少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
429: 名無しさん:2011/7/10(日) 22:23:18 ID:1b/AplOPAI
ハッツー「おっと失礼、自己紹介が遅れたね」
二十「僕は二十日鼠
何というか、山鼠ちゃんの兄みたいなものです」
白兎「はぁ、なるほど」
男「兄みたいなもの…」
山鼠「血は繋がって無いがな」
男「二十日鼠のハッツーか」
二十「宜しくねっ」
男「結構ギリギリのネーミングだな」
二十「ハハッ☆」
男「やめろ!!」
430: 名無しさん:2011/7/10(日) 22:36:08 ID:WeYS042/lU
山鼠「なぁハッツー」
二十「ん?」
山鼠「婆ちゃんって今この近くにいんのか?」
二十「あぁ、女王様の城までの道の途中にある一番大きな木」
二十「そこが今の住処らしいよ」
山鼠「そか…ぅん、ありがと!」
二十「それじゃ僕もう行くから」
山鼠「あ、うん!またなハッツー!」
男「やばい蚊帳の外だ」
白兎「同じくです」
431: 名無しさん:2011/7/10(日) 22:42:17 ID:zY8aT7nkmQ
山鼠「……」ウズウズ
男「いつになく落ち着きがないな」
山鼠「ん…そ、うか?」
男「ハッツーに会ったのがそんなに嬉しかったか」
山鼠「うん!本当に久々だったからさ!
だから……あ」
男「あ?」
山鼠「い、いや、勘違いすんな…?
久しぶりに家族に会えて嬉しいってだけだかんな…?」
男「何言ってんの」
山鼠「…うー」ゲシッ
男「待って何で蹴られたの今」
432: 名無しさん:2011/7/10(日) 22:43:29 ID:WeYS042/lU
山鼠「なぁシロ!」
白兎「今のでだいたい、言いたい事は推測できますよ」
白兎「御婆様の、所ですね?」
山鼠「うん!」
白兎「買い物が済み次第行きましょうか」
男「寄り道していいの?」
白兎「今更です。城に行く途中にあるらしいですし」
男「そうかい」
山鼠「……」ドキドキ
433: 名無しさん:2011/7/11(月) 00:29:31 ID:ohdAPLE9/I
遂にヤマネちゃんデレたか…?
おつ
434: 名無しさん:2011/7/11(月) 22:09:48 ID:B4pYf22bqU
>>433
ツンデレ大好き!
支援ありがと!
明日から試験なのだ
毎日更新はするけど更新量が減っちまいますがご了承くださいな
435: 名無しさん:2011/7/11(月) 22:21:46 ID:zY8aT7nkmQ
男「偉く上機嫌だな」
山鼠「まぁな」
白兎「その前ににんじんです!」
白兎「それじゃ、ここら辺で待ってて下さいね!」タッタッ
男「あぁ…八百屋に走っていく…」
山鼠「もう諦めな」
436: 名無しさん:2011/7/11(月) 22:57:03 ID:B4pYf22bqU
男「どうする?」
山鼠「色々見に行きたい」
男「山鼠の癖にアクティブだな」
山鼠「ほっとけ」
男「休んでなくて平気なのか?」
山鼠「平気だ」
男「じゃ、見て回る?」
山鼠「うん!」
437: 名無しさん:2011/7/11(月) 22:59:33 ID:jox2lqGdgw
山鼠「な!これどう思う!?」
男「荒ぶってるなお前」
山鼠「どう思う?」
男「なんで血圧計」
山鼠「婆ちゃんへの土産!」
男「お土産なんて肩叩き券でも渡せばいいじゃん」
山鼠「十枚は渡したけど一度も使ってくれねぇ」
男「元気なお婆ちゃんなんだな」
438: 名無しさん:2011/7/11(月) 23:07:29 ID:JZ308n9LZ6
山鼠「お前は何見てんの?」
男「ん?……ん」
山鼠「なに…拳銃…?
