初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。
※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891
651: 1:2011/11/7(月) 02:38:30 ID:eWaKiw9z.2
龍人「てめえ、この俺にガキのお守しろってかぁ!?」
龍人「てめえがやればいいだろ!普段ピコピコやってるだけなんだしよぉ!!」
龍人「だいたい何だよ子゙ーレムって!うまいこと言ったつもりか、コラ!!」
魔王「往生際悪いってー。ほらあ、この子怯えてるじゃんかー」
子゙ーレム「……」ビクビク
龍人「知ったことかよ!勝手にびびってろってんだよ!」
子゙ーレム「……」ジー
龍人「……」
子゙ーレム「……」ジー
龍人「ああもう、うぜえ!!とりあえず俺は自分の部屋に戻っから、てめえはついてこいや!」
子゙ーレム「っ!……う、うん」トテトテ
魔王「……あいつ、ツンデレの素質あるかもな」
652: 1:2011/11/7(月) 02:39:13 ID:eWaKiw9z.2
龍人「……ネタで名前につっこんじまったからもう知ってっけど、一応名前教えろや、ガキ」
子゙ーレム「……子゙ーレム」
龍人「子゙ーレムねえ……おい、とりあえず言っておくぞ」
子゙ーレム「う、うん」
龍人「とりあえず魔王の言うことを聞いてやってお前をここに置いてやる」
龍人「だがな、それだけだ。てめえの世話はやんねえ」
龍人「自分のことは自分でやりやがれ。わーったな?」
子゙ーレム「う、うん。……ねえ」
龍人「ああ?」
子゙ーレム「おなか減った……何か食べたい……」
龍人「俺の話聞いてたか!?自分のことは自分でやれや!」
龍人「腹減ってんなら自力で何かを……」
子゙ーレム「……」ジー
龍人「……あーもう、わーったよ!!何か買ってくるから待ってろ!」
子゙ーレム「っ!……う、うん」
653: 1:2011/11/7(月) 02:39:54 ID:eWaKiw9z.2
側近「……その傷、どうしたんだよ?」
龍人「コンビニまで買い物に行ったら魔物共から石投げられた」
側近「あー……まあお前は先の大戦で魔物も殺そうとした、いまや世界的大罪人だもんな」
龍人「くそ、力さえ封じられてなきゃよぉ……」
側近「ソフトさきいかなんか買ってきて……小腹でもすいたのか?」
龍人「今ゴーレム族のガキがいるだろ」
側近「……ああ、確かにこの城に匿うことになってたな」
龍人「そのガキが腹減ったってわめきやがるから、エサ買ってきてやっただけだよ」
側近「……子どもにイカってどうなんだろうな?」
龍人「ああ?よっちゃんイカならよかったってーのか?」
側近「イカ好きなのか、お前?イカにこだわりたいなら……せめてイカリングとかじゃないか?子どもならさ」
龍人「イカ馬鹿にしてんじゃねーよ!バターで炒めたらくそうめえだろうが!」
側近「いや、イカそのものを否定してるんじゃなくてだな、子ども相手ならケーキとかプリンとかが妥当じゃないのか?」
龍人「何を根拠に……」
側近「だって魔王様がそういうの好きだし」
龍人「……それを聞くと確かにそっちのが子ども向けって感じしてくんなぁ……」
654: 1:2011/11/7(月) 02:40:27 ID:eWaKiw9z.2
龍人「……ああもう鬱陶しい!てめえで買いに行かなかったのがわりいんだろ!イカで我慢してもらう!」ダダダ
側近「……行ったか。あいつが子守か……でも案外どうにかなりそうだな」
龍人「おら、ガキィ!買ってきてやったぞぉ」
子゙ーレム「おお、やったあ……」
龍人「ほれ、食いなぁ」
子゙ーレム「……何これ?」
龍人「ソフトさきいか。もうよ、おいしいとかの次元を越えて芸術の域だろ?」
子゙ーレム「……あんまり好きじゃない」
龍人「ああ!?てめえ、イカ否定しやがったなあ!」
