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魔王「何で女の子が一人もいないんだよ!」
[8] -25 -50 

1:🎏 :2011/9/14(水) 23:03:02 ID:8OHTIHnybw
初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。

※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891


451:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 23:40:32 ID:sBrVYo19lY
>>450
世界征服できるぐらいなら
本家神龍レベルじゃね?
452:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 05:09:24 ID:qviQorEFqA
日に日に焦らしが上手くなってるきがす…
>>1の馬鹿野郎〜www
(´-ω-`)≡3
453:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 15:37:16 ID:Oxxgj38g2.
魔王の嫁は私!
魔王に選択権はなし!
454:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 15:55:31 ID:OPjjzsSZjw
なら女勇者は俺がもらう
異論はないな?
455:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 16:08:27 ID:w1j0WUkscs
なら女戦士は俺の嫁さん!
だまって着いてこい!!!
456:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 16:34:46 ID:TwhE4fWSAQ
んじゃ女魔法使いさんは私がいただきますね。
457:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 17:33:49 ID:sBrVYo19lY
よかった、側近残ってたw
婿に貰っていきますね。
458:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 19:54:30 ID:CFD0b4ypFo
なら>>1もらっていきます
459:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 20:03:14 ID:ln.l.Bu3Ho
>>453
それは私が阻止させて頂こう

460:🎏 :2011/10/23(日) 00:25:09 ID:bEpZo/Xb/k
>>450
ああー、もうそんな感じでオッケーだと思います。自分なりに考えてたバランスをいい感じに言い当ててくれてると思います。
戦闘力はイコールにならなくても、戦闘力差という点ではものすごくイコールで結ばれる感じだと思います。

>>451
あれ、神龍ってそんな実力をはっきり示すような描写あったっけ?って考えること数秒。
その後、もしかしてGTの話かな?って結論に至りました。
だとしたら申し訳ないです。ドラゴンボールの漫画はすごく読みましたが、アニメの方は見てなくて、GTもよくわかんないです。

>>452
焦らしてるのではなく、先の展開が思うようにまとまらないだけです。いや、いばって言うことではないですけども。
いや〜、クライマックスっぽいのは嫌でも感じとってるわけで、ポンポーンとテンポよく書いていきたい気もありますが。
それができない状況ってわけです。申し訳ないです。

>>458
俺でいいんですか?本当に俺でいいんですか?
いい歳してジャイアンに泣かされるような夢を見る、そんなマダオな俺ですよ?
しつこいですけど、もう一度問いますよ。本当に俺でいいんですか?
461:🎏 :2011/10/23(日) 00:25:34 ID:bEpZo/Xb/k
>>453>>459
魔王「わーい!最近俺いろんな人からプロポーズされるよ!嬉しいな〜」
側近「いや、それって最終的には一人に絞らなくちゃいけませんからね」
魔王「……魔界は一夫多妻制を許可する方針にしちゃダメかな?」

>>454
女勇者「わ、私!?私って戦うことしかできない可愛くない女の子なのに……本当に私でいいの?」
女戦士「けっ、その美貌で何言ってんだか。嫌味か?」
女勇者「いやいや!わ、私なんか綺麗でもなんでもないって!///」

>>455
女戦士「おー、なかなか男らしい台詞だな。かっこいいぜ!……でも、こんな男みたいな私でいいのか?」
女勇者「何言ってるの……スタイル抜群でかっこいい女戦士だからこそ、でしょ」
女戦士「お、お前こそ何言ってんだよ!わ、私、全然そんなんじゃねーよ!///」

>>456
女魔法使い「……」オドオド
女戦士「あー何て?……うん、うんうん……なるほど。456、無口で鈍臭い私で本当にいいの?ってさ。……可愛いんだしいいんじゃね?」
女魔法使い「……///」

>>457
側近「俺か……いや、でも俺は」
ハーピー「い、いやです!私も……私だって側近のことが好きなんです!お願いします、結婚は考えなおしてくれませんか!?」
側近「……こういうことなんだけど、あの、うん、わかってくれるか?」
462:🎏 :2011/10/23(日) 00:26:15 ID:bEpZo/Xb/k
※長文がくるぞぉ!!嫌な奴は早急に退避しろぉ!!

