初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。
※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891
659: 1:2011/11/7(月) 02:43:41 ID:eWaKiw9z.2
その頃、死霊鉱山付近にて
ウィッチ「作戦失敗ってどういうことよ!」
ゴブリン「うるせえな!化け物じみたゴーレムの群れに突っ込んで生還したんだぞ!」
オーク「それだけでも褒めろってんだよ!」
ウィッチ「うるさいわね!失敗して褒められるわけないじゃない!」
ウィッチ「せっかく私が人質作戦という完璧な作戦を考えてあげたのに……」
オーク「……つーか、ゴーレム族の長の子ども、いなかったよな?」
ゴブリン「ああ、いなかった」
ウィッチ「嘘?そんなはずは……あっ!」
オーク「あ?」
ウィッチ「そういえば、子どもを魔王城に預けたって、噂で聞いたような……」
ゴブリン「……おい」
オーク「おい……」
ウィッチ「ご、ごめんって!謝るから、その腕を下ろして!」
660: 1:2011/11/7(月) 02:44:08 ID:eWaKiw9z.2
オーク「もう……結局どうするんだよ?」
ウィッチ「戦闘力で劣る私達がまともにやりあって勝てるわけないわ。人質作戦はやっぱり成功させないと」
ゴブリン「でも子どもって魔王城にいるんだろ?魔王とか、より無理ゲーになってるじゃねえか」
オーク「側近がいて、トップ2のせいで目立たないけどドラゴンだって強敵だ。俺らの勝てる相手じゃないぞ」
ウィッチ「……私達は魔王に勝とうとしてるんじゃない、子どもをさらおうとしてるのよ。それは好機をつかめばいけるかもしれないわ」
オーク「やるしかないのか……」
ウィッチ「そうよ!人間なんかとの共存の必要はない!戦争派を増やして、革命を成功させないと時代は戻せないわ!」
ウィッチ「そのためには強いゴーレムの協力は必須!だからこうして戦争派の種族が手を取り合ったのよ!」
ゴブリン「戦闘タイプのゴブリン族にオーク族……」
ウィッチ「そこに、私達魔女の知力を足して!」
オーク「争いの時代、魔物の本来のスタイルを取り戻そうってわけだな」
ウィッチ「さあ、魔王城に行くわよ!」
661: 1:2011/11/7(月) 02:44:33 ID:eWaKiw9z.2
翌日
子゙ーレム「わーい♪」
魔王「龍人、なんだかんだで今日もゲームするんだねwww」
龍人「……うっせーよ」
側近「その前に何で俺まで巻き込んでるか説明してもらえます?」
ウィッチ(死ぬ気で城に忍び込んでみたけど……)←天井裏待機中
オーク(考え得る限り、最高級の地獄絵図じゃねえか!)
ゴブリン(何で龍人までいるんだよ!何この最強で最凶なメンバー!?)
ウィッチ(最悪……もう終わってるじゃない、私達……)
オーク(諦めるなって!要はあの子どもを拉致ればいいんだろ!?)
ウィッチ(……急にあの3人が退室するような状況になればいいんだけど)
ゴブリン(でも、そんな都合のいい展開なんて起こるだろうか……)
662: 1:2011/11/7(月) 02:45:18 ID:eWaKiw9z.2
ドラゴン「側近様、人間界より勇者が来ましたけど」
側近「え?……ああ、人間界巡りの件だな。今行く」
魔王「えー何々?人間界回るの?」
側近「……魔王様が現在の魔界の姿勢を知ってもらうべく演説するんでしょうが」
魔王「ああ、はいはい。その打ち合わせね。頑張って!」
側近「本来は魔王様が頑張るべきでしょ……行ってきます」
龍人「行ったなー、仕事熱心なこったな」
魔王「それよか喉渇いたよー。ジュース取ってくるから龍人ついてきてよ」
龍人「てめえだけで行けばいいだろうが!」
魔王「皆の分のコップとか、一人じゃ持ち切れないよ!いいからついてきてって!」
龍人「……ちっ!おら、さっさと行くぞ!」
魔王「うん!……ゾンビー!
