少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
370: 名無しさん:2011/7/6(水) 00:43:14 ID:WeYS042/lU
鷹「……捜せってのか?」
白兎「出来ればあまり力を借りたくはないんですが…」
白兎「大切な人なんです…」ペコッ
鷹「…っ…分かったよ…捜しゃあいんだろ!」バサッ
山鼠「お、俺も!」
白兎「何度も言わせないで、山鼠ちゃん」
山鼠「でも…」
白兎「……行ってくるね」ピョン
371: 名無しさん:2011/7/6(水) 00:47:22 ID:WeYS042/lU
男「……なんで、何で…」
狩人「……何の理由が聞きたい?
何故こんなことをするのか?」
男「……」
狩人「……簡単だ
悪を排除するのは当然のこと」
狩人「……赤頭巾を飲み込んだ狼という悪を撃ち殺すように」
狩人「……お前という悪を撃ち殺すだけ」
372: 名無しさん:2011/7/6(水) 00:48:31 ID:IvjfUba.8M
男「……」
狩人「……お前は、アリスに必要ない」
男「……」
狩人「……アリスに必要ないものは、悪だ」スッ
ドンッ
男「…ぎっ…ぃい…!」
狩人「……次で終わりにしようか」
男「……」
白兎「……!」タッタッ
白兎「……男さん…御無事で…!」タッタッ
鷹「……」
373: 名無しさん:2011/7/6(水) 00:50:35 ID:SBxlnoh5O6
鷹の少年は見ていました
その不思議の国一の目で
狩人の銃口が、先程の彼の話し相手の頭へ向けられるのを
彼の頭が勢い良く弾け飛ぶのを
鷹「……」
ただ、それを決して止めようとはしませんでした
鷹「……」クルッ
374: 名無しさん:2011/7/6(水) 00:53:32 ID:WeYS042/lU
山鼠「……!」
鷹「…」スタッ
山鼠「…なんだ、鷹かよ
見つかったのか…?」
鷹「……」
鷹「……どこにもいなかったよ」
山鼠「……あっそ」
鷹「忠告しといてやるけど」
鷹「俺が見つけられなかったんだからさ
もう諦め…」
バキッ
鷹「っ…!」
375: 名無しさん:2011/7/6(水) 00:54:49 ID:IjDuDJDKyo
山鼠「…分かってんな」
山鼠「…それ以上言ったら、歯ァ全部へし折るから」
鷹「…んだよ…」
山鼠「…もう消えろ。俺は捜しに行く…」タッ
鷹「……なんだってんだよ」
鷹「…へ…」バサッ
鷹「…ざまぁみろってんだ!!」
376: 名無しさん:2011/7/6(水) 00:57:55 ID:IjDuDJDKyo
狩人「……ここまでやればもう大丈夫、だろう」
狩人「……アリスの為さ」スタスタ
白兎「…雨が、上がった」
白兎「…男さん…」
山鼠「シロ!」
白兎「…山鼠ちゃん?
あれだけ駄目だって…」
山鼠「雨もやんだし服も乾いたからいいだろ!」
白兎「う…」
377: 名無しさん:2011/7/6(水) 00:59:45 ID:SBxlnoh5O6
白兎「…鷹は」
山鼠「一発しばいて帰らせた」
白兎「…初めから期待してませんでしたから」
山鼠「…周りの森の中、探すわ」
白兎「…湖をもう一回りしてみます」
男「……」ムクッ
男「……」サワサワ
男「……なんだ夢か」
?「……」ザッ
378: 名無しさん:2011/7/6(水) 01:01:12 ID:B4pYf22bqU
男「…あ」
山鼠「……おい」
山鼠「……お前って本当に、どんだけ俺達を心配させりゃ気が済むの…?」
男「…山鼠」
山鼠「……怒るのも面倒だわ」
男「……ごめん」
山鼠「……知らね」
379: 名無しさん:2011/7/6(水) 07:39:09 ID:q7WYcuVBgk
1乙
あわわ修羅場……
鷹……
380: 名無しさん:2011/7/6(水) 12:48:58 ID:EVC93ZrMa2
男の献上したものがすごい気になる……
CCCC
381: ◆AlicexxO96:2011/7/7(木) 00:00:45 ID:JZ308n9LZ6
ハッピー七夕!!
