初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。
※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891
763: 1:2011/11/20(日) 23:20:26 ID:UOzzvGRKcw
側近とハーピーの出会い
龍人「てめえ、この野郎!」
魔王「あ〜!痛い〜!」ポロポロ
側近「……何で龍人から足4の字固めかけられてるんですか?」
龍人「こいつ、俺の水ようかんを勝手に食いやがったんだよ!」
魔王「だって龍人のだって知らなかったんだもん〜」ポロポロ
側近「……魔王様、足4の字という技はひっくり返ると仕掛けた人物の方が痛くなるんですよ」
魔王「あ、そうか!側近、ちょっとひっくり返るの手伝って!」
龍人「ばっ……やめろぉ!」
側近「いきますよー、はい」ゴロン
龍人「ぐわあああああ!!」
ハーピー「あの……皆さん何をしてらっしゃるのですか?」
魔王「あ、ハーピーちゃん!」
側近「いや、魔王様と龍人で遊んでるだけだよ」
魔王「俺らは側近のおもちゃかよ!?」
龍人「いててててぇ!!ちょ、おま、いいから技を解けぇ!!」
764: 1:2011/11/20(日) 23:21:42 ID:UOzzvGRKcw
龍人「痛かったー……で、このべっぴんさんは誰だよ?」
ハーピー「べっぴんさんだなんて、そんな///」
魔王「この超絶に美しい女の子はハーピーちゃん!残念ながら側近の彼女だよ」
龍人「あー、こいつが……」
側近「お前、一時は人質にしたんじゃなかったのかよ?」
龍人「いや、あの時は人物特定および確保は部下に任せたからさあ」
側近「……もうちょい大胆に反逆すればよかったよ」
魔王「ハーピーちゃんは何で来たの?」
ハーピー「昨日側近がうちに泊まったんですよ。それで今朝、側近のお昼のお弁当を作ったんですけど、側近がお弁当を持ってくの忘れまして」
側近「え?……あ、本当だ」
魔王「それでお弁当を届けに来てくれたんだね。……側近爆発しろよ」
龍人「ちっ!あの時殺してりゃよかったぜ……」
側近「嫉妬しないでください。特に最近の魔王様にだけは言われたくないです!」
765: 1:2011/11/20(日) 23:22:53 ID:UOzzvGRKcw
ハーピー「側近、おいしくできたかわからないけど……頑張ってつくったから食べてみて!」
側近「馬鹿だなあ、ハーピーがつくった料理がおいしくないわけないだろ?」
ハーピー「側近……ありがとう///」
側近「わざわざありがとな。じゃあ俺は仕事頑張るから」
ハーピー「うん、頑張ってね!……皆さん、突然お邪魔して申し訳ございませんでした。それでは失礼します」
魔王「じゃあねー!!」
龍人「……行ったなあ」
魔王「……側近様」
側近「何ですか、様とかつけちゃって」
魔王「一口、一口でいいのでハーピーちゃんの料理を食べさせてもらえないでしょうか!?」
側近「嫌ですよ!魔王様は女勇者に頼めばいいでしょう!」
魔王「うるさい!女の子が男のために作った料理はすべからく素晴らしいんだよ!」
龍人「ほんと仲良いよな、お前ら……ひとつ気になったんだけどよ」
側近「何だよ?」
龍人「お前ってあの女とどうやって知り合ったんだよ?」
766: 1:2011/11/20(日) 23:23:32 ID:UOzzvGRKcw
魔王「あ!それ俺も聞きたい!」
龍人「なんだ、お前も知らなかったのかよ?」
側近「え〜……それ話さないと駄目ですか?」
魔王「この魔王が直々に命令しているのだぞ!それを聞き入れぬと申すか!」
側近「いや、そんな急にキャラつくられても……わかりましたよ。語ればいいんでしょう?」
魔王「わーい!なるべくハーピーちゃん中心に頼むね!」
側近「まったく……そうですね、あれは魔王様に仕えて間もない時のことでした……」
767: 1:2011/11/20(日) 23:24:54 ID:UOzzvGRKcw
側近(こいつが実力で魔王の座を勝ち取ってから数日経ったが……)
魔王「スタンめ!ロザリーさんを愚弄しやがってぇ……許さんぞ!」
側近(人間界への侵攻を禁ずるって宣言してからずーっとゲームしてる……)
側近「……魔王様」
魔王「何よー、側近?」