ゾンビ「魔王様、呼びましたか?」
魔王「うん。ゾンビちょっと子゙ーレムと一緒に部屋で待っててよ」
ゾンビ「わかりました」
龍人「おい、ゾンビいるならゾンビと行きゃいいだろうが!」
魔王「いや、ゾンビだと腕もげるから……」
663: 1:2011/11/7(月) 02:46:02 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ(……行っちゃった)
ゴブリン(なんつーご都合主義……)
オーク(ただ、これはマジでチャンスだぞ!)
ゴブリン(ああ……ゾンビ一体なら俺らでどうにかなる!)
ウィッチ(……今しかないようね)
ゾンビ「じゃあ俺とゲームして待ってようねー」ポロッ
子゙ーレム「あ、ゾンビ、右腕落ちたよ」
ゾンビ「あ、本当だね……」
ゴブリン「チェストー!!」テンジョウバコーン
子゙ーレム「!?」
オーク「おりゃああ!!」ドカッバキッ
ゾンビ「ぎゃあああ!!」ボロボロ
子゙ーレム「え?え?」
ウィッチ「よし!この子を移動魔法で飛ばすよ!」
ゴブリン「よし、やっちまえ!」
子゙ーレム「え?お姉さん、誰……」シュンッ
664: 1:2011/11/7(月) 02:46:40 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「よし!移動魔法成功!」
オーク「……え?俺らは?」
ウィッチ「バカね、私が複数人を運べるほど強い移動魔法を使えると思って?」
ゴブリン「……え?じゃあ……」
ウィッチ「走って逃げるわよー!」ダッ
オーク「マジかよ、大丈夫かよ!?」ダッ
ゴブリン「大丈夫じゃなくても逃げるしかねえよ!くそ!」ダッ
ゾンビ「うう……まずいですよ、魔王様……はやく戻ってくださーい……」
ウィッチ「ぜえ……ぜえ……な、なんとか逃げれたわね……」
オーク「うっ……吐きそう……」
ゴブリン「で……子どもはどこよ?」
ウィッチ「確かこの辺に飛ばして……いた!」
子゙ーレム「……」ビクビク
ウィッチ「逃げなかったのね、いい子ね。さーて……」
オーク「戦争への架け橋になってもらおうか!」
子゙ーレム(た、助けて……)ビクビク
665: 1:2011/11/7(月) 02:47:16 ID:eWaKiw9z.2
龍人「迷いすぎだろ、てめえ!いいじゃねーか、ジュースなんざ適当で!」
魔王「だからってお酒はダメでしょ!何お酒飲ませようとしてんの!?」
龍人「飲みやすいように梅酒にしてやろうって提案したじゃねーか!」
魔王「子どもがいるから!お酒は20になってからでしょ!」
龍人「ったく……戻ったぞー」
魔王「……え?ゾンビ、何で道化のバギーみたいにバラバラになってんの?」
龍人「ていうか、あのガキはどこだ!?おい、何があった!?」
ゾンビ「ま、魔王様……子゙ーレムがさらわれました……」
魔王「えっ!?」
ゾンビ「おそらく……ゴーレム族と敵対してる連合軍の者かと……」
魔王「え、えらいこっちゃ!ゾンビ、敵の特徴は!?」
ゾンビ「えっと……オーク族の男、ゴブリン族の男、あと魔女の若い女の三人組でした」
魔王「うわ、女の子いるんだ、踏まれたい!……じゃなくて、犯人グループ探さなきゃ!」
ゾンビ「すみません、俺が不甲斐ないばかりに……」
魔王「ううん、この場から離れた俺が悪いよ、気にしないで!」
龍人「割とマジでお前が悪いよな」
魔王「うっさいよ!」
666: 1:2011/11/7(月) 02:47:50 ID:eWaKiw9z.2
魔王「とにかく犯人を探さなきゃ!俺こっち方面探すから、龍人はそっち方面探してくれ!」ダッ
ゾンビ「悪い……俺はパーツもげただけで大丈夫だから、あの子を……」
龍人「……」
ゾンビ「……龍人?」
龍人(助けるかよ……これで戦争派が優位に立てば、実力が全ての魔界に戻るかもしれねえんだ)
龍人(だいたいあのガキには迷惑してたんだ。俺の邪魔ばかりしやがって)
龍人(くそむかつくガキは戦争派の道具になって、ゴーレム族も脅せて戦争派に入れられる)
龍人(情勢を戦争派に持ってかれたらあのバカ魔王だってきついだろ)
龍人(……ほらな、いいことだらけじゃねえか。なら俺の取るべき行動はひとつだろ?)