最近、話を進めるのに手こずってる俺なんですけど。
クライマックスが近づいてるのをひしひしと感じつつも、思うように進められない、もどかしい日々を過ごしています。
話がうまいことまとまらないし、それが文字として形になってくれない、もう最高級に焦って腹痛がマッハという悪循環が生まれつつあります。
で、ちょっとこのままじゃいかんということで、ここいらで奇策に出たいと思います。
その奇策とはずばり、完結の瞬間まで書き溜める作戦、であります。
ちょっとしばらく書き溜めまして、本編の最後まで書けたら投下しようかと。
つまりは、次の更新まで期間があくし、次の更新で本編は終わりという感じになります。おまけで日常編みたいなのはやろうと思ってますが。
そういう作戦を実行しようと思うので、何日か放置になると思います。それをご了承いただきたいなーっていう連絡です。
一応おわびとしておまけみたいなの書いておきました。こういうのや日常編はすらすら書けるのになー……

あと、皆さんに質問があるんですけど。
たとえば絵スレとかでこのSSを描いていただき、お礼が言いたい時とかに。
なんて名乗れば俺ってわかってもらえますか?
魔王SSって俺以外にも書いてる人いますし、かといって○○魔王とかの○○に何いれればいいのかよくわかんなかったりします。
その辺いい案をくれないかと密かに期待しておきます。どうかよろしくお願いします。ではおまけへ。
463:🎏 :2011/10/23(日) 00:26:50 ID:bEpZo/Xb/k
「背後で爆発が起きて振り返る」を魔王達がやったらどうなるのか実験(主にペア、たまに一人)

・魔王&側近の場合
ドカーン
魔王「うわあ!!え?何!?何なの!?」

側近「魔王様、人前でおならするのやめてもらえます?」

魔王「おならじゃないよ!今のおならなら、俺昨日何食べたんだよ!?」

側近「音の大きさ的に個体まで出たんじゃないですか?」

魔王「だから違うって!よしんば俺のおならだったら2mは吹き飛んでるよ、俺!」

側近「冗談はさておき……魔王様、何が起こったかのか後方を確認してもらえますか」

魔王「いやだよ!怖いもん!」

側近「大丈夫ですって。仮に魔王様が亡くなるようなことになれば、葬式の時に泣いてあげますから」

魔王「ホントだな!?ホントに泣いてくれるんだな!?わかった……調べてくる」ウルウル
464:🎏 :2011/10/23(日) 00:27:13 ID:bEpZo/Xb/k
・側近&ハーピーの場合
ドカーン
ハーピー「きゃあ!」

側近「っ!大丈夫か、ハーピー!?」

ハーピー「う、うん。側近は大丈夫?」

側近「俺は大丈夫だ。……どうやら近くで爆発が起こったみたいだな」

ハーピー「ば、爆発!?」

側近「大丈夫だ!俺がいる……ハーピーは俺が守る」ギュッ

ハーピー「側近……」ギュッ

側近「いいか?絶対に俺から離れるなよ?……後ろを確認する!」クルッ

・ドラゴン、スライム、ゾンビのトリオの場合
ドカーン
ドラゴン「うわあ!?」

スライム「何!?爆発!?」

ゾンビ「今の衝撃で両腕落ちたんだけど!」

ドラゴン「うわ、こわ……スライム、確認してよ」

スライム「この中だとお前が一番強いんだからお前がしろよ!」

ゾンビ「いや、俺、両腕落としてんだけど!」

ドラゴン「仕方ねえなあ、何かおごれよ?」

スライム「いや、無償で行えよ!」

ゾンビ「俺の両腕が落ちたって言ってんだろ!拾えよ!」
465:🎏 :2011/10/23(日) 00:28:07 ID:bEpZo/Xb/k
・女勇者&女戦士の場合
ドカーン
女勇者「きゃあ!な、何!?」

女戦士「なんだあ?祭りか?」

女勇者「そんなわけないでしょ!敵の襲撃かも……女戦士、気をつけて!」

女勇者「……女戦士?」

女戦士「うわあ、すっげえ爆発の跡だなあ。音もでかかったしなあ」

女勇者「もう現場を調べてるー!?もう、敵の攻撃だったらどうするのよ!?」ダッ

・女魔法使いの場合
ドカーン
女魔法使い「っ!?」ビクッ

女魔法使い「……?」クルッ

女魔法使い「っ!」ビクッ←爆発の跡がすごすぎてびっくり

・1の場合
突然、大きな音が俺を襲った。鼓膜が破けるかというほどの轟音、強風に乗ってきた火薬のにおいは鼻を刺激する。それらは、俺の後ろで爆発が起こったという事実を物語っていた。
間もなく人々が前方へと逃げだす。彼らと同じように逃げようとも思ったが、ちょっとした好奇心に邪魔をされ、恐怖心と共に俺は振り返った。
466:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/23(日) 00:50:12 ID:y.Lm0WtXBU
龍人に泣きながらぽこぽこ殴られながら、くねくねと煽ってる魔王様を受信した

