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美術部に入ったらヤンキーばっかだった話
Part16


669 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/05/31(土)23:18:30 ID:A1dw6zqzb
俺が所属していた部活では無かったが一つ気になる部活があった。
その部活は、俺が名前から想像していた部活とは違い
ヤンキーの巣窟のような場所だった。
そんな部活にあいつが入部した。
あいつと俺はそんなに仲が良くなかった。
オドオドしていて、喋ってもすぐ言葉に詰まるような奴で
運動神経もあまりなく
小学校の時から俺は距離を置いていた。
中学校に入ってからも
友達があいつをからかって遊んでたのを俺は近くで見て笑ってた。
だから俺の下駄箱や机の中に
勧誘のチラシがこれでもかって言わんばかりに
入ってるのに驚いた。

670 :名無しさん@おーぷん :2014/05/31(土)23:21:51 ID:xEz4kGYwa
ばすけきたー!

671 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/05/31(土)23:23:44 ID:A1dw6zqzb
>>670 書き込んでるのは俺だけどね
俺に送ってくれてるやつをコピペしてるのよ

672 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/05/31(土)23:30:30 ID:A1dw6zqzb
興味はあった。
いかせん目立つ先輩達が入っている部活だったから
部活動自体も目立っていたし
俺はその頃所属していた部活に全然行かなくなっていたから
その部活に入って何かをやり直したいと思っていた。
だけど俺は不安だった。
あいつがいたからだ。
俺はあいつとは仲良くない。
むしろ俺があいつと同じ部活で仲良くなんて
友達に知れたら今度は俺もターゲットになる。
中学とか小学校って身分制度みたいなのがあったと思う。
あいつはクラスでも学年でも身分が下だった。
俺はそうなるのが嫌だった

673 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/05/31(土)23:40:08 ID:A1dw6zqzb
それでも毎日しつこいくらい勧誘が続いてた。
どういうつもりで俺を誘っているのか、ただただ疑問だった。
俺は友達と下校してる時だった。
あいつとあいつの所属している部活の先輩達が仲良く
部活動しているのが目に入った。
俺がそっちの方をみていると友達は
「気持ち悪いよな」ともちかけてきた。
俺はあぁとか適当な返答をしていると
「何、あぁいうの憧れんの?」と聞いてきた。
俺は「まぁ楽しそうではあるよ」と答えると
友達は「じゃあお前も美術部はいれば?友達やめるけど」
と、そんなような事を言われた。

674 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/05/31(土)23:49:09 ID:A1dw6zqzb
「あぁ、じゃあ俺美術部はいるわ」
と口に出ていた。
口に出てからは早かった。
俺は今来た道を戻って体育館に向かった。
後ろからさっきまで友達だった奴が
わーわー言っていたがもうどうでも良かった。
体育館について
バスケ部の部長の所に行き部活を止める事を伝えた。
全然行かなくなっていたから
既にバスケ部の中ではいないものとなっていた。
だけど、それをやらないと次に進めない気がした。
やり直すには人は過去を清算しなくちゃならない。

675 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/05/31(土)23:56:52 ID:A1dw6zqzb
俺が美術部に入るには清算しなくちゃならない事がもう一つあった。
あいつだ。
あいつに直接俺がやった事は無いにしろ
それを笑ってみていた事を清算しなくてはならないと思っていた。
それは俺にとって勇気が必要だった。
バスケ部を辞める事を伝えた俺は
美術室に行くか迷っていた。
勇気がなかったのだ。
その日は諦めて俺は下駄箱で靴を履き替えていた時だった。
美術部で一番目立っていた先輩が横を通り過ぎた。

676 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/01(日)00:06:30 ID:aVUdF81gK
俺は咄嗟に声をかけていた。
「あの、美術部に興味があるんですけど」
彼は立ち止まって
「君って確か1年生だったよね」
「君って、1年生であいつの事をいじめてなかったかい?」
俺は正直に答えた
いじめに加担はしていた事、今もまだ許しては貰ってない事。
彼は「君が美術部に興味を持った事は嬉しいんだけど
もしあいつに何かあったら俺は許さないよ」
と念をおされ
「まぁ君が思っている以上にあいつは大人だろうから
あいつは君を許してくれるよ、きっとね。」とも言った。

677 :名無しさん@おーぷん :2014/06/01(日)00:15:27 ID:za5slrsEG
待ってたぞ!!!!

