夫……でしたか?」

側近「ああ、俺は大丈夫だ!」

ハーピー「そう……よかったです……」

側近「ハーピー!俺には薬草の知識がない!どれをどのように使えばいい!?」

ハーピー「無理……ですよ。薬草じゃ……到底……な、治せない怪我……です……」
805: :2011/11/23(水) 02:50:53 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「わ、私……弱いなりに……お手伝い、できましたよ」

側近「あ?何を言ってるんだ!?」

ハーピー「平和な世界へのお手伝い……命がけですけど……」

側近「平和な世界?何のことだ!?」

ハーピー「魔王様の優しさに……側近さんの強さが重なれば……きっと魔界は変わります」

ハーピー「側近さんは……ここで死ぬべきじゃない……平和な世界のためにも……」

ハーピー「平和な世界を……作り、そこで過ごすべき方です……」

側近「馬鹿!!お前だって、その平和な世界で生きるべき存在だろ!!」

側近「平和な世界には、お前のような優しい奴だって必要なんだよ!!」

側近「それに……俺という個人だって、お前を欲してる!!」

側近「お前が看病してくれた数日間、本当に楽しかったんだ!!」

側近「た、たぶん……俺はお前が好きなんだよ!!」

側近「世界も俺も、お前が消えるのを望んでねえんだよ!!」

側近「だから生きろ!!」
806: :2011/11/23(水) 02:51:34 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「ありがとう……嬉しい言葉です……」

ハーピー「……側近さんは……頼りになって優しくて……」

ハーピー「私も……側近が……好き……好き、だよ……」

ハーピー「……」

側近「……おい?おい!?」

側近「くそ、冗談ではない!!死なせてたまるか!!」

側近「しかし……薬草ではどうしようもない!何か……何か方法は……」

側近「……」

側近「回復魔法か……」
807: :2011/11/23(水) 02:52:22 ID:UOzzvGRKcw
側近はそれまで回復魔法を成功させたことは一度もなかった。
攻撃魔法は各種上級まで極めているものの、回復魔法はそれらと勝手が違う。
魔力を攻撃のそれとは違う性質に変えた上で、放出せねば回復効果は得られない。
しかし側近にはその感覚がつかめてなかった。
そして、失敗を繰り返しているうちに、次のような考えになった。

「そもそも回復魔法が必要になるほど酷くやられるつもりはないし、やられたらその時は死ぬまで」

こうして側近は回復魔法を取得することなく、今日まで生きてきた。
しかし、目の前の麗しい女性は、自分が回復魔法を出さねば死んでしまう。
それだけは阻止したい側近。
彼は挑むしかなかった。成功したことのない、回復魔法に。
808: :2011/11/23(水) 02:52:52 ID:UOzzvGRKcw
かつて見た魔道書、その中の回復魔法に関する数十ページを必死に思い出す。

(魔力を両腕に集中させ、魔力の性質を変化……)

かつてないほどの集中を以て、回復魔法に挑む側近。
そして、確かな手ごたえに自信を深め、両腕の魔力をハーピーへと放った。

「……あれ?苦しくない……火傷、治ってる……」

成功した。側近が放った魔力は、中級回復魔法となって、ハーピーの体を治したのだった。

「側近さん、私……」

ハーピーが言い切る前に、側近は彼女に抱きついた。
見なくとも彼女が赤くなるのが伝わった。それでも側近は抱擁をやめない。
大切な命が散らなかったという事実がただただ嬉しくて、それを制御する術など持たなかった。

「よかった……ハーピー、よかった……!」

こうしてハーピーは一命を取り留めたのだった。
809: :2011/11/23(水) 02:53:41 ID:UOzzvGRKcw
薬草の森から帰り、ハーピーは全てを知った。

側近「……知った上で許すのか?」

ハーピー「はい。私も逆の立場なら、仕方ないと考えるはずですので……」

側近「嘘だ!自分のこと全然わかってないよ!ハーピーなら絶対庇うよ!」

ハーピー「でも、たぶん……自分を守るために」

側近「いーや、ハーピーなら自分より先に誰かを助けようとする!……だからこそ、俺が今生きてるんじゃねえか!」

側近「……そんな危なっかしいハーピーは、今後も俺が守るしかねえよな」

ハーピー「え……」

側近「お互い好き合ってるんだ。付き合い続けようぜ」

ハーピー「あ……///そ、そうですね、お付き合いしてみましょうか?」

側近「敬語」

ハーピー「え?」

側近「森でさ、一回敬語じゃなくて普通に喋ってくれたよな。今後はそっちで話してくれよ」

ハーピー「……いいんですか?」

側近「いいんだよ。むしろそっちのがいい」

ハーピー「……わかった。これからもよろしくね、側近///」
810: :2011/11/23(水) 02:54:27 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「側近はもう帰っちゃうの?」

側近「中級回復魔法覚えて、自分の怪我治したからな」

ハーピー「……そうだった。うう、私はすっごい努力して、ようやく初級回復魔法が使えるようになったのに……」

側近「でも俺が回復魔法を覚えたのはハーピーのおかげだ。俺一人じゃ覚えられなかったと思うよ。ありがとう」

ハーピー「そんな……///」

側近「……それじゃ俺は行くけど」

ハーピー「あ……」

側近「……また会いに来るし、そっちが魔王城に来たっていいんだぞ?」

ハーピー「う、うん!」

側近「まあどうなるかは知らんけど、あの魔王に仕えて、世界平和を実現させるために頑張るよ」

側近「争いの脅威がなくなれば、他種族とも気軽に接することができる魔界になるさ」

側近「……人間界まで巻き込むとなると、正直不安しかないけどな」

ハーピー「側近と魔王様ならできるよ!」

側近「……前向きに考えておきます」
811: :2011/11/23(水) 02:55:37 ID:UOzzvGRKcw
側近「それじゃ俺は行くよ。またな」

ハーピー「うん!またね!」ブンブン



魔王「ああああああ!!生きてたんだねえええええ!!」ポロポロ

側近「な、泣かなくてもいいでしょう!ちょ……抱きつかないでください!」

ドラゴン「でも本当に心配してましたよ。1週間と言ってたのに、結局……1ヶ月くらいですか?」

側近「すみません、魔王様。暴動を制圧するのにてこずりまして」

魔王「……殺したの?」

側近「……はい。執拗に抵抗を続ける者や、特に悪質な行動をする者は例外なく」

魔王「そっか……」ショボン

側近「……魔王様」

魔王「んー?」

側近「魔王様の目指す世界、その素晴らしさ……この度の遠征で少し理解できた気がします」

側近「そしてそれを実現するのも難しいと理解してます」

側近「しかし、それでも俺は魔王様に味方し、実現に向け共に努力を重ねたいと思うようになりました」

側近「魔王様、俺は平和に向けて尽力する所存ですので、改めてよろしくお願いします」
812: :2011/11/23(水) 02:57:07 ID:UOzzvGRKcw
魔王「お、おおう……なんか変わったね、側近」

側近「この1ヶ月でいろいろ思うところがあったんですよ」

側近「あと……ドラゴン、よくやったな」

ドラゴン「はい?」

側近「いや、たぶんあれから魔王様も暴動止めに行くとか言っただろう?それをよく止めたなって」

ドラゴン「あ……」

側近「どうした?浮かない顔して」

ドラゴン「いや、そういうことを言い出したんですけど……遠征に持ってく携帯ゲーム機のソフトが決まらないとか言って、結局1ヶ月それを悩んでました」

側近「……」

魔王「え?な、何?」

側近「望んだ結果でも、過程が予想と違いすぎててむかついたんです……よ!」ガシッ

魔王「ぐああああ!み、見事なアームロックなりいいいいい!!」ミシミシ
813: :2011/11/23(水) 02:57:53 ID:UOzzvGRKcw
側近「……っていうお話です」

龍人「へー……」

魔王「皆さんが混乱したらいけないから言っとくね。さっきので回想終わって、今は現在です」

魔王「しかし……あの時に知り合ってたのかー。紹介してくれりゃよかったのに」

側近「いやですよ。後々女好きもわかってったわけですし」

龍人「側近も……誰かを殺したことがあるんだな」

側近「まあ……戦いだしな」

龍人「しかし……俺は吹っ切れてからは誰かれ構わず殺してた。戦場で、必要最低限の敵だけ殺してた側近は俺とは違うな」

側近「一緒だよ。理由がどうあれ殺しは殺しだ。正当化されることはない」

魔王「側近がMGS2でのスネークみたいなこと言ってるー」

側近「知りませんよ、偶然でしょ……」
814: :2011/11/23(水) 02:58:47 ID:UOzzvGRKcw
魔王「それにしても……ハーピーちゃんは側近の命の恩人だったんだね。本当に女神の如き優しさだよね」

