少女は走る 走る
その白い足は止まる事を知らない
その赤い目は風にぶつかり開け続けていられない
その長い耳は、たった一人の少女の声を捉えようとせわしく揺れる
腰にぶら下げた目覚まし時計の音は、その邪魔をする
辿り着いたのは、とある井戸
その向こうは、彼女の世界
302: 名無しさん:2011/6/29(水) 23:50:50 ID:IY41cBvn0o
熊は息絶えました
その頭に捻込まれた鉛の塊は四つ
この瞬間をもって、アリスへの『理性』の献上はお終いとなります
狩人「……まぁ、いいさ。正当防衛だ」
狩人「……アリスが帰ってきた時に、お前のような屑がいても困る」
狩人「……あの少年を追わなければ」タッ
303: 名無しさん:2011/6/29(水) 23:56:26 ID:96TVUWlwC6
男「……」
男「……やっと」
「残念だけど、死んでないんだな」
男「!?」ビクッ
「やぁ、お目覚めかい?気分はどう?
足の怪我はほぼ治ってるみたいだけど」
男「……!」バッ
男「お前が治してくれたの?」
「さぁ、どうだろうねぇ?
死にたがりの君からしたら、良い迷惑かもしんないけど」
男「……いや、生きてるなら、痛くないほうがいい」
「……そうかい」
304: 名無しさん:2011/6/29(水) 23:59:17 ID:C/EsOqUYxw
男「で、ここはどこ。お前は何処にいるの」
「ここは僕の空間だ
今は声しか存在してないけどね」
男「……」
「放っておいたら狩人にやられちゃうかも知れなかったからね」
「助けてあげたんだ
とりあえず礼が欲しいね」
男「ありがと…」
「そう、素直な奴は好きだよ?扱い勝手が良いからね」
305: 名無しさん:2011/6/30(木) 00:01:28 ID:jea4yQfMpw
男「色々と聞きたいことがあるんだけど…」
「今はそんな余裕はないね
この空間の遠隔操作は疲れるんだ」
「また会ったら聞いてあげるよ」
男「…またって」
「さぁ、白兎ちゃんと山鼠ちゃんの所へ送ってあげる」
「そこの扉を出な。繋げておいてやるから」
男「……」ガチャ
306: 名無しさん:2011/6/30(木) 00:07:18 ID:ayxDgaoNKQ
男「…それじゃ」
「今度は助けてやれないかもだから、死ぬような真似はやめてくれよ?」
男「……まぁ考えておきます」スッ
「ふふ、宜しい」
「……まぁ死んでみろよ
ある意味お前が一番アリスに必要なんだぜ?」
307: ◆AlicexxO96:2011/6/30(木) 00:20:32 ID:C/EsOqUYxw
今晩はここまででございます
熊編はこれにて終了
結果としては少しシビアかも知れませんが、これにて終了なのです
>>290
ありがとうございます
この書き込みを見てから、>>292を書くのが正直辛かったです
>>293
心臓に鳥肌……
こういうシーンなだけに、最高の褒め言葉と受け取らせて頂きますね
ありがとうございます!
>>298
そういうお言葉が本当に励みになります!
実は一回寝落ちしかけましたが、何とか持ち直しましたwww
気づけば300越えましたね。明日も頑張るぞー
308: 名無しさん:2011/6/30(木) 00:32:06 ID:xrmXO4luAE
おもしろい!
これ展開が読めないな〜
ああ熊が…(;_;)
309: 290:2011/6/30(木) 20:11:43 ID:MHq8.v1lnY
>>307
すみませんorz
何かもう…熊さんのこと思うと切なくなっちゃって…
大人しくしときます
支援!
310: ◆AlicexxO96:2011/7/1(金) 00:49:13 ID:JZ308n9LZ6
>>308
完結まで良い意味で読者の皆さんを裏切れるように頑張ります!
>>309
あわわ…違います違います!
感情移入して戴き、熊さんの事を思って下さってるのに
それを否定する内容になったので、有り難いだけに書き辛かったというか…
本当に支援感謝しておりますm(_ _)m
今夜は更新出来そうに無いです…
多分すぐ寝落ちしてしまうので明日の朝頑張りまる!