678 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/01(日)00:16:24 ID:aVUdF81gK
その後色々話したが
「最終的に君の入部を決めるのは俺でも君でもなく
今美術部に所属している子達だ」と言われ
俺と彼は別れた。
次の日、あれだけしつこかった勧誘のチラシは
机の中にも下駄箱にもロッカーにも無かった。
案の定昨日までの友達は俺に対して冷たかった。
俺が昨日まで所属していたグループの人たちは
俺が話しかけても無視をしてどこかにサッといなくなった。
こういう事かと思った。
こういう事を俺はしていたのだと。

679 :名無しさん@おーぷん :2014/06/01(日)00:21:18 ID:za5slrsEG
スピンオフやな

680 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/01(日)00:23:06 ID:aVUdF81gK
チラシが無かった事で俺は動揺していた。
チャンスを失ったような気がしていたのだ。
だから俺は放課後すぐに美術部に向かう事はできなかった。
教室で1人でなんて言って部室に入ろうか悩んでいた。
それとまだ勇気がなかったから教室で
勇気が湧くまで待っていた。
教室のドアをノックされた。
あの目立つ先輩だ。
彼は「まだ美術部入る気ある?」と聞いてきた
俺は即答でそのつもりでいる事を伝え
まだ勇気がない事も伝えた。
彼は笑いながら「じゃあ部室の前まで一緒に行ってやるよ」
と言って俺を部室まで連れていってくれた。
「ここからは自分で頑張れ」と言い
彼は帰っていった。

681 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/01(日)00:26:37 ID:aVUdF81gK
俺はドアを開けた。
今まで見た事がある先輩達が「新入部員!?」とか言って
盛り上がっていた。
うしろの方で目を丸くしているあいつがいた。
俺は真っ先にあいつの前に行ってとにかく謝った。
その時あいつが本当に許してくれたかはわからないけれど
それで美術部に入りたい事を伝えると
みんな喜んで出迎えてくれた。

682 :名無しさん@おーぷん :2014/06/01(日)00:27:17 ID:a9yPX0CVs
バスケ幽霊編キタ

683 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/01(日)00:33:38 ID:aVUdF81gK
それから俺はできる限り毎日部活に顔をだした。
美術部員としてまじめに部活動をおこなった。
そのうちあいつにも気兼ねなく話せるようになった。
一緒に部活の勧誘をしたり
美術部として楽しい生活が始まった。
けど、クラスや学年は違った。
相変わらずあの制度は存在していて
俺は今まで友達だったはずの奴に無視をされるようになっていた。
俺は自分から変わらなきゃならないと思っていた。
あいつに許してもらえた事で
あいつと仲良くなった事で
俺は人に壁を作るのをやめようと考えた。
今まで俺が敬遠していた奴とも話すようになった。

684 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/01(日)00:45:00 ID:aVUdF81gK
こっちの壁を壊せば受け入れてくれるんだという事がわかった。
それは本当にちょっとした勇気だけでどうにかなる事だった。
元々いたグループの1人が話しかけてきた。
俺が教室にたまたま残っていた時だったと思う。
そいつは俺に
「なんかおかしいよな、こないだまで仲良かったのによ」
と、そんな感じで話しかけてきた。
「美術部楽しそうだよな」とかそんな話しをしてた。
そしたらそいつを迎えに元友達が現れた。
「お前なに話してんだよ」とそいつに言うと
「話してちゃなんかまずいの?」と俺は言った。
元友達は「お前キモイから黙れ」とか
「お前に話してるんじゃない」とか言ってた。
それを聞いたそいつは
「なんかお前の事どうでもいいわ」と言って
俺に「俺も美術部入りたいんだけど、良いかな?」と聞いてきた