側近「完全に同意します。ハーピーはもう可愛くって優しくって……最高の彼女ですよ」

側近「過去の俺がハーピーに悪態つきすぎで、自分で言っててむかつきましたよ」

龍人「おおう、けっこう重症だなぁ、これ……」

魔王「ハーピー族の他種族問題はどうなったの?」

側近「おかげさまで、少しずつオープンになってるみたいです。そこは魔王様のおかげですね」

魔王「そっか。ハーピーちゃんの望む世界に近づけて、本当によかったよ!」

側近「そうですね」

龍人「……話してたら昼になったな」

魔王「あ、本当だ。よっしゃーご飯だー!側近、ご飯食べに行こう!」

側近「すみません、俺にはハーピーが作ってくれた弁当がありますので」

魔王「そうだった……死ねばいいのに」

龍人「くたばればいいのに……」

側近「はいはい、勝手に言っててください」
815: 今日はここまで!:2011/11/23(水) 02:59:35 ID:UOzzvGRKcw
魔王「ちくしょー!側近の馬鹿!!」タッタッタ

龍人「覚えてろ、ちくしょう!!」タッタッタ

側近「行ったな。魔王様は女勇者にどうにかしてもらえばいいでしょうに」

側近「さて……ハーピーのお弁当だ」

側近「これを忘れるなんて……どうかしてたな、俺」

側近「ん……今日もうまいな。さすがハーピー」

側近「……いつもありがとうな、ハーピー」

側近「これからもよろしくな……」
816: :2011/11/23(水) 03:23:42 ID:UOzzvGRKcw
よくよく考えると今回の話長すぎで、携帯ユーザーの方々には例のごとく迷惑をかけそうな勢いなので、今のうちにまとめておきます。

・王都ラブストーリー(1/3)>>715-720
・王都ラブストーリー(2/3)>>721-726
・王都ラブストーリー(3/3)>>727-732
・ボンコロ論争(1/2)>>744-751
・ボンコロ論争(2/2)>>752-757
・側近とハーピーの出会い(1/6)>>763-770
・側近とハーピーの出会い(2/6)>>771-779
・側近とハーピーの出会い(3/6)>>783-789
・側近とハーピーの出会い(4/6)>>790-799
・側近とハーピーの出会い(5/6)>>800-808
・側近とハーピーの出会い(6/6)>>809-815

あと、707さんが他をいい感じにまとめてくださってるので、そちらもどうぞ>>707

今回、まだ携帯での確認はしてませんが、毎度のことだから、どうせ見れない状態になってると思います。
毎度ながら迷惑かけてすみません。でも、それでも読んでくれてる方にはマジ感謝してます。
こうやって迷惑かけ続けましたが、いよいよ次がラストの予定です。
本来は完結した身でありながら、書きたい話があるという理由でここまで続けてしまいました。
ですが、それも次で終わるのです。そういう予定なのです。
ここまで付き合ってくださいまして、ありがとうございました。
よければ最後までお付き合いください。よろしくお願いします。
817: 名無しさん@読者の声:2011/11/23(水) 05:37:15 ID:9IAOdG2/VE
えぇやん…素敵やん…


俺ちょっくらハーピー族探す旅にでてくらぁ〜ww
(`・ω・´)
818: 名無しさん@読者の声:2011/11/23(水) 09:50:09 ID:5mtlwPfOiU
途中で「誰だっけこれ…あ、側近か」ってなった…

そして戦闘カットで側近涙目

819: :2011/11/23(水) 22:21:48 ID:UOzzvGRKcw
>>817
夢と希望に満ちた子ども向けの返答→そうですか、頑張ってください!優しいハーピー族が見つかった時は、俺もそこに連れてってくださいねwww
責任を持ち現実の一齣に生きる大人向けの返答→いや、現実にハーピーとかいないですよね……。
なんか思いついたので両方書いてみました。お好みで返答をお選びください。

>>818
一応今回は「側近とハーピーはどのように出会ったのか」がテーマですけど。
裏テーマとして「従来の魔界寄りの思考だった側近がどのように和平派に傾いていったのか」というのもございます。
そのため、現在の側近と過去の側近で意図的に変えてる部分はあります。
それらを簡単にまとめますと、
・平和な魔界を目指そう⇔強い者が全てである従来の魔界でいいじゃない
・魔王様いじるの楽しいから他には普通に接しよう⇔誰でもいいから少しだけおちょくるぜ
・平和な世のため、ハーピーのため、生きてそれらに尽くすぜ⇔自分の命なんてどうでもいい、死んだら死んだで構わないぜ
……こんな感じです。もし、これら以外で「側近らしくない」と感じたのなら、それは俺のミスです。ごめんなさい。

戦闘カットですが、獣人戦途中まで書きましたけど、盛り上がるほどの戦闘にはならなかった気がして、大事なのはその後の展開だったので思いきってカットしました。
普段から長くなる傾向にありますので、カットできるとこはした方がいいかなと。あと純粋に疲れてて早く書き終えたかった気持ちもありましたwww


とりあえず今から魔王側近のラスト話書いていきます。
書き終えたら投下します。……投下が明日以降になる悪寒。
820: 名無しさん@読者の声:2011/11/23(水) 22:40:18 ID:1Mn.ULmtuc
まってるよ!
  ∧_∧
 (0゚・∀・) ドキドキ
oノ∧つ⊂)
( (0゚・∀・) ワクワク
oノ∧つ⊂)
( (0゚・∀・) テカテカ
oノ∧つ⊂)
( (0゚-∀-) オモイ…
∪( っCO
 と_)_)
821: :2011/11/25(金) 21:44:33 ID:UOzzvGRKcw
>>820
すみません、もうちょっとだけ時間かかりそうな感じです。
そのCをエネルギーに変換しまして、ラストスパートかけてきます!
……はやくしないと下の子がつぶれちゃう!
822: 名無しさん@読者の声:2011/11/25(金) 22:34:21 ID:O2Dmey52w.
つCCCC
頑張って下さい!
823: :2011/11/26(土) 01:55:26 ID:UOzzvGRKcw
>>822
遅くなってしまいました!申し訳ないです!
なんていうか、今回の話はかなり苦戦しました。
まあでも頑張ってどうにか完成させました。今からそれを貼っていきます。
824: :2011/11/26(土) 01:56:01 ID:UOzzvGRKcw
魔王と側近の出会い

魔王「側近ー助けてよー」

側近「どうしました?ラグビーボールの軌道が読めないんですか?」

魔王「確かに不規則にバウンドするけども!別に花園目指したりはしてないからね!?」

側近「で、本当のところは何なんですか?」

魔王「トリコの食材考えてんだけど、なんかいいのが思いつかなくて。一緒に考えてよー」

側近「まだ楕円球に夢を託して躍動してた方がよかったじゃないですか……」

魔王「何だよ!しまぶーディスってんのか!?」

龍人「……お前ら本当に仲良いよな」

側近「龍人、言っていい冗談と悪い冗談ってのがあるんだぞ」

魔王「今のは言っていい冗談でしょ!……いや、そもそも冗談じゃないでしょ!」
825: :2011/11/26(土) 01:56:35 ID:UOzzvGRKcw
龍人「……なあ」

魔王「んー?なーに?」

龍人「こないだ側近と彼女さんの出会いの話を聞いたけどよ」

龍人「今度はお前らの話を聞かせてくれねえか?」

側近「俺らのって……俺と魔王様の出会いの話か?」

龍人「おう」

魔王「俺と側近かあ……いいけど、そんな劇的な展開にはならないと思うよ?」

龍人「いいからいいから」

側近「それじゃ話すとして……俺と魔王様、どっちが話せばいいんだよ?」

龍人「側近、頼むわ」

魔王「即決!?」

龍人「なんか魔王だと話すのが下手そうだからな」

側近「確かに……魔王様だと「あれがね、こう……ズバーっとなってね!」とか普通に言いそうですよね」

魔王「……」

側近「それじゃ話すぞ……俺が話すんだから俺視点だぞ」

龍人「わかってるって」
826: :2011/11/26(土) 01:57:13 ID:UOzzvGRKcw
前魔王「はあああああ!!」

過去勇者「ぐあああああ!!」

前魔王「はあ……はあ……」

部下「……どうにか勇者を殺せましたね」

前魔王「……そうじゃのう、てこずってしもうたわ……」

部下「……魔王様」

部下「たかが人間如きに苦戦なさる……それが意味するところはおわかりですね?」

前魔王「……」

部下「あなたは老いたのですよ。魔王としての実力も維持できぬほどに」
827: :2011/11/26(土) 01:58:08 ID:UOzzvGRKcw
部下「以前のあなたは、それはもう強大な力をお持ちでした。仕えて間もない頃はその力に恐怖したものです」