龍人(それが正解、それが俺のやりたいことだ。なあ、そうだろう?俺よ)
龍人(それが俺の正解……なんだよな?)
龍人(……)
龍人「……おい、ゾンビ」
667: 1:2011/11/7(月) 02:48:21 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「ほら、きりきり歩いて!」
子゙ーレム「うう……助けてよ……」
オーク「助けはこない。俺達だってある程度考えて行動してるんだ。見つからないよう工夫はしてる」
ゴブリン「安心しろ、殺しはしない。人質は無事だから意味があるって蔵馬が言ってた」
ウィッチ「その代わり、あなたの仲間には苦しんでもらうつもりだけどねー」
子゙ーレム「うう……龍人……龍人〜……」
オーク「だから助けは来ねえって」
ゴブリン「そもそも龍人って戦争派じゃねえか。魔王と一緒にいてびびったけど……よくよく考えたら仲間じゃないか」
ウィッチ「むしろ龍人が来たら仲間に誘ったり、なーんて」
龍人「……お望み通り来てやったぜぇ」
ウィッチ「っ!!!!」
子゙ーレム「龍人!」パアア
オーク「ど、どどどど、どどど、どどうしてここが!?」
龍人「残念だなあ、俺だって悪知恵は働くんだよ」
668: 1:2011/11/7(月) 02:49:11 ID:eWaKiw9z.2
龍人「ゾンビから犯人の様子を聞いてピンときた」
龍人「移動魔法の際にガキだけ飛ばして自分達は走って逃げたってなあ」
龍人「一人しか飛ばせないことを考えると犯人グループは大した使い手ではない……飛ばせて精々1kmくらいだろ」
龍人「そんな距離じゃてめえらのアジトまでは飛ばせねえ……ならガキをどこかに隠すよう飛ばすはずだ」
龍人「かといって、ガキを一人にしてる間に行動される可能性もある」
龍人「更には、城の中に隠す度胸もないと容易に想像できる。お前らは一刻も早く城から逃げたかったはずだ」
龍人「城から1km前後の距離で、ガキが多少動いても誰かに見つからず、お前らも隠れながら逃亡が図れる場所……」
龍人「それは森だ!城の門前に広がるこの森こそ、ガキもお前らも隠す天然の隠し蓑だったんだよ!」
龍人「それも林道やけもの道でなく、道とも呼べない場所だけ通って追手をやり過ごすつもりだったようだが」
龍人「森だと高ぁ括って探しゃぁわかりやすかったぜ。てめえら3人が林道からそれた場所を通った痕跡はな」
ウィッチ「なんという推理力……」
669: 1:2011/11/7(月) 02:49:45 ID:eWaKiw9z.2
オーク「……ま、まあでもよ、お前は戦争派、つまり俺達の味方だろ?」
ゴブリン「俺達と一緒に争いの魔界を取り戻そうぜ!」
龍人「……」
ウィッチ「……龍人?えっと……龍人さん?」
龍人「うっせえよ……」
オーク「え……」
龍人「俺はそのガキのお守を任されてんだよ。……さっさと返しやがれぇ!!」
ウィッチ「ひいいい!?」
子゙ーレム「龍人……」ジーン
ゴブリン「もうダメだ……おしまいだあ……」
ウィッチ「何べジータみたいなこと言ってるのよ!ほ、ほら!誰かあいつ倒しなさいよ!」
オーク「……俺がやるよ」
ゴブリン「……だったら俺がやるよ」
ウィッチ「……じゃあ私がやるわよ」
オーブリン「「どうぞどうぞ」」
ウィッチ「どうぞ、じゃないわよ!何よ!女の私に戦わせる気!?」
龍人「おい……コントかましてんじゃねえぞぉ」
