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魔王「何で女の子が一人もいないんだよ!」
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1:🎏 :2011/9/14(水) 23:03:02 ID:8OHTIHnybw
初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。

※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891


413:🎏 :2011/10/18(火) 22:03:54 ID:bEpZo/Xb/k
戦士「……街の人達の避難は済んだようだな」

僧侶「あとは女勇者達が勝つのを祈るだけだな」

魔法使い「くそ!俺達にも力があれば……」

戦士「仕方ないさ。力無き者が戦場に赴いても邪魔になるだけだ」

戦士「だが、力がなくとも避難の誘導はできる。それに……」

戦士「いざという時、皆の盾くらいにはなれるさ」

魔法使い「それにしたって勇者はどこに行ったんだよ!あいつだって、俺達同様に力を封印されてるのに!」

僧侶「……あいつは特に正義感強かったからな。何もせずにはいられなかったんだろ」

僧侶「祈ろう……戦いの勝利も、あいつの無事も」

龍人「そいつぁできない相談だなぁ」

戦士「っ!誰だ!?」

魔法使い「半人半龍の姿……こいつ、魔物だ!」

龍人「へっへっへ……俺の勝利の鍵になってもらうぜぇ」
414:🎏 :2011/10/18(火) 22:17:47 ID:bEpZo/Xb/k
「ひいい!!」「魔物だー!!」「助けてー!!」

戦士「慌てるな、皆!俺達がついてる!」

龍人「見たところ、大した力を持ってるようには思えないが?」

戦士「なめるな!力を封じられはしたが、志まで封じられたわけではない!この命に代えても、民は守る!」

龍人「命に代えても、ねえ。おーおー、かっこいいなあ、おい」

龍人「それじゃあ、その言葉が本当か確かめないとなぁ。……じゃあまず」

女「ひっ!?」

龍人「お前から逝ってみようか。はい、ドーン」バシュー!!

女「きゃあああ!!」

僧侶「危ないっ!……うわあああ!!」ドゴーン

女「えっ……ああ!僧侶様!僧侶様!!」

戦士「僧侶ーーー!!」

龍人「はっはっは!なかなか素敵な光景じゃねえか!女を庇ってくたばる男、いわゆる感動的な場面ってか?」

魔法使い「貴様ぁ……!」

龍人「俺を睨んでる暇なんてあるか?ほらほらぁ!」ズドドド!!

戦士「ちっ!!……うおああ!!」ドゴーン

魔法使い「ぐああああ!!」ズガーン

「戦士様!」「魔法使い様!」「いやあああ!」

龍人「……結局守ったのは3人ぽっちじゃねえか。てめえらなんぞが、この俺を止められるわけねえだろうが」
415:🎏 魔法使い「解せぬ」:2011/10/18(火) 22:27:33 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「無駄な抵抗だったなぁ、ちっぽけな英雄諸君よ」

龍人「さて、目障りな盾も壊したことだし……」ギロッ

「っ!」「ひっ!」「うう……」

龍人「虫けら潰しに移るとしようかぁ!!」

側近「させるかよ!」

女勇者「戦士さん!僧侶さん!!くっ……間に合わなかった!」

龍人「……思ったより早い到着だな」

側近「下劣なお前の暴走を止めるためにな……」

龍人「暴走を止める……この状況でそれができると思うか?」

龍人「街の雑魚兵をぶっ潰して、どこかのアホが釣られて戦闘不能になったこと、まさか忘れたわけじゃないだろう?」

側近「……ちっ」

女勇者「人質をとって優位に立とうなんて、卑怯よ!」

龍人「卑怯?違うねぇ、勝つための戦術ってやつだよ」
416:🎏 :2011/10/18(火) 22:36:25 ID:bEpZo/Xb/k
女勇者「何の罪もない人達の命を利用して!それが卑怯って言わなくて何て言うのよ!」

龍人「くだらないな。甘ったるい糞ったれの思考だぜ、そいつぁ」

女勇者「人の、世界に生きる者達の命を想う、それのどこが悪いのよ!」

龍人「……ドーン」ズドドドド!!

「ひいい!!」「うわあ!!」「きゃー!!」

側近「なっ……!見境無しかよ!!」バリアー

女勇者「くっ……きゃああ!!」ドゴーン

龍人「……雑魚への攻撃、側近は防御魔法で防いだか。だがそっちのメスは……」

女勇者「ぐっ……な、なんてことするのよ……」

龍人「身を呈して民を守ったか。防御魔法を覚えてないのか?だが、まだ喋る余裕はあるみたいだな」

女勇者「くそ……卑怯者……」

龍人「違うっつってんだろ。価値のねえ者を切り捨ててるから、甘いお前らに対して優位に立ててるだけだ」
417:🎏 :2011/10/18(火) 22:46:32 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「この雑魚共の存在が、お前達を弱くする。お前達の未来を潰すんだよ!」

女勇者「そんなことない!未来は……皆の手で作れるの!」

龍人「てめえも側近と同じ絵空事をほざくのな。いい加減目ぇ覚ませよ」

女勇者「人間も……魔物も……関係なく、平和を願う者達で、皆のための明るい世界を……」

龍人「無駄無駄無駄ぁ!!んなもんできっこねえよぉ!!」ズドドドド!!