685 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/01(日)00:52:51 ID:aVUdF81gK
そいつはさらっと美術部に入った。
あっという間に部員と仲良くなっていった。
それから元友達がわざわざ俺とそいつに絡んできたりしたが
相手にしなかった。
そいつが部活に入った事で元友達の周りもすこし変わった。
クラスや学年が変わりつつあった。
大人になったのか何なのかわからないけれど
あの身分制度みたいな物はだんだん薄れていった。
(なくなるまでには時間がかかったが)
俺たちが2年生になって夏を終える頃には
あいつも仲良くクラスの連中とやっているようだった。
俺にとって美術部はそんな場所だった。
終わり。
ごめん落ちなくて。
だ、そうです。

686 :名無しさん@おーぷん :2014/06/01(日)00:59:24 ID:z2kpqoOVO
ええ話や…………

691 :名無しさん@おーぷん :2014/06/01(日)09:30:38 ID:z2kpqoOVO
こうなったらジャラジャラ先輩とか、他の人視点の話も聞きたい

692 :名無しさん@おーぷん :2014/06/01(日)09:32:25 ID:RxNv6hqMG
普通に大学編、就活編、就職編とか欲しいけどね。1の語り口が好きだからかな?ww

693 :名無しさん@おーぷん :2014/06/01(日)11:48:36 ID:zcUFKgPLS
漫画にできるなwwwwww

707 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/04(水)21:29:15 ID:6ZFmsKqD0
今日ってかさっき
家で
「っていうかさ、お前だろあれ」
俺「あ、ばれました」
「ばれるに決まってんだろw」
俺「ばれちゃったなら仕方が無い」
俺「あ、そうだ何か書きます?」
「えーいいよー俺文苦手だし」
俺「バスケ幽霊も書きましたよ」
「嘘?」
俺「まじ」
「えーじゃあ…っていうか書いてよ」
俺「いいですよ」

708 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/04(水)21:31:48 ID:6ZFmsKqD0
俺「ところで何かきます?」
「えーなんだろ」
俺「なんかないんですか?」
「バスケ幽霊は何かいたの?」
俺「あいつ目線の入部した時ですよ」
「あーなるほどなぁ」
「じゃあ俺もそれやるわ」
俺「でも、あれですよ、部立ち上げの話しは書いちゃいましたよ」
「えーー?うそー?」
俺「どうします?」
「じゃあお前が入ってきた時の話しでもするか」

709 :名無しさん@おーぷん :2014/06/04(水)21:34:25 ID:bdYZ1vUQ6
きたー!

710 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/04(水)21:35:32 ID:6ZFmsKqD0
部室
顧問「あ、そういえば入部希望者いたぞ」
俺「え!!!うそ!!まじで!!?
体験入部の子達は地味目でちょっとひかれた感じあったけど
入ってくれる子いたの!!?」
顧問「いや、体験入部に来てない」
俺「まじかー!でも書類は書いちゃったんだよね?」
顧問「あぁ」
俺「じゃあもう美術部なわけだ!!」

711 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/04(水)21:38:49 ID:6ZFmsKqD0
俺「え、何時くるの!?」
顧問「来週の月曜の放課後って伝えた」
俺「そおかー、へぇーっていうか一人だけ?」
顧問「あぁ、まぁそりゃそうだろ
インク入り水鉄砲でパンツ一丁のお前を撃つ回なんてやって
入る方がどうかしてる」
俺「えー超楽しかったじゃん」

712 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/04(水)21:43:11 ID:6ZFmsKqD0
俺「どんな奴だった?」
顧問「それは来てからのお楽しみだろ」
俺「うーーーーん!!!楽しみ!!!」
顧問「っていうわけでくれぐれも仲良くな
変な事教えるなよ!」
俺「それは無理がありますってお代官」
顧問「まぁ…そうか…」

713 :俺◆ITIXAw3W9A :2014/06/04(水)21:45:24 ID:6ZFmsKqD0
俺「みんなーーーー!!聞いてーーーー!!」
一同「なに?」
俺「来週から新しいお友達がふえるよー!!!」
一同「な、なんだってー!?」
俺「みんな仲良くしてあげてね!」
一同(よくあの体験入部で来る気になったな…)
俺「ちょーーーーたのしみだなーーー」

714 :名無しさん@おーぷん :2014/06/04(水)21:45:54 ID:rDaJxHTma
ジャラジャラきた!!!