670: 1:2011/11/7(月) 02:50:36 ID:eWaKiw9z.2
オーク「くそ……こうなりゃ当たって砕けろだああああ!!」
叫びながら、オークは龍人へと向かって突っ込んだ。
咄嗟に龍人は地形を確認する。ここは森の中で、草木に囲まれている。つまり、ろくに足場は確保できない。
そしてそれは大きな回避行動をとれないことを意味する。
そこで龍人は突っ込むオークに対してジャブとストレート、つまりワンツーで先手を取った。
するとオークはどうしただろうか。龍人の思惑通り、彼は屈んだのだった。
草木の影響で左右に回避はできない、突っ込んだ勢いで今更後退はできない、つまり彼には屈んでかわす選択肢しかなかった。
そしてそこを龍人は見逃さない。中腰になってるオーク目掛けて、渾身の右ミドルキックを放った。
しかし、そこで龍人に誤算が生じた。渾身の右ミドルを、いとも簡単にキャッチされたのだ。
671: 1:2011/11/7(月) 02:51:23 ID:eWaKiw9z.2
オークの左脇に挟まれた龍人の右足。この状況を打開しようと力を込めるも、びくともしない。
逆にオークは綱引きのようにその足を引っ張り、龍人の体を引き寄せた。
左足一本で体を支えてる状態の龍人に、その力に抗う術はなく、引っ張られるままに宙に浮いた。
その瞬間、
「うおおおお!!」
乱暴に振り抜いたオークの左腕が龍人を襲った。有り体に言えばラリアットである。
体ごと左腕を側頭部にぶつけられ、空中にいた龍人の体はぐるりと回転した。
ひねりを自ら加えたことによって、受け身を取りつつ背面から地に落ちた龍人。
受け身に成功したとは言え、頭部のダメージは計り知れない。しばらく地に伏せたままうずくまるしかなかった。
672: 1:2011/11/7(月) 02:51:53 ID:eWaKiw9z.2
龍人「ぐっ……うぅ……」
オーク「……あ、あれ?なんか善戦できてるっぽいぞ?」
ゴブリン「嘘だろ……側近を負かした、あの龍人だぞ?」
ウィッチ「どうして……?オーク程度ならボロ雑巾のように殺されるはずなのに……」
オーク「おいコラ、味方だろてめえ」
子゙ーレム「龍人、逃げて!龍人、今力出せないんでしょ!?だったら勝てないよ!」
ウィッチ「はっはーん……そういうこと」ニヤリ
龍人「ちっ……あのガキ、余計なことを……」
ゴブリン「だったら俺達にも勝機があるってことだな」
オーク「魔王や側近が来ないうちにこいつを片づけて逃げるとしようか!」
龍人「……くそが」
673: 1:2011/11/7(月) 02:52:49 ID:eWaKiw9z.2
その後、龍人は一方的にやられた。
天性の戦闘センスはそのままでも、魔王の封印術により身体能力は一般人レベルまで落ちている。
そのような状態で、低級とはいえ魔物2体を相手にまともに戦えるはずもなく、暴力に身を晒し続けた。
「無駄よ、さっさと諦めなさい!」
戦闘中、そのようなことをウィッチから言われた。
確かにその通りだ。龍人はそう思っていた。
現状でこの不利は覆せない。そんな状態で耐え忍んでも命を削るだけである。
仮に覆せても、だから何だというのだろう。自分には関係ないゴーレム族の子どもが助かる、それだけである。
だったらもう犯人共を見逃して自分を守ればいいじゃないか。どう考えてもそれが真理で、自分が選ぶべき選択肢……そう思っていた。
