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魔王「何で女の子が一人もいないんだよ!」
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1:🎏 :2011/9/14(水) 23:03:02 ID:8OHTIHnybw
初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。

※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891


492:🎏 :2011/10/25(火) 22:23:52 ID:bEpZo/Xb/k
それからのことを少し話そうと思う。

魔王の本当の人格を知った王は、和解を快諾。二人の王が手を取り合い、戦争は終わった。
だが、真の意味では未だ終わってはいない。人間界で魔物を受け入れたのは王都の人々くらいのもので、世界のほとんどは魔物を許してなどいないからだ。
それは魔界も同じようで、真に和解できた者は世界の1割にも満たない。
そんな状態でどうすればいいのかって、そこはお互いの姿を示し合い理解していくしかないと思う。
ただ、あの瞬間を目撃した私としては、たとえ時間がかかっても最終的には完全に和解できると信じている。
今はその時を目指してできることをしていくしかないと、そう思ってる。

世界の動向はそんな感じかな。私達はというと……とりあえず和解した翌日、魔王城に招待された時のことを……
493:🎏 :2011/10/25(火) 22:24:17 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「本当にすみませんでしたー!!」ドゲザー

女戦士「……いじめられたくて悪役を演じてたって、どういうことなんだよ……」

女勇者「だから脱獄後はあんなに性格変わってたんだね……」

魔王「ごめんなさい……女勇者ちゃん達があまりに綺麗で……調子乗ってしまいました」

女勇者「き、きれ!?///」

女戦士「いやいやいや……確かに私以外は美人揃いのメンバーだけどさ」

女僧侶「そんな……私には勿体無い御言葉ですよ///」

女魔法使い「……///」

魔王「皆綺麗なのに……もっと自信持とうよー」

側近「で、魔王様は反省してるんですか?あなたの性癖のせいで一連の問題が起こったんですよ?」

魔王「ご、ごめんなさい……」

側近「俺なんかハーピーに号泣されましたよ。ハーピーを泣かした罪は重いですよ?」

魔王「うう……確かにハーピーちゃんを泣かしたのは許されざる大罪だよね……」
494:🎏 :2011/10/25(火) 22:24:42 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「ま、まあまあ。そのおかげで和解への一歩が踏み出せたんだしさ」

側近「まあ確かに……戦闘に参加した魔物や人間で負傷者こそ出たけど、奇跡的に死者も出なかったしな」

魔王「あれ?>>379の文の感じだと死者も出てるっぽいけど……」

側近「それじゃハッピーエンドにならないじゃないですか。後先考えない書き手の凡ミスだと思ってください」

魔王「ああ、はい……」

女戦士「ところでさあ」

魔王「何?女戦士ちゃん」

女戦士「……結局そいつはどうするんだよ?」

龍人「……」ムスッ

魔王「あー、とりあえず今は力封印してるから無害だよ。安心して」

女僧侶「……この者は強大な力を悪用し、大勢の方々の命を奪おうとしました。決して許される罪ではありません」

魔王「そうだね。人間にも魔物にも、たくさん悪いことしたしね……」

龍人「へっ、だったらどうするんだよ?許されざる大罪人は処刑決行ってか?」

魔王「……殺しはしないよ」

女僧侶「そうですね、彼には生きて罪を償ってほしいです。牢獄に捕らえ、懺悔の機会を与えるのが適切かと」

魔王「いや、しばらくは俺と生活を共にしてもらって、更生を図ろうかなって」
495:🎏 :2011/10/25(火) 22:25:17 ID:bEpZo/Xb/k
側近「魔王様、御冗談は性癖だけにしてください!未だ反省を知らない龍人が、悔い改めることなどできるはずがありません!」

側近「それに、捕らえておかないで仮に力が戻りでもしたら、また多くの者達に危険が及ぶ可能性もあります!」

龍人「側近の言うとおりだぜ。俺は間違ってない、考えを改めるなんて絶対にしない……今ここで殺すのが賢明だぜ?」

魔王「そんなことないよ!魔物は、人は、誰しもが変われるチャンスを持ってると思うよ!」

魔王「龍人だってそうだよ!変わり方を知らないで、その機会にも恵まれなかっただけで、きっと変われるさ!」

魔王「そのためのサポートなら俺だってするよ!皆が手を取り合う世界は、文字通り誰しもが仲良くできる世界なんだよ!」

魔王「そんな世界を俺達は目指してるんでしょ?だったら皆で進もうよ!」

女勇者「魔王……」

女戦士「側近、こうなったら諦めるしかねえよ。大丈夫、魔王なら何とかしてくれるだろ」

側近「……魔王様、そんなこと言うのでしたら、ご自身の勤務態度や性癖も変えてくれませんか?」

魔王「う……」
496:🎏 :2011/10/25(火) 22:25:52 ID:bEpZo/Xb/k
側近「そういう理想を語る割には仕事は俺任せじゃないですか」

