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のび太「ドラえもんが消えて、もう10年か……」

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Part3
127 :◆IAvTSYr7MA :2014/08/11(月)11:09:06 ID:p47Ruh7JC
「……そんなことあったかなぁ……」
「あったよ。私、今でもはっきり覚えてる。でもね、やっぱり悪いと思って、そのあと上司に言ったんだよ。資料を忘れたのは私で、のび太くんは私に資料を貸したんだって。」
「そうなの?」
「うん。こっぴどく叱られちゃった。……でも、上司が言ったんだ。ここでこのことを公にいたら、野比の男気に水を差してしまうな。って。そのあと上司の人、いろんなお偉いさんに言って回ったみたい。
ーー野比は、素晴らしい奴だって。それがいいことかどうかは別にして、彼自身は、とても優しくて、我が社には必要な人材だって」
「……」
なんか、物凄く恥ずかしい……
「ーーそのことがあったから、私、決めたんだ。もうのび太くんに迷惑をかけないようにしようって。私が何かミスをしたら、のび太くん、またそういうことしそうだし。
……だから、今の私があるのは、全部のび太くんのおかげなんだよ……」
「咲子さん……」
「決めたって……何を?」
「のび太くん」

128 :◆IAvTSYr7MA :2014/08/11(月)11:10:11 ID:p47Ruh7JC
おう……
最後ミスってた……

129 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)11:11:02 ID:UVnwh3bYU
面白い

130 :◆IAvTSYr7MA :2014/08/11(月)11:11:12 ID:p47Ruh7JC
最後の2行はミス

131 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)11:11:34 ID:9yZGBHYgl
ガタッ


132 :◆IAvTSYr7MA :2014/08/11(月)11:16:12 ID:p47Ruh7JC
「のび太くんは、きっと、誰かを幸せに出来る人なんだよ。仕事か苦手でも、それは、のび太くんにしかない、とても素晴らしいことなんだよ」
「……そ、そうかな……」
「うん!そうそう!……だから、私、言うね?」
「……ん?」
「ちゃんと聞いててよ?分かった?」
「う、うん……」
そう言うと、咲子さんは、一度大きく深呼吸をした。
そして、晴れ渡る青空を瞳に写した後、何かを決意したかのように、僕を見た。
ーーとても強くて、とても綺麗な瞳だった。
「……のび太くん。私は……あなたが、大好きです。
ーー付き合って、下さい……」
「…………へ?」

139 :◆IAvTSYr7MA :2014/08/11(月)12:07:57 ID:xzApXbcyN
トリップ簡単すぎるから変えた方が良い

140 :◆IAvTSYr7MA :2014/08/11(月)12:08:34 ID:p47Ruh7JC
再開
毎度毎度時間かかってすんましぇん
書き溜めてないので

141 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)12:10:38 ID:9yZGBHYgl
>>140
ええんやで

142 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)12:10:40 ID:p47Ruh7JC
>>139
らじゃ。
これでいく

143 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)12:12:24 ID:9yZGBHYgl
>>142
把握

144 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)12:43:10 ID:p47Ruh7JC
『ーーすぐに答えなくてもいいから。のび太くんが優柔不断なのは知ってるし。
でも、ちゃんと答えてね。私、待ってるから……
家に帰った後、寝転んで天井を見ながら、咲子さんの言葉を思い出していた。
……僕は、知っている。
想いを口にすることが、どれだけ勇気がいることなのか。ほんの少しの言葉が、どれだけ遠いことなのかを。
それを、彼女は口にした。
拒絶されるかもしれない。傷つくかもしれない。そんな不安が、たぶん彼女の中にあったのかもしれない。
それでも、彼女は言葉を口にした。僕には出来なかったことを、彼女はしたんだ。
それが羨ましくて、自分が情けなく思った。
彼女の方が、僕なんかより何倍も凄い。凄いんだと……
そもそも、僕は本当にしずかちゃんと結婚したいのだろうか。
子供の時の気持ちを、ただだらだらと持ち続けているだけじゃないだろうか。
だって僕は、足を踏み出そうとしていない。したこともない。
惰性に流され、その関係を維持しようとしていただけだった。
(……なんか、分からなくなってきたな……)
その時、まるでタイミングを見計らったかのように、郵便受けから音が響いた。
(……ドラえもん?)