部下「しかし、今のあなたからは覇気も何も感じられません」

部下「人間を殺すことすら苦戦する今のあなたなら、私にだって殺せるでしょう」

部下「魔界は強い者が全て……当然、魔界を統べる魔王は誰よりも強くなければならない」

部下「弱くなったあなたが魔王の座にすがろうというものならば、私はあなたを殺さねばなりませんが……如何いたしましょう?」

前魔王「……わかった。わしとて、無駄に死にたくはないわからの」

部下「賢明な判断です。では、魔王様は表舞台からお引き取りください」

部下「魔界の歴史は、強き者が築いていくのですから……」

その日、何百年と魔界を支配した魔王がその座を退いた。
それはすなわち、新たな魔王が誕生することを意味していた。

魔王になる条件についてだが、それは至ってシンプル。
その条件とは、誰よりも強くあること。誰よりも強い者こそが、魔界の全てを手に入れることができるのだ。
そして前魔王が退いた今、その座を狙った野心家達が一斉に立ち上がるのだった。
828: :2011/11/26(土) 01:59:10 ID:UOzzvGRKcw
魔界には、魔物と呼ばれる生物が住んでいる。
統一して魔物と呼称される彼らだが、実質的には幾多もの種類に分類される。
多くの種類に分かれる彼らは、同じ魔物でありながら全く別の生物と言えるのかもしれない。
結局は自分の同族、あるいは自分ただ一人が大切で、自身の幸福のために誰かを簡単に犠牲にできる……そのような者で溢れていた。
そんな魔界が徹底した実力主義になったのは、ある種の必然とも言えるかもしれない。
だが、そんな必然は、奪われる側も奪う側も歪めてしまう物だ。

人型と呼ばれる、極めて人間に近い容姿を持つ魔物として生まれた側近もまた、奪われて歪んだ者の一人だった。
829: :2011/11/26(土) 02:00:17 ID:UOzzvGRKcw
魔物は、どの種族で生まれたかで、大抵の強さが決まってしまう。
鋼の体を誇り攻守で隙のないゴーレム族。龍の力強さと機動力、人の知力と応用力を併せ持つ龍人族。最近では、どういうわけか機械に命が宿った機械生命体も侮れぬ存在になっている。
逆に、弱者として生きることを宿命づけられた種族も確かに存在する。
飛行能力で独自の文化を展開し他種族を拒絶するハーピー族や、擬態や逃亡などで生き残りを図るしかないスライム族などがそうである。

その中で人型の魔物というのは少々特殊な位置付けである。
人型の強さは個人でバラバラである。極端に弱い奴もいれば、強い奴も存在する。
資質と努力次第ではどこまでも強くなれる、可能性に満ちた種族と言えるだろう。
830: :2011/11/26(土) 02:01:27 ID:UOzzvGRKcw
側近は可能性も何もない弱い人型として魔界に生まれた。
弱いのは側近だけでなく、その両親も同じだった。
そして魔界は、そんな弱い者達には決して優しい世界ではなかった。

人型の多くは強い種族に虐げられ、搾取され……苦しい生活を送っていた。
それをどう切り抜けるのかと言うと、人型より弱い種族から搾取するか、あるいは……
あるいは、人型の中で、強い者が弱い者から搾取してどうにか切り抜けていたのだ。

つまり、人型の中でも弱かった側近とその両親には、まともな生活なんて期待できるはずがなかった。
831: :2011/11/26(土) 02:02:07 ID:UOzzvGRKcw
食事もろくにありつけない中で、両親はまだ幼い側近を育てるため、自らの食事を切り詰めて側近に与えた。
涙ぐましい生活を送っていた側近達だったが、それでも魔界は容赦しない。
致命的な食糧不足に加え、理不尽な暴力にも見舞われたのだ。そして……

いつしか側近の両親は冷たくなり、動かなくなってしまった。

子どもながらに一人になってしまった側近。それでも彼の命はまだ続いている。
ゆえに彼は生きなくてはならない。自ら命を絶つ勇気もなかった彼は、それを選択するしかなかった。

こんな状態になってしまったのは誰のせいだろう。いったい誰が悪いのだろう。
悪いのは両親を奪い、苦しみを強要する魔界の悪意だろうか。答えは違う。
弱く、虐げられるしかなかった側近達が悪いのだ。それが魔界の答えだった。
832: :2011/11/26(土) 02:02:53 ID:UOzzvGRKcw
側近は魔界の悪意を、そして両親を救えず殺してしまった自らの不甲斐なさを憎み、呪った。

魔界は腐ってる。
魔物達は自分が全てで、誰かの幸せをいとも簡単に壊してしまう。
魔王もまた、自分の幸せと人間界の征服しか考えておらず、魔界の現状を変えるつもりもない。
そもそもこんな腐った魔界が変えられるわけがない。
では、そんな腐った魔界で幸せになるにはどうすべきか。
簡単である。強くなり、奪う側になればいい。

両親を失ったその日から、強くなるための地獄のような日々が始まった。
833: :2011/11/26(土) 02:03:45 ID:UOzzvGRKcw
側近には、魔道書を買う金も、魔道書を奪う力もなかった。
そのため、まずは体術を鍛える他なかった。

筋力を鍛え、根本的な身体能力の上昇を図った。
確かな戦闘技術がなくとも、弱者相手なら身体能力に物を言わせて勝つことも可能だ。
弱者を相手に実戦経験を積み、緩やかにではあるが側近は強くなっていった。

少しだけ奪う側に近づけた側近は、弱者からあらゆるものを奪った。金品、食糧等々。
中には初級ながらも魔道書を持った者や、なまくらではあるが青銅の剣を持った者もいた。
それらを奪い、我流ながらも攻撃魔法や剣術を身につけ、また少し奪う側に近付いた。
834: :2011/11/26(土) 02:04:31 ID:UOzzvGRKcw
そうして自身を鍛え成長しながら、月日は流れていった。

そして物語は冒頭に戻る。
そう、長年魔界を支配した魔王が退く日が訪れたのだ。

大人となった側近は、すっかり強者の仲間入りをしていた。
憎しみと生きる意志は側近に多大な経験点を与えており、かなりの実力者となっていた。
そんな状況で魔王退陣の吉報を耳にしたとなると、側近としては動かざるを得ない。
そう、魔界の頂点、全てから奪うことを許されし存在となる魔王。その座を狙わずして何を狙うというのか。

(魔王にさえなれば、裕福な暮らしができる)

(魔界の魔物共を極端に虐げもしなかったら、反逆されることもなく連中は勝手に生きていく)

(目障りな人間を片づけるだけで、幸せな生活が保障されるんだ)

(なってやる!俺が魔王に……魔界の幸せを俺が独り占めするんだ!)
835: :2011/11/26(土) 02:05:14 ID:UOzzvGRKcw
魔王が退いた時に次の魔王を決める際のルールは至ってシンプル。
魔界は強い者が全て。ならば、名乗りをあげる者の中から最強の者がなればいい。
そういうわけで、そんな野心家達を募り、武闘会が開催されるのである。
ぶっちゃけて言えば幽遊白書の魔界トーナメント的な感じである。ルールはその時の参加者で決めるという違いはあるけど。

この武闘会は魔界の猛者達が集まるため、戦闘そのものは熾烈を極める。死者が出るのも珍しくないそうだ。
それでも側近は参加を決意する。側近には魔王の座を目指す以外に生きる糧などないのだから。
836: :2011/11/26(土) 02:05:46 ID:UOzzvGRKcw
雑魚A「おーおー、集まってるなあ、魔界の猛者共が」

雑魚B「あんたも参加を?」

雑魚A「まっさかーww参加なんかしたら死んじゃうよwww」

雑魚B「だよねーwwwってことは、俺と一緒か?」

雑魚A「うん……最高の戦いを間近で見ようってね」

雑魚B「なるほど……じゃあなんか注目株っているかい?」

雑魚A「うーん……そうだねえ……」
837: :2011/11/26(土) 02:06:28 ID:UOzzvGRKcw
雑魚A「まず、前魔王に仕えてた魔物達は要注意だよね」