魔王「ご、ごめんって……ゲームが忙しいんだもん」

側近「仕事に影響があるんならゲームとゲーム機は捨てます」

魔王「ああ、ごめんって!ごめんなさい、次からちゃんとしますから!」

女戦士「……母と子供かよ」

龍人「くそ、甘ったれた連中だぜ……これに負けたのか、俺は」

女勇者「……確かに私達は、いや、私はただ甘いだけだったね。私だけじゃこの今は存在しなかったと思うわ」

女勇者「理想だけ掲げて、それを実現する難しさや辛さに耐える覚悟と強さが私には足りなかった」

女勇者「だけど魔王は、自身が傷ついてでも、道を変えることはしない強い方よ。あなたは私達に負けたんじゃない、魔王に負けたの」

女勇者「私はあなたの言うとおりただの甘い人間でしかなかった……ただ、魔王が甘さと優しさだけじゃなく強さも持ってた、だからあなたは負けたの」
497:🎏 :2011/10/25(火) 22:26:14 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「女勇者……てめえ……」

龍人「……魔王に惚れたか?」

女勇者「え!?」

龍人「なんつーか、魔王を見てる時とか語ってる時、嬉しそうな顔してやがるぜ」

女勇者「え!?いや!そんなことは!!あれだよ、魔王見てるとドキドキするとか、ずっと一緒にいたいとか、そう思ってるだけだよ!!///」

女戦士「人、それを恋心という」

女勇者「女戦士まで!!///」

女戦士「魔王〜、女勇者がな〜」

女勇者「待ってー!!待って―!!まだ言わないでよー!!///」

魔王「側近〜、今度からちゃんとするから!ナムカプのデータ消さんといて〜!!」

女僧侶「……魔王さんは今ゲームのことが大変で、誰かの発言を聞いてる暇がなさそうですよ」

女勇者「よ、よかったー……///」

女戦士「ちっ」
498:🎏 :2011/10/25(火) 22:26:40 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……そろそろ本題に入ろうか。人間界も共存に向けて行動してくれるんだったよな?」

女戦士「ああ。魔王から力を返してもらった勇者達が、各地で呼びかけなどを行う予定だ」

側近「地道な活動になるな……」

女勇者「地道でも、少しずつ行動していかなきゃね」

側近「魔界にできることがあれば言ってくれ。こちらは協力を惜しまないつもりだ」

女戦士「だったら魔王を借りることが多くなるかもな」

女僧侶「魔王さんは人型の魔物なので、人々の抵抗も少ないと思います。魔王さんが直接説いて回るのは大きいと思いますよ」

女戦士「ほら、女勇者!魔王にお願いしてみろって!」

女勇者「ちょ、ちょっと///……ごほん。そういうことだから……協力してくれる?」

魔王「女勇者ちゃんの頼みならお安い御用だよ!」

女勇者「あ、ありがと……///」

側近「……双方の認識を改善していくのに、交流機会を増やすのは確かに有効だろうな。たまにでいいから、そちらも誰かを貸してくれよ」

女戦士「任せろい!勇者パワーでそれなりの人物を派遣してやるぜ!」

女勇者「なんであんたが得意げなのよ……」
499:🎏 :2011/10/25(火) 22:27:01 ID:bEpZo/Xb/k
女僧侶「とりあえず今後の方針はこのような物でよろしいでしょうか?」

側近「まあ大丈夫だろう。活動を続けることで見えてくる問題点もあるだろうから、その辺はまた集まって話し合えば問題ないだろ」

女勇者「そうだね。それじゃ私達はそろそろ人間界に戻るとしようか」

魔王「え〜、女勇者ちゃん達、帰っちゃうのー?」

女戦士「大丈夫だって!お互いが世界平和に向けて活動する以上、いつでも会えるさ。だから安心しろ、女勇者」

女勇者「な、なんで私に言うのよ!///」

魔王「そっか……じゃあ俺が送ってくよ」

女勇者「魔王の移動魔法は完璧だもんね!」

女戦士「どっかの誰かさんのと違って、人数制限ないしなwww」

側近「悪かったな……」

女僧侶「側近さん、今日は城にご招待いただきありがとうございました。人と魔物で、平和な世を作っていきましょうね」

側近「そうだな。だから今後も……うわ、消えた!」

魔王「ただいまー、送ってきたよー。側近、ちゃっかり仲良くしやがって。やらせねえよ!」

側近「いや……普通に会話してただけじゃないですか」

魔王「だからそれをやらせねえっつってんだよ!」

側近「嫉妬しすぎでしょ……」
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