145 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)12:51:40 ID:IM7DaUkxk
手紙きたーーーーーーーーーーーーーーー

146 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)12:54:45 ID:p47Ruh7JC
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
のび太くんへ
キミは、色んな人と出会ってると思う。
その中で、自分のことが分からなくなったり、どうするべきか悩んだりすると思う。
だけどのび太くん。
そんな時は、思い切り悩んでいいんだよ。
キミの人生は、キミだけのものだ。
思い切り悩んで、それでも決めたことに、僕は何も言わないよ。
だって、きっとのび太くんなら、いい方向に決められるって信じてるから。
でもね、のび太くん。
絶対に、逃げちゃだめだよ。
逃げた先には、たぶん後悔しか残らないんだよ。
何かのせいにしたり、自分を恨んだりしちゃうかもしれないんだ。
のび太くんには、そんな思いはしてほしくないな。
だから、いっぱい悩みなよ。
悩んで悩んで、悩み抜いて、キミだけの答えを見つけてね。
キミの未来は、キミが作るんだから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(……まいったな。全部、お見通しってわけなんだね……)
それでも、少し楽になった気がする。
(僕の未来は、僕が作る……か……)
ドラえもんの手紙を思い出しながら、静かに部屋の電気を消す。
暗くなった部屋には、外からの月の光が射し込んでいた。
太陽よりも弱いけど、とても優しい光だったーー

147 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)13:02:39 ID:RU7fdRIgP
もしかしてドラえもんって

148 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)13:04:35 ID:IM7DaUkxk
出木杉くんがドラえもんを。。。
なんてなw

149 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)13:07:11 ID:RU7fdRIgP
そして>>148の予想が的中し、>>1はやる気をなくした。
以降、>>1がSSを書くことは無かった
ー完ー

150 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)13:11:36 ID:IM7DaUkxk
>>149 やめいw

151 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)13:12:31 ID:p47Ruh7JC
>>149
当たってたら変えるから大丈夫
思いつきだから、どんどん修正できるのさ
「ーーおっはよー!」
「お、おはよう……」
「もうのび太くん!朝から元気ないぞ?朝の挨拶は大切だからね!
ーーじゃあ、今日も1日頑張ろー!!」
咲子さんは、いつもに増して元気いっぱいだった。とてつもなく、上機嫌だった。
彼女に圧倒されていると、彼女を見た男性社員の話し声が聞こえてきた。
「なんか、すげえ上機嫌だよな」
「うん。なんというか、電池を新しく入れ換えたような……」
「ていうか、花賀、前にも増して可愛くなってないか?」
「男でも出来たんじゃねえの?」
「マジで!?俺、狙ってたのに……」
「俺もだよ!その男、どんな奴なんだろうな……」
「見つけたら、血祭りだな……」
……あのことは、誰にも相談しないでおこうと、固く心に誓った。

152 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)13:14:30 ID:RU7fdRIgP
狙う奴が多かったのか……
大人になった花賀さんどんぐらいかわいいんだりうか


153 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)13:15:04 ID:IM7DaUkxk
血祭りwwwww

154 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)13:17:46 ID:mKrQzDTM8
のび太狙われても射撃でいけるなwww

155 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)13:25:43 ID:RU7fdRIgP
射撃…
花賀さんのために祭りの射撃で無双してる姿が思い浮かんだ

157 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)13:58:16 ID:p47Ruh7JC
「ーー夏だあああああ!!!」
「ーー海だあああああ!!!」
「……暑いんだぁぁ…………」
ズルッ
「ーーもう!なんだよのび太!ノリが悪いぞ!」
「そうだぞのび太!ジャイアンの言うとおり!」
「久々の海なんだよ……日射しって、こんなに痛かったっけ……」
この日、僕はジャイアンとスネ夫と、海に来ていた。
発案者は、もちろんジャイアンだ。
なんでも、仕事はそれなりにストレスが溜まるとかなんとか。で、僕達が誘われたわけだ。
「夏は暑いの!これでいいの!」
「よっジャイアンっ!夏男っ!」
「……ほんと元気だね、二人とも……」
この二人が、ここまで元気がいいのには、理由がある。
それは……
「ーーよっしゃああ!!スネ夫!!行くぜぇ!!
「おう!」
「「目指すは、ビーチのお姉さんっ!!!」」
二人は、僕を置き去りにして走っていった……
「……まったく、もう……」