雑魚B「基本的にこの戦いで勝てなかった奴をそのまま城に雇用する感じだしね」

雑魚A「特に部下は前魔王の右腕と呼ばれた存在だからね」

雑魚A「豊富な攻撃魔法は驚異的だし、どうでもいいけどテノールの唄声が素敵だ」

雑魚A「ゴーレム族のゴムッチも侮れない。凄まじい防御力とホットドッグ早食いに定評がある」

雑魚A「獣人族のジュージも強いぞ。機動力と攻撃力はすごいし、先日佐々木健介を倒す夢を見たそうだからな」

雑魚B「さすが魔界……逸材だらけだぜ」
838: :2011/11/26(土) 02:07:03 ID:UOzzvGRKcw
雑魚A「注目株と言えばそれくらいか」

雑魚B「大穴はいないの?」

雑魚A「うーん……魔界では強い奴だと自然と名が売れるから、無名で強い奴ってあんまり考えられないなあ」

雑魚B「そうか……じゃあ魔王候補はさっき挙げた連中で決まりっぽいね」

雑魚A「魔王候補筆頭は部下だろうけど……あいつけっこう魔物を虐げるつもりっぽいから、魔王にはなってほしくないなあ」

雑魚B「でも勝ち残りが予想されるほどの実力者だよね。複雑だなあ……」

雑魚A「……あ!始まるみたいだよ」

雑魚B「じゃあ俺達は少し離れよう」
839: :2011/11/26(土) 02:08:00 ID:UOzzvGRKcw
部下「……どうやら集まったようですね。次世代を担う候補者達が」

部下「では、どのように魔王を決めるか、私達で決めるとしましょう」

ジュージ「てめえ、勝手に仕切ってんじゃねえぞ、この野郎」

ジュージ「老いぼれ魔王が消えただけで、早くも魔王になった気か?ああ!?」

部下「ふふふ……別に私は誰が仕切ってどのように決めても構わないんですよ?」

部下「どうせ魔王になるのは私なんですから」

側近「……権力の犬にトップが務まるかよ」

部下「……おや。何やら田舎くさい馬鹿が紛れ込んでいるようですね」

部下「記念受験のつもりなら帰りなさい。冷やかしで命を落とすなんて馬鹿げていますよ」

側近「……自分より強い者に尻尾を振って、相手が勝手に落ちぶれるのを待って」

側近「何の努力もしないで栄光を掴んだ気でいるてめえの方が馬鹿だろ。クソだせえ飼い犬風情が」
840: :2011/11/26(土) 02:08:40 ID:UOzzvGRKcw
部下「……なるほど。あなたはよほど死にたいようだ」

部下「何なら私が今ここで殺してやってもいいんですよ?」

部下「皆さんも別に構わないでしょう!?」

ジュージ「へへ、構うもんか。相手が勝手に減るんなら好都合だ」

「そうだそうだ!」
「ライバルは少ないに限るぜ!」
「女の子おらへん……抜けんわ、これじゃ……」

部下「……決まりですね。あなたは徹底的に苦しめて殺してやりますよ」

側近「さっさと殺さないのか?」

部下「ふふふ……私はですね、死に際の苦痛に歪む顔が好きなんですよ」

側近「俺は嫌いだな」

部下「訊いてませんよ。……あの顔はいい。私はですね、魔王という立場を利用して、魔界を苦痛に満たしてやりたかったんですよ」

部下「あなたは綺麗な顔をしている。新たな魔界の作品第一号には申し分ないですね」

部下「さあ、苦痛にまみれて死になさい!」
841: :2011/11/26(土) 02:09:17 ID:UOzzvGRKcw
側近「……さっきも言ったが、俺は死に際の苦痛の顔って嫌いだ」

側近「殺さないで済むならその方がいいし、殺すにしても楽に殺してやりたい」

側近「だから……クソみてえな魔界の癌であるお前でも楽に殺してやる」

部下「はあああああ!!」

側近「あの世で感謝しろよ……なっ!」スパーンッ

ジュージ「!」

雑魚A「……えっ!?」

雑魚B「嘘っ!?」

部下「ば……馬鹿な……」ドサッ

側近「……悪いな、殺しそこねた。数分苦しんで、今度こそ楽になってくれ」
842: :2011/11/26(土) 02:09:55 ID:UOzzvGRKcw
「部下が……一撃だと?」
「馬鹿な!あいつは魔界屈指の実力者だぞ!」
「……だめだ、男だとやっぱ萎えるわ」

側近「魔界屈指の実力者がこれか……」

側近(勝てるぞ……こいつらは安全圏でぬるま湯に浸かってただけのクソ共だ)

側近(生きること自体が戦いだった俺とは経験値や覚悟がまるで違う)

側近(いける!魔界は俺の物になるんだ!)

「大丈夫ー!?」

側近「……ん?」

魔王「うわ!ちょっと、すごい血出てるよ、これ!」アタフタ

側近(……なんだあいつ?)
843: :2011/11/26(土) 02:10:45 ID:UOzzvGRKcw
魔王「えーっと、えーっと……今回復魔法かけるから……えーい!」ホワーン

側近「……!」

部下「……ぐあっ!げほっげほっ!」

ジュージ「なっ!?息を吹き返した!?」

魔王「よかった……死なずに済んだね!……おい、そこのイケメン!」

側近「……俺のこと言ってんのか?」

魔王「殺さなくたっていいじゃん!なんでそんな酷いことするんだよ!」

側近「……そいつは俺に対して明確な殺意を露わにした」

側近「そいつを生かすってことは、俺への殺意を生かすってことだ」

側近「それなら俺はそいつを殺すしかないだろ。俺が生き残るために」

魔王「説得とかして更生を図るとかあるだろ!そもそも犬とか言って煽ったのはそっちじゃん!この……馬鹿!」

側近「事実を指摘したまでだ。お前も、この魔界では通じない甘くて馬鹿げた理想論を平気で振りまくあたり、どうしようもない馬鹿野郎だろうけどな」

魔王「そ、そんな酷い言い方しなくていいじゃんか!」ウルウル
844: :2011/11/26(土) 02:11:30 ID:UOzzvGRKcw
側近(……しかし、思考はあれでも実力は侮れないな)

側近(先の回復魔法は見事と言うしかない)

側近(おそらくは魔法に長けたタイプか……)

側近(見たところ、俺と同じ人型の魔物か)

側近(人型に、こんな奴がいたなんてな)

側近(……魔王への道のりはそう甘くないってことだな)

ジュージ「……おいおい、さっきから勝手に進行してんじゃねえぞ、人型コンビが!」

ジュージ「部下をやったくらいでいい気になるなよ!」

側近「うるせえぞ、猿。この剣の餌食になりたくなかったらおとなしくバナナでも食ってろ」

ジュージ「食うか、馬鹿!」

魔王「まあまあ、落ち着いてよジョージ」

ジュージ「俺はジュージだっつーの!」
845: :2011/11/26(土) 02:12:03 ID:UOzzvGRKcw
ジュージ「とにかく対決方法だ!それが決まらんことには話が進まねえ!」

側近「そういえばまだそんな段階か……ジョージ、ひとつ提案があるんだが」

ジュージ「ジュージやっちゅうに!」

側近「めんどくせえことは抜きにして、一斉乱闘のバトルロワイアルで決めるのはどうだ?」

側近(その方がお前らクソ共は、俺やこいつを数で片づけられるとでも思うだろうしな)

ジュージ「……いいねえ。シンプルでわかりやすいじゃねえか!お前らも異議はねえだろ!?」

「ああ!」
「それでいいぜ!」
「アッー!」

ジュージ「決まりだな……魔王を決める戦いを始めようぜ!」
846: :2011/11/26(土) 02:12:33 ID:UOzzvGRKcw
魔王「てやー!!」

ジュージ「ぐああああ!!」

魔王「ふう……気絶したか。ごめんよジョージ」

側近「……やっぱり俺とお前が残ったな」

魔王「え、何々?そんなに俺のこと評価してくれてたの?」

側近「連中からは覇気が感じられなかった……事実上は俺とお前の戦いだと思ってたさ」

魔王「……だからバトロワ形式にして、他の皆を一気に片付けたの?」

側近「そういうことだ」

側近(ただ……連中のほとんどを片づけたのはこいつの魔法だ)

側近(やはりこいつは別格……)

側近(こいつが俺の魔王への道の最後の壁だ!)

