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小説作家志望のやつら、お題「爆発した」で文章力の鍛錬してみないか?
Part2


67 :名無しさん :2014/03/25(火)18:56:16 ID:TgfEbCRLq
山向こうでなにかがキラリと光った。
白いキノコ雲。
頭のなかを目の前を縦横無尽に濁音の混じった無配列な文字郡がランダムに飛び交う。
やけにぬくい風に吹き飛ばれないよう、
足をふんばった。
真紀子は後ろから抱きついてきたようだ。
悲鳴を発したのかどうかさえわからない。
それが爆発音だと気づいたと同時に、
キノコ雲の下の辺りは街一個ぶんのクレーターができあがっていた。

68 :名無しさん :2014/03/25(火)18:57:48 ID:saNvTgLuS
>>67
核かよw

69 :名無しさん :2014/03/25(火)18:58:07 ID:ubz0FElTz
耳に違和感を感じたと同時、私の身体はアスファルトへ叩きつけられた。
顔面の激痛に目を開ける事すら出来ないまま必死の思いで頭を上げると、濃厚な油の匂いが鼻をついた。
恐らく血だらけであろう顔を手で拭い、灼熱感と痛みに耐えながら瞼を少しだけ引き上げる。
そこから見えた景色は到底この世のものとは思えなかった。
路上は炎の海と化し、ガードレールはねじ切られ、吹き飛ばされた車が無様に底部を晒している。
車から這い出してきた乗客たちはまるで亡者のように見えた。
奥に横たわる巨大な鉄のカーテンを見て、悟った。
タンクローリーが爆発したのだと。

77 :1 :2014/03/25(火)19:04:16 ID:r7qdg88SH
>>69
すげえいいじゃんマジで

72 :名無しさん :2014/03/25(火)19:00:35 ID:FCfkRnqiP
背後で何かが爆発した。衝撃と爆風で俺は吹き飛ぶ。不思議と痛みは無く、体は軽かった。
閉めていた目を開くと、誰かの腕が目の前に落ちていた。
俺は喉が潰れる程の叫び声を上げる。腕に驚いたのではない。その腕は、あまりにも自分の腕に似ていたからだ。

81 :1 :2014/03/25(火)19:07:35 ID:r7qdg88SH
>>72
自分の腕に似ているという意外性いい

76 :名無しさん :2014/03/25(火)19:04:08 ID:625ndOZqX
ボスから指令がきた。今回の任務は敵軍基地の爆破工作だ。
爆薬や信管などは既に工作員が用意済み。
後はそいつから荷物を受け取り、警備の目をかいくぐりながら弾薬庫に時限爆弾を設置すればいいだけ。
帰りは爆発の騒ぎに乗じてトンズラするだけだから楽勝だ。
侵入にはおあつらえ向きな新月の夜。
暗闇の中で設置した爆薬に、タイマーを起動した信管を差し込む。
何かが無意識下で警告を発するが、もうすぐ巡回の警備が戻ってきちまう。
手早く作業を終わらせた俺は、弾薬庫とは遠く離れた茂みの中で腕時計を睨みつける。
起爆まで五、四、三、二、一……あれ?爆発しない!?
俺は先ほど無視した警告をようやく理解した。ーー信管に刻み込まれた"MADE IN CHINA"の文字だったのだ。
ボスの怒りが爆発した。

84 :1 :2014/03/25(火)19:11:43 ID:r7qdg88SH
>>76
短い中にオチを用意できるのは強みだと思うな

78 :名無しさん :2014/03/25(火)19:05:14 ID:6Oz5LgbI3
「…ザ様はお前を買っていらっしゃr」
ーー爆裂音 。
眼前で起こった出来事を直ぐには咀嚼できない。
獣の咆哮にも似た、大気の振動。
しばらく呆気にとられ、
気づいた時には相手の顔が
スローモーションで歪んでいた。
疾走するプライド。涙は追いつけない。
一拍。
ーードグワッシャァァァンンンン
涙が追いついた頃には、薄っぺらな背徳感がおしよせた。
「きっったねぇ花火だな。」

86 :1 :2014/03/25(火)19:12:28 ID:r7qdg88SH
>>78
ベジータ乙w

83 :名無しさん :2014/03/25(火)19:09:45 ID:BitORukD9
生きるか死ぬかの危機なら今までに何度も切り抜けてきたが。
「こればかりはどうしようもないな」
お約束すぎる展開に思わず失笑した。
これが終われば国へ返ってあいつと結婚する約束。
そんなお膳立てされた舞台に神様が残した最後の茶目っ気。
「赤か青か」
最後のコード。
覚悟なんて必要ない。
ただどちらか一方を適当に選び、目を瞑ってハサミを閉じるだけなのだから。
ーーなのに。
心を殺し、与えられた仕事を処理するだけの日々を繰り返してきた俺が、
死にたくないとこれほどに強く本心から思える日が来るとは想像だにしなかった。
俺を人間にしてくれたのは他でもないあいつだ。あいつのところに帰りたい。運命の赤い糸。
「なんてな」
青いコードを切り落として、俺は生涯を終えた。

85 :名無しさん :2014/03/25(火)19:11:52 ID:qXhdMNG4O
>>83ハズレなんかい、、、、

89 :1 :2014/03/25(火)19:16:01 ID:r7qdg88SH
>>83
うまい
ヤルネエ!