物騒な奴だな…」
男「護身用にだよ護身用」
山鼠「お前を狙う物好きがいるかよ」
男「いや、分かんないもんだぜ?」
山鼠「金無い癖に見てても仕方ないだろ」
男「ん…値札がついてないんだが」
山鼠「……は?」
439: 名無しさん:2011/7/11(月) 23:13:30 ID:WeYS042/lU
男「売り物じゃないのかな」
山鼠「…いや、多分それタダだぜ」
男「タダ?0円?」
山鼠「あぁ。不思議の国の値段設定は需要ありきなんだよ」
男「山鼠の癖に難しい話してる」
山鼠「説明してやんねーぞ?」
男「何でも無いです」
440: 名無しさん:2011/7/11(月) 23:17:41 ID:1e0RqNmnOw
山鼠「まぁつまりだ
拳銃なんて誰も欲しがらねぇんだ」
山鼠「誰も、何かを撃とうなんて考えてねぇもん」
男「だからこんなに安い、ってかタダなのか」
山鼠「そういうこったな
勝手に持っていっていいぜそれ」スタスタ
男「どこ行くの?」
山鼠「カウンター」
男「本当に血圧計買うのかよ」
山鼠「これも需要低いから安いんだぜ」ニィー
441: 名無しさん:2011/7/11(月) 23:18:42 ID:IjDuDJDKyo
男「ピンクの紙とリボンで包装された血圧計……」
山鼠「男、持ってくれ」
男「はいはい」
山鼠「へへ、婆ちゃん喜ぶかなー」
男「山鼠はお婆ちゃん子なんだな」
山鼠「まぁな」
442: 名無しさん:2011/7/11(月) 23:22:49 ID:bskeXDFV8Q
男「両親は?」
山鼠「……知らね」
山鼠「俺が産まれて直ぐに戦争に駆り出されて、おっ死んだらしいが」
男「…戦争なんてあったの」
山鼠「ハッツーだって同じようなもんさ」
山鼠「鼠族の孤児は、みんな婆ちゃんが面倒みてくれた」
男「婆ちゃんすげぇな」
山鼠「…まぁ、一番か二番目には好きな人かな、アリスも含めて」
男「……あ、白兎だ」
443: 名無しさん:2011/7/11(月) 23:29:51 ID:jox2lqGdgw
白兎「お待たせしましたっ」
男「今日は少ないんだな」
白兎「もう城も近いですからね!こんなもんで保つでしょう」
白兎「最も、誰かさんがドラゴンに譲ったりしなければの話ですが」ジロ
男「俺も山鼠の婆ちゃんに会ってみたいな」
山鼠「だろ!?」
白兎「あ、スルーですか
キレちゃいますよ」
444: ◆AlicexxO96:2011/7/11(月) 23:34:09 ID:bskeXDFV8Q
荒ぶる山鼠ちゃん回でしたが、今日はこれで終了
明日からはお婆ちゃん編!
ではでは!また明日お会いしましょ!
445: 名無しさん:2011/7/11(月) 23:49:24 ID:Ouk2c1w1Uc
乙!
446: 名無しさん:2011/7/13(水) 00:07:10 ID:1e0RqNmnOw
山鼠「ほら早く!」
男「急かすな急かすな」
白兎「急がなくても御婆様は逃げませんよ?」
山鼠「逃げるかもしれねーんだよ」
男「どういうことだよ」
山鼠「婆ちゃんは住処をすぐ移り変えちまうんだ」
白兎「そうなんですか」
447: 名無しさん:2011/7/13(水) 00:15:39 ID:bskeXDFV8Q
山鼠「俺が知ってるだけでも、別荘は20個はある」
男「多いな」
山鼠「だから婆ちゃんに会える事はなかなかねぇんだって!」
白兎「分かりました分かりました」タッタッ
山鼠「大きな木…大きな木…」キョロキョロ
白兎「あ、あれじゃないですかっ?」ビッ
男「お前が今指さしてんの俺」
白兎「え…?へへ…失礼しました」
男「お前この至近距離も見えなくなってんの?」
448: 名無しさん:2011/7/13(水) 00:26:41 ID:t57GnFDOYg
白兎「いえいえ、ちゃんと見たら分かりますよ?」
男「ほんとかよ」
白兎「ボーっと見てたら少し見難い位で」
山鼠「あー!!」
白兎「ひぅっ!」ビクッ
男「山鼠の大声初めて聞いた」
山鼠「なぁ!あれじゃねぇか!?なぁ!?」グイグイ
男「服が伸びる服が伸びる」
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