子゙ーレム「だ、だってえ……」
龍人「くっそー!やっぱり買い行くんじゃなかったよ!!」
子゙ーレム「あの……」
龍人「ああ!?」
子゙ーレム「ごめん……なさい」
龍人「……ちっ!次はねえぞぉ」
655: 1:2011/11/7(月) 02:41:01 ID:eWaKiw9z.2
スライム「そうして龍人と子゙ーレムの共同生活はスタートしました」
ゾンビ「時には遊んで」
龍人「どこ隠れやがったぁ、ガキィ!?」
魔王「龍人ってかくれんぼ下手だねーwww」
側近「即座に見つかった魔王様がそう言いますか……」
スライム「時には学び」
子゙ーレム「龍人、この計算式教えて……」
龍人「ああ?こんなもん、ビューってやってグワってしてからドーンでいいんだよ」
子゙ーレム「わかんないよ……」
ゾンビ「時には対立し」
龍人「ざけんじゃねーぞ、小物ドラゴンが!」
ドラゴン「コモドドラゴンみたいに言うなよ!」
子゙ーレム「け、喧嘩よくない……」オロオロ
スライム「なんだかんだで日常をうまく過ごしてました」
656: 1:2011/11/7(月) 02:41:51 ID:eWaKiw9z.2
龍人「魔王ー、邪魔すっぞー」
魔王「おー、龍人。何ー?」
龍人「子゙ーレムがゲームやりたいんだと。てめえの貸せや」
魔王「いいよー。つーかさー、一緒にやろうよ」
子゙ーレム「僕もそれがいい……」
龍人「あっそ。じゃあ俺は先に戻って……」
魔王「何言ってんの?龍人も一緒にやろうよ」
子゙ーレム「僕もそれがいい……」
龍人「……ちっ!しゃーねーな、付き合ってやんよぉ」
魔王「よーし!じゃあ皆でスマブラやろう!」
子゙ーレム「あはははは!」
魔王「ああああ!!龍人が俺ばっかいじめるうう!!」ポロポロ
龍人「バーカ、雑魚に居場所はねーんだよwwww」
側近(子どもが3人……)
657: 1:2011/11/7(月) 02:42:32 ID:eWaKiw9z.2
魔王「もう、俺のネスが死ぬの何回目だよー!」ポロポロ
龍人「俺のキャプテンファルコンに死角はないんだよwww」
子゙ーレム「あはははは!楽しいなー」
魔王「……そんな風に笑えるんだね」
龍人「そうだよな。最初の頃は無愛想で……」
魔王「……違うよ。龍人、俺はお前のことを言ってるんだよ」
龍人「……あ?」
魔王「龍人が世界の支配を企んでた頃は、もっと邪悪に笑ってた」
魔王「でも今の心から楽しそうな笑顔……俺はその笑顔、好きだな」
龍人「……っ!!」
龍人「……バカじゃねーのか!?俺が楽しそうに笑う!?冗談は性癖だけにしろ、このクソ魔王が!!」
龍人「不愉快だ。俺は戻ってっぞぉ!!」ドアバーン
子゙ーレム「……ど、どうしたの、龍人?僕、悪いことした?」
魔王「大丈夫だよー。自分に素直になれてないだけだよー」
子゙ーレム「……?」
658: 1:2011/11/7(月) 02:43:13 ID:eWaKiw9z.2
龍人「はあ……はあ……」
龍人「何を考えてんだ、俺はぁ!?楽しそう……楽しそうだと!?」
龍人「馴れ合いの世界なんて、俺を拒絶した糞ったれの世界じゃねーか!」
龍人「似た者同士で馴れ合って、優れた才能を恐れ弾きだす……」
龍人「そんな世界が大嫌いで、理想郷をつくろうと立ち上がったんじゃねーのかよ、俺は!」
龍人「なのに……何でへらへら笑ってんだ、俺は……」
龍人「どうしちまったんだよ……どうしたいんだよ、俺は……」
龍人「……どうしたい?」
龍人「俺は……どうしたいんだったっけ……」
659: 1:2011/11/7(月) 02:43:41 ID:eWaKiw9z.2
その頃、死霊鉱山付近にて
ウィッチ「作戦失敗ってどういうことよ!」
ゴブリン「うるせえな!化け物じみたゴーレムの群れに突っ込んで生還したんだぞ!」
オーク「それだけでも褒めろってんだよ!」
ウィッチ「うるさいわね!失敗して褒められるわけないじゃない!」