魔王様は私の嫁。異論は認めない
467:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/23(日) 01:11:04 ID:I94awiT9bk
名前か、難しいな…
いっそコテつくっちゃった方が楽なのでは?
468:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/23(日) 02:52:13 ID:Oy1G9e/yPY
ドM魔王 とかだめですかね(・◇・)笑
469:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/23(日) 06:20:44 ID:qjNS3bDJUo
女戦士カワイイよ(;´д`)ハアハアハアハアカワイイよハアハアハアハア
(;´*`)ウッ


フゥ(`・ω・´)キリ
さて嫁に来て貰おうか!
470:🎏 453:2011/10/23(日) 09:40:03 ID:.L.Jxg.m9s
>>466
認めるか!魔王は私の嫁だ!
間違えた、婿だ!!!!
471:🎏 456:2011/10/23(日) 10:02:17 ID:ScZrKHOJSw
フフフ…自分を卑下しちゃあいけませんよ女魔法使いさん。

因みに、好きな本を教えて下さいm(__)m
472:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/24(月) 14:31:17 ID:XUDkD6U37I
>>471
いやにリアルなナンパだな…w
473:🎏 459:2011/10/24(月) 17:25:42 ID:jo4dSKI5kg
>>466>>470
何をおっしゃるお二方。
魔王は私の婿!!これ常識(`・ω・´)キリッ

474:🎏 466:2011/10/24(月) 19:09:00 ID:xGR/No6vHM
魔王様の嫁の座はあなたがたに渡すんで、私は悠々と魔王様の婿の座につきますね^^
475:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/24(月) 19:15:57 ID:sBrVYo19lY
あれ?なんか>>474のせいで頭が混乱してきたぞ?
とりあえず俺は魔王の婿につけばいいんですね
476:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 01:12:17 ID:hDHpJ5nbX.
1マダ??(´・ω・`)
477:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 18:33:09 ID:IFKL1janvs
魔王様抱いて
478:🎏 :2011/10/25(火) 22:16:16 ID:bEpZo/Xb/k
>>466>>470>>473-475>>477
なんか魔王様争奪戦線が混沌としてきましたね……
なんつーか、俺もわけわかんなくなってきましたwww
とはいえ、うちの魔王様を良く言ってくださってるのはわかります。魔王も嬉しがってると思いますよ。

>>467-468
コテですか、それもいいかもしれませんね。
でも、正直名乗りたい名などないという、ちょっとしたロム兄さんの気持ちもあるんですよ。
機会があれば、皆さんから応募してもらうのもいいかもしれませんね。……でもドM魔王は抵抗あるなあwww申し訳ないですww

>>469
女戦士「待てや。お前……今、何出したよ?」
女勇者「いい人が見つかってよかったね。私は応援するよ!」
女戦士「ちょ、待て待て。お前……今あれを……ええ?」

>>471-472
魔法使い「……ま、魔道書……とか」オドオド
女戦士「だってさ、456。うちの可愛い女魔法使い口説きたいんなら上級魔道書でも用意するんだな」
1「どうでもいいけど456ってカイジの456賽思いだすよね。……いや、その……ごめんなさい」

>>476
すみません、今まで書き溜めてました。
今から言い訳するのもなんだかなーって感じですけど、クライマックスが見えないという理由で書き溜めさせていただきましたが。
書き溜めた今なおよくわかんないという惨状です。話の浅さとか矛盾とか気になりそうな勢いですが、とりあえず今から貼りますので、その辺は皆さん方に判断していただくしかないかと思ってます。

とりあえず>>462で書いた奇策の準備が整いましたので、今から投下に移ります。
>>448からの続きになります。どうぞー
479:🎏 :2011/10/25(火) 22:17:49 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……今の内に力を封印してっと」キュィィン

側近「魔王様!」ダッ

魔王「おーう、側近!こいつ倒したよー!褒めて褒めてー」

側近「魔王様、見事な勝利でした。俺もそいつにやられてまして、内心スカッとしましたよ」

魔王「側近倒すってすごいよね。実際強かったしねー」

側近「赤子同然にあしらっておいて、それは嫌みでしょう」

魔王「嫌みじゃないよー、女勇者ちゃんをいじめたのは許せないけど、すごい立派な戦闘力を持ってたよ」

側近「……」

魔王「……な、何?ジーって見て笑ってさ……不気味なんだけど」

側近「いいですか?一度しか言いませんよ?」

側近「やはり俺が仕えるべき御方はあなたでした。再びあなたに仕えられる日が来たことを誇らしく思います」

魔王「……」ポカーン

側近「……」

魔王「……ぷっwww急に何言ってんのww離れ離れになって寂しかったん?wwww」

側近「……今のを忘れろぉ!!」ヘッドロック

魔王「え、ちょ、おま……ぎゃああああ!!」ギリギリギリ
480:🎏 :2011/10/25(火) 22:18:19 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「痛い痛い痛い!忘れる、忘れるから!忘れるから放して!」ギリギリギリ

