幼女「こんにちは!引きこもり対策センターです!」男「…は?」
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Part3
101 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)22:25:59 ID:
LjY
ーーー1時間後
男「ゼェー、ゼェー……あ、アドレナリン…!」
幼女「大正解ですー!」
幼女「では次は」バラバラ
男「ちょっと待て!!!」ガシッ
幼女「はい?」
男「なんだよこれ!意味あるのこんな行為?」ゼェー、ゼェー
幼女「ええ。十分意味がありますよ。脳の活性化、自分で一から調べて答えを出す達成感、右脳の働きをよくしますし、それから」
男「……」
幼女「……」じいい
男「なんだよ!」
幼女「今すごく、さっき以上にすっきりした顔をしてますので」
102 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)22:29:46 ID:
LjY
男「……」
幼女「嬉しいし、楽しいでしょう?インターネットは簡単に答えが出てきて、それはそれで楽かもしれません」
幼女「ですが、こうして一から自分で調べて、自分の力で答えを見つける。それって、とてもいいことじゃありませんか?」ニコ
男「……おまえが」
幼女「はい?」
男「……いや、なんでも」
103 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)22:35:16 ID:
LjY
幼女「男さん」ポンポン
男「なんだよ」
幼女「パソコンの中は、もう世界がほとんど出来上がっています。…この本のように。あなたは、その出来上がった世界をこの数年間歩いてきました」
幼女「ですが、現実(こちら)はそんな出来上がった世界なんてありません。あなたの世界は、人生は、今やった行為みたいに地道に、」
幼女「でも確実に」
男「…」
幼女「あなただけの世界が築けるんです」
男「……まあ正直」
幼女「?」
男「ちょっとだけ、楽しかったよ」
104 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)22:40:18 ID:M29
おもしろいな
105 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)22:42:15 ID:
LjY
幼女「…現実は」
幼女「インターネットやゲームのようにリセットはできません。なのでその分、失敗はできないしリスクも伴っています」
幼女「正直言って、だいぶ無理ゲーに近いです。RPGの魔法使いは最後まで勇者と共に戦い抜きますが、でも、現実は違う」
幼女「安易に裏切られる」
男「……」
幼女「それでも、」
ピルルル、ピルルル!
幼女「っあ、電話…」ピ
幼女「すいません、ちょっと失礼します」ガチャ
男「………はあ」
106 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)22:47:07 ID:
LjY
男「…俺に」
男(俺になにを期待してるんだよ)ハァー…
男(今更変われって…言われたって。たぶん無理だ、このクズみたいな思考はぜってえ変わんねえもん。二十歳過ぎにもなって……)
男(夢持てっていう方が……)
男「……っ」
ーーー
107 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)22:52:45 ID:Fmt
で、この幼女はいつデレるんだよ
109 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)22:56:13 ID:
LjY
ーーー昼過ぎ
カチャン
幼女「…ごはん、ほとんど食べてないじゃないですか」
男「……別にいいだろ」フイッ
男「さっきのアレでちょっと疲れたんだよ。このまま寝るわもう」ゴロゴロ
幼女「食後に寝ると太りますよ」
男「へっ、迷信だよそんなの。まあ諸説あるようだけど」
幼女「…午後もプログラムがあります。それまではまあ、ご自由にどうぞ」
バタン
男「…」
男(……俺の……いや)
男(そんなことより。さっき見たサイトは本当にあいつが所属する団体だったのか…?)