側近「……魔界の舵取りはどちらがすべきか……決着をつけよう」

魔王「うん!正々堂々、爽やかに戦おうね!」
847: :2011/11/26(土) 02:13:19 ID:UOzzvGRKcw
魔法タイプと分析していた側近は即座に間合いを詰める。
剣士と魔法使い、それぞれの適切な戦闘場所は明確である。
魔法使いは遠距離からの攻撃、剣士は接近戦で真価を発揮するわけである。
ゆえに、一気に近付きさえすれば、魔法使いは実力を発揮できなくなるのだ。

間合いを詰めても目前の男は反応を示さない。
俺のスピードについてこれない……そう結論付けた側近は一気に勝負に出る。

生半可な攻撃では先ほどの回復魔法で一気に回復されてしまう。つまり、一撃で勝負を決めなくてはならない。
そんな意気込みの側近が剣を突きだした場所……それは、魔王の喉元だった。
848: :2011/11/26(土) 02:14:17 ID:UOzzvGRKcw
(勝った!)

そう確信した側近だったが、結果は彼が望んだものではなかった。
突きが魔王の喉元に直撃した瞬間、剣先から刃が崩れてしまったのだ。

それは幼いころに弱者から奪ったなまくらではなく、奪った金品で職人に依頼して手に入れた優れた剣だった。
それに自身の魔力を込めて突いたのだ。生身が裂けぬはずもない。
だとすれば、答えはひとつしかなかった。

「……硬化魔法か!」

「うわあ、怖っ!すごい突きだね……あそこがぶるってなったわ」

魔王の硬化魔法によって、剣をゴミにされてしまった側近。
それでも、接近戦に勝機を見出してる以上、そこで退くわけにはいかなかった。
849: :2011/11/26(土) 02:15:08 ID:UOzzvGRKcw
「はああああ!!」

剣を失ったとはいえ、攻撃手段が断たれたわけではない。
自らの拳へと武器を切り替えて、強烈な打撃を次々と叩きこむ。
しかし魔王の硬化魔法の前では意味を成さない。逆に殴った拳を痛める始末である。

「ふっふーwwwこの体の前じゃ意味ないよ―www」

ちっ!と舌打ちした側近だったが、硬化魔法に終始する魔王を見てあることを閃いた。
強烈な打撃で攻め続けていたが、突然バックステップで間合いを取った。
そして即座に強大な攻撃魔法を放ったのだ。

(身体能力では俺の方が上なんだ!)

(この急な動きでは奴も対応しきれまい!)

(硬化魔法で防げるのは斬撃や打撃……物理的攻撃だ!)

(硬化魔法をかけたまま、何が起こったかもわからないまま魔法で死ぬがいい!)
850: :2011/11/26(土) 02:16:02 ID:UOzzvGRKcw
攻撃魔法が魔王に襲いかかる。
側近の読みが正しければ、この素早い切り替えに反応できず、相手を倒せるはずなのだが、結果はまたも思惑とは違うものとなった。

「どっせーい!」

などという掛け声とともに、魔王は強力な防御魔法壁を目の前に展開したのだ。
側近の攻撃魔法は、魔王に届くことなく防御魔法壁に弾かれてしまった。

思わぬ展開に驚くしかない側近。何故身体能力で劣る奴がこの動きに反応を……
それを考え始めてから、答えにたどり着くまで、そんなに時間はかからなかった。

反応できなかったんじゃない、反応しなかったのだ。
身体能力は同等かそれ以上で、しかし防御系統の魔法で事足りるため動かなかったのだ。
851: :2011/11/26(土) 02:17:00 ID:UOzzvGRKcw
しかし何故そんなことをする必要があるのか、側近にはわからなかった。
その答えは魔王自らがこう言ったことで判明するのだった。

「……これでお前の攻撃は通用しないってわかったでしょ?だからさ、頼むから降参してよ」

そう、それらは魔王なりの実力を示す行動だったのだ。そして、それと同時に魔王は降伏するよう言いだした。

「……ああ?お前が俺に勝ちたいんなら、ぶっ殺せば済む話だろ。ボケてる暇があったら真面目に戦え!」

「ボケてないよ!俺はお前が何となく頭良さそうだからこう頼んでるんだよ!傷つけあわないで済むならその方がいいじゃん!」

側近から言わせれば甘いとしか言いようのない戯言だった。
それを魔界で、戦闘の最中に言われたとなると、側近としてはキレるしかなかった。
852: :2011/11/26(土) 02:17:47 ID:UOzzvGRKcw
側近「傷つけあわないで済むならその方がいいだと?」

魔王「イエス!」

側近「寝ぼけたこと言ってんじゃねえよ、この腐れ童貞が!!」

魔王「どどどど童貞ちゃうわ!」

側近「そんなクソみたいに甘い考えが魔界で通用するわけないだろ!」

側近「てめえだって人型なら、魔界の底辺のあり様知ってんだろ!?」

魔王「知ってるよ!だから俺は立ちあがったんだもん!」

側近「俺だってそうだ!弱かったら、あんなクソみたいな扱いされても仕方ないんだ!」

側近「だが、強くなれば逆にクソみたいに扱うのが許されるんだよ!」

側近「強者は誰かに媚びる必要も頼む必要もないんだ!一方的に奪うことが許されるんだよ!」

側近「てめえも魔王を目指す一人なら、強者らしく振る舞え!命を奪うことにためらうな!」
853: :2011/11/26(土) 02:18:53 ID:UOzzvGRKcw
魔王「ためらうよ!命を奪うってことは、その奪う相手とそいつにかかわる全ての方の人生を狂わせることなんだよ!」

魔王「大切な誰かを奪われる悲しみや、苦しみはわかるでしょう!?」

魔王「それは誰かに強いていいものではないんだ!簡単な気持ちで奪ってはならないものなんだ!」

魔王「確かに魔界は強い者が全てって風潮があるし、だからこそ俺も弱い人型ながらも、家族を失った悲しみを乗り越えて強くなったんだ!」

魔王「だけど、強くなったからって、従来の魔物達のように奪わなきゃならないってわけでもないよ!」

側近「馬鹿かお前は!奪って、殺して、高みを目指さないと、今までの不幸分を取り戻すほど幸せにはなれない!」

魔王「幸せは、本来誰かの幸せを意図的に壊して作り上げるものじゃない!」

魔王「俺の幸せだって、お前の命を犠牲にして成り立たせちゃ駄目なんだよ!」

側近「甘い……甘いんだよ!仮に俺が賛同して降参し、お前が魔王となったとしても!」

側近「魔界に巣食う魔物達はお前の甘い考えなど認めない!魔界の悪意は必ずお前の前に立ちはだかるぞ!」

魔王「知ってるよ!だから俺は……魔界を変えるために魔王を目指したんだ!」

側近「魔界を……変える?」
854: :2011/11/26(土) 02:19:34 ID:UOzzvGRKcw
魔王「強い者は誰かを傷つけるんじゃなくて、誰かを守るべきなんだ」

魔王「俺達は確かに苦しんだよ。苦しんで、ここまで大きくなった。強くなった」

魔王「だけど、ここで俺達がまた奪う側になってしまったら、この悪循環は永久に続くよ!」

魔王「この悲しみや憎しみは次の世代に繋げるべきではない!」

魔王「今!俺達がその流れを断ち切る時だよ!」

魔王「そのために立ち上がれるのは、苦しみを知ってる強い者だ!」

魔王「つまり、俺やお前のことだよ!」

魔王「自分だけが幸せになるんじゃなくて、魔界の皆が、世界中が幸せになるために、俺達は今立ち上がるべきなんだ!」

側近「……それじゃ俺達が報われないだろ」
855: :2011/11/26(土) 02:20:26 ID:UOzzvGRKcw
側近「ガキの頃は強い者に虐げられ苦しみ、絶望を味わって」

側近「その強い奴らと並んだら、今度は誰かのために働けって?」

側近「じゃあ俺達は何なんだよ!?俺達の幸せはどこにあるんだ!?」

側近「それに、それを魔界が許すと思うか!?」

側近「個人の幸せしか考えてない連中相手に、誰かの幸せを謳って、それで納得すると思うか!?」

側近「その悪意に邪魔された時、苦しむのはそれを目指す者、つまりお前なんだぞ!」

側近「ここまで苦しんできた俺達が、目の前の幸せを放り捨てて、苦しみの道を進む必要なんてないだろ!」

側近「そんな道を選んで、お前は耐えられるのかよ!?」
856: :2011/11/26(土) 02:21:37 ID:UOzzvGRKcw
魔王「……幸せって、一人から成る物じゃないんだよ、きっと」