107 :名無しさん :2014/03/25(火)19:31:18 ID:uKtNEnN3e
(いちゃつきやがってリア充爆発しろ)
ホントに爆発した。どうしよう泣きそう

108 :名無しさん :2014/03/25(火)19:32:08 ID:qXhdMNG4O
>>107ワラタ

109 :あ◆lYhv11MND1Ww :2014/03/25(火)19:32:16 ID:17VWI4P77
それは一瞬の出来事でなにがどうなったのか全く理解できなかった。
と、言うよりも今でもなにが起きたのかはわからない。
いつものようにベランダから真っ青な海を眺めていると、水平線のあたりで何かがポッと白く光ったのだ。
そこに目を凝らすよりも先に、全身を殴打するかのような轟音とともに白い光は視界全体へと広がり、僕は条件反射で頭を抱え身を縮こまらせた。
なにが起きたのかはわからないけれど、なにかとんでもないことが起きたのは確かだ。
化け物じみた音の余韻が引き、全身に伝わる微振動も収まった頃、恐る恐る瞼をあげると、僕の目に飛び込んできたのは無限に広がるどんよりとした黄色。
青ではなく黄色。海ではなく砂。
僕が立っているのはさっきと変わらず自宅のベランダなのに景色は辺り一面砂漠になっていたのだった。

115 :1 :2014/03/25(火)19:37:08 ID:E1QRgki39
>>109
続きが非常に気になります

118 :あ◆lYhv11MND1Ww :2014/03/25(火)19:39:22 ID:17VWI4P77
>>115
ありがとう
もちろん続きなどありませんが

120 :名無しさん :2014/03/25(火)19:40:38 ID:VLL5uI4UV
俺の眼前でたゆたゆと重く揺れているのは、ホルスタインの乳房だった。
晩夏の午後、何処からか寂しげなセミの声が聞こえてくる牧場の牛舎。
俺はその場に跪くと手を差し伸べた、柔和で温かな牛の乳に触れ、そして長い乳首に指を回す。
親指から人差し指、中指、薬指、小指。じわりと絞った。
瞬間勢い良く濃厚な乳が放物線を描き、ブリキのバケツへと飛び込み弾けた。
その快感たるや。
「は、花子ォッ!」
俺の感情が爆発した。
ホルスタインの花子は唸る様に、モオオウ、と一声鳴いた。

125 :1 :2014/03/25(火)19:45:51 ID:x0M5fK1tt
>>120
途中までエロかと思っていた(´・ω・`)

121 :名無しさん :2014/03/25(火)19:42:06 ID:cEn37Iu55
シアー・ハート・アタックという
追跡型爆弾を手に入れた
どうやら体温で追跡するらしい
靴屋の店主を狙ったら
爆発した

127 :1 :2014/03/25(火)19:46:49 ID:x0M5fK1tt
>>121
吉良じゃねーか

134 :名無しさん :2014/03/25(火)19:56:26 ID:gcD4uYMED
彼の心の中には小さな湖があった。彼がその存在に気付いたときには既にその湖は汚れてしまっていた。
彼は特に自分の気持ちを表現しようとする人間では無かった。嫌な事があっても、何も言わずにその場をやり過ごし生きてきた。
その度、彼の湖は少しずつまた汚れていく。
理由は分かっていた、自分でその腐敗臭ただよう感情を何度も何度もその底知れぬ湖に放り込んできたのだ。
彼は目を閉じ、底に沈んで行った塵芥の事を思い、無表情で畔に佇む若い彼の横顔を見る。
思い返せば、人生の中で涙を流した事も無ければ、怒りの咆哮をあげたこともない。それ程彼の湖は深く、そして完璧だった。
しかし、今目の前で起きている出来事は彼にとって全くの未知のものだった。
それは今まで抱えてきたどの感情とも違った。その感情は熱く煮えたぎり、沸々と燃える様に呼吸していた。
彼にはそれを手にとり湖に捨てる事さえ出来ない。それが本当の怒りだと知ったときにはもう遅かった。彼は湖もろとも爆発した。

148 :1 :2014/03/25(火)20:03:59 ID:AM61ViiiP
>>134
俺がいうのもなんだけどいいと思う
文学的な匂いがするな

135 :名無しさん :2014/03/25(火)19:57:28 ID:uKtNEnN3e
「なんで飯持ってこねぇんだよ!」
奴が居間に乗り込んできたのは一時間前。私は食事を届ける。
「おいとくよ」
「おせえよ!」
なに? たまりに溜まった怒りが爆発した。私はドアを蹴破ると茶碗を奴の顔面に叩きつけた。
今まで奴の部屋の床に叩きつけたどの求人誌より強い力で、次に転がった奴の股間を踏みつける。
奴が発狂した時の地団駄の10倍の重さで、そして私は叫ぶのだ。
「いい加減にしろ!この穀潰しがぁぁぁ!!!」