側近「魔王様が人間界への侵攻を禁ずる、と魔界全土へ宣言してから、魔界が混乱に満ちています」
側近「魔物達の多くは人間との共存を望まず、各地で暴動が起こっている模様です。対処は如何しましょう?」
魔王「マジですか!?それはいけないね……俺も後で対処に向かうから、とりあえずは城の皆で対処に向かっててよ」
側近「……魔王様、言わせていただきますが、俺も魔王様の方針には賛成しかねます」
側近「魔王様の考え方は魔物として異端です。魔王様の実力は認めますが、その考え方がやがてご自身を滅ぼすかもしれませんよ?」
魔王「その時はその時だよ。俺の命をかけてでも目指したい、素晴らしい世界を見据えてんの、俺は」
側近「馬鹿馬鹿しい……」ボソッ
魔王「ん?何か言った?」
側近「……いえ。では対処に向かいます」
768: 1:2011/11/20(日) 23:26:03 ID:UOzzvGRKcw
ドラゴン「あ!側近様!魔界のあちこちで暴動が起きて大変です!」
側近「わかっている。……当たり前だ、人間との共存なぞ謳われてはな」
ゾンビ「これはちょっと各地で暴動を押さえないとやばいですよ。城の者フル出動させましょうか?」
側近「いや、それだと城の守りが薄くなる。今回の魔王の発表で革命を考えてる魔物も多いはずだ。今城の警備を弱めるのはまずい」
ドラゴン「じゃあどうするんですか?魔界全土で暴動カーニバルですよ?城の者で一丸になって当たらないと解決は難しいかと」
側近「俺がいるだろう」
ゾンビ「え?」
側近「俺が一人で各地を回る。魔界は強き者が全てだと教えてやる……」
ドラゴン「いやいやいや!魔界全土の暴動を一人で解決なんて!」
側近「1週間で事足りる」
ゾンビ「ええ〜……マジっすか」
側近「あの魔王のことだ。ゲームが終わったら自分も向かうとか言い出すだろうが、絶対に出させるなよ。あれでもうちの大将だ」
側近「そこらの魔物の暴動など、俺だけでどうにかする。お前らは城の守備に徹しろ。……では行ってくる」シュンッ
ドラゴン「あ……行っちゃった」
769: 1:2011/11/20(日) 23:27:09 ID:UOzzvGRKcw
雑魚1「ひゃっはー!」
雑魚2「ひーはー!」
善良魔物「ひいい!誰か……誰か助けて!」
雑魚3「無駄だ!助けなんて来ねえよ!」
雑魚4「恨むんならてめえの実力不足と、人間と共存するとか言いだした気違い魔王を恨むんだな!」
側近「……そこまでだ」
雑魚1「ああん!?なんじゃい色男!?」
側近「魔王への明確な敵意……ほっとくわけにはいかないからな」
雑魚2「ああ!?てめえ、この人数差で勝てると」
側近「はあっ!」スパーン
善良魔物「ひっ!?」
雑魚共「」
側近「……恨むならお前の実力不足を恨むんだな」
善良魔物「こ、殺っ……おええ!」ベチャベチャ
側近「……お前も魔物ならば、戦って生き残ってみせろよ。弱い者が生を勝ち取れると思うな」
善良魔物「おえ……うう……」
側近「……俺は行くぞ」ザッザッザッ
770: 1:2011/11/20(日) 23:28:13 ID:UOzzvGRKcw
側近が暴動の鎮圧を始めてから数日、その成果は目に見えて表れていた。
各地での暴動が収まるにつれ、たった一人で魔物達を倒す側近の名も有名になっていった。
側近「……」ザッザッザッ
「聞いたか?各地で暴動を起こした魔物達が惨殺されてるってよ」
「側近っていったか。すげえ実力の持ち主みたいだな」
「なんでそいつ魔王になってねえんだよ?」
「新しく就いたあの魔王はその側近より強いってことじゃねえの?」
「それがなんで人間との共存なんか目指しちゃうかねえ……」
「その側近ってのは暴動者を殺す辺り、まだ俺ら寄りの思考だと思うけど」
「魔王に抗って、本来の魔界を取り戻す気はないのかねえ?」
側近「……」ピタッ
側近(俺だって……実力世界に戻すべきだと考えてるさ)
側近(だが、俺はあいつに負けた)
側近(魔界は実力が全てだ……だから俺はあいつに従う)
側近(従うけど……こんな世界は本当に正解なんだろうか?)
側近(弱者とわかりあって、それが何になるというんだ……)
側近「……この地域を制圧すれば、だいぶ落ち着くだろうな」ザッザッザッ
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