側近「ちっ……たまに褒めてやったらすぐ調子に乗るんですから……」スッ

魔王「あー痛かった……ところで側近」

側近「はい、何でしょう?」

魔王「……お前も確か女勇者ちゃん達をいじめたんだよな?」ゴゴゴゴ

側近「……」アセダラダラ

魔王「女勇者ちゃんをいじめる悪者にはお仕置きが必要だよなあ?」ゴゴゴゴ

側近「ま、待ってください!そんな量の魔力を放たれたら、俺死にますよ!」

魔王「うるさい!だいたいお前があんな奴に負けるからいろいろ大変なことになってんじゃんか!」

側近「……あのですねえ、それを言い出したら煩悩的な理由で女勇者にわざと負けた魔王様が諸悪の根源じゃないですか!」

魔王「え?……ああ!あ……ああ……ご、ごめん、なさい……」

側近「女勇者が傷つく理由になった悪党にはお仕置きが必要ですよ……ねえ!?」ホッペタツネリ

魔王「いたああああ!!ご、ごめんなさぁぁぁい!!」ギューッ

戦士(なんか急に入りづらい空気つくられた……)

女勇者(魔物の力関係がわからなくなってきた……)
481:🎏 :2011/10/25(火) 22:18:53 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「あ、あの……」

側近「ん?」

魔王「いたかったー……なあに?女勇者ちゃん!」

女勇者「魔王の性格が激変してたり、正直未だに魔物と共闘できた理由もわからないんだけど……」

女勇者「でも、世界共通の敵を退けることができたのだけはわかるわ。本当に……本当にありがとう!」

魔王「ああ、いいのいいの!俺は女勇者ちゃんと街の人達、ついでに側近を守りたかっただけなんだから!」

女勇者「……人間と魔物が手を取り合えた。そしてそれを皆に示せた」

女勇者「これでもう、人間と魔物が手を取り合える世界も夢じゃないよね!」

魔王「あ……」

側近「……」

女勇者「……な、何?何で黙るの?」

魔王「……あ、あのね、女勇者ちゃん。その……あの……」

側近「……人間と魔物の遺恨はそんな簡単には消えない。周りを見てみろ」
482:🎏 :2011/10/25(火) 22:19:32 ID:bEpZo/Xb/k
側近の発言を機に私は周囲を見回した。
思わず息を呑む。そこには、私の想像していた光景はなかったのだ。
街の人達は魔王を、側近を、恐怖の対象として見ていた。彼らの目からはそれが見て取れた。

「な……なんで?魔王は……私達を助けてくれたんだよ!?なのに何で……そんな目で……」

私が言い切る前に、それを遮って側近が言葉を発する。

「俺達が魔物だからだろう。結果として助けられただけで、腹の中では何考えてんのかって感じだろ」

「でも!側近達は人間との共存を考えてくれてるんでしょう!?」

「それを人間達にどう伝えれば信じてもらえるんだ?俺達は……魔物と人間は、今まで散々に殺し合い、騙し合ってきたんだぞ」

側近にそう指摘されて、私は言葉を呑む。私も……最初は側近や魔王を信じていいのかわからなかったし。
ましてや多くの人達は魔物に対しての対抗手段を持たない。裏切りは即死を意味する……魔物に対して恐怖し、信じることができないのは当然なのかもしれない。
実際に、悪意を持った半人半龍の暴挙による被害を被ったのだ。その半人半龍の上をいく存在で、長らく人間を陥れてきた魔界の王、魔王が怖いのも仕方ないのかもしれない。
483:🎏 :2011/10/25(火) 22:20:06 ID:bEpZo/Xb/k
ふと、あいつの言葉を思い出す。

「結局のところ、俺達は同族が、自分が大切な生き物なんだよ!だから俺達は対立するんだよ!」

「そんな連中が、皆のための、誰かのための世界なんか望むと思うか!?」

「お前に世界は変えられない!!お前に俺は止められない!!」

……思えば側近だって現実的な意見はこっちだと言っていた。
私は……私達は、世界に蔓延る悪意にのまれゆくしかないのだろうか。
人間と魔物が共存する世界なんて夢でしかなかったのだろうか。
共存なんて、所詮は一部の限られた者にしかできない代物だったのだろうか。
……私のしてきたことは、目指した未来は、全て無駄だったのだろうか。

そう思い、必死に涙を堪えていると、まだ幼い女の子が、ふらふらと魔王達の方へと歩いてきた。
484:🎏 あげちゃった:2011/10/25(火) 22:20:48 ID:bEpZo/Xb/k
私は何事かと思い、幼い女の子をただただ見ていた。魔王達もおそらくは同じ気持ちで彼女を見つめている。
彼女は魔王達の前で立ち止まると、満面の笑みを見せてこう言った。

