初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。
※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891
676: 1:2011/11/7(月) 02:55:18 ID:eWaKiw9z.2
龍人「はあ……はあ……」
ウィッチ「さて……長らく苦しめてやったわけだけど」
オーク「そろそろフィニッシュでいいか」
ゴブリン「くだらねえプライドのせいで死ぬんだよ、お前は!」
子゙ーレム「やだあ!死なないで!死なないでよ、龍人!」
龍人「……へへ、ここで終わりか……」
ウィッチ「そうよ。あなたの命はここで終わり……」
龍人「バーカ。てめえらの悪事がここで終わりってんだよ」
ウィッチ「……へ?」
側近「……はあっ!」ツルギスパーン
魔王「制裁パーンチ!」メキィッボキボキ
オーブリン「「ぎゃあああああ!?」」
ウィッチ「!?」
側近「ここにいたか……」
魔王「ああん!綺麗なお姉さんだ!やっほー!」
677: 1:2011/11/7(月) 02:56:04 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「ど……どうしてここが?魔王達も龍人と同じように推理を?」
龍人「いーや、そこのアホ魔王はゾンビの話をろくに聞かずに走ってった」
龍人「側近はそもそもゾンビの話を聞いてない。推理は無理だろ」
ウィッチ「じゃあなんで……」
龍人「俺が呼んだんだよ。正確に言えばお前がな」
ウィッチ「私が呼んだ……?」
龍人「……大事なガキが消えた時に、森が燃えて煙出てんだ。確認するだろ、普通」
ウィッチ「……ああああああ!!」
龍人「低級移動魔法しか使えないお前が扱える攻撃魔法は低級の炎くらいと思ってな。居場所を示すには申し分ないだろ」
龍人「挑発に乗ってくれてありがとな。おかげで強力な助っ人を呼べたぜ」
ウィッチ「あ……ああ……」
魔王「えーっと……綺麗なお姉さん」
ウィッチ「ひいい!!た、助けて!殺さないで!!」
側近「お前が女性である限り、うちの魔王様は手出ししないよ、安心しろ」
魔王「そういうこと!可愛いは正義!」
ウィッチ「も、もうこのようなことはしませんから……」ポロポロ
側近「……ダメだこりゃ」
678: 1:2011/11/7(月) 02:56:40 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……とりあえず側近は消火活動をお願い」
側近「わかりました。水系の魔法でどうにかします」
魔王「で、綺麗なお姉さん」
龍人「そいつウィッチっていうみたいだぞ」
魔王「ウィッチちゃんね!一生忘れないよ!」
魔王「……ウィッチちゃん、いくらウィッチちゃんが綺麗で可愛くて、四つん這いになるからその上に座ってほしい美貌の持ち主でも、やっていいことと悪いことがあるんだよ」
魔王「いくら目的があるからって、誰かを犠牲にするような真似はしちゃいけないよ。ましてや、子ども達の輝く未来を奪っちゃだめだよ」
魔王「……俺が和平派なのは、皆と楽しい瞬間を共有したいからなんだ。子ども達の未来、共に笑える空間……もちろんウィッチちゃんも楽しく笑える世界を目指すよ」
魔王「……今から言うのはゲームの引用で、しかも記憶だけで言ってるから細部は違うかもだけど、言うね」
魔王「誰もが仲良くしなきゃいけないとは言わない。むかついて嫌いな奴だっている。でも……そこにいることをお互いに許し合えればいいんだと思うよ」
魔王「……人間を嫌う戦争派の魔物達だって、俺の目指す共存の世界に居場所はあるよ。人間が嫌いでも、俺の目指す世界から弾いたりしないよ」
魔王「だからさ、誰かを犠牲にして、争いを起こしてまで人間を否定しないでほしいんだ。人間は嫌いなままでいい。だけど人間を許して、そこにいることを受け入れてほしい」
ウィッチ「……わ、わかりました……争いは……起こしません……」
魔王「わかってくれてありがとう、ウィッチちゃん!よかったら、いまから仰向けになるから俺の顔を踏みにじって……」
側近「はいはい、変態行為を強いるのはそこまでにしましょう。……戦争の意思がないなら子どもを返してもらおうか」
679: 1:2011/11/7(月) 02:57:29 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……側近、もう消火終わったん?」
側近「はい。……さあ子どもを放すんだ」
ウィッチ「は、はい……」スッ