111 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)23:03:14 ID:
LjY
男(だとしたら、あいつ……いや、俺には関係ない)
男(そうだ、俺には関係ない。さっさと一ヶ月半こなして、んで追い出せばただの他人だ。俺の生活も元に戻る)ゴロゴロ
男「……俺はどうしたって変われねえよ」ボソ
ーーー
18時
幼女「男さーん」トントン
男「zzz…ゴゴガッ……ん?」よだれベトォ
幼女「男さん、ちょっと見てほしいものがあるんですけど」
男「ンガッ……なんだ、よ」ジュルリ
幼女「これです」
バサッ
男「……雑誌?」
112 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)23:07:12 ID:
LjY
幼女「はい。通販雑誌です。洋服を買いましょう」
男「……アマゾン開くか?」
幼女「いいえ、雑誌で。二人で見ながら決めましょう」パラパラ
男「……これ大人用雑誌じゃん」
幼女「?、ええそうですが」
男「お前、大人用着るのか?」
幼女「はい?」
男「えっ?」
113 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)23:10:11 ID:
LjY
幼女「決めるのはあなたの服ですよ!」
男「…なんでだよ、俺服なんて要らねえもん。金もねえし」
幼女「いえ、こちらの経費で買うものですので。ご心配なく」パラパラ
男「そもそも、服なんて要らねえんだけど」
幼女「これもプログラムのうちですので。さ、こっちに来てください!一緒に決めますよ!」バシバシ
男「なんなんだよもう…」
115 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/09(月)23:16:07 ID:
LjY
ーーー
幼女「じゃ、これでいいですね?」
男「おう」
幼女「…ねずみ色のダッフルって…」
男「うっせえなあ!服なんて選んだことないんだから仕方ねぇだろ!」カアア
幼女「あはは、いや私はなにも言ってませんよ?ふふ……いいセンスですねぇ」
男「ぜってえバカにしてんだろ!」
グギュルルル…
男「……あ」
幼女「では!男さんのお腹も空いてきたのでね、ず、み、色のダッフルで決まりですね!」ニッコリ
男「るっせえ!さっさと飯にしろ!」バシッ
幼女「はーい。今いきますよう」バタバタ
119 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/09(月)23:53:24 ID:LjY
プロジェクト開始3日目
ーーー昼過ぎ
男「……」
幼女「……」
男「……おい」
幼女「はい?」
ヴィィィィイイン
ガタン!
男「はい?じゃねえよ!一体これどういうことだ!」
幼女「どうって……模様替えですよ。スペース作りたいので、このままじゃ場所がないし」ヴィィィィイイン
男「あ!?掃除機の音でなんも聞こえねえわ!!つーかなんでうんこしてる間の五分ちょいでこんな物が移動してんだよ!!お前は超能力者か!?」
幼女「はい?すいません聞こえないのでこの掃除が終わったら聞きますから」
男「今聞けえええ!!!」ガシャーン!
120 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)00:03:07 ID:GQJ
ーーー
幼女「で、なんでしょう?」
カラカラカラ
男「いやいやいや、君ね?まずなんで本人の許可なく……」
幼女「ああ、それはすいません。でも一応聞いたじゃないですか」
男「いつだよ?」
幼女「ほら、さっき……」
〜〜〜〜30分前
幼女「……てなわけで、近代文学は進歩していったんですよ!」
男「(全然わかんねえ)ああ、なるほど。なんとなくわかったような」
幼女「じゃあ、今日の課題はこれで終わりです。また夕方におさらいしますがその前に」
男「あーごめん、悪いけどうんこしてくる」スタ
幼女「……じゃあはじめてていいですか?」
男「(おさらいの準備か)ああ、いいよ」
〜〜〜〜〜
幼女「……って」
男「わ、か、る、わ、け、ねぇだろ!!!!」
121 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)00:08:31 ID:GQJ
幼女「まあ説明不足でごめんなさい。」
男「いや不足とかじゃねえから。完璧説明してねえから」
幼女「でも、ほら」グイグイ
男「あ?」
幼女「これを置きたかったんです」
パカ
男「……なにこれ、箱?」
幼女「はい、箱です。宝箱です」
122 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)00:15:55 ID:GQJ
男「……ははーん。やっぱお前、ガキなんだな」ニヤニヤ
幼女「はい?」
男「宝箱なんて、普通の大人は部屋に置きませんよ?宝物なんてキラキラしたもんねえし、それに、」
幼女「男さん」
男「あ?」
幼女「これは、あなたのための宝箱です。私の大切なものを入れるのではなく、あなたの大事なものを入れる物です」
男「お前俺の話聞いてた?宝物なんて大人にゃ」
幼女「見つけてください」
男「あ?」
幼女「宝物を、見つけてください」
124 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)00:24:53 ID:GQJ
男「おいおい、見つけるなんてどうすんだよ?あ?どーしたらお宝なんて見つかるんだ」