「おにいちゃん、わたしたちをまもってくれて、ありがと!」

びっくりした。有り体な言葉だが、本当にびっくりした。諦めてた言葉が、展開が、今目の前で繰り広げられたのだから。
間もなく男女の二人組が女の子のもとへと駆けてきた。おそらくは彼女の両親だろう。
母親とみられる女性は、女の子を魔王達から守るように抱きかかえると、すごい剣幕で次のように叫んだ。

「何をしてるの!?この男の人はね、さっきの悪い人の仲間の人なのよ!?」

「そうなの?でも、このおにいちゃんはわたしたちのこと、まもってくれたよ?」

女の子の発言で、母親の表情は複雑な物になる。全員を確認したわけではないが、この場の大人達のほとんどがそうなったのではないだろうか。
485:🎏 :2011/10/25(火) 22:21:13 ID:bEpZo/Xb/k
「わたしね、まものとかにんげんとかってはなし、よくわからないけど」

「おにいちゃんがいいひとだってことは、なんとなくわかるよ」

「あのへんなおにいちゃんがいじわるしてこわかったけど」

「おにいちゃんがたすけてくれて、ほんとにうれしかったよ!」

「わたしもママもパパも、たいへんなことにならなくてすんだもん!」

「あのいじわるなおにいちゃんのともだちだっていうけど」

「わたしのともだちにも、やさしいともだちや、いじわるなともだちっているもん」

「だからおにいちゃんもやさしいひとなんだよね!いっぱいおれいをいいたいな!」

「ママ、それでもこのおにいちゃんにおれいしちゃだめなの?」
486:🎏 :2011/10/25(火) 22:21:33 ID:bEpZo/Xb/k
純粋無垢な女の子の言葉は、街の人達には大いに響いたのではないだろうか。なんとなく、大人達の表情からそう思う。
その感情は、間もなく言葉になって、緩やかにその場を支配していった。

「そうだよ……確かにあいつは魔物で、しかも魔王だけど、俺達を守ってくれたよ……」
「意図がどうとか、信頼できるできないじゃない、その事実に対して感謝もしないなんてどうなんだよ?」
「……私達、自分の身を案ずることだけ考えて、何かを見落としてるんじゃないかしら」
「あの半人半龍のやつの言った通りだな。俺達は、自分のことしか考えてなかった……」
「街を、人を、何かを守るのを他人に任せて、それが当然かのような振る舞いをしてきた……」
「そういう態度が、目を、心を濁らせたのかもしれない……」
「人か魔物か、それだけを気にするようになった。良い魔物、悪い魔物、全てを突っぱねるようになった……」

しばらくざわついていたが、ある人物が一歩前へ踏み出したのをきっかけに、発せられてた言葉はぴたりと止んだ。
その一歩踏み出したのは、街の代表を務める老人だった。
487:🎏 :2011/10/25(火) 22:21:54 ID:bEpZo/Xb/k
代表「助けてもらった身でこんなことを問うのも情けないが……わしらは御主らを信じてよいのか?」

魔王「……信じて大丈夫だよ。俺が魔王を勤める限り、魔界は和平の方向で頑張るから!」

代表「しかし……わしらもそうじゃが、相手の得体が知れんのはそちらも同じじゃろう?お互い、そんなに簡単に信じていいのか?」

魔王「……誰かを信じるのって怖いことだと思うよ。誰かのことを他人が100%理解するってできないと思うし……信じるってことは簡単じゃないよ」

代表「だったら何故……?」

魔王「……俺の場合は、その先にある未来を皆で分かち合いたいから、かな」

代表「先にある未来?」

魔王「俺には側近がいる。ドラゴンがいて、スライムがいて、ゾンビもいる。城の仲間達がいる」

魔王「その仲間達と仲良く過ごすのって、すっごく楽しいんだ。毎日が宝物だよ」

魔王「その楽しみをさ、もっとたくさんの魔物や人で分かち合えたら、もうやばいことになると思うんだ」

魔王「それは、絶対にいがみ合う日々より素晴らしいものだと思うよ。だから、大変で辛くて怖いことってわかってても、一歩踏み出せるのかな」

代表「で、でも……それだけ信用して、そういった世界を目指して頑張れば頑張るほど、悪意に邪魔された時の挫折も大きくなるじゃろう」

代表「それは絶対に避けられぬことと言っても過言ではないじゃろう。そんな報われる保証もない努力を続けることができるのか?」

女勇者「……」
488:🎏 :2011/10/25(火) 22:22:15 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「……できるよ」