しかし、それらに矛盾するように、まったく別の考えも存在していた。
自分が不利だからって、諦めたら子゙ーレムはどうなる?その命は悪意に利用され、今の世が混乱に近づく。
そうなれば、もうあの日常には戻れなくなる。ならば諦めるわけにはいかない、絶対に。
そのような、先ほどとは真逆の考えも抱いていた。
矛盾する思考の板挟みに苛まれながら、龍人が選んだ行動は……
「……誰が諦めるかよ。ガキは絶対に返してもらう!」
674: 1:2011/11/7(月) 02:53:44 ID:eWaKiw9z.2
「……あっそ。だったらここで死ぬがいいわ!」
ウィッチの号令でオーク達の攻撃が激しさを増す。
それにより龍人の体は更に傷ついていった。
そんな状態の中、何を思ったのか、龍人は目前の魔物2体に対して挑発を繰り広げた。
「……へっ、いまや一般人レベルの俺でさえさっさと殺せないとはな。この魔界にこれほど使えないクズがいたなんてなぁ」
単純な魔物2体はそれによって怒り狂った。怒りによって攻撃を大振りにさせて、回避を試みたのだろうか。
しかしそれは一般人と魔物の身体能力差が許さない。結局、攻撃力が増した攻撃を受ける羽目になっただけだ。
だが、それでも龍人は挑発をやめない。それどころか挑発の矛先はウィッチにすら向いた。
龍人「そこのババアはいつまで見てるだけなんだよ?」
ウィッチ「バッ……!?し、失礼ね!私は(人間年齢に換算して)まだ20代前半よ!」
龍人「この龍人を殺せるチャンスだ。ババアの糞ほど役に立たねえ攻撃魔法を活かす人生最後の好機じゃねえのか?」
ウィッチ「こ……この……」プルプル
龍人「ああ、悪い。体調が優れないのか。腰も痛けりゃ、加齢臭で鼻も曲がる。そりゃ気分悪くなって戦闘見学も仕方な……」
675: 1:2011/11/7(月) 02:54:29 ID:eWaKiw9z.2
龍人が言い切る前に、低級炎魔法が彼を襲った。言うまでもなくウィッチがキレて放ったものである。
低級と言えど、現在は一般人レベルの龍人には脅威の威力だ。その一撃を喰らわぬように、彼は倒れ込むように必死に回避した。
龍人がよけたことで炎魔法は草木に命中、ほどなくして森は炎に包まれた。
ウィッチ「あーら、散々バカにしてくれた割には、惨めなよけかたね?もっとカッコよく対処してくれるのかと思ったー」
龍人「うっせーよ。回避は回避だ。俺達は劇を演じてんじゃねえ。大事なのは見た目じゃなく結果だ」
ウィッチ「ふーん……じゃあその結果すらも惨めな物にしてあげるわ。オーク!ゴブリン!」
ゴブリン「わかってるよ、ウィッチ」
オーク「こいつは調子に乗りすぎた。となれば、たっぷり苦しめて殺さねえとなあ……」
子゙ーレム「うう……龍人……」ポロポロ
676: 1:2011/11/7(月) 02:55:18 ID:eWaKiw9z.2
龍人「はあ……はあ……」
ウィッチ「さて……長らく苦しめてやったわけだけど」
オーク「そろそろフィニッシュでいいか」
ゴブリン「くだらねえプライドのせいで死ぬんだよ、お前は!」
子゙ーレム「やだあ!死なないで!死なないでよ、龍人!」
龍人「……へへ、ここで終わりか……」
ウィッチ「そうよ。あなたの命はここで終わり……」
龍人「バーカ。てめえらの悪事がここで終わりってんだよ」
ウィッチ「……へ?」
側近「……はあっ!」ツルギスパーン
魔王「制裁パーンチ!」メキィッボキボキ
