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戦争の体験談を語るわ
Part8


191:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 04:42:58.37 ID:kv3yaWMo
俺は目の前で起きた現実を受け入れることが出来なかった。
やらなければいけない事は沢山あったんだ。
洞窟の中にはまだ生きている民兵の人がいたんだ。
でも俺はソニアの傍から離れる事が出来なかった。
この日まで、沢山の人に助けられて生き延びてきた。
沢山の人の、仲間の友達の犠牲の上で、生きてきたんだ。
なのに、何もお返しも出来ずに、逃げてばかりで、
まだ生きている民兵の人だけでも助けなきゃいけないのに、
その人たちに助けられて、今まで面倒をみてきてもらっていたのに、
頭で理解してても何も行動できないんだ。

192:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 04:45:07.74 ID:kv3yaWMo
気づいたら朝になっていて、洞窟の中でまだ息のあった人たちも、皆亡くなっていた。
もう心が耐えられなかった。情けない自分が、同じ過ちを何度も繰り返す自分が許せなかった。

193:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 04:46:37.65 ID:kv3yaWMo
それから数日間、ソニアや民兵と一緒に過ごしていたんだ。
でも、外に出ていた民兵の人は誰も帰ってこなくて、
もう全てが終わった事に気づいた。本当はとっくに気づいていたけど、
もう現実を受け入れるほど俺の心は強くなかったんだ。

194:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 04:53:22.76 ID:kv3yaWMo
それから、少しして、俺は皆の遺体を埋めることにしたんだ。
スコップとかがないから、木の棒でひたすら彫り続けて、
全員の遺体を埋めるには数日かかった。
俺ムスリムじゃないからさ、お墓に何をすればいいかわからなかったんだ。
だから、棒を立てて、咲いていた花を移して植えるぐらいしかできなかった。
ボシュニャチの民兵の人に、辛くても生き抜けって言われたけど、
もうそんな気力もなかった。もう全てを失って、希望だとか光も何もないんだ。
その場で死のうと思って、銃を探したんだけど、銃が全部なくなってるんだ。
少量もとっくに尽き果てていて、飲まず食わずでいた俺は、
もう疲れて眠くなっちゃってさ、そのままソニアを埋めた場所の前で
寝たんだ。

196:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 04:55:56.97 ID:kv3yaWMo
目を覚ましたら、夢の中みたいで、どこかの家のベットに寝てたんだ。
おかしいな、これは夢なのかなってそれとも今までのが夢なのかなって思ってたんだ。
そしたら部屋の中に中年ぐらいの女の人が入ってきてさ、
何か俺にいいながら、水とか食べ物をくれたんだ。

197:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 04:58:15.40 ID:kv3yaWMo
それから少しして、これが夢じゃないってわかってさ。
俺は山で倒れていた所を、スルツキの民兵に保護されて、
そこから結構離れた民兵の暮らす集落に連れて来られていたんだ。

198:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 04:59:56.27 ID:kv3yaWMo
もう死にたいって思ってた俺はさ、スルツキの民兵がソニア達を撃ったんだろって、
絶対に許さないって暴れたんだ。

199:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:01:54.57 ID:kv3yaWMo
でも、この家の奥さんや、民兵の旦那さんは悲しそうな顔しながら、自分たちはしていないって言ってさ、
俺が暴れてるのに抱きしめてくるんだ。

200:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:02:47.48 ID:kv3yaWMo
俺は嘘つきめ、嘘つきめって叫びながら暴れたんだけど、離してくれなくてさ、
寝るって言って部屋に篭ったんだ。

202:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:05:08.93 ID:kv3yaWMo
それから何日も、部屋にもって来てくれたご飯とかも食べないで、
ずっと篭っていてさ、そうだ、ここから逃げればいいんだって思ったんだ。
それで夜になるのを待って、窓から外に飛び出して、辺りを見渡したら、
十何キロ先かわからないけど、前いた山っぽいのが見えたんだ。

203:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:08:31.86 ID:kv3yaWMo
俺はソニア達の所に戻らなきゃって、あそこに戻らなきゃって思って、山に向かったんだ。
途中で、道がわからなくなったりして、何とか洞窟についた時には3日以上経っていたと思う。
その後、2日くらいまた洞窟で一人過ごしていたんだ。
そしたらさ、集落の民兵の人が来たんだ。
気づいた時にはもう洞窟の入り口の所まで来ていて、逃げ場はなかった。

204:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:10:41.80 ID:kv3yaWMo
ああ、俺も撃たれるんだな、良かったってほっとしたんだ。
だけど、彼らは俺を撃たないんだ。撃たないどころか、一人で何してるって怒るんだよ。
意味がわからないんだよ。お前らスルツキは子どもでも女の人でも殺して、
子どもに乱暴だってするだろって。俺の事も同じようにしろって泣きながら叫んだんだ。

206:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:13:02.05 ID:kv3yaWMo
だけど、彼らはただ無言のまま俺を担いでさ、洞窟から連れ出そうとするんだよ。
嫌だ嫌だって言っても離してくれなくて、バックがバックがだから離しせって
言っても離してくれなくてさ。バックはどれだって言うから、答えたら、
俺が預かるとかいってさ、俺の事を下ろさないまま山を下ったんだ。
疲れていたのもあって、俺は途中で寝ちゃってさ、起きたらもう集落のすぐ近くまで来てたんだ。

207:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:15:03.96 ID:kv3yaWMo
その後、また同じ家に連れて行かれて、家に入ったら、あの二人が怒りながら俺の事をビンタしたんだ。
それから俺の事、この前よりも強く抱きしめてきて、また暴れようとしたんだけど、力が強くて
暴れられなかった。

208:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:19:02.02 ID:kv3yaWMo
それから知ったことなんだけど、この集落の人たちは元々民兵じゃなかったんだ。
ボシュニャチの民兵に襲われて、村の女の人や男の人、子どもも何人か殺されたり連れ去られたりして、それで武装してたんだ。俺を世話してくれた夫婦にはさ、俺よりちょっと年上ぐらいの子どもがいたんだ。
だけど、彼は襲われた時にボシュニャチの民兵の人に殺されてしまっていてさ…。
その時、漠然と皆が苦しんでるっていう感じだったものがさ、スルツキの人も苦しんでいるんだ、被害にあってるんだ、皆が辛いんだって確信に変わったんだ。

209:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:20:09.85 ID:kv3yaWMo
多分だけど、俺がお世話になっていたボシュニャチの民兵の人達なんだ。
この集落を襲ったのはさ。そして同じような事を他の集落でもやっていたんだ。

210:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:23:44.15 ID:kv3yaWMo
中には、本当に悪い奴もいて、虐殺や暴行、レイプをしている人間もいるんだ。
それは否定しようがない事実なんだ。そしてスルツキが今回の紛争で大勢のボシュニャチの
人々を殺してたり、暴行したり、レイプしたのも事実なんだ。だけど、彼らもまた、同じような被害にあってるんだ。
自分達を守る為に、家族を守る為に、お互いにお互いを殺しあってるんだ。
望んでいるのは、形は異なっていても、同じ 平和に暮らす ってことなのにさ。

212:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:24:44.22 ID:kv3yaWMo
でも、昔に起きた虐殺や戦争の禍根が未だに残っていて、それがお互いの理解とか
そういうのを邪魔するんだ。積もりに積もったものが、阻むんだ。

213:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:26:41.84 ID:kv3yaWMo
今までの歴史が、彼らに人を殺させるんだ。やらなきゃ、やられるって思わせるんだ。

214:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 05:27:01.11 ID:FbHZpE20
根が深すぎる・・・
どうすりゃいいんだよ・・・

217:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 05:36:58.04 ID:pnElW4Io
>>214
「外敵」を作って呉越同舟になるように仕向ければよい。
けどここまで拗れると無理か…内戦の悲惨は一般市民が知らない間に戦地に放り込まれる所だな。
外国から敵が来る訳じゃないから猜疑心の塊になってしまう。

215:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:30:33.18 ID:kv3yaWMo
それから俺は、彼らと1年ちょっと生活した。
スルツキの人を憎む気持ちは薄れることはないんだ。
だけど、彼らにも彼らの事情があって、それを俺は否定出来ないんだよ。
否定する事が出来ないんだ。少なくとも、全員が望んで人を殺しているわけじゃないんだ。
罪悪感とかそういうのと戦いながら、それでも殺さなきゃいけないって、
それで相手を殺している人たちもいたんだ。

216:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:32:40.44 ID:kv3yaWMo
彼らと暮らして半年ぐらい経った頃だったと思う。
アメリカを始めとするNATOが、スルツキの勢力下の地域に爆撃を始めたって聞いた。
後で知ったけどさ、もっと前から国連として活動はしていたんだけど、
遅すぎるんだよ。もう何もかもが遅すぎるんだ。

219:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:43:25.67 ID:kv3yaWMo
そして彼らと暮らして大体1年2ヶ月ほど経って、1994年の12月になったんだ。
1月から停戦になるから、祐希はサラエヴォへ行って、そこから国に帰りなさいって
言われたんだ。
でも、俺はもう嫌だった。というより、これから先、全てを背負って生きていく自信がなかったんだ。
集落を出発する朝、俺を世話してくれた夫婦とか、民兵の人が集まってくれたんだ。
だけど、俺はもう無理だって、もう死にたいって思ってさ、頼んだんだ。
頼むから俺を殺してって。痛くても我慢するから、殺してって。大切な友達達も
皆いなくなってしまったのに、生きていても辛いって言ったんだよ。

220:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:45:46.87 ID:kv3yaWMo
そしたら、周りの兵士たちもお世話をしてくれた二人も
悲しそうな、少し困ったような顔したんだ。そしてお互いに見つめあいながら、
何かを早口でいってさ、俺を取り囲んだんだ。
俺はソニア達に、もうすぐそっちに行くよって、心の中で呟いたんだ。

222:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:48:08.81 ID:kv3yaWMo
やっと終われるって思ったんだ。
だけどさ、彼らは俺に何かをするわけでもなく、
歌を歌いだしたんだ。
何が起きたかわからなかった。違う国の言葉だし、
意味もわからなかったんだ。
意味を知ったのは、日本に帰って数年してからっだ。

223:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:48:45.50 ID:kv3yaWMo
ちょっと待って

227:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:53:37.20 ID:kv3yaWMo
今、youtubeのを貼るけれど、クリックして聞くのは、
日本語訳を書くまで待って欲しいんだ。
歌を聴きながら、日本語訳を目で追ってくれれば、
俺が伝えたいこと、彼らが俺に伝えたかったことが
わかってもらえるかもしれないから。

229:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:54:55.73 ID:kv3yaWMo
歌詞はね、
I see trees of green, red roses too
I see them bloom, for me and you
And I think to myself, what a wonderful world
I see skies of blue, and clouds of white
The bright blessed day, the dark sacred night
And I think to myself, what a wonderful world
The colors of the rainbow, so pretty in the sky
Are also on the faces, of people going by
I see friends shaking hands, sayin' "how do you do?"
They're really sayin' "I love you"
I hear babies cryin', I watch them grow
They'll learn much more, than I'll ever know
And I think to myself, what a wonderful world
Yes I think to myself, what a wonderful world
Woo yeah

230:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 05:55:40.64 ID:kv3yaWMo
日本語訳です。音楽を聴きながら、読んでみて下さい

※管理人注釈:youtube動画はすでにありませんでした。
青々とした木々、そして真っ赤に咲くバラが見える
僕と君のために、咲き誇っているよ
僕は自分に語りかけるんだ、「なんて素晴らしい世界なんだろう」って。
青い空、そして真っ白な雲が見えるよ
光り輝く日が訪れ、夜がやってくる
僕は自分に語りかけるんだ、「なんて素晴らしい世界なんだろう」って。
美しい虹が、大空に架かっている
道を行き交うみんなの顔も輝かせているよ
人々は「元気かい?」と手を振りながら握手をしているよ
皆心の中で「愛しているよ」と言っているんだ
赤ちゃんの鳴き声を聞き、その成長を見守るんだ
この子たちは皆、僕が知らない世界も目にしていくんだろう
そして僕は思うんだ、「なんて素晴らしい世界だろう」って。
そう、僕は思うんだ。「なんて素晴らしい世界だろう」って。

235:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:02:29.33 ID:kv3yaWMo
この歌はさ、今の戦争の世界が素晴らしいって言ってるんじゃないんだ。
きっと、世界は素晴らしくなるんだ。そう皆が願い、思えば、
素晴らしい世界になるんだって意味なんだ。愛でね。
皆、好きで殺してるわけじゃないんだ。そうしないと自分達の仲間が
子どもが殺されてしまうからなんだ。そして、相手も同じなんだ。
それをお互いにわかっているんだよ。わかっているのに、止められないんだ。
泣きながら歌ってるんだ。ボシュニャチやフルヴァツキを殺した民兵たちが
泣きながらさ。
彼らは好きで殺してるわけじゃないんだ。そしてそれが許されない行為だと
知っているんだ。知っていながら、どうすることも出来ないんだ。お互いにね・・・。

236:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:02:50.94 ID:kv3yaWMo
この時、英語が理解できていれば、彼らに何か言えたかも知れない。
でも、当時の俺には何の歌かわからなかったんだ。悲しい歌なのかと思った。
平和を願う歌とは知らなかったんだ。

238:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:05:28.27 ID:kv3yaWMo
その後、俺はサラエヴォまで連れて行かれてさ、解放される時に手紙を貰ったんだ。
その手紙の内容は、ちょっと長いから要約するけど、
人生は不公平だ。一生平穏に暮らす者もいれば、一生紛争や貧困に喘ぐ者もいる。
だけど、人生には、神様が皆にチャンスをくれるんだ。学校やお父さん、お母さん、
大人や友人、彼らは何度でも君にチャンスを与えるんだ。それを活かすかどうかは、
君次第なんだよ。
小さな贈りものになるけれど、私は君に生きるチャンスを与えよう。
強く優しく、そして誠実に人生を全うしなさい。そして、
素晴らしい世界を作りなさい。子どもが笑いながら育つ世界を。
君達子どもに託そう。素晴らしい世界を。
こんな感じの内容なんだ。

241:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:09:06.13 ID:kv3yaWMo
その後、1995年1月から4ヶ月の停戦が結ばれ、俺は首都で再会した父と共に、
オーストリアに向かい、後に日本に帰ってきた。
結局、この一連のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が終結するのは、
俺達がこの国から脱出した10ヶ月後の事だった。
1995年7月、安全地帯となっていたスレブレニツァが包囲され占領されたんだ。
多くのボシュニャチが処刑、強姦、拷問され、生き残った中から一部の女性は
解放されたけれど、男性は殆どが順次処刑されていった。
殺されたのは、大人、子ども、男女、老若女男問わず虐殺されたんだ。
犠牲者は、8000人を超えていて、未だに身元がわからない人も多く居る。
もし、サラエヴォから脱出できなければ、僕らはそこにいたかもしれない。

243:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:10:47.35 ID:kv3yaWMo
良い人もいれば、悪い人もいる。スルツキが憎い。憎いけど、全てのスルツキが悪というわけじゃない。
どうしたらいいんだ。どうやって生きていけばいいんだ。平穏な日々に戻ってからも、それを悩んでいた。
そして、いつの間にかドラガンに責任を押し付け、うらんで、生きていくようになった。
それも間違いだった。前に書いたとおり、彼は裏切ってなんか居なかった。Facebookで彼の弟を見つけ、コンタクトを送ったら、俺達がカリノヴィクで襲われた日に、彼は殺されていた。俺達を庇おうとして。
俺達を庇ってくれた仲間を裏切り者として、15年以上も憎んできた、「ずっと仲間だ」って約束したじゃないか、
それなのに、その言葉を忘れて、俺が彼を裏切っていたんだ。

244:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:13:46.61 ID:kv3yaWMo
今までの人生が全て崩れるような感覚に陥って、俺はもう生きていけないと思った。
罪悪感だけじゃない。
俺には荷が重過ぎるんだよ。気づいたら、会社に退職願を出していた。
丁度さ、いい機会だったんだ。ドラガンの弟から、サニャとかの家族の現住所も教えてもらえてさ。
サニャとカミーユの家族は、全員ではないけれど、生きていたんだ。
だから、まずはドラガンのお墓で謝って、そしてドラガンの家族に謝罪して、そして感謝を述べて。
それでさ、その後は、カミーユの家族に会いに行って、サニャの家族に、サニャの遺品を渡してさ。
全てを終わらせようと思ったんだ。

245:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:14:30.51 ID:kv3yaWMo
ただ、ボシュニャチの人との約束の一つ、話を広めるというのは俺には出来なかった。
そして、もう時間もなかった。だから、こうして色々考えた末、vipにスレをたてて、今に至るんだ。

247:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:16:47.32 ID:kv3yaWMo
もし何かを感じてくれれば、それでいい。
欲ではあるけれど、俺自身、彼らが何を伝えようとしていたか、そして俺が何を伝えればいいか
考えて、それを少しでも感じ取ってくれれば、なお嬉しい。

248:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:17:54.41 ID:kv3yaWMo
大切なのは、素晴らしい世界を願い、それを伝えて、実現に近づけていくことなんだと思う。
文章を書くのが苦手な俺には、俺の気持ちだとか、どんな事が起きたかを上手くは伝え切れなかったと思う。
だけど、もし、読んでくれた中で、何か感じるものがあったとしたら、バルカン半島、ボスニアのことにも少し目を向けてくれると嬉しい。日本だからこそ出来る事があると思う。
断罪するだけではなく、罪を犯してしまった民族にも、救済の手を、救いの手を差し伸べて欲しいんだ。
それは偽善かもしれない。それは意味がないことかもしれない。だけど、今ある禍根を…もしだよ。
もし取り除くことが出来れば、いつか素晴らしい世界になるんじゃないかな。
僕はそう思うんだ。

249:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:21:14.42 ID:kv3yaWMo
彼らが歌ってくれた歌に、そのヒントがあるような気がしたんだ。
”この子たちは皆、僕が知らない世界も目にしていくんだろう”
彼らが知らない世界、それは、民族融和かもしれない。
でも、それは簡単なことじゃないんだ。
恨みや禍根は、今現在一時的に裁きによって蓋をすることが出来たかもしれない。
だけど、それが消えたわけじゃないんだ。
行いが間違っていても、全ての民族に正義や大義名分があったんだ。一方的に絶対悪にして
断罪しても、その恨みや禍根は蓋で隠されているだけで、子どもたちに継承されていくんだ。

252:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:25:22.80 ID:kv3yaWMo
子どもたちに継承された恨みや禍根が、何度も、何度も同じ悲劇を繰り返してきたんだ。
それを断つには、周りの、世界の人々の手助けが必要だと思う。
そして、そういった時に、日本だからこそ出来ること、日本だからこそ
手助け出来る事があると思う。パレスチナとイスラエルの子どもを結びつけたように。
最後になるけれど、この紛争で亡くなった全ての方々のご冥福をお祈り申し上げます。

254:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:29:08.19 ID:kv3yaWMo
このスレは、約束を果たすケジメみたいなものだからさ。
読んで何かを感じてくれた人に、ボスニアについてもっと関心を持ってもらえれば、
それで俺の役目は果たした事になると思う。
俺が伝えたかったのは、ボスニアの話であって、俺の事じゃないんだ。ごめんね。
別に悲観的になる必要はないんですよ。安心してください。大丈夫です。

253:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 06:28:23.21 ID:OtPEKa6o
すまんいくつか質問させてくれ。答えにくかったらスルーで構わないから
メルヴィナの行方は分からないままか
>>1は向こうで死ぬつもりなのか
もし何らかの形でこの話が金銭を生んだ場合、>>1が望む使い道(出来れば「勝手に使ってくれ」という解答以外で)

255:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:33:39.28 ID:kv3yaWMo
メルヴィナの行方はわからない。
ドラガンの弟も知らないんだ。
探しても、どこにも情報がないんだ。
あっちに行ったら、探してみようとは思う。
出来れば、ボスニア・ヘルツェゴビナの為に使ってくれると嬉しい。
民族融和の活動もやっていたと思うから。
今、あの国は綺麗に民族の分布といったら失礼だけど、住んでいるところが綺麗にわかれているんだ。
そして未だに問題は解決していない。あっちの偉い人が言ってたけど、
未だに「世界の火薬庫」のままなんだ。それを解決する為に使って欲しい。
それじゃ、長い時間、そして長文なのに最後まで読んでくれてありがとう。

258:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 06:37:15.17 ID:D/3k.y2o
多くの人が目にするvipにスレを立てたことは間違ってないと思うよ
実際、俺はこの戦争に興味を持って話に耳を傾けているし知るきっかけを作ってくれたお前に感謝してる
でも祐希がこれから出会う人々、嫁、子供、孫に直接話し聞かせてやるって選択肢も間違いじゃないと思うよ
とりあえずカミーユやドラガンたちが命を張って守ってくれたお前の成長した姿を胸を張って見せてこい
何年恨んでたってドラガンとは謝っても許してくれないって仲じゃなかったんだろ

259:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 06:38:16.05 ID:QwzgeD.0
>>1乙 考えるきっかけをくれてありがとう

262:祐希◆.0dKn/WD26:2010/05/23(日) 06:40:08.16 ID:kv3yaWMo
ああ・・・。ごめん言い忘れてた。この話の全ては信じないで。
日記を元にしているから、実際は間違っている事もあるかもしれない。
こんなこともあったんだと、感じてくれればいいんだ。
自分自身で調べてくれるのが一番いいけどね。
俺よりも辛く壮絶な経験をした人は沢山いるんだ。
紛争を生き抜いた孤児たちは、心に大きな傷を負って暮らしているんだ。
それは一生消えることはないと思う。
さっきボスニアのためにっていったけど、こういった世界の子ども達や人々の為に、たとえ金額が少なくても寄付なり何なりしてもらえれば、嬉しいです。 
俺の事は本当に大丈夫だから。心配しないで下さい。それじゃ、元気でね

266:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 06:43:52.42 ID:aRR679co
お疲れ。ありがとな
でもやっぱり俺が感じてた「書き終えた時の不安感」は残ってしまったよ
皆がくれた小さな贈り物は手放してほしくないなあ
できればまた日本に戻ってこいよ

267:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 06:45:12.12 ID:OtPEKa6o
答えてくれてありがとう
最初のスレからずっと張り付いてきたけど、このスレは本当に色々な事を考えさせてくれた
結末を知っていたから、続きを読むのが辛くて厳しいと思ったこともあったけど
最後まで読んで良かった。あまりにも無知だった自分はたくさんの事を教えてもらったよ
>>1が言う何かを感じることが出来たと思う。ボスニアについても興味がわいた
いつか行ってみたいと思うよ。相当先のことになるだろうけど、カリノヴィクや色々なものを見てみたい
これだけの辛い経験をしたんだから、>>1はもう十分生きた。あっちに行くのもそれで正解だ、って思ってたんだよ
でもスルツキの人たちの話を聞いたら、やっぱり>>1には人生を最後まで全うしてほしいと思ったよ
生きろなんて無責任なことは言えないんだが、生きてほしいと思うよ
本当にありがとう>>1
>>1のこともこの話も、絶対に忘れないぞ

268:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 06:45:52.66 ID:Ip9WkYgo
もう一つ約束が残ってるじゃないか
>>141の民兵が言ってた
>辛くても生き抜いて、そして胸を張って
>友人に天国で会えるようにしなさいって。
この約束を果たすためにちゃんと帰ってきてくれよ

273:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 07:04:55.17 ID:f8egtOwo
お疲れ様
書いてくれてありがとう
もし>>1が手記を親父さんに託すならこのスレのことも伝えておいてくれないか
そうすれば>>1の思ってること、もっと多くの人たちに感じてもらえるかもしれない
選択肢は少しでも多くしておいたほうがいいと思うんだ
でもできればもう一度お前に会いたいわ
>>1の思ってること>>1の言葉で聞きたい
じゃあ精一杯生ききってくれな
おやすみ

282:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2010/05/23(日) 07:57:22.64 ID:51HJXcAO
全ての行動には理由があって、どれだけ愚かに見えても当事者達は必死なんだよね…
誰か一人だけが悪い訳じゃなからやるせないけど、それでも働きかけいかんで
これからを変えていければいい
貴重な体験、語ってくれてホントにありがとう

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