代表「……何じゃと?」

魔王「だって、俺がそうしたいからするだけだもん」

魔王「ただ、中には俺の考えが嫌で、反発する奴も出てくるのもちゃんとわかってる。……実際、そこのドラゴン人間がそうしたんだし」

魔王「それに、途中で裏切りにあうかもしんない。そんときは俺、泣いちゃうかもしれないよ」

魔王「でも、それでいいんだよ。だって、俺の考えを皆に強要するつもりはないもん」

魔王「それはここの皆も一緒だよ。助けてもらった感謝と、魔物を信じていいのかわかんない怖さが入り混じって、正直どうしていいのかわかんない状態なんだと思うけど」

魔王「俺は気にしないから大丈夫!いや、気にはなるけど……けど、俺を突っぱねたっていいんだよ」

魔王「だからって、俺が魔物と人間の共存の足掛かりを掴んだ時に仲間外れにしたりもしないから安心して!」

魔王「今ここで俺を信じないからって、人間との明るい未来を切り捨てたりしないから……俺を気にせず自分の正直な気持ちに従ってよ!」

代表「……なんで、なんでそこまで自分を犠牲にしながら、相手に優しくできるんじゃ?」

魔王「ん?簡単だよ。悲しい表情や怒った表情を見るより、明るい笑顔を見た方が俺も嬉しいもん!」ニコニコ
489:🎏 :2011/10/25(火) 22:22:36 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「……」

側近「すげーだろ?うちの魔王様はあんなことを本気で言える御方なんだぜ」

代表「……」

魔王「皆がどんな選択をしようと、俺は信念を変えないで人間に歩み寄る努力は続けるよ。だから皆は嘘偽りのない選択をして!」

代表「……」

幼女「おにいちゃんのはなし、よくわかんなかったけど、わたしはおにいちゃんをしんじるよー!」

魔王「ありがとー!大人になったらお兄ちゃんと結婚しようね!」

側近「台無しですよ……」

代表「……長らく続いた人と魔物の争い」

代表「お互いが自分のことしか考えず、相手を理解しようともしなかった」

代表「そのような時代で、御主のような志を持つ者が現れたこと」

代表「それは時代が変わる時が訪れたという報せなのかもしれないな」

代表「……信じよう。きっと王様もわかってくださると思うよ」
490:🎏 :2011/10/25(火) 22:23:01 ID:bEpZo/Xb/k
諦めかけてたそれが目の前で展開された。満面の笑みである魔王と、やれやれというような微笑みの代表が固い握手を交わしたのだ。
驚く私の隣で、側近はこんなことを言い出した。

「……魔物と人の遺恨は簡単には消えないと思ってたんだがな」

「魔王様、やってくれたな……」

「まあでも真のMVPはあの子だろうし、完全な和平なんてまだまだこれからだろうけどな……」

側近には悪いけど、返事をすることもせずに私は魔王とあの子のとこに駆け出した。
そして体当たり同然に魔王へと抱きつく。

「うえぇい!?お、おおお女勇者ちゃん!?///」

困惑してる様子が見て取れた。魔王に悪いかなって少し思ったけど、ごめんね。なんだか我慢できなくって。
ずっとずっと夢でしかなかった、人間と魔物の共存。その第一歩が踏み出せたことが、嬉しくって体が勝手に動いてた。
491:🎏 :2011/10/25(火) 22:23:25 ID:bEpZo/Xb/k
「ありがとぉ……本当にありがとぉ……!!」

それは自然に発した言葉だった。別に魔王もあの子も私に感謝されたくてした行動ではないだろうけど、それでも言葉は出てしまう。

普通では解り合えるはずのなかった両者の気持ち。少なくとも、私には無理だった。
でも、魔王とこの子が。
次世代の可能性が人々の概念を根本から変えさせて。
優しい心が全てを受け入れ共に在る未来を示したことで、この瞬間は生まれた。
私の夢が、誰もが望んだはずの完全なる平和の道を切り開いてくれたことが嬉しくって、感謝の言葉が自然と生まれた。

あるがとう……本当にありがとう……!!



……この瞬間、人間と魔物の長い戦いに終止符が打たれたのだった。
492:🎏 :2011/10/25(火) 22:23:52 ID:bEpZo/Xb/k
それからのことを少し話そうと思う。

魔王の本当の人格を知った王は、和解を快諾。二人の王が手を取り合い、戦争は終わった。
だが、真の意味では未だ終わってはいない。人間界で魔物を受け入れたのは王都の人々くらいのもので、世界のほとんどは魔物を許してなどいないからだ。
それは魔界も同じようで、真に和解できた者は世界の1割にも満たない。
そんな状態でどうすればいいのかって、そこはお互いの姿を示し合い理解していくしかないと思う。
ただ、あの瞬間を目撃した私としては、たとえ時間がかかっても最終的には完全に和解できると信じている。
今はその時を目指してできることをしていくしかないと、そう思ってる。