側近「……」

魔王「お互い境遇は似てるんだと思う。俺も幼い頃に母さんと父さん亡くして、それで悲しくって」

魔王「母さん達殺した連中がいる人型の集落にいたくなくて、出てったんだ」

魔王「でも、子どもに旅は厳しくって、今どこにいるかもわかんなくて」

魔王「いよいよやばいって時に、人間の子どもに助けられた」

側近「人間の子どもに!?」

魔王「いつの間にか人間界の方に行ってたみたいでさ。……ほら、人型って見た目ほとんど人間だから、人間の子どもも抵抗なかったんだと思うよ」

魔王「食糧わけてもらって、元気が出たら一緒に遊んでもらって、人間界のゲームやらせてもらって」

魔王「たくさんの笑顔を向けてもらった……幸せだったなあ、あの時」

魔王「そして魔界もこうだったら悲しくなくて済むのになって考えた」

魔王「その幸せが魔界にも生まれるようにって、俺は魔王を目指したんだよ」

魔王「この理想の道のりがどんなに険しくったって、その末にあの笑顔が、幸せが待ってるって考えると」

魔王「俺は頑張れるよ。きっと、最後まで歩けると思う」
857: :2011/11/26(土) 02:22:28 ID:UOzzvGRKcw
側近「……強いんだな」

魔王「弱いよ。散々理想は語ったけど、それが実現できるかわかんないし、辛い道のりなのはわかってんだもん。怖いよ」

魔王「正直、一人じゃくじけそうになる時があるんだ、俺は」

魔王「だから……お前にも協力してほしいなって思ってる」

側近「俺に?」

魔王「お前ってさ、優しいじゃん」

側近「……はあ?脳味噌と目が腐ってんのか?」

魔王「賞味期限はまだ遠いよ!……優しいと思うよ、お前」

魔王「俺の話もちゃんと聞いてくれたし、そのうえで、俺の幸せを気遣ってくれたじゃん」

側近「お前の馬鹿げた理想論に反論せざるを得なかっただけさ」

魔王「自分じゃ認めないんだね……まあいいや」

魔王「誰かのための、誰もが幸せの機会を得られる世界を目指したいんだ、俺は」

魔王「その幸せ候補には、当然ながら俺やお前も入ってる」

魔王「だから……一緒に目指そうよ!その方が俺らにとっても、魔界にとっても、絶対いいよ!」
858: :2011/11/26(土) 02:23:04 ID:UOzzvGRKcw
側近「……それを達成したいんなら、俺を倒してからにするんだな」

魔王「ええー!?だから俺は傷つけたくないんだって……」

側近「何も殺しを強要しないさ。ただ、俺にも俺の目的があってだな」

魔王「お前って賢そうだからさっきので実力差を察してくれると思ったのに」

側近「俺にも一応プライドはあってだな。それゆえ賢くは生きられないんだよ」

側近「……来い!お前を倒して俺が魔王となる!」

魔王「このわからずや!……こうなったらゲキガンフレアでお前を倒す!……死なないでね」

側近「うおおおお!!」

魔王「ゲキガーン……フレアァァァ!!」



その日、新たな魔王が誕生したのだった。
859: :2011/11/26(土) 02:23:58 ID:UOzzvGRKcw
数日後

魔王「うわあ!魔王城でかい!今日からここに住むんだね!側近、興奮しない?」

側近「俺は騒がしいあなたに興奮してきましたよ」

魔王「カッとなってやる寸前かよ!?問題は起こさないでね!」

魔王「……別に敬語じゃなくていいよ?俺、そういうの気にしないし」

側近「いえ、俺は魔王様に負けて仕えることになった身です。とりあえず上辺だけでも着飾るべきかと」

魔王「上辺だけって言っちゃったよ、こいつ。……まあいいや。魔界を変える物語はここから始まるんだね!」

側近「魔王様、一応はあなたに仕えますが、全てを認めたわけではありませんからね」

側近「特に、あなたの目標は今も実現不可能だと考えてます。そのため、俺は俺で行動させていただく時もあるかと」

魔王「うん。それで構わないよ。それじゃ側近、いろいろとよろしくね!」

側近「こちらこそよろしくお願いします」
860: :2011/11/26(土) 02:24:38 ID:UOzzvGRKcw
魔王「よーし!それじゃ魔王の権限でゲーム買い漁るぞ!」

側近「魔王のすることじゃないですよ、それ」

魔王「うるさいなー、じゃあ魔王のすることって何だよ?」

側近「新たな魔王として、今後の魔界について全土へ発表する必要はあるかと」

魔王「あー……うん、それはそうだね。じゃあそれ手配してくれる?」

側近「かしこまりました」
861: :2011/11/26(土) 02:25:45 ID:UOzzvGRKcw
魔王「あー、あー……これ、もう魔界全土に聞こえてんの?」

側近「はい」

魔王「そっか。えっと……魔王です!この度、魔王職に就きました。えっと、よろしく!」

魔王「えっと、格ゲーで好きなのは春麗で」

魔王「あ、舞やモリガン様も好きです」

魔王「FFだとアグリアスさんが好きで」

魔王「ポケモンだとエリカさんが好きです」

魔王「逆転裁判では冥ちゃんの鞭にハアハアして……痛い!」ゴツン

側近「魔王様……くだらない戯言に魔界を巻き込むのはおやめください」

魔王「いってー……殴ることはないじゃん!」
862: :2011/11/26(土) 02:26:49 ID:UOzzvGRKcw
魔王「まったく……えっとですね、俺は魔界を変えていく目的の下、魔王になりました」

魔王「で、どう魔界を変えるのかっていうと」

魔王「平和にしたいんですね。平和に」

魔王「つーわけで、争いごとはできるだけ回避して、言葉で思いを告げましょう」

魔王「他種族でも、強くても弱くても仲良くなれる魔界を目指していきましょう!」

「……はあ!?」
「ふざけんなあ!」
「雑魚を虐げて何が悪いんじゃい!」

側近(あーあ……思った通りだ。反逆とかすげえことになるぞ、これ)

魔王「あと、人間界への侵攻、攻めてきた人間への過剰な防衛も禁じます」

魔王「人も魔物も手を取り合って生きましょう!以上!」

「……え」
「ちょ……」
「な……」

側近「……はああああああああ!?」
863: :2011/11/26(土) 02:27:45 ID:UOzzvGRKcw
側近「……って感じだったな」

魔王「……あ、読者のみなさん、これもう現在に戻ってますからね」

龍人「あー、あったなー。あの衝撃の発表」

側近「まさかあの平和主義を人間界まで巻き込むなんて予想外でしたよ」

魔王「そりゃあ世界中が平和になる方がいいじゃんか」

側近「そりゃそうかもしれませんけど、いきなりあれを言いますかって話ですよ」

龍人「正直魔王職に興味なかった俺も、あれ聞いてからは意欲出たからな」

側近「そういやお前武闘会の時はいなかったな」

龍人「時期的に、どうでもよくなってきた頃だったからな」

龍人「とりあえず強い者が認められればそれでいいって気持ちだったんだ、あの頃は」

側近「あー、そりゃそんな状況であんな発表されたら困るわな」

魔王「でも、ほんとあれから大変だったよねー」
864: :2011/11/26(土) 02:28:36 ID:UOzzvGRKcw
魔王「発表したら各地で暴動起きちゃってさ」

龍人「それをどうにかしようとして、側近が手ひどくやられたんだよなww」

側近「うっせーな……あれをきっかけにハーピーと出会えたんだから俺にはいい思い出だよ」

側近「暴動がある程度収まったら、今度は魔王様がわがまま言いだしたんですよね」

魔王「……あ、女勇者ちゃんの件?」

側近「女勇者と会うために、何度も勇者倒して見逃してを繰り返して」

側近「やっと女勇者が来たかと思ったら捕虜としてついていく始末で」

魔王「あははははwwww……ごめん」

側近「仕方ないから俺が代理で魔王職ついたら……こいつが調子乗り始めたんですよ」

龍人「あははははwwww……わりぃ」

側近「こいつが悪事の限りを尽くしてたところを魔王様がやっつけてくださって」

側近「あれは爽快でしたねえwwwww」

龍人「おい、笑ってんじゃねえぞ、こら」
865: :2011/11/26(土) 02:29:52 ID:UOzzvGRKcw
側近「そして……人間界とのわだかまりを魔王様は解決しました」