ウィッチ「せっかく私が人質作戦という完璧な作戦を考えてあげたのに……」
オーク「……つーか、ゴーレム族の長の子ども、いなかったよな?」
ゴブリン「ああ、いなかった」
ウィッチ「嘘?そんなはずは……あっ!」
オーク「あ?」
ウィッチ「そういえば、子どもを魔王城に預けたって、噂で聞いたような……」
ゴブリン「……おい」
オーク「おい……」
ウィッチ「ご、ごめんって!謝るから、その腕を下ろして!」
660: 1:2011/11/7(月) 02:44:08 ID:eWaKiw9z.2
オーク「もう……結局どうするんだよ?」
ウィッチ「戦闘力で劣る私達がまともにやりあって勝てるわけないわ。人質作戦はやっぱり成功させないと」
ゴブリン「でも子どもって魔王城にいるんだろ?魔王とか、より無理ゲーになってるじゃねえか」
オーク「側近がいて、トップ2のせいで目立たないけどドラゴンだって強敵だ。俺らの勝てる相手じゃないぞ」
ウィッチ「……私達は魔王に勝とうとしてるんじゃない、子どもをさらおうとしてるのよ。それは好機をつかめばいけるかもしれないわ」
オーク「やるしかないのか……」
ウィッチ「そうよ!人間なんかとの共存の必要はない!戦争派を増やして、革命を成功させないと時代は戻せないわ!」
ウィッチ「そのためには強いゴーレムの協力は必須!だからこうして戦争派の種族が手を取り合ったのよ!」
ゴブリン「戦闘タイプのゴブリン族にオーク族……」
ウィッチ「そこに、私達魔女の知力を足して!」
オーク「争いの時代、魔物の本来のスタイルを取り戻そうってわけだな」
ウィッチ「さあ、魔王城に行くわよ!」
661: 1:2011/11/7(月) 02:44:33 ID:eWaKiw9z.2
翌日
子゙ーレム「わーい♪」
魔王「龍人、なんだかんだで今日もゲームするんだねwww」
龍人「……うっせーよ」
側近「その前に何で俺まで巻き込んでるか説明してもらえます?」
ウィッチ(死ぬ気で城に忍び込んでみたけど……)←天井裏待機中
オーク(考え得る限り、最高級の地獄絵図じゃねえか!)
ゴブリン(何で龍人までいるんだよ!何この最強で最凶なメンバー!?)
ウィッチ(最悪……もう終わってるじゃない、私達……)
オーク(諦めるなって!要はあの子どもを拉致ればいいんだろ!?)
ウィッチ(……急にあの3人が退室するような状況になればいいんだけど)
ゴブリン(でも、そんな都合のいい展開なんて起こるだろうか……)
662: 1:2011/11/7(月) 02:45:18 ID:eWaKiw9z.2
ドラゴン「側近様、人間界より勇者が来ましたけど」
側近「え?……ああ、人間界巡りの件だな。今行く」
魔王「えー何々?人間界回るの?」
側近「……魔王様が現在の魔界の姿勢を知ってもらうべく演説するんでしょうが」
魔王「ああ、はいはい。その打ち合わせね。頑張って!」
側近「本来は魔王様が頑張るべきでしょ……行ってきます」
龍人「行ったなー、仕事熱心なこったな」
魔王「それよか喉渇いたよー。ジュース取ってくるから龍人ついてきてよ」
龍人「てめえだけで行けばいいだろうが!」
魔王「皆の分のコップとか、一人じゃ持ち切れないよ!いいからついてきてって!」
龍人「……ちっ!おら、さっさと行くぞ!」
魔王「うん!……ゾンビー!
ゾンビ「魔王様、呼びましたか?」
魔王「うん。ゾンビちょっと子゙ーレムと一緒に部屋で待っててよ」
ゾンビ「わかりました」
龍人「おい、ゾンビいるならゾンビと行きゃいいだろうが!」
魔王「いや、ゾンビだと腕もげるから……」
663: 1:2011/11/7(月) 02:46:02 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ(……行っちゃった)
ゴブリン(なんつーご都合主義……)
オーク(ただ、これはマジでチャンスだぞ!)
ゴブリン(ああ……ゾンビ一体なら俺らでどうにかなる!)