世界の動向はそんな感じかな。私達はというと……とりあえず和解した翌日、魔王城に招待された時のことを……
493:🎏 :2011/10/25(火) 22:24:17 ID:bEpZo/Xb/k
魔王「本当にすみませんでしたー!!」ドゲザー

女戦士「……いじめられたくて悪役を演じてたって、どういうことなんだよ……」

女勇者「だから脱獄後はあんなに性格変わってたんだね……」

魔王「ごめんなさい……女勇者ちゃん達があまりに綺麗で……調子乗ってしまいました」

女勇者「き、きれ!?///」

女戦士「いやいやいや……確かに私以外は美人揃いのメンバーだけどさ」

女僧侶「そんな……私には勿体無い御言葉ですよ///」

女魔法使い「……///」

魔王「皆綺麗なのに……もっと自信持とうよー」

側近「で、魔王様は反省してるんですか?あなたの性癖のせいで一連の問題が起こったんですよ?」

魔王「ご、ごめんなさい……」

側近「俺なんかハーピーに号泣されましたよ。ハーピーを泣かした罪は重いですよ?」

魔王「うう……確かにハーピーちゃんを泣かしたのは許されざる大罪だよね……」
494:🎏 :2011/10/25(火) 22:24:42 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「ま、まあまあ。そのおかげで和解への一歩が踏み出せたんだしさ」

側近「まあ確かに……戦闘に参加した魔物や人間で負傷者こそ出たけど、奇跡的に死者も出なかったしな」

魔王「あれ?>>379の文の感じだと死者も出てるっぽいけど……」

側近「それじゃハッピーエンドにならないじゃないですか。後先考えない書き手の凡ミスだと思ってください」

魔王「ああ、はい……」

女戦士「ところでさあ」

魔王「何?女戦士ちゃん」

女戦士「……結局そいつはどうするんだよ?」

龍人「……」ムスッ

魔王「あー、とりあえず今は力封印してるから無害だよ。安心して」

女僧侶「……この者は強大な力を悪用し、大勢の方々の命を奪おうとしました。決して許される罪ではありません」

魔王「そうだね。人間にも魔物にも、たくさん悪いことしたしね……」

龍人「へっ、だったらどうするんだよ?許されざる大罪人は処刑決行ってか?」

魔王「……殺しはしないよ」

女僧侶「そうですね、彼には生きて罪を償ってほしいです。牢獄に捕らえ、懺悔の機会を与えるのが適切かと」

魔王「いや、しばらくは俺と生活を共にしてもらって、更生を図ろうかなって」
495:🎏 :2011/10/25(火) 22:25:17 ID:bEpZo/Xb/k
側近「魔王様、御冗談は性癖だけにしてください!未だ反省を知らない龍人が、悔い改めることなどできるはずがありません!」

側近「それに、捕らえておかないで仮に力が戻りでもしたら、また多くの者達に危険が及ぶ可能性もあります!」

龍人「側近の言うとおりだぜ。俺は間違ってない、考えを改めるなんて絶対にしない……今ここで殺すのが賢明だぜ?」

魔王「そんなことないよ!魔物は、人は、誰しもが変われるチャンスを持ってると思うよ!」

魔王「龍人だってそうだよ!変わり方を知らないで、その機会にも恵まれなかっただけで、きっと変われるさ!」

魔王「そのためのサポートなら俺だってするよ!皆が手を取り合う世界は、文字通り誰しもが仲良くできる世界なんだよ!」

魔王「そんな世界を俺達は目指してるんでしょ?だったら皆で進もうよ!」

女勇者「魔王……」

女戦士「側近、こうなったら諦めるしかねえよ。大丈夫、魔王なら何とかしてくれるだろ」

側近「……魔王様、そんなこと言うのでしたら、ご自身の勤務態度や性癖も変えてくれませんか?」

魔王「う……」
496:🎏 :2011/10/25(火) 22:25:52 ID:bEpZo/Xb/k
側近「そういう理想を語る割には仕事は俺任せじゃないですか」

魔王「ご、ごめんって……ゲームが忙しいんだもん」

側近「仕事に影響があるんならゲームとゲーム機は捨てます」

魔王「ああ、ごめんって!ごめんなさい、次からちゃんとしますから!」

女戦士「……母と子供かよ」

龍人「くそ、甘ったれた連中だぜ……これに負けたのか、俺は」

女勇者「……確かに私達は、いや、私はただ甘いだけだったね。私だけじゃこの今は存在しなかったと思うわ」

女勇者「理想だけ掲げて、それを実現する難しさや辛さに耐える覚悟と強さが私には足りなかった」

女勇者「だけど魔王は、自身が傷ついてでも、道を変えることはしない強い方よ。あなたは私達に負けたんじゃない、魔王に負けたの」

女勇者「私はあなたの言うとおりただの甘い人間でしかなかった……ただ、魔王が甘さと優しさだけじゃなく強さも持ってた、だからあなたは負けたの」
497:🎏 :2011/10/25(火) 22:26:14 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「女勇者……てめえ……」