子゙ーレム「うああああ!龍人んんんん!」ダキッ
龍人「いてえええ!……バカ野郎!俺今怪我してんだぞ!抱きつくんじゃねぇ!!」
魔王「……とりあえず子゙ーレムも返してもらったし、その二人を回復するね。はい」ホワーン
オーク「……っぷはあ!はあ……はあ……!!」
ゴブリン「し……死ぬかと思った……!!」
魔王「これに懲りたら、もう悪だくみはしないでね!……また何か企てたら、その時はお仕置きだよ?」
ウィッチ「ひいいいい!!ぜ、絶対に企てません!!」
魔王「なら、反省して帰ろう!ほら、レッツゴー!」
3人「ひいいいいいい!!」ピュー
魔王「……これで本当に反省して、次からは仲良くできたらいいなあ」
側近「……魔王様、お仕置きって具体的には何をなさるつもりでしたか?」
魔王「ん?反省文書いてもらおうかなって」
側近「……つくづく平和ですよね、魔王様の頭の中って」
680: 1:2011/11/7(月) 02:58:06 ID:eWaKiw9z.2
魔王「次は龍人を回復するよー。ほい」ホワーン
龍人「ふう……正直きつかったな」
子゙ーレム「よかったね!龍人!」
子゙ーレム「……ごめんね、龍人。僕のせいでこんなに……」
龍人「バーカ。俺が傷ついたのはあいつらのせいだろ。何でも自分が悪いで片づけんじゃねーよ」
子゙ーレム「……龍人が助けてくれたおかげで、怖い目に合わずにすんだよ!」
龍人「助けたのはクソ魔王と側近じゃねえか。何勘違い……」
子゙ーレム「ううん、龍人が助けてくれたんだよ!ありがとう!!」
龍人「えっ」
子゙ーレム「最初は怖い人だと思ってたけど、本当は優しいんだよね!龍人は僕のヒーローだよ!ありがとう!」
……なんだ?この気持ち。
なんでこんな……ああ、そうか。俺は……
681: 1:2011/11/7(月) 02:58:41 ID:eWaKiw9z.2
生まれながら膨大な魔力を誇って生まれた俺は、大人達から気味悪がれ、親しく接してもらえなかった。
そんな空気を子どもは敏感に読み取って、俺へのいじめを開始した。
我慢して、でも我慢できなくなって、それで反撃したらこの膨大な魔力が子どもに大怪我させちまって、いよいよ俺は嫌われ者になった。
少し成長した頃、その時の魔王が引退するという噂が広まっていた。
話し込む龍人族の面々。話を盗み聞いて、俺は魔界は実力こそが全てだと知った。
……この魔力を利用して、俺が魔王になって、龍人族の権威を確たる物にすれば、皆は俺を認めてくれるかな。……俺の目標がその時生まれた。
まずは里の皆に実力を示すんだって、俺は里の実力者に決闘を申し込んだ。
ほとんどが拒否してたけど、魔王になりたいって気持ちの下、俺は無理やり戦って勝っていった。
それによってますます嫌われた。当たり前だ。でも、俺の真意が伝わって、龍人族のために行動できれば皆も俺を……そんなことを信じて戦いに明け暮れた。
そんな中、決闘を申し込んだ奴の中で、俺を酷く中傷する奴が現れた。ボロクソ言われるのは慣れてた、気にはならなかった。
だが、その矛先が俺の家族になった瞬間、俺はキレた。……今思えば、生まれたばかりの俺を見捨てるようなクソ親なのにな。家族という唯一の繋がりが、俺の中で特別な存在にしてたのかもしれない。
……気付けば魔力を全て解放し、俺はそいつを殺してた。
事がばれて、俺は龍人族の者から罵られ、里から追い出された。罵ってた奴らの中には両親もいたなー。お前のせいで私達はー、みたいなこと言ってたと思う。
その辺からもう龍人族のことはどうでもよくなって、俺は強い者が認められる世界を目指し始めたんだった。
でも、それも幻だった。今まで忘れてた、昔からの俺の目標ってやつは……
682: 1:2011/11/7(月) 02:59:34 ID:eWaKiw9z.2
子゙ーレム「……龍人?何で泣いてるの?」
龍人「うっぐ……ひくっ……」ポロポロ
そうだ、俺はただ誰かに認めてほしかったんだ。
誰かと笑いあってみたかったんだ。
誰かと些細なことで喧嘩して、あとで互いに謝ったりしたかったんだ。
何の懸念もなく、恥ずかしげもなく「ありがとう」と伝えられるような……大切な存在がほしかったんだ。
子゙ーレム「どうしたの?体がどこか痛むの?」
龍人「うぐっ……子゙ーレム、ありがど……ありがどう……」ポロポロ
子゙ーレム「な、なんで龍人がお礼を言うの?ねえ、どこが痛いの?」
魔王「んっふっふー。子゙ーレム、龍人は今、心が痛いんだよ」
側近「……うまいこと言ったつもりですか?」
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