幼女「……コホン。ちなみに」
幼女「あなたが宝物を見つけるまで、このプロジェクトは終わりませんから」ニヤ
男「はあ?おい、話と違うじゃねえか!」グイッ
幼女「言いましたよね?「プロジェクトの期間は一ヶ月半」です。もちろんこれもプログラムに入ってます」
幼女「プログラムを途中で終わらせることは規約違反になります。ねえ、男さん、」
男「はあ?!」
幼女「一ヶ月半の間に、『見つけられれば』いいんですよ」
男「……は?」
幼女「ね?」
125 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)00:28:41 ID:GQJ
男(炭鉱でも発掘しろってか!?)イラ
幼女「さあ、頑張ってください」ニコ
男「ふざけんなよっ。元はといえばお前らが勝手に……」
男(……ほら、みろ。ちっとも変わらねえ)
幼女「男さん?」
126 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)00:49:48 ID:GQJ
男「……ほら、わかるだろ?」
幼女「え?」
男「俺、また人のせいにして……変わっちゃいねえんだよ。変われねえんだよ」グッ
幼女「なに言ってるんです?3日で人間が変われるわけないじゃないですか」
男「……」
幼女「それに私、男さんに変わって欲しいとは思ってません。」
男「は?」
幼女「男さんに「変わりたい」って思ってもらえるように、今ここに居るんです」
128 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)00:57:01 ID:GQJ
男「……それって」
幼女「とーにかく!ひとつ宝物を見つけて、この箱に入れてくださいね」ガタン
男「俺にはぜってえ無、」
幼女「男さん!」グイッ
男「うぉ!?」ビクッ
幼女「これはっ………」
男「……?」
幼女「……いえ、なんでも。さあ!うだうだ言ってないで次のことやりますよー!!」パタパタ
男「な、んだよ……」
ーーー
129 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)01:04:19 ID:GQJ
ーーー別日
某室内
「…ーーーさん」
幼女「…さん、初めまして」
……ーーー
幼女「いえいえ、こちらこそ。…さん、これからよろしくお願いします」ペコ
……ーーー
幼女「はい、今の所、問題なく順調に進んでいます。…さんのお料理も、美味しいとたべていますよ」
……ーーー
幼女「いえ!そんな。私はただ…さんに少しでも力になれればと。ほとんど私だけでは無力ですから」
幼女「あとは…彼次第です」
……ーーー
ーーー
131 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)01:16:31 ID:GQJ
ーーー21時
幼女「あれ、そういえばまだお風呂入ってなかったんですか?」ガチャ
男「あーまあ…今日はもういいかなって。汗かいてねえし」
幼女「だめですよ、ちゃんと毎日お風呂に入ることで一般の人は清潔を保っています。同じことしてください!ホラ!」ぐいぐい
男「っせえ!わかったよひっぱんじゃねえ!」しずしず
シャアアアアアアァ…
男「…くぁあ、ねむ…」ワシャワシャ
男(規則正しい生活ってのはすぐに身につくんだなあ)
男(……つーか、俺)
シャアアアアアアァ…
男「……未だにマジであいつに手を出せてないって、どうなんだろう」ギュイ
男(あいつがあんなに自信満々に言うから流れで手ェ出してねえけど、もし一線越えたらどーなんだろ)ワシャワシャ
男(つーかなんであんな自信ありげだったんだ?男を全く理解してないのか?)ワシャワシャ
134 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)01:23:03 ID:GQJ
男(つーかあいつ、なんでもかんでも自信ありげだよなよく考えりゃ。自分を偉いとでも思ってん………いやいやいや)
男(こういうこと考えてるからいつまでもクズなんだよ……たっく)
男(……『いつまでも』?)
ダンダンダン!!
男「シャケ!??」ビクッ
幼女「おーとーこーさん!いつまで入ってんですか就寝時間ちかいですよ!!」
男「ビビらせんなっつってんだろ!!今上がるわボケ!!」カタン
男「あーーもーー…」
ーーーー
137 :
いち◆mYvSV9JQsw :2015/02/10(火)01:33:31 ID:GQJ
プロジェクト6日目
ーーー10時半
カチャカチャ、カチャ……
男「……おい、マジかよ…」
幼女「パソコン見て、どうかしました?」シャコシャコ
男「いやこれ見……なんで歯ぁ磨いてんだよ」
幼女「いや磨きますよ、一応人間ですし」シャコシャコ
男「そういやお前、どこで飯食ったりしてんの?ふらっといなくなるけどすぐ帰ってくるよな?」
幼女「え、普通に……あなたに何かあったときにすぐ駆けつけられる距離にはいますよ」シャコシャコ
男「ふーん…あ、いやそんなことより!これだよ!」ガタ
幼女「ん?……アリマス二期決定イベント?」
男「そう!幕張で!」
幼女「……これのどこが変なんです?」
138 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)01:33:53 ID:LaH
シャケってなんだよw
139 :
名無しさん@おーぷん :2015/02/10(火)01:35:28 ID:y74
幼女人間だったのか