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魔王「何で女の子が一人もいないんだよ!」
[8] -25 -50 

1:🎏 :2011/9/14(水) 23:03:02 ID:8OHTIHnybw
初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。

※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891


22:🎏 :2011/9/15(木) 22:37:50 ID:8OHTIHnybw
勇者「……うん?ここはどこだ?」

戦士「俺達は確か魔王に挑んで……」

僧侶「そうだ。負けてしまったんだった」

魔法使い「デコピンの風圧でな」

戦士「あー、壁に叩きつけられてなあ」

勇者「悪夢だよな……」

戦士「魔王強すぎだろ。俺達の今までの努力は何だったんだろう……」

側近「目が覚めましたか」

勇者「っ!お前は魔王の傍にいた……!」

魔王「俺もいるよー」

僧侶「魔王!」
23:🎏 :2011/9/15(木) 22:44:14 ID:8OHTIHnybw
勇者「ここはどこだ!?俺達をどうするつもりだ!?」

側近「あなたは御自分の立場を理解してないようですね」シャキンッ

魔王「やめろよー!剣を首筋に添えたら危ないだろ!」

側近「いや、そりゃそうですけども」

魔王「いいからその物騒なの仕舞えって!」

側近「魔王様はどちらの味方なんですか……」スチャッ

魔王「悪いね、勇者。こいつ、こんなだけど本当は良いやつなんだよ。ホントだよ?」

勇者「……」
24:🎏 :2011/9/15(木) 22:51:11 ID:8OHTIHnybw
勇者「そろそろこちらの質問に答えてもらえないか?」

魔王「ああ、めんごめんご。勇者達さ、俺と戦ったら気絶しちゃったから医務室に運んだんだよ」

魔法使い「医務室?」

魔王「治療しておいたんだよ。皆けっこうひどい怪我してたから」

僧侶「治療だと?」

魔法使い「敵を治療するとは……魔王、貴様何を企んでいる?」

魔王「いや、企むも何も怪我してたからさ。勇者達だって痛いの嫌でしょ?」

勇者「……はあ?」

側近「こういう奴なんですよ、うちの大将は」

魔王「とにかく俺から襲ったりはしないから、今くらいは仲良くしようぜ!」

勇者(何なんだ、こいつ?)
25:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 22:57:23 ID:cqmj3kLBho
面白い!CCCC
26:🎏 :2011/9/15(木) 23:03:44 ID:8OHTIHnybw
魔王「……あ、ごめん。やっぱりちょっと企んでることあるわ」

戦士「え?」

魔王「悪いけど今から皆の力を封印するよ」

僧侶「封印?」

側近「魔界の上級魔法に、敵の戦闘能力を封じる魔法があるんです。まあ使えるのは魔王様くらいのものですが」

勇者「その状態で一方的に殺すつもりか。やはり魔王は魔王だったんだな」

魔王「やるかよ、そんな恐ろしいこと!」

魔法使い「じゃあどういうつもりなんだよ?」

魔王「その状態でさ、おたくらの王様のいる街まで帰ってよ」

勇者「……はあ!?どういうことだよ!?」
27:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 23:11:01 ID:xmSldgrdsw
レベル1でラスボスから帰るって相当厳しい気がする・・・・CCC
28:🎏 :2011/9/15(木) 23:11:09 ID:8OHTIHnybw
魔王「えーっとね、力を封印しちゃったら皆は勇者的な仕事ができなくなるでしょ?」

勇者「まあそうだけど……」

魔王「そしたら王様は困るでしょ?」

戦士「俺達が戦えなくなったら、魔物との戦争にも敗北するだろうしな」

魔王「俺、そんなことする気ないのになあ……」

側近「先代の魔王様はやる気満々でしたよ」

魔王「……話戻すけど、勇者が戦えなくなったと知ったら、王様は早急に新しい勇者を用意すると思うんだ」

僧侶「そんなことしたって魔王の敵が増えるだけじゃないか」

魔王「馬鹿野郎!俺は女勇者ちゃんにボコボコにしてもらえればそれでいいんだよ!」

側近「すいませんね。魔王様って規格外の馬鹿なんですよ」
29:🎏 :2011/9/15(木) 23:19:17 ID:8OHTIHnybw
勇者「新たな勇者に会いたいなら、俺達を殺せばいいだけじゃないか」

魔王「だーかーらー!そんなことしたら痛いし怖いだろ!勇者達がかわいそうだろ!」

勇者「かわいそうって……」

魔王「まあそういうことだから王様にそう報告してほしいんだ。もちろん街まで送るし、女勇者ちゃんに会えたら力も返すよ。ダメ?」

勇者「……」

魔王「頼むよ!この通りだ!」ドゲザ

側近「安い土下座ですが了承していただけますか?」

魔王「安くないよ!魔界の王、決死の大土下座だよ!」

勇者「……わかった。俺達はお前に敗北した身だ。断る権限もないだろう」

魔王「いいんだね!?ありがとう勇者ー!」
30:🎏 :2011/9/15(木) 23:26:37 ID:8OHTIHnybw
魔王「着いたよー」

勇者「すごい移動魔法だな。一瞬で着いてしまった……」

側近「魔王様は馬鹿ですけど力だけは本物ですからね」

僧侶「力……俺達の力も本当に封じ込めてしまったしな」

戦士「使い慣れたはずの剣がすごく重い。けっこうショックだな……」

魔王「ごめんなあ、本当に最終的にはちゃんと返すからね」

魔法使い「まあ命があるだけでも儲けもんさ。気にしないでくれ」

魔王「ありがとう。じゃあ勇者、例の作戦よろしく頼むね」

勇者「……わかった」
31:🎏 :2011/9/15(木) 23:32:14 ID:8OHTIHnybw
王「な、なんと!力を封じられた!?」

勇者「魔王との死闘の末、奴の特殊な魔法にかかってしまい……」

戦士「命からがら退却したのでございます」

僧侶「魔王討伐の任務を果たせもせず、おめおめと戻ってしまい、申し訳ございません」

魔法使い「いかなる刑罰も受ける所存でございます」

王「いや、いいのじゃ。よくぞ生きて帰ってくれた」

勇者「ありがとうございます」

王「しかし、その魔法はどうにかならんのか?このままでは勇者達はもちろん、人間界の危機じゃ……」
32:🎏 :2011/9/15(木) 23:40:40 ID:8OHTIHnybw
勇者「様々な方法を試みましたが、結果はどれも芳しくないものでした」

王「そうか……それはまずいのう」

大臣「王様、今魔物に攻め込まれれば敗北は免れません。ここは早急に新たな勇者を募るべきかと」

王「そうじゃな。至急、勇者の素質がある者を探すのじゃ!」

部下「はは!」

王「……すまんのう、勇者。使い捨てるような真似をしてしまって」

勇者「いえ、王様の判断は正しいです。任務より命をとった我々をお許しくださり感謝したいくらいです」

王「今まで御苦労であった。魔法がいつ解けるかはわからぬが……それまではゆっくり休んでくれ」
33:🎏 :2011/9/15(木) 23:45:53 ID:8OHTIHnybw
僧侶「……これでよかったんだよな?」

勇者「ああ。これで魔王との約束は果たした」

戦士「俺達にできることはもうなくなった。後は新しい勇者に託そうぜ」

勇者「……」

魔法使い「勇者?」

勇者「……ああ、悪い悪い。俺達は少しの間だけでも一般人に戻るとしよう」

戦士「そうだな」

勇者(あの魔王から邪悪な気配は感じられなかった……あの魔王を倒すことは本当に正しいんだろうか?)
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