ウィッチ(……今しかないようね)
ゾンビ「じゃあ俺とゲームして待ってようねー」ポロッ
子゙ーレム「あ、ゾンビ、右腕落ちたよ」
ゾンビ「あ、本当だね……」
ゴブリン「チェストー!!」テンジョウバコーン
子゙ーレム「!?」
オーク「おりゃああ!!」ドカッバキッ
ゾンビ「ぎゃあああ!!」ボロボロ
子゙ーレム「え?え?」
ウィッチ「よし!この子を移動魔法で飛ばすよ!」
ゴブリン「よし、やっちまえ!」
子゙ーレム「え?お姉さん、誰……」シュンッ
664: 1:2011/11/7(月) 02:46:40 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「よし!移動魔法成功!」
オーク「……え?俺らは?」
ウィッチ「バカね、私が複数人を運べるほど強い移動魔法を使えると思って?」
ゴブリン「……え?じゃあ……」
ウィッチ「走って逃げるわよー!」ダッ
オーク「マジかよ、大丈夫かよ!?」ダッ
ゴブリン「大丈夫じゃなくても逃げるしかねえよ!くそ!」ダッ
ゾンビ「うう……まずいですよ、魔王様……はやく戻ってくださーい……」
ウィッチ「ぜえ……ぜえ……な、なんとか逃げれたわね……」
オーク「うっ……吐きそう……」
ゴブリン「で……子どもはどこよ?」
ウィッチ「確かこの辺に飛ばして……いた!」
子゙ーレム「……」ビクビク
ウィッチ「逃げなかったのね、いい子ね。さーて……」
オーク「戦争への架け橋になってもらおうか!」
子゙ーレム(た、助けて……)ビクビク
665: 1:2011/11/7(月) 02:47:16 ID:eWaKiw9z.2
龍人「迷いすぎだろ、てめえ!いいじゃねーか、ジュースなんざ適当で!」
魔王「だからってお酒はダメでしょ!何お酒飲ませようとしてんの!?」
龍人「飲みやすいように梅酒にしてやろうって提案したじゃねーか!」
魔王「子どもがいるから!お酒は20になってからでしょ!」
龍人「ったく……戻ったぞー」
魔王「……え?ゾンビ、何で道化のバギーみたいにバラバラになってんの?」
龍人「ていうか、あのガキはどこだ!?おい、何があった!?」
ゾンビ「ま、魔王様……子゙ーレムがさらわれました……」
魔王「えっ!?」
ゾンビ「おそらく……ゴーレム族と敵対してる連合軍の者かと……」
魔王「え、えらいこっちゃ!ゾンビ、敵の特徴は!?」
ゾンビ「えっと……オーク族の男、ゴブリン族の男、あと魔女の若い女の三人組でした」
魔王「うわ、女の子いるんだ、踏まれたい!……じゃなくて、犯人グループ探さなきゃ!」
ゾンビ「すみません、俺が不甲斐ないばかりに……」
魔王「ううん、この場から離れた俺が悪いよ、気にしないで!」
龍人「割とマジでお前が悪いよな」
魔王「うっさいよ!」
666: 1:2011/11/7(月) 02:47:50 ID:eWaKiw9z.2
魔王「とにかく犯人を探さなきゃ!俺こっち方面探すから、龍人はそっち方面探してくれ!」ダッ
ゾンビ「悪い……俺はパーツもげただけで大丈夫だから、あの子を……」
龍人「……」
ゾンビ「……龍人?」
龍人(助けるかよ……これで戦争派が優位に立てば、実力が全ての魔界に戻るかもしれねえんだ)
龍人(だいたいあのガキには迷惑してたんだ。俺の邪魔ばかりしやがって)
龍人(くそむかつくガキは戦争派の道具になって、ゴーレム族も脅せて戦争派に入れられる)
龍人(情勢を戦争派に持ってかれたらあのバカ魔王だってきついだろ)
龍人(……ほらな、いいことだらけじゃねえか。なら俺の取るべき行動はひとつだろ?)
龍人(それが正解、それが俺のやりたいことだ。なあ、そうだろう?俺よ)
龍人(それが俺の正解……なんだよな?)