龍人「それに魔王、お前は側近や俺を変えてくれたぜ」

側近「魔王様は、不思議な魅力にあふれた方です。その優しさと重なって、本当の味方でありたいと思えてくる」

龍人「魔界を平和に、人間界と仲良く……二つの不可能を可能にしちまったしな」

魔王「……その二つはまだ実現の途中だよ」

側近「できますよ。魔王様がいて、我々がいるのですから」

魔王「……ねえ」

側近「何ですか?」

魔王「側近は……幸せになれた?」

側近「何を今更……幸せですよ」

側近「ハーピーの笑顔があって、俺も笑顔になれて、魔界や人間界には笑顔で溢れてる」

側近「……ここでも魔王様の気持ち悪い笑顔が見れますし」

魔王「おいぃ!?」

側近「……幸せです。こんな優しい世界で、生きていられる俺は本当に幸せ者です」
866: :2011/11/26(土) 02:31:12 ID:UOzzvGRKcw
側近「魔王様、優しい世界をありがとうございました」

魔王「おお……側近がデレてくれるとちょっと嬉しい」

龍人「普段は魔王に対してツンツンだからな」

側近「デレてほしいならいくらでもデレますよ。ただし、一回につき千回アームロックしますけど」

魔王「すみませーん!さっきのデレ、クーリングオフしたいんですけど!」

側近「すみませんね、もうクーリングオフの期間過ぎちゃったんですよ」

魔王「俊足のクーリングオフだね!?」

龍人「……なんかの選手のニックネームみたいだな、それ」

側近「お支払いは一括か千回払いか選べますけど?」

魔王「一括とか、腕の関節めっちゃ増えちゃうよ!」

側近「じゃあ千回払いの方ですね。それではさっそく……」

魔王「ひっ!それも嫌だ……もう俺は逃げる!」ダッ

龍人「あ……魔王、逃げたぞ?」

側近「本当にいじりがいのある御方だよ」

側近「楽しいな。本当、楽しいよ……」

側近「この幸せを、魔王様と共に、守っていけたらいいな……」

側近「これからも、よろしくお願いしますね、魔王様」



ドラゴン「おしまいです!」
867: :2011/11/26(土) 02:32:32 ID:UOzzvGRKcw
終わったー!これで終わりです、このSSは。
本来はもう本編も終わってるんですが、書きたい話がまだありまして続けさせていただきましたが。
それも終わって正真正銘の完結です。

俺にとっては初めてのSS、初めてのスレなので、本当に感慨深いものがあります。
これで魔王ともお別れかって思うと、なんかすっげー切ないですwww
いや、でも、この魔王のおかげで貴重な体験をたくさんさせていただきました。

たくさんの方から支援をいただきました。
たくさんの方からご投票いただき、ランキング1位、3回連続ランクインという栄誉をいただきました。
絵スレでは1さんを中心に、すずゆきさんや169さんから素敵なイラストをいただきました。
アリスさんはキノSSでこの作品を使ってくださいました。
龍さんにこのSSを宣伝してもらえました。
多くの方がこのSSにレスしてくれて、たくさんの楽しいやり取りをさせていただきました。

多くの方々から魔王のような優しさをいただいて、このSSは成り立ってたんだなあってしみじみ思いました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!

……本編の更新じゃないですけど、やりたいことが実はまだあるので、保管庫に送っていただくのは明日以降にしようと思いますwww
868: :2011/11/26(土) 02:39:01 ID:UOzzvGRKcw
ラスト話のまとめです。

・魔王と側近の出会い(1/4)>>824-835
・魔王と側近の出会い(2/4)>>836-846
・魔王と側近の出会い(3/4)>>847-858
・魔王と側近の出会い(4/4)>>859-866

これに>>816もどうぞ。
これでこのスレの9割くらいは制覇できるはずです。
869: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 02:39:31 ID:FM94wc4.O6
いやだああああ!!
終わらないでえええ!!
まだトマトアドベンチャーの話ししてないじゃんk(ry

本当にこのSS大好きでした
1作者として尊敬して、学ばせていただき、励みでした
1読者として毎日の楽しみであり、感動してました

終わってしまうのは凄い寂しいです。
とってもとっても寂しいです。
今、正直泣きそうです。

でも終わりは終わり。

保存庫にいっても毎日繰り返して見させていただきます!

本当に楽しいSSをありがとうございました。

次回作楽しみにしていますよww

1さん、魔王さん、側近さん、みなさんお疲れ様でした
870: 削除:あぼーん
削除されますた
871: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 10:06:11 ID:1Z/UsIW8Is
お疲れ様でした!
魔王様は私の嫁! 異論は認めんが重婚は認める!
872: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 10:16:00 ID:FM94wc4.O6
ぎゃああああ間違えてこっちにやってるし!!
寝ぼけすぎだよ自分!!
ちょっと龍さんに消してもらえるか頼みます!!

まじゴメンなさい!!!
873: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 12:43:41 ID:mFkt/7nu56
終わっちゃった......
でも
最高におもしろかったよ-!!!
お疲れさまでした
874: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 14:12:26 ID:h5GFkWL7Hk
魔王も側近も龍人も末永く幸せであれ
875: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 14:55:49 ID:KSawvVPAPA
長い間読ませていただきましたがもう完結ですか。寂しいです。
個人的には魔王さんマジギレしないの?とか思ってたりしましたが
どうせキレるとしてもゲーム絡みなんだろ!と決着つけておきました。
とりあえず長い間更新お疲れ様でした。
魔王も側近さんもみんな大好きです。
876: :2011/11/26(土) 15:57:20 ID:UOzzvGRKcw
>>869-870>>872
志村ー!スレ!スレ違ーう!……とか思ってしまいましたwww
既にレス削除依頼を出してるようですが、俺は気にしてない、っていうか普通に笑っちゃいましたのでwww気になさらないでください。
……トマトアドベンチャーの話をしたのはタマタマさんでしたよね、覚えております(これで違ったら失礼なんてもんじゃないですが)
お話させていただいたのはだいぶ前になりますが、今まで見てくださっていたんですね。ありがとうございます。
タマタマさんからそのように言っていだたけることは1作者として光栄であり、感謝したいと思います。
大変失礼ながら、最近は書くのに必死で、タマタマさんのSS読むのを途中で中断しちゃってますけども。
これから時間をかけて追いつこうかと考えてます。ゲーム好きとしてチェックしたいSSが最近増えた気もしますし、ちょっとだけ読むのに専念しようかと。
でも、次のSSも一応書くつもりですので、その時は、よければまたよろしくお願いしますね。
877: :2011/11/26(土) 15:58:10 ID:UOzzvGRKcw
>>871
魔王「よし!結婚しよう!」
側近「女勇者が悲しみますよ……」
魔王「重婚認めてくれるから大丈夫だよ!……ていうか、なんで女勇者ちゃんが悲しむの?」
側近「……本気で言ってます?」

>>873
嬉しい御言葉をありがとうございます。
いやーけっこう頑張って書いたと自分で言っちゃいますけど、このスレを開き読んでくださった方からそのように言ってもらえると、頑張ってよかったと思えます。
皆さま方のそのようなレスが本当に励みになりました。今までありがとうございました。

>>874
皆さま方の応援がありましたから。
きっと魔王も側近も龍人もいつまでも幸せでいられると思います。
そして俺も幸せです。本当にありがとうございました。

>>875
魔王様は優しさの鬼ですからね、そうそうマジギレはしないと思います。
どうしたらマジギレすんの?って、それは875さんの言うとおり、ゲーム関係か、あとは女の子に仇なす男に対してキレると思います。
魔王様を本気で怒らせたいのなら、セーブデータ消すとか、女の子をいじめるのが有効でしょう。

今まで読んでくださってありがとうございました、俺も魔王達も皆さんが大好きです。
878: :2011/11/26(土) 15:59:05 ID:UOzzvGRKcw
書き終えていろいろ感無量の俺です。
読み返してみると書き溜め無しの無鉄砲スタートだったため、後付け設定で矛盾っぽくなってる箇所がちらほらあるなあとか、
>>69のシーンで、魔王「女の子が悲しむことは絶対にしねェ!!」ドン!!にした方がワンピースっぽかったかなあとか、
微妙に思うところは多々ありますが、基本的には満足してます。僕、満足。

さて、昨日書いてた「やりたいこと」なんですが。
正確には「訊きたいこと」がございます。
全部に反応しろとは言いませんけど、いくつか答えていただけると助かります。
じゃあその質問内容をぱっと書きますね。
879: :2011/11/26(土) 16:00:05 ID:UOzzvGRKcw
1.作者名鑑スレに申請してもいいかな?

2.1がいいなら、俺の名前はどんなのがいいかな?

3.1がいいなら、あらすじや作者紹介書きたい人いるかな?

4.>>409これは結局俺どうしたらいいかな?

5.明日来てくれるかな?