オーブリン「「ぎゃあああああ!?」」
ウィッチ「!?」
側近「ここにいたか……」
魔王「ああん!綺麗なお姉さんだ!やっほー!」
677: 1:2011/11/7(月) 02:56:04 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「ど……どうしてここが?魔王達も龍人と同じように推理を?」
龍人「いーや、そこのアホ魔王はゾンビの話をろくに聞かずに走ってった」
龍人「側近はそもそもゾンビの話を聞いてない。推理は無理だろ」
ウィッチ「じゃあなんで……」
龍人「俺が呼んだんだよ。正確に言えばお前がな」
ウィッチ「私が呼んだ……?」
龍人「……大事なガキが消えた時に、森が燃えて煙出てんだ。確認するだろ、普通」
ウィッチ「……ああああああ!!」
龍人「低級移動魔法しか使えないお前が扱える攻撃魔法は低級の炎くらいと思ってな。居場所を示すには申し分ないだろ」
龍人「挑発に乗ってくれてありがとな。おかげで強力な助っ人を呼べたぜ」
ウィッチ「あ……ああ……」
魔王「えーっと……綺麗なお姉さん」
ウィッチ「ひいい!!た、助けて!殺さないで!!」
側近「お前が女性である限り、うちの魔王様は手出ししないよ、安心しろ」
魔王「そういうこと!可愛いは正義!」
ウィッチ「も、もうこのようなことはしませんから……」ポロポロ
側近「……ダメだこりゃ」
678: 1:2011/11/7(月) 02:56:40 ID:eWaKiw9z.2
魔王「……とりあえず側近は消火活動をお願い」
側近「わかりました。水系の魔法でどうにかします」
魔王「で、綺麗なお姉さん」
龍人「そいつウィッチっていうみたいだぞ」
魔王「ウィッチちゃんね!一生忘れないよ!」
魔王「……ウィッチちゃん、いくらウィッチちゃんが綺麗で可愛くて、四つん這いになるからその上に座ってほしい美貌の持ち主でも、やっていいことと悪いことがあるんだよ」
魔王「いくら目的があるからって、誰かを犠牲にするような真似はしちゃいけないよ。ましてや、子ども達の輝く未来を奪っちゃだめだよ」
魔王「……俺が和平派なのは、皆と楽しい瞬間を共有したいからなんだ。子ども達の未来、共に笑える空間……もちろんウィッチちゃんも楽しく笑える世界を目指すよ」
魔王「……今から言うのはゲームの引用で、しかも記憶だけで言ってるから細部は違うかもだけど、言うね」
魔王「誰もが仲良くしなきゃいけないとは言わない。むかついて嫌いな奴だっている。でも……そこにいることをお互いに許し合えればいいんだと思うよ」
魔王「……人間を嫌う戦争派の魔物達だって、俺の目指す共存の世界に居場所はあるよ。人間が嫌いでも、俺の目指す世界から弾いたりしないよ」
魔王「だからさ、誰かを犠牲にして、争いを起こしてまで人間を否定しないでほしいんだ。人間は嫌いなままでいい。だけど人間を許して、そこにいることを受け入れてほしい」
ウィッチ「……わ、わかりました……争いは……起こしません……」
魔王「わかってくれてありがとう、ウィッチちゃん!よかったら、いまから仰向けになるから俺の顔を踏みにじって……」
側近「はいはい、変態行為を強いるのはそこまでにしましょう。……戦争の意思がないなら子どもを返してもらおうか」
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