150 :1 :2014/03/25(火)20:06:19 ID:AM61ViiiP
>>135
穀潰しわらた(´・ω・`)

137 :名無しさん :2014/03/25(火)19:58:11 ID:LlFiU953R
それは全てを包み込んだ。
鳴り響く轟音、遠くから聞こえる叫び声、押し寄せる黒煙、逃げ惑う人々
僕は狂ったように笑い、男にしては些か細過ぎる指で手元にあるスイッチを押した。
一時の静寂と共に。

152 :1 :2014/03/25(火)20:07:44 ID:AM61ViiiP
>>137
これ結構うまいんじゃないか

144 :名無しさん :2014/03/25(火)20:01:05 ID:JKcZVOBVD
僕は爆発が嫌いだ。しかし残念なことに、同意するものは一人もいなかった。
芸術性を模索する連中なんて問題外だね!
彼等は悪魔に取り憑かれたように現象を観察している。曰く、芸術を越えた先を目指したいそうだ。馬鹿馬鹿しい。
くる日もくる日も実験を繰り返しているので、爆発音にも慣れ始めた。材料費はどこから賄われているのだろう。
ある日を境に爆発音が変化した。「パシャ」「カシャ」と明らかに違っている。少し注意して聞いてみると、爆発音ではなくシャッター音だと判明した。爆発には懲りたのかもしれない。
それから数日後、僕の学校に無数のカメラマンが現れた。彼等が問題を起こしてくれたのだろう!
研究室まで嬉々として向かうと溢れた記者にインタビューを求められたが、何も答える事は出来なかった。
爆発音とシャッター音、響き渡る歓声を背にして、振り返る気力すら、なかった。

164 :1 :2014/03/25(火)20:17:24 ID:AM61ViiiP
>>144
面白い
いいね!

147 :名無しさん :2014/03/25(火)20:03:24 ID:r9kw7k9V6
うん、ある冬の日の昼、その日はとても寒かった。
その日、僕はある商店街に、僕の大好きなコロッケを買いに行ってたんだ。
丁度商店街の時計から鳩が飛び出した頃だね、目の前で轟音と共に何かが爆発したんだ。
いや、爆ぜる、と言った方がいいかな、爆発よりも爆ぜると言った方が何処かリアルさがあるだろ?
え、そんな事はどうでも良い?、、、まあ話を続けるよ。
その爆ぜた物を見て、僕の小動物的本能が言ったんだ、逃げろって。
僕はその爆ぜた物とは正反対の方向へ無意識の内に駆け出していた。

174 :1 :2014/03/25(火)20:24:39 ID:LTACILR5O
>>147
読者と対話してんのかwわらた

165 :名無しさん :2014/03/25(火)20:17:33 ID:625ndOZqX
タップダンスを踏むような軽快な音が戦場に響き続ける。そのステップのひとつひとつが人間を軽く殺せる殺傷力を秘めてるってんだから笑えない。
きっとこんな陽気に踊りまくってるのは死神なんだろうな、死神に足があるかはしらないが。
まぁ、どちらにしろ死神さんと踊るような状況には陥りたくないな、なんて考えるのはフラグだろうか。
そんな益体もないことを考えているうちに後衛の準備が整ったらしい。後衛が安全に手榴弾を投げられるように、前衛ーー俺らが掃射体勢にはいる。
その瞬間だった。今までのステップとは明らかに違う、異質で、乾いた、まるで柏手のような銃声がこだまする。
嫌な予感……。思わず背後を振り返った俺。頭に大きな覗き穴を作って倒れる後衛。その手元から転がり落ちる鋼鉄のパイナップル。抜き捨てられた安全ピン。
咄嗟に遮蔽物から飛び出す。と、同時にーー背後から爆音。
ふぅ、間一髪セーフ!と一息つく間もなかった。眼前にはズラリと並んだ銃口。次々と吐き出される鉛弾。
さっきのはやっぱフラグだったかーーと後悔する間もなく体が勝手に踊りだす。命尽きるまで終わることのないダンスを。

187 :1 :2014/03/25(火)20:37:35 ID:7lKZn2cKb
>>165
戦場の緊迫感がありあり

172 :名無しさん :2014/03/25(火)20:23:28 ID:uiZ0ZsXwU
若草に横たわる京子を見た。頭の周りが赤黒く染まっているだけで、眠っているのではないとわかる。
ふいに音が消え、肌に冷たい水を感じた。振り向いた時には、すでに水柱が消えるところだった。
「…爆弾」
口をついて出た、実物を見たことすらないはずの私の言葉に、私は驚いた。
めまいのような感覚におそわれ、足をすくわれる。
頭の中で、爆弾と吉岡正治が結びつくのに、そう時間はかからなかった。
吉岡は私たち姉妹の、ありもしない遺産の影だけを見ている。あとは私だけだ。
京子の体を一瞥し、私は台所に向かった。

192 :1 :2014/03/25(火)20:45:21 ID:j1tIG736q
>>172
うまいなあ
凄く安定している

200 :名無しさん :2014/03/25(火)20:51:52 ID:FQnknbzyU
十分たのしめましたわ
サンキューイッチ