龍人「……魔王に惚れたか?」

女勇者「え!?」

龍人「なんつーか、魔王を見てる時とか語ってる時、嬉しそうな顔してやがるぜ」

女勇者「え!?いや!そんなことは!!あれだよ、魔王見てるとドキドキするとか、ずっと一緒にいたいとか、そう思ってるだけだよ!!///」

女戦士「人、それを恋心という」

女勇者「女戦士まで!!///」

女戦士「魔王〜、女勇者がな〜」

女勇者「待ってー!!待って―!!まだ言わないでよー!!///」

魔王「側近〜、今度からちゃんとするから!ナムカプのデータ消さんといて〜!!」

女僧侶「……魔王さんは今ゲームのことが大変で、誰かの発言を聞いてる暇がなさそうですよ」

女勇者「よ、よかったー……///」

女戦士「ちっ」
498:🎏 :2011/10/25(火) 22:26:40 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……そろそろ本題に入ろうか。人間界も共存に向けて行動してくれるんだったよな?」

女戦士「ああ。魔王から力を返してもらった勇者達が、各地で呼びかけなどを行う予定だ」

側近「地道な活動になるな……」

女勇者「地道でも、少しずつ行動していかなきゃね」

側近「魔界にできることがあれば言ってくれ。こちらは協力を惜しまないつもりだ」

女戦士「だったら魔王を借りることが多くなるかもな」

女僧侶「魔王さんは人型の魔物なので、人々の抵抗も少ないと思います。魔王さんが直接説いて回るのは大きいと思いますよ」

女戦士「ほら、女勇者!魔王にお願いしてみろって!」

女勇者「ちょ、ちょっと///……ごほん。そういうことだから……協力してくれる?」

魔王「女勇者ちゃんの頼みならお安い御用だよ!」

女勇者「あ、ありがと……///」

側近「……双方の認識を改善していくのに、交流機会を増やすのは確かに有効だろうな。たまにでいいから、そちらも誰かを貸してくれよ」

女戦士「任せろい!勇者パワーでそれなりの人物を派遣してやるぜ!」

女勇者「なんであんたが得意げなのよ……」
499:🎏 :2011/10/25(火) 22:27:01 ID:bEpZo/Xb/k
女僧侶「とりあえず今後の方針はこのような物でよろしいでしょうか?」

側近「まあ大丈夫だろう。活動を続けることで見えてくる問題点もあるだろうから、その辺はまた集まって話し合えば問題ないだろ」

女勇者「そうだね。それじゃ私達はそろそろ人間界に戻るとしようか」

魔王「え〜、女勇者ちゃん達、帰っちゃうのー?」

女戦士「大丈夫だって!お互いが世界平和に向けて活動する以上、いつでも会えるさ。だから安心しろ、女勇者」

女勇者「な、なんで私に言うのよ!///」

魔王「そっか……じゃあ俺が送ってくよ」

女勇者「魔王の移動魔法は完璧だもんね!」

女戦士「どっかの誰かさんのと違って、人数制限ないしなwww」

側近「悪かったな……」

女僧侶「側近さん、今日は城にご招待いただきありがとうございました。人と魔物で、平和な世を作っていきましょうね」

側近「そうだな。だから今後も……うわ、消えた!」

魔王「ただいまー、送ってきたよー。側近、ちゃっかり仲良くしやがって。やらせねえよ!」

側近「いや……普通に会話してただけじゃないですか」

魔王「だからそれをやらせねえっつってんだよ!」

側近「嫉妬しすぎでしょ……」
500:🎏 :2011/10/25(火) 22:27:21 ID:bEpZo/Xb/k
側近「……魔王様」

魔王「ん?」

側近「魔王様のお望み通り、世界が平和に向けて動き出しましたね」

龍人「へっ、俺は協力しねえからな」

側近「黙らっしゃい。……不可能と思えた魔物と人が手を取り合う瞬間が生まれたんですよね」

魔王「そうだねー」

側近「こんな瞬間が生まれたのも……」

魔王「このSSに女の子が出てきたからだよね!」

側近「……は?」

龍人「……あ?」

魔王「いやー男しか出てない時はむさくるしかっただけで物語も進展なかったけどさあ」

魔王「女の子が出てから物語動き出したもんね!」
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