311: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:36:10 ID:1b/AplOPAI
白兎「……山鼠ちゃん、起きてください」
山鼠「……寝てねぇよ」
白兎「男さんも…」
男「あーい」モソモソ
山鼠「…やめろよシロ…もう居ない奴の話なんかすんな」
白兎「……ごめん」
男「いい加減腹減ったや」
312: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:39:18 ID:IvjfUba.8M
山鼠「…シロ」
白兎「…なぁに?」
山鼠「あいつ探しに行くわ」
白兎「…言うと思いました。行こ?」スッ
山鼠「いや、お前はアリス優先しろ」
白兎「……駄目だよ、山鼠ちゃん一人だなんて
山を登るだけでも…」
山鼠「それでもだ」
白兎「…そっか」
男「…朝飯とか無いの?」キョロキョロ
白兎「にんじん食べといてください」
男「うーい」
313: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:40:56 ID:t57GnFDOYg
山鼠「……じゃ、行くから」
白兎「……またね」
男「にんじんうめぇ」ポリポリ
山鼠「……」
白兎「……」
男「……あ?」
314: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:43:59 ID:IjDuDJDKyo
白兎「…男さん」
男「はい」
白兎「約束、しましたよね?」
男「…しましたね」
白兎「もう二度と、自分の命を投げ捨てるような真似はしないでくださいね…!」
男「…多分了解した」
白兎「絶対です!!」
男「はいはい。
あと山鼠、ひたすらケツに蹴り入れてくんな痛い」
山鼠「……」ゲシッ ゲシッ
315: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:45:27 ID:JZ308n9LZ6
男「朝っぱらから茶番見せられるこっちの身にもなって欲しいけど」
山鼠「茶番じゃねぇ
本気で心配してやってたんだぞ」ゲシッ ゲシッ
白兎「完全に居ないものと思ってましたから…」
男「お前から存在否定されるの二度目だ…」
山鼠「反省しろよ阿呆っ」ゲシッ ゲシッ
男「何時まで蹴るんですか」
316: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:47:21 ID:t57GnFDOYg
白兎「…何にせよ、本当に無事で良かったです」
男「それはまぁ、どうなんだろうね」
山鼠「…そこは素直に喜んどけよ」
白兎「あと、身を呈して私達を助けてくれて、ありがとうございました!」ペコッ
男「まぁ、それは良かったよ」
白兎「ほら、山鼠ちゃんも」
山鼠「……どうも」
男「可愛げのない奴」
山鼠「な…!」
317: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:50:20 ID:jox2lqGdgw
白兎「熊はどうなったんですか?」
男「どうなったんだろうね」
山鼠「知らねーのかよ…」
男「よく分からんとこで記憶が飛んだもん」
白兎「まぁ、無事だっただけで充分です」
山鼠「……」
男「…そういや、まだ城は見えないの?」
白兎「このまましばらく真っ直ぐですね」
白兎「そのうち見えて来ますよ」
男「へぇ」
318: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:52:33 ID:bskeXDFV8Q
山鼠「…実は、城に入った事は無かったりする」
白兎「でしたっけ?
私がアリスを捜しに行くとき、ついてきてませんでした?」
山鼠「…城の外までな」
白兎「あっ…」
山鼠「思い出したとしても言うなよ?」
男「…?」
白兎「う、うん!言わない言わない…お口チャックマンね…」
山鼠「そんな微妙なネタを…」
319: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:54:46 ID:1b/AplOPAI
男「何かあったの?」
白兎「あ、はい。
山鼠ちゃん格好が汚いって城に入れて貰えなかったんです」
山鼠「お口チャックはどうした!!」
白兎「あ…!」
男「茶番かこれ」
320: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:57:21 ID:t57GnFDOYg
男「…またかよお前」
山鼠「見下したような目で見るなくそが!」ゲシッ
男「何で蹴られた今」
山鼠「しょうがねぇだろ!
ちっさい頃からこの服しか無かったんだよ!」グイッ
男「洗えよ」
山鼠「…洗濯とか婆ちゃんに頼んでたからしたことねぇし」
男「ろくな嫁にならねえな…」
山鼠「るせぇなほっとけ!」
321: 名無しさん:2011/7/1(金) 06:58:53 ID:JZ308n9LZ6
白兎「でも私はいいとして、お二人は綺麗な格好しないとまた入れないなんて事も…」
山鼠「俺は別に入れなくても構わねえよ」
男「いや、お前も女王に会いに行くんだって…」
白兎「という訳で」
白兎「遠回りになりますが、湖に行って服を洗いましょう!」
男「…どこ?」
白兎「あっちです」
男「見えないけど…?」
山鼠「湖はこっちだぞ」グイッ
白兎「おっと、あっちですね!」
男「デジャヴですね」
273.62 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】