皆さんは何をお願いしたのでしょうか
>>379
支援ありがとうございます!
>>380
わーいCがいっぱい!
うふふ…まだ秘密ですよ…
板分けに少しwktkしてますwww
では始めますねん
382: 名無しさん:2011/7/7(木) 00:44:46 ID:t57GnFDOYg
白兎「山鼠ちゃん!」
山鼠「…ん」
白兎「…お、とこさん!?
無事だったんですね!?」
男「うん、多分」
山鼠「…こいつこんな所で寝てたんだぜ
何やってんだか本当」
白兎「まぁ、無事だったなら良かったです……」ハァ
男「……あ」
山鼠「…また雨が」
383: 名無しさん:2011/7/7(木) 00:45:27 ID:t57GnFDOYg
ドラ「あれ!?また来てくれたんだ!」
白兎「えへへ…また、お邪魔させて貰います」
ドラ「わ!ビショビショじゃない三人とも!」
山鼠「誰かさんのせいで無駄に雨に降られてな」
男「……」
ドラ「火、起こした方がいいかな!?」
白兎「あ、有り難いです」
384: 名無しさん:2011/7/7(木) 00:47:23 ID:1b/AplOPAI
山鼠「…ったく」
男「……」
白兎「…あの、男さん?」
男「…ん?」
白兎「今からその、乾かす為に服を脱がなきゃなので」
白兎「少し、離れてていただけたら…」
男「ん…」スッ
山鼠「覗いたら承知しねぇからな」
男「んー…」スタスタ
白兎「……?」
山鼠「……」
白兎「男さん…?」
山鼠「男…?」
385: 名無しさん:2011/7/7(木) 00:49:48 ID:IjDuDJDKyo
ドラ「へへへー」
男「何?」
ドラ「約束通り、また来てくれたんだねぇ」
男「あぁ、あのさ」
ドラ「どうしたの?」
男「…寒い」
ドラ「分かった!火、起こすね!」ボッ
男「ありがと」
386: 名無しさん:2011/7/7(木) 00:51:12 ID:t57GnFDOYg
ドラ「何かあったの?」
男「何か?」
ドラ「何か」
男「……あったような気がする」
ドラ「やっぱり。浮かない顔してるよ?」
男「けど、あんまり覚えてないや」
ドラ「そっかぁ…」
387: 名無しさん:2011/7/7(木) 00:52:49 ID:jox2lqGdgw
ドラ「大丈夫?」
男「?」
ドラ「眠そうな顔してるよ?」
男「うん、もう寝る…」
ドラ「お泊まり!?久しぶりだよ!!」バタバタ
男「あ、うん。あんまり騒がないでね」
ドラ「分かった!騒がない!」ピタッ
388: 名無しさん:2011/7/7(木) 00:56:11 ID:B4pYf22bqU
男「……」ジッ
ドラ「どうしたの?」
男「お前の背中の上で、寝てみたい」
ドラ「いいよ!」
男「ありがと」ヨジ
ドラ「へへ、くすぐったいねぇ」
男「…やっぱり」
ドラ「…ん?」
男「暖かい」
ドラ「ドラゴンだからね!」
389: 名無しさん:2011/7/7(木) 00:59:32 ID:1e0RqNmnOw
ドラ「あれ、君は冷たいねー」
男「雨で濡れてるから
嫌なら降りるからね」
ドラ「構わないよ。友達だからね!」
男「ありがと」ゴロン
男「お前は『孤独』を献上したんだっけか?」
ドラ「うん!」
男「それはお前にとって一番必要無かったから?」
ドラ「うん!」
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