158 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)14:10:26 ID:p47Ruh7JC
「ーーお姉ぃっさぁあん!!暇ぁあ!?」
「あ、忙しいので」キッパリ
「あ……はい……」
(また撃沈か……)
これで、ジャイアンとスネ夫は、本日5敗目。いい加減諦めればいいのに。
「ねえねえジャイアン、スネ夫。もういいだろ?3人で遊ぼうよ」
「何が楽しくて、男だけで楽しまなきゃいけないんだよ!!」
「そうだぞのび太!男だけのグループなんて、周りをも不幸にするんだぞ!?」
「だ、だったら、誰か連れてくればよかったのに……」
「それじゃ面白くない!!」
「えええ……」
「いいから、のび太も誰か探してこいよ!」
「ええ!?ぼ、僕が!?」
「当たり前だろ!ほら、頑張ってこい!」
「……そりゃないよぉ……」

159 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)14:15:13 ID:RU7fdRIgP
おっ

160 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)14:40:13 ID:G4rAg6KBP
これは、もしかすると??

165 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)15:20:30 ID:p47Ruh7JC
とぼとぼと、浜辺を歩く。
照り付ける太陽は、容赦なく僕の気持ちを畳み掛けてくるかのようだった。
(……まあ、適当に時間潰して、戻ればいっか……)
そもそも、僕にナンパを求めるのは無理がありすぎる。無茶ブリもいいとこだ。
成果を期待するなどーー
「ーーああ、そこの青年!」
「……?僕?」
「そうそう!そこのキミだよ!」
なんか、知らない女の人に話しかけられた。浜辺で寝そべってるけど……焼いてるのかも。
「な、なんですか?」
「いやね、ちょっとあの水着を取ってくれないか?」
「あれって……あそこにある水着?」
「そうそう。いやぁ、背中を焼いてたら風で飛ばされてねぇ。ちょうど大人しそうなキミを見つけて助けてもらおうって思ったわけだよ」
確かに……よく見れば、うつ伏せだけど、上半身裸だ。
……ちょっとドキドキしてしまう。
しかしまあ、困ってるなら助けないとな。
「……はい、これ」
「おお!すまんすまん!助かったよ青年!」
「気をつけて下さいよ?」
「いやいや、面目ない」
女の人は、すぐに水着をつけ立ち上がる。
……そして、僕は固まってしまった。
(お、おぅ……ダイナマイト……)
すっごい、美人がそこにいた。
「助かったよ青年。ーー私は、舞。良ければ、名前を教えてくれないか?」

167 :名無しさん@おーぷん :2014/08/11(月)15:21:34 ID:67zwXULQM
なんだよ舞ってだれwww

170 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)15:29:53 ID:p47Ruh7JC
「ーーへぇ、友達と来てたんだ」
「うん」
「それで、成り行きでナンパをすることになったと……」
「そうそう」
「ハハハ……!!若いねぇ!」
「舞さんだって、大して年変わらないでしょ?」
「まあ、そうなんだけどね」
「ところで、舞さんは一人で海に?」
「ハハハ!私をナンパするつもりかい?」
「そ、そんなつもりじゃ……」
「冗談だよ、冗談。ちょっと、知り合いとね」
「彼氏さん?」
「そうだよ。……っていいたいところだけど、そうじゃないんだよね〜」
「はぁ……」
すると舞さんは、何かを思い付いたようだ。
そして、ニヤリと笑みを浮かべた。
「ーーそうだ。なあのび太。お礼を兼ねて、キミに協力してやろう」
「へ?協力って……」
「いいからいいから!私に任せなさい!カッカッカッ……!」
……果てしなく不安だ。

180 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/11(月)18:06:35 ID:p47Ruh7JC
「ーージャ、ジャイアン……ただいま……」
「ーー!やっと帰ってきたか!遅いぞのびーー」
振り返った瞬間、ジャイアンは固まった。
「うん?どうしたのさジャイアン。何をそんなにーー」
つられて振り返ったスネ夫もまた、フリーズする。
二人の視線は、1点に集中していた。そのさきにいるのは、もちろんーー
「ーーお?キミ達が、のび太の友人だね?」
「……」
「……」
二人とも、微動だにしない。まあ、それもしょうがないだろう。二人の様子からして、おそらくさらに連敗記録を更新したたろうし、そんな中、僕がまさか女の人を連れてくるとは思わなかっただろう。
目を点にしながらも、ジャイアンはようやく声を絞り出した。
「……の、のび太くん……その女の人は……?」
「ええっと……この人は……」
「ーー私ぃ、のび太にナンパされたんだぁ」
「の、のび太がーーッ!?」
「ナ、ナンパーーッ!?」
「……ちょっと、舞さん?」
この人は……何を言ってるのだろうか……

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