龍人(……)
龍人「……おい、ゾンビ」
667: 1:2011/11/7(月) 02:48:21 ID:eWaKiw9z.2
ウィッチ「ほら、きりきり歩いて!」
子゙ーレム「うう……助けてよ……」
オーク「助けはこない。俺達だってある程度考えて行動してるんだ。見つからないよう工夫はしてる」
ゴブリン「安心しろ、殺しはしない。人質は無事だから意味があるって蔵馬が言ってた」
ウィッチ「その代わり、あなたの仲間には苦しんでもらうつもりだけどねー」
子゙ーレム「うう……龍人……龍人〜……」
オーク「だから助けは来ねえって」
ゴブリン「そもそも龍人って戦争派じゃねえか。魔王と一緒にいてびびったけど……よくよく考えたら仲間じゃないか」
ウィッチ「むしろ龍人が来たら仲間に誘ったり、なーんて」
龍人「……お望み通り来てやったぜぇ」
ウィッチ「っ!!!!」
子゙ーレム「龍人!」パアア
オーク「ど、どどどど、どどど、どどうしてここが!?」
龍人「残念だなあ、俺だって悪知恵は働くんだよ」
668: 1:2011/11/7(月) 02:49:11 ID:eWaKiw9z.2
龍人「ゾンビから犯人の様子を聞いてピンときた」
龍人「移動魔法の際にガキだけ飛ばして自分達は走って逃げたってなあ」
龍人「一人しか飛ばせないことを考えると犯人グループは大した使い手ではない……飛ばせて精々1kmくらいだろ」
龍人「そんな距離じゃてめえらのアジトまでは飛ばせねえ……ならガキをどこかに隠すよう飛ばすはずだ」
龍人「かといって、ガキを一人にしてる間に行動される可能性もある」
龍人「更には、城の中に隠す度胸もないと容易に想像できる。お前らは一刻も早く城から逃げたかったはずだ」
龍人「城から1km前後の距離で、ガキが多少動いても誰かに見つからず、お前らも隠れながら逃亡が図れる場所……」
龍人「それは森だ!城の門前に広がるこの森こそ、ガキもお前らも隠す天然の隠し蓑だったんだよ!」
龍人「それも林道やけもの道でなく、道とも呼べない場所だけ通って追手をやり過ごすつもりだったようだが」
龍人「森だと高ぁ括って探しゃぁわかりやすかったぜ。てめえら3人が林道からそれた場所を通った痕跡はな」
ウィッチ「なんという推理力……」
669: 1:2011/11/7(月) 02:49:45 ID:eWaKiw9z.2
オーク「……ま、まあでもよ、お前は戦争派、つまり俺達の味方だろ?」
ゴブリン「俺達と一緒に争いの魔界を取り戻そうぜ!」
龍人「……」
ウィッチ「……龍人?えっと……龍人さん?」
龍人「うっせえよ……」
オーク「え……」
龍人「俺はそのガキのお守を任されてんだよ。……さっさと返しやがれぇ!!」
ウィッチ「ひいいい!?」
子゙ーレム「龍人……」ジーン
ゴブリン「もうダメだ……おしまいだあ……」
ウィッチ「何べジータみたいなこと言ってるのよ!ほ、ほら!誰かあいつ倒しなさいよ!」
オーク「……俺がやるよ」
ゴブリン「……だったら俺がやるよ」
ウィッチ「……じゃあ私がやるわよ」
オーブリン「「どうぞどうぞ」」
ウィッチ「どうぞ、じゃないわよ!何よ!女の私に戦わせる気!?」
龍人「おい……コントかましてんじゃねえぞぉ」
670: 1:2011/11/7(月) 02:50:36 ID:eWaKiw9z.2
オーク「くそ……こうなりゃ当たって砕けろだああああ!!」
叫びながら、オークは龍人へと向かって突っ込んだ。
咄嗟に龍人は地形を確認する。ここは森の中で、草木に囲まれている。つまり、ろくに足場は確保できない。
そしてそれは大きな回避行動をとれないことを意味する。
そこで龍人は突っ込むオークに対してジャブとストレート、つまりワンツーで先手を取った。
するとオークはどうしただろうか。龍人の思惑通り、彼は屈んだのだった。
草木の影響で左右に回避はできない、突っ込んだ勢いで今更後退はできない、つまり彼には屈んでかわす選択肢しかなかった。
そしてそこを龍人は見逃さない。中腰になってるオーク目掛けて、渾身の右ミドルキックを放った。
しかし、そこで龍人に誤算が生じた。渾身の右ミドルを、いとも簡単にキャッチされたのだ。
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