……1は、作者名鑑スレの方々と肩を並べて大丈夫か皆さんに確認したいんです。
で、それが許される場合は、俺の名前とか考えてほしいなと思いまして。
あらすじや作者紹介書きたい人がいなかったら自分で書こうと思いまして。こんなこと訊いてみました。
4は今後の俺のスタイルを明確にしたいと思いまして。
5は言いたかっただけなので無視していいです。
そんな感じです。答えられるのだけでいいので、できればお答えください。
じゃあ俺は夜中にまた来ます。それでは!
880: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 18:02:19 ID:ROijaEjPAY
1についてはもはや誰もが文句なしにOKを出すでしょう。以前何処かのスレで名鑑申請してほしいような書き込みも見掛けました。是非とも申請して頂きたいです!是非とも!

2は、1さんの名付け親になるのは私には難易度が高すぎるのでノーコメントで失礼します。すみませんw

3は居ないわけがない!と断言させて頂きます。だから是非とも申請して頂きたいです!

4は…私個人の意見では「そのままの君でいて」ですね。丁寧でそれでいてユーモアを感じさせる1さんのレスが好きでした。5も捨てがたいのですがw

5、いいともーっ!!!!


すみません、長文になってしまいました。1さん、本当にお疲れさまでした。こんなに素敵な作品にリアルタイムで出会えた私はとてもラッキー野郎です!
ありがとうございました(´ω`)
881: :2011/11/26(土) 22:53:00 ID:UOzzvGRKcw
>>880
ご意見ありがとうございます。
他に意見もないようですし、880さんの意見を参考に今後は行動させていただきます。
……返レスを自由にしてしまうと長文ラッシュになる気もしますが、注意を受けるまでは自由にさせていただこうかと思いますww
あと名前をどうするか……けっこう悩みます。いっそドM魔王で通してしまおうかとも思ってますがwww
でもまあその辺はそれなりに考えて決めたいと思います。なんか期待外れの名前だったとしても苦情は受け入れませんのであしからず。
882: :2011/11/26(土) 22:53:25 ID:UOzzvGRKcw
……それじゃあ約2ヶ月もの付き合いになってしまったこのSSとも決別します。
とりあえずこれをラスト書き込みとして……今こそ別れめいざさらば。

……最後の書き込みは、せつない。
883: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 23:19:13 ID:nMDefqkDLo
最後のカキコミ…(;ω;`)ブワッ
今まで楽しいSSをありがとうございました
魔王も側近も、SSに出てくるキャラクター全員大好きです
もちろん1さんも大好きです
新しいSSも楽しみにしております

884: 名無しさん@読者の声:2011/11/27(日) 01:28:51 ID:LSTUsvET3o
魔王SSのみんな愛してる!もちろん1が一番だがな!

885: :2011/11/27(日) 12:15:30 ID:UOzzvGRKcw
最後の書き込みと言ったな。あれは嘘だ。
……ごめんなさい。なんかね、ワンダと巨像のキャッチコピーのパロディっぽいこと書きたくて>>882を書いたわけなんですが……
さっそく嘘吐きとなってしまいました。ほんとごめんなさい。
言い訳していいのなら、事情が変わった、とだけ伝えておきます。

>>883
泣いてもらったのに嘘にしちゃってごめんなさい。
このSSの物語は、途中からキャラクターに丸投げして、俺は彼らが作る話を綴っただけでした。
そのため、このSSの核はキャラクターとも言えます。
なので、そのキャラクターの部分を褒められると本当に嬉しいです。
生き別れた兄弟と再会した時くらい嬉しいです。生き別れた兄弟なんていませんけど。
新しいSSも頑張る気満々ですので、よければ今後ともよろしくお願いします。

>>884
俺も皆さんが大好きです。
皆さんがいたからここまでやってこれました。
本当にありがとうございました。愛してるゼェーッ!!
886: :2011/11/27(日) 12:16:44 ID:UOzzvGRKcw
ランキング結果の話。
ランキング4位ありがとうございます!
幾度となく栄光の場所に導いてくれる皆さま方に感謝したいです。
バク宙土下座とかしたいくらいです。できないので諦めますけど。
もうね、いろんな方からの優しさで俺はもう大感激です。少し腹痛がきました。それくらいの感動です。
まあ照れ隠しも兼ねて無理にふざけてますけど、そろそろ真面目に言います。
本当にありがとうございました。このSSを書いてよかったと思いました。
皆さんの御好意が、このSSを完成させました。本当に、本当に感謝します。
幸せの中で幕を閉じることができました。ここまで本当にありがとうございました!

……文章的な書き込みは今度こそ最後です。
887: :2011/11/27(日) 12:17:47 ID:UOzzvGRKcw
携帯ユーザー用まとめ

本編初期その1
>>1-14>>22-39

日常編
>>44-51>>56-63>>69-77

本編初期その2
>>82-84>>88-94>>100-105

本編中期
>>110-116>>139-148>>152-155

>>165-170>>176-184>>190-198

>>207-213>>217-219>>225-231

>>238-241>>266-270>>276-280

>>295-305

本編後期
>>320-321>>334-341>>349-352

>>361-368>>378-382>>395-401

>>413-422>>438-448>>479-483

>>484-491>>492-499>>500-502

おまけ
魔王達のプロフィール
>>123-126>>326-327

実況パワフルプロ野球
>>249-261

背後で爆発が起きて振り返る
>>463-465
888: :2011/11/27(日) 12:18:16 ID:UOzzvGRKcw
本編終了後のおまけ

・魔王&側近の小話>>518-528
・女勇者の小話>>533-539
・女戦士の小話>>543-554
・女魔法使いの小話>>558-566
・魔王と側近の雑談>>586-595
・僧侶の小話>>604-611
・女僧侶の小話>>614-625
・魔王と女勇者、時々会長>>631-640
・龍人の小話(1/5)>>648-658
・龍人の小話(2/5)>>659-666
・龍人の小話(3/5)>>667-675
・龍人の小話(4/5)>>676-682
・龍人の小話(5/5)>>683-688
・王都ラブストーリー(1/3)>>715-720
・王都ラブストーリー(2/3)>>721-726
・王都ラブストーリー(3/3)>>727-732
・ボンコロ論争(1/2)>>744-751
・ボンコロ論争(2/2)>>752-757
・側近とハーピーの出会い(1/6)>>763-770
・側近とハーピーの出会い(2/6)>>771-779
・側近とハーピーの出会い(3/6)>>783-789
・側近とハーピーの出会い(4/6)>>790-799
・側近とハーピーの出会い(5/6)>>800-808
・側近とハーピーの出会い(6/6)>>809-815
・魔王と側近の出会い(1/4)>>824-835
・魔王と側近の出会い(2/4)>>836-846
・魔王と側近の出会い(3/4)>>847-858
・魔王と側近の出会い(4/4)>>859-866
889: :2011/11/27(日) 12:18:47 ID:UOzzvGRKcw
1の戯言集
※本編と全く関係ないので、興味ない方は見なくても大丈夫です。

>>15>>21>>40>>43>>52

>>55>>64>>68>>78>>81

>>85>>87>>95>>99>>106

>>109>>117>>122>>134>>136-137

>>149>>151>>157-158>>163-164>>171

>>175>>185>>189>>199>>205-206

>>214>>216>>223
890: :2011/11/27(日) 12:19:22 ID:UOzzvGRKcw
1の戯言集その2

>>232>>237>>242>>247-248>>265

>>271>>275>>281>>293-294>>307-308

>>318-319>>322>>325>>332>>342

>>345-347>>353>>359-360>>369>>377

>>383>>388-390>>394>>406-407>>409-410

>>423>>431-432>>437>>449>>460-462

>>478>>503>>516-517>>529>>532

>>542>>557>>567>>570>>572>>575
891: :2011/11/27(日) 12:19:47 ID:UOzzvGRKcw
1の戯言集その3

>>584-585>>603>>613>>630>>641

>>646-647>>689>>692>>695>>699

>>704>>708-709>>713-714>>739-740>>743

>>758>>762>>782>>816>>819

>>821>>823>>867-868>>876-879>>881-882

>>885-886
892: 名無しさん@読者の声:2011/11/27(日) 16:41:13 ID:O2Dmey52w.
戯言集の多さワロタw

しかしこっちはこっちで楽しめるから(・∀・)イイ!
893: 名無しさん@読者の声:2011/11/29(火) 00:19:21 ID:ClDOlCXBOs
DBの最終話を思い出すなー…
大好きで大好きで、まだまだたくさん読みたいけど…みたいな…

まぁ、いずれは終わりが来るのは分かってるけど何度味わっても切ねーなー…

取り合えず乙!!
894: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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sage:


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