女勇者「あああああ!!」ドカーン

側近「くそっ……女勇者、無事か!?」バリアー

女勇者「はあ……はあ……!」

龍人「ほらな!こんなやつらの命も未来に持っていこうとするから、お前の命が終わるんだ!」
418:🎏 こいつらの言ってることがよくわからん:2011/10/18(火) 23:12:26 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「だいたいよ、魔物と人間が手を取り合うだと?ふざけた幻想に酔ってんじゃねえぞ!!」

龍人「街を戦場にされ、今殺されそうになってるこいつらが、俺を、魔物を許すと思うか!?」

龍人「今までいがみ合った、殺し合った、魔物と人間の過去が簡単に清算できると思うか!?」

龍人「結局のところ、俺達は同族が、自分が大切な生き物なんだよ!だから俺達は対立するんだよ!」

龍人「てめえの思考は異端だといい加減知れってんだよ!」

女勇者「で、でも……たとえ異端でも、実現したらどんなに素晴らしいか……」

龍人「無理だねぇ!こんな雑魚共をその仮想世界に連れて行こうとしてる段階で!」

龍人「雑魚共はなぁ、自分じゃ何もできないくせに、そのくせ多くを他人に望むんだよ」

龍人「この場にいる奴らだって、心の奥底じゃ何を思ってるかわからないぜぇ?」

龍人「多くは俺を恨んでるんだろうが、中には女勇者、お前を憎んでる奴もいるかもしれないぜぇ?」

龍人「魔王を倒して平和になったんじゃなかったのか、何故この魔物に苦戦してんだ、お前がちゃんと守ってくれないせいで俺達が苦しむんだってな」

龍人「勝手だよなあ。でも、それが俺達なんだよ。何より自分が一番で、自分に不利益な存在を認められない」

龍人「そんな連中が、皆のための、誰かのための世界なんか望むと思うか!?」
419:🎏 :2011/10/18(火) 23:28:28 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「……それでもそんな世界を望むなら、相応の指導者ってやつが必要だろう」

女勇者「それなら、私が導いて……」

龍人「てめえは器じゃねえよ!そもそも、そんな幻想を叶えられる奴なんか存在しねえよ!」

女勇者「くっ……うう……」ウルウル

龍人「てめえの身の程も知らずに、馬鹿げた理想抱えて右往左往する姿は滑稽でしかねえよ!」

龍人「いいか、てめえにもわかるようにはっきり言ってやる」

龍人「お前に世界は変えられない!!お前に俺は止められない!!」

女勇者「うう……うああ……!」ポロポロ

龍人「てめえはそこで泣いてるがいいさ。俺は強い者のための世界へと変えるために、てめえや雑魚共の亡骸を越えていくからよ」

側近「……悪いがそれは阻止させてもらう」

龍人「……しつこい男だなあ、あんたも。俺の話、聞いてたか?」

側近「聞いてたさ。女勇者には悪いが、お前の意見の方が現実的だと思う」

龍人「それでも俺に歯向かうのか?わからんなぁ、意地張りすぎて頭おかしくなったか?」

側近「……生憎だが、俺はそんな世界を描くに相応しい指導者ってやつを知ってるからな」
420:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 23:36:11 ID:sBrVYo19lY
魔王キタ━━━(゚∀゚)━━━!?
側近との名コンビ・最高の相棒w
つC
421:🎏 :2011/10/18(火) 23:39:00 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「……ああ?」

側近「お前こそ器じゃねえんだよ。お前は世界を変えるんじゃなく、世界に自分を強いるだけの存在なんだよ」

龍人「言ってくれるねえ、側近さんよぉ。……器じゃねえってんならよ、俺を止めてみせろよ!」

側近「言われなくてもそのつもりだよ!」

龍人「これでも同じ台詞が吐けるか!?」ズドドドド!!

側近「……ちっ!」バリアー

龍人「ほらほらぁ!ちゃんと守らねえと民が死んじまうぞぉ!!」ズドドドド!!

側近「うおおお!!」バリアー

龍人「……ところでよ、雑魚にそんなたくさん魔力を使っていいのか?……オラ!」シュッ

側近「なっ……ぐはあ!」バキィ

龍人「はははは!そんな様で俺を止めれると思ってんのかぁ!?」

側近「くそ……」

側近(……バーカ。お前を止めて世界を変えるのは、俺じゃねえよ)
422:🎏 :2011/10/18(火) 23:48:49 ID:bEpZo/Xb/k
龍人「おらおらおら!」ドカドカドカ

側近「ぐあああああ!!」バキバキバキ

龍人「ふはははは!やっぱりとち狂ったてめえの戯言でしかなかったな!俺を止めるなんて無理だったんだよ!」

側近「はあ……はあ……」

龍人「……終わりだ。安心しろ、後で彼女もそっちに送ってやるさ。……あばよ」ズドーン!!

女勇者「あ……ああ……」ポロポロ

女勇者「いやああああ!!」

龍人「はぁーっはっはぁ!!やっと側近を殺し……」

龍人「……馬鹿な」

龍人「お前にはもう魔力は残ってないはずだ!!」

龍人「なのに何故!!」

側近「はあ……はあ……」バリアー

龍人「てめえの体が防御魔法で守られてやがんだよ!?」

側近「はあ……はあ……く、来るの遅すぎなんですよ……」

龍人「はあ?……あっ!?」バッ

魔王「……これはどういうことなんだよ?」
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