初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。
※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891
809: 1:2011/11/23(水) 02:53:41 ID:UOzzvGRKcw
薬草の森から帰り、ハーピーは全てを知った。
側近「……知った上で許すのか?」
ハーピー「はい。私も逆の立場なら、仕方ないと考えるはずですので……」
側近「嘘だ!自分のこと全然わかってないよ!ハーピーなら絶対庇うよ!」
ハーピー「でも、たぶん……自分を守るために」
側近「いーや、ハーピーなら自分より先に誰かを助けようとする!……だからこそ、俺が今生きてるんじゃねえか!」
側近「……そんな危なっかしいハーピーは、今後も俺が守るしかねえよな」
ハーピー「え……」
側近「お互い好き合ってるんだ。付き合い続けようぜ」
ハーピー「あ……///そ、そうですね、お付き合いしてみましょうか?」
側近「敬語」
ハーピー「え?」
側近「森でさ、一回敬語じゃなくて普通に喋ってくれたよな。今後はそっちで話してくれよ」
ハーピー「……いいんですか?」
側近「いいんだよ。むしろそっちのがいい」
ハーピー「……わかった。これからもよろしくね、側近///」
810: 1:2011/11/23(水) 02:54:27 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「側近はもう帰っちゃうの?」
側近「中級回復魔法覚えて、自分の怪我治したからな」
ハーピー「……そうだった。うう、私はすっごい努力して、ようやく初級回復魔法が使えるようになったのに……」
側近「でも俺が回復魔法を覚えたのはハーピーのおかげだ。俺一人じゃ覚えられなかったと思うよ。ありがとう」
ハーピー「そんな……///」
側近「……それじゃ俺は行くけど」
ハーピー「あ……」
側近「……また会いに来るし、そっちが魔王城に来たっていいんだぞ?」
ハーピー「う、うん!」
側近「まあどうなるかは知らんけど、あの魔王に仕えて、世界平和を実現させるために頑張るよ」
側近「争いの脅威がなくなれば、他種族とも気軽に接することができる魔界になるさ」
側近「……人間界まで巻き込むとなると、正直不安しかないけどな」
ハーピー「側近と魔王様ならできるよ!」
側近「……前向きに考えておきます」
811: 1:2011/11/23(水) 02:55:37 ID:UOzzvGRKcw
側近「それじゃ俺は行くよ。またな」
ハーピー「うん!またね!」ブンブン
魔王「ああああああ!!生きてたんだねえええええ!!」ポロポロ
側近「な、泣かなくてもいいでしょう!ちょ……抱きつかないでください!」
ドラゴン「でも本当に心配してましたよ。1週間と言ってたのに、結局……1ヶ月くらいですか?」
側近「すみません、魔王様。暴動を制圧するのにてこずりまして」
魔王「……殺したの?」
側近「……はい。執拗に抵抗を続ける者や、特に悪質な行動をする者は例外なく」
魔王「そっか……」ショボン
側近「……魔王様」
魔王「んー?」
側近「魔王様の目指す世界、その素晴らしさ……この度の遠征で少し理解できた気がします」
側近「そしてそれを実現するのも難しいと理解してます」
側近「しかし、それでも俺は魔王様に味方し、実現に向け共に努力を重ねたいと思うようになりました」
側近「魔王様、俺は平和に向けて尽力する所存ですので、改めてよろしくお願いします」
812: 1:2011/11/23(水) 02:57:07 ID:UOzzvGRKcw
魔王「お、おおう……なんか変わったね、側近」
側近「この1ヶ月でいろいろ思うところがあったんですよ」
側近「あと……ドラゴン、よくやったな」
ドラゴン「はい?」
側近「いや、たぶんあれから魔王様も暴動止めに行くとか言っただろう?それをよく止めたなって」
ドラゴン「あ……」
側近「どうした?浮かない顔して」
ドラゴン「いや、そういうことを言い出したんですけど……遠征に持ってく携帯ゲーム機のソフトが決まらないとか言って、結局1ヶ月それを悩んでました」
側近「……」
魔王「え?な、何?」
側近「望んだ結果でも、過程が予想と違いすぎててむかついたんです……よ!」ガシッ
魔王「ぐああああ!み、見事なアームロックなりいいいいい!!」ミシミシ
813: 1:2011/11/23(水) 02:57:53 ID:UOzzvGRKcw
側近「……っていうお話です」
龍人「へー……」
魔王「皆さんが混乱したらいけないから言っとくね。さっきので回想終わって、今は現在です」
魔王「しかし……あの時に知り合ってたのかー。紹介してくれりゃよかったのに」
側近「いやですよ。後々女好きもわかってったわけですし」
龍人「側近も……誰かを殺したことがあるんだな」
側近「まあ……戦いだしな」
龍人「しかし……俺は吹っ切れてからは誰かれ構わず殺してた。戦場で、必要最低限の敵だけ殺してた側近は俺とは違うな」
側近「一緒だよ。理由がどうあれ殺しは殺しだ。正当化されることはない」
魔王「側近がMGS2でのスネークみたいなこと言ってるー」
側近「知りませんよ、偶然でしょ……」
814: 1:2011/11/23(水) 02:58:47 ID:UOzzvGRKcw
魔王「それにしても……ハーピーちゃんは側近の命の恩人だったんだね。本当に女神の如き優しさだよね」
側近「完全に同意します。ハーピーはもう可愛くって優しくって……最高の彼女ですよ」
側近「過去の俺がハーピーに悪態つきすぎで、自分で言っててむかつきましたよ」
龍人「おおう、けっこう重症だなぁ、これ……」
魔王「ハーピー族の他種族問題はどうなったの?」
側近「おかげさまで、少しずつオープンになってるみたいです。そこは魔王様のおかげですね」
魔王「そっか。ハーピーちゃんの望む世界に近づけて、本当によかったよ!」
側近「そうですね」
龍人「……話してたら昼になったな」
魔王「あ、本当だ。よっしゃーご飯だー!側近、ご飯食べに行こう!」
側近「すみません、俺にはハーピーが作ってくれた弁当がありますので」
魔王「そうだった……死ねばいいのに」
龍人「くたばればいいのに……」
側近「はいはい、勝手に言っててください」
815: 今日はここまで!:2011/11/23(水) 02:59:35 ID:UOzzvGRKcw
魔王「ちくしょー!側近の馬鹿!!」タッタッタ
龍人「覚えてろ、ちくしょう!!」タッタッタ
側近「行ったな。魔王様は女勇者にどうにかしてもらえばいいでしょうに」
側近「さて……ハーピーのお弁当だ」
側近「これを忘れるなんて……どうかしてたな、俺」
側近「ん……今日もうまいな。さすがハーピー」
側近「……いつもありがとうな、ハーピー」
側近「これからもよろしくな……」
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